8月26,27日東京にて行われたノーベルバイオケアシンポジウムに参加してきました。

当クリニックではノーベルバイオケアのインプラントを積極的に使用しています。
インプラント治療は口腔内の機能回復と残存歯の保全のために
欠かすことのできない有効な治療になっていますが、
インプラントと生体の長期にわたる健康なバランスを維持するためには
まだまだ改善されなければならない課題もあります。

今回私が特に注目していたことは2回法のインプラントの特徴であるインプラント体と
上部構造の接触面で起こる生物的な反応としての骨吸収をいかに抑えていくかという事でした。
ICT(免疫系の細胞集積)の発生により半径1,5mmの骨吸収を起こしてしまうのですが、
ICTの発生位置をずらすことによって骨吸収を回避するよう
様々な工夫が紹介されました。

そして近日HA(ヒーリングアバットメント)を外さず上部構造が製作できる
On1というシステムも導入されるようです。
コニカルコネクションのインプラント体・スイッチング・マルチユニットアバットメント・On1・ワンアバットメントワンタイムなどの方法を
ケースによって考慮し長期間生体とバランスのとれたインプラント治療を目指していきます。