北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

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吊るし雲。
2014/10/31

10月も今日で終わりですね。いよいよ冬が近づいてきました。しかし、低気圧の接近により気温は高めな一日となりました。




今朝、東の空は真っ赤になりました。先日までの秋の晴天をもたらしてくれた高気圧は東へと去り、低気圧が接近していることを物語っていました。気温はマイナス1℃と冷え込みも緩くなりました。



今日は青空が見られなく、雲の多い一日でしたが朝のうちは雲の隙間から光が差し込み、安曇野の街にだけ日が射していました。







UFOのような形をした面白い雲があちこちに見られました。この雲は、山に強い風が吹き付けた時にその風下に出来るものです。悪天の兆しと言われています。それはともかく本当にUFOが山の上にやってきたようで面白い雲でした。




今日も道直しに出掛けるチャンスでしたので、第3ベンチまで行ってきました。丸太を持っていかなければ道直しも出来ないので男性スタッフ総出で出掛けました。
先日、山荘直下の道直しをしていたのですが、土が凍ってしまい作業も困難でした。山の上では登山道を直すのもそろそろ限界のようです。


日中は気温も高めに推移していましたが、夕方になると白いものが降り出してきました。
河地

秋晴れ続く。
2014/10/30

昨日に続き今日も気持ちのいい秋晴れとなりました。
晩秋ともなると平日は訪れる方も少なく、今日のような晴天がもったいなく感じてしまいます。この先の連休まで持ってくれればいいのに。

この晴れ間を有効に使い外作業を中心に作業を進めました。燕山荘は小屋閉めまでまだ時間があるので、登山道直しやペンキ塗り、普段は出来ない所の掃除を進めました。そうこうしているうちにあっという間に一日が過ぎてしまいました。そして、10月も明日で終わりなんですね。





今朝は少し雲の多い空となりました。日の出頃、富士山の周りの雲も赤く焼けて、いつもとは違う富士山になっていました。




秋らしい清んだ空気で今日も周りの景色がくっきりと見えました。
東側の斜面は風も当たらず、陽射しもポカポカで道直しをしていても半そでで十分でした。




空気が乾燥していて、昨日、今日とのどがすごく渇きました。こんな天気には物を干すにはもってこいです。冬の間、雪の重みから小屋を守ってくれる木の支柱を天日干ししました。夏の間は、湿気の多いところに置いてあったので、今日の好天でしっかりと乾燥したことでしょう。




日中はきれいな青空でしたが、夕方になると少しずつ雲が増えてきました。もう少し、道直しをしていたかったのですが、日が沈んだので小屋へと戻りました。日が沈むのが本当に早くなりました。
河地

穏やかな秋晴れ。
2014/10/29

厳しい冷え込みは少し緩んで、今朝は玄関の温度計はマイナス4度台でした。日中は秋の穏やかな太陽の光に照らされて、日向では暖かさを感じました。とはいっても街の気温に比べたら低く街なら冬の気温です。




太陽が顔を出す場所は浅間山より八ヶ岳に近づいてきました。
今朝も穏やかで美しい日の出でした。窓から太陽の光が射すと、小屋の中が暖かくなります。太陽の光が恋しい季節になってきました。






この秋晴れのもと日帰りの方も含め人の流れはそこそこありました。やはり今日のような天気だと山に登りたくなりますね。
登山道直しをしていましたが、半袖でも十分でした。ただ、15時を過ぎて、太陽が西に傾きだすと気温は下がってきます。




雪がまだ少ない北アルプスの南部とは違い北部の山々は白くなっています。




この時期、合戦小屋は平日は無人なことが多くなります。
土間は解放してありますので雨風をよけて休憩することが出来ます。どうぞご利用ください。週末は営業しています。
河地

真冬日。
2014/10/28

この秋一番の冷え込みとなりました。朝の玄関の気温計はマイナス9.6度を示していました。日中でも気温はプラスになることはなく、真冬日となりました。気温は低かったのですが、きれいな青空が広がり、素晴らし眺めが広がっていました。





布団の中でも寒さを感じた朝でしたが、昨日の夕方付き始めていた霧氷が気になり外へと出てみました。
やはりこれくらい気温が低くなると身にしみる寒さが違います。日の出を外で待っていらっしゃる方も震えながらでした。





積雪はほとんどなかったようですが、合戦尾根上部の霧氷がとてもきれいでした。まさに自然が創り出す芸術ですね。



天気は良かったのですが、日中になっても氷点下のまま、とにかく寒い一日でした。
しかし、日当たりのいいところで外作業をしていれば、寒さを感じませんでした。



このところ、街の景色をよく載せますが、別に街が恋しくなった訳ではなく、ただきれいだからついついカメラを向けてしまいます。秋の西日に照らされた松本の街がきれいでした。この頃になると気温が下がってきて外作業も厳しくなってきます。



そして、槍ケ岳の方を望めば、すでに陽は沈んでいて、一筋の飛行機雲がオレンジ色に輝いていました。飛行機雲を見るとあの飛行機はどこへ行くんだろう、あの飛行機からここはどんな風に見えてるのかななど考えてしまいます。

河地

寒気流入。
2014/10/27

今朝も氷点下にはならなかったのですが、午後になって気温はどんどんと下がり始めました。寒冷前線の通過後、寒気が入ってきて山の上では冬のような寒さになりました。



午前中は曇り空でしたが、段々と風が強くなってきて裏銀座の山々から早くも雪が降り始めました。その雪が降っている辺りにうっすらとでしたが虹を見ることが出来ました。




午前中はなんとか天気がもちそうだったので、北燕岳までロープの回収に行ってきました。冬の間、このロープを張りっぱなしだと風に揺られて地面をえぐってしまうので、冬の間ははずしてあります。
このロープが張られた中にはコマクサがたくさん咲きます。ロープを張るようになってからコマクサがどんどんと増えてきました。皆様のご協力ありがとうございます。




天気は標高の高いところから崩れ出してきます。雪がちらつきだした頃、湯俣辺りは晴れて日が差していました。カラマツの黄葉もこの辺りまで下りているようです。






天気の大きな崩れはありませんでしたが、雪が吹きだまるところにはうっすらと雪が溜まっていました。また、木々には霧氷が付き始めていました。




夕方、寒いなぁと思い温度計を見るとマイナス6℃近くまで気温は下がっていました。そして、玄関前のベンチの上には雪が少しだけ乗っていました。
空を見上げれば、きれいな星空が見えていました。明日の朝はかなり冷えそうです。ここのところしていなかった水道の水抜きもさすがに今日は必要となりました。
河地

気温は下がり傾向。
2014/10/26

このところ、ぽかぽか陽気な日が続いていましたが明日は寒気が入ってきて、一時的に冬型の気圧配置になるようです。山では一時的に雪が降るかもしれません。



日の出もとうとう6時台となってきました。それほど早起きをしなくても日の出を見られるのは少しうれしいですね。今朝も美しい日の出を見ることが出来ました。




山に囲まれた長野県はあちこちに盆地があります。今日はその盆地のいたるところを低い雲が覆い尽くしていました。冬になってくると松本辺りでは朝はこの低い雲の下となり、今日は曇っているなぁと思うことがありますが、日が昇るにつれて、この雲は取れていきます。今日もそんな天気でした。町中にひとつ煙が上がっているのが見えましたが、その煙が真っ直ぐと伸びていて、風が穏やかなことがわかりました。




日中は比較的きれいな空が広がりました。日帰りで登って来られる方もちらほらといらっしゃいました。




午後になると西から雲が押し寄せて来て、雲の多い空となりましたが、麓の街は晴れているようで、そこは秋の穏やかな日差しに明るく照らされていました。久しぶりに好天に恵まれたこの土日はいいお出かけ日和だったのではないでしょうか。




冬の間、厳しい風雪にさらされる山小屋では毎年のようにペンキ塗りをしています。きれいに塗っても翌年にはかなりペンキが取れてしまいます。小屋を維持するためにはかかせない作業です。16時を過ぎると気温も下がり出してきて、震えながらの作業となりました。そして17時には日が沈んでしまい作業は終了となりました。外作業が出来る時間が限られるようになってきました。
河地

秋晴れ。
2014/10/25

帯状の高気圧に覆われ、昨日に続き素晴らしい秋晴れの一日となりました。週末にこんなに天気がいい日は今年はあまりありませんでした。
燕山荘の営業も残すところ、あと一月あまりとなりました。



           第1ベンチ下のカラマツ


           第3ベンチ下のカラマツ

紅葉は中房渓谷まで下りて来ています。登山口へ向かう際、車窓から見える渓谷の紅葉がとてもきれいです。カラマツの黄葉は少し遅く、登山道の所々でまだ見ることが出来ます。今日の美しい青空に黄金色のカラマツが映えてとてもきれいでした。



我々スタッフはこの合戦尾根をひとシーズンに何度も上り下りしますが、この富士見ベンチから富士山が見えることはそんなに多くはありません。今日は富士見ベンチから久々に富士山がきれいに見えていました。




日中は雲もなくきれいな青空が広がりました。ダケカンバの白い幹が青い空をバックにきれいに見えていました。風も弱く、日向ではぽかぽか陽気で絶好の登山日和となりました。少し前は、雪が降る日もあったりして、もう冬が来てしまったのかと思いましたが、こうして今日のような穏やかな日もまだあります。暖かくなったり、寒くなったりしながら季節はどんどん進んでいきます。




ここからの展望は今日はどちらを見ても素晴らしいものでした。僕が特に目を引かれたのはこの大峠の下の斜面のカラマツの黄葉です。午後になると日差しが低くなってきて、この辺りにちょうどいい具合に光が当たっていました。




日の入り時刻は、どうやら16時台へと入ってきたようです。14時を過ぎると日差しもどことなく弱くなってきて、気温も下がり出してきます。




現在、小屋周りの登山道に雪は残っていません。が、山荘直下は冬ルートに変えてあります。夏ルートは霜柱などが溶けることによって、小さなものですがぽろぽろと石が落ちてくるため、そのようにしてあります。
河地

今日は登山日和になりました
2014/10/24

今朝は久々に晴れわたる御来光でした。
雲海の向こうに雪をかぶった富士山も見えました。

朝の燕岳と燕山荘の様子

見慣れた風景ですが、二度と同じ景色はありません。カメラを
持つ手はとても冷たかったのですがお客様もずっと見つめて
いらっしゃいました。

こちらの写真も今朝の槍ヶ岳、大天井岳方面です
多くの先人もこの美しくも厳しい自然に出会ったことと思うと登山スタイルは進化しても、悠久の時のなかでは不変なことがたくさんあるのではと感慨深くなりました。

この好天をいかして男性スタッフはベンチの補修をしました。
雨風にさらされたベンチをきれいにして来シーズンに備えます。

明日も登山日和になりそうです。晴れていても稜線は足元から冷えるくらい寒いです。暖かい装備でおでかけください。林

うっすらと雪景色。
2014/10/23

昨日の雨は夜中に雪になったようで、燕岳はうっすらと雪景色の朝と
なりました。
今日は二十四節気の「霜降」ですが、山では「雪降」ですね。
日中は日差しが暖かったので、この雪もすぐに解けてしまいましたが、
日影には凍っている所もありました。



今日は女性スタッフも外作業のお手伝い。
男性スタッフに負けじと木材を運びます。
力仕事でも外に出て作業すると気持ちがいいですね。


久しぶりに日の入りを見ることができました。
17時頃、双六岳のあたりに沈みました。
夏に比べて、日の入りの時間がどんどん早くなってきています。

天気予報によると、24、25日は高気圧に覆われて、登山日和と
なりそうです。
秋になり、街の気温もだんだんと下がっているようですが、
山はそれ以上に気温が低いです。
暖かい服装でお越しください。

池田

冷たい雨でも。
2014/10/22

昨夜からの冷たい雨が降り続く一日となりました。
しかし外に出ると、西側の斜面のハイマツの陰に、体を丸くして隠れている雷鳥たちの姿がありました。




家族で冷たい雨と風を凌いでいたのでしょうか。
身を寄せ合うまん丸の体がなんとも愛らしく、微笑ましい家族の姿にしばし見入ってしまいました。
まだらな羽色が、季節の移り変わりを思わせます。


午後には、工事に来て下さっていた業者の方が下山されました。

雨の日も風の日も外で作業をし、小屋内外の設備をより快適にしてくださいました。
ありがとうございました。
出発の際には、真っ白だったガスの中から燕岳が姿を現わし、小屋スタッフと一緒に見送ってくれていました。


今降っている雨は、夜中には雪へと変わる予報です。
季節が変わり、目の前に見える色が変わっていくのが楽しみです。


小屋閉め前に下山する長期スタッフの下山日が近づいています。
ここでしか目に映せない景色を焼き付け、ここで出会った仲間との時間を、大切に過ごしたいです。

佐藤千文

水場閉め作業。
2014/10/21

生活にかかせない水は稜線上の小屋で確保するのが容易ではありません。燕山荘では、約340m下からポンプアップすることによって水を得ています。しかし、気温が氷点下の日が続くようになってくるとパイプの途中で水が凍るようになってきてそれが出来なくなります。
今年もそろそろそんな時期になってきたので今日で水場を閉めました。




         撤収作業



今シーズンも枯れることなく湧き続けたこの湧水に感謝の気持ちをこめて御神酒をささげました。



5月下旬雪に埋もれた水源地を掘り出している時の様子です。
もうしばらくすればここはまた雪の下に埋もれてしまいます。



水場への道中からみる山頂。このアングルからの山頂もしばらくお別れです。



また、今日はその道中でこんなきれいな虹を見ることが出来ました。



この水場の閉め作業が終わるとタンクに貯めた水だけでやっていかなくてはなりません。それで毎年水が足らなくなるよになったことはありませんが、節水にはご協力お願いします。



男性スタッフが水場へ行ったり外作業をしている間、小屋の中では女性スタッフが客室のカーテンの補修を行なっていました。
お客様に気持ちよく室内で過ごして頂けるよう、これもまた、大切なお仕事です。

昼間、燕山荘の玄関先にある気温計を見ると外は4℃。
プラス気温なので今日は暖かい方です。明日からまた気温が一段と低くなっていく模様なので、暖かい防寒具は必須です。ニット帽や手袋もあったらいいですね。

河地
茂浦口






雪ではなく雨に。
2014/10/20

晴天をもたらした高気圧の中心は通り過ぎて高気圧のへりに入ったため天気は下り坂に向かいました。
秋の天気は移動性高気圧が来ては晴れ、その後低気圧がきては崩れ、寒気が入ってくれば雪になる。そんなパターンが多いです。
今日は最低気温もプラスで雪ではなく、雨となりました。
でもこの時期の雨は冷たく、その雨に濡れた体はとても寒く感じます。






天気が崩れる日の朝焼けは今日のように不気味な程赤くなることが多いです。
この後3時間位してから雨が降り出しました。強い雨ではなくしとしととしたものでした。
気温はプラスなのにどんよりと暗い空と人気のなさから寒々しく感じました。




雨が降る前までは山頂も見えたりしていましたが、その後展望はなくなってしまいました。
合戦尾根の北斜面には、すっかり冬の装いとダケカンバの隙間から雪で白くなった部分がよく見えました。







こんな天気でも元気なのはこのイワヒバリ達。小屋の周りで数羽がぴょんぴょんと歩きまわりながら餌を啄んでいました。
その群れをよく見てみると、一羽だけ別の鳥が(下の写真)
いました。カヤクグリです。
人懐っこいイワヒバリに比べて警戒心が強いので人の近くにはあまり寄ってきません。今日はイワヒバリにつられて僕のそばまで寄ってきたのでしょうか。

イワヒバリとカヤクグリは仲良しなんですね。




この雨の後は寒気が入ってきて再び雪になるかもしれません。その前に雪よけの隙間から雪が入りこまないように隙間に古いシーツを詰め込みました。
雪が降る前にしなくてはならないことはたくさんあります。天気予報を見ながら作業を進めています。



こんな天気でしたが、自炊場工事は進められています。
こういった方々のお陰で燕山荘はなりたっています。
ありがとうございます。



ここ連日、水場へと行き、凍結箇所を見つけてはジョイントをはずして氷を取り除いてきましたが、気温の上がった今日がチャンスと雨の中出掛けてきました。気温が上がったものの凍結箇所がまだ何か所か残っていて、登ったり降りたりを何度も繰り返しました。でも、その甲斐あってかやっと水を上げることが出来ました。写真は、水源ですが周りには氷がびっしりとついています。そろそろ水揚げも限界の時期となってきました。今回の水揚げが最後になりそうです。その後はタンクに貯めた水だけで小屋閉めまでもたせなければなりません。水が今まで以上に貴重となってきました。
河地

秋晴れ。
2014/10/19

今日は大きな高気圧にすっぽりと覆われて気持ちのいい秋晴れの一日となりました。
放射冷却で麓でもかなり冷えたことでしょう。しかし、そんな時、山の上もかなり冷えたと思われるかもしれませんが、いつも通りの冷え方で昨日と同じくらいでした。
放射冷却の時、麓では冷え込みが強くても、山の上ではいつもと変わらない気温になります。ちょっと不思議なことですね。




今朝もきれいな日の出を見ることが出来ました。山の上で暮らしているときれいな日の出をたくさん見ることが出来ますが、同じ日の出はなく、毎回違った感動があります。




今日の日中は風も弱く、日差しはぽかぽかととても穏やかな一日でした。



今日もこの角度からの山頂の写真です。ということはつまり今日も水場へ行ってきました。今日も登ったり下ったりしながら、凍結場所を探し、氷を取り除いてみましたが、まだどこかに残っているようで、結局水を上げることは出来ませんでした。もうほんのちょっと気温が上がれば、水を上げることが出来るのですが・・・明日明後日は気温が少し高くなりそうなので期待したいです。




今日のぽかぽか陽気は、外での水仕事には大変助かりました。今シーズン使わなくなった水のタンクをきれいに掃除して、来年すぐに使えるようにしておきました。





この穏やかな一日の締めくくりは、きれいな夕陽でした。山頂もその夕陽に照らされて、いい色に染まっていました。




19日と26日は燕山荘のそばまつりと称して、支配人の井村が打ったそばを夕食にお出しします。


今日、大天荘スタッフが小屋閉めをして下山していきました。お疲れさまでした。
それに伴い、大天井岳直下は冬道の直登ルートに行くようにしてあります。
河地

晴天の週末。
2014/10/18

秋が深まってくると夏のような賑わいはなくなってきますが、今日のこの天気、久しぶりに山に賑わいが戻ってきました。





今朝の日の出は5時50分頃でした。浅間山からも随分と離れてしまいました。ちょうど日が昇る上にはいい雲があって、それが紅く焼けて、きれいな日の出となりました。




今日、明日は高気圧に覆われて、好天になりそうです。今日一日このきれいな青空が広がり続けました。気温は低いですが、日差しの下では暖かさを感じました。




縦走路の東側斜面の樹林帯の中には、雪が多く残っているようです。日当たりのいい縦走路上には多くは残っていませんが、所々に残っていて、スリップには注意が必要です。




剣・立山方面はこの辺りに比べてさすがに雪が多いようで、白さが違います。




紅葉もだいぶ下まで降りていったようで、大峠の下の斜面のカラマツがいい具合に色づいてきているようでした。




このところの低温で水をポンプアップするのが困難になってきました。今日もあちこちのジョイントをはずしては、パイプの中に残る氷を出しました。この時期は、毎年のことながら凍結との戦いになります。




日の入りは17時8分頃でした。来週には日の入りは16時台へと突入していきそうです。この頃には気温はもう氷点下にまで下がっていました。ダウンや厚手のフリースなどの防寒着が必要となってきています。忘れがちですが、手袋も必要です。


天気にも恵まれ、のんびりと過ごされる御客様の楽しそうな姿を多く目にしました。週末らしい光景ですね。
河地

霧氷。
2014/10/17

昨夜は21時頃より雪が散らつきだしたので今朝が楽しみでした。その期待通りの美しい光景が見られました。山の上ではもう秋ではなく冬です。冬は寒くて厳しいですが、今日のような美しさを見せてくれることがあります。






朝のうちは雲が多く、日が昇り、すぐに太陽は雲に隠れてしまいましたが、その短い間がとてもきれいでした。雪で白くなった山肌が紅く染まり、なんとも言えない美しさでした。



そして、木々にはびっしりと霧氷がついていました。
秋が終わったと思っていたら、もうこんな光景が見られる季節になっていたんですね。



今日は風も弱く、気温が低かったこともあり場所によっては午後になっても霧氷が残っている所がありました。



         西日に照らされた山頂
今回の雪は合戦小屋あたりでも積もったようでした。
日中の陽射しでほとんど解けてしまいましたが日影には所々残っていてスリップしやすい箇所があります。




日中はかろうじてプラスになる気温でした。風のない日向ではぽかぽかと感じますが、氷点下の時間の方が長くなっています。とにかく気温が低くなってきています。
夕陽が沈んだ後の西の空を見ると、オレンジ色の空をバックに槍ヶ岳を始めとした山々のシルエットが美しく見えました。

河地

冬の到来。
2014/10/16

今シーズン2度目の降雪となった今回は前回よりやや多い積雪となりました。小屋周りの積雪は日中ほとんど解けてしまいましたが、日影部分には残ってしまいました。



今朝は-3℃以下まで下がり、冷え込みが厳しくなりました。外へ出た瞬間、飛び込んでくるこの景色には、ため息が出るほどの美しさでしたが、薄着では寒くて長くは居られませんでした。それでもみなさん、カメラ片手にこの素晴らしい景色にシャッターをさかんに切っていらっしゃいました。




今回の降雪は南部ほど多かったようです。北部の山はたいして積雪は増えていないようでした。そして、この周辺では2700mラインより上で降雪があったようです。




今シーズンのヘリコプターの荷揚げもあと1回となりました。今朝の荷揚げは降雪直後で白い雪面に太陽の光が反射して、眩しいなかでの荷揚げとなりました。
今日のような素晴らしい景色を見ながらの、荷揚げ作業はなかなか幸せな気分です。




富士山も初冠雪だったようです。その隣に見える南アルプスも標高の高いところは白くなっていました。
標高の高い山には、早くも冬が訪れているようです。
今日現在、燕岳周辺ではピッケル・アイゼンが必要な雪の積もり方ではありませんが、雪が残っている部分があり、注意が必要です。そして、とにかく気温が低くなっています。今日も15時過ぎには氷点下になってしまいました。




日中はきれいな青空が広がり、今もきれいな星空が見えていますが、夜には再び雪が降る予報となっていたので、雪よけの屋根を取り付けました。このタイミングが遅れてしまうと中に雪が吹きだまってしまい、後で大変なことになってしまいます。屋根をつけてしまうと小屋の中が暗くなってしまうので、ギリギリまで付けたくないのですが、今日は念のためにこの作業を行いました。




日中は気温は低かったのですが、日差しは強かったので、白かった山頂はまた元の姿に戻ってしまいました。槍・穂高方面には結構白い部分が残っていました。
15時頃、縦走路の東側にはちょっとおもしろい雲が湧きあがっていました。


台風19号の通過後、標高の高い山では、季節は冬へと変わったようです。この先の気温予想を見ているとそう感じさせられました。
河地

夜には雪が。
2014/10/15

昨夜はかなり厳しい冷え込みになりました。朝の方が若干気温が高くなっていましたがそれでも寒い朝でした。
今回の台風の後、山の上ではまた一歩、冬へと季節が進んだようです。



今朝の日の出は、雲の中からでしたが、美しい日の出でした。








太陽が標高の高い部分から当たり出します。朝日が当たり出すとなんだか急に暖かくなったような気がします。寒くなるこれからの時期は、日の光がとても暖かく感じます。
ただ、西の空には少し怪しげな雲が湧き出していて、今日の天気が心配になってきました。




昨夜、北部の山では積雪があったようで白くなっていました。日中になっても解けていかなかったので、そこそこの積雪があったのではないでしょうか。




凍結の心配が出てくるこの時期、水を少しでも小屋の中に貯めておくために、夏は外に出してあったタンクを洗い、小屋の中へとしまいました。まだ、水をポンプアップしているのですが、凍結により、ポンプアップ出来るのももうあと僅かとなりそうです。




朝は晴れていたのですが、午後になると雪がちらつくようになってきました。
そして、夕方頃よりベンチの上には雪が積もり出してきました。冬になってくると街は晴れていても寒気の影響を受けやすい標高の高い山の上では雪ということがあります。
明日の朝は真っ白になっているのでしょうか。
河地

冷えてきました。
2014/10/14

今朝起きれば、台風は過ぎ去ったようで雨は小雨となり、風も弱くなっていました。台風が過ぎると一時的に冬型の気圧配置となり寒気が入ってくることがありますが、今回もそうで、9時頃から雨に白いものが混じるようになってきました。今回は雪が積もることはなかったのですが、17時前には氷点下まで気温は下がってきました。



こうして雪がちらつくと冬支度を急がなくてはという気になります。今日はジュース類を倉庫から本館へ移動したり、一部の雨戸を入れたりしました。17時頃まで外で作業をしていましたが、その時ですでに氷点下。寒くて作業ははかどりません。手がかじかんで細かな作業に時間がかかります。



午後になっても雪はちらちらとしていましたが、時折雲が切れて山頂も顔を出しました。







気温が氷点下になってきた夕方草木についた水滴が凍って白くなっていました。
今回のこの寒さは冬が近いことを感じさせられました。雪が降ってしまう前にしなくてはならないことは・・・と考えると、そうのんびりとはしていられません。









今日の雷鳥。シリーズではありませんが、今日も見かけました。暖かそうな毛につつまれた雷鳥もさすがに今日は寒いのか毛をふくらませてじっとしていました。そしてなぜだか片足で立っていました。もう一羽も同じように片足で立っていました。

夜になって星空がきれいに見えるようになってきました。しかし、寒い。マイナス3℃。長くは外にいられません。
河地

雨と風の音だけが。
2014/10/13

台風の接近に備えて昨日お泊りの方は早々に下山されていかれました。そして、雨、風がだんだんと強くなってきました。登って来られる方、通過される方も全くなく、聞こえてくるのは、屋根をたたく雨音と窓をゆらす風の音だけでした。




日の出頃浅間山の脇が少しだけ赤くなりましたが早くも雨が降り始めました。その後は止むことはありませんでした。






冷たい雨となりました。昨日は、ぽかぽか陽気だったのですが、今日になってみると気温が低く、服を一枚多く着ました。そんな冷たい雨の中でしたが、いつもの5羽の雷鳥の親子が元気よく小屋の周りを歩いていました。兄弟げんかなのか2羽がつつき合いをしていました。
下の写真は、別の場所にいた成長した2羽のオスです。こっちの雷鳥は先程の子供たちに比べれば、立派な体つきでした。
寒くなるにつれて雷鳥の体の白い部分が増えてきました。




約三ヶ月一緒に働いてきた中期のスタッフが今日、雨の中下山していきました。本当にあっという間でした。小屋の中が急に静かになってしまい、なんとなくさびしい感じがします。
皆さん、ありがとうございました。
これからは長期スタッフだけで残りの一ヶ月半を頑張っていきます。



この連休が終わると冬支度も始まり出します。今日はテント場のトイレを閉鎖致しました。テント泊の方は本館トイレをご利用頂くことになります。これからはいつ雪が降ってもおかしくありません。雪が降ってからでは、片づけが出来なくなってしまうのでその直前である今の時期は、営業と片付け作業を並行して行っていかなくてはなりません。多少の御不便とご迷惑をお掛け致します。
河地

段々と増える雲。
2014/10/12

今回の連休はいつもと違い、近づきつつある台風のため、中日にして人の流れはだいぶ少なくなってしまいました。こればかりはどうしようもありませんね。
自然は人の力ではどうにもなりません。自然の流れにまかせることしか出来ません。しかし、人が造りだすことの出来ない美しさを見せてくれることもあります。




今朝も日の出を見ようと多くの方が外でその瞬間を待っていました。ここ最近にしては暖かな朝でした。例年であれば、この10月の連休は水道の凍結との戦いでしたが、今年はその心配もなく、助かりました。
今朝の日の出は八ヶ岳の上に浮かぶ雲が紅く染まり、美しい日の出でした。






今日の日中は気温が10度を越え、風も弱かったこともあり、ぽかぽか陽気でした。日向では半袖でも十分なほどでした。明日以降の天気を気にしてか日帰りの方が多かったのですが、みなさんのんびりと休日を楽しまれていました。






             環天頂アーク


               幻日

この連休が終われば、各山小屋では冬支度の準備が始まります。燕山荘でも第二別館の撤収作業を始め出しました。一番大変なのはこの布団運びです。スタッフ総出で作業に取り掛かりました。
するとその時、太陽の周りには大きな暈が出来ていました。そして、幻日も見えていました。皆、作業の手を止め、空に見入っていました。その時、太陽の上に虹が逆さになったように見える環天頂アークも見ることが出来ました。その頃より、雲がどんどんと厚くなり始めました。





雲はどんどんと厚くなっていきましたが、この幻日は13時頃から17時頃まで、濃くなったり薄くなったりしながらもずっと見ることが出来ました。
そして、この現象が見える原因である巻層雲は刻々と形を変えていきました。こういう時はたいてい天気が大きく崩れる前触れです。




日が沈む頃、北穂高の滝谷側だけ日があたり、そこだけ輝いて見えました。
今日は雲がだんだんと厚くなってきましたが、幻日や面白い形の雲を見ることが出来、気象の本を開いては、それと照らし合わせながら、空の勉強をしてみました。
河地

晴天の連休初日。
2014/10/11

当初、心配していた台風ですが、速度が遅かったことが幸いしてか、今日は素晴らしい晴天に恵まれました。夏から週末毎に天気が悪いことが続いていたので、台風もそのお詫びにと少しずらしてくれたようです。





今朝の日の出は雲を通してとなりましたが、その雲を通した光が雲海を照らしだし、とても美しいものとなりました。また、その様子が刻々と変わっていき、その変化を見ているのも楽しいものでした。






日中はきれいな青空が広がり、風もそれ程強くなく、ぽかぽか陽気となりました。遠くの景色もどことなく霞んで、なんとなく春を思わせる陽気でした。
台風が明後日には近づくことはまったく感じられることもなく、今日のあたたかな陽気からものんびりとした時間が流れていました。








好天に恵まれた今日は、夕陽も大変美しいものになりました。17時15分頃、太陽は沈んでいきました。
さすがに夕方ともなれば肌寒くなってくるのですが、この美しい夕陽を見ようとたくさんの方々が外にいらっしゃいました。美しい夕陽を見ると胸がジンとしてくることがあります。
今日もそんな夕陽でした。
台風の接近により、明日からはまた静かな山になりそうです。この連休後に営業を終了する小屋が増えてきます。この先、縦走をお考えの方は注意が必要になります。
河地

10月10日はやはり晴れ。
2014/10/10

10月10日は晴れの特異日となっています。そして今年の10月10日も素晴らしい秋空が広がりました。風の当らない日向では、ぽかぽかして外でのんびりするには最高でした。



秋らしいきれいな青空が今日も広がりました。外で生ビールを飲みながら、のんびりされる方もいらっしゃいました。この時期としては暖かな一日でした。




上はきれいな青空が広がっていましたが、その雲海の向こうには富士山が顔を出していました。安曇野側には終日雲海が広がり続けました。太陽の光が雲海の雲に当たり、それが反射して眩しいくらいでした。



             鹿島槍方面


今日の天気は北の空ほど晴れていて、南の空ほど雲が多くなっていました。前線などの前面に現れる券雲が槍ヶ岳の上に現れていました。気象衛星の画像を見ると台風の前面の雲が南部よりかかり出していたので、おそらくその雲が、見えたのでしょう。



その雲がだんだんと増えてきましたが、日が沈む頃にはこの雲が赤くなったら、すごいだろうなと今日の夕陽に期待が持てました。






17時半頃、期待通りの夕焼けとなりました。台風が近づいている頃には劇的な夕焼けを見ることがあります。今日、登って来られた方は本当にラッキーでしたね。


台風19号の動きが気になりますが、この連休前半の土日は天気は良さそうです。多くの方で賑わいそうです。
河地

沈む月と昇る月。
2014/10/09

今日も月の話になってしまいますが、昨夜の皆既月食は良かったですね。今夜は満月ではありませんが、きれいな月夜となりました。



今朝は冷え込みは緩く、氷点下にはなりませんでした。とはいっても2℃くらいで寒い朝には変わりありませんでした。そして、5時20分頃、西の空を見れば、数時間前、皆既月食で楽しませてくれた月が山並みに沈もうとしていくところでした。




今日は雲が少しあったので、日の出は5時50分頃となりました。今日の日の出は至って健全な日の出といった感じでした。でも、同じ日の出は2度と見ることはありません。それぞれに良さがあります。



合戦尾根のダケカンバの白い幹は日の当たり方によっては、より一層白く見える時があります。こうして見ると合戦尾根には非常にダケカンバが多くあるのが分かります。そして、その後ろの有明山を見れば、所々に黄色くなっている部分もありました。紅葉もどんどん下へ下がっているようです。




朝のうちはきれいな青空が広がっていましたが、その後、どんどん雲が増えてきました。日が西に傾いてくると天使のはしごが現れ、その光の先にちょうど黄葉して美しくなっている部分がありました。地味ですが美しい光景でした。




美ヶ原から八ヶ岳方面には、積乱雲までは発達してなかったようですが、モクモクとした雲が湧きあがっていました。



雲のいたずらなのか北穂高岳がなんだか別の山のように見えました。




18時30分頃、東の空からはまん丸な月が昇り出しました。今朝は沈む月を見て、夕方に再び、昇る月を見ることが出来ました。満月前後には、こうして月の出・月の入りを両方楽しむことが出来ます。
今夜の月は雲海の上をきれいに照らしだし、その凹凸がおもしろい形に見えます。今夜の月もきれいだなぁ。
河地

満月。
2014/10/08

前回の満月は中秋の名月でした。そして今日は皆既月食と特別な満月が続きました。普通の満月でさえうれしくなるのに、今日ような皆既月食となれば、尚更うれしくなります。



今朝も氷点下となりましたが、御来光を見ようとヘリポートには多くの方々が集まっていらっしゃいました。そして、5時46分に浅間山のだいぶ右側から顔を出しました。この時間帯が一番気温が低くなります。




今朝も屋根の上やベンチの上には霜がおりていました。これからはこんな日々が多くなります。この霜は日が昇ればすぐに解けてしまうので、日が昇ると屋根からポタポタと水のたれる音がします。この季節の音なのでしょうか。




合戦尾根の上部の木の葉はほとんど落ちてしまい、茶色い山肌になってきましたが、ダケカンバの木の白い幹がひと際目立つようになってきました。これもまた美しいですね。山には季節それぞれの美しさがあります。




今日は終日秋の素晴らしい好天となりました。空の青さが際立って美しかったです。風のない日の当るところでは、暖かさを感じましたが日陰に入れば寒さを感じました。日の当たるところと当たらないところでは温度があります。




今日は雲海がずっとでていました。夕方になるとその雲海にこの山の稜線が写っていました。




西の空に日が沈むのと同じ位の時間に反対の東の空から満月が顔を出してきました。いつもであれば皆さん日が沈む西の空を見ていらっしゃるのですが、今日はほとんどの方がこの月の出の方を見ていらっしゃいました。月の出も満月となればまた特別なものとなります。




ここでは、月が赤くなる皆既月食を見ることが出来ました。月食により月が暗くなったこともあり、星もたくさん見えていました。寒いので長くは外にはいられないので、皆さん中に入ったり出たりしながらこの天体ショーを楽しんでおられました。
河地

薄っら雪化粧。
2014/10/07

昨夜の雨、冷え込み方からして、もしやと思い外に出てみると、ベンチの上が白くなっていました。初冠雪です。気温もマイナス3℃まで下がっていました。台風の通過後に雪が降ることは何度か経験しています。









積雪はわずかでしたが、今シーズン最初の積雪ということで何とも言えないものがありました。山の上では秋が過ぎ冬へと移り変わってきています。



日の出前のうっすらと明るくなってくるころ西側を見れば雪で白くなった裏銀座の山々が浮かび上がって見えました。裏銀座方面の方が積雪が多かったようで白さが違いました。



最も白かったのは立山でした。北部の山ほど冬の訪れは早いようです。



今回の雪は日が昇るとほとんど解けてしまいました。日差しは強く風のあたらない所では暖かさを感じました。秋は朝晩と日中の気温差が大きくなります。
雪はほとんど解けてしまいましたが日陰部分には残っている所もありました。




今朝ほど気温が下がるとやはり、水のポンプアップにも支障が出てきます。この写真はよく考えてみると昨年も載せたような気がしますが、これは水場へ行く途中から見た槍ヶ岳とカラマツです。10月になるとこうして水揚げがうまくいかないことも多くなってきます。



その後、なんとか水は順調に上がるようになり、タンクに水がどれくらい貯まったか見にいくとまたいつものライチョウがいました。もう少しすれば冬毛へと変わり始めています。



17時21分、太陽が三俣蓮華の左肩へと沈んでいきました。雲がなかったので、空が真っ赤に染まることはありませんでしたが、空気がとてもクリアーで高瀬の谷には雲海も入り、美しい日の入りでした。これから日の入りはどんどん早くなっていきます。早めに登り出して、日が沈むまでには小屋に到着するようにしましょう。


明日は満月で皆既月食もあるようです。今は、月明かりが雲海を照らしだして、とてもきれいな夜となっています。ただ気温は0℃まで下がってきています。寒い夜になりそうです。
河地

台風通過。
2014/10/06

この周辺では特に強い風や雨もなく、被害もありませんでした。明日以降は天気が回復してくるようです。二日間青空を見なかっただけで、早くも青空が恋しくなってきました。



特に強い雨とはなりませんでしたが、やや強い雨が降り続いたので、雨水が登山道をえぐらないように、雨水を脇に流す道を掘りに出かけました。登山道を維持するためにはかかせない作業です。



縦走路からのびる尾根には普段は水の流れの少ないところにもたくさんの水が流れ、太い白い筋となっていました。




お昼前頃より、雨が上がり出してきました。合戦小屋の下辺りからは、大天井岳を見ることが出来ました。その後、雨は降ったり止んだりの天気となりました。



第3ベンチ付近の紅葉の様子です。
この辺りも登山道に落ち葉がたくさん見られましたが、まだ葉を付けている木も多くありました。



第3ベンチ付近では、ホシガラスの姿を見つけました。そして、あちこちにはホシガラスが食べたと思われるまつぼっくりが落ちていました。ホシガラスは冬になると標高を下げていきます。今はこの辺りまで下りて来ているようです。



三角点の少し上にあるカラマツです。だいぶ黄色くなってきました。


台風通過後は、一時的に冬型になり、気温が下がります。20時現在3℃まで下がってきています。松本市は晴れているようですが、こちらは小雨が降っています。このまま気温が下がれば、雪がちらつくかもしれません。
10月になると台風や寒冷前線の通過後は、寒気が流入してきて、突然雪になることもあります。このことによる気象遭難が過去にも起きているので、山に登る前には天気予報のご確認を。
河地

静かな一日。
2014/10/05

台風18号の接近により訪れる方も少なく静かな一日でした。今朝は皆さん足早に下山されていかれ、昨日の賑わいが一気になくなりました。その分、静けさが際立って感じられました。




日の出頃はまだ雨は降り出してはいませんでした。昨日の夕陽のように真っ赤になるかと期待したのですが、雲がだんだんと厚くなるばかりで、日の出は見られませんでした。




              昨日の夕陽
天気が大きく崩れる前後にははふだんは見られないような美しい光景に出会えることがあります。それにしても昨日の夕景は美しいものでした。今日、雨の中を登って来られたお客様もそんな景色を期待して登ってこられたのでしょうか。
台風はこの後、偏西風に乗ってスピードが上がるようです。台風通過後の天気に期待したいものです。



小屋が揺れる程の強い風は吹いていませんが、西側は強い風が吹いています。雨脚もだんだんと強くなってきました。それでも山頂が見える時間は多くありました。






この雨の中、いつもの雷鳥の親子がやってきました。みんな同じ方向をみていますが、一体何を見ているのでしょうか。
雷鳥の姿を見ると自然と笑みがこぼれてしまいます。




そんな雨の中、三ヶ月あまり一緒に働いてきた仲間が下山して行きました。いつも一緒に生活していたので、なんだか急に寂しくなります。
11月の小屋閉めまでまだ二ヶ月近くありますが、残った我々長期スタッフで小屋閉めまでがんばっていきたいと思います。
河地

いつもとは違う空模様。
2014/10/04

強い勢力をもった台風16号が接近してきていますが、今日は雲が多いものの穏やかな天気で一日が過ぎていきました。稜線の紅葉は終わってしまいましたが、その途中はまだまだきれいです。それを楽しみに週末とあって多くの方が登って来られました。



午前中は、西から北にかけてはきれいな青空が広がっていました。ちょうど、太陽があるあたりには薄い雲が広がり、日差しはやや弱かったのですが、それ程寒さを感じることはありませんでした。



週末とあって早い時間から玄関前は賑やかになってきました。しかし、明日の天気を心配してか日帰りで帰られている方も多くいらっしゃいました。台風ばかりはどうしようもありませんね。空に浮かぶ雲もいつもと違っているように見えました。




今日は東側は濃い雲海に包まれていました。一時、大下りを越えそうなくらいまで雲海が高くなってきました。今日の登って来られた方はずっとガスの中だったのではないでしょうか。きっと、小屋に辿り着いた時の大展望に感動されたのではないでしょうか。




今日は雲海がびっしりで街は曇り空となっていたことでしょう。鹿島槍の下にも雲海が入り続きました。おそらく扇沢は雲の下だったのではないでしょうか。

雲海は日が昇れば薄くなることが多いのですが、今日の雲海はなかなかとれませんでした。





午後になってくると普段はあまり雲海の出ない高瀬の谷にも雲が湧き出してきて、やがて雲海が広がりました。そして、この雲が山頂も中腹辺りを流れ出しました。こういう光景をあまり見ることがありません。これも台風の影響なんでしょうか。




東側の空の方が紅く染まっていました。

台風などが近づいていて、天気が大きく崩れる時の朝日や夕陽はとても美しくなること多いようです。その通りに、今日の夕陽は素晴らしいものとなりました。南西から北西方向に雲が何本か筋となって現れ、それがきれいな色に染まりました。この雲の伸びてくる先には台風があるのでしょうか。

今のところは、嵐の前の静けさなのか穏やか状況です。台風が過ぎ去るまで少しの辛抱となりそうです。この台風が通り過ぎた後、一時的に冬型になり、気温が下がるようです。
大きな被害がないことを祈ります。今は雲を通して薄らと月明かりが見えています。
河地

強風と雨。
2014/10/03

昨夜から風が非常に強くなりました。雨も降ったこともあり紅葉した木々の葉の多くは落ちてしまいました。登山道を歩けば足元には落ち葉がびっしりと落ちていました。今年の紅葉も終わりのようです。でも、紅葉は下へと降りていくのでまだしばらくは楽しめそうです。



         三角点付近
鮮やかな黄色で楽しませてくれたダケカンバの多くは葉を落としてしまいました。木の幹の白い部分が目につきます。
6月中旬に新芽が芽吹きだしてきてやわらかな緑色が美しいなと言っていたのがつい最近のような気がします。そして約3カ月が過ぎた今はもう葉っぱはありません。葉をつけている時間は短いものですね。




三角点あたりまで下ればガスもとれて視界が広がりましたが、そこから上は終日ガスにつつまれていました。



そして、合戦小屋まで行けば時折青空も見え、安曇野の街も見えていました。どうやら天気が悪かったのは山の上の方だけのようでした。まあ、山ではよくあることですが。



三角点から少し上のカラマツです。ダケカンバは終わってしまいましたが、カラマツはこれからです。特に美しいのは第一ベンチ下です。こんどはこちらが楽しみです。


明日は天気が一旦は良くなるようですが、明後日以降台風の動きには注意が必要となりそうです。

河地

季節は進む。
2014/10/02

午前中はきれいな青空が広がっていたのですが、午後からは雨となってしまいました。この雨で紅葉した葉っぱはさらに落ちてしまうのでしょうか。季節はまた一歩冬へと進んでいきます。



朝になって合戦尾根を見てびっくりでした。合戦尾根を黄色く染めていたダケカンバの葉がかなり落ちて。ダケカンバの白い木の幹が目立つようになっていました。一晩で景色がこんなにもかわるのですね。





日の出頃東の空には、一筋の飛行機雲が美しくのびていました。その下の八ヶ岳辺りから浅間山にかけて、波をうつような筋状の雲が見られました。あまり見たことのないものです。御嶽山の噴煙が関係あるのでしょうか。
御嶽山のことを思うと本当に胸が痛くなります。



朝のうちはこんなきれいな空が広がっていました。



ただ、西からは強い風が吹いて、西鎌尾根から双六岳にかけての稜線を越えて雲がこちらに流れてこようとしていました。晴天は長くはもちそうにはありませんでした。
そして、15時頃より雨が降り出してしまいました。




その頃カサカサと枯れ草の中で音がするのでよく見てみると雷鳥の親子でした。いつもの5羽の親子の他に2羽の雷鳥も一緒にいました。よく分からないのですが、こうして群れることもあるんですね。

風が吹くとカサカサと枯れ葉の擦れる音が目立つようになってきました。
秋も深まってきましたね。

河地

10月。
2014/10/01

「10月」この言葉を聞くと、初雪、水道の凍結、寒い、日が短くなる、そんな言葉が思い浮かびます。山の上ではもう冬の入り口です。
今日は日中はぽかぽか陽気でしたが、天気予報を見ると週明けはかなり気温が下がってくるようです。






今朝の朝焼けです。朝日に照らされて、紅葉の赤がよりいっそう赤く染まりました。日の出前は雲やガスが多かったのですが、日の出頃から天気は回復してきました。






下にはきれいな雲海が広がっていました。普段であれば、ああきれいだな。でいいのですが、今日はヘリコプターによる荷揚げ日だったのでこの雲海はない方がありがたかったです。
それでも6時過ぎより荷揚げ作業は始まりました。
しかし、ガスが上がってきてしまい、一旦中止。ヘリは燕山荘で待機することになりました。

そのお陰で、普段間近に見ることのないへりを目の前にスタッフは大喜びでした。



その後天気は何とか良くなって無事に荷揚げ作業は終わりました。自炊場の建て替え工事のために便数が多くなり非常に長い時間の荷揚げ作業となりました。それでも完璧に荷揚げをして頂いた東邦航空の皆様ありがとうございました。




ヘリの風によってヘリポート下のナナカマドの葉は落ちてしまいました。稜線の紅葉は少し風が吹けば落ちてしまうようになってきました。



紅葉はどんどん下へと下がっているようです。山頂からのびる尾根の下部がいい色になってきています。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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