2011/02/26 9:50

松本と飯田でスギ花粉飛散始まる
2月24日(木) 信濃毎日新聞


 県飯田保健福祉事務所(飯田市)と県松本保健福祉事務所(松本市)は24日、飯田市と松本市でそれぞれ22日にスギ花粉の飛散を確認したと発表した。飛散開始日は飯田市が昨年、例年と同じ、松本市は昨年より7日、例年より11日早い。

 県は花粉の飛散状況を両事務所で観測している。飛散開始日は1平方センチ当たり1個以上の花粉が2日続けて確認された初日と定められている。県飯田合同庁舎の屋上で計測している飯田市では22日に21・1個、23日に8・7個が飛散、県松本合庁の敷地内で調べている松本市では22日に4・6個、23日に5・8個が確認された。

 長野地方気象台によると、県内は高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が続いており、飯田の最高気温は22日が14・8度(平年比7・0度高)、23日14・4度(同6・5度高)。日本気象協会長野支店(長野市)は「花粉が飛ぶ条件が整った」とする。

 同支店は、昨年夏の猛暑により花芽が多くできたため、今年の県内のスギとヒノキの花粉の飛散量は例年に比べ「やや多い」と予想している。

 飯田保健福祉事務所は、天気が良く風の強い日には花粉が多く飛散するとして「外出時にはマスクを着けたり、家に入る前には服の花粉を払い落としたりして対応を」と呼び掛けている。