大天荘 スタッフブログ
雷鳥クイズとランプの夕べ。
2018/07/28
さかきです。
久しぶりの雨。
7月12日以来のお湿りとなりました。
台風12号の余波ということもあり、今日は終日濃い霧と時折小雨が降る空模様。人通りも午前中少しあっただけで、とても静かな大天荘周辺となっています。
考えてみれば、週末土曜日。本来ならテント場も小屋の中もものすごい人で賑わうところですが、台風のおかげでキャンセル続出。
致し方ないですね、ここ最近雨による災害が各地で頻発していますし、用心に越したことはないです。
何にせよ、大きな被害や影響等なく通過して頂きたいところです。
こんな日は、雷鳥達が小屋周りで羽を伸ばすのに絶好の機会。
では、久しぶりにまいりましょう、雷鳥クイズ!
どこに雷鳥はいるでしょうか。これは簡単ですね。
正解は、
昨日の家族とは別グループですが、こちらも4羽か5羽の雛たちがいるものと思われます(霧が濃くて、鳴き声はピヨピヨするけれど、どこにいるかよくわかりません)。
雨に濡れて、雛たちの体温が気がかりですが、猛禽類等から狙われることは、この天気ならないので、安心してウロウロできるのでしょう。
加えてヒトも少ないので、カメラの“モデル”になる必要もないし・・・
ということで、繁忙期にはなかなか手の付けられない大工的仕事や内職に勤しむ一日となりました。
【お知らせ】
2018年 「ランプの夕べ」日程
大天荘の秋の企画もの「ランプの夕べ」。
大天井岳は安曇野市の最高峰。その麓 安曇野に昔から伝わる民話の語りべと、大天荘でご覧になれる四季や小屋の様子を写したスライドショーをお楽しみ頂きます。
ほのかなランプの灯が、秋の夜長を盛り上げます。ランプの夕べご参加の方には、もれなくスタッフ手製のケーキとワインのサービスがつきます。参加は無料です。
その開催日時が決まりましたので、お知らせ致します。
9月9日(日)・17日(月)・24日(月)・30日(日)
10月8日(月)・14日(日)・21日(日)
お時間ありましたら、是非お出かけください。
雲上の別天地。
2018/07/27
さかきです。
とても明日台風の影響が出るとは到底思えないような、きれいなスカイブルーが、今日も一日広がりました。
この角度(中天井岳てっぺん)から見る大天井岳と大天荘、まさに雲上の別天地、という感じがするのは私だけでしょうか。
※中天井岳へは、明確な登山道はなく、獣道程度の踏み跡しかありませんが、案外眺めがいいので、穴場でありお勧めです。
さて、その中天井岳周辺には、このブログでもちょいちょい出てくる雷鳥家族がおりますが、今日も遭遇です。
常念方面から縦走してきた登山者、雷鳥に釘付けです。
これだけかわいいなら、多少行動時間押しても致し方ないですね。
ちなみにこの家族は雛が5羽。元気に育っているようです。
さて、7月12日以来、一滴の雨も降っていないこの大天井岳周辺ですが、明日明後日は台風12号の余波で、久しぶりのお湿りとなりそうです。
先日の西日本豪雨のことを思い起こすと、ほどよい“お湿り”程度で済む雨の降り方で済んで欲しいところです。
週末山行を予定されていた登山者の方々にとっては気の毒な空模様となってしまいますが、一方で雨の恩恵でなければ水分を補給できない、稜線の大地や草木や動物たちにとっては、水分欲しているはずですので、恵みの雨となるのは間違いなさそうです。
ところで、皆さんご存知でしたでしょうか、明日の早朝は、天文ショー“皆既月食”です。
しかしながら、この台風がらみでどうも明日の朝までは持ちこたえてくれなさそうな感じ・・・ちなみに次回の皆既月食は2021年5月26日なんだとか。
まぁ、明日起きてからのお楽しみですね。
今日の最後は、この方々で締めくくり。
▲東海高校山岳部の皆さん
昨日の大町岳陽高校の方々に続き、東海高校山岳部の皆さんも、槍ヶ岳目指して今朝出発していきました。表銀座縦走路のメインとなる今日一日、晴天の下登山できたことは、最高の想い出となったに違いありません。
ご利用頂きありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
日の出と日の入。
2018/07/26
さかきです。
考えてみると、たまたまネットサーフィンしていてこのブログに辿り着いた、山自体にあまり関心のない、もしくは知らない方にしてみれば、次の2枚の画像比較し、どちらが日の出で日の入なのか、わからない方もいるのかな、なんてふと思ってしまうくらい、今日の朝夕の空の色は雰囲気が似ておりました。
上が日の出直前、下が日の入直前。
どっちが「日の出で日の入でしょうクイズ」なんて今更ですが、街頭で聞いてみると面白い結果が出るかもしれませんね・・・
などと冗談めいた話は以上でおしまい。
今日は日中湧く雲や霧も一時的で、一日概ねよい天気でした。
そんな中、毎年このくらいの時期に、全校登山で登ってくる大町市内にある高校生30名程が、今朝槍ヶ岳目指して出発していきました。
▲大町岳陽高校の皆さん
一昨年、大町高校と大町北高校が統合した、開校3年目の高校ですが、全校登山の歴史は古く、大町高校において昭和23年が第1回目と聞きます。
それから数えると70回前後も続くこの行事。去年は雨にたたられ中止となりましたが、今年はご覧の通りの晴天の下、元気に槍ヶ岳目指して出発していきました。
何班かにわかれ、そのうちの槍ヶ岳縦走班は、体力等考慮された選抜組とのこと。
今頃、“槍ヶ岳の肩”で煌々と光る月や星空を眺めていることでしょう。
ということで7月も後半になり、学校登山やその山岳部の姿をだいぶ目にするようになってきた、近頃の大天荘周辺です。
今日の締めくくりは、夕方の模様を数枚。
▲紅色 槍ヶ岳
▲鷲羽岳に沈む夕日
▲学生のテント増えてきた大天荘テント場
台風12号の動向がかなり気がかりになってきました・・・と言う以前から、週末の予約キャンセルの問い合わせが増えてきており、先日たくさん仕入れたジュース類や食材を目の前に頭を抱える私が、そこにはいるのでした・・・
伝わりにくい壮大さ。
2018/07/25
さかきです。
一昨日に続き、今日も早朝からヘリコプターによる空輸作業がありました。
おかげで、ほぼ品切れ状態であったビール類が、今日の荷揚げで補充され、生ビール等の販売も再開いたしました。
さて、今日も暑かった大天井岳界隈。
ただ、風向きは普段であれば安曇野側から吹くものが、今日は二の俣側(上高地側)から吹き上げてきたせいもあって、その暑さもいくらか和らいだように感じました。
そんな今日の夕方、取り留めもなく大天井岳山頂へ。
辺り一帯に靄がかかっており、お馴染みの槍穂の図もなんとなく幻想的。
しかし、これだけでは終わらなかったのでした。
山頂から戻り、小屋に着いたのと同時に辺り一帯は素晴らしい紅色に染まりだしたのです。
▲槍・穂高連峰
▲大天井岳
▲テント場から槍ヶ岳
私の拙い撮影技術ではなかなかその壮大さが伝わりにくいのですが、正直、ポツンと登山道上でもテント場の隅でもいい、佇んでこの空を仰ぎ見ると、自然の懐に抱かれている感が多分にします。
そこには非日常的な世界があり、それを十分に楽しむ要素が、山にはたくさんあります。
明日の朝はどんな感じになるのでしょう、楽しみです。
壮大な朝。
2018/07/24
さかきです。
私が知っている数少ないクラシックの中で一番お気に入り、ヴィバルディ作曲「四季 協奏曲第2番ト短調 RV 315夏」のメロディーが頭に浮かんできそうな、壮大な日の出でありました(ちょっとわかりづらいですね)。
その後、日中一時的に霧がかかる時間はありましたが、概ね晴れの天気。
ただ、お湿りが全くないため、地面はカラカラ。足を少し引きづるように歩くと、砂ぼこりが凄い状況です。
サラッと夕立くらいあってもいいかな・・・と思うのは、登山者ではない小屋番だけの発想ですね。
さて今日も昼時、大天荘のテント場には、あの家族が現れました。
“写りたがり”のスタッフKの目の前には、母親の姿が。
母親は、このやや高い位置から周辺を見下ろすような格好で子供たちを見守っています。絶えず「クークー」と声を出しながら。
もはや、ひよこサイズよりも大きくなって、羽の模様は雷鳥独特の風合いになってきました。岩から周辺を見つめる様は、大人びた感じがして、それがまたかわいいですね。
テント泊で来られた方は、ファスナー開けて外見たら、手の届く所に雷鳥が・・・なんてサプライズがあるかもしれません。
その際は、どうぞお静かに・・・
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
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週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
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悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...