北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

冬支度。
2018/10/31

さかきです。

まず積雪状況ですが、今日10/31現在、燕山荘~大天荘~常念小屋間に限り、風通しの良い所はほとんどありませんが、標高2,750mを越えた辺りの縦走路の吹き溜まりでは40㎝程積もっている所があります。ご参考までに。




02873 ▲夕方の大天荘
今日が寒気の一番底にあたったようで、今朝は外気温-10℃を下回りました。
迎えた夕方も、すでに-9℃程。
寒い!です。

しかし、ここ数日続いていた降雪も、明日以降は落ち着きそうで、本格的に真っ白になった北アルプスの全容が見られるのではと、期待しているところです。

なお、ここ数日繰り返しになりますが、大天井岳直下の切通分岐~大天荘間は、特に凍結箇所が多くなっています。お見え頂くようでしたら、必ず6本歯以上のアイゼンの携行をお願い致します(結果使う使わないに関わらず)。
また、殊、朝晩外はかなり冷え込みます。防寒着の携行もお忘れなく。

なお、テント泊ご予定の方は、相当の寒さ覚悟でお出かけください。寝袋等は厳冬期用でちょうどよいと思われます。


さて、小屋の滞在も10日余り。いよいよ館内も長い越冬に向けて、各所冬支度に入ってきています。
2868 ▲本館玄関脇 サポート立て
2876 ▲本館の客室 雨戸取付後
館内はまだよしとして、外での作業は、ご覧の通り立派な長い“つらら”が軒を連ねるほど、寒さとの闘いです。
それだけに、明日以降の陽ざしが待ち遠しいところです。


288201
芋煮。
こんな日は、熱々のこれに限りますね。



【お知らせ】
・大天荘の2018年営業終了は、11月3日(土)のご宿泊までとなります。翌日以降は売店等含め物品の販売はありませんのでご注意願います。

・ささやかながら、営業最終日の夕食後は、ケーキ・軽食・飲み物サービスがございます。ケーキ・軽食には数に限りがありますので、予めご了承願います。




登山道状況(10/30現在)。
2018/10/30

さかきです。

今回の寒気のピークは今夜のようです。
18時過ぎの時点で、大天荘の温度計は、外気温-7℃を下回りました。

気になる登山道の様子ですが、午前中に“切通分岐”まで様子を見に行ってきました。
まず目に入ったのが、立派な“エビの尻尾”
2848 ▲切通分岐の道標
「燕岳」と彫られた文字にもきれいについています。
そもそも“エビの尻尾”は、過冷却された霧や雲が樹木や岩に吹き付けられて着氷したもの。風上側に成長していきます。
これからの時期、天気が悪くなるとよく見られる現象です。見るには過酷な気象条件下なれど、自然の芸術美ですね。


・・・話が大きくそれてしまいました。登山道の様子です。なお、あくまで燕山荘~大天荘~常念岳方面のみのルート状況の詳細であることをご理解ください。
大天井岳から西岳・槍ヶ岳方面は、熟達者のみのルートになっている旨、併せてご承知おき願います。
2846 ▲切通分岐
2856 ▲大天荘まであと300m辺りから下を見る
2861 ▲大天荘まであと200m辺りから下を見る
2864 ▲同じく上部を見る
2864 ▲大天荘直下
しっかりした積雪となるのは、恐らく切通分岐から上部だと思われます。視界が悪いため、その先を見通すことは叶いませんでしたが、燕山荘~切通分岐は、それほど気になる積雪はないものと思われます。
切通分岐から上部は、吹き溜まりで30㎝程。風の強いところは吹き飛ばされてほとんどない所もあります。全体的には、一度積もった雪が解けて凍り、その上に新雪が乗っかっている状態です。
一方、大天荘~東天井岳は雪はあるものの、ほとんど飛ばされて気になるほどの積雪ではありません。

あくまで、一両日中に大天荘までお出かけ予定の方にですが、足回りは冬仕様に耐えうる靴+6本歯以上のアイゼン+ピッケルの携行をお勧め致します。夏用の靴は不向きです。また、雨具ではなく冬用のアウターが、防寒対策も含め適していると思います。
私が今日切通の分岐まで出かける際、小屋周りは気温-5℃前後で風速平均15m/sの状況下、冬靴+冬用のアウター上下+手袋2枚重ねで往復しました。

少々細かくなりましたが、くれぐれも防寒対策等入念に準備して頂き、安全第一でお出かけ頂ければと思います。

なお、週末は今のところお天気は上々、気温も少し上がり、積雪も落ち着いてくるものと思います。登山道の状況は、営業最終日11月3日まで随時このブログでお伝えしてまいります。


さて、昼過ぎからは思いのほか降雪が小康状態となり、青空が広がる空模様となりました。
8392 ▲大天井岳と大天荘
838801 ▲大天荘から有明山と麓安曇野を見下ろす
839701 ▲中天井岳から常念岳方面
840801 ▲同じく燕山荘方面
840201 ▲雲に隠れる槍・穂高連峰
839901 ▲雪化粧した涸沢遠望
雪化粧した山肌あり、まだまだ落葉ダケカンバの斑模様が印象的な斜面もありで、今回の寒気が抜けて明後日以降の晴れ間に、その全容がどんな風になっているか、とても楽しみです。


大天荘の今シーズンの営業は、11月3日(土)のご宿泊までとなります。



白くなってきました。
2018/10/29

さかきです。

今日は一日、小屋の中も外も寒かった・・・
8387 ▲夕方の大天荘
午後、時折雲の切れ間から青空が顔を覗かせることありましたが、ほぼ終日強風と濃い霧に視界は閉ざされました。
“大陸から寒気が入り込む”という予報通り、日中の外の気温は、大天荘の温度計を見る限り-4℃を越えることはありませんでした。
差し込む陽ざしもほとんどなかったので、窓越しに見る“墨絵を書いたような”寒々しい光景を見ると、館内でストーブ焚いてはいても、視覚的に寒気を覚えたものです。
これからもっと寒くなるのに、この程度の寒さに弱腰では、山小屋スタッフとしてはいけませんね・・・でも、やはりそのシーズン初めは体がまだこの寒さに慣れていないので致し方ありません・・・




さて、そんな状況下、小屋の中で諸々作業をしているその時、外から「ビービー」という鳴き声が。
2835
鳴き声の方に目をやると、気づけば大天荘のシンボルツリーのナナカマドは、霧氷を纏い、きれいではないですか。
そして、そこに鳴き声の主がおりました。
おわかりですか?














283501
さりげなく雷鳥クイズでした。
283401
かなり冬毛に生え変わった2羽の雷鳥の子供たち。
2837
283901
鳴き方は、“ピヨピヨ”から“ビヨビヨ”。体格はもう成鳥と同じくらいです。
逞しくなりました。

このシーンを見る数時間前には、テント場の辺りで7羽の雷鳥の群れにも遭遇。
281301
283001
282501
7羽一編には撮れませんでしたが、ひたすら何かを啄ばみ、越冬に備えているかのようでした。

いつもこういう時思いますが、この風雪強い中、めげずに生き抜く彼らの姿を見ると、コミカルに見える仕草がかわいらしいと感じる一方で、“野生”の逞しさを垣間見る瞬間でもあり、彼らの生命力の強さを改めて感じます。
もちろん、雷鳥に限らず、他の動植物も同じことが言えますが。

無事に越冬し、また来年もこの地で元気な姿を見せて欲しいとせつに願うばかりです。



【ご注意】
この一両日は、大陸からの寒気の影響で、低温と雪の降りやすい日が続きます(ヤマテン参照)。
極端な積雪はありませんが、要所雪が凍結して滑りやすい箇所もあります。
大天井岳にお出かけ予定の方は、冬用のアウターや手袋に帽子といった防寒対策をしっかり整えられ、不安な方は6本歯以上のアイゼンは携行されることをお勧め致します。
この時期の悪天候時の稜線歩きは、思いのほか寒さ厳しく、低体温のリスクが高まります。また、日の入も17時頃と早くなってきました。どんなに遅くとも16時頃までには小屋に到着できる余裕ある行動予定をお立て願います。

なお、燕山荘~大天荘~常念小屋は、今のところ通常の夏道通しで通行頂けます。

事故怪我のない、安全第一で楽しい山旅をお楽しみ頂ければと思います。

荘厳。
2018/10/28


さかきです。


この1週間で稜線上はグッと平均気温が下がってきました。
ちなみに今朝は、大天荘の温度計で-6℃辺りまで下がりました。
830901 ▲槍ヶ岳
831101 ▲穂高連峰
朝晩の冷え込みが厳しくなるにつれ、雪化粧した槍穂の峰々が、より一層荘厳に見えてきます。
8303 ▲日の出 東の空
日の出は概ね6時頃となりました。浅間山と八ヶ岳連峰の中間辺りから昇ってきます。

さて、昨日未明に降った雪は、やはり近隣の山並みを見渡しても、標高の高いごく一部の山にしか積もらなかったようで、
8326
大天井岳右奥に見える裏銀座の峰々も、野口五郎岳の頂辺りにしか雪がありません。

8338 ▲燕山荘方面
8341 ▲有明山方面
今日はこんな感じで、中腹以下雪は全くなく、晩秋漂う雰囲気です。

一方で、明日明後日は寒気と冬型の気圧配置の影響で、どうやら降雪模様となりそう・・・今秋入って一番の寒気が流入するようです。
この山並みの様相が、どう変化するのか楽しみでもありつつ、どの程度の積雪になるか、気が気でないところもあります。


明日以降一両日大天井岳方面に入山予定の方は、雪への備えをしっかり整えられた上でお越し頂ければと思います。


雪の状況は、明日以降も随時ブログ上でお伝えしてまいります。



大天井岳はにわかに冬の装い。
2018/10/27

さかきです。

数日ブログ滞ってしまいました。
種々の講習会の出席に加え、毎シーズン年明け1月下旬から始まります「スノーシューツアー」に先立ち、お世話になる宿等への挨拶回りなどの関係で留守にしておりました(スノーシューツアーにつきましては、近日中に燕山荘HPにて詳細発表の予定です)。


さて、今日戻ってきたわけですが、今朝方まで稜線で降っていた雨は、大天井岳の標高辺りは雪でした。
280001 ▲燕山荘ヘリポートから 正面 大天井岳 
280201 ▲同じく 燕山荘と燕岳
燕山荘辺りは雪全くありませんが、標高2,800m前後から上部の峰々は、気温が低く雪となったようです。
280501 ▲大下りの頭から大天井岳
290701 ▲大天井岳拡大
大天井岳直下、“切通分岐”から上部に積雪があります。
昼過ぎに通行しましたが、北側斜面に当たる部分は、すでにガチガチに雪が凍っていました。積雪自体は数センチですが、一両日午前中の早いうちに下山される場合、滑りやすいと思われます。
燕山荘~切通分岐間、積雪は今日現在ありません。

ちなみに、
280801 ▲夕方前の大天荘周辺
小屋周りも所々残っている雪は凍っていました。

殊、切通分岐~大天荘間だけのことですが、ご心配な方は、6本歯以上の軽アイゼンを携行されますことお勧め致します。

なお、ヤマテン予報(有料サイト)ですと、明後日以降は冬型の気圧配置になる関係で、稜線上は風雪模様になる予想となっています。

明日以降、大天井岳方面お出かけの方は、気象情報をよくご参考頂き、無理のない行動予定をお立て頂きますようお願い致します。

気温は今日の日中陽ざしが出ても氷点下、朝晩冷え込んだり寒気が入ってきますと、-10℃前後まで下がってもおかしくない時期となります。

服装に関しては、冬山装備でも十分なくらいですので、他の装備も含め、準備怠りのないよう、ご注意頂ければと思います。


妙高・火打・黒姫。
2018/10/23

さかきです。

8145 ▲日の出 東の空
814201 ▲妙高・火打・黒姫方面

上信越方面の峰々が、とてもたおやかな容姿を湛えていて、とても印象的な朝でした。

815401 ▲上信越の峰々とアエロスパシアル式AS350B3

今日は、昼前後にヘリコプターの空輸作業がありました。
その際に見えた上信越の峰々、この画像ではわかりにくいのですが、肉眼でも山肌の色づきが遠望でも確認できるくらい、今日は終日印象に残る光景が続きました。
これもまた晩秋ならではでしょうか。


8229 ▲槍ヶ岳
823201 ▲大天荘と滝雲
夕方からは、西側より雲が流れ込み始め、天気の下り坂を暗示する感じとなり。
ただ、小屋周りに纏わりつくように流れ込む滝雲は、変化に富み楽しめました。

823401 ▲夜景と雲に阻まれる月
ブログを書き始める直前は、夜景が普段以上に輝き放っていました。
左奥は長野市内、右奥浅間山の下に広がるは、上田~軽井沢方面です。


ちなみに今8時過ぎ、外は雪。


明日は再び雪化粧と化した大天井岳となるのでしょうか。



今年もおいしい水をありがとう。
2018/10/22

さかきです。

2683 ▲水源の沢から穂高連峰
今日は、水源地のパイプ撤収並びにポンプ小屋の閉め作業に行ってきました。
今日掲載する画像は、スタッフだけしか見ること叶わない場所ばかりですが、そんな我々も、普段はこういった場所で改めてファインダー覗くような機会はほとんどありません。ひたすらシーズン中はエンジンかけに急いで下り、無事ポンプアップ成功したら小屋に急行。
いつも小屋周りから見る槍穂の光景とは一味違うため、新鮮です。
2696 ▲槍ヶ岳と黄葉カラマツ


シャッター切るのはほどほどにし、即作業に取り掛かります。
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2709
ひたすら長いパイプを途中で切断し、巻き取り、高所に括り付ける・・・を繰り返します。
そのままにしておくと、雪の重みや春先の雪融けでパイプがズタズタに破損し、次のシーズンに大きな影響を及ぼします。
故に、ひとつひとつ慎重に作業を進めます。
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昼ご飯は女性スタッフが握ってくれたおにぎり。
こんな時ですのでおいしかったぁ。天気も穏やか、槍ヶ岳仰ぎ見ながらのお昼は最高でした。
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その後も作業は急ピッチに進められ、無事にポンプ小屋も閉めることができ、最後は水源地に敬意を表し、小屋への帰路に就きました。

今シーズンも貴重な恵みの水をありがとうございました。


2735



帰る途中、振り返り見た槍穂のシルエット、とても清々しい感じでした。





足跡クイズ。
2018/10/21



さかきです。

8103 ▲日の出直後 東の空

今朝の大天荘の温度計は、外気温-5℃を表示。さすがにカメラを持つ手は、素手では悴むほどでした。
とはいえ、冷え込んだ分、きれいな朝のひととき。麓に立ち込める霧が、下界での秋の季節感を漂わせています。

810101 ▲テント場から槍ヶ岳
809901 ▲同じく穂高連峰
下界の秋をよそに、やはりこちら方面は初冬の感じですね。
ただ、しばらく晴天ベースの陽気が続きそうですので、この白さも徐々にとれてくるものと思われます。

その後も日中にかけて、よく晴れています。雲一つない快晴無風。
ゆっくり歩いてのんびり景色を楽しむには絶好の日和です。
811101 ▲有明山と麓安曇野
8105 ▲槍・穂高連峰
8107
267501 ▲右手前 燕山荘 遠望 鹿島槍ヶ岳から白馬岳方面
267601 ▲剣・立山連峰
北アルプス北部方面も、思いのほか白くはなっていません。
今年の本格的な降雪は、もう少し先になりそうです。
8117 ▲大天荘と大天井岳
今朝まであった雪は、この陽気でほぼ融けて無くなりました。

今日、ここ大天井岳周辺は、初冬ではなく晩秋に逆戻りの絶好の秋晴れです。



【おまけ】
雪が積もると、動物の足跡探しが楽しめる時期になってきます。
姿は見えずとも、このどこかに居るんだなと思うと、より親近感が湧いてきます。
267001
第1問 これは何の足跡でしょう?
266601
第2問 そしてこちらは二つの動物の足跡があります。なんでしょう?










正解は、
第1問目は雷鳥です。

第2問目は、
2660101


いかがでしたか.

雷鳥クイズならぬ足跡クイズでした・・・なんてね。


初冬。
2018/10/20

さかきです。

7998 ▲日の出前 槍ヶ岳
800701 ▲日の出後 槍ヶ岳
799901 ▲日の出前 穂高連峰
800801 ▲日の出後 穂高連峰

今朝はきれいに晴れ上がり、昨日の“通り雪”でうっすら白くなったであろう槍穂が、秀麗でした。
日の出の前後で雰囲気がガラリとかわり、寒い!ですが二度おいしい、山の光景を楽しむことができました。

801001 ▲朝日浴びる北アルプスの稜線
見る限り、燕山荘辺りまでの稜線にも雪が少しついているのがわかります。
もちろん、これが今すぐ根雪になることはありませんが、うっすら積もっては消えを繰り返すことで、徐々に地面も冷え、その都度積もる雪も融けにくくなり、気づけば冬化粧した北アルプスになっていきます。

しかし、今日はこの後、再び本格的な“通り雪”に見舞われるとは思いも寄りませんでした。

そのシーンは撮影できず。
昼辺りから夕方近くまで降り続きました。


そして迎えた夕方は、またきれいに晴れ渡ったのであります。
801501 ▲テント場から槍ヶ岳
802101 ▲同じく穂高連峰
今朝と見た感じ、うんと積もったようには見えませんが、降雪直後と冷え込みが加わり、凛とした槍穂の雄姿を見ることができました。
この時ばかりは、少々の寒さを我慢してでも、館内のお客様ほとんどが外に出られて、この光景に見入っていました。

そして日没辺りには、
802601 ▲槍ヶ岳と大天井岳
806601 ▲残照 槍ヶ岳上空
806101 ▲常念岳と月
辺り一面白くなった雪面が所々紅く染まり、これは雪があるから見ることのできる光景・・・

そう、稜線はまさに“初冬”を迎えました。

804901 ▲大天井岳と大天荘
805101 ▲燕山荘方面 表銀座縦走路
今夜の冷え込みは厳しく、今夜8時前ですが、大天荘の温度計は氷点下5℃近くまで下がってきています。
縦走路要所に積もった雪は、一部凍っているものと思われます。数日の間は、朝早い時間帯に日陰等を通過される際は、軽アイゼンが必要な程ではないにしろ、スリップによる転倒などには十分にお気をつけ頂きたと思います。



久しぶりに体の芯まで冷える今夜の冷え込みには、熱燗を一杯ひっかけて・・・が最高でしょう。
ちょこっと嗜んで、床に就くことにします。



【ご注意】
今日以降、大天井岳から槍ヶ岳方面に縦走予定の方は、スニーカー等の安易な装備での登山はお控え願います。スリップ等の危険があります。
また、今後積雪等が増えた場合は、冬装備が必要になることもあります。
事前に登山道の情報を入手され、不明な点は、各現地の山小屋に必ずお問い合わせ頂いた上で入山されることをお勧めいたします。

安全第一での楽しい山登りとなることを、せつに願います。



通り雪。
2018/10/19


さかきです。

7958 ▲東の朝の空
天気予報は、午後から寒気の影響で“通り雨”ならぬ“通り雪”があるとのことだったので、そう思い込めば、朝からなんとなく不穏な雲の様相だったように思います。
とはいえ、幻想的な光景ではありました。
797001 ▲槍・穂高連峰
朝方隠れていた槍穂の稜線。日中は時折姿現すこともありました。

しかし、
7977
昼過ぎてから空は怪しくなり、あっという間に黒い雲に覆われ・・・
7981
7984
上の写真から下の写真に変わるまでものの10分足らずの出来事。
一時的ではありましたが、視界がほとんどなくなるくらいの風雪になりました。まさに“通り雪”、雷も鳴りました。
気温もこの間に5℃以上は下がり氷点下へ。

夕方前には止みましたが、館内の水道管は一部を残しあっという間に凍結してしまいました・・・

ということで、この先の天気予報で、「大気が不安定」というような表現が出てきたときは、今日のような天候の急変が十分考えられますので、必ず気象情報ご確認の上、装備等不備のないようご注意、お出かけ願います。


なお、うっすら白くなった程度ですので、大天井岳周辺に限っては、軽アイゼン等必要はありません。



霧氷。
2018/10/18



さかきです。

朝5時で大天荘の温度計は、外気温2.8℃を表示。
決してものすごく冷え込んだわけではありませんでしたが、今朝はあらゆる物が霧氷で真っ白。
2640 ▲ハイマツ
2642 ▲看板
2644 ▲ナナカマドの実
2648 ▲本館屋根
2654 ▲シシュウド
2659 ▲外ベンチ
2660 ▲ミヤマキンバイ
夜霧がそのまま凍てつき、いろんな物にくっついて霧氷と化したのだと思われます。
体感はそれほどでなくても、見ているだけで冷蔵庫の中にいる感じがして、視覚的には寒々しい光景ですが、きれいでした。
7890 ▲槍・穂高連峰
7919 ▲槍ヶ岳
7913 ▲早朝 東の空
7922 ▲大天井岳 左奥 鷲羽岳
山肌の白さは霧氷はたまたうっすら積もった雪なのか・・・いずれにせよ高所の峰々は淡い白さを纏い、どことなく初冬をにおわせます。
石やハイマツにもびっしり霧氷。岩の上に不用意に足を置くと少々滑りやすかったです。


ここ数日の寒さや、舞う小雪に、気持ちだけでなく、実際に11月上旬の小屋閉めに向けて要所準備に拍車がかかります。


今日もこれからいろいろなことに手をつけていきたいと思いますが・・・寒い!




今年も今日この日に現れました。
2018/10/17



さかきです。

785801
麓から湧く雲海のモクモク感がとても神秘的だった今朝の東の空でした。
786301
普段このブログではなかなか紹介していない烏帽子岳の容姿、これがまた妙に印象的にそれを湛えており・・・
78630101
矢印が烏帽子岳です。
しかしよく見ると、今日はいつもその背後にそびえる剣・立山連峰が雲に隠れてしまっている・・・だからなのでしょうか。
それにしても、とんがり帽子のような頂、じつにシンボリックですね。

7876 ▲槍ヶ岳
7877 ▲穂高連峰
朝方は、きれいに見渡せた周辺の峰々ですが、このあと、まもなく北から迫ってくる雪雲にすっぽり覆われてしまい、
2629
昼前後を中心に降雪模様となりました。

ここ数日ちょいちょい小雪が舞いますが、本格的な積雪となる日はいつになることか。
ちなみに昨年は、10月25日にどっさり50㎝前後一晩で積もったと日誌にありました。



さて今日の最後は、この話題で。
2608
大天荘から常念岳方向に200m程行った登山道で、スタッフ二人が何かを見ています。
さて何でしょう?・・・って、これはさすがにこの画像からはわかりませんね。ちなみに雷鳥ではないんです。

261801
262001
うさぎです。
ち・な・み・に、去年も確か今ぐらいの時期に大天荘の庭先で駆け回るうさぎを激写したような・・・
そこで去年のブログを検索してみたら、なんと!日付が10月17日で同じ日だったんです(→去年のブログをどうぞ)。

2625
接写は叶いませんでしたが、ゆっくり走り過ぎ去ってゆくうさぎの後姿は、肉眼でもしっかり確認できました。




もしかして、同じうさぎだったりして。




2018/10/17

さかきです。

785801
麓から湧く雲海のモクモク感がとても神秘的だった今朝の東の空でした。
786301
普段このブログではなかなか紹介していない烏帽子岳の容姿、これがまた妙に印象的にそれを湛えており・・・
78630101
矢印が烏帽子岳です。
しかしよく見ると、今日はいつもその背後にそびえる剣・立山連峰が雲に隠れてしまっている・・・だからなのでしょうか。
それにしても、とんがり帽子のような頂、じつにシンボリックですね。

7876 ▲槍ヶ岳
7877 ▲穂高連峰
朝方は、きれいに見渡せた周辺の峰々ですが、このあと、まもなく北から迫ってくる雪雲にすっぽり覆われてしまい、
2629
昼前後を中心に降雪模様となりました。

ここ数日ちょいちょい小雪が舞いますが、本格的な積雪となる日はいつになることか。
ちなみに昨年は、10月25日にどっさり50㎝前後一晩で積もったと日誌にありました。



さて今日の最後は、この話題で。
2608
大天荘から常念岳方向に200m程行った登山道で、スタッフ二人が何かを見ています。
さて何でしょう?・・・って、これはさすがにこの画像からはわかりませんね。ちなみに雷鳥ではないんです。

261801
262001
うさぎです。
ち・な・み・に、去年も確か今ぐらいの時期に大天荘の庭先で駆け回るうさぎを激写したような・・・
そこで去年のブログを検索してみたら、なんと!日付が10月17日で同じ日だったんです(→去年のブログをどうぞ)。

2625
接写は叶いませんでしたが、ゆっくり走り過ぎ去ってゆくうさぎの後姿は、肉眼でもしっかり確認できました。




もしかして、同じうさぎだったりして。




朝、50カット。
2018/10/16

さかきです。

今朝は思いのほか朝焼けがきれいで、後で撮影枚数を数えたら、50カット程にのぼっていました。
7734 ▲日の出前 東の空

朝食の支度の最中、ふと厨房越しに窓の外を見ると、にわかに水平線が紅く染まっています。ここまではわりとよくある光景、だいたいはこのまま雲にまかれて“日の出ショー”は終わりを迎えますが、今日はこの後、久しぶりに空全体が真っ赤と化してゆきました。

何せ“私なりの50カット”にも及びましたので。
778801 ▲日の出 5:50頃
778901 ▲赤く燃える東の空

ものの数分の出来事。
荘厳でした。



そして迎えた今日の夕方。
781101 ▲槍ヶ岳と鱗雲
781301 ▲大天井岳と鱗雲
紅くはならなかったものの、雄大さを感じる素敵な一コマでした。



徐々に陽が昇るのが遅くなり、沈むのが早くなる・・・昼間の長さが短くなってきています。

日没間際は、氷点下に下がることも珍しくなくなってきました。
体は、末端神経(手足頭)から冷えてきますが、体全体の動きが鈍くなるだけでなく、低体温のリスクが一番気がかりとなります。
殊、夕暮れ時の稜線歩きは、風がありますので、想像以上に寒さが厳しく感じられます。

夏の時期以上に、早出早着を心掛けて頂き、余裕ある山行計画を立てて頂きますようお願い致します。



【ご注意】
大天荘から槍ヶ岳方面向かわれる場合、槍岳山荘まで営業小屋はありませんので、十分な行動予定時間と装備・食料等ご準備の上、お出かけください。
また、積雪の可能性も出てまいりますので、気象情報等を必ずご確認願います。




秋の雲。(10月15日更新のはずでした)
2018/10/16


さかきです。

ここ数日、完全に空気が入れ替わってしまったようで、日中もなかなか気温が上がりません。
今日に限っては、午前中いっぱい氷点下でした。
最も、“三寒四温”ではありませんが、これで冷えっぱなしになるわけではないのでしょうが、秋と冬が隣合わせになってきているなと、この2,3日の実感です。

一方で、下界はまだ冬には程遠い気温、清々しい陽気でしょう。

この地上と山との気温差が生み出すであろう、雲の協奏を、今日は楽しめました。






とうことで、今晩も冷え込んできました。
午後8時の外気温は-2℃を表示。


これから水道管凍結防止のため、水抜き作業に取り掛かりたいと思います・・・これがまた寒いんですよね。



追記:昨晩このブログ、エントリー投稿したつもりだったのですが、今朝、未投稿に気づき、今更ですが更新させて頂きました。




雪の季節。
2018/10/14

さかきです。


10月も半ば、寒くなってきました。
7685 ▲槍・穂高連峰
7687 ▲有明山方向 麓安曇野平
7689 ▲大天荘とテント場
2585 ▲大天荘のナナカマド

いずれの画像にも、白い斑点のような物が写っています。

午後ですが、一時あられのような雪が降りました。
もちろん積もるようなことはなく、すぐに止みましたが、徐々に降ってくるものが、雨よりも雪の確率が高まってくる、そんな季節となってきたわけです。

やっておきたい外回りの作業はいくつもあるのですが、雪に阻まれる前に、計画的に進めなくては・・・気が焦り始めてきた今日この頃、明日明後日もヤマテンの予報文には“にわか雪”の文言が。


北アルプスにお出かけの際は、十分に温かい装備の準備を怠りなくお願い致します。

特にテント泊でお越しの予定の方は、相当寒いと思われますので、シュラフ等は厳冬期仕様でお出かけ頂くことをお勧めいたします。



珍しく晴れた週末土曜日。
2018/10/13

さかきです。

週末土曜日、午前中中心に晴天が広がりました。
7671 ▲大天井岳と大天荘

いつも感じるのですが、このカットだけを見ると、大天荘の立地は、まさに“雲上の世界”、もしくは何かのアニメに出てきそうな“秘境の地”のように思えるのは私だけでしょうか。
今日も風はほとんどなく、加えて気温は昨日よりだいぶ上がったため、清々しい温かい陽気でした。

7654 ▲槍・穂高連峰
7666 ▲燕岳・燕山荘方面 遠望 剣・立山・針ノ木・鹿島槍・白馬
7664 ▲大天井岳と鷲羽岳
晩秋色濃い大天井岳はじめとする北アルプス一帯、これに白いパウダーが降りかかれば、一気に“初冬”となるところでしょうか。
ただ、大天井岳に限って言えば、まだこの時期に降る雪は、よっぽどのことが無い限り根雪になることはありません。

とはいえ、いつ積雪となってもおかしくない時期には差し掛かってきていますので、お出かけの前には必ず気象情報を駆使して頂き、ご不明な点は直接現地にお問い合わせ頂ければと思います。


ちなみに、ヤマテンの予報では、明日午前中は“白い物”が舞いそうです。



【ご注意】
大天荘の近隣の山小屋「大天井ヒュッテ」は、本日をもちまして今シーズンの営業が終了となります。大天荘を出ますと、槍ヶ岳方面は槍岳山荘まで営業している小屋はありませんので、装備や水・食料等十分なご用意の上縦走されますようお願い致します。

大天荘は11月3日(土)ご宿泊までの営業です。



夕方、雲海。
2018/10/12


さかきです。

夕方、雲海が織りなす光景がとてもきれいでした。
7571 ▲テント場から槍ヶ岳夕景
7588 ▲槍ヶ岳と大天井岳 中天井岳より
7608 ▲大天井岳と高瀬雲海
758201 ▲雲海から顔を出す峰々
気温は17時頃で2℃前後。ただ無風だったため、肌身で感じる温度はそれほど寒くなく、シャッターを切る指も悴むことはありませんでした。
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夕焼けも多少色あせてはいましたが、いい感じ。

ただ、今晩はそこそこ冷え込みそうで、明朝は氷点下になりそうです。
ということで今夜は久しぶりに水道管の水抜き作業をしています。

さて、昼間は昨日とは打って変わって、雲多めながら青空が広がりました。
7564 ▲槍・穂高連峰
ただ、夕方とは逆に、日中の気温も2℃前後。陽ざしは届いていても、空気が冷たいな・・・という感じがしました。
寒くてもそこは貴重な晴れ間。外作業が捗ります。
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鉄鋼のアングルを加工して、道直し・道標の資材を製作。
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こちらは屋根のケレン作業。塗装の質を左右する大切な工程。
地味ですが、登山道や小屋の維持には必要不可欠な作業です。


明日も日中は陽ざしが届く天気予報。

週末です、少しは賑わいが戻ることでしょう・・・


〈おまけ〉
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国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」が今日から3日間ほど、夕方南の空を通過するのがみえるのだそうです。
今日夕方外に急いで出てみたら、見えました、西から東に動いていく衛星が。

ちょっとこんな酷い写真載せるのもどうかと思いましたが、見れた感激と興奮とで、思いを分かち合いたく・・・載せてしまいました。
急いで三脚なしで撮ったので、ブレブレです・・・悪しからず。


雷鳥。
2018/10/11


さかきです。

下での所用が終わり、今日戻ってきました。
秋から冬にかけては、「〇〇講習会」といった、宿泊業を運営するにあたって、必要とすべき受講必須の機会がわりと多く、どうしても下りなくてはいけないことが時々あります。悪しからず・・・

さて、今日は燕岳の登山口を出発して大天荘に辿り着くまで、終始どんよりした曇り空、稜線は西寄りの風が吹き付け、肌寒い道中でした。
2555 ▲今日の大天井岳 大下りの頭より
山肌の葉っぱは完全に落葉し、目立つ黄色はカラマツ。
今日この場面に限っては、なんとも物寂しい雰囲気です。
画像左側が東、右が西ですが、東側から湧き上がる雲が、西から吹き付ける風にさえぎられ、ちょうど稜線境にくっきり分かれています。夏の午前中の晴天時によくあるパターンです。
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東側巻く登山道に入ると真っ白。
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西側巻けば雲一つなし。よくよく考えれば面白い場面です。山で長い事生活していると何とも思わないことですが・・・人影のない今日の稜線を歩いていて、ふとそんなことを思いました。

そんな道中、
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強い西風を凌いでいる二羽の雷鳥に遭遇。

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少し首を窄めて、じっと耐えています。
まもなく迎える厳しい冬を前に、いくらか体も大きく丸くなってきました。

あの過酷な厳冬を耐え抜く雷鳥、単にかわいいだけでなく、すごい生命力だと改めて思います。


今日はそんな雷鳥達にあえて敬意を払い、後にしました。



快晴無風の朝。
2018/10/08


さかきです。

7497
快晴無風の朝、今シーズンはまだ数えられるほどしかお目にかかれていません。
それだけ今朝は新鮮な気分でした。
7471
こんな朝日に遭遇できた昨日のご宿泊の方々はラッキーだったと思います。
7491 ▲テント場から主峰槍ヶ岳
7484 ▲同じく穂高連峰
7487 ▲同じく剣・立山連峰、針ノ木岳、鹿島槍・白馬
連休最終日にして、とてもきれいな朝の光景でした。


日中も、
7505 ▲槍・穂高連峰
7508 ▲二ノ俣谷から梓川へと続く
7521 ▲双六岳と三俣蓮華岳
7522 ▲剣・立山・針ノ木・高瀬ダム
写真を撮る方には物足りないぐらいのスカイブルーが広がる穏やかな陽気。少し動けば汗ばむ感じでした。


明日もいいお天気となりそうです。


ちょいと遅い、秋山シーズンを楽しめる陽気がこの先続くといいですね。


素敵なご褒美となったでしょうか・・・
2018/10/07


さかきです。


7396 ▲日の出直後
7415 ▲東の朝の空
夕べから今朝にかけて暴風となった大天荘周辺。思いのほか揺れました、小屋が。
お泊りになられた方の中には、きっと小屋の揺れる軋み音で、寝付けなかった人もおられたのではと、今となっては遅いですが心配になるほどでした。
日の出直前までほとんど効かなかった視界は、太陽が昇るのと同時にパッと急に開け、強風に流される雲が、様々な幻想的な光景を作り上げ、カメラ構えるのも一苦労だったとはいえ、とても印象深い朝でした。
7421
雲に纏わりつかれる槍の穂先。風が強いなと、なんとなくわかる感じの雲ですね。
見える山肌はすっかり茶色と化し、恐らく今回の風でほとんど落葉したものと思われます。

ということで、風ははじめのうち残りましたが、連休中日、まずまずの空模様でした。
7426 ▲燕山荘方面
7428 ▲麓安曇野方面
風の名残を思わせるちぎれ雲がいい感じ。

久しぶりにこの後賑わいをみせた大天井岳界隈となりました。

そして迎えた夕方・・・
745201 ▲槍・穂高連峰 秘密の展望台より
743401 ▲夕暮れ 槍ヶ岳
743701 ▲穂高連峰と御嶽山
744201 ▲高瀬渓谷から溢れ出る滝雲
7450 ▲夕刻の大天荘と大天井岳 左 鷲羽岳
なかなか見ごたえある滝雲でした。


今シーズンは、8月下旬からのほぼ毎週末、本当に天気になかなか恵まれる機会が少なかったわけですが、今日の午後これだけ晴天に恵まれ、心底よかったとつくづく思います。
今日も何人かおっしゃっていました、「来たくても、雨また雨でチャンスがなかなかつかめずにいたこの秋山シーズンでした。やっと来れました」と。



明日の朝も、是非お見え頂いた方々に素敵な景色のご褒美が届きますように・・・



思いのほか天気悪くありませんでした。
2018/10/06


さかきです。

733501 ▲日の出前 東の空
以前から何度かお伝えしていますが、台風が行き来する前後は、比較的幻想的な光景が広がることが多いですが、どうでしょう、今朝の日の出前の東の空。
なかなかきれいだったように思いますが。
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正確な日の出時間は、雲海が入ったため定かではありませんが、概ね5:45頃と思われます。
いつになく、輝きを増していたように感じました。
7360 ▲槍・穂高連峰
737301 ▲燕岳方面表銀座縦走路 遠望 剣・立山・鹿島槍・上信越方面の峰々
7346 ▲雲を纏う常念岳と遠望富士山
いずれも大天井岳山頂から撮ったもの。風が強かったせいでしょうか、妙に空気が澄んでいたのが印象的でした。

7379 ▲テント場より穂高連峰
737801 ▲同じく槍ヶ岳
どんな思いでシャッターを切っていたのでしょう・・・

その後、今日一日は小雨が降ってみたかと思えば瞬間的に青空が広がり、下界を見渡せるまで視界が開けたりと、目まぐるしく変わる空模様でした。
7380 ▲午前中
7383 ▲昼過ぎ
7386 ▲夕方
ただ、終日風は非常に強く、夕方になるにつれ一層強まってきました。
やはり台風が日本海辺りを進む場合は、基本北アルプス一帯は風が強まる傾向に間違いはないようです。
前回台風24号では、微妙に北アルプスより南側を通ったおかげで、それほど風は強まりませんでした。


明日の午後以降は、台風が足早に抜けるため、天気は回復傾向にあるようです。




週末、おまけに体育の日の連休なのですが、またまた初日台風にしてやられました・・・

大天荘のナナカマド。
2018/10/05


さかきです・。

昨日も“晩秋”をテーマにブログを書きましたが、
2493
2492
ここ大天荘においては、この子を抜きにして晩秋語るべからず・・・なんて。
葉っぱの色づきは、このナナカマドも決してよくありませんでしたが、“実”は立派に真っ赤に熟し、晩秋にふさわしい容姿になってくれました。
ここ数日のうちご予定の方は、是非ご覧頂ければと思います。きっと愛らしく感じられると思います。

ちなみに、今朝は
7324
でしたが、日中から夕方は、
2495
台風の余波でしょうか。


またしても週末台風が、前回ほど接近はしませんが、日本海を通る予想。


とにかく大きな影響被ることなく、早く弱まって過ぎ去って欲しいと、せつに願います・・・




晩秋色濃く・・・
2018/10/04

さかきです。

わずか2日間程留守にしただけで、大天井岳界隈はすっかり晩秋を迎えました。
2484 ▲“為右衛門吊岩”付近より安曇野側を見る
2470 ▲大下りの頭より大天井岳と槍ヶ岳
紅葉前線はグングン標高を下げ、大天井岳の中腹辺りが盛りとなっています。

2487 ▲“切通分岐”手前の縦走路から裏銀座を見る
晩秋迎えたとはいえ、見る角度や位置を選べば、まだまだ稜線から眺め見る紅葉の雰囲気は楽しめます。

2489 ▲カラマツ黄葉
2488 ▲クロマメノキ
246301 ▲三色
247401 ▲ダケカンバ落葉
夏とは違い、この時期は山肌のいろんな色合いを楽しむことができ、そんな点でも私は秋のこの時期が好きです。
時として、これに小麦粉を塗したような雪でも舞えば、見応え十分です。



益々晩秋色濃くなる大天井岳界隈、その“小麦粉を塗したような雪”が待ち遠しい、今日この頃。


そうだ、熱燗もおいしい頃になってきた!
今夜はちょいと頂くことしましょう・・・

台風過ぎ、晩秋へ。
2018/10/01

さかきです。

大天荘周辺における台風24号の被害等影響はありませんでした。
また、大天荘~燕山荘の登山道も、通常通り通行できます。

不思議なもので、北アルプスを中心として、少しでも進路がその東寄りにずれるだけで、こうも風の強さが違うのかと、前回の台風21号の時と比較して思い知らされました。
もちろん強かったのは間違いありませんし、人が歩けるような状況ではなかったものの、五感での感覚は、この二つの台風の風の強弱がなんとなくわかったのは、自然の中で働かせて頂いている恩恵でしょうか・・・


ということで、今日は見事な台風一過となりました。
2417 ▲大天荘テント場より槍・穂高連峰
2422 ▲大天荘直下より有明山と麓安曇野
2423 ▲同じく燕岳方面 遠望 針ノ木岳

吹き返しの風のほうが強いのでは、と思うくらい、今日日中は西寄りの風がかなり強く、一時風に向かって歩けないほどのものでしたが、空は雲一つない見事な澄み渡った快晴でした。

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2429
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ただ、今回の風で、稜線間際にあるダケカンバやナナカマド等の葉っぱは見事に落葉し、一気に晩秋の雰囲気と化しています。

2443 ▲燕山荘直下から燕岳
2436 ▲同じく裏銀座縦走路方面と針ノ木岳
2447 ▲燕山荘ヘリポートより大天井岳方面

今シーズンも月一の所用にて、里へ定期的に下りているわけですが、今日の下山道中、燕山荘界隈の紅葉もピークは過ぎたよう感じられ・・・けれど先も述べました、落葉したダケカンバ等は、哀愁を帯び、秋深しで、それはそれでいい雰囲気だと私は感じます。

今週は、半ば辺りまで秋晴れが続くようです。

平日、比較的登山者の少ないこの時期に、落ち葉を踏みしめながらの稜線歩き、気持ち良いと思います。

ただし、日没が一段と早まるのもこの時期ならでは。大天井岳辺りですと、今日あたり17:40くらいが日の入りだと思われますが、その前の15時辺りから陽が西に傾くにつれ、気温は急に下がってきます。
体の冷えにもつながり、強いては低体温のリスクも発生しますので、小屋への到着は遅くとも16時くらいを目途に計画を立てられることをお勧め致します。
朝晩も氷点下まで下がることは珍しくなくなってきます。併せて防寒着の携行もお忘れなく・・・



晩秋・・・雪の便りが来る前の、残り少ない秋山を存分に楽しんで頂きたいと思います。




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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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