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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

ひと安心の知らせ。
2018/06/30



さかきです。

うーん、というか、やっぱりというか、長野県そのものは昨日梅雨明けとなったわけですが、北アルプス稜線の天気と連動する北陸地方がまだ梅雨明けしていないこと、そして梅雨前線が日本海に横たわっている影響なのでしょう、時折麓の街並みが見え隠れしたのですが、概ね今日も、
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霧に覆われる一日。ただ、雨はほとんど降ることなく、加えて風もほとんどありませんでしたので、登山するには暑くて汗ばむようなことはなく、比較的快適な中お越し頂けたのではないでしょうか。

陽ざしこそたっぷり感はなかったものの、久しぶりに小屋周りのお花畑を観察してみると、
00397 ▲ミヤマキンポウゲ
00401 ▲タカネヤハズハハコ
ちらほらいろんな花が咲き始めていました。

小屋の裏手にはまだ残雪が少々あり、お花畑の群生となるには、まだまだ日数かかりますが、この先が楽しみです。

4349▲夕方の大天荘
梅雨明けと聞いてお見え頂いた方、きっと多かったことと思います。槍・穂高・剣・立山はじめ、展望期待したにも関わらず、この霧では・・・


明朝がよき空模様でありますように。




ところで、今日、大天荘のすぐ近くで、雷鳥の親子を確認できたとのこと。雛は5羽ぐらいだったそうです。入山して約2週間、まだ小屋のスタッフは誰一人として見ていないだけに、早くお目にかかりたいものです。

まずは居ることがわかっただけでも一安心したスタッフ一同でした。



本当に明けたのでしょうか・・・
2018/06/29


さかきです。

昼過ぎにご到着されたお客様から、
「今日、関東甲信梅雨明けたみたいですね」
「えっ、・・・。」

どの空模様を見て発表したんだろう、首をかしげてしまうほど、今日の大天井岳界隈は、昨日に続いての梅雨空でございます。

いくらか午前中は雨の降り方は弱く、昨日よりは落ち着いてきたかな、と思った矢先、昼を境に雨風が再び強く、おまけに時折雷まで鳴る始末。
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天気がよければ、このベンチ越しに有明山がどーんと、その麓に広がる安曇野が一望できる絶好の展望席ではありますが・・・

ちなみにお天気がよければ、
(6月21日撮影)

一般的に、北アルプスの稜線に関しての“梅雨明け”は、概ね北陸地方と類似しているところがあるようで、過去の傾向と照らし合わせると、そんな感じです。
実際今日の天気、聞くところによると、麓の安曇野や松本辺りは蒸し暑い陽気で雨は降っていないようですが、山の上は雨模様。ちなみに北陸辺りも雨。こんなところからもその類似性がうかがえますね。

それにしても、ここ数年、梅雨が明けたと思ったら、戻り梅雨のような空模様で、むしろ梅雨時よりも「雨降ってるじゃん!」という感が否めないのは、私だけでしょうか。

本当に梅雨明けたの?と最近はついつい疑ってしまいます・・・



まあ、難しい話は抜きにして、明日は6月最後、そして週末土曜日。
ヤマテンの予報を見る限り、明日、さらには明後日と、とりあえずこの週末の天気は晴れ間が多くなるようです(あくまでそこは予報。断定はできませんのでご注意を)。

ここ数日の雨で、山肌の緑は一段と濃くなり、めでたく陽ざしが顔を出してくれれば、それをいっぱいに浴びた植物達は躍動し、登山者の目を楽しませてくれることでしょう。
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ミヤマキンバイはこの通り。陽ざしを欲している感がひしひしと伝わってきますね。



本格的な夏山シーズンは、もうそこまで来ています。



雨に煙る・・・
2018/06/28

さかきです。

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雨に煙る大天荘の小屋周り。今日も雨と風が断続的に強く、軒のある玄関の扉の外窓でさえ、雨粒にあたる始末。
外の気温も終日8℃台で推移していました。
雨具を羽織っていても、汗の蒸れや雨で濡れてしまったら、稜線歩きでは相当寒く感じるはずです。
これでは、通過の人が一人もいないのはしょうがない・・・ですかね。


よっぽどのことがない限り、外で作業をする天気ではなく、昨日に引き続き、手に工具を握っての改修や補修に終日勤しみました。
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確か、数日前は「空梅雨のような・・・」などと、どこの誰かさんがこのブログ上でうたっていたような気がしましたが・・・




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てるてる坊主くん、明日の天気はどうですか?





修理や整備。
2018/06/27

さかきです。

未明から梅雨空に戻りました。
この空模様になると、たいてい大天井岳周辺は雨風が強くなる傾向にあり、加えて今日は日中10℃を下回る外気温。稜線歩きは、十分な防寒対策の装備と覚悟が必要になります。
無理は禁物、夏といえども低体温症のリスクが伴うので、注意が必要です。

山は逃げません。

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無理をしてカメラを出すような天候ではないけれど、念のため。
一方で、待望の水が貯水タンク一杯にあっという間に溜まり、ホッと一安心です。



ということで、お客様が少ないうちに、昨日までの外作業から今度は館内にうつり、多々ある改修箇所に着手。
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・・・たまには写してもらいました。厨房内の改修作業です。

一度始めると、時間を忘れるほど没頭してしまうので、注意が必要です・・・って、自分のことなんですがね。

下界と違い、建物のメンテナンスや水回り等、設備の保守全般は小屋のスタッフが概ね担います。
その道の“プロ”ではないため、比較して時間はかかりやすく、手際も悪いこと多々ありますが、自分たちで治せるようになる嬉しさと楽しさは格別であり、やりがいでもあります。
同時に物を大切にすることも学びます。一度破損したものを修理するには、部品の調達や、場合によっては下界に下して業者さんに依頼すること、どれ一つとっても、かかる労力と時間は膨大です。

7月の海の日連休以降、本格的な夏山シーズンが到来するまでの平日、お客様が少ない日を狙って、小屋の内外の補修、登山道の整備等に勤しむ日々が続きます。




明日も梅雨空のようです・・・


蝉。
2018/06/26



さかきです。

夏を代表する風物詩の一つに、“蝉時雨”があります。
なにも大天荘周辺で“蝉時雨”が聴けるわけではありませんが、どうもここ数日、天気が良い日に限り、数匹の蝉の声を耳にすることがあります。

・・・と気にかけていたら、午前中、自分が座っているベンチ近くで泣き始める蝉。

よく見れば、
0035201
エゾハルゼミ。
そもそもこの北アルプスの稜線に生息するものなのか、私にはよくわかりませんが、ごくたまに小屋にやってきます。確か数年前は、客室の枕にくっついていたことも。
まだまだ元気のようで、しばらくしたらテント場辺りのどこかに飛び去り、再び鳴き出していました。

ということで、今日も梅雨の中休み・・・というか、今年はどうも北アルプスの稜線に限っては空梅雨気味。我々6月17日に入山して以降、まとまった雨が降ったのは一度きりのような気がします。
まだ沢の水源地からポンプアップできていない現状では、もう少し雨を期待したいのが正直なところではあります。
430701 ▲日の出直後 北の空
430601 ▲同じく東の空
431001 ▲同じく槍・穂高連峰(テント場にて)
とは言っても、やはり陽が昇る朝の空は美しく、殊今朝はうろこ状の雲と、谷間に広がる朝靄が相まって、印象的でした。

そして夕方。
432801 ▲大天井岳シルエット

西の空は雲の協奏曲といったところ。



果たして明日は恵みの雨となってくれるのでしょうか・・・



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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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