大天荘 スタッフブログ
熱中症にご注意を。
2018/07/18
さかきです。
山の上も毎日暑い日が続いていますが、それは夏真っ盛りの証拠です。
▲槍・穂高連峰(大天井岳山頂より)
▲剣・立山・針ノ木・鹿島槍・白馬方面
▲双六・三俣蓮華・鷲羽・水晶・野口五郎方面
▲常念岳 遠望富士山・南アルプス・八ヶ岳
▲有明山 遠望浅間山・四阿山
ここ数日、午前中はほぼ快晴に近い状態、昼頃から雲や霧が湧き、そして夕方はまた落ち着いていく、そんなサイクルが続いています。
下界では、連日熱中症による影響が全国各地で報告されています。
「山の上、もっと涼しいかと思ったけれど、陽ざしが強い分、こっちのほうが暑く感じるよ。夏山の厳しさを知った一日だった」
とは、今日蝶が岳から縦走されて夕方近くに着かれたお客様。
聞くと、途中から暑さでペースが上がらず、かなりバテたとのこと。
他にも、常念方面から燕山荘にぬける予定の方が、暑さの影響で大天荘にてリタイアという方が、連日少数ではありますがいらっしゃいます。
気温そのものは確かに下界よりは低いのですが、受ける紫外線や陽ざしはそれよりも強い分、体感的な暑さは同等かそれ以上に感じる方もいると思われます。
熱中症対策は、たくさんの情報網がありますのでここでは控えますが、3,000m級の稜線上は、木が無い分、日陰となる場所も少ないので、その分くれぐれも注意して登山されるよう、お気をつけ願います。
そんな暑~い日中、小屋の前の石積みの階段脇に目をやると、
チシマギキョウが咲きだしていました。昨日今日の出来事だと思います。
淡い紫色が、今とても鮮やかです。
そして夕刻。
やや霞がかった高瀬方面の景色が、昼間の暑さで火照った体を、落ち着かせてくれるような雰囲気の、いい感じを醸し出してくれました。
そして、槍穂上空を見上げれば、
三日月過ぎた月齢5日目の月が、ポツンと浮かんでおり、夏の夕暮れを印象深い物にしています。
明日も暑い一日となりそうです。
8分間のドラマ。
2018/07/17
さかきです。
正直なところ夕方まで撮る時間がなく、今日は何を話題にしようか悩みながら、夕食出しを終えて何気なく外に出てみました。
日没後、小屋の目の前にある展望台まで足を運び、ふと槍ヶ岳方向見上げると、おやおや。
もしかするとこれはひょっとして“劇場の開幕”か・・・
吹く風がいささかひんやりとし、薄着で出てしまったことに後悔しつつも、少しそこで待つことにしました。
・・・数分後。
槍ヶ岳と大天井岳の間に広がっていた雲が、まさに炎のごとく辺りを染め上げました。
数分と言いましたが、正確には8分間に起ったドラマ。
今日最後にしていいものを見させて頂きました。
海の日連休。
2018/07/16
さかきです。
海の日の連休、梅雨がしっかり明けて、丸3日間とも晴天に恵まれたのは、何年ぶりのことでしょうか。おまけに暑いこと!
ということで、晴天の下賑わいをみせた大天井岳周辺の週末模様を、ダイジェストにてお伝えします。
【7月14日】
連休初日、きれいなご来光にて幕があけました。こんないい天気の中で山旅が送れることに胸を躍らせた登山者、大勢いたことでしょう。
“アルプス”の本場、スイスから来られたご家族は、この日燕山荘に向けて出発していきました。上高地から入山し、“各駅停車”による山小屋利用。聞けば、翌々日(つまり今日あたり?)には富士山に登る予定なのだそうです。夏休みを利用して、日本にいる知人を訪ねがてら、日本アルプスを満喫というわけです。お子さんは小学生。元気いっぱいでした。
そして、少しだけ受付を離れることのできた夕刻、槍ヶ岳の表情がとても印象的だったのを覚えています。
【7月15日】
夕べのテント数は100張を優に超すほど。敷地内足の踏み場がないと言っても過言ではないほどビッシリでした。
これだけ自然を欲する人がいるんだと思うと、混雑して辟易する人もいるとは思うのですが、それはそれで喜ばしいことなのかなとも思いました。
迎えた夕方は、東の空にオレンジに輝く入道雲が、夏の雰囲気を醸し出し、なかなかいい感じでした。
【7月16日】
連休最終日の今日もよく晴れました。
この連休を利用して山にお出かけになった方々は、いい山旅を送れたことと推察します。最も山小屋はどこも大混雑だったようですが。
人波がようやく落ち着いた今日の昼時、やっと周辺を少し散策できる時間が取れ、離れた場所から見た大天荘と大天井岳は、全てが“夏山”の雰囲気に包みこまれているようでした。
北アルプス、夏本番!です。
改めまして、この連休大天荘お越し頂いた皆様、混雑につき何かとご不便おかけしたことと思います。にもかかわらずご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
今日の最後は、大天荘周辺、今咲く花達を少しご紹介して締めとします。
▲ミヤマコゴメグサ
▲ミヤマタンポポ
▲ ミヤマアカバナ
明日からは歩荷が少々続きます・・・
夏空、再び。
2018/07/13
さかきです。
明日から海の日3連休。
少なくともこのブログを読まれている方々は、山を楽しまれる方が多いかと思われます。
最も、今頃すでに家を後にし、登山口目指して車を走らせている人もいるでしょうし、車内でこのブログをスマホなどでご覧になられているのでは。
ヤマテンはじめ、種々の天気予報見るに、明日からの天気は概ね良好のようです。
皆さんくれぐれも安全第一、楽しい山旅が送れますよう、祈るばかりです。
そんな人波押し寄せる前の金曜日、ここ大天井岳界隈は、昨日までのスッキリしない天気から一転、再び夏空が広がり出しました。
そして、明日の連休から大勢お見えになる前の物資の補給もどうにか済ませることができ、最盛期迎える準備は概ね整いつつあります。
▲日の出直後から始まったヘリコプター物資輸送
▲北の空に広がるレンズ雲の大群
▲穂高連峰上空のレンズ雲
今朝は、強い北西風が吹き付け、上空にはたくさんのレンズ状の雲が広がりました。
加えて、陽ざしを背に飛んでくるヘリの背後には日暈が。
なかなか印象的な朝でした。
そして迎えた夕方。
▲穂高を前にして親子佇む
▲テント場から槍ヶ岳夕刻
▲大天井岳山頂にて
個人的に今日のベストショットは、穂高を目の前にじっと佇む親子の姿でした。何を思ったのでしょう。
そして陽が沈んで十数分経ったのち、辺りの空は紅く染まりだします。
いずれもテント場から。先日もレポートしましたが、大天荘のテント場、穴場です。
さあ、明日から北アルプスは、どんな光景を我々に見せてくれるのでしょうか。楽しみです。
まずは明日撮れる余裕あるのかな・・・
朝焼け。
2018/07/12
さかきです。
今朝のワンチャンスショット。
ご来光のタイミングで一瞬視界が開け、朝焼けを垣間見ることができました。
今日はこの後終日霧に覆われ、時折小雨が降る愚図ついた空模様。
長野県の梅雨が明けて2週間弱、台風が来てみたりとなかなか天候が安定しませんが、明日から徐々に雲霧雨から晴れ間に軍配があがりそうな予報です。
夏の青空の下、雄大な北アルプスを眺めながらの楽しい山旅を、登山者の方々には送って頂けたらと節に願うばかりです。
【海の日の連休の混雑状況について】
7月14日(土)並びに翌日15日(日)の両日は、ご予約の問い合わせが多くなっており、かなりの混雑が予想されます。何かとご不便等おかけすることと思われますが、予めご了承の上、ご利用頂けましたら幸いです。宜しくお願い申し上げます。
【登山道について】
燕山荘~大天荘~常念岳方面の稜線上に限りましては、全て夏道通しで通行できます。ほんのごくわずか残雪を踏む箇所があるかもしれませんが、アイゼンは必要ありませんし、直に融けてしまうものと思われます。
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
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週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...