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FINIS HENDERSON | Home | 【逆境の恩恵】 序章

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【走川通信 ε=ε=┏( ・_・)┛326号 】 2011.03.28

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★「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない」 


    「がんばろう日本!」

今回は、また通常のパターンを変更して、特別版にしました。 


みなさんに全ての良きことが、なだれのごとく起きます。

【もくじ】∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
   
■1.「生きるヒント」
■2.「未曾有の災害のときに(3月13日)」内田樹
■3.「私の想定シナリオ」神田昌典

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■1.「生きるヒント」
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今週あたりから、被災地でない場所でも、物資不足、計画停電、不
安なニュースなどなどに、ストレスを感じて、それを他人・他者批
判などで、無意識にぶつけてしまう。

あるいは、ボランティアとして何もできない、あるいはどうしてい
いのかわからないというようなジレンマから、ただ、ネットで得た
情報をコピペで発信するだけで、騒いでしまう。

そういった、さまざまなゆがみが出てくるのではないでしょうか。
あるいは、そういう傾向も見受けられます。

事例のないこと、前代未聞という事態は、それ自体、100%の答
えがあるわけではありません。「善」「悪」が明確に分かれるわけ
でなく、「善意」で行ったことが「善意」と受け止めてもらえない
こともあるのです。

こういったときは、自分の信じることのできる識者のコメント、考
え方を自分なりに受け止め、自分の価値観をしっかりと持つことが
重要ではないでしょうか。

わたしは、そういう意味で内田樹先生が「内田樹の研究室」で3月
13日で書かれた、この見解が迷っていた自分に、一本筋を通して
くれました。

これとてわたしの個人的な考えにすぎませんが、何みなさんの一助
になれば、「生きるヒント」になれば幸いです。


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■2.「未曾有の災害のときに(3月13日)」内田樹
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東日本巨大地震から三日目。朝刊の見出しは「福島原発で炉心溶融
の恐れ」と「南三陸町で1万人行方不明」。16年前の大震災を超
える規模の国家的災厄となった。

これからどうするのか。このような場合に「安全なところにいるも
の」の基本的なふるまいかたについて自戒をこめて確認しておきた
い。

(1)寛容

茂木健一郎さんも今朝のツイッターで書いていたけれど、こういう
状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思
う。

いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべ
きときであり、他責的なことばづかいで行政や当局者の責任を問い
詰めたり、無能力をなじったりすることは控えるべきだ。

彼らは今もこれからもその公的立場上、救援活動と復興活動の主体
とならなければならない。不眠不休の激務にあたっている人々は物
心両面での支援を必要としている。モラルサポートを惜しむべきと
きではない。

「安全なところにいる人間」と「現地で苦しんでいる人間」を差別
化して、「苦しんでいる人間」を代表するような言葉づかいで「安
全なところにいる人間」をなじる人間がいる。

そういうしかたで自分自身の個人的な不満や攻撃性をリリースする
ことは、被災者の苦しみを自己利益のために利用していることに他
ならない。自制して欲しい。

(2)臨機応変

平時のルールと、非常時のルールは変わって当然である。

地震の直後から各地では個別的判断で、さまざまな施設やサービス
が被災者に無料で提供されたし、いまも次々と申し出が続いている。

こういうときこそルールの「弾力的運用」ということに配慮したい。
16年前の震災のとき、雑貨屋で私がガソリンストーブ用の燃料を
買い求めてレジに立っていたとき、「屋根が落ちて雨漏りがする」
というのでブルーシートを買いに来た女性がいた。

店員は私の燃料代は定価で徴収したが、彼女には無料でブルーシー
トを手渡し「困ったときはお互いさま」と言った。彼のふるまいは
「臨機応変」のすぐれた実例だろうと思う。

(3)専門家への委託

オールジャパンでの支援というのは、ここに「政治イデオロギー」
も「市場原理」も関与すべきではない、ということである。

国民国家という共同体が維持されるために必要な根源的な資源のこ
とを「社会的共通資本」と呼ぶということは、これまでもここで繰
り返し書いてきた。

森林や湖沼や海洋や土質といった自然資源、上下水道や通信や道路
や鉄道といった社会的インフラ、あるいは司法や医療や教育といっ
た制度資本については、管理運営を専門的知見に基づいて統御でき
る専門家に「委託」すべきであり、これを政治的理念の実現や市場
での取引の具に供してはならないという考え方のことである。

災害への対応は何よりも専門家に委託すべきことがらであり、いか
なる「政治的正しさ」とも取引上の利得ともかかわりを持つべきで
はない。私たちは私たちが委託した専門家の指示に従って、整然と
ふるまうべきだろう。

以上三点、「寛容」、「臨機応変」、「専門家への委託」を、被災
の現場から遠く離れているものとして心がけたいと思っている。

これが、被災者に対して確実かつすみやかな支援が届くために有用
かつ必須のことと私は信じている。かつて被災者であったときに私
はそう感じた。そのことをそのままに記すのである。

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■3.「私の想定シナリオ」神田昌典
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神田昌典さんが、≪私の想定シナリオ≫として以下のような予測を
していました。

3月17日から18日

原発問題は、明後日には安定を取り戻します。本日、相当な危機的
な状況まで追い込まれますが、午後早目の時間に一時改善の方向。
しかし、その後、再び危機的報道が。遅くとも19日朝には、落ち
着きを取り戻す。

★安全が確保されている場所については、リーダーの仕事を安定を
取り戻すこと。

3月19日から22日

経営者は、経済の心臓。心臓をとめてはならない。この時点からは、
急速に、事業家として、積極的に営業を開始する。自粛モードは、
ここから徐々に崩れる。一方、ギブアップする企業。社員解雇する
企業が水面下で相当数に。

★営業した売上は義援金に、という動きで、営業をやめるな!

3月23日から26日

被災者に対する、ボランティア活動が急速に、動きはじめる。テレ
ビの報道は、現地に乗り込むボランティアの活動状況がフォーカス。
ビジネスパーソンは、事業を通じて、被災者にたいして、なにがで
きるか?

★戦時下ビジネスモデルへの移行を、企画・実行せよ。

3月27日から30日

善意をもって、何をやったらいいのが、ダイヤログが加速。ただし
・・短期的、長期的視点の違いにより、意見が錯綜。議論ばかりで
動けない。「善意の主導権争い」がはじまる。

★長期を見据えて、短期で動け。ビジネスとしては、売上をあげよ
うと思ってもあがらない。フリー経済に基づく、収益モデルの構築
を探究せよ。

3月31日から4月3日

大量失業者・新卒入社取りやめ報道が相次ぐ。政府による緊急融資
策が発表される。震災後の被害の甚大さに、もはやすべてを失った
という感覚に。

★この時代に生きているという使命感を、結晶化せよ。


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走川昌明

日ごろ、みなさまには格別のお引き立てを賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて、こちらはブログですので、簡単な自己紹介を。

1965年7月15日広島県尾道市生まれ。
中学生から親元を離れ、私立学校の寄宿舎で生活を始めました。
その後、立教大学社会学部に入学するも音楽活動にのめり込み、4年生で中退。
ライブハウスを中心に音楽活動を展開し、あの「イカ天」にも出演。
そして某レコード会社で、某アイドル歌手の作曲、プロモーション活動をサポートするも、生活が成り立たず挫折。

1992年より、株式会社 中央製作所に入社。
2000年より現在に至るまで、代表取締役社長を務めています。
その間自己資本比率を、20.6%から85.6%に改善。4億円の負債を返済し、無借金経営に。そして、手形発行ゼロを達成しました。

現在は、いままでの経験を活かして、教育訓練で「サンカレッジまつもと」の事務局長として、みなさんのお役に立てるように、精進しています。

ご覧になったかた、これもなにかのご縁です。
よろしくお願いいたします。

ご意見、ご質問、ご感想などは、
こちらのお問い合わせフォーム
までお待ちしております。






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