北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

10月23日無事下山しました。
2015/10/31

少々ご無沙汰となりました、さかきです。

ご報告遅くなりましたが、去る10月23日、大天荘スタッフは全員無事に下山致しました。

改めまして、今シーズン大天荘ご愛顧賜り、誠にありがとうございました。

下山して1週間余り。早いんですよ、小屋を閉めてからの来シーズン突入までの経過時間。あれよあれよという間に、「もう小屋開け・・・」なんてことになるんでしょう(笑)。


何はともあれ、10月17日に今シーズンの営業を終了してからというもの、ほぼ毎日暖かい晴れの日が続き、数ある小屋閉め作業も順調にはかどり、10月23日の下山の途となったわけです。

すべての雨戸が入り、これから8か月間の休息を取る大天荘。結局下山日である10月23日、小屋周りの雪は消えました。
最終の作業、切通分岐~大天荘の夏道を塞ぐロープ等を施しての、一路燕山荘方面への下山と相成りました。この冬の間は、主に3か所、こういった看板を立ててみました。上の画像は小屋の真ん前にある夏道入口。くれぐれも積雪ある状況下での夏道(トラバースルート)の通行はお控え願います。
▲大天井岳頂上付近
▲切通分岐上部
看板にも明記しましたが、積雪斜面の長いトラバースほど滑落の危険が非常に高まります。くれぐれも冬の大天井岳は、直登ルートの通行をお願いいたします。

さて、この下山日ほど、何も考えずに気持ちよく登山道を歩けることはなく、いや、恐らくどこの山小屋スタッフも同じでしょう。天気にも誘われ、気分上々で里を目指すことになります。
すっかり落葉したダケカンバの木々。これまた美しい・・・
逆光ではあるものの、槍ヶ岳、カラマツ、雲のシルエットがよかったぁ。
大天井岳へと続く表銀座縦走路。こちらはこれ以降歩く人もまばらであろうし、少々物寂しい、秋道となっていました。
大下りの頭まで登りつめれば、またしても槍ヶ岳と大天井岳と雲のシルエットがとてもよい。と、ここまで来てこのシルエットを見た途端、4か月間過ごした大天荘と離れることになんとなく切なさを覚えたのを思い出します。
一方でどんどん近づいて見える燕山荘と燕岳。こちらもいつの間にかすっかり晩秋の佇まい。このあと直、燕山荘に着き、お昼を頂いてしばし談笑し、合戦尾根へと取りつきました。
この日最後に見上げる合戦尾根途中からの大天井岳。また来年、気持ちよく我々スタッフを受け入れてくださいね・・・しばしのお別れ。会釈をし、一目散に登山口目指したのでした。
約4か月ぶりの温泉となる有明荘での入浴。ふと見渡せば、紅葉真っ盛り。確か前回見た時は、まだ青々としてたっけ。
改めて無事に事故怪我なくこうして下山の途に就け、今年もきれいな里の紅葉を愛でることができたことに感謝。


この場をお借りしまして、燕山荘グループスタッフ一同、近隣の山小屋関係(大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、常念小屋、他)の方々、関係する多くの業者の方々、安曇野市職員の方々、今シーズンも何かとお世話になりました、ありがとうございました。
またご利用いただきました多くの登山者の皆さま、重ねて御礼申し上げます。

また来シーズン、ここ大天井岳の地で、皆様と再会できますことを楽しみにしております。

なお、私 さかき は、しばし燕山荘の後方支援のち、年末年始の燕山荘冬期営業、1~3月の燕山荘主催スノーシューツアーへと続いてまいります。そういった一部のご案内等含め、何かとこのブログも不定期ながら活用してまいります(この後、頂きながら返信できずにおりましたコメントへも順次お答えしてまいりますm(__)m)。


まずは一区切り・・・


2015年シーズン、皆さま、誠にありがとうございました。


北アルプス大天荘スタッフ一同



下山まであと1日・・・
2015/10/22

さかきです。


小屋閉め作業も大詰め。明日下山の途に着きます。

今シーズン、ここ大天井岳山頂から望む日の出も今日明日が最後。ならばと、今朝は山頂で日の出を迎えることに。

少々風はありましたが、何せここ数日というもの、朝は氷点下になることもなく、日中は動けば少々汗ばむ陽気。今朝も例に漏れず、シャッター切る手はかじかむことはありませんでした。なんとも穏やかな日の出。
ほんと、私が住む安曇野周辺でさえ、こういう日の出は目にできません。何とも贅沢な場所だこと。
すぐ横に目をやれば、常念岳と富士山。まさに朝だな、という気にさせてくれる図です。
そしていつもの槍・穂高連峰。
▲穂高連峰
▲槍ヶ岳、大喰岳、中岳
約1週間ほど前に流入した寒気による積雪でだいぶ白くなった槍穂も、さすがにここ連日の晴天で、地肌が目立つようになった気がします。
今朝はどこに目をやっても柔らかな峰々に映り、シーズンラストを飾るにふさわしい、穏やかな朝でした。


そしてその後朝食を済ませた後は、小屋閉めラストスパート。
今もまだ続いています・・・
あらかた片付いてきた大天荘です。
現地での更新は、本日これが最後となります。今シーズンも長々と拙い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました。
明日下山し、落ち着きましたら下山報告並びに雑感にてご挨拶させて頂きます。


さぁ、このあと夕陽を見、一区切りついたら、最後の晩餐ならぬ晩酌で、もう一晩過ごしたいと思います♪


下山まであと2日・・・
2015/10/21

さかきです。


営業が終了して数日が経ちました。
日々小屋閉め作業に奮闘中の大天荘スタッフ。普段よりも作業時間が必然と長くなるため、息つく暇なし。

けれど下山まであと2日。こんな時だから、時間作ってせめて夕陽ぐらい仰ぎ見たいもの。

皆で大天井岳山頂まで。

既に陽は沈んでしまったけれど、久しぶりに山頂での夕刻を堪能したスタッフたち。へたすると、お客様達の方が詳しい周辺の山の名前や位置。「いや、あれが〇〇だよな」「そうでしょう!」など、盛り上がってのしばし夕刻鑑賞と相成りました。
穂高連峰と常念岳の間の上空、上弦の月が、その決して大きくのない、けれども煌々と輝く様は、インパクトがあります。
残り2日。
明日も時間を作って、目の前に広がる絶景を目にしっかり焼き付けようと思います。



お客様のいない夜。
2015/10/18

さかきです。


昨晩ご宿泊頂いた皆様を早朝お見送りをし、今シーズンの営業を終了した大天荘。午前中から本格的な小屋閉め作業に入りました。

布団を干したり、外にあるベンチを館内に収納したり、サポートを立てたりと、息つく暇なく作業は続き・・・


そして今夜からはお客様のいない夜を数日過ごすことになるわけです。
▲大天荘と大天井岳
▲槍・穂高連峰シルエット
▲有明山の背後 麓に広がる夜景
ここ数日、冷え込みは弱まり、今日に至っては風もほとんどなく、星空や夜景を観賞するのに苦にならない夜となっています。

きれいです。

と、もう数日すると、このネオン輝く下界にいるのかと改めて思うと、いささかここを離れるのが寂しくも感じます。

なにはともあれ、閉め作業だから致し方ないにせよ、お客様のいない山小屋、これもまたいささか寂しい気がするな・・・


営業は終了致しました。
2015/10/17

さかきです。


今宵で2015年度大天荘の営業を終了致します。

先ずは、今シーズンも多くの方にご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
サービスの不行き届きやご不便・ご迷惑おかけしたことも多々あったことと思います。改めてお詫び申し上げます。

今朝の大天井岳山頂から撮った槍・穂高連峰です。白化粧、やや薄くなった感はありますが、槍穂の稜線は恐らく根雪になるのでしょう。もう一声で本格的な雪の季節を迎えます。

ここ大天井岳周辺は、先日の雪はほぼ消え、晩秋に少し後ずさりしました。我々スタッフ下山予定日の来週末まで、概ね晴天続きのようです。小屋閉め作業する身としてはありがたい・・・


取り急ぎ営業終了のお知らせまで。

【お知らせ】
●明日10月18日以降は、昼食営業並びに売店の営業ありません。燕岳~常念岳縦走予定の方は、必ず飲料水・行動食ご用意されてお出かけ願います。

●テント泊の方は、これからの時期もテント場ご利用頂けます。なお、お水は予めご持参願います。

●トイレは10月22日以降はご利用なれません。

●大天荘代表電話番号 090-8729-0797 は、10月17日土曜日をもちまして2015年度の回線を終了致しました。


 

晴れでも雷鳥日和。
2015/10/16

さかきです。


小屋閉め間際というのに、今日も水揚げです・・・というか、ここ数日来ほぼ毎日水源地に赴いて、揚水作業しているのですが、凍結箇所あり、破損個所ありで、じつのところほとんど揚水できていない状況が続いていました。そんな中、すべてのトラブルを解決し、ようやく今日、小屋閉めまで必要とされる水を確保することができたのでした。


と、ここで雷鳥クイズ!
第1問。水源地からの帰り道です。さぁ、どこにいるでしょう。



正解は、
いかがでしたか。



続けて第2問。
どこでしょう?



正解は、
これはわかりやすいですね。
と、今日は水源地の往復の間、至る所で雷鳥に遭遇。
この3羽は、今年生まれたものと推測されます。天敵に負けずに逞しく育ってほしいところです。
昼下がりの大天荘と大天井岳。快晴無風。今日も空の青さに感動です。

いよいよ明日10月17日のご宿泊をもちまして、今シーズンの大天荘の営業は終わります。


今からでも急遽お出かけ予定の方は、是非ご一報頂ければ幸いです。





水源地にて、ダケカンバ。
2015/10/15

さかきです。

あれ、水平線から出たのか、というくらい静かできれいな雲海が入った中での今朝のご来光。今日は冷え込みと風が緩み、シャッター身構えるにも落ち着いて撮ることができました。
やや薄めの色ではありましたが、槍ヶ岳のモルゲンロート。
テント場から穂高連峰独り占めのテン泊者。いい朝迎えられてなにより。
今日は昼間も気温があがり、じつに爽やかな縦走日和となりました。

今日も水源地に赴いての作業。ふと見上げれば、すっかり葉が落ちたダケカンバの向こうに槍ヶ岳が。ダケカンバの白と空の青とのコントラストが印象的。なにせ大天荘周り、これだけの高木はないので、水源地に行くといつも気持ちが新鮮に。マイナスイオンいっぱい浴びての帰路となりました(ん?葉っぱ落ちてもマイナスイオンって出てるのかなぁ)。


営業も残り2日。
シーズンの締めくくり、お天気に恵まれることを願うばかりです。

峰々の冠雪。
2015/10/14

さかきです。


今日は上空の寒気が抜けたようで、西から雲に覆われることなく、日中は概ね快晴。

常念岳の左手、遠く富士山の冠雪が、ここ大天井岳山頂からもわかりました。ちょっとこの画像ではわかりにくいですね。
一方の北アルプスはというと、
▲槍ヶ岳、大喰岳、中岳
▲穂高連峰
▲剣・立山連峰
▲裏銀座の峰々
標高の高い所は、一通り冠雪。以上の稜線は、もう冬山の装備なしでは難しいでしょう。
それにしてもきれいです。
大天井岳山頂でシャッターを切っている中、ふと気配を感じたので足元を見ると、イワヒバリがずーっとおとなしく岩角にて静止。日向ぼっこしているようにも見えましたが、これだけ陽ざしが燦々とふりそそげば、さぞ気持ちいいでしょう。
そして今日はヘリコプターの空輸日。“浅間山とアエロスパシアル式AS350B3エキュレイユ”。この空輸作業も残すところ、来週の小屋閉め間際のあと1回のみ。そして来週は下山日を迎えることになります。

このまま週末営業最終日までは、概ね晴れ間が続くようです。
ただし気温は朝晩冷え込みますので、大天井岳含む北アルプスにお出かけ予定の方は、防寒対策ぬかりのないように。



【おまけ】
天然松茸♪今日上がって頂いたお大工さんから頂きました。
今夜はちびりちびりやらせて頂きます(^^)

雪は融けました。
2015/10/13

さかきです。


寒気の影響でしょう、今日も終日北風が強い一日でした。

西から覆いかぶさる寒気に伴う雲で、槍ヶ岳の穂先は昼間も概ね隠れたまま。だいぶ山肌が白くなっています。
手前、西岳までの稜線は雪ついていませんが、その奥にある東鎌尾根、槍ヶ岳から穂高連峰に通ずる山肌も白化粧が進んでいる模様。大天井岳含む常念山脈とはえらい違いですね。
ここ大天荘周辺は、雪の大降りもなく、朝方まで白かった地面も、昼間には陽ざしでほとんど融けました。
ただ、気温のほうはあまり上がらず。シシュウドについた雪は午前中いっぱいこんな感じ。きれいだけれども、小屋閉め作業をしている身としては、もう少々気温が高いとありがたいのだけれども。ちょっと寒々しい感じ・・・
燕山荘方面の縦走路も、多少日陰には残っているとは思われますが、特に通行にアイゼンが必要等の支障はないと思います。
それにしてもすっかり山肌の葉っぱなくなったなぁ。
冷たいのと風が強いのとで、空気は澄み、安曇野側はとてもスッキリ。有明山の山麓辺りの紅葉が、よく見てとれます。
そう、あと10日足らずであの下界に下りていくのだと思うと、少々ここでの生活の名残惜しさも感じたりして。


今夜も冷え込みそうです。




神々しい峰々。
2015/10/12

さかきです。


北風ピーピュー吹いている朝、温度計は-4℃前後。寒い!
しかし、晴れ間が広がるそんな朝だから、冠雪した峰々がとても神々しく見えるのです。

もはやこの日の出、ここ大天井岳から見るに、秋山ではなく初冬を感じさせます。日の出は概ね5:50過ぎ。
▲槍ヶ岳、大喰岳、中岳
▲穂高連峰
▲剣・立山連峰
今日はこの後に寒気が入り込むとのこと、この晴れ間もにわかのものになるのでしょう。
小屋周りはこんな感じ。今日のこの後の降雪次第では、もう少し白さが増すかもしれません。

用意する服装や登山靴に関しては、冬山装備に準じたものをお持ちになることをお薦め致します。特に、手袋・帽子・靴下といった末梢神経を覆うものは、入念にお願い致します。

【明日10月13日以降付近縦走される方へ】
ヒュッテ大槍、ヒュッテ西岳、大天井ヒュッテの営業は終了します。
大天荘を出ますと、槍ヶ岳方面は、槍ヶ岳山荘、殺生ヒュッテまで営業している小屋はありませんのでご注意ください。

【2015年度大天荘営業期間】
10月17日土曜日のご宿泊まで。明日以降ご利用になられる際は、極力ご予約頂けると助かります。


弱いながらも冬将軍到来。
2015/10/11

さかきです。


まだまだ勢力は弱いですが、冬将軍第一陣の到来です。

未明から降っていた雨は、明け方にはみぞれに変わり、日中はほぼ雪となりました。雪の降りそのものは弱かったので、夕方現在積雪には至っていませんが、小屋周りはそれとなく白くなっています。
吹き溜まりでは真っ白。何しろ風が非常に強かったので、細かい雪はみな飛ばされてしまいます。
ただ、みぞれ直後から氷点下になったおかげで、小屋周りは一部スケートリンク状態。恐らく周辺登山道は凍結箇所が所々あるかと思われます。

さてこの登山道状態が明日以降どうなるのか・・・
稜線上の天気は明日明後日と寒気が入る影響で、概ね降雪予報が出ています。にわかに晴れ間は出るかもしれませんが、それは擬似好天。陽ざしが出にくいと、この凍結箇所、特に北側斜面の道は、日中でも凍ったままかもしれません。

少なくとも明日以降ここ大天井岳辺りにお出かけの方は、6本以上の軽アイゼンを携行されることをお薦め致します。
日中雪が融けて、使わずに済んでしまうかもしれませんが、安全登山第一で装備の用意をお願い致します。
秋山気分ではなく、初冬の山に出かけるんだ、という意気込みで。

なお、今シーズン2015年度の大天荘の営業期間は、10月17日土曜日のご宿泊までとなります。明日以降お出かけ予定の方は、なるべくご予約頂けますようお願い致します。


【おまけ】
体の下が冬毛に変わりつつある彼ら、今日は小屋周りを積極果敢に歩き回っていました。

もうあと10日間余りで、君達の思いのままの場所になるんだもんね。
もうちょっとお邪魔させてもらいますよm(__)m



3ヶ月という時間。
2015/10/10

さかきです。


今シーズン最後かな、今日の水揚げ。なんせ今週は、日中の気温が日陰で氷点下近くまでしか上がらない日々が続いていたため、水の確保がままならない状況でした。
ようやく今朝一番で水場に急行。

道中の落葉したダケカンバ群。この光景は、この時期いつ見てもいい・・・
黄葉したカラマツ。明日明後日の北風で、これも落葉するのかな。
ドライフラワーと化したオヤマソバ。今、大天井岳~東天井岳にかけての南側斜面、あちこちに点在。近くを通ると、風に揺られ、“カサカサ”と音を立てます。
つい3か月ほど前に新芽が出、青々とした7、8月を経、こうして落葉を迎える10月。山の上での植物の歩みはじつに早い。
大天荘の水場作業も、今日で数えてちょうど3か月。もうすぐ閉めを迎えます。

今日は、なんとなく閉めを迎えるという物寂しを感じながらの水場からの帰り道でした。

ベンチ。
2015/10/09

さかきです。

昨夜心配していた雪は、結局降ることなく、今日は日中の気温も順調に上がり、昼下がりの大天荘周辺は、穏やかな時が流れています。

こんな日にもってこいの、このベンチ。度々このブログ上でも、いろんな時間帯で過ごす人々の様子を収めさせて頂いています。小屋の真ん前にあり、日の出を鑑賞する人、今日のような陽気の日にのんびり景色を楽しむ人、寝ころびながらビールを味わう人、いろんな人がここを利用します。
昼ごはんのあと、久しぶりに私も座って食休み。改めていい場所にあるベンチだと感心。
▲南側を見る
この位置からでは槍ヶ岳は望めません。
▲南東側を見る
蝶ヶ岳方面がよく見渡せます。
▲北側を見る
針ノ木岳から、鹿島鑓ヶ岳~白馬岳方面がよーく見えます。


明日からの連休、いろんな人が、いろんなふうに使うであろうこのベンチ。穏やかな陽気であって欲しいですが、どんな天気になるのか。

来年あたりは少し改修するとしよう・・・




寒露・・・。
2015/10/08

さかきです。


今日は寒露。露が冷たい空気によって凍りそうになる頃・・・などと悠長に語っている場合ではなく、昨日以上に今日は寒さが増してきており・・・

大天荘の貯水タンク。昼下がりでも氷が融けず、蛇口から水を出すのに四苦八苦。今朝は-7℃辺りまで下がり、昼間も0℃以上になったのはものの数時間。日陰の氷、融けないわけです。このまま温かさ戻らなくなり、氷の厚さが増したらどうしようか・・・なんて、想定内ではあるのですが。

何はともあれ、この週末体育の日の連休、北アルプスにお出かけ予定の方、想像以上に寒さは厳しくなってきています。先日も書きましたが、晩秋と初冬が隣り合わせ、むしろ初冬の勢いがここ数日強くなっています。これで冬になるわけではありませんが、薄手のダウンや手袋に帽子といった防寒対策をしっかり用意されて臨んで頂きたいと思います。

準備万端、晴れてめでたく頂に立った暁には、
こういった素敵なプレゼントが待っています。今朝のご来光です。
日中、やや風はありましたが、穏やかな槍・穂高連峰でした。

しかし、夕方は一転して、
▲槍・穂高連峰
▲燕山荘方面
西から怪しい雲が、みるみる山を覆いかぶせてきたのでした。台風23号が北海道沖に抜けて、日本列島冬型の気圧配置のようになったため、寒気に伴う雲が迫ってきた証でしょうか。今夜もちらちら雪が舞うかもしれません。


今、夜の8時。外の気温は-3℃以下になりました。
お客様から頂いた“干しほたるいか”と干し肉”で、一杯やるとしましょう♪

秋色100%。
2015/10/07

さかきです。


さすがに昨日雪舞っただけあり、今朝は寒かったぁ・・・
温度計は-4℃近くを表示していました。

その分空気は澄み、秋晴れとなっている日中、辺りの景色はすっきりと眺められています。

太陽とスカイブルーと槍穂のコントラストが抜群。
▲剣・立山連峰、針ノ木岳、燕山荘方面
すっかり稜線上の潅木は落葉しましたが、所々斑に点在しているカラマツの黄葉がいい味を出しています。
こちらは有明山と麓安曇野平。やや西に傾き始めた陽ざしを真正面に受け、空気も澄み、色鮮やかです。
里の稲刈りもここのところの晴天続きで、順調に進んでいることでしょう。すっかり田畑の色は黄金色になりました。秋ですね、いいですね♪
大天荘のシンボルツリー ナナカマド。先週半ば、一晩できれいさっぱり落葉し、きれいさっぱり。
国立公園内ですので、採取はご法度ですが、“ななかまど酒”にすると良さそうな・・・なんて。


今日は秋真っ盛りの大天井岳周辺です♪



お隣同士。
2015/10/06

さかきです。

どうやら、近隣の山小屋では、水場の閉め作業が昨日今日と行われたようですが、ここ大天荘は、今日も通常の水揚げと相成りました。閉め作業はもう少し先になりそうで。

水場に着いたときに真っ先に目に入ったのがこれ。大天荘より標高約400m下ではありますが、ここも朝晩はしっかり水が凍る気温となっているのだなと。
ふと見上げれば、ここのカラマツもしっかり黄葉。夏よりも秋の方が、辺り明るく感じるのは、黄色や赤が映えるからなのでしょうね。
無事に水が揚がったことを確認しての帰りしな道中、辺りの落葉したダケカンバのコントラストは、私のお気に入りの光景です。


と、今日は私が水場に行く前に、どうやら先客がいらっしゃったようです。
ずばり熊。まぁ、大きな足跡を残して。最も辺りには、
ベニバナイチゴやクロマメノキなどがたわわに実っているのだから、あちこちうろつくのもわかります。大自然のど真ん中、いろんな生き物がいますね(^^)


ようやっと大天荘まで戻って、ファインダーを覗くと、そこには夏山シーズンとそう変わりのない光景が広がっていました。確かに今は秋だよな・・・

そうしっかり感じさせる天気に、午後はなってゆきます。
わかりずらいですね・・・
初雪です。
秋、というより“冬の足音”を確かに感じました。

ものの数分で止みましたが、もうこれからは、天気が崩れると、雪になることも珍しくなくなってきます。


もはや晩秋と初冬がお隣同士・・・そんなふうに感じた今日一日でした。


散り際のカラマツ。
2015/10/05

さかきです。


大天井岳頂上付近にあるカラマツ。

年間通して風の強いこの地に、根強く生きるこの小さい命も、見事に黄葉し、まもなく散り際を迎えます・・・まさに晩秋。その時、ふと漂う空気の香りは、どことなく冬の気配を感じました。

そんな今日の夕方も、山頂で夕刻を迎えます。
昨日の同じ時間以上に気温が下がっているようで、手が一段とかじかみ・・・
昨日より雲量多め。
威風堂々とした槍ヶ岳。夕陽が雲の際で輝き増す感じが印象的でした。
昨日より柔らかな感じの高瀬の雲海と山並み。秋は比較的、高瀬に雲海が入る率が高いようです。


さぁ、今夜も冷え込んできたぞ。館内の水道凍結防止、“水抜き”に行ってくるとしようか・・・


日の出に日の入。
2015/10/04

さかきです。


めっきり朝晩氷点下になるのが日常的になってきた今日この頃、比例して日の出日の入の光景も、今まで以上により鮮明になってきました。

日の出。今日で5:41頃でした。9月のお彼岸の頃は浅間山辺りから出てきていた太陽も、より真東に近い位置まで移動してきています。
と、ものの5分足らずで、西側から雲が湧き上がりはじめ、空は瞬く間に陽炎と化し。
その後約2時間ほどはホワイトアウト。ちょうどご宿泊の方の出発と重なったタイミングで辺りは真っ白になったので、皆さん今日一日の天気を案じていましたが、9時頃には再び青空が戻ることになります。

そして、今日の夕陽。
改めて山頂で夕日に臨めたのは何日ぶりだろうか・・・今日は北鎌尾根越に、白山がよく見えました。
残照、大天井岳南斜面。蝶ヶ岳・鉢盛山上部、遠くに木曽駒ケ岳含む中央アルプスがくっきり。
こちらは、剣・立山連峰、白馬岳方面がくっきり。秋のこの時期は遠望がよく効くようになります。
そして日の入。概ね17:35頃。

久しぶりに日の出日の入じっくり堪能させて頂きました。


と、気付けば、朝晩カメラを握る手には、そろそろ薄手の手袋しなくては少々かじかむ時期になったんだ・・・館内に戻ったら、無意識にストーブに手をかざす自分がおりました。


各々に感謝。
2015/10/03

さかきです。


さながら台風のごとく、ここ大天井岳周辺に、昨日今日と暴風をもたらしている低気圧は、北海道沖に抜け、昨日午後からこれまた台風一過のような青空が広がっています。

▲10月2日撮影 槍・穂高連峰
昨日の夕方のシルエットは息を呑む美しさ。ただ吹く風の冷たかったこと。もはや晩秋なんだと改めて実感したひとときでした。

どっぷり日が沈んだあと、今シーズンラストの「日本一標高の高い芋煮会+ランプの夕べ」が、行われたのでした。
昨日は本場山形からお見え頂いたお客様がお出でになり、味加減いかがかと少々気になりましたが、お墨付きを頂け一安心。ランプの夕べも盛況の内終了と相成りました。今年計4回、ご参加頂きました皆さん、遠い所から本当にありがとうございました。


一方で、ここ数日、本館周りでは、雪の重みから小屋を守る蛇籠の一部改修が行われていて、今日目立たく無事終了。
うちのスタッフも少しお手伝いさせてもらい、にわかに職人気取りのようでしたが、石一つ積む難しさとプロの仕事を間近で見ることができた貴重な時間。
そう、2年前のトイレ改修でお世話になった方々(2013年大天荘ブログを参照)。各地の登山道整備や小屋改修のプロ。来るたびにいい刺激をもらいます。今回もいろいろありがとうございました。

ということで、今シーズンの大天荘の営業、ちょうどあと2週間となりました。10月17日土曜日ご宿泊までとなります。
明日以降、ご宿泊予定の方は、可能な限り日程や人数等お決まりのようでしたら、ご一報頂けるか、Web予約して頂けると助かります。


晩秋の北アルプスは、まだまだ皆様のお越しをお待ちしております!


錦色、槍ヶ岳。
2015/10/01

さかきです。
更新滞りまして申し訳ありませんでした。

早いもので、10月。稜線上は晩秋を迎えました。
この数日は、燕山荘企画の槍ヶ岳縦走ツアーで、槍ヶ岳まで同行するなど、私自身も紅葉を十二分に楽しめる機会を頂きました。

ということで、またまた9月28日以降をダイジェスト版でどうぞ。

【9月28日】

気持ち良い秋晴れ。紅葉散策するのに持って来いの陽気でした。
隠れた展望台へのエントランスロード。足元に広がるクロマメノキやウラシマツツジの赤が、心を躍らせます。ここから眺める山肌の紅葉が、じつに最高です。
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰(前穂高岳の左は御嶽山)
▲常念岳に続く縦走路越に八ヶ岳連峰
▲大天荘の水源地へ行く途中のダケカンバ群
かれこれ1時間近くは居たと思います。弱いながらも吹く風は、とても冷たいのですが、そんな冷たさ忘れてしまうくらい、錦色の山肌に見とれてしまった朝のひと時でした。

【9月29日】
この日は、燕山荘企画の槍ヶ岳登頂 表銀座縦走ツアー2日目。憧れの槍ヶ岳に登頂するメインの日。私も同行させて頂きました。
▲赤岩岳付近から槍ヶ岳
▲ヒュッテ西岳付近から東鎌尾根方面
▲水俣乗越辺りから槍沢の紅葉
どこから見ても、素晴らしい紅葉。青空に映えて、最高でした。スタッフで同行していることをつい忘れ、まるで一登山者になりきってしまったよう・・・そして舞台はいよいよ槍ヶ岳へ。
槍ヶ岳山頂から西側方向。雲海で主たる山並みは望めなかったものの、そこは標高3,180m。辺りに遮るものは何もなく、これぞまさしく雲上の世界。さすが!槍ヶ岳!
一方で東側は雲が渦巻き、“大天井岳とブロッケン”。いつもは大天井岳山頂から“槍ヶ岳とブロッケン”。なんか不思議な感じでした。
登頂を果たし、一路今夜の滞在先であるヒュッテ大槍に向かう道中、西陽を受ける槍ヶ岳を仰ぎ見ましたが、やっぱ迫力あったなぁ。

【9月30日】
この日、というよりも前日の夕刻から北アルプス一帯は急激に冷え込み、各地で相次いで初氷となったようです。それだけ冷え込んだ分、日の出はスッキリ、きれいでした。
月と槍ヶ岳。ヒュッテ大槍のスタッフにしてみれば、何てことのない光景なのでしょうが、めったにこの辺りに足を踏み入れることのない私にしてみれば、まぁそれはどれ一つとっても新鮮な図。おっと、またしても一登山者に。
先にも述べた通り、この日の冷え込みで、至る所で氷が張っていました。この日は大天荘も初氷と、今シーズン初めて水道の水抜きをしたとのこと。
ツアーを終え、大天荘への帰りしなに撮った大天井岳全容。この辺り稜線付近の紅葉は終わり、まさに晩秋へ一直線。もう、いつ初雪便りとなってもおかしない時期であります。


今ブログを綴っている10月1日夕刻。外は大荒れです。寒冷前線が過ぎる明日以降は、一層寒さが厳しくなるのでしょう。

お出かけ予定の方は、防寒対策をお忘れなく、早出早着(遅くとも16時頃には到着できるよう)のご予定をお立て頂ければと思います。


プロフィール

北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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