北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

暑いですね。
2015/07/31

暑い日が続いています。街の暑さに比べたら怒られしまいそうですが、玄関の気温計は20℃以上を示す時もあります。山の上でずっと生活しているとこの気温でもバテてしまいそうです。
昼間見かけた雷鳥くんも暑さでまいっているようで口をずっと開けていました。



ようやく太平洋高気圧がしっかりしてきて、朝から夏らしい青い空が広がりました。金曜日ということもあって縦走される方が多く小屋は週末のような賑わいとなりました。





気温は20℃そこそこといっても山での陽射しは強烈です。玄関前の石垣の日影で涼んでいらっしゃる方もいらっしゃいました。森林限界を越えたところではこうした日影を見つけるのもなかなか難しくなります。帽子やバンダナなどお持ちになるといいでしょう。




気温が上がってくるとやはり上昇気流が起きて雲が湧き出してきました。今日は雷は起きませんでしたがこういった雲を見ていると夏の午後は雷が起こりやすくなるので、目的地に早着の計画を立てるといいと思います。




ここ燕岳では東側にガスがあって、西日が当たるとブロッケン現象が見られる事があります。今日も夕方それが見られ、手を伸ばして、皆さん楽しまれていました。ここでは比較的よく見られる現象です。






今日は満月です。中秋の名月であれば笹が似合うのですが、この7月の満月にはトリカブトが似合いますね。
夜になって昼間あった雲はきれいになくなり、美しい月夜となっています。
河地

曇ったり晴れたり。
2015/07/30

このところ山の上でも気温が高くなっているせいか、体調を崩される方を多く見かけます。それを防ぐためには、汗をかきすぎないようにゆっくり登る事が大切になってきます。ゆっくり登れば体が高度にも順応しやすくなり、高山病になる可能性も低くなります。また、暑いのでこまめな水分補給も大切なことです。そうするためには朝早く登り出した方が心にゆとりも出来ますし、ゆっくり登る事が出来るので、安心登山へとつながります。





今年は太平洋高気圧が勢いがないのか、どうも山ではすかっと晴れる事がありません。街は連日猛暑のニュースを耳にしますが、なんとなくすっきりとしない夏となっているようです。今日もガスに包まれる事が多く、山頂は見えても裏銀座や槍ヶ岳は見えない時間のほうが多くなりました。




今は青から紫系の花が多くなってきています。トリカブトやチシマギキョウなどです。これらの花は青空の元、より一層美しさが増すような気がします。ただ、残念なことになかなか青空になってくれません。




日中はベンチに座り、のんびりと生ビールを飲みながら過ごされている方が多くいらっしゃいます。日中は暑い位なのですが夕方になれば半袖では寒く感じるようになってきます。今の街の暑さからは想像できないかもしれないですが、薄手のものでも構いませんので、防寒着をお持ちいただくといいでしょう。






夏の時期、日中のガスは気温が下がり出す日の入頃、急激に取れてくることがあります。今日もそのようになり、それまで姿が見えなかった槍ケ岳を望む事が出来ました。写真を見てもお分かりのように、まるで春霞のようなぼんやりとした日の入でした。


日が沈み、気温が下がるにつれてガスは更に少なくなっていき、明日満月を迎える月が明るく輝いています。
河地

連日の賑わい。
2015/07/29

7月も後半になり、連日多くの方々が登ってこられ、夏山シーズン真っ只中といった日々が続いています。天気の方は期待通りの青い空とはなりませんが、まずまずの天気が続いています。




夜露が降りるようになってきて、日の出頃、その雫が屋根からポタポタと音を立てていました。
今朝は雲海が広がり、ヘリポートには日の出を今かと待ちわびる人々で賑わっていました。




そして4時53分、太陽が顔を出すと山肌の色は太陽に照らされて、刻々と変わっていきました。日の出を見るのは随分久しぶりのような気がします。今日は、朝からヘリコプターの荷揚げがあったので、日の出前から外で準備をしていたため、この素晴らしい朝のショーのすべてを見る事が出来ました。それにしてもきれいな朝の光景でした。




日が登り、槍ケ岳が紅く染まる頃、大キレットには滝雲が流れているのが見えました。



山の上ではこの時期が最も気温が高くなります。とはいっても20数℃位ですが。街の暑さに比べれば、はるかに涼しく感じることでしょう。日中は東側はガスで覆われて展望はありませんでしたが、山頂は姿を現わす時間が多くありました。この辺りでは10時を過ぎれば東側はガスで覆われてしまいます。夕方になって気温が下がるとガスが取れて景色が見える事が多いです。



咲く花の種類が変わってきていますが、コマクサはまだまだきれいに咲いています。山荘の周りをぐるっと回るだけでも十分楽しめることでしょう。



夜になっても雲海はとれませんが、上の方の雲はすっかりなくなり、あと2日で満月となる月が明るく輝いています。月が明るいので星はあまり多く見えませんが、燕山荘の後ろにはさそり座が輝いているのが分かります。外では夜空を楽しまれている方が多くいらっしゃいました。
河地

咲く花が変わってきています。
2015/07/28

7月もあとわずかとなってきました。コマクサはまだまだきれいに咲いていますが、よく見ると少し茶色になってきたものもあります。一方、これまで咲いていなかった花を見つけるようになってきました。つい最近夏が始まったと思っていたのですが、咲く花が季節の移ろいを知らせてくれます。





明け方は屋根をたたく雨音が大きく聞えましたが、お客様が出発される頃には止んできました。日中はガスに包まれてしまう時が多く、槍ケ岳は望む事は出来ませんでしたが、燕岳の山頂は姿を現わす時間が多くありました。






             クルマユリ
小屋の東側の斜面に何株か見られます。この色の花はこの辺りではあまりないので目立ちます。





             シシウド
いつの間にかシシウドが他の草花の間から顔を出してきました。




            テガタチドリ
元気に咲いていたテガタチドリは少しずつ元気をなくしてきました。変わりにヤマハハコが咲きだしてきています。今ならこの二つの花が同時に楽しめます。




雷鳥の親子は毎日見られるわけではありませんが、今年巣立ったイワヒバリが小屋のまわりで、よく姿を見かけます。もうひとり立ちしていますが、餌に夢中になってつい僕の足元まできてしまい、それに気づいて慌てて離れていく姿がとても可愛らしいです。





夕方の玄関前の様子です。皆さん食事を終えられ日の入をお待ちです。今日の日の入は雲が多く、紅く染まる夕陽とはなりませんでしたが、今日一日の出来事などを話していらっしゃる会話があちこちから聞こえてきました。こんな一日の終わり方は素敵ですね。
河地

親子で登山。
2015/07/27

心配していた台風12号は低気圧に変わりこの辺りへの大きな影響はなくなりました。ただ、湿った南よりの風により雲の多い一日となりました。




朝のうちは雲は少なく、夏らしい青空が広がっていました。やっぱりこの空の色はいいですね。



しかし、青空が広がっていたのは朝のうちだけでした。次第に雲が多くなってきました。昨日までのカラッとした空気とは違い蒸し暑さを感じました。こんな日は汗をかく量が多くなります。こまめな水分と塩分補給が大切になります。また、水分ばかりとっているとエネルギーがなくなってバテてしまうので、カロリーのある食べ物を取る事も大切です。




合戦小屋のスイカは相変わらずの人気です。これを楽しみに登って来られる方がおおくいらっしゃいます。塩をかけて食べれば塩分補給にもなりますので、塩をかけてお召し上がり下さい。



今朝の日の出前の東の空です。あまりはっきりとは映っていませんが太陽の光が御光のようになっている、反薄明光線が見られました。積乱雲によって創り出されることが多いので、今日のような天気の日などに見られる事が多いです。



夕方、玄関先に雷鳥の親子がやってきました。前回見た6羽のヒナたちとは違うようで、こちらは随分大きくなったヒナたちでした。ただ、ヒナは2羽しかいないようでした。雷鳥は6~7個の卵を産むので、おそらくなんらかの理由で2羽になってしまったのでしょう。かわいいヒナたちですが、卵が全部成鳥になっていたら、雷鳥だらけになってしまうのでこれは自然の摂理です。



7月後半に入り、夏休みが始まったようで小さなお子様が多く登って来られるようになりました。今日も合戦小屋まで歩荷へ行く途中に楽しそうな親子に出合い、写真を撮らせて頂きました。
子どもたちはみんな楽しそうで元気いっぱいです。ただ、小さなお子様は大人に比べ、体力もなく、初めて経験する高度などにより、体調を悪くされる方がいらっしゃいます。それを防ぐには、まずゆっくりと登る事が一番重要になってきます。燕山荘で行っている親子ファミリー登山教室では、7~8時間かけて登ってきます。また、途中の合戦小屋では1時間以上の休憩を取ります。こうする事によって体が高度に順応しやすくなります。また、晴れた日には強い陽射しから身を守るために帽子をかぶることも重要な装備となってきます。
もうひとつ大切なことがあります。小屋に到着してからは1時間ほどは決して寝ないでください。体が高度に順応しないうちに寝ると呼吸が弱くなることによって、気分が悪いなどの高山症状が出やすくなってしまいます。小屋についてからは疲れていてもすぐには寝ない方がいいです。

親子での登山を応援している燕山荘では小学生いかのお子様には登頂証明をお渡ししています。
親子登山で家族の絆が深まるといいですね。
河地

青い空。
2015/07/26

夏空が続くようになってきました。今日も夏らしい真っ青な空が広がり、多くのお客様が登って来られ、連日の賑わいを見せています。それもそのはず、山の夏は短いもので皆さんそれを楽しみに登って来られます。



この気持ちのいい空の青さは、まさに夏のものです。この空の色を見るとなんだかわくわくした気分になってきます。



今日は槍ケ岳を一日中望む事が出来ました。ここへきてようやく天気も安定してきたようです。



いつもであれば夏の10時過ぎといえば、東側は太陽に熱せられておこる上昇気流によって、ガスに覆われ真っ白になってしまうのですが、今日は終日安曇野を見る事が出来ました。遠くの山々にうっすらとかかる雲もまたいい眺めを創り出していました。合戦尾根の木々の色もすっかり濃い緑色に変わりました。7月当初はまだ柔らかい緑色だったのですが、この2週間あまりで夏の様子へと変わりました。




富士山も終日くっきりと見えました。富士山にはもくもくとした積乱雲が湧きあがっていました。ゴミのように写っているのはトンボです。日中、たくさんのトンボが空を舞っていて、景色の写真を撮ると必ずこのトンボが写りこんでしまいました。このトンボが出てくるといつも体にまとわりついている虫を食べてくれるので、非常にありがたく感じます。



日の入は18時53分でした。残念ながらこのタイミングは逃してしまいましたが、昨日に続き小焼け(夕焼けの後に空が染まる様子)の美しい日没となりました。
皆さんの服を見ていると薄手のダウンや雨具を防寒代わりに着ていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。街では猛暑のニュースをよく耳にしますが、ここ山の上の朝晩ではこんな恰好でちょうどよいくらいの涼しさになります。



今日の小焼けは槍ケ岳から穂高にかけての上空がきれいでした。特に穂高の上空が美しかったです。
河地

きれいな空。
2015/07/25

山の夏はとても短いものです。今が最も夏らしくなる時です。
その週末と晴天が重なったこともあり、どこの山も賑わったことでしょう。



今朝は曇り空で御来光を見る事は出来ませんでしたが、その雲がとても美しい空を創り出してくれました。



その雲は次第に少なくなり、青空が見られるようになってきました。雲は高く、昨日までに比べ、湿度が少なくなり、ひんやりとした朝の風には早くもどことなく秋の気配を感じてしまいました。





日中はきれいな青空が広がり、とても気持ちのいい天気となりました。いつもなら東側に湧いてくるガスも沸くことなく、素晴らしい展望が広がり続けました。続々とお客様が登って来られましたが、外にいるほうが気持ちいいので小屋の中は意外と静かでした。先週末は雨で小屋の中はごった返していました。やっぱり晴れは気持ち良いものですね。



テント場はお昼過ぎにはいっぱいになってしまいました。このところソロテントの方が多くなってきたので、テント泊のお客様の数の割にはテント場は早く埋まってしまいます。僕が学生の頃は大きなテントにみんなで一緒に入っていたのですが、今はそのようなテントを見かける事が少なくなってきました。これも時代の流れでしょうか。



午後になって雲がやや多くなってきましたが、日が沈む少し前、燕岳の東側に沸くガスに太陽の光が当たり、素敵な光景を創り出していました。




そして、今日の締めくくりはこの夕焼けです。日が沈む所は見られませんでしたがその20分後位から雲が紅く焼け始めました。ちょうど夕食出しの時間で、ゆっくりと眺める事は出来なかったのですが、これほど美しい夕日は山の上で一シーズン暮らしている僕達でもそうそう見る事の出来ないものです。


今日は空が本当にきれいな一日でした。その演出をしてくれたのは雲です。今日みたいな日は一日中空を眺めていたいものです。きっと多くの方がこの美しい空に感動されたことでしょう。
河地

夏はこれから?
2015/07/24

昨日は24節気の大暑。これからがもっとも暑い季節へとなっていきます。梅雨明けしたものの晴天が続かなくて、この夏はどうなるのか心配になってきますが、今日は晴れ間が広がり、明日は更に天気が良さそうなので、この週末は賑わうことでしょう。




朝のうちは雨でしたが、お昼頃より青空が見えだしてきました。昨日の雨でもしかして梅雨明けはまだだったのではと不安になったのですが、今日の晴れた空を見るとやっぱり梅雨はあけていたんだなぁと安心しました。



コマクサは今が満開といったところでしょうか。花の咲きだしが早かった今年ですが、良く見てみると少し茶色くなったコマクサを見かけるようになってきました。コマクサを見るなら早めの方がいいかもしれません。




週末前の金曜日ですが、さすが夏山シーズンなのか平日にもかかわらず、多くの方で賑わいました。皆さん、ヘリポートでのんびりと夏空の下、くつろがれている様子はなんだかほんわかした気分になります。早めに到着してのんびりするこの時間がとてもいいものですね。




今朝、皆さんが出発される頃は雨が降っていました。そんな中、毎年登って来られる成城学園の中学生の皆さんが槍ヶ岳への縦走にヘルメットをかぶり出発されていきました。
槍方面へ縦走される方でヘルメットを持って来られる割合が増えてきています。




今日の夕景は雲がやや多く、それ程紅くは染まりませんでした。日の入りは18時50分頃でした。一方、日の出は4時50分くらいになってきていて、少しづつですが昼間の長さは短くなってきています。
河地

雨ですねぇ。
2015/07/23

台風の間接的な影響で湿った南風が流れこみこの辺りも雨が降ったり止んだりで強く降る時間もありました。なかなか夏らしい日が続きませんが、週末の天気予報はいいのでそれに期待したいものです。




雨で展望がきかないと花の美しさが際立ちます。山荘直下にはシナノキンバイやミヤマキンポウゲの黄色の花が咲くお花畑が広がっています。今が見頃といったところでしょうか。




今日は昨日までより少し気温は低めでしたが、湿度が多く歩いていると汗をたくさんかきました。雨降りのため合羽を着ているので、余計に汗をたくさんかきます。雨降りの日は、いつも以上にゆっくりと歩いて汗をかかないようにするといいでしょう。
でも、この写真のようなしっとりとした森の中を頭を真っ白にしてもくもくと歩く時間も僕は好きです。





上の写真は両方ともチングルマです。花が終わると下の写真のような姿になります。どちらもそれぞれの美しさがあって、僕の好きな花の一つです。この二つのチングルマ、数十メートルしか離れていません。この違いは雪の中から出てきた時期の違いによるものです。高山植物の咲く時期は、標高だけでなく、この雪の中から出てくるタイミングが大きく影響しているので、標高が低い所の方が後で咲く花もあったりして、同じ花が何度も楽しめたりします。




昨日登って来られた穂高東中学校の皆さんは雨の中の出発となりました。出発前に食堂で校歌を合唱されていました。僕もこの年になっても校歌を思い出す事があります。こんな山の上で校歌を歌える事は、きっといい思い出になることでしょう。



お客様の少ない日には映像を使って山のお話しをしながらホルンの演奏を行なうこともあります。今日は雨で何も見えなかった中登って来られた皆様に山の素晴らしさを知ってもらおうと行いました。
河地

がんばれ太平洋高気圧。
2015/07/22

梅雨明け当初は太平洋高気圧の勢力が強く晴天が続くものなのですが、今日は午後から雨が降ったりやんだりとなり晴天が続きません。太平洋高気圧の張り出しはいまいち元気がないようです。もう少しがんばってもらわないと。







今朝は四時前に窓の外を見てみれば、東の空はきれいなオレンジ色の染まり出していてきれいな御来光になるだろうと思ったのですが、その後急にガスが湧いてきてしまいました。今日はヘリコプターによる物資の荷揚げ日だったので、とりあえず準備を始め出すと、日が登る頃ガスが急に切れてきて幻想的な美しい日の出となりました。





その後はきれいな青空が広がり、ヘリコプターの荷揚げも順調に終わりました。ヘリポートから見る合戦尾根は夏の太陽の朝日を浴びて、すっかり夏色になった木々の濃い緑をより一層美しくしていました。








久しぶりに雷鳥の親子を見かけました。6羽のヒナは元気にしているようでした。少し大きくなったようです。なかなかじっとしてくれなくて、あちこち歩き回るので写真を撮るのは大変です。しゃがんでじっとしているとこっちへ向かって歩いてきますが、母親が違う方向へと連れて行ってしまいます。きっとお母さんは心配でたまらないんでしょう。あまり近づかないでそっと見守ってあげたいものです。



午後になって雨が降るようになってきて、ちょっと心配したのですが穂高東中学校の皆さんは燕山荘まで元気に登って来られました。幸いたいした濡れもなくて良かったです。その後、燕岳へも登頂出来、皆のうれしそうな顔が印象的でした。
河地

晴天続く。
2015/07/21

北陸地方でも梅雨明けしました。北アルプスは北陸地方で梅雨明けしないと天気はすっきりしないことがあります。その北陸地方で梅雨が明けたとなれば、「梅雨明け十日」という言葉通りしばらくは晴天が続くのでしょうか。


久しぶりに見る御来光は4時43分と気付かないうちに遅くなっていました。しかし、星がまだ輝いている4時前から東の空はうっすらと明るくなりだします。その時間冬の星であるスバルを見つけることができました。



絵葉書の写真になるようなきれいな空と槍ヶ岳です。
梅雨明け直後はこんな晴天になる日が多くあります。






昨日に続き、今日も午後になるともくもくとした雲が湧きあがってきました。この辺りでは雷は発生していませんが、夏の天気のいい日の午後はその熱射によって、積乱雲が発達しやすいので、日が長いと言って到着があまり遅くならない方がいいかもしれません。



トリカブトがあちこちで見られるようになってきました。まだ7月なのになんか変な感じです。




夏にしては珍しく、東側にガスが湧く時間が短く、安曇野がきれいに終日見えていました。そして遠くには富士山もくっきりと見えていました。今日も夕陽はいじわるな雲が邪魔をして見えませんでしたが、夜になると南の空には夏の星座であるさそり座やいて座が、そして天の川もきれいに見えています。そんなに寒くないので夜空を楽しむには良い季節かもしれません。
河地

思わず微笑んでしまう青空。
2015/07/20

ようやく晴れました。五日ぶりに見る青空の美しさに自然と顔が微笑んでしまいます。やっぱり青空っていいですね。これでようやく梅雨明けでしょうか。信州の梅雨明けとしてはほぼ例年並みです。
さあ、夏が始まります。



朝のうちはガスに包まれていたのですが、6時過ぎにガスがだんだんと薄くなってきて太陽の光がうっすらと見えてくるとお食事中のお客様の間から歓声が湧きました。そして、その後天気はみるみる回復していき夏空が広がりました。



ちょうど皆様の出発時刻と重なり、玄関前は多くの人の笑顔で満ち溢れていました。やはり青空だと気分も明るくなりますね。雨の日が続いていたので青空がより一層美しく感じました。



湿った風が流れ込んでいるのか槍から穂高にかけては雲がかかっていました。槍・穂高の姿は見えなくてもこの雲がなかなかいいアクセントになっていました。




             ウサギギク
三角点と合戦小屋の間で一つだけ咲くウサギギクを見つけました。この花は8月の中旬頃にたくさん見られる花なので少し季節感がおかしくなりそうです。やはり今年は花が咲くのが早いようです。



15時頃、東の空を見ると美ヶ原の奥の方、おそらく埼玉県あたりと思われますが積乱雲が発達している様子が見られました。きっとその下では雷雨となっていることでしょう。夏は雲がおもしろい季節でもあります。




夕陽を期待していたのですがちょうどその辺りには雲がかかり、夕焼けは見る事が出来ませんでしたが、餓鬼岳方面のケンズリは夕陽に紅く照らされて美しく輝いていました。


今日は海の日ですが、来年からは山の日も制定されましたね。8月11日がその日にあたります。
河地

梅雨明けしたようですが。
2015/07/19

関東甲信越は梅雨明けしたようですが、山の上では青空を見る事が出来ないだけでなく、雨の一日となりました。天気図を見れば、太平洋高気圧はまだそれほど勢力が強くないようで、果たして本当に梅雨明けしたのかと思えるような天気の一日でした。北アルプスの場合、北陸で梅雨が明けないとなかなか天気が安定しないこともあります。



連休中日の今日も雨降りとなってしまいました。午前中、わずかに裏銀座の山々が見える時間帯があったので、今日こそはと期待したのですが、その願いは叶いませんでした。ただ、それほど強い雨ではなく、ずぶ濡れになる方は多くはいらっしゃいませんでした。せめてもの救いです。



今日は昨日の様な強風もおさまって縦走へと向かわれる方もいらっしゃいました。雨に強風というのは夏でも低体温症の危険があり、怖いものです。また、それを防ぐにはカロリーのある行動食をこまめに食べる事重要になってきます。




夏休みが始まったのでしょうか、お子様の姿を多く目にするようになってきました。みんなとても元気で小屋の中を駆け回ってとても楽しそうでした。




雨で展望がないのは残念ですが、雨の日にしか見られないものもあります。小さなものなんですが水滴の付いたコマクサです。雨の日はコマクサに近寄って見てみるとこんな素敵な発見があります。


連休中日の今日はあいにくのお天気にも関わらず、多くの方にお越し頂きました。なかなか忙しい2日間でしたが、これによって今年のスタッフの絆がより一層深まったような気がします。夏山シーズンはこれからですが、この調子でスタッフ一同頑張っていきたいと思います。そして、皆様の楽しい登山のお役に立てれば幸いです。
河地

夏はこれから。
2015/07/18

海の日の連休初日は台風の影響で雨となってしまいました。また、その影響で関西方面の方々は交通機関の乱れ等から来られなかったかたもいらっしゃたようでした。しかし、夏はこれからです。明日以降の天気に期待したいものです。





皆さんずぶ濡れになっての御到着でした。しかし、心配していた風は稜線だけで合戦尾根ではたいしたこともなかったようです。
こんな雨でもテント泊の方は意外と多く、テント場は賑わっていました。ただ、皆さん風を避けてなのか、いつもは一番人気のある一番高い所にテントを張られる方はいらっしゃいませんでした。
稜線の風が強かったので、縦走を取りやめ、燕山荘で一日様子を見られる方が多くいらっしゃいました。今日の風では稜線歩きはさぞ厳しかったことと思います。
雨の日は合羽を着るのでいつも以上に発汗量が多くなります。雨の日でもこまめな水分補給はお忘れなく。行動中に水分をあまり取らなくて体調を崩された方がいらっしゃいました。


             テガタチドリ
ここ最近は紫色の花が多くなってきています。中でも燕山荘周りではこのテガタチドリが一番目に付くことでしょう。この写真の緑の部分はヤマハハコでもう少しすれば白い花を咲かせます。そうなるとこのテガタチドリの紫とヤマハハコの白と緑のコントラストがまた美しいものになります。楽しみですね。




5月から工事が始まった自炊場棟の工事が昨日終了し、今日より使えるようになりました。晴れれば槍ケ岳を望めるとても展望のいい場所です。ご利用は小屋にお泊りの方のみとなりますが、ぜひご利用下さい。
また、工事をして下さった職人の皆様大変ありがとうございました。立派な自炊棟になりました。




燕山荘の名物のオーナー赤沼のホルンの演奏です。これを楽しみ登って来られる方も多くいらっしゃいます。夏の間はほぼ毎日演奏がありますので、雨の日でも楽しむ事が出来るのではないでしょうか。
河地

強風。
2015/07/17

台風11号の接近により、今日は一日中強風が吹き荒れました。時折、突風も吹いて体がよろけるほどの風でした。降水量はさほど多くはありませんが、登山には厳しい一日となりました。しかし、九州南部では梅雨明けしたようでこの台風が過ぎればこの辺りも梅雨明けするのでしょうか。





風は朝のうちはさほどでもなかったのですが、お昼前頃より強くなってきました。しかし、ガスで何も見えなかった景色はだんだんと良くなり、終日、燕岳や槍ヶ岳、安曇野の街を望む事が出来ました。この強い風にも負けず、コマクサは花を揺らしながらもきれいに咲いていました。



テント場下の斜面には、ニッコウキスゲが咲きだしてきています。急斜面であまり近づけないのですが。




サンルーム前の斜面にトリカブトの花を見つけました。この花が咲くのはいつも8月になってからなので、なんだか早いような気がします。トリカブトが咲きだすと秋の足音が聞え出して来るのですが、今年は季節の進みがはやいのでしょうか。まだ梅雨も明けていないのにこんなことを思ってしまいました。


いよいよ明日から海の日の連休が始まります。徐々に台風は離れて行きますが、強い風が残るようです。風速1m/sで体感温度は1℃下がると言われているので、雨で体が濡れていた場合、夏でも低体温症の危険があるので稜線歩きは注意が必要となってきます。合戦尾根は樹林帯が多いのでなんとかなるかもしれませんが、三角点より上は森林限界より上となるので無理はなさらないでください。
河地

大暑来れる前なればなり
2015/07/16

すでに日は短くなる一方で、町では猛暑が続いてますね。本日の燕岳は朝から梅雨空な一日となりました。
日中の燕山荘の玄関前の気温計は12℃前後でした。風にあたってじっとしているのには肌寒く感じます。夏でも山に防寒着はかかせませんね。




夏になるに連れて、花々が続々と咲いてきます。コマクサは雨の中でも相変わらずの佇まいで、雫のつく様も晴れの日以上のものがあります。奥に写っている岩がゴリラ岩です。




燕岳に登ってこられる最中から、本当に沢山の植物と会うことができます。中にはよく似ているものもあります。
そこで本日は、今よくお目にかかることのできる黄色のお花を3種、ご紹介します。


《ミヤマキンバイ》
小さいので今はあまり目立ちませんが、この辺りで最初に咲く花です。高さは10センチほどで低く、直径2センチほどの5弁花を咲かせます。



《ミヤマキンポウゲ》
ミヤマキンバイより背が高く、高さは10~50センチほど。特徴は葉で、大きく3つに裂け、裂片はさらに細かくなっています。花は直径2センチほどで丸みを帯びています。



《シナノキンバイ》
この3種の中では一番大きい花を咲かせます。花は直径4センチほど、高さは20~70センチです。萼片が5~7個ついていて、花弁のように見えるのが特徴です。



燕岳にお越しの際は、是非とも探して見分けてみてください。燕山荘内のフロント横にも、写真でお花の紹介をしたボードがあります。



台風が気になる今日ですが、これで梅雨明けになるといいですね。お天気は直前になるまでわかりませんが、無理な山行は控えるようにしてください。中房線も雨量で通行止めになる恐れもあります。ご予約をされたお客様も当日のキャンセルで構いません。

夏本番、週末を控えて着々と準備をすすめています。よい夏になるといいですね。


徳丸 諒也

変わりやすい天気。
2015/07/15

台風11号の動きが気になるようになってきました。海の日の連休が始まる頃には通り抜けてくれるといいのですが・・・。このところ天気予報のお問い合わせ電話が多くなっていますが、天気は直前にならないと分からないものです。予約をされたからといって天気が悪い中、無理して登らないで下さい。当日にお電話でキャンセルでもかまいませんので。






美しい日の出で今日は始まりました。夜露が下りたのか屋根の上には水滴がついていました。玄関前では多くの方が日の出をカメラに収められていて、夏らしい光景となっていました。また、昨日登って来られた開成中学校の皆さんもこの御来光を見る事が出来て、感動の声があちこちから聞こえてきました。きっといい思い出になったことでしょう。




白や黄色の花が多いのですが、青紫色の花であるチシマギキョウが咲きはじめました。



朝のうちから東側にはガスが湧き始め、小屋周りもすっぽりと覆われる時間帯もありました。それでも西側は比較的視界が開けていて、このガスの切れ間から見える鷲羽岳がいつも以上にかっこよく感じました。





ガスが取れればきれいな青と白い雲の空が広がりました。夏の強い熱射によって積雲があちこちに見られました。そして15時頃、東の空を見るとものすごい勢いで発達していく雲が見られました。積乱雲といっていいのかわかりませんが夏らしい空でした。





ガスが湧いている時間のほうが多い一日だったので夕陽は期待していませんでしたが小焼け(日が沈んだ後に空が紅くなる事)の美しい夕暮れとなりました。日が沈んで15分くらいたった19時10分頃、西の空を見るときれいな焼け方をしていました。こんな夕陽はそう毎日見られるわけではありません。


晴れも今日までなのでしょうか、この後は台風の影響が出てきそうです。最新の情報を得て、無理のない登山をしましょう。中房線も雨量が多くなると通行止めになることもあるのでご注意ください。
この台風が過ぎた後の天気予報を見ているとずっと晴れマークになっています。ここでいよいよ梅雨明けなのでしょうか。
河地

白い雲。
2015/07/14

台風9号崩れの低気圧の影響で朝のうちまで強い風が残りました。南よりの湿った風が吹き込む影響で天気が良く、空気が澄んでいる割には雲が多い一日でした。しかし、その白い雲と青い空の様子は夏らしい風景となっていました。



昨夜の夕焼けはとてもきれいでした。台風が近づいている時は普段見られないような夕焼けや朝焼けを見る事があります。今朝は所用で街にいたのですが残念ながら昨夜のような劇的な焼け方にはならなかったようです。街の水田の稲穂も青々としてきて、また、山肌の色も濃い緑色に変わってきて、いよいよこれから夏が始まっていくのを感じさせられました。



登山口から第3ベンチあたりまでトンボの姿を多く見かけました。気のせいかいつもより姿を見せるのが早いような気がします。よく見ているとこのトンボは小さな虫をパクパクと食べていました。この時期、この小さな虫が身体に寄ってきて、なかなか大変なようですがこのトンボがこの虫を食べてくれるので、いつもより虫に悩まされることもありませんでした。




夏の陽射しは強烈です。帽子などあるといいです。山肌の色はどんどん濃くなっていきます。






湿った南寄りの風の影響で槍ヶ岳などの標高の高い所では雲に覆われる時間が多くありました。雲で槍の姿が見られないのが残念ですが、雲の動きがなかなかおもしい一日でした。
午後になって東の空には積雲が発達してきて、積乱雲になるかと思いましたが、ちょっともくもくしただけで積乱雲までには発達しませんでした。夏はこの白い雲の変化を見るのもなかなか楽しいものです。



雲が多いものの空気が澄んでいたので松本市もくっきりと見えました。今日も30℃を越えたようでここから見てても暑そうな感じが伝わってきました。山の上は快適ですよ、涼みに来るのもいいかもしれません。





今シーズンの学校登山が始まりました。今日は松本市の開成中学校の皆さんが元気よく登ってこられました。これから来週と8月末にも学校登山があります。学校登山は古くから続いている長野県の文化です。登山を通して故郷の大自然の素晴らしさを知ることができるとてもいい機会だと思います。長野県育ちだない僕にとってはとてもうらやましく思えます。
河地

燕山荘の周りでは
2015/07/13

こんにちは。

今日の燕山荘は台風の影響か
風が強く雲の流れが早かったのですが
そんな中から朝日が顔を出してくれました。




お客様より歓声が上がり皆さんカメラを握りしめ
撮っておられました。



お客様が
「来て本当に良かった・・」
とぽつりと言われていた言葉に
私も自然と笑顔になりました。





そんな燕山荘周辺では高山植物が咲き始めています。


ハクサンイチゲ


登山者の中ではポピゥラーなお花です。
テント場に多く咲かれていますのでご覧頂けます。
是非お越し下さい。



本日のコマクサです。

小屋の周りで次々と咲いています。
お客様からも
「こんなに咲いているの見た事がない」
「可愛い!」
とお声を頂いております。
まだ1カ月ほどは咲き続けるますので
是非お待ちしております。





燕山荘では
綺麗なお花や可愛い雷鳥を絵葉書にしております。
新しく加わりました

「虹が架かる燕山荘」

燕山荘からお送りする事が出来ますので
登頂記念に大切な方へ
お書きになってみてはいかがでしょうか。


武藤







太平洋高気圧。
2015/07/12

夏らしい日が続きます。今日で三日続いての晴れとなりました。今日の天気図を見るとこの辺りは太平洋高気圧の圏内に入ってきていてもう夏といってもいいような気圧配置です。ただこの先の予報を見ていると梅雨明けまではもうちょっとといったところでしょうか。





昨日より雲が少し多かったのですが引き続き夏空が広がりました。玄関前の温度計でも20℃近くを示し、陽射しの下、外作業をしていると気温以上に暑く感じました。そんな中、楽しそうにされているお客さまの間からは「夏山最高!」「登ってきて良かった。」などの声があちこちから聞こえてきました。
まだ、夏休みになっていないようでこの天気の割には縦走へと向かわれる方はあまり多くありませんでした。日に日に稜線の緑は濃い夏色へと変わってきています。



合戦尾根を登りきって稜線を登りきった途端、槍ケ岳から裏銀座にかけての絶景が広がり、皆さん感動の様子です。また、稜線に出ると心地良い風が吹いてきて、ほてった体を冷ましてくれます。



20℃位の気温でも山の上は陽射しがとても強く気温以上に暑く感じます。コマクサも暑さでなんとなくぐったりとしているような感じを受けました。それでも青空に映えるコマクサも美しいものです。



午後になって雲はやや多くなってきました。そして東の空にはそれほど発達はしていませんが積乱雲が出来ていました。これを見ると夏になった事を感じさせられます。
これからは平日でも多くの方が登って来られるようになり、山が一番輝く季節へと向かっていきます。
河地

夏山の賑わい。
2015/07/11

まだ夏をもたらす太平洋高気圧に覆われる梅雨明けとはなっていませんが、昨日に続き夏の到来を感じられる一日となりました。週末とも重なり、山の上は多くの方で賑わいました。



今朝の御来光は4時36分でした。今日の晴天を約束する素晴らしい日の出となりました。皆さんの服装に注目して頂きたいのですが、ダウンなど来ている方がいらっしゃいます。今朝の玄関の温度計は7℃を示していました。街の30℃以上の気温になれた体は、この気温にはだいぶ寒く感じることでしょう。まだ北の高気圧に覆われているので夏本来の暑さにはなってないようです。防寒着があるといいでしょう。





気持ちのいい青空が広がりました。この青空を見ると小屋の中にいることがもったいなくなってきます。イルカも気持ち良さそうに青空に中を泳いでいました。不思議な事に槍ヶ岳から穂高岳連峰の後ろにだけ雲が横たえていました。
テントの方も非常の多く、テント場にはカラフルな花が咲いていました。



このところの陽気に誘われてか花が一気に咲きだしてきました。黄色と白の花が多かったのですが、紫色のテガタチドリ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロなどが咲きだしてきて、山の色は更に美しくなってきています。





今日の日中は玄関前で17℃くらいまで上がりました。晴れて夏の陽射しの下では、厚さを感じる気温です。皆さん、この気持ちのいい青空の下外でビールを飲んだり、持ってきたコンロで料理を作ったり、燕岳へ行ったりととても楽しそうに過ごされていました。きれいなお花畑の中を歩くのも気持ちいいことでしょう。



明日の晴天を物語っているような美しい夕焼けとなりました。天気予報によるとここしばらくは天気は良さそうです。
河地

夏が来た?
2015/07/10

久しぶりの青空が広がりました。気温もぐんぐんと上がり、突然夏がやってきたような天候となりました。梅雨前線も一時的に姿を消すようで、この週末は好天に恵まれそうです。今までは涼しかった山の上でも気温が高くなってきました。水分は多めに持って来られるといいかと思います。





朝のうちは雲海が広がっていたので、今日登って来られた方は曇り空でのスタートだったことでしょうが、雲海の上の山の上では朝からきれいな青空が広がっていました。
青空の下、太陽の光は強烈で日中でもストーブを焚いていた昨日がまるでうそのように暑い一日となりました。
山にも夏がやってきたのでしょうか。すべてものが夏の太陽の光に照らされて輝いていました。




第2ベンチのそばにハクサンシャクナゲが咲いています。例年であれば、6月の下旬頃にこの花は咲いているのですが、今年は少し遅いようです。雪解けが早かった今年は、山の上では花の咲きだしも早かったのにちょっと不思議ですね。





気温が一気に上がり、山の上でもちょっと動くだけで汗ばむような陽気だったので、寒さに強い雷鳥たちはこの暑さ大丈夫かなぁと心配していたところ、夕方になって少し涼しくなってきた頃、テント場の近くに元気よく姿を見せてくれました。ヒナは時より羽根をバタバタさせたり、餌をついばんだりと順調に育っているようでした。






久しぶりに見えた日の入でしたが、19時にはすでに太陽は沈んでいて、見逃してしまいました。見えたのは夕陽に染まる穂高岳連峰の姿でした。日の入はこれから日毎に少しづつですが早くなっていきます。
夕陽が沈んだ後も西の空はほんのり紅く染まり、それをのんびりと眺めていらっしゃる方の姿が印象的でした。
河地

梅雨空のもと
2015/07/09

梅雨空の続く日々。
本格的な夏の到来も間近に迫る中、七月だというのに燕山荘ではまだまだストーブが欠かせません。
そんな燕岳周辺では、コマクサが見頃を迎えています。
ゴリラ岩やコマクサをみつつ散歩をしているとコマクサの群衆の中に珍しい白いコマクサをいくつか見つける事が出来ました。



可憐です。ピンクのコマクサに混じってひっそりと佇んでおり気品を感じます。

テント場の近くでは雷鳥の親子が食事中でした。子どもたちは元気よく走りまわって餌をついばんでいます。
気がつくとすぐ近くまで近づいて来ました。はぐれないかと心配になりますが、母鳥の鳴き声に導かれ元気にちょこちょこと着いていきます。その歩く姿は本当に可愛らしく微笑ましい光景です。

母鳥はそっと子どもたちのそばに寄り添っていました。




ヒナは生後一カ月が一番天敵に襲われやすいそうです。天敵であるキツネや猛禽類は、登山者のゴミにつられてやってきますのでゴミは必ずお持ち帰りください。
このまま元気にすくすくと育っていってほしいですね。
雷鳥の成長を見守りつつ私達も四季の移ろいと自然の美しさを敏感に感じ取っていきたいものです。

佐々木

艶やかな日。
2015/07/08

こんにちは。

今日は雨の中の燕山荘です。



淡いミルクの中のような景色が幻想的で、このような日もとてもきれいです。

お越しになられたお客さまも、喫茶室でストーブにあたられながらゆっくりと過ごされていました。
7月に入りましたが、この時期の雨も冷たいので暖かな格好でお越し下さい。


燕山荘の周りには、色んなお花が咲いています。
コマクサやシナノキンバイ、ナナカマドなど。
どれも雫を湛えて艶やかな表情をしています。













開通した夏道を少し下りた所で野ウサギに遇いました。
茶色くて小さくて愛らしい姿は、雨も気にせずに気の向くまま闊歩していました。
写真には収められませんでしたが、自分の目のフィルターや体の感覚全部で感じられる自然は、何にも変えられないものだと思います。

雨の日は、花ひとつひとつ、葉も枝も、それぞれが主張しているようで、雨も楽しんでいるようでした。

そんな風景もお楽しみ頂けたらと思います。
どうぞ足元にお気をつけてお越しください。




竹山さえこ




美しい朝日の七夕。
2015/07/07

今日は七夕。天の川を眺め、折姫のベガと彦星のアルタイルを探す夜になれば良かったのですが、午後は雨となってしまいました。7月7日は梅雨の真っ只中なので中々晴れになる年は多くはありませんね。








              笠ヶ岳
そんな今日ですが、とても美しい朝焼けを見る事ができました。この色に染まったのはほんの短い時でした。今日のような焼け方はあまり見る事はありません。感動の一瞬でした。



その時の日の出は、雲と雲の間から短い時間だけ太陽が覗くものでした。そのため朝焼けも一瞬だけとなりましたが、なかなか見る事のない色の朝焼けになったのでしょう。



日中はほとんどの時間外で仕事をしていましたが、ついつい何度もシャッターを押したのがこの緑鮮やかな合戦尾根でした。今だけのこの色はとても心地良く感じます。




曇り空でしたが空気は澄んでいて群馬県境にある荒船山もはっきりと見る事が出来ました。この山は、その形から軍艦山とも言われます。



午後からは雨が降り出してきてしまいました。ちょうどその頃、大天井岳にはちょっと面白い雲がかかっていました。一日中外にいたのですが、雨降りながらの様々な天気の変化を見る事ができて、なかなか楽しい一日でもありました。



ユキザサです。雨の七夕となってしまいました。笹のない山の上では短冊も飾りもありませんが、このユキザサを見て七夕気分にひたりたいと思います。


今は不思議な事に雨は降っていますが、街の明かりは見えています。
河地

夏道開通。
2015/07/06

梅雨らしい天気が続いています。青空が恋しくなってきますね。それでもこの時期は花がどんどん咲きだしたり、新しい命が生まれたりと、毎日何かと発見があり、雨や雲りでも楽しみがたくさんあります。





とうとう巣立ちました。イワヒバリのヒナです。賑やかな鳴き声が聞こえるので外へ出てみると、二羽のヒナが山荘の石垣にあった巣から外へ出てきてピーピーと大きな鳴き声をあげながら親が餌を運んで来てくれるのを待っていました。イワヒバリのヒナは巣立った後もしばらくは親から餌をもらいます。
梅雨空で暗い気分になりがちですが、このヒナの巣立ちは明るい気分にさせてくれました。元気に育ってね。




雷鳥のオスも見かけました。ヒナが生まれるとオスは見張りをしなくなります。もう見張りをしなくてもよくなったオスはなんだかのんびりとくつろいでいるようでした。



山荘直下の夏道開通しました。これで合戦尾根は全て夏道となりました。雪融けの早かった今年はいつものような雪の壁とはならなく、少し残念な気もします。この雪も数日でなくなってしまいそうです。



その夏道と冬道の分岐点にはチングルマが美しく咲いています。






ここ数日は同じような天気です。時折ガスが切れて山頂が見える事もありましたが、すぐにガスに覆われて真っ白になるの繰り返しでした。気温も二桁になるかならないかでまだストーブが必要です。
コマクサははガスで真っ白になった風景の中で、ひときわ鮮やかに咲き誇っています。

河地

青空は見えなくても。
2015/07/05

今日も梅雨空となってしまいました。しかし、明け方は細かい雨が降っていたものの、その後は雨が降る事もなく、合羽を着なくてもいい一日でした。




御来光を見る事はできませんでしたが、皆様が朝食を終えられた頃よりガスが切れて山頂が姿を現わしました。雨上がりの燕岳のしっとりとした姿はこれまた美しいものがあります。皆さん大喜びでさかんにシャッターをきられていました。






そして何より美しかったのは大天井岳から槍ヶ岳方面にかかる雲でした。ちょうど縦走路と同じ位の高さで横に広がる雲は普段はあまり見る事が出来ない光景でした。青空が見えなくとも梅雨時にはこういった美しい光景に出会えることもあります。山で毎日生活している僕らでも今日のようにたまにしか出会えない光景に出会えると落ち着いて小屋の中にいられなくなり、カメラ片手にあちこち走り回っていました。



東側には今日も濃い雲海が広がっていました。その雲の色と日に日に緑が濃くなっていく合戦尾根の色のコントラストがなんともいえない美しさでした。雨上がりだった事もあり、その木々の瑞々しさがより一層際立っていました。これも梅雨の良さではないでしょうか。




合戦尾根の登山道上には雪はなくなりましたが、小屋周りにはまだ雪が残っている所があります。お花畑もだいぶ出来てきて、その背景にはその雪が一緒に写真に写りこみ、ちょっといい写真が撮れたりもします。この雪ももう少ししたらなくなっていくことでしょう。




小屋明けから行なってきた雪かきもこれが最後となります。夏道開通のための雪かきです。いつになく雪解けの早かった今年は、除雪作業も例年よりかなり少なくなりました。この場所の雪かきも例年であれば数日かかるのですが、今年はあっという間に終わってしまいそうです。
河地

梅雨空ながらも。
2015/07/04

梅雨も半ばを過ぎればいよいよ本格的な雨の季節となり、雨が多くなってしまいます。7月最初の週末は梅雨空となってしまいましたが、朝のうちこそ雨が降りましたが、日中は雨が降る事もなく、終日燕岳を見る事が出来ました。合戦尾根に雪がなくなったこともあり、天気の割には多くの方が登って来られ、夏山シーズンが近い事を感じさせられました。





今日の天気からは展望は期待できませんでしたが、お昼過ぎより、槍や燕岳が姿を現わしました。おそらく皆さんガスの中を登って来られ、稜線に出た途端、燕岳や槍ヶ岳の姿が突然飛び出してきたので、喜びはなおさらだったのではないでしょうか。気温は、10℃以下と低く、風もあったので外にいるとやや肌寒さを感じました。




黄色や白の花がほとんどでしたが、青系の花も咲き始めてきました。ミヤマクワガタです。玄関周りにたくさん咲いています。夏休みも近いのか学生さんの団体さんが多く登って来られ、テント場は久しぶりに賑わいを見せていました。




ガスで展望の少ない日はコマクサのピンク色の美しさが際立ちます。早く咲きだしたものはこのような立派な花を咲かせています。まだ蕾のものもあるので燕岳周辺は、この先さらにコマクサの美しい季節となっていくことでしょう。



小屋の東側の雪融け間もない地面からはコバイケイソウが顔を出し始めてきました。このコバイケイソウは花が咲く年と咲かない年があります。今年は咲くのかなぁとコバイケイソウにレンズを向けていると・・・





まったく気付かなかったのですが、足元にはヒナを羽根の中に隠している雷鳥のお母さんがいました。僕もびっくりしましたが、雷鳥もびっくりしたようで羽根の中からたくさんのヒナ達が出てきました。「びっくりさせてごめんね、こっちもびっくりしたんだよ!」とじっとしていると安心したのかまた餌を食べ始めました。今日のように風の強い日は、風の弱い東側にいるようです。普段は、人懐っこい雷鳥もヒナを連れているとかなり神経質になっているようです。あまり、ストレスを与えないよう遠くからそっと見守ってあげましょう。


梅雨空ながらもまずまずの景色が見られ、コマクサをはじめ、シナノキンバイやハクサンイチゲなどの雨に濡れて美しさを増した高山植物を楽しめ、いい週末になったのことではないでしょうか。
河地

山の上は晴れ。
2015/07/03

7月に入り夏山シーズンが近づいてきたのか、平日でも登って来られる方が多くなってきました。最盛期はまだ先の事かと思ってきましたが、もうすぐそこまで迫ってきています。



ここ数日で花を咲かせているコマクサの数はぐっと増えました。これからさらに増えていきます。夏の燕岳といえばやはりコマクサです。




朝のうち、松本では雨が降っていますとラジオで言っていましたが、ここ燕岳では雨は降りませんでした。三角点を越えるとその上は晴れていて、振り返れば雲海が広がっていました。今日の登ってきた方はなんだか得をした気分だったのではないでしょうか。




ダケカンバの新緑は合戦尾根の上まで到達し、その柔らかな緑色の木々の隙間からは、槍ケ岳を望むことが出来ました。合戦小屋を過ぎて、少し登った辺りから槍ヶ岳が見えるようになってきます。この辺りで皆さん足を止めて槍ヶ岳の姿に感動している方を多く見受けられます。






日中は西側の空は晴れていて、東側はガスの中でした。今日は青空がとてもきれいでいよいよ夏が来たなと感じさせられる空でした。
テント場の雪はほとんど溶けてなくなりました。張れるテントの数には限りがありますので、これから先、遅い到着だと張れない事もあります。



山荘直下はまだ冬ルートですが、あと数日中には夏ルートへと変わることでしょう。合戦尾根上の雪はこの写真の部分(三角点の上)にほんの少し残るだけとなりました。あれだけあった雪がほんの二月あまりでなくなってしまうのは、よく考えてみればとても不思議な感じがします。




東鎌尾根も通行可能となりました。これから縦走される方も多くなっていきます。ただ、7月上旬はまだ雪が残っている箇所がありますので、最新の情報は最寄りの山小屋にお問い合わせください。




午後になって雲がだんだん多くなってきていたので夕陽はあきらめていたのですが、こんな美しい夕焼けとなりました。

山の上はストーブをつける時間がだいぶ少なくなってきました。日中は気温がかなり上がり湿気も多いことから、汗を非常に多くかきます。こまめな水分補給を心がけましょう。また、汗をかきすぎてしまうと塩分不足となり、脚がつったりすることもあるので塩分の多い行動食もあるといいでしょう。
河地

梅雨の中休み。
2015/07/02

今日は、昨日の風雨が嘘のような梅雨の中休みとなりました。

朝焼け(4:18)



朝焼け(4:35)


刻一刻と色を変える朝焼けが好きです。
本当に幻想的ですね。

日が上がってからは、気持ちの良い青空が広がりました。
山頂方面はもうすっかり夏色です。


今までは雪に覆われていた夏道も、くっきりと見えてきています。


いよいよ夏本番が間近になってきました。

展望喫茶室「サンルーム」も先週からフルオープンスペースとなっています。

明後日土曜日からは、フルメニューをご用意しています。
ソーセージ、サラミ&チーズ、モツ煮、枝豆など、お酒のおつまみも充実しています。

人気メニューのケーキはこちらの4種類です。



「燕山荘は、おいしいケーキが有名ですね。」
「こんな山の上で、ケーキが食べられるなんて幸せ!!」

というお言葉を今日も頂きました。

晴れた日には富士山や八ヶ岳、夜には安曇野や松本の夜景を見ながら、冷えた生ビールやワイン、ケーキなどをお楽しみ頂けます。

小川

新しい命。
2015/07/01

雨、風共に強く荒れた天気で7月が始まりました。
7月といえば街の季節は夏ですが、燕山荘がある北アルプスはようやく春になってきたといえる季節です。
春といえば、新しい命が生まれる季節ですね。


テント場の近くの砂地に一匹の雷鳥がうずくまっていました。


なんだかいつもより丸々としているような気がします。
しばらく観察してみると…。


雷鳥のヒナ達がお腹の下から出てきました。




母雷鳥の周りで何かをついばんだり、母雷鳥が移動するとその後ろを一生懸命追いかけて行きます。


そして5分ほど経った頃、また母雷鳥のお腹の下へとヒナ達は戻っていきました。
生まれたばかりのヒナ達はまだ自分で体温を保つことが出来ない為、母親のお腹の下で暖まりながら移動していくそうです。

雷鳥は年々数が減っていっているそうです。
人間が捨てた生ゴミなどに誘われてネズミやキツネが稜線まで登ってきてしまい、雷鳥やそのヒナ達が食べられてしまうようになった事が原因のひとつと言われています。
新しく生まれた小さな命を守るためにも、ゴミは必ずお持ち帰り頂きますようお願い致します。
そして親子達をあまり刺激せずに、静かに成長を見守っていきましょう。

茂浦口

プロフィール

北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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