北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

仰ぎ見るその先に・・・
2016/06/30

さかきです。


夜半から早朝にかけて降ったまとまった雨は、午前中の早い段階で止み、昼前から視界が一気に開けました。


そして迎えた夕方、小屋を出て空を仰ぎ見れば、私好みの空となっていました・・・

 ▲裏銀座方面
 ▲燕山荘方面
 ▲槍・穂高連峰方面
 ▲本館の屋根から仰ぎ見る

私の思い込みかもしれませんが、わりと皆さん、もっぱら山の中で楽しむ対象物って、花、雷鳥等の動物、山並等々だと思います。

しかし私は断然、山の後ろにある空や雲など雄大に広がるその様が山の楽しみで一番好きかもしれません。地上から空を仰ぎ見る時の気分は、じつに清々しく感じます。


「今シーズンは、空を基調にこのブログ綴ってみようかな」なんて思わせてくれた、今日の夕方のワンシーンでした。





ちなみに、今日昼前大天荘近くで空を仰ぎ見ると、こんなものも見れたんですよ。これを見ている時も、いいですね。

無事荷揚げ終了!


にわかの梅雨中休み
2016/06/29

さかきです。


今日はヘリコプターによる荷揚げ予定日でしたが、ものの数便飛んだところで、荷揚げ基地にあたる合戦小屋周辺が霧に覆われてしまったため、明日以降へ延期に。

 ▲お昼頃の大天荘周辺
そうは言っても、3,000級の稜線は、夕方近くまで梅雨の中休みとなり、穏やかな天気だったんです。
ご覧の通り、槍・穂高連峰もこの通り。
燕山荘方面の稜線もクリアですね。
しかし、確かに合戦小屋にあたる標高2,400mから下は、雲の中。これでは仕方ありません。有視界飛行であるヘリコプターにとって、これではお手上げです。


でも、わずかでも雲の切れ間など出た途端、すぐにヘリコプターが飛んでくる可能性も秘めた今日は、外出等あまり大きな作業を進行するわけにもいかず、手ごろなペンキ塗り。
数日前に入山したばかりの新しいスタッフ。山小屋初体験、やることすべて新鮮。活き活きと作業にあたってくれます。お互いにワンシーズン頑張りましょう!


そんな中、ヘリコプターが飛べる可能性はないか、時折天候確認しがてら小屋周りの登山道を歩いては目についた花を少々。
秋になると、大天荘周辺所々一面“真っ赤な絨毯”を敷き詰めたような葉の色となる、ウラシマツツジの花。
こちらはミネズオウ。可憐な花です。
クモマスミレ。これは何度も登場していますが、今日見つけたこの子は、なんとなく葉っぱ含め容姿が整ってきれいだったので、なんとなく写してみました。


ちなみに、梅雨の中休みは既に終え、今はしとしと雨が降っています。


舞姫
2016/06/28

さかきです。


今日は、またまた梅雨空に戻りました。

霧に咽ぶ夕刻の大天荘。日中の通過もほとんどなく、静まり返っています。


こういう日は、小屋内外の作業にうってつけ。
夏山ハイシーズンまで、まだ何週間かあります。道直しや小屋の修繕等々、当面裏方仕事がメイン。

明日は何をしようか・・・おっと、明日はまたヘリコプターによる荷揚げ予定日だった。予報からして、どうなることか。


夕刻の大天荘を撮りに玄関先出たところで、ふと足元を見たら、
一輪のイワツメクサが咲きだしていました。比較的息の長い花。この夏も目を楽しませてくれそうです。


さて、今日の本題。昨日ブログを掲載したところ、お客様からのコメントで、ハッとしました。山肌の雪がどんどん融けていく今頃は、“雪形”を見ながら山歩きを楽しむのも一つ。

中岳の“舞姫”をどうぞ。



おわかりになりますか?


長い後ろ髪に、振袖姿の舞姫。雪が融けてきて、黒い岩肌があたかも舞姫のように見える、というものです。大天井岳からだとやや斜めに見えるため、左側の“花笠”がややわかりにくいですが。


今日は、“中岳の舞姫”のご紹介でした。


冷え込みがもたらしてくれたもの・・・
2016/06/27

さかきです。


昨夜ブログを綴り終え、消灯するため外に出た途端、目に入ってきたのは満天の星空と麓の夜景の灯り。まるで、冬に山の上から望むような光景と似通う程、きらびやかに星も街の灯りも輝いていました。つまりは、それ程この時期としては冷え込んだのです。


そのおかげで、今朝は・・・

 ▲日の出前(4:20頃)
 ▲槍ヶ岳、大喰岳、中岳
 ▲穂高連峰、左奥 御嶽山
 ▲左奥 剣・立山連峰、右奥 鹿島槍ヶ岳方面
 ▲常念岳方面、遠く富士山、八ヶ岳連峰他
空気が澄み渡り、眩しくも輝き放つ峰々と対面することに成功。シャッター切るその手は、ややかじかみましたが、そんな事はなんのその。


日の出は4:30頃でした。しばし、上がる太陽をじーっと眺め、これから迎える夏山シーズンの事をぼんやり考えたりしてました。


・・・それにしても今朝はきれいだった。


 ▲大天井岳と左奥鷲羽岳
 ▲朝日浴びる大天荘
まだまだ行き交う人の少ないここ大天荘周辺。今朝はスタッフ全員、じつに贅沢なひと時をゆっくり過ごさせて頂きました。



<おまけ>
この時期にこれだけの霜が降りたのはあまり記憶がないなぁ・・・どうりで寒かったわけだ。



梅雨寒以上のものが・・・
2016/06/26

さかきです。


今日も・・・梅雨空でした。


強い風は午前中にはおさまりましたが、ほぼ終日濃い霧に覆われっぱなし。

夕方の大天荘。夕暮れ近くになるにつれ、時折上空霧の切れ間が出たものの、周囲が開けるまでには至らず。

それと、今日は寒い。
 ▲18:30頃の寒暖計(上が外気温、下が館内の気温)
外の気温は更に下がっており、今こうしてキーボード叩いている間、3℃以下になりました。下界では梅雨寒と言うのでしょうが、ここ3,000m級の稜線は、まさしく冬の気温に逆戻り。館内もストーブなしでは少々辛いものがあります。外でテントを張っている皆さんはダウンを着用。無理もないです。

テント場に咲くミヤマキンバイ。どことなく縮こまったようで、一刻も早く初夏の日差しを待ちわびているようでした。


おっと、今、下界の灯りがちらほらと。

明日は晴れるかな・・・

2016/06/25

さかきです。

確か、去年の営業初日も悪天候だったように記憶していますが、今年も残念ながら暴風と雨に見舞われる一日となり・・・

 ▲夕方 大天荘から燕山荘方面を望む
暴風は終日吹き荒れました。最も朝起きたら、小屋周り至る所で風の影響による損傷部分が見当たり・・・「あらら」です、はい。
営業初日に掲げたかった大天荘の看板。今日のような暴風が吹き荒れる日は、ある程度重量あるこの看板も、簡単に外れてしまうため、シーズン中何回も外すことがよくあるんです。今日は誠に残念。


梅雨の時期に見舞われる悪天候時、稜線上の風には要注意です。



明日から営業開始
2016/06/24

さかきです。


大天荘は明日6月25日より、2016年度の営業を開始いたします。
そんなお祝いムードの日にも関わらず、明日の空模様は・・・あまり芳しくない予報が出ております。今こうしてブログを綴っている最中、外は轟音と雨しぶきで、やや荒れ模様です。


さて、今日は常念岳方面の残雪状況確認に、東天井岳辺りまで確認に行ってきました。

残雪の少ない今年ではありますが、やはりこの場所は少々残っていました。それでも例年よりはうんと少なく、マーキングするには及ばす、念の為階段状にカッティングは施しました。
今日は、新しいスタッフも連れての確認山行でしたので、久しぶりに東天井岳山頂へ。
 ▲槍・穂高連峰
 ▲大天井岳方面縦走路から燕岳方面
 ▲横通岳から常念岳方面
いずれも東天井岳からの展望です。
そうか!東天井岳からの展望画像は、もしや大天荘ブログでは初めてかも。ほとんどの方は山頂直下を巻く登山道を行き来し、東天井岳踏む方は皆無に等しいので、今まではお披露目してこなかったかも。意外にも眺望よく、気持ちよい場所です。今日ここから眺めた方々の縦走路に確認できる範囲でも、残雪の少なさに驚きです。今年の稜線上の夏山シーズンは、梅雨の中休みを筆頭に早めの到来となりそうです。
 ▲クモマスミレ
 ▲コマクサ
 ▲イワウメ
 ▲オヤマノエンドウ
 ▲イワベンケイ
大天荘から東天井岳の間には、ミヤマキンバイやイワツメクサの他、ご覧のような花も楽しめる状況です。歩いていて楽しくなります♪

明日からの営業ですが、殊、大天井岳界隈は、梅雨前線の動き次第で、グリーンシーズン中でもかなりの悪天候に見舞われる事も少なくありません。くれぐれも無理のない山行計画をお願いしたいと思います。

今シーズンも、皆様のお越しをスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。





<おまけ>
今日は早朝、念願の荷物が揚がって参りました。今宵はスタッフのみの夜ではありますが、心行くまで新鮮な食材を満喫しております(^^)


夏道開通。
2016/06/23

さかきです。


先ずはお知らせから。
大天井岳直下に位置する切通分岐から大天荘迄の夏ルートの通行が、本日から可能になりました。

まだ2ヶ所程雪渓が残っていますが、スコップでL字状にカッティングしました。アイゼンやピッケルの必要なく通行できますが、それでも雪の上の通行は滑りやすいもの、足元十分お気を付け願います。
これにて、燕山荘~大天荘間は、すべて夏道開通となりました。

大天荘~常念小屋間は、明日視察の上、改めてご報告致します。


さて、昨日天候不良にて延期となっていた、ヘリコプターによる物資の輸送はというと・・・
 ▲日没後、槍・穂高連峰
 ▲暮れゆく大天井岳と大天荘
今日の夕方の様子。これだけ見れば、無事に終わった感ありますが、実は今日も・・・雪渓のカッティングの画像を見て頂ければおわかりになると思いますが、夕方近くまで一面真っ白霧の中だったんです。梅雨空に完敗。
ということで今日も新鮮な食材等はお預け・・・
明日に期待です。


梅雨空は続き・・・
2016/06/22

さかきです。

今日は今シーズン大天荘最初のヘリコプターによる物資の荷揚げ予定日であったわけですが・・・

吹き流しが上下左右に軽く揺られるのを、ただひたすら見守るだけという、なんとも空しさ感じる今日でした。最も、終日霧の中だったわけではありませんが、飛行するにはふさわしくない、梅雨らしい空模様だったということです。
 ▲ミヤマキンバイ
 ▲キバナシャクナゲ
けれど、こんな日に花の写真を撮ると、妙に美しくカメラに収まってくれるもので、意外にも色鮮やかさが浮き出ます。今、小屋周りは、この二つの花が満開、見頃です。

こんな空模様ではありましたが、実際の所はただボーっと荷揚げ待ちしていたわけではなく、一方で営業に向けての準備は粛々と進めています。
いそいそと枕を運んでいるのは、去年お客様として宿泊し、今年はスタッフとして入ってくれた子です。
「小屋開けや裏方の作業って実に多彩ですね」
いろんな事を吸収していってもらいたいと、切に願います。


さあ、入山の際に少々買い出した食材も底を尽きましたので、明日は空ったとした青空の下、荷揚げができることに期待して、今宵は“炭水化物”中心の夕食を頂くことにします。

大天荘 入山
2016/06/21

さかきです。

大天井岳現地より2016年シーズン最初の更新となります。

入山自体は2日程前、雨がしとしと降るしょっぱい天気の中での徒歩上山。梅雨らしい天気と言えばその通り、今朝方までは、曇ってみたり、小雨が降ってみたり、にわかに陽ざしが出てみたりという空模様の中、営業準備に勤しんでおりました。


それでもってようやく今日の午後、通信環境が整い始めたのと同時に、入山3日目にして、気持ちよい空が広がってくれました。

 ▲大天井岳と背後鷲羽岳にさしかかる夕日
 ▲燕山荘より続く縦走路の背後、剣・立山連峰、鹿島槍ヶ岳方面
 ▲槍・穂高連峰
やはり私、この大天井岳界隈から眺める、この景色が好きです。

今シーズンも、この淡い新緑の季節から、初雪舞う初冬間近までのわずか4ヶ月足らずの日々の移ろいを、拙い文章と共に、皆様にお届けさせて頂こうと思います。

ちなみに、大天荘はというと、
この通り、相も変わらず、山頂の懐にどんと構えています。
営業開始は、今週末6月25日(土)。終了は10月16日(日)ご宿泊迄となります。

なお、大天井岳直下、切通分岐から大天荘までのルートは、今しばらく冬ルートの通行をお願い致します。夏ルートは営業初日までには開通させる予定です。開通が早まれば、その時点でお知らせ致します。


改めまして、今シーズンも燕山荘グループ大天荘をよろしくお願い致しますm(__)m


大天荘へ下見。
2016/06/06

さかきです。


月日経つのは早いもので、今年2016年も6月に入りました。

『早いんですよ、小屋を閉めてからの来シーズン突入までの経過時間。あれよあれよという間に、「もう小屋開け・・・」なんてことになるんでしょう(笑)』

これ、去年10月31日付の大天荘ブログの出だし文句。本当ーにその通りになりました。
今シーズンの営業開始まで3週間余り。


ということで、6月4日・5日の2日間で大天荘へ下見に行ってきました。
 ▲6月4日早朝 燕山荘より
下見の当日朝、じつに清々しい空模様でした。前泊燕山荘にて、いざ!大天荘へ出発。

夏山シーズンが入る前の今時分、燕山荘~大天荘の登山道は、夏道冬道を交互に行きかいながら進みます。その間主に雪を踏んだのは、この大下りの頭を下ったこの辺りだけ。「少なっ!」と思わず声を上げた程、この残雪量は例年と比較して極めて少ない状態です。恐らく大天荘営業開始の頃は無くなっていることと思います。
 ▲ヒメイチゲ
 ▲ミヤマキスミレ
 ▲コマクサ
途中、この花以外にも数種ちらほら咲き出していました。コマクサはもう一息です♪
 ▲大天荘(6月4日)
とりあえず小屋は無事でした。
「雪少ないよなぁ、今年は」がもっぱら北アルプスの小屋番の間での合言葉になっている今日この頃ですが、大天荘の小屋周りだけは概ね去年とほぼ同じくらい。思いの外ありましたが、去年今年も少ないことは間違いないですね。
今回の下見で最低限やるべき作業をこなし、久しぶりに一晩大天荘での夜を過ごすことに。
 ▲槍・穂高連峰(大天井岳山頂より)
「ただいまぁ。」
毎年のことながらいつもの風景と出会えることに、感謝。今シーズンもこの地で気持ちよく登山者をお迎えしながら、来る4ヶ月間過ごさせてもらいます。


ということで、このブログの本格再開もまもなくです。スタッフの入山は6月20日前後を予定しています。






改めまして、今シーズンも大天荘をどうぞよろしくお願い致します。



<お願い>
残雪量はだいぶ少ない現状ですが、燕山荘から来て切通し分岐から大天荘に上がる際は、大天井岳頂上へまっすぐ上がる冬ルートの通行をお願い致します。
 ▲6月4日現在
上記の要領です。夏ルートにはご覧の通りまだ3ヶ所ほど雪渓を横切る必要がありますが、一度足を滑らせると、止まらず大変危険です。スタッフが本格入山し、スコップ等で雪をカッティングするまでは、冬ルートのご利用を願います。
 ▲切通し分岐側
 ▲大天荘側
夏ルート入る手前にこのような看板が立ててあります。これを目安に冬ルートへお進みください。


プロフィール

北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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