北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

比較的穏やかな大晦日。
2015/12/31

山で年越しをと今年も多くの方が登ってこられました。ここ数年大晦日は荒れた天気になることが多かったのですが、今年は午後になって雪が降り出しましたが風もさほど強くはなく、気温もマイナス11度と冬としては比較的穏やかな天候でした。一年の締めくくりである大切な日の過ごす場所として多くの方に燕山荘を選んでいただき嬉しい限りです。






今朝は素敵な光景を目にすることが出来ました。冷え込みはそれ程厳しいものではなかったのですが、空気中にキラキラと美しく輝くものが見えました。ダイヤモンドダストです。そして、太陽から縦に伸びるサンピラーも見られました。なかなか珍しい光景で、いい一年の締めくくりになったような気がしました。



午前中は燕岳も姿を現していました。ヘリポートから見る燕山荘、少しずつ雪に埋まってきています。それでも写真手前のダケカンバはまだ雪に埋もれることなく見えています。いつもなら雪に埋まっているのですが。今年の冬はこれまでの所、穏やかに進んできています。そのおかげで比較的登り易い冬山になっていることでしょう。




登山道の状態が良かったようで、今日は比較的早い時間に小屋へと到着され始めました。お昼過ぎより小屋は多くの人で賑わいようになり、大晦日らしい光景となりました。




大晦日の今日は夕食の時に年越しそばと振る舞い酒を出させていただきました。あちこちから乾杯の声が響き、山での年越しを楽しんでいらっしゃるようでした。オーナー赤沼のホルンの演奏も今日が今年の吹き納めとなりました。
今夜は日付が変わるまで消灯せずに、山での年越しを楽しんで頂き、この燕岳で皆様といっしょに新しい2016年を迎えたいと思っています。

今は少し雪が降っていますが、明日は初日の出を拝めそうな予報になっています。皆様にとって来年もいい年になりますように。
河地

冬の登山日和。
2015/12/30

今朝、ご出発されるお客様と交わす言葉は「良いお年を」でした。今年も今日明日の二日間だけとなってきました。燕山荘で新しい年を迎えようという方が今日は中房まで入られ、中房も多くの人で賑わっていることでしょう。


昨日まで吹いていた強い風も今日は穏やかになって、そんなに寒い思いをしなくても御来光を見ることが出来ました。今日はきれいに晴れ渡り、白い山肌がピンクに染まり、冬らしいきれいな朝焼けとなりました。



昨日お泊りのお客様にとっては今年最後の登山となったことでしょう。天気にも恵まれ、いい形で今年の登山を締めくくることが出来たのではないでしょうか。



このところ見えていなかった鹿島槍など北部の山々も今日は久しぶりに姿を現しました。冬になると餓鬼岳辺りまでは晴れていても、それより北部の山には雲がかかる日が多くあります。



この年末年始の休みを利用して、上高地方面へと縦走された方が数組いらっしゃいました。今日のような天気であれば、きっと快適な冬の稜線歩きが出来たことでしょう。ただ一旦天気が崩れてしまえば稜線は大変厳しい状況になりますので、冬の縦走というのは何ランクもレベルが上がります
それにしても今日のこの眺めは大変美しいものでした。



この年末年始は多くのお客様で賑わいます。それに向けての準備を着々と進めています。この時期の水は全て雪を解かして作っています。賑わう年末年始に不足することないよう連日雪を運び水を作っています。水をポンプアップ出来る夏とは違い水はとても貴重なものとなっていますので、ご不便をおかけしますが御理解の程よろしくお願いします。


冬にしては穏やかな一日で太陽の光の暖かさも感じられました。とはいっても最高気温はマイナス11度ですが。
風が弱かった今日は冬の登山日和となりました。長い間、外で景色を眺めていることが出来る程でした。こんな日は冬にそう多くはありません。





昨日に続き美しい日の入りでした。小屋の中で楽しく過ごされていたお客様もこの時だけはみなさん外に出てこられ、この美しい景色を見ていらっしゃいました。明日の天気予報からして今年最後の日の入りかもしれません。
ただ、初日の出はもしかしたら見えるかもしれない予報となっています。

明日は多くの方が登ってこられ賑わうことでしょう。天気は今日のようにはいかないようです。けっして無理だけはなさらないで下さい。安全登山でよい年を迎えたいものですね。

河地

寒さは厳しいですが。
2015/12/29

今回の寒気は今がピークのようで、日中でも-16℃台の厳しい寒さが続いています。風は昨日よりは弱まってきました。相変わらず厳しい寒さが続きますが、この燕岳周辺は青い空が広がり、素晴らしい展望が広がっています。それにしても今年は燕岳が姿を見せる日が非常に多くなっています。



昨日お泊りのお客様がお帰りになられる頃より、天気は回復してきました。



今回の雪は麓の街でも少し積もったようで、薄っすらと白くなっている部分も見られました。それでも安曇野はそれほど積雪がある所ではなく、真っ白な合戦尾根とは対照的です。



テント場から見る今日の燕岳です。燕山荘のテント場は稜線上にあるため、悪天時は非常に厳しい状況です。テントでお越しの方は、悪天時は樹林帯にテントを張り、そこから燕岳を往復するほうがいいかと思います。



テント場から見る燕山荘です。少しずつですが小屋も雪の下へ隠れつつあります。小屋の西側は風が強く、全く雪が付きませんが東側は雪が吹き溜まり、春には屋根まで埋まってしまいます。



3000m級の槍・穂高には激しい雪煙が舞っていました。今回のこの強い風により、美しいシュカブラが出来ていました。




夕方になって天気はどんどんと良くなってきて、これまで見えていなかった北東方向に見える長野市の街並みも見えるようになってきました。そして、期待通り大変美しい夕焼けを見ることが出来ました。非常に寒い中での夕日でしたが、あちこちから感動の声が聞こえてきました。山に登らなければ見えない景色です。



今年もあと僅かとなってきました。
21時前、東の空にはオレンジ色をした月が昇ってきました。その下には長野市や小諸市などの街灯りが美しく輝いていました。燕山荘は夜景も美しく見える所です。
明日もいい天気になりそうです。
河地

厳しさの中の美しさ。
2015/12/28

昨夜の気温は-18℃で、朝になっても同じ気温でした。日中は、日差しはあったものの最高で-14℃と非常に寒さの厳しい一日となりました。しかし、その気温の中で見る景色はとても美しくありました。美しくなる要因に寒さも関係してくるんだなぁと感じました。


日の出前の5時半頃、西の空に大きく傾いた月に照らされた合戦尾根が松本の街の夜景をバックに美しく見えていました。



今朝の日の出は6時55分。蓼科山辺りからでした。さすがにこの位の冷え込みになると長い間外にいるのはつらくなってきます。皆さん、服をたくさん来て日の出をご覧になられていました。それにしてもきれいな日の出でした。



一方、日が昇る空と反対の西の空もこの時間美しくピンク色に染まります。玄関前で見ていれば、この二つを同時に楽しむことが出来ます。このビーナスラインといわれるピンク色の空は寒さが厳しい程、美しくなっていきます。



昨日の強い風はだんだんと弱まってきましたが、朝のうちはまだ強く、合戦尾根上にも雪煙が舞っていました。




風が少し弱まってきたのを見計らって、燕山荘の2回目のツアーの皆さんは燕岳へ向かいました。バックには朝日に照らされかっこよく輝く、真っ白になった槍・穂高連峰も見えていました。この晴れ渡る空の下、冬の燕岳に登頂することが出来て、きっと最高の気分だったことでしょう。山荘に戻られ、目出帽をはずして見える皆さまの表情がとても良かったです。



午後になってくるとだんだんと西側から雲が増えてきて、風に乗ってきた雪が少し舞うようになってきました。一方、東側はくっきりと晴れ渡り、西日を浴びた八ケ岳の凹凸もはっきりと見えました。

年末年始の休みが始まり、山も連日の賑わいを見せるようになってきました。
河地

天気回復。
2015/12/27


昨日からの雪は朝になると止んでいて、10時頃より燕岳も姿を現してきました。
今年は冬型の気圧配置が長続きしないおかげで、燕岳の姿が見える機会がいつもの冬より多くなっています。


年末年始の休みが始まったようで、今日から山は賑わいを見せるようになってきました。



午前中は稜線では風速が20mを超えるほどの強い風が吹き、晴れてはいるものの、なかなか厳しい状況でした。その風も少しずつ弱くなってきて、午後になると燕岳へと向かわれる方も出てきました。また、日中の気温は上がらず、最高でも-14℃程。そして、夕方には気温は更に下がり、この冬の最低気温の-18℃にまでなりました。暖冬といわれていますが、こうして、本来の寒さになる日も出てくるようになってきました。



燕岳の山頂は終日姿を見せていましたが、槍ヶ岳や裏銀座の山々は寒気がぶつかり、雲が出来てなかなか姿を見せてはくれませんでした。それでも一瞬だけですが槍の姿を雪煙越しに見ることが出来ました。



夕方になり、更に雲は少なくなってきて、合戦尾根の向こうに久しぶりに松本市を見ることが出来ました。きっと町から見る燕岳は前回より白さを増して見えたことでしょう。



夜になってもまだ強い風は残っていて、雪煙が舞っていました。月が昇ってきて、その雪煙越しにぼんやりと月明かりに照らされた山肌や安曇野の街の灯りが美しく輝いていました。こうして寒さが厳しいと街の灯りが暖かく感じます。
明日は少し等圧線が緩むようなので、この風も収まってくれるのでしょうか。冬山において体温を奪ってしまう風というのは最も厄介なものです。


河地

厳しい天候。
2015/12/26

今日は冬らしい厳しい天候の一日となりました。その為、登って来られる方も少なく、ドーンという小屋を揺らす風の音が響いていました。ここ燕山荘周辺では厳しい時には風速は20m以上、気温-20℃以下になることもあります。今日は小屋の西側で風速10~15m、気温-12℃とそれに比べたら厳しさは少ないのですが、それでも風に雪が舞いあがり、目を開けていられないほどで、トレースも風に掻き消され、登山をするには厳しい一日でした。





昨夜は21時過ぎより、見えないとあきらめていた満月が姿を現してきて、雪で白く染まった山々は、月明かりに照らされ、まるで昼間のように明るくなりました。あるスタッフにこの写真を見せると「昼間撮ったんでしょう」といわれる位、明るくなりました。いいクリスマスプレゼントになりました。



この降雪は明日まで続きそうです。積雪もこれでまた増えることでしょう。しかし、まだまだ例年よりは少ないです。



合戦尾根を登り切り、冬期小屋から玄関までの稜線部分は100mあまりですが、今日のような天気の日は風が非常に強く、冬山の厳しさを感じるところとなるでしょう。同じ冬山といっても森林限界の上と下では全く違ったものになります。ここ燕岳では三角点が森林限界に当たり、悪天時はその手前の合戦小屋で装備を整えないとどうすることも出来なくなってしまいます。合戦小屋で進むか戻るかの判断が大切になってきます。




ヤマテン山小屋出張講座in燕山荘が行われました。ヤマテンの猪熊さんは、ネット予約されたお客様にメール配信している天気予報をして頂いている方です。猪熊さんいわく、冬山において一番危険なことは風と寒さと濡れることだそうです。そんなことから天気図の等圧線から風を予測する話を中心に講義をしていただきました。
冬山においては登る前からの情報収集も非常に大切になってきます。天気が悪くなるのを知っていて登るのとそうでないのとではその対応が大きく変わってくるので、最新の天気情報を知ることが大切になってきます。先日も書きましたが冬は長野県中部や松本市、安曇野市の天気予報と山の上では異なることが多くなりますので、山の天気予報をご参考にして下さい。
クリスマスも終わり今年も後わずかになってきましたね。
河地

雪煙舞う。
2015/12/25


朝早くは曇り空で、風で雪が飛ばされ、今日は天気の悪い一日になると思いきや、10時頃より所々に青空が見られるようになってきました。西風が強く、雪庇が形成されていく様がよくわかりました。



燕岳は終日姿を見せてくれましたが、西風が段々と強くなってきて稜線には激しい雪煙が舞っていました。



この強い風によってシュカブラも形成されていきます。人の手では造ることのできない造形美です。写真では伝わりにくいかもしれませんが、この雪煙の中にいると目を開けるのもやっとでなかなか厳しい状況です。



今日はちょっと変わりやすい天気でした。気温も午後になるにつれて、どんどんと下がっていきました。明日は、遅い時間ほど天気は悪くなる予報になっていますので無理はなさらないでください。



時々、合戦尾根の全貌も見ることが出来ました。今日のように風が強いとトレースはすぐに消えてしまうこともあります。今日登って来られた方は道の状況があまり良くなかったのか、昨日の方より少し遅い到着が遅めでした。



日中の空いた時間にお客様に喜んでいただこうと大きな雪だるまを作りました。例年であれば、気温が低いため、雪はサラサラでなかなか雪だるまが作れないのですが、今年は気温が高いせいで湿った雪だったので1時間半位で完成させることが出来ました。



クリスマスの今日は満月を楽しみにしていたのですが、雲に阻まれ、姿を見ることが出来ませんでした。西風が相変わらず強く、気温もどんどん下がってきて冬らしい夜になってきました。
小屋の中では皆さんこたつに入り、のんびりとクリスマスの夜を過ごされているようでした。
河地

穏やかなクリスマスイブ。
2015/12/24

昨夜はこの時期としては気温の高い中での降雪となりました。そのため湿った雪となりました。
そしてクリスマスイブの今日の日中は穏やかに晴れました。




日の出は雲に隠れて見えませんでしたが、8時頃より雲が切れだしてきました。玄関前の山男にはびっしりと岩氷が付き、冬らしい姿になって、クリスマスムードが高まりました。



昨日の雪は湿った雪だったので、岩や木々にはびっしりと霧氷が付き、美しい光景を見せてくれました。今年は霧氷が見られる日が多いようです。



日中は稜線でも風が弱く、とても冬とは思えないような気温となりました。霧氷が落ちてしまわないうちにとなるべく早い時間にイルカ岩まで出掛けてきました。期待通り、イルカはびっしりと氷を纏い、真っ白な冬の姿になっていました。そして、その背景に見える槍・穂高も太陽の陽ざしを受け、かっこよく輝いていました。



冬になるとテント場には大きな雪庇が出来ます。昨日の降雪で発達しすぎたのか、朝になってみるとそれが崩壊していました。



日中は、風がなかったこともありますが、気温は-4℃位でとても12月の終わりとは思えないような暖かさでした。そのせいか屋根に積もった雪がすさまじい音を立てて落ちてきました。なんだか春と勘違いしてしまいそうです。そして、午後になってくると気温が高いせいでガスが湧きあがり、辺りは真っ白になってしまいました。



町のように華やかとはいきませんが、ここ山の上でも手作りケーキでクリスマスを楽しんで頂きました。
さて、年末年始の天気予報も発表されるようになってきました。いよいよ今年も僅かとなってきたのですね。冬の燕岳の天気は安曇野市より大町市、長野県中部より長野県北部の天気になりやすいので、それを参考に天気予報をご覧ください。
河地

再び雪へ。
2015/12/23


今年はクリスマスの日が満月になります。その為、昨夜は月明かりが白い雪に反射して、とても明るい夜で雪で白く染まった山が輝いて見えていました。


今日は天気は下り坂に向かいましたが、視界が開けていて、真っ赤に染まる朝焼けを見ることが出来ました。冷え込みも緩く、氷点下一けた台とシャッターを押す手が寒さのため痛くなることもありませんでした。



天気が崩れるのは残念なのですが、そんな時の朝焼けは真っ赤になることがあり、それが楽しみでもあります。今朝も雪面がいつもと違った赤色になり、美しいものでした。



天気は段々と西の空から崩れてきて、午後遅く雪が降り出してきました。今回の雪はそれほど多くはなさそうですが、こうして少しずつ雪の量は増えていくのでしょう。



今日は登ってくる方も少なく、静かな一日となりました。
そんなわけで使える時間があったので、救助訓練を行いました。昨年の冬には悲しい事故が起きてしまい、もう二度とそのようなことがないようにという思いで行いました。
今年は暖冬といわれていますが、冬山には変わりはありません。どうか無理だけはなさらないでください。夏は比較的登り易い燕岳ですが、ここは北アルプスの2700mの山であり、冬は時として厳しいものになります。
楽しい登山になるよう完全な装備と無理のない計画でお越し下さい。初めての方は経験者と登るといいかと思います。
河地

冬至。
2015/12/22

今日は一年で最も昼間の短くなる冬至です。寒さはこれからが厳しくなるのですが、少しずつ昼間の長さが長くなっていくと思うと少しだけうれしくなります。



昨日は終日雪が降り続けましたが、今朝になってみれば一面の銀世界が広がっていました。降雪直後というのはすべてが真っ白な雪に覆われ、そしてそこに朝日が当たれば、ピンク色に染まり、興奮を覚えるような美しさになります。冬にしか見られない光景ですね。



木々にはびっしりと霧氷が付き、その奥に見える槍・穂高は真っ白な雪に包まれて、とても美しい光景でした。また、今朝は珍しく風も弱く、気温は-11℃と冬にしてはそれほど厳しいものではなく、御来光を見るにはいい条件でした。写真を撮るため、御連泊されている方もきっといい写真が撮れたことでしょう。



第1回目の燕岳冬期登頂ツアーも無事に終了しました。中日こそ天気は悪かったものの、上下山とも穏やかな天候に恵まれ、皆さん大変喜んで下山されて行かれました。下山の際、きれいな青空と霧氷がとても美しく、大感動しながらでの下山となりました。



稜線は、一日中好天でしたが、雲海が広がっていたので下は曇り空だったことでしょう。ツアーを終えて、冬至の日の入りに間に合おうとやや急いで登ってくるとちょうど蛙岩の辺りに太陽が隠れていきました。この辺りで日の入りを迎えることはなかなかないので、ちょっと珍しい日の入りを見ることが出来ました。



更に燕山荘の前での夕日に間に合うように歩みを速めるとこちらもなんとか間に合いました。16時36分、太陽が笠ケ岳の左肩へと沈んでいきました。昼の長さはこれで少しずつ長くなっていきますが、日の出の方はまだまだ遅くなっていきます。1月1日頃が一番遅く、7時頃になってきます。


町でもクリスマスムードが高まっていることでしょうが、ここ燕山荘でも今日から4日間、クリスマスのイベントとして、手作りケーキとちょっぴりワインを夕食時にお出しています。山の上でのホワイトクリスマスもいいものですよ。


さて、登山道の様子ですが。

               有明荘前


               第1ベンチ


               合戦小屋
少しずつ積雪量は増えてきています。上山の頃、雪が全くなかった第1ベンチでも10センチ位の積雪となっています。例年に比べ、まだまだ少ないですが、ようやく冬山らしくなってきたといったところでしょうか。天候により、雪面の状況は変わりますので、ピッケル・アイゼン・わかんは必ずお持ち下さい。
河地

湿った雪の一日となりました
2015/12/21

今日は朝から一日雪となり、燕山荘周りでは30㎝ほどの積雪となりました。気温は-5℃ほど、比較的暖かい中での湿った雪となりました。


吹雪などでトレースがわからない場合、合戦小屋から燕山荘の間では、ルート上に赤い旗竿を立ててあります。上りの際は、旗竿の右側を歩くとトレースがありますので、それを目安に登ってください。


風が強い場合は、合戦小屋の手前の樹林帯の中でエネルギー補給をしたり、暖かい衣服を着てください(この時期、合戦小屋は営業しておりません)。合戦小屋から上は、急激に気温が下がりますので身体を冷やさないように注意してください。


今日の第1ベンチの様子です。
雪も登山口付近では、雨になっていましたので、傘があると便利かもしれません。

雪の降る日が続いています。雪が少なかった北アルプスも、例年並みの積雪量に戻りつつあります。晴れた時の雪景色は、息をのむような美しさを見せてくれます。






移動性高気圧ど真ん中。
2015/12/20

今日は移動性高気圧にすっぽりと覆われ、素晴らしい晴天となりました。暖冬と言われる今年の冬はなかなか西高東低の冬型にはなりません。とはいってもこのところ最低気温は-15℃位まで下がる日もあったりして、冬山の厳しさを感じるようになってきました。



朝の冷え込みは-10℃位で中房では-8℃とあまり差がありませんでした。晴れて放射冷却が起こった日は下に比べ、上の冷え込みは弱くなります。そんな今朝は雪面が赤く染まりきれいな朝焼けとなりました。




登山道の様子ですが、それほど大きな変化はありません。ただ、小屋開け入山した頃に比べ少しは増えていて、登山口辺りでも薄らと白くなっています。営業が始まり、トレースもだいぶ出来てきました。ただ、降雪があればトレースは埋まってしまいますので、お泊りで来られる方は登りは良くても下りではわかんが必要となる場合もあるので、わかんをお持ちになられるかと良いかと思います。



今日は風も弱く、登山日和となりました。冬に移動性高気圧に覆われ、今日のように穏やかな天気になる日はそう多くはありません。今日は本当に気持ちのいい登山をすることが出来ました。
写真は燕山荘の第1回目の冬期登頂ツアーの皆さんです。天気が良かったので今日中に燕岳の頂上を踏む事が出来ました。




燕山荘からよく見える浅間山は頭の上だけ雪が積もっていて、白い帽子をかぶっているようでちょっと面白く見えます。今日は空気も澄んでその麓にある小諸市や東御市などの町並みも見ることが出来ました。




燕山荘の玄関前からは見えなのですが、燕岳まで行くと立て山の横に剣岳を見る事が出来ます。今日の澄んだ空気の下、くっきりと見えていました。



夕方になって来ると高気圧の中心が離れて行き、西の空から雲が増えてきました。すると、太陽の両脇にはっきりとした幻日が現れました。それほど多く見られるわけではない幻日を見ることが出来て、皆さん大喜びでした。



夕日は笠ヶ岳の左肩へと沈んでいきました。天気予報によると明日はまた降雪がありそうです。それでまた積雪量も増えて行くことでしょう。歩みは遅いながらも冬は進んでいます。
河地

営業開始。
2015/12/19

昨夜は少し雪が降りましたが、天気は回復してきて、素晴らしい冬晴れの下、営業初日を迎える事が出来ました。



昨日はこの時期には珍しい、1羽のイワヒバリを見かけました。普段であれば11月にはエサを求めて下へおりていってしまうのですが。やはり、暖冬ですね。
しかし、少しずつではありますが積雪は増えています。心配しなくてもどこかでつじつまがあうように自然は出来ているのですね。



お昼頃には最初のお客様が到着されました。いよいよ営業開始です。
冬山においてのコースタイムは天気、積雪状況、トレースの有無等で大きく変わります。余裕を持った計画でお越し下さい。合戦小屋(冬期は営業しておりません。)への到着が14時を過ぎるようであれば、そこから下る事を考えた方がいいかもしれません。



合戦尾根を登りきった所にこの看板はあります。ここから玄関まではもう少し歩く事になります。



この冬期小屋を右に折れて、100m程先が玄関になります。悪天時はここから先がものすごい風となりますので、この辺りで再度身支度を整え直して下さい。




今日も素晴らしい景色が広がりました。頑張って登って来たからこそ見える景色ですね。
冬山は厳しさの半面、今しか見られない美しい光景を見せてくれます。
河地

白銀の世界。
2015/12/18

降雪のあった翌日は新雪に覆われ、白銀の世界が広がり、とても素晴らしい景色となります。今日は朝から快晴となり、一日中どこを見てもカメラを向けたくなる景色が広がっていました。



日の出は6時50分頃でした。




新雪に覆われ、真っ白になった山肌が陽が昇るにつれて、標高の高い所から順にピンク色へと染まっていきます。今朝の気温は-14℃位で昨日の日中とあまり気温は変わりませんでした。冬の朝としてはそれほど寒いという感じはしませんでした。
小屋閉めの頃は全く雪がなかったので、今日のこの美しい朝焼けショーにはスタッフ一同大感動でした。



昨日の降雪で20~30cm位積雪が増えたようです。これでなんとかハイマツを踏まなくてもルート上を歩けるようになりました。もう少し積雪が増えてくれるといいのですが。

明日からの営業開始に備え、合戦小屋までと燕岳方面までルート上に赤旗を立てに行ってきました。合戦尾根を歩いている時は陽射しもあって暑いくらいでした。今日のような天気の中、この素晴らしい景色を見ながら歩けるのは仕事とはいえとても幸せな気分でした。



              合戦小屋


              三角点下


          燕岳から見る燕山荘方向
合戦尾根を歩いている時とは違って、燕岳へと向かう時は風があって寒く感じました。冬山の稜線というのは天気が良くても西からの季節風が吹いていて寒いものです。燕岳を目指される方は、玄関前を少し離れた所で吹いている風が燕岳までずっと吹いていると思っていただくと服装の目安になるかと思います。




16時半頃には太陽は笠ヶ岳の左肩へと沈んでいきました。随分と日が短くなったものです。

明日からいよいよ冬期営業が始まります。雪の量は少ないとはいえ夏に比べ歩くスピードは遅くなり、時間はかかるのでそれを考えて行動して下さい。
冬山では決して無理をなさらないで下さい。そして、出来たら単独行は控えたほうがいいかと思います。


事故なく今シーズンを終えられるよう、登山道や天気の様子をこのブログでお伝えしたいと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
河地

雪の一日。
2015/12/17

上山2日目の今日は、早速営業に向けての準備を開始しました。外は雪が舞い、あまりいい天気ではなかったので小屋の中の準備を中心に行いました。



終日、雪は降り続きましたが、時折、燕岳を望む事が出来ました。



今回の降雪はさほど多くはありませんでしたが、積雪量は少し増えたようです。とはいっても例年に比べ少ない事は変わりありません。



日中の気温は-13℃位で、冬らしい一日となりました。岩にはびっしりと氷が付き、普段とは全く違った表情を見せていました。これで晴れてくれれば、素晴らしい光景だったことでしょう。冬山は厳しいですが、冬にしか見られない美しさがあります。
河地

上山しました。
2015/12/16

12月19日からの燕山荘冬期営業開始に向けて、今日スタッフ8名が上山しました。いつになく雪の少ない中での始まりとなりました。



今シーズンはこのメンバーで営業します。
登山口での一枚です。中房線には雪は全くありませんでした。



第二ベンチの様子です。この辺りまで雪はほとんどありません。第3ベンチ(2000m)辺りから雪の上を歩くようになりました。それ程深い雪ではなかったのですが、トレースをつけるために第3ベンチからワカンで歩きました。
今日は天気はいいとは言えませんでしたが、気温が高めだったこともあり、歩き始めは長袖シャツだけでもいい程でした。冬山においては汗をかかないで登り、そして休憩の時には一枚服を着るなどして、とにかく体を冷やさないことがとても大切になってきます。体温調整のしやすいように服を重ね着するといいです。



途中から小雪が舞いだしてきましたが、気温もさほど低くなく、そして、冬山において一番厄介な風もたいしたことなかったので、無事に燕山荘に到着する事が出来ました。ラッセルも深い所で膝くらいでした。年によっては一日で合戦尾根を登りきれず、途中で引き返し、翌日また登るということが何度もありました。山の状況は年によって大きく変わります。



小屋周りの雪も例年に比べ、随分と少なくなっています。冬期営業中は雪を解かして水を得ているので、雪が少ないのも困ったものです。ただ、そこそこの雪は積もっているので飲料水はなんとかなりそうでちょっとだけ安心しています。




到着して、すぐに燕岳が姿を現わしましたが、あっという間に雲に覆われ、雪が降り出してきました。明日は雪が積もりそうです。冬山の状況は刻々と変わっていくので最新の情報を入手してお越し下さい。こちらのブログでも出来る限り、登山道の様子をお伝えしていきたいと思います。
今年は雪が少ないとはいえ冬山には変わりませんので、決して無理だけはなさらないで下さい。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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