北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

夏の終わりを告げる雨。
2015/08/31

今日で8月も終わり、このところの気温からしてももう夏も終わりといっていいのではないでしょうか。秋雨前線の影響を受け、今日も雨の一日となってしまいました。この雨が夏の終わりを告げているように感じました。今頃、夏休みの宿題に追われているちびっ子達も多いのではないでしょうか。



今日も同じような写真になってしまいましたが、これから少しづつ秋色へとなっていく山肌の色の変化を見ていただきたいと思うので、しばらくはこのアングルの写真をお届けしていきたいと思います。



雨降りの一日でしたが、午前中ほんの少しの間だけ燕岳が姿を現わしました。ぐずついた天気が続いている割に山頂の姿はほんの一瞬ではありますが毎日のように見る事が出来ます。



富士山では今日、氷点下を記録したようです。特に早いというわけでもありません。標高が高ければ高いほど季節の進みは早いです。さて、燕岳の気温なのですが、今日は日中でも8℃位までしか上がらず、寒い一日となりました。雨で濡れて到着された方は、更に寒く感じたことでしょう。
燕岳の気温は、信州大学山岳総合研究所のHPから知ることが出来ます。この観測機器で観測しています。服選びの参考までに見てみて下さい。



このところ雷鳥の親子の姿を見かけません、元気にしているのかな。こんな天気の日は天敵からも見つかりにくいので、ひょっこり出てくるかと思い、小屋の周りをうろついていたのですが、結局見る事は出来ませんでした。そんな中、オレンジ色に紅葉したテガタチドリを見つけました。このオレンジい色は鮮やかでなかなかきれいなものです。



すっかり秋の気温となってきて、夕方ともなればこのストーブがかかせなくなってきました。ここではストーブを使わないのは2ヶ月にも満たない間だけです。
河地

秋霖。
2015/08/30

ザーザーと降る本格的な雨の一日となりました。秋雨前線がこの辺りにもかかりしばらくはぐずついた天気が続きそうです。季節の変わり目には暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあい長雨となります。春と夏の間には梅雨が、そして、夏と秋の間には秋霖が。またはススキ梅雨と呼ぶこともあります。雨はあまり好きではありませんが、秋の長雨の呼び方には風情を感じ、雨もまたよしと思ってしまいます。






ここ最近では最もまとまった雨となりました。玄関にある温度計は今朝8℃くらいで肌寒い朝となりました。雇用は気温が8℃位になると始まり5℃位になると一気に色づきます。ヘリポートから見る山肌の色も日に日に黄色ぽっくなってきています。今年は花の咲きだしが早かっただけでなく紅葉も早いのでしょうか。例年であればこの辺りは9月20日過ぎあたりが紅葉の見頃なんですが。



クロマメの木も実がたくさん付いてきています。合戦小屋を過ぎれば、たくさん見つける事が出来るでしょう。雨の水滴が付いたクロマメの木は美しく、展望のない雨の日のささやかな楽しみとなることでしょう。



様々な木の実が出来てきています山頂直下の夏道にはオオヒョウタンボクも赤く美しい実を付けています。ただこの実には毒があるので決して口にしないで下さい。



今日のような強い雨が降った日には、つるはしのような道具を持って水道切りという作業に出掛けます。雨水が登山道をえぐってしまうので、雨水を登山道の脇に流れるよう溝を掘る作業です。なかなか地味な作業ですが、登山道を維持するためにはかかせない作業です。その作業に出掛けた際、三角点にあるナナカマドの実が赤く紅葉しているものがいくつかありました。




この天気のせいか登って来られる方も少なく、これで夏も終わったような気分になってきました。これからは時間も出来てくるので、登山道整備や小屋の修繕に力を入れる事が出来そうです。




気温が低くなってきたと言っても合羽を着て歩けば、汗ばんでしまいます。気温が低いため、水分補給を忘れがちですが登山をしている以上、水分補給はかかせません。たとえのどが渇いていなくても休憩ごとに飲むといいでしょう。高山病の予防にもなります。また、これから更に寒くなってきた時、濡れたままの下着で森林限界を越えるのは危険を伴う事もあります。こんな時は合戦小屋のトイレなどを利用して、乾いた服に着替えるだけでも随分と違うものです。荷を軽くすることも重要ですが、雨の日はTシャツ1枚の予備を持ってくるだけで救われることもあります。
河地

夏休み最後の週末。
2015/08/29

子供たちの多くは今日が夏休み最後の週末となったことでしょう。今年の夏はいつも以上に多くの子供たちが登ってきて元気な声があちこちから聞こえてきました。登山年齢も幅が広がってきているようです。ただ、あまり小さなお子様(だいたい5才位まで)にこの2700mというう標高は酸素が薄いため控えられた方がいいかもしれません。

さて、その今日は朝から雨の降る一日となってしまいました。ここしばらくは秋雨前線の動きが気になるところです。





今朝は屋根を叩く雨音で目覚めました。展望のない一日になってしまうと思いきや9時過ぎ位から日が射してきて、雲の切れ間からは青空も見る事が出来ました。天気予報と違って、今日はもしかしたら晴れるのかと期待が膨らみました。
ただ、空気は秋の空気でひんやりとしていて、写真に映る皆様の服装からも分かるように半袖姿の方はもう見かけなくなりました。




朝のうちは雨がやや強かったので出発を遅らせた方が多かったようで、到着のピークは14時過ぎとなりました。ただ、雨はその後あまり降らなかったようでずぶ濡れで到着された方はあまりいらっしゃいませんでした。東側のガスが取れた時、有明山の高さと同じ位の雲海が広がって見えました。



午後になると濃いガスにだんだんと包まれてきてしまいました。今日、山頂の姿を見る事が出来た方は少なかったのでしょう。



お盆の頃に比べ、少なくはなりましたが今日も多くの子供たちが登ってきました。天気はいまいちでしたがきっと良い思い出となったことでしょう。そして夕食時にはオーナー赤沼の山の話とホルンの演奏が行われました。尚、オーナー不在時はホルンの演奏はありませんのでご了承ください。




明日は満月です。今日の雲を通して、うっすらとその月明かりを見る事が出来ました。その明かりに照らされ、暗闇の中、燕岳の姿が見えています。
河地

晴れから雨へ。
2015/08/28

季節の変わり目ですね。松本の最高気温を見ていても30℃を越えない日が続くようになってきています。街にいても秋の気配を感じるようになってきているのではないでしょうか。そんな今日は、朝のうちはきれいな青空だったのですが、午後には雨が降り出し、晴れ、曇り、雨と全ての天気を体験できる一日となりました。



東側に雲があったので少し遅れましたが、美しい日の出となりました。雲海も広がり、山の上でしか見る事の出来ない光景でした。気温は一ケタ台で皆さんダウンやフリースなどを着て、この日の出を御覧になっていらっしゃいました。




7時頃、北西方向の空には小石を敷き詰めたような美しい卷積雲が見えていました。この雲は、あっとう今に姿を変えてしまうものです。一瞬を見逃すと気付かないで終わってしまう場合もあります。この雲を見るとやはり秋を感じます。



この周辺はきれいな青空が広がっていましたが、裏銀座や槍ヶ岳にかかる雲はなかなかとれてくれませんでした。槍の穂先が見えたのもほんの僅か数秒のことでした。このことからも今日の天気は下り坂に向かっている事が予想されました。



西側の雲も低く、鷲羽岳の山頂はかろうじて見えていました。



ナナカマドの実が赤くなった事は連日お伝えしていますが、どうやら葉っぱの色も少しずつ変わってきているようです。



お昼過ぎになるとガスも濃くなってきて、14時過ぎには雨も降り出してきました。秋の天気は変わりやすいといいますが、まさにそんな一日でした。

8月も後半になり、平日は比較的静かな日々が続いていましたが、8月最後の週末である明日は再び賑わいが戻ってきそうです。これからは週末毎に賑わい、平日はのんびりと過ごせる日が続きそうです。
河地

ナナカマドの赤い実。
2015/08/27

8月も後数日で終わってしまいます。すっかり秋めいてきた燕岳ですが、8月という言葉によってかろうじて夏の名残を感じているのですが、それももうあと僅かとなってきました。秋を感じさせるものには、体で感じる気温の低さや、日の出が遅くなり、日の入りが早くなり、昼間の時間が少しずつ短くなっていく事や草木の色が変わっていくことなど様々あります。その中でナナカマドの実がどんどん赤くなっていくのは、個人的に秋を最も感じさせるものです。



朝はガスで真っ白でしたが9時頃よりガスがきれて、山頂が見え始めました。ヘリポート下のナナカマドも随分赤い実が増えてきています。この赤い実は、紅葉が終わり、すっかり葉っぱが落ちた後でも残っていて、雷鳥たちの貴重な餌となっていて、この木によじ登ってはこの実を食べている姿をよく目にします。




        夏道と冬道の分岐点のナナカマド



            合戦小屋のナナカマド

合戦小屋付近のナナカマドまで赤い実をつけてきています。秋は稜線から下へ向けて、少しずつ下っています。





今日は、すっきりとは晴れず、雲の切れ間から時折、山頂や裏銀座の山々が姿を現わすといった天気でした。この先しばらくはこんな天気が続きそうな予報となっています。夏から秋へと変わっていく時にぐずついた天気が続く秋霖なのでしょうか。



今日の日中の気温はそれほど低くはなく、荷を背負ってちょっと歩けば汗ばむような気温でした。東側は、ガスが湧いていて町並みを望む事は出来ませんでした。

先日も書きましたが、遅い到着の方がちらほらいらっしゃいます。山の上では日中は暖かくても、朝晩は気温がぐっと下がってきます。夏山のような感覚では登らないで下さい。特に天気の悪い日は、早めに到着出来るような計画を立てて下さい。日の入りは18時20分頃です。
河地

台風が過ぎて。
2015/08/26

昨夜から風がかなり強くなってきたのですが、この辺りでは被害はなく一安心といったところです。台風一過の晴天を期待したのですが、そうとはならず、雨が降ったりやんだりで風も強い一日となりました。また、玄関にある温度計は10℃台までしかならず、寒い一日でした。雨に濡れた体にはさらに寒く感じたことでしょう。それに、風も強かったのでなかなか厳しい条件の登山となったのではないでしょうか。このような天気の日は、やはり低体温症になる危険が高まるので、しかっりとした雨具、濡れても保温性のある下着、レイングローブ、といった装備が必要になります。今日も受付で宿泊者名簿を書けないほど手がかじかんでいらっしゃる方を多く目にしました。
山はもう秋です。日の入も日に日に早くなって行きます。夏山感覚での登山は危険なこともあります。



昨夜の強風は朝方にはだいぶ弱まっていましたが、それでも強い風が吹いていました。テントの方もなんとか強風の一夜を乗り越えられたようでした。そして、7時過ぎよりガスが切れて、燕岳も姿を見せるようになってきました。



今シーズン最後の学校登山だった三郷中学校の皆さんは、山頂に見送られながらの下山となりました。昨日、今日と雨となってしまいましたが最後に燕岳の姿を見る事が出来て良かったですね。



今日、山頂が見えたのはこの時だけでした。学生さんが下山されていくと再びガスに包まれてしまいました。その後は、視界もなく雨が降ったりやんだりの一日となってしまいました。また、稜線上は終日風が強く吹き、いつものような賑わいはまったくありませんでした。



燕山荘下の東側斜面にあるシシウドも少しづつ白い花を落とし始めてきました。



その東側斜面では、すでに赤くなったハクサンイチゲの葉っぱを何枚か見つけました。まだ緑色をしている葉っぱが多いのでその赤色はとても鮮やかに見えます。これからはこうした紅葉の草木がどんどんと増えていきます。


台風が過ぎるとまた一歩秋へと近づいていきます。明日の朝も一ケタ台の気温となりそうです。朝晩はストーブを必要とする気温となっています。フリースやダウンなどの防寒着をお持ちください。
河地

学校登山終了。
2015/08/25

台風15号の接近により、明日予定の2校は中止となり、今日登って来られた三郷中学校で今シーズンの学校登山は終了となりました。その日のために2校の皆さんは大変残念だったことだと思います。




今朝は、真っ赤な朝焼けで始まりました。日の出前は灰色の羊雲に覆われていて、今朝の日の出は期待できないだろうと思っていたのですが、日の出が近づく頃、見る見ると赤くなっていきました。感動的な朝焼けとなりました。ただ、この真っ赤に染まる朝焼けは、台風が近づいた時など天気が大きく崩れる時に良く見られる事があります。



昨日、ガスの中を登って来られた学生さん達もこの朝焼けをみていらっしゃいました。きっと大感動だったと思います。素敵な朝焼けを見る事が出来てよかったですね。



やはり台風の影響なのでしょうか。湿った風が吹いて、なんとなくムシムシしていました。ガスも湧きやすくなっていました。山肌の色は草紅葉が更に進んできていて、日に日に秋の色へと変わってきています。




           ベニバナイチゴ


           ウラシマツツジ

山肌の色は黄色っぽくなっていますが、良く見ると赤いものも目につくようになってきました。ベニバナイチゴの近くには、何かの動物が食べにやってきたのでしょうか、獣道のようなものが出来ていました。動物達にとってもこれからはこうした木の実が貴重な餌となっていきます。



オーナー赤沼のホルンの演奏でお見送りです。最後に素晴らしい展望を見る事が出来て良かったですね。山にまた登りたくなった生徒さんもいらっしゃることでしょう。この美しい大自然をいつまでも残していきたいと感じていただければうれしいことです。



松島中学校の皆さんが下山されて、30分位した後、辺り一面真っ白になってしまいました。明善中学校の皆さんはガスの中の下山となりました。その後、天気が大きく回復する事もなく午後になると雨も降り出してきました。
夜になって、段々と風が強くなり、小屋の中を隙間風が吹き抜け、扉が大きな音を立てて開いたりするようになってきました。この台風が夜のうちに遠ざかってくれるといいのですが。
河地

学校登山終了。
2015/08/25

台風15号の接近により、明日予定の2校は中止となり、今日登って来られた三郷中学校で今シーズンの学校登山は終了となりました。その日のために2校の皆さんは大変残念だったことだと思います。




今朝は、真っ赤な朝焼けで始まりました。日の出前は灰色の羊雲に覆われていて、今朝の日の出は期待できないだろうと思っていたのですが、日の出が近づく頃、見る見ると赤くなっていきました。感動的な朝焼けとなりました。ただ、この真っ赤に染まる朝焼けは、台風が近づいた時など天気が大きく崩れる時に良く見られる事があります。



昨日、ガスの中を登って来られた学生さん達もこの朝焼けをみていらっしゃいました。きっと大感動だったと思います。素敵な朝焼けを見る事が出来てよかったですね。



やはり台風の影響なのでしょうか。湿った風が吹いて、なんとなくムシムシしていました。ガスも湧きやすくなっていました。山肌の色は草紅葉が更に進んできていて、日に日に秋の色へと変わってきています。




           ベニバナイチゴ


           ウラシマツツジ

山肌の色は黄色っぽくなっていますが、良く見ると赤いものも目につくようになってきました。ベニバナイチゴの近くには、何かの動物が食べにやってきたのでしょうか、獣道のようなものが出来ていました。動物達にとってもこれからはこうした木の実が貴重な餌となっていきます。



オーナー赤沼のホルンの演奏でお見送りです。最後に素晴らしい展望を見る事が出来て良かったですね。山にまた登りたくなった生徒さんもいらっしゃることでしょう。この美しい大自然をいつまでも残していきたいと感じていただければうれしいことです。



松島中学校の皆さんが下山されて、30分位した後、辺り一面真っ白になってしまいました。明善中学校の皆さんはガスの中の下山となりました。その後、天気が大きく回復する事もなく午後になると雨も降り出してきました。
夜になって、段々と風が強くなり、小屋の中を隙間風が吹き抜け、扉が大きな音を立てて開いたりするようになってきました。この台風が夜のうちに遠ざかってくれるといいのですが。
河地

学校登山終了。
2015/08/25

台風15号の接近により、明日予定の2校は中止となり、今日登って来られた三郷中学校で今シーズンの学校登山は終了となりました。その日のために2校の皆さんは大変残念だったことだと思います。




今朝は、真っ赤な朝焼けで始まりました。日の出前は灰色の羊雲に覆われていて、今朝の日の出は期待できないだろうと思っていたのですが、日の出が近づく頃、見る見ると赤くなっていきました。感動的な朝焼けとなりました。ただ、この真っ赤に染まる朝焼けは、台風が近づいた時など天気が大きく崩れる時に良く見られる事があります。



昨日、ガスの中を登って来られた学生さん達もこの朝焼けをみていらっしゃいました。きっと大感動だったと思います。素敵な朝焼けを見る事が出来てよかったですね。



やはり台風の影響なのでしょうか。湿った風が吹いて、なんとなくムシムシしていました。ガスも湧きやすくなっていました。山肌の色は草紅葉が更に進んできていて、日に日に秋の色へと変わってきています。




           ベニバナイチゴ


           ウラシマツツジ

山肌の色は黄色っぽくなっていますが、良く見ると赤いものも目につくようになってきました。ベニバナイチゴの近くには、何かの動物が食べにやってきたのでしょうか、獣道のようなものが出来ていました。動物達にとってもこれからはこうした木の実が貴重な餌となっていきます。



オーナー赤沼のホルンの演奏でお見送りです。最後に素晴らしい展望を見る事が出来て良かったですね。山にまた登りたくなった生徒さんもいらっしゃることでしょう。この美しい大自然をいつまでも残していきたいと感じていただければうれしいことです。



松島中学校の皆さんが下山されて、30分位した後、辺り一面真っ白になってしまいました。明善中学校の皆さんはガスの中の下山となりました。その後、天気が大きく回復する事もなく午後になると雨も降り出してきました。
夜になって、段々と風が強くなり、小屋の中を隙間風が吹き抜け、扉が大きな音を立てて開いたりするようになってきました。この台風が夜のうちに遠ざかってくれるといいのですが。
河地

美しい雲海。
2015/08/24

台風の動きが気になります。進路予報は日に日に変わってくるので、最新の情報を知ることが大切になります。台風がここに近づくことなく終わることはよくあるのですが、用心は必要ですね。
さて、今週前半は再び学校登山が続きます。登山道でのすれ違いが大変になるかと思いますが、地元の山を登る中学生たちを暖かく見守ってあげましょう。






今朝は真っ青な青空が広がり、とても美しい朝となりました。
そして、普段はあまり雲海の広がらない高瀬側にも今日は雲海が広がり、まるでイルカが雲の中を泳いでいるようにも見えました。







今朝の雲海はここの稜線を挟んで両方に雲海が出来ました。そうなると、本当に雲の上にいることになり、なんだかうれしい気分になりました。太陽の光がその雲に反射して眩しく夏が戻ってきたかのような光量でした。
一方、たまたま聴いていた松本のFMラジオではこちらは曇り空です。と言っていました。雲海の下はやはり曇り空なんですね。



台風のことを忘れてしまいそうなきれいな空が広がった朝でした。この景色を見るとやはり気分は高揚しますね。





夜露が降りるようになってきました。午前中、水源地まで手直しに出掛けた際、少し歩いただけで木々についた夜露でズボンはビッショリになってしまいました。そんな季節になったんですね。



今年も猿が稜線までやってくるようになりました。ハイマツの実を食べにやってくるようです。あちこちにかじったハイマツの実が落ちています。中房で見かける猿は人が近づいてもあまり逃げませんが、ここにいる猿は人に対しては非常に臆病になっているようです。これが本来の姿です。決して猿などに餌などを与えないようにして下さい。自然は自然のままが一番です。また、テントの方も食べ物のかすやラーメン等の汁も捨てないで下さい。キツネなどの雷鳥の天敵がやってきてしまいます。ただ残念なことに小屋の周辺でキツネの足跡を良く見かけます。




松島中学校の皆さん



明善中学校の皆さん

朝のうちはあんなに良かった天気なのですが、午後になるとどんどんガスが濃くなってきました。残念ながら学生さん達が到着する頃には展望がなくなってしまいました。引率のガイドさんの「この子たちにあの景色を見せてやりたいな」の言葉が印象的でした。それでもここまで自分の足で登ってきた学生の皆さんの顔はみんなとても満足したものでした。明日は少しでもいいから景色が見れるといいですね。
明日も学校登山はあります。
河地

コンサートが終わって。
2015/08/23

クラッシックコンサートが終わり祭りの後の寂しさのようなものを感じますが、これで一区切りついて、また今日からがんばろうという気持ちになります。そんな今朝は雲海が広がり、そこから太陽が登る美しい御来光で始まりました。



すがすがしい朝でした。昨夜の演奏にみなさん感動されたのかいつも以上に楽しそうな雰囲気が伝わってきました。また、空の青がなんともきれいでした。



昨夜演奏して下さった鈴木メソードの皆さんは歩いて下山されて行きました。燕山荘まで歩いて登ってきて下さり、そして素敵な演奏を聞かせて下さりありがとうございました。また来年が楽しみです。



そしてコンサートが終われば楽器を下まで下ろさなければなりません。高価なものなので慎重に運ばなければなりません。楽器を無事に届けるとこれでようやくコンサートが終わったと感じさせられます。



台風が近づいている影響なのかちょっとムシムシしている一日でした。玄関先の温度計は日中、17℃を示していました。寒い寒いと言っていた頃が10℃前後だったのでだいぶ気温が高くなりました。まだまだ夏の名残はあります。合戦小屋からここに戻ってくるのに荷物を背負って上がったのですが、吹き出す汗が止まりませんでした。合戦小屋のスイカは相変わらず人気のようでした。






8時を過ぎると東側はいつものようにガスですっぽり覆われてしまいました。今日登って来られた方の多くはガスの中を歩いて来られたことでしょう。しかし、稜線に出れば、そこには青空と燕岳が突然視界の中に飛び込んできてみなさんとても感動されていました。
ただ、午後になってガスは更に濃くなって雨まで降り出しました。台風が近づきつつありますが、台風の進路次第で天気は大きく変わるので最新の情報を御覧ください。



順天堂大学の夏山診療所は昨日をもって、今シーズンの診療を終了致しました。多くの方々が交代で来て下さり、本当に助かりました。ここを訪れた方は決して少なくはなかったと思います。今年の夏、下山中にケガをされる方が多くいらっしゃいました。中には骨折をされた方もいらっしゃいました。登山の事故は下りの方が圧倒的に多くおこります。下りでは絶対に走らない事、スニーカーではなく、しっかりとした登山靴をはく事などが大切になってくるかと思います。それにしても今年は下山でケガをされる方が多かったようです。
河地

雲上のコンサート。
2015/08/22

昨日の雨は午前中まで残りましたが、午後より天気が回復してきて、燕山荘の夏の締めくくりであるクラシックコンサートに併せたかのような天気となりました。このコンサートは今年で31回目を迎えます。



このコンサートが行われる頃には、合戦小屋から燕山荘にかけて、このオヤマリンドウがあちこちに咲き始めます。この花を見るとトウヤクリンドウもそうですが、夏が終わり秋になったことを感じさせます。



朝のうちは雨が降り、今日のコンサートは大丈夫かなと心配になるような天気でした。というのも今日の演奏で使う楽器は、すべて合戦小屋から歩荷で上げるからです。しかし、その心配も無用で楽器を上げる頃には雨は止んでくれました。



このクラシックコンサートの演奏をして下さるのは鈴木メソードの皆様方です。今回も歩いて登ってきて下さいました。写真は演奏前にリラックスされている皆さんの様子です。






いったい何日ぶりに見る日の入りだったのでしょうか。日の入頃、突然雲が切れ、とても素晴らしい日の入となりました。18時24分に水晶岳とワリモ岳の間に沈みました。日の入りも随分と早くなってきたものです。






このクラッシクコンサートは、毎年8月の第4土曜日に行っています。今年は8月1日が土曜日だったため、最も早い22日の開催となりました。不思議な事にクラシックコンサートの日に雨が降った事はほとんどありません。天気も見方してくれるのでしょうか。この2700メートルの山の上でのコンサートを皆さん過ぎゆく山の夏を惜しみながら聞かれていました。我々スタッフも仕事の手を休め、この演奏を聴きながら、夏の終わりを感じました。夏が終わるとなんとなくさびしい気分になりますが、これからは秋の紅葉、初雪など、季節それぞれの楽しみがあります。
燕山荘の最も大きいイベントのこのコンサートが無事に終わり、スタッフ一同夏を乗り切った感があり、ほっとしています。


今夜は久しぶりにきれいな星空が広がっています。
河地

雨の一日。
2015/08/21

朝から降ったりやんだりでしたが、ほぼ終日雨となり展望もほとんどない一日でした。秋雨前線によるものです。秋雨といっていいのかわかりませんが、稜線は風も冷たく、雨に濡れた体にはさらに寒く感じたことでしょう。これからの季節、雨の日は低体温症に気をつけなくてはなりません。濡れても保温性のある下着や、しかっりとした雨具。いくら高価な合羽でも古くなってしまったものは中まで濡れてしまいます。気温の高かったこれまでとは違い、雨の日は装備をしっかりとしたものにする必要があります。




それ程強い雨ではありませんでしたが、みなさん濡れての御到着でした。日中の気温は玄関の温度計で11℃辺りを示していて、肌寒い一日でした。小屋の中ではストーブを焚きましたが、フリースや薄手のダウンなどを着ていらっしゃる方を多く目にしました。山の上では季節はひと足早く進んでいます。街の気温からは想像出来ないかもしれませんが、ここではもう秋です。防寒着をお持ち下さい。




山荘周辺のナナカマドの実は日に日に赤くなってきています。最近はなかなか小屋から離れる事が出来ない日々が続いているのですが、ベニバナイチゴやクロマメノキなど木の実を付けだしたものもあるようです。それにしても秋を感じさせるものが増えてきました。




そんな中、まだまだ元気に花を咲かせているコマクサもあります。山荘の西側の一部では、この白いコマクサを何か所で見る事が出来ますが、この一つだけがまだまだ元気に花を咲かせています。




こんな天気でしたがお昼頃、ほんの一瞬だけガスが切れて燕岳を見る事が出来ました。今日の展望はこれだけでした。それでも小屋の中では皆さん、楽しそうに過ごされていて、雨の日でも楽しんで頂く事が出来て、なんだか救われた気分でした。




夜になっても雨は降ったり止んだりです。サンルームから外にこぼれる明かりが妙に美しく見えました。

さて、明日はいよいよ燕山荘の夏の締めくくりとなるクラッシックコンサートの開催日です。我々スタッフにとっても特別な一日となります。鈴木メソードの皆さんの素敵な演奏を聴きながら、過ぎゆく夏のひとときをお楽しみ下さい。
19時半頃よりコンサートを開始するため、それに合わせて夕食時間が普段より早く、また短くなりますので、御協力をお願いします。
河地

草紅葉始まる。
2015/08/20

秋雨前線がこのあたりの近くにあって、前線の動きしだいで天気は良くなったり悪くなったりしています。日中雨が降る時間も少しありましたが、概ね、灰色の雲に覆われた一日でした。そのため陽射しがなく、半袖では寒く感じ、スタッフのほとんどは長袖を着ていました。そろそろストーブが欲しくなってきました。




昨日、視界不良のため中段していたヘリによる荷揚げは今朝から再開し無事に全ての物資が届きました。そんな今朝は灰色の高層雲に覆われ、寒々しく感じる空でした。中岳と大喰岳の上にはクラゲのような雲がかかり、よけい寒々しく感じました。






先日までは、なんとなく山肌の色が黄色っぽくなっているような気がしましたが、今日改めて見るとあきらかに変わってきています。草紅葉が始まってきたようです。そして、空には秋らしい羊雲も浮かんでいて、まるで秋のようです。





秋雨前線は、ここより南にあり南東方向を見るとそちらの方では雨が降っているような雲に覆われていました。一方、北部の剣・立山方面は天気がいいようで燕岳の山頂脇にその姿を見せていました。山の上にいると遠くの天気まで知ることが出来ます。








草むらの中でガサガサ音がするので、しばらく見続けているとピヨピヨと雷鳥の子供の鳴き声が聞こえました。そこにいたのは雷鳥の親子でした。久しぶりに会う2羽の子供たちは、随分と大きくなり、高い所にあるエサをジャンプして食べたり、黄色くなった草の前や、まだかろうじて咲いているコマクサの前に行ったりと二つの季節の間を元気よく駆け回っていました。まだ親よりは小さいのですが、冬が来る頃には親とは区別がつかない程の大きさになっていることでしょう。この調子で大きくなってほしいものです。
河地

雲の変化に振り回されて。
2015/08/19

今日の天気は晴れといえば、曇りといえば曇り、そんな天気でした。燕山荘グループはヘリコプターの荷揚げ日で雲の変化に振り回された一日となりました。





気温が上がると上昇気流に雲が湧きやすくなるので、有視界飛行のヘリコプターによる荷揚げは日の出と同時に始まる事が多いです。それが僕達にはとても楽しみな事があって、普段であれば朝食出しに忙しく、外の景色さえ見る余裕はないのですが、この時だけは、日の出前から外で準備を始めるので刻々と変わる空の様子をすべて見る事が出来ます。今朝の日の出は雲海が広がり、その中から太陽が顔を出しました。更にその上に広がる雲が真っ赤に染まり、とても素晴らしい日の出となりました。ただ、あれだけ空が赤く染まると、明日以降の天気が気になってしまいますが。




そんな中、順調にヘリコプターの荷揚げは始まりました。燕山荘で最も眺めのいいヘリポートにずっといられるのは僕の大好きな時間です。日が登るにつれて、穂高連峰にはいい具合に光が当たり、とてもかっこよく見えました。
順調にいくかと思った荷揚げですが、その後はガスが湧いてきてしまい、一旦中断となってしまいました。



雲の切れ間からは、青空も見えていました。山頂方面の山肌に色はなんとなく黄色っぽくなっているようでした。



まずまずの天気だった今日も残り少ない山の夏を楽しみにお客様が登って来られました。お盆の頃に比べ、子供たちの数は少なくなり、ゆったりと山を楽しんでいらっしゃる方を多く見受けました。






一旦中断したヘリコプターの荷揚げがいつ始まるか気にしながらの一日となってしまいました。気温が下がり出した15時頃より、段々と雲が取れ出してきました。雲を良く見ていると西側から湧き出していたと思うと、今度は東側から湧き出してきたりと、ほんのちょっとの風向きの違いなのか、雲の様子が刻々と変わっていきました。それでもなんとか日没前に少しだけ荷物が上がりました。
明日以降は秋雨前線が近づいてくるようで、天気が気になります。今夜は星空は見えないものの松本市や長野市の夜景がいつも以上に美しく見えています。今日一日は高層雲や高積雲に覆われて青空もあまり見られませんでしたが、まずまずの天気の一日でした。
河地

天気回復。
2015/08/18

昨日の雨は上がり晴れの一日となりました。お盆休みは終わりましたが、平日でも天気さえ良ければ、これまで程ではありませんが、まだまだ多くの方で賑わう時期です。



雲が多いものの雨の後の晴れはうれしいものです。




             
新たに咲く花は少なくなってきましたが、まだまだ花を楽しむことが出来ます。ギザギザの葉をつけたアザミがトリカブトで賑わうお花畑の中にいくつか見られます。



元気のいいコマクサはだいぶ少なくなってきましたが、まだピンクの花をつけたものも多くあります。花の咲きだしの早かった今年は花の終わりも早くなりそうです。
花が季節の移り変わりを教えてくれます。




槍の穂先にだけ雲がかかり続け、なかなか姿を現わしてくれませんでしたが、午後になり、ようやく顔を出してくれました。




秋の足音が近づいてきていますが、まだまだこんな夏のような空が見られます。今の季節は夏と秋が入り混じっています。



晴れていても雲があったりして、なかなか正確な日の入り時刻はわからないのですが、18時半頃になってきたのでしょうか。まだまだ日が長いつもりなのか、日が沈んでから到着する方もちらほらいらっしゃいます。暗くなれば気温も下がり、登山道が見づらいなどの危険が増えるので、せめて日の入前に小屋に到着するような計画でお越し下さい。
河地

秋雨前線。
2015/08/17

本格的な雨降りの一日となりました。夏の空気と秋の空気の境目である秋雨前線が早くも現れ、低気圧の通過もあって風もやや強くなかなか厳しい天気でした。気温も夏の終わりの気温で、この雨に濡れた体ではよりいっそう寒く感じたことでしょう。また、稜線の、風は更に強くここまで来る間に濡れてしまって、縦走をやめた方もいらっしいました。賢明な判断ではないでしょうか。今日のような天気での稜線歩きは、低体温症の危険がともないます。





山荘の東側斜面にはたくさんのトリカブトが咲いています。まだ、シナノキンバイやミヤマキンポウゲなどの黄色い花で覆われていると思っていたら、いつのまにか青紫のトリカブトが咲き乱れる斜面へと変わっていました。






この雨で登山を止められた方も多くいらっしゃいました。特に、今日の雨脚、気温、風からして小さなお子様には厳しいものとなったことでしょう。天気の悪い日は無理をなさらないで下さい。夜になって風はさらに強くなってきて、テントをたたんで小屋泊りにされた方もいらっしゃいました。




山頂は時折ガスの切れ間から見る事が出来ました。トウヤクリンドウがあちこちに咲きだしてきていてます。この花は雨も良く似合いますね。



午前中、外仕事をしていると使い古したカッパだったせいもありますが、1時間ほどで中までびっしょりになりました。今日のような天気の中を歩くにはしっかりしたカッパが必要だと感じました。そんな外作業中、2羽のオスの成鳥の雷鳥を見かけました。雷鳥は、ヒナが孵ると縄張りを持たなくなり、オス同士で群れる事もあるそうです。また、羽毛の色もこの時期になるとメスと似たような色になってきます。オスは3回、羽毛の色が変わります。
河地

賑わいは過ぎて。
2015/08/16

お盆休みも終わりとなり、急に人の流れは少なくなりました。賑やかだったちびっこ達の声もあまり聞えなくなり普段の様子に戻りました。山では秋の入り口に入りつつありますが、この賑わいがなくなることが夏の終わりが近づいている事を最も感じさせます。今週末は燕山荘の夏の締めくくりである、クラシイクコンサートが開催されます。





今朝も気温は一ケタ台まで下がり、ひんやりとした朝を迎えました。寒いですがこの冷たい空気は、体がしゃきっとして心地良く感じます。そして、少し秋を感じさせるこの青空がなんとも美しかったです。




縦走路に目をやると山肌で少し黄色っぽくなっている所を見つけました。今年は花を咲かせるものが多かったコバイケイソウは場所によっては、すでに葉が黄色くなっているものを見かけるようになっています。早くも草紅葉が始まりつつあるようですね。




一月以上にわたって僕達を楽しませてくれたコマクサも遠くから見ればまだピンク色が美しいのですが、近くで見るともう少しで終わりが近い事が分かります。また、来年もきれいな花を咲かせてくれるように登山道を踏み外さないように御協力お願い致します。




日中は、雲が多かったのですがその隙間から見える青空はとてもきれいでした。花崗岩の岩峰が青空に映え、かっこよく見えました。その背景にある雲は卷積雲でこれまた秋を感じさせる雲でした。




今日も午後は東側は濃いガスに包まれました。燕山荘はちょうどその境目にあり、小屋の半分がガスに包まれています。小屋にいても半分はガスの中で真っ白でも、反対側に行けば展望は開けていて、ちょっと面白いです。




日が沈む瞬間というのは久しく見ていませんが18時40分よりは早くなっていることでしょう。小さな頃はこの日が沈む時間が早くなってくると夏休みも残り少なくなってきて、終わらない宿題に焦りを感じだしてきていた事を思い出します。
今日の夕景です。空が黄金色に染まり、なかなかきれいな空でした。明日は再び雨の予報となっています。天気図を見ると早くも夏と秋の境目である秋雨前線が出来てくるようです。今は季節の変わり目なんですね。
河地

最低気温は一桁へ。
2015/08/15

今朝、玄関の温度計は6.9℃を示していました。季節は秋へと進み始めました。
日中になれば太陽の陽射しはまだまだ夏の勢いがあり、陽射しのもとでは暑く感じました。お盆休みの賑わいは今日がピークといったところで明日以降は少しずつ静かになっていきます。



ヘリポート脇にあるナナカマドの実がこのところ気温が一気に下がったせいなのか、少し色が変わってきて赤くなっているものもありました。
つい先日、夏が始まったばかりかと思っていたのですが、秋を感じさせるものが増えてきて、改めて山の夏の短さを感じさせられます。




雲海ときれいな青空が広がり、美しい朝となりました。2日続きの雨の翌日だったので、この空は余計美しく感じました。



連日、テント場は満杯になっています。今朝10時頃の様子ですが、この時間であればまだまだ張ることは出来ます。ただこれでお盆休みが終われば、週末を除き、テントが張れなくなる心配はないかと思います。





夏の天気らしく9時を過ぎれば、西側は晴れているのに東側はガスに包まれてしまいました。
そんな時、合戦尾根を歩いて来られる方はガスの中を歩く事になります。途中の展望がなくて残念ですが、強い太陽の陽射しに照らされなくてすむので、歩くにはちょうどいいのかもしれません。
そんなガスの中を歩いてきて、稜線に出た途端、いきなり槍ヶ岳の姿が飛び出してきます。この場所に着くと苦しそうな顔をして登ってこられた方も笑顔になります。皆さんのこのうれしそうな笑顔に変わる瞬間を見るのはなかなかいいもので僕も笑顔になってしまいます。


東側を覆っていたガスが夕方が近づく頃切れ始め、松川村や池田町の町並みを見る事が出来ました。稲穂も順調に育っているようで、水田の緑色が上からもよく見えました。
河地

お盆休み。
2015/08/14

お盆休み真っ只中。連日多くのお子様が登ってこられ、どことなくのんびりとした時間の流れで、この時期らしい雰囲気になっています。とにかくみなさん楽しいそうなのがいいですね。
この燕岳登山が家族の良い思い出になるといいですね。







朝方まで降っていた雨は上がり7時頃より雲が切れて青空が見えてきました。昨日からの雨で御来光も見られず、あきらめムードが漂う中のこの急速な天気の回復にみなさん一斉に外にでてこられ、玄関前はたくさんの笑顔であふれていました。とても素敵な朝でした。




昨日の雨の中、登って来られた第2回目のファミリー登山教室の皆さんは最後の最後に燕岳を見る事が出来て、興奮を隠しきれないようでした。最後にオーナーの赤沼より登頂証明書を受け取り、元気よく下山していきました。




その後、天気は回復に向かうと思いきや、再びやや強い雨が降り出してしまいました。多くの方が濡れての御到着となってしまいました。それでも15時頃より再び、青空が広がり始め、皆さん出たり入ったりと玄関前は大変な賑わいとなりました。これで今回の雨は終わりそうです。ただ明日の朝は気温はいよいよ一ケタ台へと突入しそうな予報となっています。街ではまだまだ残暑が厳しいことでしょうが、山の上では一足早く秋が近づいてきています。




午後は、東側はガスに包まれました。こんな時はブロッケン現象が現れやすくなります。気づいた方はあまり多くはいらっしゃいませんでしたが、こんな天気の時は見られる可能性が高くなります。


お盆休みも後半に入ってきて、山の賑わいもあと数日といったところでしょうか。このお盆休みが終われば少しは静かな山となりそうです。
河地

8月の雨。
2015/08/13

梅雨明け以来はじめての本格的な雨となりました。地面はカラカラに乾き少し風が吹くと砂埃が舞っていたので、ちょうどいいお湿りにはなりましたが、多くの方が登山を楽しみにされていた今日ではなくても。と思ってしまいます。ただ、雨の日があるから晴れた日の良さを感じることが出来、晴れの日があるから雨の日のまた違った趣を感じることが出来るのですね。どちらにもそれぞれの良さがあります。
今年の夏は暑いだけでなく晴天の日が多く夏らしい夏になりましたね。
今日の雨で夏は一区切りといったところでしょうか。8月の雨は秋を連れてくるような気がします。



久々の雨に植物たちも喜んでいるかのようでした。ななかまどの実はまだ青いですが、それらに付く水滴がキラキラと光り、とても美しく見えました。




雨に濡れるトウヤクリンドウもまたいいものです。この花は我々スタッフにとって秋の訪れを知らせるもので、夏山の最盛期も終わりが近い事を感じます。




お昼頃、一瞬だけ燕岳を見る事が出来ました。その後、天気が回復する事を期待したのですが、残念ながら雨降りの一日となってしまいました。それでも今日もたくさんのちびっこ達が元気いっぱい登ってきて、小屋の中は賑やかでした。




小学生以下のお子様には、登頂証明書をお渡ししています。フロント前でスタッフがミニ授与式を行っています。そして、スタッフ皆で拍手をすると、どの子もとてもいい笑顔になります。その光景は何度見てもとても微笑ましいもので、今回の登山がいい思い出になってくれると我々スタッフもうれしいものです。




あいにくの天気でしたが、第2回目のファミリー登山教室の皆様が登って来られました。途中の合戦小屋でラーメンを作ったりして、1時間以上の休憩をとり、15時半過ぎに到着しました。この登り方だと小さなお子様でも体調を崩される方はほとんどいません。雨は降ったり、止んだりだったので、それほど皆さん濡れてはいませんでした。昨年一緒に登った子供たちが僕の事を覚えていてくれて、なんだかうれしくなりました。子供たちにとってこの登山は大冒険であり、多くの感動があることでしょう。我々スタッフもこのちびっ子たちの登山を応援していきたいものです。
河地

秋に一歩前進。
2015/08/12

今日も小さなお子様がたくさん登ってこられました。お盆休みらしい光景です。しかし、体調を崩されるお子様も多くいらっしゃいました。燕山荘は標高2700mにあるのでやはり何らかの高山症状によるものと思われます。それを防ぐにはゆっくり登る事が一番大切になってきます。また行動中に水分をとること。これで山は涼しくなってくると水分をとらなくなりがちなので、意識的に飲むこが必要になります。また、なるべくお声掛けするようにしていますが、小屋についてすぐに寝ない事です。寝ると呼吸が弱くなるので、最低一時間は寝ない方がいいです。そんなことを守れば高山症状が出ることは少なくなります。




玄関先の温度計は朝は10℃あまり、日中でも13℃と秋へまた一歩近づいたような気温でした。僕もとうとう長袖シャツを着てしまいました。
そんな今朝は雲の多い空となりました。高層雲が広がり、その隙間から射す太陽の光は、笠ヶ岳や水晶岳の山頂部だけを照らしちょっと面白い光景でした。




そして、肌寒さを感じる天気には、トウヤクリンドウが似合いますね。一週間前頃から咲きだしましたが、これも他の花同様いつもより早く咲きました。この花が咲くと夏が終わり、秋が始まった事を感じさせられます。




曇りがちな空でしたが、時折青空も見られました。




雲が多い割には視界がよく、甲斐駒、北岳などはっきりと見る事が出来ました。そして、その上には積雲が立ち上り始めましたが積乱雲までには発達しませんでした。夏であればモクモクとした入道雲になっていたことでしょう。こんなことからも秋を感じてしまいます。






日中は高層雲が更に厚みを増して、灰色の空となりました。西風もやや少し吹いて、外にいる方は薄手のダウンやカッパなどを羽織っていらっしゃいました。今日一日で季節がグッと秋へと近づいた一日でした。まだ暑い日が戻ってくるかもしれませんが、標高の高い山へ行かれる方は薄手のダウンなど防寒着をお持ちになられるといいかと思います。




夕方になり、再び青空が見られましたが、上空の風が強い事を現わす、レンズ雲が現れました。明日は台風13号崩れの低気圧が通過するため、雨が降る事も予想されます。そろそろ気温も下がり出してきていますので、しっかりとしたレインウェア、濡れても保温性のある下着などが必要になってきます。
河地

夏休み。
2015/08/11

お盆休みが始まった方もそろそろ多くなってきたようです。平日にもかかわらず多くの方が登って来られます。特に目につくのが小さなお子様を連れた親子の方です。子供たちは元気いっぱい小屋の中を走り回っています。よくがんばって登って来たねと声をかけてあげたくなります。きっといい夏休みの思い出となることでしょう。




月もだいぶ細くなってきて、星を見るにはとてもいい条件となってきました。まもなく見られるペルセウス座流星群は今年は天気さえ良ければ、良い条件で見られそうです。
日の出前のこのオレンジ色の空がいつ見ても美しいです。



今朝の日の出は卷積雲(うろこ雲)が照らされて、なかなか素敵なものでした。日の出もそろそろ5時を過ぎてきそうです。



この雲は春や秋に現れやすい雲で、ここ数日良く見られます。雲からも夏から秋へと季節が進んでいることを感じさせられます。この雲は、刻々と姿を変えて行くので日が登ってしばらくすると見られなくなってしまいました。幻想的な光景でした。




雲が多い一日で青空はあまり見られませんでした。ややムシムシした感じで少し動くと汗ばむ陽気でした。そして、午後になるといつものように東側にはガスが湧き出してきました。ガスに半分だけ隠れた燕岳の姿は、僕はけっこう気に入っています。




ガスで真っ白でもサンルーム前のベンチは賑わっています。サンルームは外窓口もあり、外で生ビールやケーキなどを楽しむ事が出来ます。汗をかいて登ってきた体に生ビールはおいしく感じることでしょう。




今日のテント場は午前中にはいっぱいになってしまいました。このお盆休み中はテント場もいつも以上に賑わうことが予想されます。その際には合戦小屋に掲示を出します。合戦小屋にテントを張ることも可能です。時間があれば、隣の大天荘まで進む方もいらっしゃいます。もしくは素泊まりに替えられる方もいらっしゃいます。混雑時には出来るだけつめて張って頂けますよう御協力お願いします。




燕山荘企画のファミリー登山教室の第1回目の皆様が登って来られました。家族で山に登り、自然とふれあい大自然の素晴らしさを体験して頂き、親子の絆を深めて頂きたいと続けている企画です。また、その子供が大きくなった時、また山に登りたいと思って頂ければ幸いです。この登山教室ではとてもゆっくり登ります。途中の合戦小屋においては1時間以上の休憩をとります。そうすることによって高山病などで体調を崩すお子様はほぼいなくなります。小さなお子様を連れて燕岳に登られる方はこれを参考になさるといいかと思います。
河地

涼しくなってきました。
2015/08/10

立秋あたりから気温が下がりだしてきましたが、日中でも玄関にある温度計は13℃位までしか上がらず、じっとしていると長袖が欲しくなる気温でした。
間もなくお盆休みが始まり、山の賑わいはしばらく続きそうです。なかなか忙しい日が続いていますが、楽しそうにされているお客さまの様子を見ると、人のお役に立ていることが嬉しくなり、がんばらなくてはと思う日々が続いています。






ここ数日と同じように朝のうちはきれいな青空が広がりました。魚の骨の形をしたような雲も現れていました。玄関先では出発前に最後ののんびりとした時間を楽しまれている方々の明るい笑い声があちこちから聞こえてきました。




ただ今日はいつもより雲が多く青空の見られる時間が少なくなりました。接近はまぬがれた台風の間接的な影響なのでしょうか。ちょっとムシムシした感じがありました。この台風崩れの低気圧が近づく頃の天気が少し気になります。




小屋の東側斜面には、シシウドが元気よく花を咲かせています。その奥の僕らがウド沢と呼んでいる谷底にはまだ雪渓が残っています。年によってはその雪渓が消える前に次の雪が積もる事があります。雪の少なかった今年はどうなることでしょう。



お昼頃より山荘周辺は濃いガスにすっぽりと覆われてしまいました。そのガスに太陽の光が遮られた事により、涼しいというより少し肌寒さを感じました。逓減率からいくとここの気温は松本より12℃程低くなるのですが、それ以上に気温が下がる事があります。30℃を越える待ちの暮らしからは想像できないかもしれませんが、薄手でいいので防寒具をお持ち下さい。




日中はガスに包まれましたが、日の入頃、燕岳が見えてきて、夜になると星も見えるようになってきました。お盆休みになれば、お子さまと一緒に登って来られる御家族が多くなります。このお盆休み中も晴天が続き、素晴らしい山々の眺めやきれいな夜空が見れるといいですね。一生の思い出となることでしょう。
河地

晴天続き。
2015/08/09

梅雨明けして以来この辺りで雨が降ったのは、ほんのわずかな時間だけです。曇り空の日もありましたが、概ね晴れの天気が続いています。小屋開けの時は異常ともいえるくらい雪の少なさ、5月上旬の気温の高さといつもとは違う天候などから、果たして今年の夏は大丈夫なのかと心配していたのですがそれも杞憂になりそうです。今年は夏らしい夏になったようです。






今日も爽やかな空が広がりました。陽射しはまだまだ強く夏を感じますが、日影に入ればひんやりとしてとても心地よく感じます。暑い街から登って来られた方々にはこの涼しさはたまらなく感じたことでしょう。





コマクサは見頃を過ぎつつありますが、今はこの周辺ではトリカブトがたくさん咲いて、青紫がとても鮮やかです。この色は青空にとても映えます。



昨日に続き、今日も日中はガスが湧きあがることなく、安曇野が眼下にきれいに見えていました。きっと下からも燕岳がきれいに見えていたことでしょう。この晴天の下、ヘリポートでは多くの方々がのんびりと過ごされていました。がんばって登ってきた合戦尾根を見下ろしながら過ごす時間はとてもいい時間ではないのでしょうか。




午後になって常念岳から東天井岳の後ろに積乱雲が発達してきましたが、この辺りでは雷雨になることもなく、終日晴れが続きました。再び、地面がカラカラになってきているのでちょっとでいいからお湿りがほしいところです。



皆さん到着され、のんびりとした時間が流れている中、どこから飛んできたのかグライダーが気持ちよさそうにここの上空を飛んで行きました。



日が沈む少し前、西の空には天使の梯子が見られました。この写真は、カラーで撮ったもので白黒ではありません。ちょっとおもしろい写真になりました。
河地

立秋。
2015/08/08

二十四節季の季節と実際の季節では、ずれがありますが季節の進みが早い山の上では、二十四節季の季節と同じになることがあります。今日は立秋ですが、ここ数日で山の気温は低くなりました。半袖で一日中過ごせていたのですが、朝晩は長袖を着たくなるようになってきました。
まだまだ、暑い日は戻ってくるかとは思いますが、秋の足音が聞こえ始めてきたような一日でした。




このところ連日御来光が見えています。しかし、同じ御来光はありません。毎日、それぞれの良さがあります
。僕達スタッフはちょうど朝食出しの時間と重なるので小屋の中からしか見られませんが、何度見ても御来光はいいものです。



今朝の7時頃、お客様が出発される頃の様子です。皆さん長袖を着ていらっしゃいます。山の朝はそんな気温になってきました。松本市の気温よりだいたい12℃くらい低い気温になります。




今日も券雲が美しく浮かんでいました。この雲を見るとやっぱり秋を感じてしまいます。






週末とあって今日も多くのお客様で賑わいました。日中、雲が多くなってきたものの好天に恵まれ、あちこちから楽しそうな声が聞えてきました。山の夏は一瞬で終わってしまいます。それを楽しもうと今の時期は連日多くのお客様がお越しになられます。我々スタッフも少しでもお役に立てるよう精一杯頑張っています。



今日は日中になっても東側にはガスが湧きあがる事がなく、安曇野がきれいに見えていました。夏であればたいてい9時を過ぎれば東側はガスに包まれてしまいます。ここへきて季節が一歩進んだようです。
河地

暑中お見舞い申し上げます。
2015/08/07

街では相変わらず暑い日が続いているようですね。この言葉が使えるのは今日までですね。明日は立秋、暦の上ではもう秋になります。そんな今日は北から張り出す高気圧に覆われたせいか暑さも少し和らぎ、風も少しひんやりとして季節が秋へと近づいたのを感じさせられました。



「爽やか」という言葉がぴったりとくるきれいな青空が広がりました。そよ風程度の風も吹き、とても過ごしやすい陽気となりました。そういえば昨日見たうろこ雲のような高積雲はこの涼しい陽気の前触れだったのでしょうか。





やはり今日も9時位を過ぎてくると雲が多くなってきましたが、昨日までとは違い東側がガスですっぽり覆われることもなく、安曇野を終日望む事が出来ました。




今日登って来られた方は、そよ風も吹いて歩くにはちょうど良かったとおっしゃっている方が多くいらっしゃいました。まだまだ暑い日が続きますが、こうして少しずつ暑さも和らいでいくのでしょうか。山の上では例年この立秋を過ぎると秋らしさを感じるようになってきます。




日の入前の玄関前は夕食を終えた方とこれからの夕食を待つ方で大変賑やかになります。皆さんビールなどを飲みながら、今日の登山の話でもされているのでしょうか、楽しそうな笑い声があちこちから聞こえてきて、とてもいい時が流れています。






今日も小焼けが大変美しくなりました。ここ数日は日が沈み、15分位してから空が真っ赤に染まることが多いです。この時間ともなればさすがに肌寒く、半袖でいるのはエプロンをつけたまま僕位でした。
河地

少し涼しくなってきたかな。
2015/08/06

同じような天気が続いています。朝のうちは晴れていても9時頃になると東側からガスが上がってきて山荘もすっぽりとそのガスにつつまれてしまいます。しかし、西側は晴れていて山頂も西半分だけ見えます。そして、14時を過ぎると、雷鳴が聞こえたり、雨が降ったりと。日が沈む頃には再び晴れてきて、夜にはきれいに天の川を見る事が出来ます。




日の出は5時頃になってきました。朝方の少し寒いくらいのひんやりとした空気がとても気持ちいいです。






9時を過ぎるとガスにつつまれて展望がなくなってしまうので、それまでに写真を撮らないと今日お届けする素晴らしい展望の写真がなくなってしまう可能性があります。
秋を思わせるような空でした。卷積雲が出て、空が高く感じられました。




ヤマハハコの花を燕山荘周りでは多く見かける事が出来ます。咲く花が変わってくると、それが季節の移り変わりを感じさせてくれます。もうすでに秋の花に変わってきていて、夏の短さを感じさせられました。とはいってもまだまだ夏山シーズンは続きます。




ガスに包まれた日中の玄関先の温度計は16℃程までしか上がらず、涼しい一日となりました。山の上は気温は最も高い時期は過ぎたのでしょうか。夕方、ガスが切れるとその向こうには積乱雲が顔を出しました。今日もどこかで雷雨があったようです。ここ燕岳では数日間、雷雨はおきていませんが、まだ午後に雷雨の発生しやすい天気は続きそうです。




このところ日が沈むのは雲やガスがあって見られなく、正しい日の入り時刻はわかりませんが、18時40分頃かと思われます。日の入は見られなくてもその後に空が紅く染まる小焼けが今日も美しく見られました。
そして、夜になるとガスの切れ間から夏の星座が姿を現わしてきました。
河地

早出早着。
2015/08/05

ここ数日似たような天気が続いていて、午後になると雷雲が発生し、遠くで雷鳴が聞こえます。幸いこの辺りでは雷雲は発生していませんが、夏の典型的な天気です。しばらくこんな天気が続きそうなので早出早着を心がけるといいでしょう。



昨夜はきれいな星空が広がっていました。朝になってもその好天は続いていて、5時頃雲の中から太陽が顔を出しました。まだ青い実をつけたナナカマドの葉っぱについた夜露が朝日に照らされて美しく輝いていました。



朝の槍ヶ岳の上には、ちょっといい雰囲気の雲が出ていて、なかなかいい光景でした。今日は湿気が多いのかぼんやりとした空でした。




今日はガスの立ち上がりが早く、9時頃には東側はガスに包まれてしまいました。そのおかげで陽射しが遮られ、ひんやりと心地良さを感じました。




燕山荘の東側斜面には、今シシウドがたくさん出てきています。周りの草花よりひときわ高く目立っています。花は秋の花へといつの間にか変わってきています。




普段は個人用テントで賑わう燕山荘のテント場ですが、このところ学生さんの大きなテントが多くなってきました。僕も学生の頃はあのような大きなテントで、仲間と寝食をともにしたものです。少し懐かしい気分になります。



昨日に続き、今日も虹が見られました。不安定な天気の時にはこういった普段あまり見られない気象現象が見られる事があり、ここしばらくは同じような天気が続きそうなので、また虹に出会えるかもしれません。
河地

久々の降水。
2015/08/04

梅雨明けして10日以上過ぎましたが、どうやら今年はなかなか厚い夏となっているようです。しばらく雨も降っていないので砂が多いこの燕岳周辺はかなり埃っぽくなっていて、少しでもいいから雨が降ってくれないかなという気分になっていたところ、少しだけ雨が降りました。ほんのり地面が湿る程度でしたが、これで少しは埃っぽさが解消されるのではないでしょうか。



今朝の日の出は雲の中から真っ赤な太陽が顔を出しました。日の出時刻は雲があったので多少は遅くなっていましたが、4時56分でした。もうまもなく5時台へと突入していきます。夏至の頃には4時半前には太陽は顔を出していたのですが、気がつけば30分以上も日の出は遅くなってきていたのですね。


今朝もきれいな青空が広がっていたのですが、うっすらと雲があったせいで少し光線の具合が違い、槍ケ岳と縦走路がいつも以上に美しく見えたような気がしました。




槍の写真を撮るとその左側にそびえる穂高岳連峰にもついつい目がいってしまいます。望遠レンズで撮れば、こんな感じでなかなか迫力があります。





先日見かけたと思われる2羽のヒナを連れた雷鳥を見かけました。今日はちょっと涼しかったのか元気よく歩き回り心配そうに見守る親の事など気にしないで、餌を求めていました。この写真のヒナは目の上に赤い線が出てきたのでオスなのでしょうか。雷鳥にストレスを与えないためにも適度な距離をおき、あまり長い時間追いかけまわさない方がいいでしょう。そっとしておいてあげましょう。





天気が良かったのは10時位まででいつものようにガスに覆われてしまいました。ガスに包まれてしまうと直射日光を浴びない分、涼しく感じました。外作業をするには随分と助かりました。やがて、14時頃より、遠くで雷鳴が聞えたかと思うと雨がパラパラと降り出しました。地面がしっとりするほどではなかったのですが、普段はいやな雨も今日ばかりは、久々の降水になんとなくうれしくなりました。




今日の夕景はちょうど日が沈む方向に積乱雲があって、ちょっとおもしろいものになりました。午後になると雷が発生しやすい状況です。早めに目的地に到着するような計画をたてましょう。
河地

ひと雨ほしい頃です。
2015/08/03

連日、気温の高い日が続いています。地面はカラカラになり、草花も疲れたような感じになっています。ここ数日、雷雨が各地で発生しているようですが、この辺りでは雨さえ降りません。雷は怖いのですが、ほんのお湿り程度でいいので雨が降ってくれるといいのですが。



今日も朝からきれいな夏空が広がりました。比較的からっとした昨日までとは違い、少し蒸し蒸ししたような感じでした。飛行機雲もすぐには消えず、しばらく空に白い線を残したままでした。




昨日までは朝は雲海が広がっていましたが、今日は雲海というより朝もやみたいなものが広がっていました。昨日までと天気の様子が違うので、もしかしたら今日はひと雨あるのかな期待しました。




今日は所用があって、鎖場付近まで出掛けましたが、久しぶりに炎天下の中を歩いているとあまりの暑さに驚きました。皆さん、こんな中を登って来られて来ているのですね。帽子やタオルなどがあるといいなと感じました。
先程から雨が降ってくれるといいなと感じたのは、このところの晴天続きで登山道が乾き、砂地のところでは大変滑りやすくなっていたからです。花崗岩のこの燕岳では砂地の所が多いのでスニーカーなどでは滑りやすいので、登山靴でお越し下さい。



            ミヤマリンドウ
また新たな秋?の花を見つけました。先程の鎖場のちょっと下の所です。あらためて思いますが今年は花の進みが早いですね。






花崗岩は風化されやすいので燕岳周辺にはおもしろい形をした岩がたくさんあります。そのひとつのめがね岩に登る方がいらっしゃいます。今日はそこに登らないよう看板を設置してきました。岩がもろいので崩れてしまう危険があるからです。この周辺では登山道をはずれて岩の上に登らないようにしましょう。
河地

夏山真っ只中。
2015/08/02

晴天が続いています。梅雨明け当初は天気がすっきりとせず、今年の夏は大丈夫かと心配したのですが、どうやらその心配はいらなそうです。夏らしい夏になりました。
お盆の頃になれば吹く風にどことなく秋を感じるようになってくることを考えると山の夏はとても短いものです。その山の夏を楽しもうと連日多くの方々で賑わっています。
山の夏を楽しむには今が一番かもしれません。







今朝も真っ青な空が広がりました。夏の太陽の光に照らされてすべてが輝いているように見えます。
ヘリポート下のナナカマドは、まだ緑色ですが実を着けだしました。なかなか忙しい日々が続いていて、遠出は出来ませんが、小屋の周りをちょっと歩くだけで、ちょっとした季節の変化を見つける事が出来ます。




気温が上がってくるとあちこちに積雲が湧き出してきて、青い空に白い雲、まさに夏の光景となります。日中は皆さん日射しを避けてなのか、天気がいいにも関わらず、外にいる人はあまり多くはありませんでした。今日のような日射しのもとに長時間いるのはなかなか体力を消耗するものです。






午後になってくると昨日と同じようなところでまた積乱雲が発達しました。この辺りは今日も雷雨はありませんでした。そろそろちょっとしたお湿りがほしいところなんですが。




夏休み中とあって、連日多くの子どもたちが登ってきます。北アルプスデビューには燕岳は人気があるようです。ただ、この燕岳も標高2700メートルの高い山なので、なんらかの高山症状が出てくる事があります。それを防ぐ最もいい方法はゆっくり登る事、小屋に到着してすぐに寝ない事です。




槍方面、常念・蝶ケ岳方面へ縦走される方は多くなっています。縦走登山というのは日本の山ならではの文化のようです。ここしばらくは夕立の発生する可能性もあるので、昔からよく言われている早出早着を心がけるといいかと思います。そして、小屋でのんびりとした時間を楽しむのも良いかと思います。
河地

青い空と白い雲。
2015/08/01

8月に入りました。今日も暑い一日となり岐阜県の多治見市では40℃近くにまでなったようです。今年の夏は暑さの大変厳しい夏となっているようです。
さて、山小屋では7月最後の週末と8月最初の週末が最も混雑する日となることが多いのですが、やはり、今日も大変多くの方々で山は賑わいました。





日の出前は半袖では寒いほどに空気はひんやりとしていますが、太陽が顔を出した途端に気温はぐんぐん上がり出します。
朝のうちは東側にはきれいな雲海が広がり、なんとも言えぬ美しい光景でした。






この夏、一番といっていい天気となりました。湿気も少なく、空気も澄んで周りの山々をくっきりと見る事が出来ました。そしてなんともいいのがこの空の青さです。
今日はトンボが大発生して、どちらの方向の写真を撮ってもトンボが小さく写り込んでしまいました。



午前10時頃になってくると南東方向(八ヶ岳方面)には、ふわふわと浮かび上がる雲が発生し始めました。これは地上が太陽に熱せられて起きる上昇気流によって発生した雲と思われます。このような雲が見られたことから地上では早くも気温が急上昇している事が分かりました。




お昼を過ぎてくると東の空にはかなり発達しそうな積乱雲がもくもくと現れ始めてきました。まさに夏の空です。僕はこんな空が大好きです。





そして圧巻だったのは、日が沈む頃です。積乱雲は更に発達して、カナトコ雲にまで成長しました。こんなに発達した積乱雲はあまり見た記憶はありません。雨雲レーダーを見ると諏訪方面や秩父・奥多摩などで激しい雨が降っていたようです。皆さん日が沈むのを見るより、反対側の東の空の積乱雲にくぎ付けになっているようでした。





暗くなると雷が光るのがはっきりと見えるようになってきました。写真の左上は月の明かりですが、右の光が雷の光った瞬間です。シャッターを何枚もきらないとこのタイミングに合うのはなかなかないものです。


夏らしい空の広がる一日でした。山は夏真っ只中です。
河地

プロフィール

北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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