Hassy Times(ハッシー・タイムス)|松本市サンカレッジまつもと

『逆境の恩恵』(その4) | Home | ちっぽけな存在

人は何のために働くのか。こう問われたら、あなたは何と答えるでしょうか?

「何のために生きるのか」と並ぶくらいに、非常に難しいテーマであると思います。
この質問に、明確な回答を答えられる人は、まずいないでしょう。

しかし、人が生きていくためには「働く」ということは、
必要不可欠なものであるので、避けて通ることはできません。
そして、その「仕事の思想」や「仕事観」というものは、
後世に受けついでいかなくてはならないことだと、わたしは思います。

仮に、その「仕事の思想」や「仕事観」を教えるという立場にたったとしたら、
わたしは、この本を教科書として選びます。

著者の北尾さんは、ライブドアがニッポン放送を買収しようとしたとき、
ホワイトナイト(下に註釈)として登場して、
テレビ・マスコミにインタビューに毅然たる態度で登場し、
その力強い発言に驚かされたのを、記憶している方も多いと思います。

元々、野村證券に就職し、その後ソフトバンクの孫さんにスカウトされ、
いまではSBIホールディングとして独立し、代表取締役CEOを勤めている方です。

北尾さんは、仕事とは公のため、天命のためという根幹となる思想を持っていて、
仕事を通して、自分のことをよく知り、
いかに生きるべきかということを問うことになると説いてくれます。
そして「志」の大切さ、人としてのおもいやりの大切さなど、
自分の学んできた古典の思想を通して語る姿は、
まぎれもないホンモノなのだなと痛感させられました。

単にビジネス書ではなく、最後は死生観までをきちんと語りとおした、
哲学書ともいえる本だと思います。

教育崩壊がささやかれるいまこそ、受験や点数主義ではなく、
このようなホンモノを教える必要があるのではないかと、わたしは感じました。

後世まで、読み継いでほしい本です。


*註:ホワイトナイト

敵対的買収を仕掛けられた対象会社を、買収者に対抗して、
友好的に買収または合併する会社のこと。
白馬の騎士になぞらえて、このように呼ばれる。




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走川昌明

日ごろ、みなさまには格別のお引き立てを賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて、こちらはブログですので、簡単な自己紹介を。

1965年7月15日広島県尾道市生まれ。
中学生から親元を離れ、私立学校の寄宿舎で生活を始めました。
その後、立教大学社会学部に入学するも音楽活動にのめり込み、4年生で中退。
ライブハウスを中心に音楽活動を展開し、あの「イカ天」にも出演。
そして某レコード会社で、某アイドル歌手の作曲、プロモーション活動をサポートするも、生活が成り立たず挫折。

1992年より、株式会社 中央製作所に入社。
2000年より現在に至るまで、代表取締役社長を務めています。
その間自己資本比率を、20.6%から85.6%に改善。4億円の負債を返済し、無借金経営に。そして、手形発行ゼロを達成しました。

現在は、いままでの経験を活かして、教育訓練で「サンカレッジまつもと」の事務局長として、みなさんのお役に立てるように、精進しています。

ご覧になったかた、これもなにかのご縁です。
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