さかきです。


先週は営業準備に、今週からは本格的な夏山シーズンに向けての受け入れ準備に。６月から７月半ばにかけては、様々な準備に追われる日々と相成ります。

営業前に開通させた大天荘直下の夏道。雪融け具合を見ながら、定期的にスコップを入れ直しています。冬の間、風雪で色が剥げた道標のお色直し。同じく風雪で剥げた外装を。
こればかりではなく、小屋の内や外、登山道の整備と、これから３週間弱、天気と相談しながら、最も山小屋ならではの作業を集中してできる時期となります。
・・・天気と相談、そう、梅雨の時期だからなおさらなんです。殊に、ここ大天井岳は、梅雨の時期の悪天候時は、かなりの強風に悩まされ、安易に外に出るのが危険な時もあります。

ということで、明日は高確率で荒天予想。その前に手短に済ませられる作業に今日は勤しみました。



今日の作業の道中で見かけた花を最後に少し。

▲イワカガミ
▲ミネズオウ
▲アオノツガザクラ



さぁて、明日は何に取り掛かるとするかな・・・

さかきです。
昨日夕刻から今朝にかけても、快晴無風は続きました。

▲6月28日夕方常念岳方面（大天井岳山頂より）
▲6月29日日の出（4:30頃）
気温は朝方３℃まで冷え込みました。昨日のブログで“初夏”と謳ったとはいえ、朝晩スッキリ晴れると、まだまだそれなりに冷え込む時期ではあります。特にテント泊でご予定の方は、薄手のダウン等携行されることをお薦め致します。

しかしながら、本当にこれだけ朝晩くっきり晴れ渡るのは、くどいようですが我々入山してからは今シーズン初。昨晩ご宿泊された方々にその旨お伝えすると、ラッキー！とばかり皆さんご来光見に山頂に出かけられました。戻って来てからの朝食時は皆さんハイテンション。高揚した気分で「せっかくだから皆で記念写真でも！」
昨夜の宿泊５名様全員で、眩しい日差しの下、一枚。

その後は「またどこか別の山で再会を！」を口々に、三々五々下山されてゆきました。

山の旅はお天気に尽きる！を実感した今朝の出来事でした。




お天気は日中も続き、午前中のちょっと空いた時間に周辺を散策・・・
▲クモマスミレ
▲チングルマ
▲オヤマノエンドウ
道端で咲く花達も、眩い日差しにどこかハイテンションのよう・・・

さかきです。


６月２２日の入山以来、今日は最もクリアな天気となりました。朝方まで吹き荒れていた風や愚図ついた天気も、昼前にはほぼ回復。梅雨時の貴重な晴れ間です。

▲槍・穂高連峰
槍穂の山肌には多くの残雪ありますが、ここ2,900mの稜線には間違いなく初夏の訪れを感じさせてくれるものがあります。そんな中、今日は東天井岳辺りまでの様子見に。

東天井岳直下を回り込む場所は、他の場所に漏れず例年よりうんと残雪量は少なく、その分カッティングの必要もなく、赤のラッカーで印をつけるに留まりました。当面常念小屋～大天荘の間、雪の上を歩くのはここ１か所のみ。とはいえここも、直に雪は無くなりそうです。

その帰り道、目に飛び込んで来る紺碧の空と太陽の眩しさが、初夏の雰囲気を漂わせる槍ヶ岳のシルエットを際立たせてくれています。気持ちよかったです、本当に。



この天気、明日も続きそうな予報。


“初夏”という言葉に気分踊らされて、外回りの作業捗りそうです(^^)

さかきです。

本日より営業開始となりました。

清々しい晴れ間のもと、気持ちよくお客様を迎えるぞ！と、気持ちはグットコンディションであったのに、空模様はあいにく・・・

濃い霧は終日とれず、未明から吹き荒れる強風に、訪れる方ちらほら。

玄関先に咲くイワツメクサは、風に吹かれ前後左右にゆらゆら。じっくりしゃがみこんで見ると、雨に濡れたその容姿は、まだ咲き初めであるその淡い黄緑色の葉が鮮やか。いい目の保養ですね。
天気が悪かったがゆえに得られた、ちょっとした癒し。グッド！


・・・と、そうしたら、今日の宿泊の方に、トランペットを持参された方がおり、「１曲吹かせてもらってもいいですか？」の問いに、なんら断る理由もなく、快くＯＫで夕食後サプライズ演奏。
「Trumpet Love letter」（石川亮太作曲）しばし聴き入りました。そして他のお客様のリクエスト「真夏の果実」（サザンオールスターズ）もおまけに。

営業初日にして何か得した気分。これまたグッド！


これで明日の朝晴れてくれたら　very good!　・・・となりますか。


【登山道状況】
大天荘への最も多いアプローチである燕山荘から大天荘への縦走路は、一部冬道を踏んでのお越しになります。また、切通分岐から大天荘へは夏道でお越し頂けますが、２ヶ所雪を踏むところがありますので、通過の際は足元に十分お気を付け願います。

改めまして２０１５年シーズンよろしくお願い致します、大天荘 さかきです。

我々大天荘スタッフは、６月２２日に入山しました。

今日で入山５日目となりますが、今年は比較的梅雨らしい天気が続いており、スッキリまる一日晴れるような日は今のところありません。

▲槍・穂高連峰（６月２４日早朝）
それでもこの６月２４日は、午前中いっぱいまずまずの天気となり、久しぶりに槍穂高の景色を存分に満喫することができました。


さて、明日６月２７日土曜日から２０１５年シーズンの営業開始となります。大天荘直下の夏道は、例年通り２ヶ所ほど雪渓が残っていますが、既にスコップによりカッティングし、階段状になっていますので、通行していただけます。ただし、雪の上ですので、滑らないよう十分にお気を付け願います。

準備にかまけて未だ写真等情報不足ですが、明日以降本調子あげてブログ更新してまいります。

今シーズンも乱筆乱文なこのブログに、どうぞお付き合いのほどを。

約７カ月半のご無沙汰です、今シーズンも大天荘を預かります、さかきです。

今シーズン２０１５年の大天荘営業期間は、６月２７日（土）～１０月１７日（土）の予定です。

スタッフの入山まであと２週間弱、日々下界にて右往左往、徐々に準備を進めています。

そんな中、６月７日・８日と大天荘まで小屋の視察に行ってきました。

▲大天井岳と大天荘（６月８日撮影）
▲槍・穂高連峰（大天井岳山頂より）
▲有明山方面（大天井岳山頂より）
▲燕山荘方面　遠く剣・立山連峰、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳

小屋周りの残雪量は、ここ数年来で最も少なく感じます。
他、小屋の内外は概ね越冬状態もよく、一安心です。

そして、どこからともなく聞こえてくる蛙の鳴き声に似たなんともいえない音の響き・・・
元気に過ごしている雷鳥達にも会えました。


毎年綴っているように思いますが、ここ大天井岳という所、同じ場所に立ち、同じ光景を目にすることのできる事に改めて感謝の念を抱いた今回の視察でした。

ここ大大荘で流れゆく四季の移ろいや人の営み、今シーズンも愚直にお伝えしていきたいと思いますし、何はともあれ、一人でも多くの登山者の方々に、ここ大天井岳の自然の美しさ、懐の深さを知るべく訪れて頂けたらと思います。


今シーズンも北アルプス燕山荘グループ 大天荘ならびに去年までと同様乱筆乱文ではありますがブログ共々よろしくお願いいたします。