北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

寒気流入。
2016/05/31


今朝は雲海が広がり、とても美しい日の出となりました。さすがに朝はまだ寒く薄着では長い時間外にはいられませんが、太陽が少し上り、雲海に日が当たりだすと雲の凹凸がはっきりとしてきて、感動的な美しさとなりました。



縦走路も雪が減り、山肌はなんとなく緑っぽくなってきています。そこに朝日が当たり、作られる色はこの時期ならではのなんとも言えない美しい色です。



日が高くなるにつれて、雲海が消えていき、やがてきれいな空が広がってきました。それにしても今日で5月が終わるというのに合戦尾根のこの雪の少なさはどういったことでしょう。雪解けが早いと花の咲きだしも早くなってきます。



お昼ごろになってくるとだんだんと雲が増えだし、風も強くなってきました。朝のうちは穏やかな天気だったのでそれが一日続くのかと思っていたのですが、やはり天気予報どおりでした。



そんな強風の中、ヘリコプターによ物資の輸送が行われました。強風に揺られながら、荷物を運んでくるパイロットの技術にはとても感心させられました。これからは2週間に1度、物資の輸送が行われることになります。早くも夏に向けてのジュースやビールがたくさん上がってきました。



ヘリコプターの荷揚げが終わりたくさんの荷物を運んで体がほてった頃、急激に気温が下がり、西の空は黒い雲で覆われだしてきました。寒気が入ってきたのでしょう。夜になって気温は2度台まで下がってきました。明日明後日と気温がさらに下がる予報になっています。こうなると残雪もカチカチとなり、ピッケルやアイゼンが必要となる場所も出てくるかもしれません。
河地

雨の日だから。
2016/05/30


昨夜から降り出した雨は朝になっても残っていました。そんな雨の日は、植物たちが生き生きと輝いていて、いつもと違った美しさを見ることが出来ます。
第2ベンチから第3ベンチにかけてはイワカガミがたくさん咲いています。雨の日は景色がない分、下を向いて歩くことが多くなってしまいますが、あちこちに花が咲きだしていて、それに見とれて歩いているとなかなか足が進みません。



三角点まではもうすっかり雪はなくなってしまい、合戦小屋あたりでもすっかり新緑の美しい季節となっています。



三角点にあるナナカマドもすっかり葉っぱを広げています。それに水滴がついて雨の日ならではの美しさがありました。



三角点より上に行くとさすがに芽吹きは少なくなってきますが、僕らがおほめの松と呼んでいるカラマツもだいぶ芽吹いてきました。昨夜の雨で雪解けはさらに進んだようです。



今日の雨は午前中には上がりましたが、その後はなかなかガスが取れませんでした。夕方になってガスの切れ間から裏銀座の山々がいつもと違った光景でかっこよく見えました。



燕岳も少しだけ姿を現しました。今日は日差しはなかったものの蒸し蒸しと暑く、いつも以上に汗をかく一日となりました。晴れていなくてもこんな日は水分を多めに取るといいでしょう。
河地

サクラ開花
2016/05/29

きれいな朝陽を見るために、4時30分の日の出と早い時間でしたが、多くのお客様が待ち構えていました。







週末たくさんの方にお泊りいただき、朝日が見えなかったら申し訳ない気持ちになるところでしたが、素晴らしい天気となりほっとしました。
それでも気温は低く、水たまりは凍り、霜柱も立っていました。
温かい恰好は欠かせません。






気持ちの良い青空から、昼頃にはすじ雲が走り出し、曇り空へと変わっていきます。



そろそろ咲いているのではないかと思い、燕山荘手前の冬道にあるミネザクラの所に行ってみると、見事に咲き始めていました。
とうとう冬も終わり、春がやってきました。





夕方にはどんよりと曇り、5時30分ごろにはガスってしまいました。
7時前から雨が降り出しています。
今日は山の天気の移り変わりを眺めながらの一日となりました。
大嶽

喫茶室、オープンしました。
2016/05/28

今朝はどんより曇り空の朝でした。

そんな中、たくさんのお客様が登って来られました。

今日から展望喫茶室サンルームが二分の一のスペースでオープンしました。

新人スタッフです。よろしくお願いいたします。



喫茶室の窓からは、富士山、八ヶ岳、浅間山などの山々が一望できます。



ケーキセットや、生ビールをお楽しみ中のお客様



フルメニュー、フルオープンは、もうしばらくお待ちくださいませ。

夕方から気持ちのいい青空が広がりました。
明日も、ジョッキでの生ビールをご用意してお待ちしています。

小川

天気回復。
2016/05/27




昨日の雨はたいした降水量ではありませんでしたが、お昼ぐらいまで雲は取れませんでした。そして、青空が見えだしてくるとうろこ雲が広がり、気持ちのいい空が広がりました。



雪解けはさらに進みました。テント場に残る雪もぐっと少なくなり、テント場はかなり狭くなってしまいました。明日はテント場も込み合うことが予想されますので詰めてご利用ください。


喫茶サンルームも今日から半分のスペースですがオープンしました。ここからの展望が素晴らしいのでそれを遮る雪をどけました。メニューもまだ少ないですが、ここからの景色を見ながら、ケーキや生ビールなどをお楽しみください。



梅雨の足音が少しずつ近づいてきているのか、不安定なお天気が続くようになってきました。そんな時は面白い現象が見られたりします。日が沈むころ、東の空は有明山まで隠れてしまうほどのびっしりとした雲海が広がり、反対の高瀬側にも雲海が湧き出してきて、その後、素晴らしい雲海ショーとなりました。



東沢乗越を超える滝雲がすごい迫力で、中房側へと流れだしていきました。



ちょうど日が沈むころ、高瀬側の雲海はどんどん高度を上げてきて、とうとう縦走路を超え、安曇野側へと流れだしてきました。その時、燕山荘はその雲海に包まれてしまいましたが、ヘリポートだけはその雲に覆われることはなく、この素晴らしい光景を見ることが出来ました。安曇野側の雲海の高さは2200m位だったのに対し、高瀬側の雲海のほうが高く、こちらは2600m位の高さでした。ちょっと面白い現象でした。



日没が少し過ぎたころ、この一連の雲の激しい動きは収まり、再び燕岳を見ることが出来ました。この日没頃の雲の動きはなかなか興奮させられるものでした。今日のような光景はそうそう見られるものではありません。
河地

蒸し蒸しとした空気。
2016/05/26


昨日よりさらに雲が多い朝で始まりました。そのおかげでちょっとかっこいい日の出となりました。



燕岳の山頂は雲に覆われたり、姿を現したりでした。西の裏銀座の山々には低い雲がかかり、湿度の多い空気で蒸し蒸しとしていました。それでも南東方向は晴れ渡り、富士山や八ヶ岳がきれいに見えていました。



すっきりとした天気ではなかったのですが、雲の切れ間から青空が見えたりとまずまずの天気だったので、小屋周りの小さな春探しをしながら、散歩しているとなんと早くもハクサンイチゲのつぼみが出来ていました。



雪解けはどんどん進んでいて、燕山荘直下の夏道も日毎に姿を現してきています。この様子は例年であれば、6月下旬に見られる様子です。このところの雪解けは異常です。



連日、ここから合戦小屋へ男性スタッフが通いながら、夏に向けて営業の準備をしています。最近よくスイカの問い合わせがあるのですが、スイカが市場に出回ってからになるので、もうしばらくお待ち願います。
その合戦小屋からの帰り道、荷物を背負っていると汗がポタポタとたれ、なんとなく夏を感じました。




この雪解けのスピードが速いため、登山道のルートを変えていく作業が非常に多くなっています。この作業を怠ると雪から顔を出していた木々の枝が踏まれて枯れてしまうので、欠かすことの出来ない作業です。気温が上がってきているので、小さな虫が体にまとわりついてくるようになってきました。そろそろ防虫ネットや虫よけスプレーがあるといい季節になってきました。
河地

静かな一日。
2016/05/25


晴天続きは昨日までだったようで、今朝起きてみると。雨がぽつぽつと降り、気温は2度と吐く息も白く寒い朝を迎えました。ただ、はじめのうちは富士山や南アルプスの山々も見えていたのですが、やがて雲に覆われて見えなくなり、吊るし雲が現れてきて上空は風が強いようでした。


槍穂高方面も、標高の高い所は雲に包まれていました。この写真は雲の様子をお伝えしたくて撮ったものですが、雪の少なさをお伝えするための写真となってしまったようです。いや~それにしても雪少ないですね。


日中は小雨が降ったりやんだりで視界もなくなったり燕岳の山頂が見えたりの繰り返しでした。登って来られる方も少なく静かな一日となりました。



そんな天気の中、早くもコマクサが芽を出しているのを見つけました。
ここは日当たりが良い所なのでいつも早く芽を出してくるのですが、まだ6月にもなっていないのに、この速さには驚くばかりです。あの可憐なコマクサが咲くは楽しみなんですが、あまり早く咲くと早く終わってしまうので、もう少しゆっくり咲いてくれてもいいんだよ。




今日のような人通りの少ない日にしかできない作業もあります。今日は玄関の扉の塗装がはがれてきていたので、いったんサンドペーパーではがしてから塗り直しました。一日仕事にはなりましたが、美しくなりました。美しいとは気持ちがいいものですね。


夜になって街の明かりが見えてきました。
明日は晴れるかな。

河地

続く晴天。
2016/05/24


少し雲の多い朝となりました。日の出頃、日の出とは反対の西の空の雲がほんのりとピンク色に染まり、その中にまだまんまるに近い月が輝いていました。なかなか素敵な朝となりました。


今日もきれいな朝焼けとなりました。朝日に美しく染まる雪面が日毎に少なくなってきていて少し寂しさも感じます。



今日も気温が上がりました。とはいっても11度位ですが。今の時期の日差しは強烈なので、太陽の下では気温以上に暑く感じます。この日差しで雪解けはどんどんと進み思った以上の速さで少なくなってきています。




湿度が高いのかやや白っぽい空となりました。雲が多目でしたが、その雲が作り出してくれる光景がなかなかよかったです。


このところ気温が高い日が続いているおかげで、先日までは少ししか咲いていなかったミヤマキンバイが今日になるとたくさん花を咲かせていました。そろそろ他の花も咲いてくる頃でしょう。小さな春探しが楽しみな季節になってきました。



夕方、玄関前にヒガラがやってきました。とても小さな鳥でかわいらしいです。人にはあまり近寄ってこない鳥ですが、なぜか僕の足元まで寄ってきて写真を撮らせてくれました。なんだか嬉しい瞬間でした。

河地

消えゆく残雪。
2016/05/23


水田の近くでは夜はカエルの鳴き声がにぎやかに聞こえるようになってきました。そんな水田越しに見える燕岳には、白い部分が少なくなってきていて、いつもより季節の歩みが早いことが分かります。



少なくなってゆく残雪とは対照的に新緑の柔らかな緑色が、下から上へとどんどんと広がってきています。第一ベンチ下のカラマツが今とてもきれいです。この新緑シャワーの中を歩くのも気持ちがいいものです。



三角点近くにあるナナカマドの新芽も開きはじめました。季節が山を登っていくこのスピードの速さには少々驚かされるます。


三角点より雪の上を歩くことになります。ただ慣れた方であればアイゼンはなくてもいいでしょう。
しかし、気温が低くなると雪がカチカチになって苦労することがあるかもしれません。そんな時は、気温が上がってから歩き出せば雪は柔らかくなっていて歩きやすくなります。


今日も気温は上がりました。晴れて気温が上がる日は水分を少し多めにお持ちになられるといい頃になってきました。
この角度から山頂を見ると雪の少なさがより一層分かってしまいますね。


山荘直下の夏道、冬道の分岐点です。夏道がうっすらと分かるようになってきました。こちらが通行出来るようになるのは例年であれば7月上旬ですが今年は早そうです。


少し雲の多い日の入りとなりました。日が沈むころになるとやはり防寒着が必要となってきます。



明日の13時より松本市美術館 市民ギャラリーにおいて燕山荘グループの写真展が始まります。
河地


5月の避暑地
2016/05/22

天気の良い日が続いています。
町は30度近い気温だそうで、さぞかし暑いんだろうなあと思ってしまします。まだ5月ですが、すでにここは良い避暑地ではと感じています。


夜明け前、槍ヶ岳方面にはまだ満月が見えていました。




気持ち良い朝の中、週末お泊りいただいたお客様が出発されていきました。今シーズンの燕山荘春山登山教室も今回で無事終了しました。



日に日に雪が融けていっているように感じられます。
ダケカンバは枝だけですが、対照的にハイマツは新緑の鮮やかさが映えています。
シャクナゲにも花芽が見られました。雪融けを迎えればすぐに花を咲かせようという生命力を感じます。


それも上の木が表すように、厳しい冬の世界を乗り越えていくために必要なのでしょうね。




縦走路の途中で雷鳥に会いました。私のことを気にせずに、グエーグエーと鳴きながら周囲を見渡していました。


今日も穏やかな夕日でした。風もないので外でのんびり見ることができました。
明日も良い天気になりそうです。1週間近く好天が続いています。こんなこともあるのですね。
大嶽

初夏の日差し。
2016/05/21


今朝はいつもとちょっと違うところでご来光を迎えました。合戦尾根のナナカマドの新芽に朝日が当たり、とても生命感に満ちた色に染まっていました。


残雪が少なくなっていく一方、新緑はどんどんと上に上がってきています。春の色である新緑の淡い緑色と、冬の色である残雪の白のコントラストがとてもきれいです。この写真は第3ベンチの下辺りです。



このところ加速度的に進んでいる雪解けのため、三角点辺りまで、ほとんど雪を踏まずに歩けるようになってきていますが、さすがにそれより上部では多くの部分で雪の上を歩くことになります。下りで不安な方は、アイゼン・ピッケルがあるといいかと思います。



今朝は1.9度まで下がり、寒い朝となりましたが、日中は初夏の日差しを受けて、気温はどんどん上がり、登るには半袖で十分なほどでした。そうなると昨日同様、積乱雲が湧いてきました。空は霞、遠くの山はぼんやりとしか見えなくなりました。



晴天に恵まれた今日は多くの方々で賑わいました。日中は気温も上がったので生ビールがさぞおいしかったことでしょう。また今日はテントの方が多くいらっしゃいました。雪解けが進むにつれてテントを張れる場所も小さくなっていきます。



雷鳥の雄達は縄張り争いに忙しいようです。山頂で見かけた二羽の雄うち、争いに負けた方の雷鳥はハイマツの中から頭だけ出して、買った方の雷鳥の様子をうかがっている様子がなんとも面白かったです。


日中は霞んだ空でした気温が下がってくると空は澄んできてクリアーな夕景となりました。日中は暑くても朝晩はまだまだ寒いです。



皆さんの楽しそうな笑顔が見られた週末の今日は満月です。街の夜景の上にまんまるなお月様が昇り、残雪の合戦尾根を暗闇の中、白く浮かび上がらせていました。のんびりと夜空を眺めたいのですが、寒いのでそんなに長く外にはいられません。明日もいい天気になりそうですね。
河地

夏のような空。
2016/05/20


今朝は雲の多い空となり、日の出は見られませんでしたが雲が紅く染まり、それはそれできれいな朝焼けでした。





その後、次第にきれいな青空が広がってきました。そして、燕山荘の東側が今日から通行可能となりました。風の強い日なんかはこちらを通られるといいかと思います。



           三角点より燕山荘方面を望む

このところどんどん雪解けが進んでいます。合戦と三角点の間は、雪のない部分のほうが多くなりつつあります。三角点を超えるとまだ雪はありますが、木の枝等出てきて、歩きづらくなっている部分もあります。ただ、まだ雪の上を歩く部分が多くあるので、スニーカー等では起こしにならないほうがいいかと思います。底の堅いしっかりとした登山靴をお勧めします。



合戦小屋のナナカマドの新芽もだいぶ開いてきました。このところは連日、燕山荘から合戦小屋の準備にスタッフが通っています。





午後になってくると空がだんだん白っぽくなってきて、今日の日差しの強さのせいでしょうか、西側には積乱雲があちこちに湧いてきました。少し夏を感じるような空でした。幸いこの辺りでは雷雨にはなりませんでしたが、雷鳴が一度だけ聞こえました。



とうとう見つけました。燕山荘の真南の日当たりのいい場所にミヤマキンバイが咲いていました。ほかにはまだつぼみもついていないようでしたが、これからどんどん咲く花の数が増えてくると思うと楽しみです。
河地

これぞ山の時間
2016/05/19

今日も穏やかな一日でした。


日の出はうっすらガスがかかってご来光とまではいきませんでしたが、
静かな朝を象徴するようで、これはこれでいいものだなと思いました。



午前中、しばらくは気持ちよく晴れ渡りました。
燕山荘の小屋周りにあるゴリラ岩のようにのんびり山を眺めていたいものです。



午後は薄い雲が漂い、太陽の周りに光の輪が長い間見えていました。
太陽の光が強いと感じず、残雪で冷えた風が少しふいていたので暑くはありませんでした。


夕方も日が焼けるほどではありませんでしたが、風もほとんどなく、温かい恰好をしていればゆっくり日が沈んでいくのを眺めることができました。

スタッフは小屋の内外でいろいろと仕事をして毎日を過ごしていますが、山はゆっくり穏やかに時間が過ぎていってるのですね。
そういった環境で働いているありがたみを今一度忘れないでいようと思いました。
大嶽

澄んだ空気。
2016/05/18


昨日に続き、今日もきれいな朝焼けとなりました。長野盆地や松本盆地には低い雲海が入り、街並みを望むことはできませんでしたが、ここは360度晴れ渡り、素晴らしい展望が広がっていました。



日の出時刻は4時38分。まだまだ早くなってきます。太陽が雪面をほんのりとピンク色に染めていきます。雪がなくなってしまえばこれも見られなくなります。このところ雪解けはどんどんと進んでいるので、今のうちにしか見られない光景です。





今日は乾いた空気に覆われたおかげで、空気が澄んで遠くの景色もくっきりと見ることが出来ました。今日の空はいつも以上に青く感じました。富士山もくっきりと見えていました。




稜線上にいると雪解けが進んでいて、地面が出ているので雪の照り返しがさほど強くありませんでしたが、空気が澄んでいるせいか紫外線が強く、じりじりと焼けていくのを感じました。それにしても今日はきれいな空の一日でした。




安曇野の水田もキラキラといつも以上に輝いて見えました。



水源地へ向かう途中から見る燕岳です。今日、水のポンプアップに成功しました。こんなに早く水上げ出来るのは今までになかったことです。これも今年の雪の少なさのおかげです。数日中には蛇口から水が出ることになることでしょう。



今日もきれいな夕焼けとなりました。昨日とはまた違った美しさがありました。自然の世界では同じものはひとつとしてありません。今日のこの夕焼けも2度と見ることは出来ないでしょう。そう思うとこの夕日がより一層美しく感じました。20時を過ぎても西の空はまだほんのりと赤く染まっています。これもまた美しいですよ。
河地

素敵な一日。
2016/05/17


雨の朝というものは、なんとなく暗い気分で一日が始まります。その雨も午前中にはあがり、お昼過ぎより青空が広がりだしてきました。なんと気持ちのいい空なんでしょう。気温も高く、なんだかうれしくなってきました。



昨夜の雨で雪解けはかなり進んだようです。こんなスピードで雪が解けていくとあっという間になくなってしまいそうで、少しさみしい気分です。



そんな雨上がりの今日はよく雷鳥を見かけました。どうやら燕山荘辺りが2羽の雷鳥のなわばりの境界線なのか、この辺りでグェーグェーと鳴きながら、争っている様子を2度ほど見かけました。残念ながらメスの姿はまだ見かけないのですが。これからは頻繁に雷鳥に会うことが出来そうです。



天気はどんどんと回復していきましたが、街のほうは雲海に覆われ続けていました。日が西に傾くころ、その雲海にここの山の影が映っていました。



今日登ってこられた方は出だしは雨の中だったようですが、最後にはこんな素敵な夕日を見ることが出来ました。



日の入りも今シーズン一番位きれいでしたが、そのあとの小焼けがさらにきれいでした。それに高瀬側にも珍しく雲海が入り、さらに美しさを引き立たせてくれました。至れり尽くせりの夕焼けショーとなりました。



そして、反対の東の空もピンク色にきれいに染まりました。



今日の夕日の一番美しい時間は日が沈んで20分くらい経った頃でした。その間、刻々と空の色が変わっていき、目が離せませんでした。ただ、日が沈むと寒くて小屋の中へ出たり入ったりの繰り返しとなりました。
今日のような美しい夕焼け小焼けを見られるのは、5月や6月に多いような気がします。今日は、雷鳥にもたくさん会え、そして、この素晴らしい日の入りと素敵な一日となりました。
河地

夏の準備と静かな山。
2016/05/16


今日もすばらしい日の出で一日が始まりました。雲海が広がり、まるで海から太陽が登ってくるように見えました。


槍ヶ岳の上空にはピンクに彩られた雲が浮かびました。


昨日のお泊りのお客様をお見送りし、玄関を掃除していると、裏銀座の方に不思議な雲が浮かんでいるのを見つけました。周りの空は青空が広がるのに、そこだけプッカリとまるでUFOの様に浮かんでます。吊し雲でしょうか?吊し雲はレンズ雲の一種で悪天を知らせる雲なので心配です。


燕山荘内では夏への準備が進んでいます。今年は雪が少なかった所為か、いつもより早く食堂内に立てられていた小屋を雪の重みから支えるサポートの支柱が外されました。

テーブルが横置きから縦置きになると、もうすぐ夏が来るのだなぁとわくわくした気持ちになります。


また今日は休暇を取るため、スタッフの一部が下山していきました。残っているスタッフも少なく、広い燕山荘がより広く感じます。静かなゆっくりとした時間が過ぎていきます。


午後になると西からの風が強くなり、黒い雲が燕岳を多い始めました。少しすると、雨が降り出しました。
今日は残念ながら、夕日は見られそうにありません。
今夜は風と雨の音を聞きながら眠る事になりそうです。

茂浦口

季節は進む。
2016/05/15


久々に賑わいを見せた週末明けの朝、玄関前には日の出を見ようと多くの方が集まっておられました。その期待に応えてか4時40分、雲の中から紅い太陽が顔を出しました。



このところ暖かい日が多くなってきて、冬の気配が薄らいできましたが、今朝は0度近くまで気温が下がり、霜柱が出来ていました。この時期は日中と朝晩の気温差が大きくなっているのが特徴です。





日中は雲が多いもののきれいな青空が広がり、気温は高くなりました。そうなると夏のように稜線の東側半分はガズに包まれてしまいました。ゴールデンウィーク頃はまだ冬の気配のほうが強かったのですが、このところは夏の気配を少し感じるようになってきました。



日中のぽかぽか陽気に誘われて、もしかしたら小屋の周りでも花が咲いているのではないかと歩き回ってみると、まだまだつぼみも出来ていませんでしたが、ミヤマキンバイの新芽を見つけました。稜線にも遅い春が近づいてきているようです。



合戦小屋と三角点の間のダケカンバの新芽もだいぶ大きくなってきました。今日のように気温の高くなった日は、雪を踏み抜いてしまうことがあるので気を付けて歩いてください。



合戦小屋のナナカマドです。新芽がだいぶ開いてきていました。登山口あたりではもう花が咲きだしてきているようで、春は下からどんどん上へと上がってきています。ゆっくりと上に上がってくる春の足音を探しながら燕岳へ上るのもまたひとつの楽しみです。
河地

穏やかな週末。
2016/05/14


曇り空で始まった今朝ですが、日の出時刻を過ぎた頃より雲が急激にとれだしてきて変化の面白い朝となりました。山頂にまとわりつくようにかかる雲が燕岳をいつもとは違った雰囲気にしていました。



同時に裏銀座の山々も姿を現してきました。雲の変化が様々な景色を楽しませてくれる朝となりました。





久しぶりに賑わいが戻ってきました。日中は雲が多かったものの、まずまずの天気となり、外のベンチでは生ビールやケーキを楽しまれる方や持参した食べ物をガスコンロで調理しながら楽しまれている方々の笑い声があちこちから聞こえてきました。穏やかな時間が流れていました。




さすがに日没頃になるとまだまだ寒くなってきます。防寒着は必要です。ダウンなどは軽くて保温性が高いのでいいですね。



今日はお客様から雷鳥を見かけたという声を多く頂きました。燕岳の手前ではツガイになっている雷鳥、イルカ岩ではその上に乗っていたオスの雷鳥、そして、燕山荘の西側斜面には一羽の雷鳥。どうやらこの周辺ではこの3つのなわばりが形成されつつあるようです。これからはオスは見はらしい所で見張りをするようになってくるので更に見つけやすくなってくることでしょう。あまり近づきすぎると嫌がるので、遠くからそっと見守ってあげましょう。
河地

今日もいい天気!
2016/05/13

昨日に引き続き、今日も好天に恵まれました。

早朝4時半
玄関前の温度計(外気温)は7度と暖かい朝でした。

ご来光前



日の出は5時でした。


朝食後、ヘリポートからの眺めです。

槍ヶ岳~穂高岳


燕山荘のまわりの除雪も着々と進んでいます。


今日は一日中暖かく、夕方には夏のように東側からガスが湧いていました。


更にブロッケン現象を見ることが出来ました。

肉眼でははっきりみたのですが。。。


写真中央の虹色の環が見えますか?

ブロッケンに手を振るお客様


明日も晴れるといいな。

小川

初夏の空。
2016/05/12


二日ぶりに晴れました。日の出前、気温は氷点下まで下がり、凛とした空気に包まれて、槍ヶ岳の上の西の空は、ほんのりピンク色になり、それが刻々と変わっていき、とても素敵な朝を迎えました。



日の出は4時40分頃と随分早くなってきました。雲海の中から太陽が顔を出し、久々に美しい御来光となりました。そして、ダケカンバの枝が朝日に照らされて、キラキラと輝いているのに気が付きました。雨氷です。霧氷とは違い、過冷却された雨水が木の枝等につくことによって氷となる現象です。あまり多く目にすることのない現象です。



今日は乾いた空気が入ったせいかカラッと晴れ上がり、空気も澄んで遠くの景色がくっきりと見えました。山の残雪と初夏の青い空のコントラストがたまらなく美しく感じました。夏の足音が少しだけ近づいたような気がしました。




こんな日の除雪作業はとても気持ちのいいものです。ここ数日で除雪作業も終わりそうです。うれしい反面、ちょっぴりさみしい気もします。



こうして見ると燕岳の雪もかなりなくなってきていることもわかります。季節の進みがだいぶ早いようなので、もしやと思い咲いている花を探してみましたが、さすがにそれはまだ早いようでした。




今年は雪が少ないので、水源地の雪も少ないだろうと早くも水源地の下見に行ってきました。すると驚いたことに水が湧きだしている辺りの雪渓が割れていました。例年であれば雪を3~4mほど掘り下げて、水源地に辿り着くのですがこんなことは初めてです。実際、ポンプアップ出来るようになるにはもう少し時間がかかりますが、おいしい湧水を皆さまにもご利用いただけるようになると思います。


今日はまさに五月晴れと言える素晴らしい天気でした。今日登って来られた方はきっと最高の登山が出来たことでしょう。
河地

初夏の空。
2016/05/12


二日ぶりに晴れました。日の出前、気温は氷点下まで下がり、凛とした空気に包まれて、槍ヶ岳の上の西の空は、ほんのりピンク色になり、それが刻々と変わっていき、とても素敵な朝を迎えました。



日の出は4時40分頃と随分早くなってきました。雲海の中から太陽が顔を出し、久々に美しい御来光となりました。そして、ダケカンバの枝が朝日に照らされて、キラキラと輝いているのに気が付きました。雨氷です。霧氷とは違い、過冷却された雨水が木の枝等につくことによって氷となる現象です。あまり多く目にすることのない現象です。



今日は乾いた空気が入ったせいかカラッと晴れ上がり、空気も澄んで遠くの景色がくっきりと見えました。山の残雪と初夏の青い空のコントラストがたまらなく美しく感じました。夏の足音が少しだけ近づいたような気がしました。




こんな日の除雪作業はとても気持ちのいいものです。ここ数日で除雪作業も終わりそうです。うれしい反面、ちょっぴりさみしい気もします。



こうして見ると燕岳の雪もかなりなくなってきていることもわかります。季節の進みがだいぶ早いようなので、もしやと思い咲いている花を探してみましたが、さすがにそれはまだ早いようでした。




今年は雪が少ないので、水源地の雪も少ないだろうと早くも水源地の下見に行ってきました。すると驚いたことに水が湧きだしている辺りの雪渓が割れていました。例年であれば雪を3~4mほど掘り下げて、水源地に辿り着くのですがこんなことは初めてです。実際、ポンプアップ出来るようになるにはもう少し時間がかかりますが、おいしい湧水を皆さまにもご利用いただけるようになると思います。


今日はまさに五月晴れと言える素晴らしい天気でした。今日登って来られた方はきっと最高の登山が出来たことでしょう。
河地

雪解け進む。
2016/05/11


昨夜はまとまった雨となりたくさんの水を得ることが出来ました。タンクに溜められるだけの限られた量なので貴重なのは変わりませんが。
お昼前にちょうど寒冷前線が通過したようで一時風が非常に強くなりました。その後、気温が下がってきましたが天気は少しだけ回復し、雨の止み間が多くなってきました。そして、見えてきたものは雪がぐっと減った景色でした。白い山の斜面には、あちこちに丸くなった部分が見られました。木の幹の周りだけ雪解けが一足早く進んで、そのような光景が見られました。



テント場の雪もだいぶ解けて、地面が多くなってきました。雪が少なくなってくるとテントを張る場所も少なくなってきます。



小屋周りも雪解けが進み、今日の除雪作業のかいもあって、裏の入り口からも出入りすることが出来るようになってきました。



雨上がりには、有明山の脇に安曇野とかぶるように美し虹が現れました。その虹の後ろに見える安曇野の水田には、この雨でたっぷり水が溜まったのでしょうか、いつも以上にキラキラと輝いていました。



夕方、ヘリポートの下にグエーと鳴きながら、一羽のオスの雷鳥がやってきました。最近、小屋の近くで雷鳥を見かけることが多くなりました。

明日は天気が良さそうです。
河地

雨。
2016/05/10


天気図だけを見るとまるで梅雨が来たような気圧配置。今日は終日雨の一日となりました。標高2600m辺りのダケカンバの木も雨に濡れてしっとりとしていました。さすがにまだ新芽は芽吹いていませんが、山の春を感じさせる光景でした。



午前中は、雨が止む時間帯もありました。気温も高めでカッパを来て歩いていると汗ばむほどでした。この雨でさらに雪解けは進むことでしょう。写真は三角点上部より見下ろしたものです。例年より、2~3週間程早く雪解けが進んでいるようです。



三角点と合戦の間は雪解けが進み、歩きにくい部分が多くなってきたので、ルートの付け替えへと行ってきました。



この先しばらくは合戦小屋は週末のみの営業となります。ただ、土間は解放しているので雨の日等のご休憩にどうぞご利用ください。



水を天水に頼っている今の時期、今日の雨は非常にありがたいものです。そして、雪解けも進み、除雪作業の手助けもしてくれます。雨のありがたさを感じる一日でした。
河地

静かな一日。
2016/05/09

ゴールデンウィークが終わり、人の流れは少なくなり静かな日々がスタートしました。



先日の雨の時もそうだったのですが、今日も真っ赤な朝焼けとなり、日の出前ながら雪面もほんのり紅く染まっていました。




天気予報通り、天気は下り坂へと向かっていき、空は灰色のどんよりとした雲に覆われていました。登って来られる登山者も少なく、とても静かな時間が流れていました。



晴れた日と違った曇りの日の光線具合もなかなかいいものです。裏銀座の山々もしっとりとした美しさがありました。こちらも雪解けがどんどんと進んでいるようで黒い部分が多くなっているようです。



午前中は富士山もくっきりと見えていました。ここから見る限り、富士山も雪は少なく、今にもなくなってしまいそうな少なさでした。



今日は新人スタッフの雪上歩行訓練を行いました。雪山に入るにあたって一度位はこういった経験もしておくといいでしょう。その後、滑落停止訓練を行いましたが、雪山においては転ばないことが一番大切になってきます。



午後になるとそれほど強くありませんが、雨が降りだしてきました。小屋周りがガスに包まれて、小屋の明かりだけが明るく輝いていました。
20時現在、気温はプラス4度と雪にはならず、このまま雨となりそうです。
河地

穏やかな晴天。
2016/05/08

長かった今年のゴールデンウィークも今日でおしまいです。今年は風が強い日が多く、雪や雨が降ったりと厳しい気象条件の日が多かったような気がします。





昨日までの強かった風は朝になって止んでいて、穏やかな朝を迎えました。東の空には雲があって、それが紅く染まり、美しい朝焼けとなりました。日の出はもう4時50分となってきています。そして、太陽が顔を出せば雪に覆われた山々がほんのりとピンク色に染まり、これまた美しい光景となりました。



この晴天のもと、笑顔で皆さん下山されていかれました。この笑顔を見るとこちらもとてもうれしい気持ちになります。
このゴールデンウィーク中、多くの方にお越し頂きましてありがとうございました。事故なく、無事に終えることが出来、一安心といったところです。



昨日は、遠く台湾からのお客様がお泊りになられました。言葉がうまく通じず、あまりコミュニケーションはとれなかったのですが、お見送りの際、皆様とてもいい顔をされていて、それがとてもうれしかったです。そして、もっともうれしかったのは帰り際にたどたどしい日本語で「さびしいね」と言ってくださったことです。こうした出会いがここで働いていて、やはり一番うれしいものですね。



今日がこのゴールデンウィーク中でもっとも素晴らしい天候となりました。風もなく、穏やかで初夏の日差しが燦々と降り注ぎ、空は青く、それに白い峰々が映え、とても美しい景色が広がっていました。




早速、除雪作業開始です。雪の少ない今年は、雪もすかすかで想像以上に早いスピードで除雪作業が進んで行きました。例年なら数日かかる除雪作業がわずか一日で終わってしまい、嬉しい半面、少々驚きを感じました。見た目以上に雪の量は少ないようです。


明日からは静かな日々が続きそうです。
河地

ガスのち晴れ
2016/05/07


今日の燕山荘はガスの中で朝を迎えました。気温はそれほど低くはないのですが、風がかなり強く、時折あおられて立っていられないほどでした。
しかし、ヤマテンの天気予報によると午後から天気が回復に向かうとあり、午前中登って来られたお客様も燕山荘の中で休みながらガスが切れて景色が見えるの待っている方が多かったように感じました。


お昼になるにつれて、だんだんとガスが切れて青空が覗き、少しずつ景色が見えるようになってきました。

そしてやっと燕岳も姿を現わし…

ようやく見えた山々をカメラにおさめるため、皆さん夢中でシャッターを切っていました。


夕方頃には槍ヶ岳にかかっていた雲もとれ、きれいな夕日も見る事ができました。
一日中強い風が吹き荒れていましたが、朝のガスが嘘のようです。山のお天気はおもしろいな、と感じた一日でした。
茂浦口


再び雨。
2016/05/06


中々天気の安定しない今年のゴールデンウィーク、今日は早くも天気は下り坂へと向かいました。そんな時に見られるのが、この真っ赤な朝焼けです。美しいを超えて不気味な感じがしてきます。長野の街の灯りがまだ消えぬ、朝4時頃の写真です。結局、日の出はなく終日太陽が顔を出すことはありませんでした。



今日の様な天気の日には雲が面白い光景を見せてくれることがあります。どんよりとした曇り空の中、笠ケ岳だけに光が当たり、そこだけ白く輝いて見えていました。おそらく、その辺りだけ雲がなく、光が射していたのでしょう。




今日は平日とあって、人の流れも少なくなりました。だんだんと黒い雲が広がってきて、雪が降りだし、やがて雨へと変わっていきました。これでまた積雪量は減っていくことでしょう。今のところ登山道に大きな変化はありません。



燕山荘直下で雪はなくなります。この辺りは日当たりが良いため、雪解けが進み、早くも地面が出ています。合戦尾根を登って来られた方は、この辺りでアイゼンをはずされるといいかと思います。アイゼンのためにもいいし、登山道も傷まないのでご協力をお願い致します。



除雪作業はいつもよりかなり早いペースで進んでいます。雨戸をはずせる所が多くなって来て、小屋の中はどんどんと明るくなっていきます。まだまだ雪に埋まっていて、灯りが入らない部屋もありますが、どうかご理解のほどよろしくお願いします。



雨交じりの雪の中、除雪作業をしているとまた一羽の雷鳥くんがやってきました。これから頻繁にこの辺りにやってくるのでしょうか。つがいになるメスが見当たらないのが気がかりですが、今年もかわいいヒナが見られるのが楽しみです。
河地

天気回復。
2016/05/05


山の上はまだまだ冬の色が濃く、夏が遠く感じられますが、今日は5月5日、立夏です。
朝は強い風が吹き、空は黒い雲で覆われていて、日の出は諦めていたのですが、雲の切れ間から太陽の光が差し込み、幻想的な光景を見せてくれました。



朝の気温はマイナス5℃と冷え込み、木には霧氷が付いていました。槍ヶ岳は雲に覆われ、寒々しい光景が広がっていました。






そんな朝で始まりましたが、晴れの特異日の5月5日とあって、ここ数日強かった風も多少は弱くなってきて、青空が広がりだしてきました。外のベンチで生ビールを楽しまれている方もいらっしゃいました。ここ数日では見られない光景でした。



このところ雪が降ったり、雨が降ったりを繰り返していますが、全体的には積雪量は減ってきています。燕岳へ行く際は今現在のところアイゼンは必要ありません。
今回の風のおかげで空気が澄んで、燕岳の姿もくっきりと見えていました。



遠くの山々もくっきりと見ることが出来ました。ここからは北信の山も良く見えるのですが、その中のひとつ、火山である焼山の噴煙なのか水蒸気なのかわかりませんが煙が見えました。



久々に日の入りを見ることが出来ました。気づかぬうちに水晶岳より北側に日が沈むようになっていました。そして、日が沈むと遠くは長野市や小諸市方面の街並みが美しく輝きだしました。
河地

澄んだ青空。
2016/05/04


昨夜は雨が屋根を叩く音を聞きながら眠りにつきました。ゴールデンウィークに入って、雪が降ったり雨が降ったりと目まぐるしく天気が変わる日々が続いています。今回の前線通過による雨が上がる頃西の空にはきれいな虹がかかりました。




ちょうど昨日お泊りのお客様が出発される頃より青空が広がりだしてきました。ただ、風は昨日からに続き非常に強く吹いていました。日中になって多少弱くなりましたが終日強風となりました。風が強い状態が長く続いています。縦走を断念されたり、テントを張るのを断念される方が多くいらっしゃいました。この風では仕方ありませんね。





今回の雨と強風は空気中の塵を洗い流してくれたのか、その後に広がる空は澄んでとても美しいものでした。
また、今回の雨で雪面の高さがまた少し下がったようです。雨が降るたびに雪の量は少なくなっています。



澄んだ空気を通して照りつける太陽の光は強く、雨で水量を増した安曇野の水田がより一層キラキラと輝いていました。



晴天は長くは続きませんでした。気温も徐々に下がってきて、夕方には氷点下となり、雪も降りだして吹雪模様になってきました。そんな中、燕山荘のすぐ下に一羽のオスの雷鳥が飛んできました。体の白い部分がだいぶ少なくなって黒い部分の方が多くなっていました。まわりにはほかの雷鳥がいなく、一人ぼっちでちょっぴりさびしそうでした。
河地

暴風。
2016/05/03


4時52分、ぼんやりと太陽が顔を出しました。しかし、すぐに雲に隠れてしまい、その後は太陽の姿を見ることはありませんでした。今日の天気が下り坂へ向かっていることを物語っていました。



段々と風が強くなって来て、玄関横のこいのぼりは今にも飛んでいきそうな勢いで泳いでいました。とにかく今日は風の強い一日となりました。ただ南寄りの風だったので気温はそれ程低くはありませんでした。



テント泊の方はこの強い風を避けるため、雪のブロックを積んで高い壁を作っていらっしゃいました。






時間が経ち、寒冷前線が近づくにつれて、さらに風が強くなってきました。まずはじめに大天井岳や穂高岳連峰の上にレンズ雲が現れ始め、その後、燕岳の上にも同様の雲が現れ始めて来ました。地形の影響かここより合戦小屋の方が風が強く吹いていました。この強風の中、歩いてこられた方はこの風にかなり体力を奪われたとおっしゃっておられました。登山において風というのはとても厄介なものです。今日は気温がそれ程低くなかったのですが。



こんな天候でしたが、日中はなんとか雨が降ることもなく、燕山荘企画の春山登山教室の皆さんは燕岳の山頂に立つことが出来ました。今日の様な天気はなかなか珍しく、良い経験が出来たことではないでしょうか。また、イルカ岩の近くで雷鳥に会うことが出来て、大満足の登山になったのではないでしょうか。いつもなら燕山荘の近くで雷鳥が見られるのですが、今年は見ることが出来ていなかったので心配していたのですが、どうやらイルカ岩の辺りにいたようで、ちょっとだけ安心しました。
ただ、個体数が減っているのではないかという心配はあります。


今回の低気圧の雨はこれから降ってくるようです。明日の朝には止んでいてくれるといいのですが。この前線の通過後、再び気温が下がりそうです。まだまだ山の上は冬に支配されています。
河地

大型連休賑わっています。
2016/05/02

今年のGWも前半が終わりましたね。

一昨日の夜から昨日の夕方まで吹雪いてガスが取れなかったのですが、今朝は新しい雪でお化粧した燕岳が美しかったです。




今シーズン初めて、イルカ岩まで歩いてみました。
大好きなイルカ岩と槍ヶ岳のコラボレーションです。



雪の中にシャクナゲのツボミを見つけました。
早く咲かないかなぁ。。。



テント場から見た燕山荘



展望喫茶室サンルームの窓の外はまだこんなに雪があります。
男性スタッフが除雪を進めていますが、この雪が無くなれば喫茶室がオープンします。



それまではロビー前にて、生ビール、ドリップコーヒー、ケーキを販売しています。

今シーズンの新人スタッフです。
よろしくお願いいたします。



明日も丸一日いいお天気の予報です。

しかしながら、雪山装備、防寒対策は万全にお願いいたします。
引き続き、ピッケル、前爪付きの10本歯以上のアイゼンをご用意くださいませ。

連休後半も賑やかになりそうです。

小川

吹雪は過ぎ去って。
2016/05/01




昨日からの風雪は朝になっても収まっておらず、皆様、吹雪の中の下山となりました。常念方面へ縦走予定の方が多くいらっしゃいましたが、ほとんどの方が予定を変更されたり、明日の好天を期待して、ここにもう一泊されたりしました。それにしてもゴールデンウィークに入って厳しい天候の日々が続いています。こんな時は無理をなさらないのが一番です。



今回は少し積雪があったようです。今年はいつもよりかなり早く小屋周りの除雪作業が進んでいるので、それほど心配はいらなかったのですが、掘り出した窓が少し雪で埋まってしまいました。



午後になってくるとこの吹雪は止んできて、視界が効くようになってきました。すると岩氷がびっしりと付いたゴリラ岩が姿を現しました。風雪のすごさを物語っているようでした。





次第に燕岳も姿を現して、外には写真を撮ろうと多くの人が出てこられました。
また、今回の吹雪がテントの方には相当厳しかったようで、小屋へと逃げて来られる方もいらっしゃいました。
夜になって安曇野の夜景が美しく輝くのが見えるようになってきました。明日は好天が期待できるのでしょうか。

今回のこの吹雪で各地で遭難があったようです。この時期の山は晴れれば非常に穏やかですが、一旦荒れれば冬の様な厳しさになることを教えてくれました。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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