去る11月7日(木)大町北小学校4年生の社会科見学授業が実施されました。
昨年に続き大町市教育委員会を通じて当水土里ネットおおまちにも講師依頼があり、荒井大町市教育長とともに当改良区中村次長が参加しました。
朝出発予定の10分ほど前に学校へ着くと子供たちは元気に校門前の広場に集まり始めていました。
定刻になると参加する4年生73名、先生3名が全員そろい整列、出発の会が行われました。
子供たちの元気なあいさつ、担任の先生から講師の紹介、日程の説明、注意事項の伝達等がありその後バスに乗って出発です。
授業の目的は
1.ひょうたん池に流れ込む用水路を上流へ辿る学習を通して、用水路 がどのように造られ、流れているかを知る。
2.同時に市内用水路について歴史、役割等を知る。
と、2大目標を掲げた内容でした。
発端は大町北小学校発足当時にみんなの協力を得て完成し、以来子供たちの遊び場、憩いの場所となり親しまれてきた「ひょうたん池」に流れ込むきれいな水が「どこから、どのような経路を辿り流れているのかを知る」というものでした。
今日の見学では導水路大町新堰分水付近~大町新堰鹿島川横断付近~大町新堰発電所と回り最終目的地、篭川ヨセ沢頭首工・水門までとなっています。
「ひょうたん池」の水の取り入れ口、昔のままの大町新堰など写真入の「ひょうたん池のふるさとをさがそうマップ」を手に出発です。
普段は近づけない所も見学します!
バスの中では中村次長が「用水の日常生活の中での意味、また土地環境に合わせ工夫された工法等」技術面の説明を専門知識を交えながら、これから見学する箇所についてやさしく子供たちに説明しました。
朝の出発時には、この時期としては珍しくない雨と風の入り混じる天候でしたが、途中から少しずつ回復しバスから降りて紅葉した美しい景色に囲まれて説明を聴くこともできました。
大町の用水について説明を聞く子供たち
また、帰校後には大町市の歴史を研究している荒井教育長が「水路の果たす役割、大町市の水路の歴史等」について、見学したばかりの地名等を挙げながら、わかりやすく話をしてくれました。
ふとした疑問から始まった今回の社会科見学、毎日親しみ、接してきた小さな「ひょうたん池」から始まったルーツ探しは、壮大な過去の歴史に触れ、その延長線上に自分たちが立っていることを知った子供たちの感動はとても大きかったと思います。
清らかな水が古来より大切に守られ、人々の暮らしを潤し、貴重な自然を作りあげてきたふるさとの歴史をしっかり受け止めてくれた事と思います。
まさに自然からの贈り物、大切な水の意味が本の少しでも次世代に伝えられたかと実感しながら帰丁しました。
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