2007/11/14 18:30

技へのこだわり・・・旧開智学校を訪ねる

みなさんはじめまして!ビクトリアンクラフトの上條と申します。
普段はリペアルームにこもり、家具の修理をしています。

アンティーク家具の修理って、なかなか奥の深いもので、ただ壊れたところ、具合の悪いところを直すだけでなく、作られた当時のコンセプトみたいなものを想像し、どうやって使われていたのか、どんな人が使ってきたのかといった事を考えないと、なんだかちぐはぐな仕上がりになってしまうこともあります。

そこで、その時代の雰囲気を求めて・・・イギリスにはすぐに行けないので、近所(お店から車で5分、歩いても20分くらい)の「旧開智学校」へ、古き時代の空気を味わいに行ってきました。


ずいぶん前に訪れたことはあったのですが、その頃は古い建物や家具にはほとんど興味がなく、「ふ~ん、古臭い建物だねえ」で終わっていました。
今回、改めてよく見ると、随所に高度な職人技が施されているのがわかりました。

この建物が紹介されるときに必ず触れられる、玄関の上に掲げられた「開智学校」の看板を支える天使の彫り物、バルコニーの雲と、なぜか欄間にいる龍など。
取り合わせは奇妙なんですが、不思議とうまく雰囲気に溶け込んでいるんです。
明治6年に建てられたこの校舎、地元の宮大工が設計・施工したものだそうですが、まだ鎖国が解かれて間もない頃、海外の建築事情やデザイン・工法などほとんど分からないのに、よくぞここまでの建物を造ったものだと、感心するばかりです。
手本となったのは開成学校(現東京大学)をはじめ、東京や横浜の洋風建築だったそうです。
今でこそ数時間で行ける所ですが、その当時、松本から東京・横浜って、いったいどの位の時間がかかったんでしょうか?
少しでも良いものを造りたいという、わき出るような情熱が感じられました。



ここで感じたことを、少しでも今後の仕事に活かしていきたいものです。

ビクトリアンクラフト 上條


PS
館内に展示されていた謄写版(ガリ版)の印刷機、よく似たものを小学校の先生が使っていました。
そういえば、ガリ版のプリントなんて、今じゃまったく見かけませんね。今じゃパソコンで編集してプリントアウト。
ちょっと、味気ないような気がします。

ページ上部に戻る