北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

7月も今日で終わり。
2016/07/31


昨夜、寝る頃は強い雨が降っていたのですが、朝になってみると雨は上がり、きれいな星空が広がっていました。今の時期、夜明け前に夏の星座は西の空へ大きく傾き、代わりに東の空からは冬の星座が昇り始めてきます。だいぶ細くなった月も美しく輝き、なかなかいい感じの夜空でした。昨日までと空気が入れ替わったのか、あまり寒さを感じない朝でした。



日の出は4時45分頃となってきて、少しずつ遅くなってきています。今日も雲が紅く焼ける美しい朝焼けを見ることが出来ました。玄関前やヘリポートには多くのお客様がその瞬間を待っていらっしゃいました。



今日もガスに包まれる時間のほうが多かったのですが、昨日までよりは燕岳が姿を見せる時間が多くなりました。見る天気予報によって予報が異なっていることが多く、今年の夏は天気予報がなかなか難しい年となっているようです。







午後になって、ガスが切れ、展望が広がったときに見られた光景はもくもくとした白い雲と青い空で夏らしいものでした。7月も今日で終わりになりますが、ようやく夏らしい空を見ることが出来ました。夏といえばやはり入道雲ですね。見ている分にはいいのですが、その下では激しい雨となっていたり、雷となっていることがあります。今日もこの雲からと思われる雷鳴が何度か聞こえました。



久しぶりに夕焼けを見たような気がします。ここ最近はいつも夕方はガスで真っ白けになっていました。今日は気温も上がり、夏らしさを少し感じることが出来ました。

このところ登ってこられるお客様が多くなってきましたが、それに比例して到着が遅い人も多くなってきています。遅くなれば雷雨にあう可能性も高くなりますし、何かトラブルがあったとき、その対応中に日没を迎えてしまうことも考えられますし、時間が遅くなれば、不安な気持ちでの登山になってしまいます。早めに小屋に到着して、山でゆっくりできる計画でお越しになられることをお勧めします。
河地

夏空はどこへ。
2016/07/30




i明け方は強い雨となりました。梅雨は明けたというものの青い空と白い雲の夏空をなかなか望むことが出来ません。そうこうしているうちに7月も明日で終わりとなってしまいます。
それでも日中はなんとか雨が降ることもなく、曇り空ながら時折燕岳が姿を見せてくれました。日差しがないせいか写真でもわかるように長袖の方がほとんどです。晴れていれば、この時期の日中は半袖で十分なのですが。


午後に少しだけ夏を感じさせる空が見られました。この空が今年の夏を象徴しているようで、いつもの夏の力強い空とは違いました。



チングルマの花はすっかり秋の姿へとなってきています。これに水滴が付いてなんとも趣のある光景となっていました。山の夏は短く、夏が始まったと同時に早くも秋の足音が聞こえ始めています。



今日は終日曇り空で終わり、日の入りも見ることが出来ませんでした。夕刻、燕岳の下を東から西へと流れていく雲がなかなかいいアクセントとなっていました。
今年の夏はどうもいつもと違うようですね。天気図を見ても太平洋高気圧が張り出してきません。こんな夏もあるものですね。
河地

少し遅い夏の始まり。
2016/07/29


今朝の4時前、玄関前に出てみると東の空には月が輝き、その下には雲に半分隠れたオリオン座が昇りだしてきていました。夏山シーズンは今が本番ですが、早くも冬の星座が見られるようになってきました。



日が昇った直後の雲海は、凹凸がはっきりと見えて、一番美しく見えます。



ここへきて縦走に出られる方が急に多くなってきました。山が最も賑わう季節になってきたようです。



昨日、ヘリコプターの荷揚げがすべて終わらなかったため、足りない食材を歩荷しに朝早く出かけた時、振り返るとちょうど燕山荘に太陽の光が反射して、まぶしいくらい輝いていました。こんな時間に登山道を歩いていることはほとんどないので新しい発見となりました。同じ山でもちょっと時間帯を変えるだけで新たな発見があるものです。



金曜日とあって今日は多くの方々で賑わいました。日中はガスに包まれて展望はなかったのですが、15時頃より急にガスが取れ、皆さん展望の良いヘリポートに集まっていらっしゃいました。そして、なんとかヘリコプターも飛んでくれて週末を前にギリギリセーフといったところで準備が整いました。改めてヘリコプターのありがたみを感じさせられました。

明日は大変多くの方で山は賑わいそうです。今は夕立のような雨が降っていますが、明日にはやんでいることでしょう。
河地

ようやく梅雨明け。
2016/07/28


長野県も今日ようやく梅雨明けしたようです。先日の雷はやはり梅雨明けを知らせる雷だったようですね。ここへきて夏山らしい賑わいとなってきて、今朝も早くから多くの方々が次の目的地へと出発されて行きました。



日の出頃はすっぽりとガスに覆われ、日の出はなかったのですが。6時半頃よりガスが切れだし展望が広がってきました。





今日はヘリコプターによる荷揚げの日でした。スタッフ総出でたくさんの物資を運びました。順調に進むと思いきやガスが濃くなってしまい、途中で終了となってしまいました。晴れてはいても夏はこのガスに悩まされることが多くなります。



梅雨が明けたといってもスカッと晴れ渡った一日とはなりませんでしたが、この白い雲はまさに夏の雲でした。気温も昨日までと違い、夏らしい気温となってきて、日中は長袖を着る必要もなくなってきました。



午後になるといつもとは違い燕岳の西側はガスに覆われていました。ちょっと珍しい光景だったので、シャッターを切りました。



夏休みに入ったのか、このところ小さなお子様が登ってこられるようになってきました。そんなお子様にささやかなプレゼントとしてスタッフが登頂証明書をお渡ししています。お子様の思い出になると我々もうれしい限りです。
明日辺りから山は最も賑わう期間へとなってきます。
河地

雷の後に。
2016/07/27


昨夜は雷鳴が聞こえていたようですが、連日の忙しさのせいかぐっすりと眠り、全く気付くことがありませんでした。朝になり、朝食の準備をしているころ、再び雷鳴が聞こえ、暗い空の中、稲光が明るく光りました。
寒気による雷でした。そんな雨の中、燕岳が姿を見せてくれました。



この雨はちょうど皆さんの出発時間と重なり、昨日お越しの南山中学校様は雨の中の下山となってしまいました。





この天気は7時前に急激に回復してきて、玄関前は急に活気づきました。この雷がこの地方に梅雨明けを告げるものとなったのでしょうか。



しかし、燕岳はなかなか姿を見せず、さらに午後になると東からはガスが湧いてきて、燕岳は姿を見ることが出来ませんでした。天気は回復したものの、このガスにより今日予定されていたヘリコプターの荷揚げは出来ませんでした。



           ミヤマアキノキリンソウ
この花の名前にはなんとも興味をそそられます。夏の終わりごろに咲く花で、この名前からも秋が近いことをいつも感じさせられる花です。その花がもう咲き出してきています。



             ミヤマトリカブト
燕山荘の周りでは次々にこの花が咲き出してきています。

この先、太平洋高気圧が少しづつ勢力を伸ばしてくるようです。この地方にもいつもより遅い梅雨明けがやってくるのも近いのではないでしょうか。花の季節の進みは早いのですが梅雨明けはいつもより遅くなっています。
河地

雨の一日。
2016/07/26


朝から雨の一日となりました。今シーズン最後の学校登山となった松島中学校の皆さんが雨の中でしたが元気よく下山されて行きました。
すべての学校登山が無事に終了してほっとしています。これからも長野県の文化である学校登山が続くといいですね。



午前中は雨脚は強く、風もやや強く吹いていました。大天井岳から縦走してこられた方々はなかなか大変だとおっしゃっていました。日中の気温は10度くらいまでした上がらず、雨に濡れて風に吹かれると体温が奪われ、夏といえどもなかなか厳しい条件となります。雨の日の稜線歩きは無理をなさらないで下さい。そんな天候でしたが短い時間の間、燕岳は姿を見せてくれました。



また、ほんの一瞬でしたが槍ヶ岳も姿を見せてくれました。今日ここからも槍ヶ岳の姿を見た方々はそう多くはいらっしゃらないと思います。



雨がこやみになってきたころ、視界が広がり、有明山の頭が雲海の上に出ているのも見ることが出来ました。雨が降っているのに、突然視界が広がったのはちょっと不思議でした。おそらく冷たい空気が入ってきたからなのでしょうか。日中は肌寒く、ストーブを必要とする気温でした。



ナナカマドの花も終わり、気づけばまだ青い実へと変わっていました。このナナカマドの葉に付く水滴がとても美しかったです。秋になればこの青い実も美しい赤色へと変わり、楽しませてくれることでしょう。




燕山荘の周辺の何か所かで白いコマクサを見ることができます。

明日以降の天気を見ていると晴れマークが多くなってきています。今日の雨は梅雨の終わりを告げる雨だったのでしょうか、そうなってくれるとうれしいのですが。
河地

久々の雨。
2016/07/25


今朝も美しい朝焼けで始まりました。ただ低気圧が近づいてきているようで、天気は下り坂へと向かっている時によく見られる真っ赤な朝焼けでした。それはそれとしてここ数日では最も美しい朝となりました。



朝のうちは燕岳も姿を見せていましたが、だんだんと黒い雲が広がりだしてきて、天気の崩れが近いことを物語っていました。



これは先日の写真ですが、この数日は朝は天気が良くても9時を過ぎれば、東側はすっぽりとガスに覆われ、この場所からの燕岳の写真を撮ろうと思っていても気が付けば、写真が撮れない、そんなことの繰り返しでした。案の定、今日も9時を過ぎるとガスに包まれ、何も見えなくなってしまいました。
この数日、オホーツク海高気圧に覆われて、同じような天候が続いていましたが、明日は低気圧が近づいてきて、気圧配置の様子が変わってきます。これを機に本当の夏がやってくるのでしょうか、そうだとうれしいのですが。



早くも小屋の周りではトリカブトの花が咲き出しました。夏の後半に咲く花がもう咲いてきています。季節の進みが早かった今年はやはり花の季節も早く進んでいます。季節感が少しおかしくなってきます。



安曇野市観光協会主催の登山ツアーの皆さまです。いつもは麓から見上げている山に登ることが出来て、そして、燕岳の美しさに皆さん大変感動していらっしゃいました。
河地

いつもと少し違う夏。
2016/07/24


この数日は朝起きると月がまだ明るく輝いていて、その月光の下、いつも見ている山々が昼間見るものとはまた違った光景になります。
今朝は小屋の上にうろこ雲が現れ、月は隠れてしまいましたが、その雲を通して月明かりが差し込み、なかなか美しい光景でした。



連日のように美しい朝焼けが見られています。夏になれば、いつもなら雲のないクリアーな空の朝焼けが見られるのですが、今年の場合はいいのか悪いのかわかりませんが、雲の多い朝が多いため、連日のように雲が赤く染まる朝焼けが見られています。



今年も東京の成城学園中学校の皆さんが槍ヶ岳を目指して、出発されて行きました。地元中学校の学校登山と並んで、こちらも古くから続く伝統行事となっています。皆さん、ヘルメットをかぶり、しっかりと安全対策をとっていらっしゃいました。



今日もきれいな青空が広がりました。ただこれが見えたのも朝の9時位までで、その後はガスに覆われてしまいました。ここ数日同じような天気が続いています。今年は太平洋高気圧ではなく、オホーツク海高気圧に覆われていて、いつもと違った夏になっています。この空を見ると夏ではなく秋を感じさせられてしまいます。



いつもより早く咲き出したコマクサは、早くも花が茶色くなってきているものの出てきました。コマクサを楽しむのなら早めにお越しになられた方がいいかと思います。
河地

青い空。
2016/07/23


今朝は屋根を叩く水の音で目が覚めました。雨かと思い外を見てみれば、星が輝いていました。水の音は夜露が下りて屋根から落ちる水滴の音でした。もう夜露が下りる季節になったのですね。まだ、夏は始まったばかりなのですが。その夜露がチシマギキョウにも付いて、キラキラと美しく輝いていました。



7月後半と8月前半の週末というのはたいへんな賑わいとなります。そんな1日のスタートは素敵な日の出で始まりました。さあ今日1日がんばるぞとスタッフの誰もが思ったことでしょう。




そして、太陽が登り、空が青くなってくるととてもきれいな空が広がりました。槍ヶ岳の上には月が浮かび、双六岳辺りには滝雲のような雲がかかり、また、東の空には有明山の頭だけが見える雲海が広がり、とても美しい光景が広がっていました。これから始まる忙しい1日の前のホッとできる時間に見られた光景でした。




日中になるとガスが多くなってきてしまいましたが、多くのお客様で賑わい忙しい一日となりました。いよいよ夏山シーズンがやってきたなと感じさせられる1日でした。この数日は青空が見られるのは9時くらいまでで、その後は濃いガスに包まれてしまうという日々が続いています。今年はなかなか太平洋高気圧が張り出してこないため、夏本来の青空がなかなか見られず、それが待ち遠しく感じます。
河地

梅雨明けまだですが。
2016/07/22


今朝も気温が8℃台と少し寒さを感じる朝となりました。夏とはいえ、山の上はまだまだ朝晩は寒さを感じます。街の人からしたら、きっとうらやましいことでしょう。そんな今朝4時過ぎ、満月を過ぎた月が槍ヶ岳の上に美しく輝き、その周りには傘が出来ていました。



そして、雲が多く日の出は少し遅れましたが、その雲が美しく焼けてきたと思ったら、くっきりとした太陽柱まで見ることが出来ました。そんなには頻繁にみられることのない太陽柱が見られ、なんだかいい一日になるような気がしました。





そして、日が高く登れば青い空が広がり、高瀬側の谷には雲海も入ってとても美しい光景となりました。雲の様子からや朝のひんやりとした空気からは早くも秋の気配を感じるさせられました。夏はまだこれからだというのになんだか不思議な感覚でした。



明善中学校の皆さん


穂高西中学校の皆さん

今朝の玄関前は2校の中学校さんでたいへんな賑わいとなりました。今週は4校の学校登山がありましたが、いずれも天候に恵まれ、ここからの大展望を満喫していただきました。感性豊かな中学生の皆さんにとっては忘れることの出来ない光景となったことでしょう。笑顔で下山されていく学生さんたちを見ているとこちらもうれしい気分になってきます。登山道でのすれ違いの渋滞等ありますが、故郷の山を登る学生さんたちをどうか温かい目で見てあげたいものです。



青い空が見られたのは朝のうちだけで、やがていつもどおりのガスに覆われてしまいました。今日は平日にも関わらず、テント場は賑わいをみせていました。明日はテント場はお昼前にはいっぱいになってしまうことが予想されます。
北陸地方でも梅雨明けの発表がありました。この辺りはまだですがこの週末は天気は良さそうです。先週以上の賑わいになることでしょう。
河地

北の高気に覆われて。
2016/07/21


この辺りでは梅雨明けの発表はまだなのですが、梅雨が明けたかのような晴天が続いています。ただ、天気図を見てみると太平洋高気圧に覆われて、晴れているのではなく、北の高気圧に覆われていることにより、晴天となっているのです。そのため朝はひんやりとした空気に包まれます。今朝も少し寒さを感じる中、日の出前に玄関前に出てみるとまだ丸い形をした月が美しく輝いていました。



今朝は少し雲の多い朝となりましたが、ここ最近では最も美しい朝焼けとなりました。



昨日、登ってこられた三郷中学校の皆さんは元気よく下山されて行きました。皆さん長袖のジャージを着ていらっしゃいます。夏とはいえ、ここ山の上では朝晩は冷え込みます。山の上では街との気温の差がとても大きいです。薄手でいいので防寒具が必要になります。



その学生さんたちが下山されているとき、1羽のイワヒバリがまるで見送りをするかのように岩の上にとまっていました。近づいても逃げないので少し不思議に思ってるとその近くには子供が1羽いました。きっとこの親鳥は子供を守るためにそこから離れなかっただけなのでしょうが、写真だけ見れば、まるでイワヒバリが学生さんたちをお見送りしているようですね。





朝のうちは雲が多いものの、槍ヶ岳も姿を現していましたが、東側から湧き出すガスが徐々に多くなり、また、雲も増えてきて、夕方には辺りは真っ白になってきました。この先の天気予報を見ていると発表元ごとで天気が異なっていて、おそらく天気予報も難しくなっているものと思われます。
河地

晴天続く。
2016/07/20


今朝もきれいな雲海が広がりました。気温は昨日より低く7度。肌寒く感じました。





まだ本当の夏にはなっていないようで、太平洋高気圧圏内ではなく、北の高気圧に覆われています。そのため、カラッとして空気も澄んで、ここ連日きれいな空となっています。



昨日お泊りの穂高東中学校の皆さんの出発の前にオーナー赤沼が生徒の皆さんへささやかなホルンの演奏を燕岳をバックに行いました。いつも夕食時に食堂で吹くホルンとは違って、外で聞くホルンの音はまた違ったものでした。



穂高東中学校の皆さんと入れ替わりに三郷中学校の皆さんが登ってこられました。燕山荘にたどり着く子供たちの顔はみんなとても輝いて見えました。



夕方になるとちょっとガスが多くなってきて、日の入りは望めませんでしたが、外では子供たちの楽しい声が聞こえてきて、なんともいい時間が流れていました。
河地

元気いっぱい。
2016/07/19


今朝は8度まで気温が下がり、ひんやりというより寒さを感じる朝となりました。その分、空気も澄んでとてもクリアーで美しい日の出となりました。



青い空と強い太陽の光、そして日中になれば東側に湧いてくるガス。この様子を見るともう夏ですね。縦走に出られる方も多くなってきました。





ようやく出会うことが出来ました。燕山荘のすぐ下にライチョウの親子がやってきました。5羽か6羽ほどのヒナがいました。今年は見られないかと思っていたので、出会えて一安心です。元気に育ってくれることを祈ります。





元気いっぱいといえば、学校登山で登ってこられる生徒さんたちもです。今日は穂高東中学校の皆さんが登ってこられました。最高の天気に恵まれました。今週は地元の中学校の学校登山が続きます。年々登ってこられる学校が少なくなってきているので、少し寂しい感じがしますが、長野県の学校登山という文化が続くといいですね。



日が沈む頃、反対の東側の空を見れば、赤く染まる積乱雲の上に丸くなった月が登ってきました。今夜も空のきれいな夜となりそうです。
河地

梅雨明け間近。
2016/07/18




連休最終日、美しい朝焼けで始まりました。街の暮らしの時間ではまだまだ早い時間ですが、朝の4時過ぎから小屋の外には多くの方々が日の出を今かと待っていらっしゃいました。今日のように雲が少し多い日は朝焼けが美しく、また空の色も刻々と変化していくので、いつまで見ていても飽きることはありません。山の上でしか味わえない時間ですね。



日が登り、空の色が青色に変わってくる頃、お客様の出発時間となり、小屋の周りは活気づいてきます。そして、今日のように天気のいい朝は皆さんとてもいい顔をされています。



東海地方まで梅雨明けしたようです。ここ信州はまだ含まれていないようですが、今日のこのきれいな青空を見ているとここも梅雨明けをしたような気がします。イルカも気持ちよさそうに青い海の中を泳いでいました。



稜線上のシャクナゲもまだまだ美しく咲いています。今年はシャクナゲの当たり年となりました。



日中も好天が続き、外で楽しそうになされているお客様を少しうらやまし気に思いながらも、山小屋で働いているものとして、少しですが登山される方のお役に立っていると思えば、また違ったうれしさがあります。
河地

雨から晴れ。
2016/07/17


梅雨明けはもうまじかなのでしょうが、今日は日中雨が降り続き、皆さん濡れての到着となり、乾燥室は大混雑でした。
展望はなくてもこの季節はやはり花々が美しく咲いているので、小屋の周りをちょっと歩くだけでも十分に楽しむことが出来ます。雨に濡れるクルマユリが美しく咲いていました。



展望は期待できなかったのですが夕方になると天気は回復してきて、いきなり燕岳が姿を現してきました。小屋の中で過ごされていた方々から「オー」や「スゲー」といった声があちこちから聞こえてきて、皆さん外へ飛び出して行かれました。雨の中登ってきて、この景色の感動もひとしおだったのではないでしょうか。



そして、今日もブロッケン現象が見られました。小屋の中から見えるお客様がみな一様に手を振られているので、小屋の中にいてもブロッケン現象が出ているのがわかります。なんだか皆さんとても楽しそうでした。



そして、青空も広がりだし、それまで誰もいなかった外は急に賑やかになりました。





そして、素晴らしい夕焼け劇場が始まり出しました。こんな景色を見たらきっと皆さん登山に病みつきになるのではないでしょうか。今日はそんな素晴らしい日の入りでした。



そして、その後に見られる小焼けもまた美しいものでした。夜になっても晴れていて星空と月明かりの美しい夜となっています。
河地

夏山シーズン開幕。
2016/07/16


海の日の連休が始まりました。そんな今朝は美しい朝焼けで始まりました。太陽柱も見られ、幸先の予感がしてきました。天候が良くなかったので伸びに伸びていたヘリコプターによる荷揚げもギリギリセーフといった感じで終了し、なんとか準備も間に合いました。





朝のうちはきれいな青空が広がり、なんとも気持ちのいい天気となりました。久々に広がる青空には感動すら覚えました。それと同時にいよいよ夏山の最盛期がはじまったんだなぁと感じました。





午後になってくると東側はすっぽりとガスに包まれてしまいましたが、大きな天気の崩れもなく、皆さん外で生ビールなどを飲みながら夏山を楽しんでいらっしゃいました。天気予報があまりよくなかったので予定を変更された方も多かったようで思ったほどの賑わいではありませんでしたが、シーズンはじめとしてはいい練習になりました。まだまだ至らぬ点はあるかと思いますが今シーズンのこのメンバーで皆さんに楽しんでいただけるよう精一杯がんばっていきたいと思います。
ガスのかかる燕岳がやけにかっこよく見えました。



そして今日のように東側にガスが湧いたときはブロッケン現象をよく見ることがあります。ここ燕岳ではブロッケン現象をよく見ることがあります。



連休初日はほとんど外に出られない忙しさでしたが、夕方ちょっと時間が空いたときに外に出てみれば美しい夕焼けを見ることが出来ました。今日一日無事に終えることが出来て、とてもホッとできるひとときでした。
明日もがんばるぞ。
河地

待ち遠しい青空。
2016/07/15


今日も朝から雨。そろそろ青空が恋しくなってきました。そんな天気でしたが、一時だけ雲が切れて燕岳が姿を現しました。天気の悪い日はこうして一瞬だけ見える燕岳がありがたく思えました。



連日梅雨らしい天気が続いていますが、コマクサは見頃となってきています。このところなかなか小屋から離れられない日々ですが、小屋の周りを歩くだけでたくさんのコマクサを見ることが出来、心が和みます。



またテント場の下にはニッコウキスゲがたくさん咲いてきています。ここは急斜面にあってあまり近づけないのですが、この特徴ある形はちょっと離れたところでもよくわかります。



このところ小屋の近くでなかなか見かけなかった雷鳥の姿を久しぶりに見かけました。一羽のオスの雷鳥が長い間同じ場所でのんびりとしていました。燕岳辺りではヒナを見かけたという声を耳にしますが、残念ながら小屋の周りでは今年は見かけていません。雷鳥が数を増やしていくのはなかなか難しいようです。




夕方になって雲を通して太陽が姿を見せるようになってきて、天気の回復が期待されたのですが、どうやらここまでだったようです。



日没後、月が姿を現してきました。

明日からはいよいよ夏山シーズンが始まります。多くの人で賑わうことでしょう。
駐車場や登山道が混雑するため、いつも以上に上り下りする時間がかかることでしょう。余裕をもったスケジュールでお越しください。
今年はすでに多くの花々が咲き出してきていますよ。
河地

安定しない天気。
2016/07/14


今朝起きてみると思ったほどいい天気にはなっていませんでした。まだ梅雨が明けていなので仕方ないのでしょうが・・・
あさってからいよいよ本格的な夏山シーズンが始まります。その前に進めたい作業などあるのでもう少し天気がいいとよかったのですが。





今日も昨日に続き、ヘリによる物資輸送の残りが行われ、ヘリポートにいる時間が長かったので気づいたのですが、そこから燕山荘直下の冬ルートを見ていると緑の中に白い点がたくさんありました。もしやと思い降りて行ってみると、そこにはたくさんのシャクナゲが咲いていました。1週間くらい前に見た時より花の数がぐっと増えていました。たまたま気づかなかっただけかもしれませんが、こんなにもたくさんのシャクナゲが咲いているのを見たのは初めてで、少々の興奮を覚えました。もっと天気が良ければその背景には槍ヶ岳も一緒に写真に収めることができたのですが。




そして肝心なヘリコプターの荷揚げですが、今日も天気が安定しなかったためすべてを終えることは出来ませんでした。また明日があるさと言いたいところですが、あと2日で夏山の最盛期が始まってしまいます。明日こそは飛んでほしいものです。



とにかく今日は安定しない天気で15時頃にはスコールのような強い雨が突然降り出してきました。その後、急激に天気は回復してきてブロッケン現象を見ることが出来ました。



そして、そのブロッケン現象が突然見えなくなった時、後ろを振り返れば、周りのガスがパァーッと晴れて燕岳も姿を現しました。
これで天気は良くなると思ったのですが、そうはならなかったのが今日の天気でした。


とにかく今日はコロコロと天気の変わる一日でした。有明山の脇に現れているもくもくとした雲の下では、きっと強い雨が降っているのでしょう。
こうして不安定な天気は梅雨末期の特徴でもあります。もう少しで梅雨も明けてくれるのではないでしょうか。天気に振り回された一日になってしまいました。
河地

雨。
2016/07/13




強い雨の朝で今日は始まりました。その後も雨は降ったり止んだりの一日となりました。例年この辺りの梅雨明けは7月20日過ぎなので、もう少しのがまんといったところでしょうか。そんな雨の中、高綱中学校の皆さんは下山されていきました。昨日は天気が良かったのですが、今日は雨の下山となり大変だったことでしょう。それでも山の様々な天気を体験することが出来、いい経験になったことでしょうか。



               テガタチドリ


               ハクサンフウロ
このところ燕山荘の周りでは、黄色い花よりも紫色の花が目立つようになってきました。花の季節も一歩進んだようです。今年は花の咲き出しが早く、少し季節感がおかしく感じます。



お昼過ぎ、燕岳が少しだけ顔を出しました。しかし、それもつかの間の出来事でした。その後再び雨が降り出してきました。


雨で展望のない一日でしたが、こんな光景に出会うことが出来ました。カヤクグリがナナカマドの木の枝の中でナナカマドの花を口にくわえていました。周りには誰もいなく、カヤクグリに「何してるの?」と思わず話しかけてしまいました。晴れた日の大展望も素晴らしいのですが、雨の日に出会うこうした自然の小さな営みもまたいいものですね。

明日は天気が回復しそうです。
河地

束の間の晴れ。
2016/07/12


昨夜は夏の星座輝くきれいな夜空がひろがりました。消灯時刻の21時になると小屋の灯りも消えてよりたくさんの星が見えるようになってきます。天の川もちょうど小屋の真上辺りに見え、ほんの5分ほど外にいただけでしたが流れ星をひとつ見ることが出来ました。



雲が少しあったせいで日の出は4時40分頃でした。雲があったせいもありますが、まだまだ早いのですが日の出は日毎に遅くなってきています。
今日も昨日のような美しい日の出でした。梅雨が明ければ、連日のように美しい朝焼けが見られるようになります。



そして日が登れば太陽は、夏色になってきた山肌はより一層輝き出します。朝のこの色はなんとも美しいものです。そしてこんな朝を迎えるとなんだか元気が湧いてきます。



天気は下り坂へ向かう予報でしたが、午前中はきれいな青空が広がり、夏の日差しに照らされて、気温はぐんぐん上がり、夏が来たような陽気になりました。しかし、よく見てみると槍から笠ヶ岳の稜線の向こうにはこれからやってくる低気圧の雲が現れはじめていました。



今シーズンの燕岳の学校登山が始まりました。高綱中学校の皆さんが元気よく登ってこられました。自分の足で登ってきてこそ見られるこの景色にみんな歓声を上げていました。きっといい思い出になることでしょう。そして、故郷の大自然の美しさを感じて頂けたことでしょう。



そして、学生たちが燕岳に登頂し、戻ってくる頃、ヘリコプターによる荷上げが始まりました。夏山シーズンに向けての物資がたくさん上がってきて、スタッフ総出で大量の荷物を小屋へと運び入れました。その後雨が降り出し、ギリギリの作業となりました。何かと忙しい一日となり、夏山の最盛期が近いことを感じさせられる一日となりました。
河地

さすがに今日は
2016/07/11

今朝も昨日のように晴れた朝となりました。



たくさんのお客様が玄関前やヘリポートで日の出を待ち構えていました。



昨日のブログと似ていますが、ご来光をみるお客様の姿は絵になります。





気持ちの良い朝だと思ったのもつかの間、気温はどんどん上がり、ここでも20℃近くまで上がりました。
街の暑さに比べれば涼しいのでしょうが、山にいる身としては暑くてたまらないなあと思ってしまいます。


これだけ気温が上がると稜線の東側がガスで真っ白になります。
今日はあまりガスは上がりませんでしたが、夏山シーズンの午後に見られる光景です。
このまま日が西に沈んでくると、ブロッケン現象が見られます。





天気予報を見て登る日を選んでいるのでしょうか、平日でもたくさんのお客様が登りに来始めました。
夕食の用意やらでバタバタしていると、気づけば日の入りの時間になっていました。
急いで外に見に行きましたが、今日は昨日ほどには焼けていませんでした。
数枚写真を撮って、すぐに仕事に戻りました。


雨が降り続くのも困りますが、晴れてあまりに暑くなるとつらいなぁと身勝手なことを思うこの頃です。
それでも北アルプスの夏は本当に短いので、貴重な晴れ間に夏の暑さをちゃんと身に感じておきます。

大嶽

晴れた。
2016/07/10


昨夜の雨は上がり、きれいな雲海が広がる朝を迎えました。気温は6度と寒く、皆さん、寒さに震えながら日の出を待っていました。ただ、あまりにも美しい景色のためか、小屋に戻られる方もほとんどいらっしゃらなく、日の出の瞬間を待っていらっしゃいました。



4時35分過ぎにまるで海から太陽が登ってくるような感じで、太陽は顔を出しました。昨日の雨の中を登ってこられた方々にとっては感動もひとしおだったのではないでしょうか。







日中は夏を思わせるような青空が広がり、梅雨ももう少しで終わりなんだなと感じさせられました。ただ、この晴天は太平洋高気圧によるものではないので、梅雨明けはもうちょっと先になるのではないでしょうか。それにしても今日の天気はなんだかうれしい気分になってくる晴れでした。



夕方になってくると雲が多くなってきて、夕焼けはちょっと残念なものになりそうな感じがしました。しかし、今日のように日が沈むころにガスが急激に取れ出してくるような天気の日は、その後素晴らしい光景が見られることが多くあります。





そして、その期待通り日が沈むとガスがきれいに上がり、燕岳の上にある雲が朱色に染まり、感動的な夕焼けとなりました。
雨の翌日の晴れというのは青空のありがたみをいつも以上に感じさせられるものです。いい一日でした。
河地

晴れた。
2016/07/10


昨夜の雨は上がり、きれいな雲海が広がる朝を迎えました。気温は6度と寒く、皆さん、寒さに震えながら日の出を待っていました。ただ、あまりにも美しい景色のためか、小屋に戻られる方もほとんどいらっしゃらなく、日の出の瞬間を待っていらっしゃいました。



4時35分過ぎにまるで海から太陽が登ってくるような感じで、太陽は顔を出しました。昨日の雨の中を登ってこられた方々にとっては感動もひとしおだったのではないでしょうか。







日中は夏を思わせるような青空が広がり、梅雨ももう少しで終わりなんだなと感じさせられました。ただ、この晴天は太平洋高気圧によるものではないので、梅雨明けはもうちょっと先になるのではないでしょうか。それにしても今日の天気はなんだかうれしい気分になってくる晴れでした。



夕方になってくると雲が多くなってきて、夕焼けはちょっと残念なものになりそうな感じがしました。しかし、今日のように日が沈むころにガスが急激に取れ出してくるような天気の日は、その後素晴らしい光景が見られることが多くあります。





そして、その期待通り日が沈むとガスがきれいに上がり、燕岳の上にある雲が朱色に染まり、感動的な夕焼けとなりました。
雨の翌日の晴れというのは青空のありがたみをいつも以上に感じさせられるものです。いい一日でした。
河地

来週の今頃は。
2016/07/09


週末で多くの方々が登山を楽しみされていたことでしょうが、あいにくの天気となってしまいました。午前中は雨風も強く、決して登山に向いた天候ではありませんでした。そのため夏の週末としては静かなものになりました。嵐の前の静けさといったところでしょうか。
しかし、来週の今頃になれば海の日の連休ともあって、どこの山も一気に賑わいを見せることでしょう。
そんな雨の中、いつもより早く開花が進んでいるコマクサは強い風に揺られながらも美しく咲いていました。小屋の周りを少し歩くだけでもたくさんのコマクサを楽しむことが出来ます。



こんな天気でしたが朝のうち一瞬だけ燕岳が姿を見せてくれました。




午後になってくると若干雨風も弱まってきて、大天井岳へ出発される方もちらほらいらっしゃいました。今日のような天気の場合、ここで少し天候待ちをしてから出発すれば、それほど厳しい縦走とはならなかったことと思われます。なかなか難しいものですが、天候判断が出来るようになると登山はより楽しく安全なものになることでしょう。




雨でどんよりとした一日でしたが、今日は玄関前にイワヒバリの数羽の群れがやってきて、なんでこんなにかわいい声でなくんだろうといつも思うのですが、イワヒバリたちの元気でかわいらしい鳴き声が聞こえてきました。今日はこんな天気でしたがこの声には随分と癒されました。



夕方になると雨も止んで空も明るくなり、このまま天気は回復するのかと期待させられましたが、残念なことに今日は展望なく終わってしまいました。
明日は、晴れの予報となっています。明日の天気に期待したいものですね。
河地

梅雨も終盤。【7月8日)
2016/07/09

ようやくインターネットが繋がるようになりました。




青空が恋しくなってきますが、天気図を見ていると梅雨も終盤にさしかかってきたようです。
今年は石楠花の当たり年なのでしょうか、合戦尾根の上部ではあちこちにたくさん咲いています。青空がなくどんよりとした空が広がる中、この花がひと際美しく感じます。





山肌の緑色もだいぶ濃くなってきて夏の色になってきました。


夏山シーズンに向けて合戦小屋では新しいベンチ作りを進めています。




曇り空ながらも東側の視界はよく群馬県の荒船山もくっきりと見えていました。そして、富士山も。やはり富士山が見えるとうれしくなりますね。



日中はなんとか天気はもってくれて皆様外で展望を楽しまれていらっしゃいました。
しかし、この黒い空がこの後の天気を物語っていました。夜になって強い雨が降り出してきました。
街では30度を超す気温になっているようですが山の上では朝晩は一けた台の気温になることもあります。想像以上に寒く感じることと思います。

河地

通信事情がよくありません。
2016/07/08

明日の朝更新したいと思います。

七夕の日。
2016/07/07

今朝も雨音で目が覚めました。
燕山荘の玄関前の温度計は10℃でした。
天気予報通り、午前9時頃から薄日が差すようになり、どんどん明るくなってきました。


テント場も最後の雪を除雪して、土の上に張っていただけるようになりました。


テント場のトイレもお使いいただけます。


喫茶室サンルーム前に、いつも遊びに来るイワヒバリ


今日は七夕ですね。
昨夜、スタッフみんなで飾りを作りました。
束の間、サンルームで飾っています。


今夜、天の川で織姫と彦星が出逢えるといいですね。

小川

大槍~大天間縦走路の状況
2016/07/06

昨日から今日にかけて、ヒュッテ大槍から燕山荘までの縦走路を歩いてきました。
雨が吹いたり風が強く吹いたりと、不安定な天気が続いていますが、幸運にも大槍から大天荘までは雨に降られることなく歩くことが出来ましたので今日はその報告です。



ヒュッテ大槍から見た東鎌尾根



残雪は、大槍を出発して少し降りたところにわずかあるだけでした。
風が強い中はしごを上り下りするのはとても怖いので慎重に行動する必要があります。


西岳方面から東鎌尾根を望む。



赤岩岳と大天井岳




西岳を通過すると、たくさんの花が咲いていました。
初夏の時期に通るのは初めてだったので、この辺りはこういう花が咲くのだなあと思いながら大天井へ向かっていきました。


縦走路から大天井岳を望む。


大天荘から燕岳への縦走路。


稜線の東側に出れば常念岳、蝶ヶ岳を眺め、西側に出れば槍ヶ岳を眺めつつ通り過ぎ、大天荘への登り道を進んでいきました。

大天荘からの下り道も雪は全くありません。
ただ西風が強かったので、風に吹かれながら稜線を歩いていきました。

久しぶりの縦走で気持ちもリフレッシュしながら歩いてきました。まだ縦走路を歩く人も少ない時期だったので、景色を独り占めにしながらの縦走となり、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

大嶽

青空と花々と。
2016/07/05

朝、雨音で目が覚め、外はガスで何も見えませんでした。
ヤマテンの天気予報もあまり良くなく、昨日に引き続き展望のない一日になると思ってましたが・・・。


どんどんガスが晴れていき、青空も見え始めました。
一日青空を見ないだけでとても久しぶりな気分になります。

山荘の西の斜面に咲いているコマクサもだんだんと見ごろを迎えてきました。



男性スタッフはこの晴れている間に登山道整備に使う丸太を山頂直下まで運んでいきました。これから夏のハイシーズンに向けての準備を急ピッチで行います。

空を見るとハートのように雲が割れ、そこから青空が覗き、まるで窓のようになっていました。せっかくの晴れ間がもったいないので山頂方面へ出かけてみます。
途中、様々な花たちが出迎えてくれます。

▲ミヤマキンバイ


▲イワウメ


▲アオノツガザクラ


▲イワヒゲ


山頂を超えて北燕のピークまで行ってみました。山頂より約15分ほど歩いた先にあるピークが北燕と呼ばれるピークです。ここから見る燕岳の山頂はいつも見ている形と違うのでなんだか別の山のようです。


北燕の東側の斜面はお花畑になっていました。



ミヤマキンポウゲやシナノキンバイ、ハクサンイチゲなどがお花畑を形成しています。ハクサンイチゲは山頂へ行く途中はもう花びらを散らしている株が多く見ごろが過ぎたように感じましたが、北燕周辺ではまだまだ花を咲かせていました。

燕岳の山頂を登り、そのまま燕山荘へ引き返す方が多いですが、少し足を延ばして北燕も行ってみるのもいいかもしれません。剱岳をより近くで見ることもできますし、お花畑も楽しめます。北燕周辺のコマクサも咲き始めで、これからが見ごろになると思います。
ちょっと時間がない方は山荘直下の夏道でもシナノキンバイやミヤマキンポウゲのお花畑を楽しむことができます。また山荘のすぐ近くの西側の斜面でコマクサも見ることができます。

また、登山道で見つけた花の名前がわからないときは、今の時期どこでどんな花が咲いているかがわかる表を写真付きでフロントに掲示していますので是非ご活用ください。
茂浦口

雨降り止まず。
2016/07/04




朝から雨風強く、昨日お泊りのお客様も足早に下山されていきました。展望もなく、さびしげな風景が広がりますが、足元を見れば花々が美しい姿を見せてくれて、思わずうれしくなってきます。また、その花々が雨に濡れてより一層美しく見えました。
昨日お届けしたシャクナゲの写真ですが、今日はそれより下の2600m辺りの登山道上でも美しく咲くシャクナゲを見つけました。まだまだつぼみもたくさんあったので、しばらくは楽しめそうです。
一方チングルマはもう花びらが散りかけてきています。でもチングルマはこの後胞子が伸びてきて、また風情のある姿を楽しませてくれます。



こんな雨の日は人通りも少なく、登山道整備にはもってこい(?)です。



稜線は終日ガスや雲に包まれていましたが、三角点より下は展望が開け、夕方ごろ松本平の街には日が差し込み、その街並みの後ろにはいつもより大きく見える富士山がありました。同じ山でも上と下では随分天候が違うようでした。





今日は一日中雨が降ったり止んだりで時折激しく降る時間帯もありました。しかし、19時過ぎ一瞬だけガスが切れて、明かりの灯り始めた夜景を見ることが出来、燕岳もほんの一瞬だけ姿を見せてくれました。これで天気が回復するかと思いきや、再び雨が降り出してきました。雨の絶えない一日となりました。
天気図を見ていると太平洋高気圧も姿を見せていて、もう一押しで梅雨が明けそうな感じになってきています。
河地

梅雨寒。
2016/07/03


まだ街の明かりが残るころ、東の空は赤く染まりだしましたが西からどんどん黒い雲が燕山荘を覆うように流れてきて、7時頃より強い風を伴った雨が降り出してきました。各地では猛暑になっているようですが、ここ山の上では梅雨寒といった感じで肌寒く、まだストーブを必要としています。



西風が非常に強く、大天井方面から戻ってこられた方々はかなりしょっぱかったようです。稜線の東側に入れば多少はましでしたが。
雨に濡れるナナカマドには水滴がついて雨の日ならではの美しさになっていました。



天気の回復はないものと思っていたのですが、午後になってくると雲が取れ、燕岳や東側の展望が広がりだしてきました。雨の中、ずぶ濡れになって登ってこられたお客様はこの景色に大変喜んでおられました。




一方、2800m以上の山々は黒い雲に覆われ、姿を見せることはありませんでした。この光景を見るたびに標高の高い山ほど厳しい条件だと感じさせられます。





今年は燕山荘直下はすでに夏道が開通していて、このところ通ることがなくなってしまった冬道のシャクナゲがそろそろ花をつける頃ではないかと思い、雨が上がったときに歩いてみると予想通り花を咲かせているシャクナゲをいくつか見つけることが出来ました。これから花を咲かせそうなシャクナゲのつぼみもいくつか見つけたので、しばらくは楽しむことが出来そうです。



テガタチドリもだいぶきれいな色になってきました。今日は雨が止んで視界が広がる時間もありましたが、再び雨が降ったり止んだりの一日となりました。そんな天気だったこともあり、一日中ストーブをつけることとなりました。山の上と下では随分気温が違うものです。雨の日はいつも以上に寒く感じるものです。
河地

青空と強風。
2016/07/02


7月最初の週末は雨で始まりました。しかし、お昼前頃より天気は良くなってきて青空も広がりだしました。この天気予報を見て予定を変更された方も多くいらっしゃいましたが、それでも週末らしく、玄関前では楽しそうな声があちこちから聞こえてきました。





午前中は日帰りの方が中心で、今日からサンルームもフルメニュー・フルオープンとなり、生ビール、ケーキセット、いちごみるくなど皆さん楽しんでいらっしゃいました。
その後、だんだんと東側の空には怪しい雲が現れだしてきました。



雲は多かったものの久しぶりに富士山を見ることが出来ました。目の錯覚なのかいつもより大きく見えました。雲の様子によって富士山の大きさが大きく見えたり、小さく見えたりします。



テント場の雪もかなりなくなってきました。週末の割に今日はテントの数が少なかったです。おそらく皆さん天気予報をご覧になってのことでしょう。






お昼を過ぎると、時折小屋がどんどーんと音を立て、風に揺られるようになってきました。外に出て空を見上げれば、とても迫力のある吊るし雲がたくさん現れていました。燕岳にあたった山岳波によって出来たものでしょう。この雲は悪天の兆しと言われますが、美しくも感じます。週末とあって外にはあまり出られませんでしたが、空いた時間を狙って、カメラ片手に出たり入ったりを繰り返してしまいました。ちょっと興奮を覚える光景でした。

やはりあの雲は悪天を告げる雲だったようで夕方にはスコールのような雨が降ったりと不安定になってきました。明日は稜線では強風と雨が心配されます。
河地



夏のような一日。
2016/07/01


朝、顔を出した太陽は雲海を照らし、新緑を少し過ぎて緑が濃くなってきた山肌も美しく照らしました。なんだか幸先のいい7月のスタートとなりました。



そんな穏やかな朝を迎えたのですが、笠ヶ岳の上にだけはレンズ雲のような怪しい雲が現れていました。しかし、短い時間でその雲も消えてしまい、やがて夏のような青空が広がりだしました。この雲に気づいた方はそう多くはないでしょう。



本日より燕山荘グループのヒュッテ大槍も営業を開始し、またこのルートも雪が少ないため、早くも通行可能となり、アルプス銀座の縦走を楽しむことが出来るようになりました。この景色を見ていると自分も槍まで縦走したい気分になってきます。



この晴天の下、穂高岳連邦もかっこよく見えていました。



日中は気温も上がり、早くも夏がやってきたような光景が広がりました。青い空に白い雲、夏ですね。



燕山荘の周りではまだ雷鳥のヒナを見かけませんが、今日、燕岳へ行かれたお客様から4羽のヒナを見かけたという声を頂きました。少しほっとしました。ただ、このところ気になるのはテント場に2羽のカラスが毎日のようにエサを求めてやってくるようになってしまったことです。おそらく何らかの食べ物があるからこのようになってしまったのでしょう。時としてカラスはライチョウのヒナを襲うこともあるので少し心配です。テント泊の方に限らず、食べ物やゴミを決して捨てないでください。ライチョウがいなくなってしまうだけでなく、生態系を大きく変えてしまうことに繋がります。食べ物といいましたけれど、ラーメンの汁も同じことです。



北燕岳付近のコマクサはまだちらほらといったところですが、その先にはまだ黄色い花々が中心ですが立派なお花畑が出来ていました。この辺りまで少し足を延ばすのも楽しいかと思います。それにしても今日は山の上でも暑いと感じるほど気温が上がり、早くも夏がやってきたような一日でした。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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