2012/01/16 6:32

ロタウイルス ワクチン助成へ
1月16日 5時51分  NHKニュース

 冬場の胃腸炎の主な原因とされる「ロタウイルス」のワクチン接種は、費用が高額だと指摘されていますが、名古屋市は、乳児向けのワクチン接種について、費用の半額を助成する方針を固めました。「ロタウイルス」のワクチン接種への助成は、政令指定都市では初めてです。

 「ロタウイルス」は、冬場に流行する胃腸炎の主な原因で、幼い子どもではノロウイルスよりも重症化しやすく、まれに死亡することもあります。「ロタウイルス」のワクチンは、世界120か国以上で使われていて、日本では去年11月から接種が始まりましたが、生後6週から24週にかけて2回行うワクチンの接種にかかる費用は、およそ3万円と高額で、市民団体などは費用を公費で賄うよう国に要望しています。こうしたなか、名古屋市は、子どもの命を守ることを最優先に、新年度から接種費用の半額を助成する方針を固めたもので、新年度の予算案におよそ1万人の接種費用、1億5000万円を盛り込むことにしています。名古屋市は、これまでも幼い子ども向けの肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンの接種費用の助成を行っていますが、「ロタウイルス」のワクチン接種への助成は、政令指定都市では初めてです。河村市長は、NHKの取材に対し「費用が3万円と高額なため、高所得者だけがワクチンを接種できるようではいけない。日本一、医療が充実した名古屋市として取り組みたい」と話しています。また、名古屋市にある総合上飯田第一病院の後藤泰浩小児科部長は「ワクチンの接種を勧めても、費用の問題から接種する人は3分の1程度にとどまっている。大きな負担を公費で助成してもらえるなら喜ばしい」と話しています。

コメント:
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックでも、平成23年11月からロタリックスの経口接種を行っており、接種を希望される保護者の方が増えてきました。
しかし、
接種期間が生後6週から24週までと短期間であること
接種費用が1万3980円x2回=2万7960円と高額な負担になること
などから、希望されても、接種を諦める方もおられます。

安曇野市でも、ヒブワクチンや、プレベナー、サーバリックス、ガーダシルのように、ロタリックスも接種希望者には公費で助成されるようになればいいですね。