北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

今シーズンもありがとうございました。
2016/10/24

さかきです。


去る10月21日、大天荘スタッフ全員無事に下山致しました。

思い起こせば6月19日に上山したのが、つい数日前のよう。年々月日経つのが早く感じられるのは、やっぱり年齢のせいなのか・・・


では10月21日下山日当日の模様を少々

 ▲大天井岳山頂より(5:55頃)
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 ▲ご来光瞬間 
 ▲槍・穂高連峰
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 ▲紅く染まる穂高連峰上空 
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 ▲ご来光時 北の空
下山日の朝、朝食を早めに済ませ、大天井岳頂上にて今シーズン最後のご来光を迎えることに。いい空でした。



その後、最後の閉め作業を急ピッチに進め・・・
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すっかり冬支度の整った大天荘を見届け、午前中、下山の途に就きました。

その下山直前、私だけ今一度大天井岳山頂に。
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 ▲槍・穂高連峰
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 ▲燕山荘方面 遠望 剣、立山、鹿島槍、白馬
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 ▲大天荘と常念岳(右) 遠望 富士山、八ヶ岳、南アルプス
気付けば、今年も下山日、周りの峰々が雪で覆われることはなかったなぁ。
これにてしばしこの眺めとも来年6月までお別れ。


道中、時折立ち止まり、振り返っては大天井岳をチラッ。
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 ▲大下りの頭より
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 ▲合戦沢の頭付近より
毎年、約4か月間生活しているわけですから、どんどん遠くなる大天井岳を見るたびに、名残惜しさがこみあげてくるのは、自然なことなのでしょう。殊、この日は曇り空という事もあって、何となく山全体哀愁漂う感じでした。

一方で道端では、
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オコジョや雷鳥と遭遇。雷鳥は顔だけしか見えませんでしたが、冬毛にだいぶ生え変わっていることでしょう。


そうこうして燕山荘、合戦小屋を通過し、有明荘に着いたのは昼過ぎ。気付けば紅葉真っ盛り。
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「有明もみじ」が見事な赤に。一般観光客に紛れて私も一枚パシャリ。

これにて無事に下山終了。
温泉へと直行し、ゆっくり有明荘の温泉を堪能させて頂きました。


改めて無事に事故怪我なくこうして下山の途に就け、今年もきれいな里の紅葉を愛でることができたことに感謝。



改めまして、2016年シーズン、大天荘をご愛顧頂きました多くのお客様方に、スタッフ一同心より感謝申し上げます。

また、燕山荘グループのスタッフはじめ近隣の山小屋関係者の皆さま(大天井ヒュッテ・常念小屋・ヒュッテ西岳)、関係業者の皆さま、大変お世話になりました。

そして我々スタッフの山小屋の仕事に協力理解を頂いている家族の人にも、お礼申し上げます。


燕山荘グループ「大天荘」、来シーズンもどうぞよろしくお願い致します。



ひとまず、下山報告並びにお礼まで。






下山前夜。
2016/10/20

さかきです。


怒涛のごとき小屋閉め作業も、今日でラスト。


私共大天荘スタッフ、明日下山します。


今日も日の出前から目まぐるしく作業を進める中、明日下山を見越し、作業時間を逆算してみれば、少々時間に余裕ができた分、シャッターを幾らか切ることができました。

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 ▲5:55頃 日の出
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 ▲昼下がり大天井岳上空 ブルースカイ
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 ▲槍・穂高連峰シルエット
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 ▲晩秋 表銀座縦走路
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 ▲ダケカンバ斑模様
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 ▲夕刻 大天井岳山頂より北方面
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 ▲同じく剣・立山連峰、針ノ木岳
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 ▲同じく燕岳、鹿島槍・白馬方面
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 ▲夕刻 槍・穂高連峰
これらの景色とは、しばしのお別れ。


今年もここ大天荘、並びに大天井岳山頂より、色々なドラマを垣間見させて頂きました。


それにしても、年々この時期に雪化粧する北アルプスを拝むことが難しくなっているような・・・



さぁ、明日も早起きして小屋閉め作業ラストスパート、スタッフ全員無事に下山することが、明日の最も重要な使命です。



連続して月夜。
2016/10/18

さかきです。


今朝のご来光。最も太陽は出ていても雲に隠れ、それでもこれはこれでいい感じでした。


と、ご来光撮るのが精一杯。やはり日中は小屋閉め作業にてカメラを手に取る余裕はありませんでした・・・


そして、手の空いた消灯間際の、今日の月夜を。
 ▲大天荘食堂前から東の空
 ▲燕山荘の灯りと剣・立山方面
先週までの冷え込みはすっかり影を潜めたため、外に長くいても苦にならない程度の寒さ(温度計は4.4℃)。


明日もこんな程度の様子しかお見せできないかもしれません。悪しからず。


さぁ、明日は大天荘今シーズン最後のヘリコプター輸送作業。


早く下す荷物をまとめなくては・・・


静かな月夜。
2016/10/17


さかきです。


昨晩お泊り頂いたお客様数名を朝お見送りした後、小屋閉め作業本格化している大天荘です。

日中はシャッター切るいとまはほとんどなく、慌ただしく作業に没頭。


と、気づけば夕食の時間であり、外は夜。今日一日時間の経過が早かった。


ということで、満月から一日遅れの月夜の晩、消灯間際に大天井岳山頂へ。

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 ▲月と大天荘
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 ▲雲に隠れる槍穂
写真の善し悪しは別にし、肌身で感じる風や気温は冷たくなく、静かな月夜の下、贅沢な癒しの時間を過ごしました。


明日も晴れの予報。


お客様のいない朝、どこでご来光の写真とろうかな・・・



本日で営業終了致します。
2016/10/16


さかきです。


週末土曜日にスッキリした晴れ間が広がったのは、いつ以来だったか・・・

天候不順で山登りの延期続きが重なり、ようやくこの時を待ってました!という方々で、思いのほか昨日は大勢の方にお見え頂きました。
顔馴染みのご常連様も多く、昨晩は楽しい酒宴のひと時を過ごさせて頂きました。

そして、

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朝食の支度と重なり、窓越しからの撮影しかできませんでしたが、宿泊されたほぼ大半の方は、大天井岳山頂でこの瞬間をご覧になったようです。さぞかし良かったことでしょう。


今朝までの賑わいは日中には落ち着き、人通りもめっきり少なくなりました。

今日はまだ営業日ではありますが、これで使用しなくなる部屋の布団片付け等、本格的に小屋閉め作業に着手。
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 ▲一斉に布団を干すの図
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 ▲槍・穂高連峰
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 ▲大天井岳山頂から安曇野平
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 ▲同じく燕山荘方面
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 ▲同じく大天荘に常念岳方面
ここ連日の秋晴れ、はじめの2、3日のうちは厳しかった冷え込みも、徐々に気温が上がりはじめ、今日は布団を干すには絶好の日和。明日にわかに天気崩れるようですが、その後も晴れが続きそうで、小屋閉め作業するにはもってこいの数日間となりそう。頑張らねば。



改めまして、本日をもちまして、2016年度大天荘の営業を終了致します。


今シーズンも大勢の方にご利用頂きまして、ありがとうございました。


ただし、ブログはまだ続きます。


【お知らせ】
■明日17日以降は、売店・昼食等の営業は全て終了となります。縦走される方は、行動食等、十分携帯されるようお願い致します。

■下記の小屋は、営業終了しています。
大天荘、大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテ




水源地これにて閉め。
2016/10/14

さかきです。


今日の午前中は、昨日に引き続き、水源地の越冬支度。

今日も陽ざしのぬくもりを感じながら、水源地へと急行しました。

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水源地にある水場小屋のわきから眺める槍ヶ岳。大天荘周辺には、目立った灌木がないため、時々訪れるこの水源地には、木々や流れる水の音があり、来る度に癒されます。
・・・というか、癒されにきたわけではなく、越冬支度がメイン。丁寧に作業を進め、昼前に全て終了。
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今シーズンも恵みの水、ありがとうございました。
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小屋に雨戸を打ち付けて、帰路に就く。おもむろに振り返り、閉まった小屋を見るに、これぞまさに晩秋なり・・・なんて、ちょっとおセンチな気分に浸りながら、水源地を後にしました。

途中空を見渡せば、あちこち秋色の空が。
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小屋閉め作業のメインイベントの一つである水源地の閉め作業が終わり、ホッと安堵。今日の空と同様、気分は上々。
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大天荘と大天井岳上空には、雲一つない青空がどこまでも続いていました。


【お知らせ】
■今シーズン2016年度の大天荘営業最終日は、10月16日日曜日のご宿泊までとなります。翌17日以降は、売店・昼食共に営業終了となりますので、行動食等の持参、お願い致します。
なお、テント場はいつでもご利用頂けますが、水の販売等はありませんので、ご注意願います。
冬期小屋は、10月21日金曜日以降利用可能となります。

■週末大天荘ご宿泊予定の方は、是非ご予約して頂けますと助かります。

■ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテは、既に営業終了致しました。槍ヶ岳方面縦走予定の方、ご注意ください。


朝もよく、夕方もよく。
2016/10/13

さかきです。


今朝は久しぶりに荘厳な朝焼けでありました。

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とりあえず今シーズンの朝焼けの中では一番いい感じかな、大袈裟かもしれませんが、なかなか印象強いものでした。

そして北の山に目を移せば、白馬岳方面は薄く雪化粧。
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この程度だったら、まだ根雪にはならないのでしょうけれど、確実に冬の足音が近づいているのが実感できました。


さて、昨日お話ししたように、今日は予定通り水源地の越冬支度に出かけてきました。思いのほか陽ざしは強く、標高2,500m付近にある水源地周辺は、防寒用で持参した合羽を着こんで作業していると、いくらか汗ばむほどの暖かな陽気で、作業進めるにはちょうどよい環境でした。
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 ▲水源地への道中から望む槍・穂高連峰
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落葉したダケカンバ群の模様が何ともきれい。毎年この時期に見ることのできる、いい風景です。
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そのダケカンバ群から望む槍ヶ岳。ここは初冬というよりは、秋真っ只中の雰囲気です。
さて、作業自体は、例年よりも入念に行われました。
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何せ、先シーズンの雪が異常に少なかった影響で、沢の地形がかなり変わり、パイプをズタズタにされたほろ苦い経験をしましたので、ひと手間ふた手間かけての閉め作業。そんなこんなで結局今日中には終わらず、明日も少しだけ現地に赴くことに。水は小屋にとっての大事な生命線の一つ。ぬかりなく明日閉めてこようと思います。
作業中、チラッと黄色い物が目に留まり、近づいて見たら、あらま、ミヤマキンポウゲが一輪咲いていました。
けなげに咲いていましたよ。


夕方近く、小屋に戻る途中での西の空。
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今日は朝といい、夕方といい、美しい空をしっかり堪能させて頂きました。


【お知らせ】
■今シーズン2016年度の大天荘営業最終日は、10月16日日曜日のご宿泊までとなります。翌17日以降は、売店・昼食共に営業終了となりますので、行動食等の持参、お願い致します。
なお、テント場はいつでもご利用頂けますが、水の販売等はありませんので、ご注意願います。
冬期小屋は、10月21日金曜日以降利用可能となります。

■週末15日、16日大天荘ご宿泊予定の方は、是非ご予約して頂けますと助かります。

■ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテは、既に営業終了致しました。槍ヶ岳方面縦走予定の方、ご注意ください。

初雪。
2016/10/12



さかきです。


ここ数日で、初霜、初氷ときましたが、今日は“初雪”です。

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午前中の陽ざしに誘われて干していた布団を昼頃取り込もうとしていたところ、なにやらほっぺたに冷たいものが。そう、チラチラ舞ってきたのでした、粉雪が。
夕方まで断続的に舞い続けましたが、もちろん積もることはありません。

ただ、昼間で雪が舞うくらいです。早朝、並びに午後は昨日以上に寒かった・・・

まだこの寒さに慣れない体を酷使し、今日も一日外作業に勤しんだ次第です。その時々の周辺の様子を。

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 ▲ご来光直後
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 ▲左 四阿山 右 浅間山
今日はヘリコプターの輸送作業の日でした。陽が昇る直前から、荷の受け入れ態勢や下げる荷物の確認等で、ヘリポートとなるテント場で作業をしていましたが、今朝もきれいな東の空でした。浅間山麓から広がる雲海も、この時期らしい漂い方。ただし!気温氷点下の下、体には堪える寒さだったなぁ。
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 ▲剣立山に針ノ木と、アエロスパシアル式AS350B3エキュレイユ
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 ▲ヘリポート着陸
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 ▲し尿タンク回収 
大天荘における今シーズンのヘリコプター輸送作業も来週がラスト。今年も東邦航空には大変お世話になりました。
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 ▲槍・穂高連峰
輸送作業後、ふと槍穂を見れば、表情はすっかり晩秋から初冬モード。あとは白いものを身にまとうだけ、と言わんばかりの様相です。
一方足元に目を落とすと、
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紅く熟したコケモモの実がたわわに実っていますし、小屋のほうでは、
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ナナカマドの紅い実が何ともいい感じ。

そう、この後、陽ざしがたっぷり注いだため、布団を干したものの、昼前から急速に広がってきた雲と気温の低さが相まって、雪が舞ってきた、というわけです。

とはいえ、風雪模様でもない限り作業の手を緩めるわけにはいかず、営業終了目前、小屋閉め目前にやらなければならぬ外作業はいろいろあり。
その一つ、先週から再び手を付けていた登山道の改修に一区切りをつけに、再度現場に。
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いずれも9月30日の写真。改修前ですが、この頃はまだ稜線近くの紅葉が残っていた時期でした。それから約10日後の今日、
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浮かぶ雲は雪雲、山肌はすっかり茶色くなり、まさに晩秋と初冬が一緒。
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らせん状にしたかったステップですが、地盤が岩だらけで、なかなか気の杭が思った所に入らず・・・でも歩きやすくはなったかと思います。



と、こんな今日一日でした。

明日は水源地の小屋閉めに向かいます。せめて今日より少しは暖かくなって作業がしやすい環境になってくれれば・・・なんて、そううまく“気温”は融通効きませんね。

何せ、今20:40。外は既に-3℃以下。

今日よりも寒いんだろうなぁ。

勝手なもんで・・・
2016/10/11

さかきです。


高曇りであった今日一日、この秋に入って以降、初めて「ほんとーに寒くなったな・・・」と実感しました。

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夕方の大天荘、何とも寒々しい光景です。

暖かい日が続いていた数日前までは、「こんな暖かいの、秋らしくない」なんて言っていたのが懐かしい。寒くなった途端、「寒い!寒い!」の連発。
・・・勝手なもんですね。


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高曇りではありましたが、夕方日没間際、一瞬、剣・立山連峰方面が紅色に。昨日今日の寒さにまだ慣れていないせいか、手がかじかむのが早く、夕方の撮影は早々に切上げ。
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小屋に戻れば、温度計は0℃近くを表示。日に日に夕方の気温の下がり方が早まっています。
大天荘の営業は、今週の土日までとなりますが、お出かけ予定の方、くれぐれも15時から遅くとも16時までには到着できるような計画で行動されることをお薦め致します。
気温が下がると、体の動きが鈍くなり、怪我の素になりかねません。


【お知らせ】
■先にも申し上げましたが、今シーズン2016年度の大天荘営業最終日は、10月16日日曜日のご宿泊までとなります。翌17日以降は、売店・昼食共に営業終了となりますので、行動食等の持参、お願い致します。
なお、テント場はいつでもご利用頂けますが、水の販売等はありませんので、ご注意願います。
冬期小屋は、10月21日金曜日以降利用可能となります。

■ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテは、既に営業終了致しました。槍ヶ岳方面縦走予定の方、ご注意ください。


初氷と雲。
2016/10/10

さかきです。


一昨日から昨日未明にかけて通過した秋雨前線が、ようやく日本の南海上まで南下して頂けたおかげで、どうやらしばらく、秋の晴天が続きそうな感じです。

その分、大陸の冷たい空気が入ってきたのでしょう、平均気温はめっきり下がってきました。

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大天荘、今日が初氷です。バケツの蓋のふちに溜まっていた水が見事に。
とはいえ、これで一気にグングン寒くなるわけではなく、三寒四温ではありませんが、暖かくなってみたり寒くなってみたりの繰り返しで、徐々に冬へと移り行くのです。晩秋と初冬の隣り合わせ。

そんな今の時期だからこそ楽しめる事象の一つに、私の好きな“雲”があります。
今日は雲の様子を数枚。
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 ▲日の出直前 5:45頃
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 ▲6:35頃
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 ▲高瀬に漂う雲海
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 ▲穂高連峰上空を埋め尽くす鱗雲
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 ▲槍シルエット
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 ▲結果、終日続いた高瀬の雲海


今、このブログを綴っている時刻20:35。温度計は1.5℃を表示。今朝よりも冷え込みそうですが、その分、きれいなご来光が待っていることでしょう。



今日の夕方は山頂から見たかったなぁ。
2016/10/09

さかきです。


台風18号通過の晩は、猛烈な風を目の当たりにした、ここ大天荘でしたが、昨夜の寒冷前線通過の際も、その時と匹敵するぐらい、猛烈な風であり、また今回は雨も一時かなり強く降りました。

今回も、雨どいの破損、ベンチ損傷等々、痛めつけられました・・・


そんな朝方までの悪天候も、昼前から急速に天気は回復し、夕方はきれいな夕焼けへと。

 ▲大天荘テント場から(右 穂高連峰)
今日はさすがに賑わいも少し戻ったおかげで、腰を据えてシャッター切る時間はなく、テント場へ出るのがやっと。出遅れ感あれども、なかなかきれいな雲の演出をキャッチ。

けれど、山頂から見たら、もっときれいだったんだろうなぁ・・・



そして消灯間際の槍・穂高連峰。
夜に入り風強く、撮れたのはこの一枚だけ。・・・というか手が冷たく、ものの数分で退散してしまいました。


今、温度計は、外気温4℃を表示。

明日、明後日と、朝晩冷え込んできそうです。


ここ大天井岳周辺からの初氷の便り、もうじきだと思います。




「親切」。
2016/10/08

さかきです。


昨日は、燕山荘の冬のスノーシューツアー(昨年の模様)で、毎年大変お世話になっている、栂池高原にあります「ホテル雪倉」オーナー平林さんと息子さんがお見えになられ、昨夜は、ささやかながら楽しい酒宴となりました。



ホテル雪倉」、じつに居心地の良いお宿です。

雪倉さんのHPによると、『ホテルという言葉は、もともと「旅人をもてなす」とか「親切にしてさしあげよう」という意味から出た言葉だそうです』。
そして、雪倉さんは、この『親切にしてさしあげよう』をモットーに運営されています。

親切心が体全体からにじみ出るような人柄、同じ宿泊業に携わる身としては、まだまだ修行が足りないな、といつも思わされます。

最も山小屋は、直接自然と対峙する機会の多い宿泊施設なため、時としてお客様自身、生命に関わるような行動を取られた場合は、改善して頂くような勧告をすることはあります。それでも、そういったこと全てひっくるめ、汗水流してやっとお越し頂いたお客様方です。ひとえに親切といっても難しい局面はあるのですが、うまくバランスとって、これからも根底は「親切」をモットーに私も接していけたらな、と昨晩は改めて思った次第です。


また冬にはお世話になります。

この度は、ありがとうございました。



ちなみに、体育の日連休初日の今日、ここ大天井岳周辺は風雨の強い一日でした。

明日の午後からは天気回復のようです。



大天井岳山頂からのご来光。(10/7付)
2016/10/08

さかきです。
(更新したつもりでしたが、誤って“下書き保存”に入れてしまいました。10月7日付にてお読みください。)


今日も“久しぶり”シリーズ・・・というわけではないのですが、ほんと久しぶりにご来光のタイミングを大天井岳山頂にて迎えられる時間が取れそうだったので、早速小屋を後に。

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 ▲5:30頃
小屋の前から望むご来光もいいのですが、やっぱり山頂から見るほうが、広がり感があり、いいですね。
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 ▲富士山、甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈岳
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 ▲八ヶ岳連峰
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 ▲左から焼山・火打山・妙高山
八ヶ岳連峰~南アルプス方面は、小屋の前からだと見えません。こればかりは大天井岳山頂に立たないと。
今朝は、所々霜柱は降りましたが、風は比較的穏やか、冷え込みもきつくなく、十数分山頂にいましたが、寒さに苦になることはありませんでした。

そしてご来光。
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概ね5:40頃。スッキリした日の出でした。


さて、来週以降は、本格的な小屋閉め作業が控えていることもあり、今着手している登山道整備も一区切りつけなくてはいけないわけで。この穏やかな陽気を逃すわけなく、今日も現場出動。
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北側斜面にて、秋のこの時期、午後は陽が陰り、ひとたび風でも吹けば、〇水ズルズルすすりながらの作業になるんです。
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ふと里を見下ろせば眼下有明山の脇には安曇野平が。稲刈りも概ね終わり、残暑も一息ついたと聞きます。秋色ですね。


明日から体育の日の3連休。
お天気が気がかりですが、皆さん事故怪我なく、安全で楽しい山旅となりますよう。

<ご注意とお願い>
ここ数日、特にテント山行に目立つのが、日没後ほぼ真っ暗の中、到着される方です。中には、食料をほぼ持たず、かなり寒く震えた状態でのお越しが多いように見受けられます。これからの時期、特に日没前から気温は急激に下がります。ひとたび風でも吹けば、それに比例して体感温度は下がり、体の動きなどが鈍くなり、リスクが高くなります。
里のキャンプ場に張るのと状況は全く違います。

山の上は朝晩氷点下まで下がる時期であることを念頭に、食料は十分に携帯され、遅くとも15時~16時くらいまでには到着できる、余裕ある計画でお出かけ頂きたいと思います。
冷え切った体を温めるのは容易ではありません。
稜線歩きされる方は、十分ご注意を。

久しぶりの夕景。
2016/10/06

さかきです。


小振りだったこともあり、少々油断していた感は否めません。猛烈な風をもたらした台風18号でした。昨日の午後、飛散しやすいもの中心にロープ等で固定するなど、それなりの対策を講じたものの、自然の力には逆らえない部分があることを、改めて思い知らされました。


さて、18号は昨日の夜には温帯低気圧に変わり、足早に太平洋沖合に抜けたため、今日は朝から気持ちよい台風一過となりました。

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 ▲槍・穂高連峰
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 ▲表銀座縦走路(燕山荘方面)
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 ▲二ノ俣谷方面
ただ、今朝は一時的に少し冷え込み、大天荘の温度計は3℃を表示。
この少々の冷え込みと強風のおかげで、稜線近くの木々の葉っぱは、見事にきれいさっぱりとなりました。
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まさに晩秋の図。これでいつ初雪が舞ってもおかしくない様相です。

加えて今日は、何日ぶりでしょう。大天井岳山頂にて日の入りを拝みました。
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 ▲17:28頃 
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 ▲大天井岳直下から常念岳方面
澄んだ日の入り。寒さは感じたものの、とても清々しい気分で眺めさせて頂きました。独り占めにて。


明日もいいお天気のようですが、明後日以降、体育の日の連休は、またまたしょっぱい予報が出ています。
寒冷前線が通過するようですが、これを境に、大陸から寒気が流れ込むようです。北アルプス北部では雪が混じる予報も出ています。

これにて北アルプスは、晩秋と初冬のせめぎ合い。いつ雨が雪となってもおかしくない時期となります。

稜線歩きを強いられるここ大天井岳周辺へ週末ご予定の方は、必ず防寒対策を取られてお越し頂きますよう、お願い致します。
決して無理だけはなさらないように・・・



※先般、燕山荘トピックスにもありますが、燕岳登山口までの道路状況は、「燕山荘トピックス」もしくは「安曇野建設事務所」HPをご参照ください。


久しぶりのご来光ショット。
2016/10/05

さかきです。

今朝、久しぶりにご来光の様子をカメラに収めました。

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 ▲日の出直前
台風18号の影響でしょう、温かい気流の流れ込みのせいか、どことなく生暖かい。おかげで、写真撮るには全く苦にならない朝でした。

「嵐の前の静けさ」まさにそんなひと時でした。


そして日の出。
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 本当に久しぶりにいい具合に空や雲が紅く染まった朝でした。
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大天荘や槍ヶ岳も紅く。

正直、先日一眼レフカメラ、機種を変更したため、まだその機能などに慣れてなく、ちょっとここしばらく撮り方が甘くなるかもしれません。ご勘弁を。
何せ、私自身、写真技術はほとんど“素人”並ですので、そのあたり悪しからず。



さて、今こうしてブログを更新している最中、外はやや荒れ始めてきました。台風の急接近で、ここ大天井岳周辺は猛烈な風と化しています。

被害等無く、早く遠ざかってもらいたいものです。



寒くなってくるはず。
2016/10/04

さかきです。


今日は・・・晴れました。

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 ▲槍・穂高連峰
大天荘前から見る限り、表銀座縦走路の稜線トップ辺りの紅葉は、概ね終了した感がありますが、先日もお話しした通り、谷筋のダケカンバの黄色い斑点が目立つようになりました。標高2,000m前後が見頃でしょうか。

雨→晴れ→雨、そして今日は“晴れ”ときましたので、作業途中の道直しの再開。
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明日にも影響の出そうな“台風18号”が来る前に、一区切りつけたいところ。とはいえ、道直し以外にも、この晴れ間を有効利用したい作業は色々あり、慌ただしい一日でした。
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先週から時折ご覧いただいているこのカット。ダケカンバの落葉木がかなり目立つようになりました。これで、台風が来てひと風吹けば、きれいさっぱりになることでしょう。
けれど、この落葉した後のダケカンバの斑模様も、これまたきれいで見応えあります。

そして、今日は思いのほか北方面の見通しがよく、鹿島槍ヶ岳から白馬岳方面がクリアでした。
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 ▲右から燕岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、白馬鑓ヶ岳、白馬岳、旭岳




さて、決してなりは大きいものではないようですが、台風18号、コンパクトながら一時は「猛烈な」勢力まで発達しました。勢力自体は弱まるようですが、速度が徐々に上がるようで、明日午後から主に風を中心に影響出そうです。
そして台風通過後、週末を跨ぐ形で寒気も入ってくるようです。
これまでの“秋らしくない”陽気から、一気に“寒く”なってくるはずです。

週末北アルプスにお出かけ予定の方は、くれぐれも防寒対策含め装備の不備のないよう、お気を付け願います。


是非、ヤマテン(有料です)等をチェック!



雨。
2016/10/03


さかきです。


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▲槍・穂高連峰方面 
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 ▲大天荘と大天井岳
・・・雨です。気温は概ね10℃程。

この秋は、まだ一度も氷点下まで下がる冷え込みが一日たりともありません。

「例年」という言葉も、最近使っていいものかどうか迷う程、年によって気候のばらつきが大きいように感じますが・・・とはいえ、“例年”でれば、この時期に降ってくるものは雨ではなく、雪の場合もあり得るわけで、そう考えると、とても秋に降る冷たい雨とは程遠い今日この頃です。
確かに天気図見れば、秋雨前線はまだ日本より北に位置してますし、台風も北上中。下がるものも下がらないわけですね。


そんな比較的温かい陽気も、台風が去り、今週末を境にやや状況変わりそうです。北日本には大陸から寒気も流れ込んで来るとか。


来週以降北アルプスにお出かけ予定の方は、各気象情報をよくご覧いただき、防寒対策の備え、怠りのないようお願い致します。





10月最初の晴れ間。
2016/10/02


さかきです。


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早朝こそ雨降りだったものの、その後は徐々に雲も切れ、昼頃には青空が広がる一日に。10月入って最初に見る青空です。


と、ふと気付けば、小屋のシンボルツリーのナナカマド。なかなかお洒落な格好に。
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考えてみると、芽吹きも右側の方が早い。
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辛うじて残った葉っぱ、紅くはならなかったけれど、きれいな黄葉と化しました。

この他、周辺の様子はと言うと、
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 ▲大天荘周辺から二ノ俣谷
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 ▲大天荘水源地近くのダケカンバ群 
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 ▲ダケカンバの斑点模様
谷筋近くまで紅葉・黄葉が進んでいるのがわかります。

ちなみに、この陽気に誘われ今日も登山道の道直し。その現場から燕山荘方面の表銀座縦走路方面の山肌を見ると、
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54701

数日前よりも落葉が目立つようになりました。


・・・けれど、この晴れ間が続かないのが、今年の秋の特徴。

じきに台風が来ますものね・・・


これで稜線近くの落葉も一気に進むのでしょう。



しかし、その後はようやく晴れ間が続く感じとなりそうです。

せめて体育の日の連休くらい、抜けるような青空の下、皆さんに気分よく登山を楽しんで頂きたいものですね。




困りますね・・・
2016/10/01


さかきです。


さぁ、今日から10月、幸先よくご来光や夕陽の画像でも・・・といきたかったのだけれど、結局“雨のち霧”で終わってしまいました。

今年の秋、特に9月後半以降は、とにかく晴れが長続きしてくれません。

・・・困りましたね。


そして、またしても台風が。

 ▲気象庁HPより(2016年10月1日15時発表)台風の発生数自体は、それほど多くはないようですが、そうは言ってもこう頻繁に来られると、登山計画立てにくく、困るのは登山者の皆さんでしょう。


既にキャンセルの問い合わせが入り始めてますし・・・


本当にいろんな意味で困りますね・・・



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