北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

降り続く雨に風。
2018/07/06

さかきです。

一昨日から全国のあちこちで大雨による被害が出ています。
これ以上甚大な被害が出ないことを祈りつつ、被害に遭われました方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。

長野県内でも、南信を中心に影響が及んでいるようですが、殊、松本・安曇野辺りの降りは、大した降りではありませんでした。
ただ、市内各所を流れる川の色は茶色く濁り、やや水かさがましているな、という印象でした。
00602▲燕岳の麓 安曇野から見上げる北アルプス方面

この場所は、地籍で言う所の「安曇野市穂高有明」となり、雲のかなたには、ここ大天井岳はじめ、燕岳、有明山が一望できるポイントですが、今日はあいにくの空模様につき展望はお預け。

この後、登山口まで車を急行させ、夕方前、無事に小屋へ戻ってきました。

燕山荘~大天荘の稜線は、雨交じりの西風が絶えず吹き続け、視界も悪く、歩くテンションは実に低いものでした。


しかし、
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この子を見た途端、足取りは軽くなり、大荒れになる前に小屋に無事到着。


※この雨による中房登山口~燕山荘~大天荘までの登山道は、7/6現在のところ被害等はありません。


お花畑。
2018/07/04

さかきです。


昨夜消灯時は下界の夜景がきれいに見えていましたが、今朝起きてみると外は真っ白け。
風もやや強く、台風7号の余波なのかな、と思わせる天気でした。

そんな中、今日は所用にて午前中早々に大天荘を離れることに。

表銀座縦走路を燕山荘方面へ向かう道中、高瀬の谷間から吹き付けてくる霧交じりの強風に、とてもカメラを出せるような状況ではなく、周囲の模様は何一つ写せませんでしたが、途中“為右衛門吊岩”付近の道端は、初夏の花達が色とりどりに咲き誇り、目を楽しませてくれました。

ちょっとしたお花畑です。

00456 ▲シナノキンバイ
00453 ▲オオサクラソウ
00450 ▲カラマツソウ
00446 ▲オオバキスミレ
00445 ▲サンカヨウ
00440 ▲ツガザクラ
00439 ▲エンレイソウ
00443 ▲ミネザクラ

シーズン繁忙期に差し掛かると、なかなかここまで足を運ぶ機会がほとんどなくなるため、今日これだけ目にすることができて、気分は上々。
大天荘周辺ではお目にかかれない花が多く咲いています。

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さて、ここはまさに燕山荘ヘリポートから撮ったもの。今日、個人的には、燕山荘~合戦小屋にかけてのナナカマドの白い花がとても印象的で、加えて雨露に濡れてきれいでした。

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久々の合戦小屋。
急ピッチで進められている新トイレの工事を合間から覗いてみましたが、既に屋根がかけられていて、だいぶ進んでいる感があります。
7月下旬から8月頭頃にかけて概ね完成→使用できる予定だそうです。

さて、今日の最後の話題は・・・
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合戦小屋から登山口にかけての水道切りのお話です(蛇口の“水道”とは違います)。
普段、雨が降るような日は、燕山荘スタッフが、雨具を着込んで鍬を持ち、合戦尾根をせっせと登山道維持に尽力しているわけですが、その作業の一つが“水道切り”。
丸太などで階段やステップを整備することは、歩きやすくする上でとても重要な登山道維持のひとつなのですが、この“水道切り”は地味ながらとても大切な作業です。
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要所で登山道を流れる雨水や雪融け水を道端に逃がしておかないと、道全体の浸食作用が進み、登山道がV字谷のように深く削れてきてしまいますし、強いては、せっかく作ったステップ等が壊れてしまう可能性もあります。


そんなわけで、今日は合戦小屋過ぎてからの本格的な雨降りと相まって、この水道切りをしながら下山の途に就きました。


雷鳥。
2018/07/03

さかきです。

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付近を通ったお客様からは、「見た見た!」という声は聞いていたものの、我々小屋のスタッフはまだ目にできていませんでした。

しかし!
今日、ようやく小屋から常念岳方面に少し進んだ登山道の脇で、見かけることができました。
雛は5羽だと思われます。

先を急いでいたこともあり、ゆっくり撮影するわけにはいかなかったものの、間違いなくこの目で確かめることができたので、本当に安堵しました。

全てが順調に育ってくれればと思いますが、自然界の厳しさに、いったい何羽の雛が耐えてくれることでしょうか。温かく見守っていきたいと思います。



今日も空模様はまずまず。
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いずれも大天荘のテント場からですが、今朝はうっすら紅色に空が染まりました。
ぽつりぽつり張られたテント。
窓のファスナーを開けば、そこには紅く染まる空とモルゲンロートの山並み、加えてご来光。
少ないテント数が幸いし、隣通し気にすることもなく、贅沢な空間が目の前に広がり、清々しい目覚めだったに違いありません。

大天荘のテント場、狭小ではありますが、お勧めです。



一方、昨日に続き水源地に赴いて2日目、ようやく今シーズン初となるポンプアップによる水揚げができるようになりました。
水源地付近の雪渓の消え方が例年よりかなり早かったことが、平年と比較して早い水揚げ成功につながったと言えましょう。

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清き水、今年もありがたく飲用させて頂きます。




何とか明日には・・・
2018/07/02


さかきです。

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清々しい快晴の朝。
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わずか20分経っただけですが、雰囲気が多少変わります。
個人的にはとてもお気に入りな朝の空です。

少なくとも、昨日今日は、正真正銘の梅雨明け、夏本番、という感じ。このまま続いてくれればよいのですが、お邪魔虫の台風7号が日本近くをウロウロしてきているようで、なんとも気がかりです。

ということで、今日はこの先の天候を見越して、少々早いかなとは思いましたが、水源地に向かい、水をポンプアップするための段取り・準備に出かけてきました。
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数年前、この水源地の地形が、大規模な春先の雪融けに伴う濁流で大きく様変わりし、その際に大きくパイプの破損を被った経験を活かし、それからというもの、小屋閉めに伴い要所のパイプをすべて巻き取り越冬としてきました。
それでも雪害から完全にパイプを保守しきれるわけではなく、やはり所々傷んだ箇所を修復していきます。足場が不安定な場所故、結構時間がかかるんですよね・・・

そんな作業の合間、ふと辺りを見ると、
00538 ▲前穂高岳
00557▲表銀座縦走路越しに槍ヶ岳 

夏山を彷彿させる光景が垣間見えます。
ここからの眺めは、大天荘スタッフの特権です。

結局、今日は水揚げまでは至りませんでしたが、明日にはなんとか目途が付きそうで、胸をなでおろしているところです。

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混じりけ全くない、おいしい大天荘の“天然水”です

布団干し日和。
2018/07/01

さかきです。


まずは登山道状況のお知らせから。

燕山荘~大天井岳の途中、通称“為右衛門吊岩”付近の登山道ですが、本日7月1日をもって夏道の通行が可能となりました。
また、東鎌尾根の水俣乗越~ヒュッテ大槍につきましても、現地スタッフによる雪渓の雪切りが施され、通行できるようになったとのことです。
これにて、表銀座縦走路は、すべて夏道通しの通行が可能となりました。
なお、雪切りした雪渓上の通行は、足元すべりやすくなっていますので、十分な注意をお願い致します。




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7月初日、数日ぶりに素敵な朝を迎えました。
日の出は概ね4:30。
長野県の梅雨明けを少しお裾分け頂いた気分にさせてくれる、いい朝でした。
4388 ▲主峰 槍ヶ岳
4386 ▲穂高連峰
少し陽が高くなりかけた6時頃の槍穂。なかなかいい感じです。
まだ沢筋の残雪が目立つためか、本格的な夏山!の様相にはもう一息、の感が否めませんが、山肌の緑が色濃くなるのを見るに、もう夏山シーズンインと言ってもよいでしょう。
4402 ▲大天荘と大天井岳
スカイブルーが気持ちよい北アルプス上空です。


こうなれば、やはりやっておきたいイベントが。
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昔ながらの綿布団ですが、2~3時間干すだけで、寝心地が格段に上がります。
大天荘で使用している布団は、掛け布団はミズノ製ブレスサーモのシュラフ型。そして敷き布団は麓松本市内にある布団専門店特注の綿布団。
この二つの組み合わせで、快適な睡眠間違いなしと思うのですが。
ただ、混み会うとちょっと暑いかも・・・


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いやいや、君たちは違うでしょ。



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