北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

台風一過の青空。
2016/08/31


台風が通り過ぎた今日は素晴らしい青空が広がりました。ただ、今朝は冷え込んで4度台まで下がり、早くもストーブの登場となりました。そんな今朝はガスの多い中の日の出でしたが、ガスに包まれた燕岳に日が当たり、なんとも美しい色になりました。



日の出頃はまだ強い風が残っていて、外に長くいるのはなかなか厳しいものでしたが、ガスの中から現れる太陽が幻想的でついつい見入ってしまいました。



台風の吹き返しの強い西風は、とても冷たく、いつもの服装では少々つらいものがありましたが、この風で塵が吹き飛ばされ、空気が澄んで槍ヶ岳をはじめ、周りの山々は非常にくっきりと見えていました。





その風も日中になるとだんだんと弱くなってきて、外でのんびりされる方も多くいらっしゃいました。今日はとにかく空がきれいで気持ちのいい一日でした。ただ、気温はぐっと下がり、日中でも10度を超えることはありませんでした。日差しが強かったので気温程の寒さは感じませんでしたが。吹く風はもう秋ですね。



午後になり、日が傾き、光が斜めから差すようになると松本や塩尻の街並みが立体的に見えてきます。そして、その奥には富士山がでっかくそびえていました。久しぶりに空気が澄みわたり、周りの景色もくっきりと見える一日でした。



日の入りを見たのは何日ぶりのことでしょうか、気が付けば日の入りは随分と早くなっていて、18時10分過ぎには沈んでいきました。日の入りは日に日に早くなってきています。



夜になっても晴天で街の夜景も美しく見えています。この先数日は晴天が続く予報となっています。今日で8月も終わりとなりますが、今日の日中のこの気温からしてもうすっかり秋だと感じさせられました。街ではまだまだ30度を超える日もあることかと思いますが、山の上はもう秋です。氷が張る日も近いかもしれません。


ヘリポートからの眺め


河地

季節は進む。
2016/08/30


台風10号はこの地域を離れて通過しましたが、この辺りでも強い雨が降る一日となりました。また、風も強く、日中の気温も10度以下で寒い一日となりました。今日のこの一日で山肌の色もなんとなく秋の色へとまた一歩近づいたようでした。



15時過ぎ、雨も上がりガスの切れ間から少しだけ燕岳が顔を出してくれました。この雨のため、登ってくる方も非常に少なく、風の音を除けば、非常に静かな一日でした。



そのころ、ブロッケン現象も見られました。いつもよりはっきりとしたもので、今年見た中では一番きれいなものでした。ただ、これを見た方は非常に少ないのではないでしょうか。





これは先日の写真ですが、燕山荘の近くでライチョウの親子を久しぶりに見かけました。前回、見かけた時は6羽いたヒナも2羽まで減ってしまっていましたが、この2羽は親の大きさに近づき、元気に育っているようでした。オスは子育てをしないといわれますが、なぜだかこの近くに2羽のオスのライチョウもいました。そして、このオスの2羽は仲がいいのか悪いのか、近くにいながらもゲーゲーと喧嘩をする場面もありました。



このライチョウたちが集まっていたのは、エサとなるクロマメの木の実がなるところでした。このエサを求め、集まってきたのでしょうか。今、この稜線では花は終わりつつあり、動物たちにとって貴重なエサとなる木の実が出来つつあります。8月ももう間もなく終わりますが、山では早くも実りの秋となってきています。




夕方になってもガスは取れることはありませんでしたが、その隙間から見える街並みには日が差していました。明日は台風一過の好天が期待できそうです。
ただ、今外では風が非常に強くなっています。台風の吹き返しの風でしょう。窓の隙間から入る風の音がヒューヒューと音を立てています。この台風通過により、気温がぐっと下がりました。今現在、玄関の温度計は4.4度まで下がってきてます。お持ちになられる防寒着は夏用から秋用へと変えられるといいかと思います。季節はまた一歩進みました。
河地

レンズ雲。
2016/08/29


日の出は雲に遮られ、見ることは出来ませんでしたが、6時半頃より急激にガスが取れ出し、きれいな青空が広がってきました。この素晴らしい展望に見とれて、下山予定時刻を過ぎてしまい、慌てて降りていく方もいらっしゃいました。この雲が切れた直後の景色というのはいつも感動を覚えます。


雲の隙間から差し込む光が安曇野の街を照らして、とても美しく見えていました。稲の収穫の時期が近づいていることでしょう、水田の多い安曇野の街の色は緑から黄金色へと変わりつつありました。







空の美しさにひかれて外をうろついているとガスの取れた西側の空には巨大なレンズ雲が現れていました。美しさと不気味さの両方を感じさせられるこの雲にはしばらく釘付けになってしまいました。台風が近づくとこのようないつもと違った光景が見られます。



前回の台風接近時と同様に今日も東寄りの風が朝から吹いていました。そんな中でもイワヒバリたちは元気よくエサをついばんでいました。そこへ目をやるとその脇の草はすっかり秋の色へと変わっていて、秋が近づいているのを感じさせられました。それにしてもイワヒバリの足って本当に細いですね。その足でピョンピョンと歩き回る姿がなんともかわいらしいものです。



お昼頃より、濃いガスに包まれ、外作業をしていると髪の毛がびっしょりになってしまいました。風もだんだんと強くなってきて、外に長くいると寒さを感じました。夕方、一瞬だけガスが切れると長野市の街並みを見ることが出来ました。その後は再びガスに包まれ、展望が広がることがありませんでした。
台風はこの辺りには近づかないようですが油断はできませんね。
河地

秋の風。
2016/08/28


昨日の雨から一転して、月明かりの美しい朝を迎えました。



美しい日の出を見ることが出来ました。有明山を包んでしまうほどの濃い雲海が広がり、山の上に居ながらにしてまるで海の上にいるような気分になりました。西からは時折ガスが流れてきて、太陽にかかるととても幻想的な光景になりました。この美しい日の出が見えているころの気温は8.5℃で風もやや強く、秋を感じさせられました。





太陽が昇り、夜から昼の色に変わるとそこにはとてもきれいな青空が広がりました。なんともさわやかな朝を迎えました。槍ヶ岳の3000mラインは雲がかかり、天気はいいもののそれほど安定した天気ではないと思われました。



朝食後、外がなんだか賑やかなので外に出てみると、昨日、演奏してくださった鈴木メソードの皆さんが外で燕岳をバックに演奏を聞かせてくださっていました。昨日は雨のクラッシックコンサートとなってしまいましたが、今朝は素晴らしい青空の下、演奏を聴くことが出来て昨日の雨のことなどすっかり忘れてしまいました。





今日の空は秋を感じさせられるもので、昨日お泊りの皆さんが下山されて行くと急に静かになり、どことなく寂しさを感じるものでした。祭の後の寂しさに似たような気分でした。



ヘリポートよりの眺め



昨日、演奏して頂いた鈴木メソードの皆さんです。今年で32回目の演奏となりました。いつも素敵な演奏を聞かせていただき、ありがとうございます。この演奏を聞くと夏が終わり、秋が始まることを感じます。
今日、この稜線に吹いていた風は冷たく、秋を感じさせられるものでした。
河地

過ぎゆく夏。
2016/08/27


8月最後の週末は残念ながら雨の一日となってしまいました。まだまだ暑い日はありますが、8月が終わりとなるといよいよ本格的に秋へとなっていくような気がしてきます。夏の終わりというのは少し寂しさを感じてしまうものです。ヘリポート下のナナカマドの実も随分と赤くなってきました。



この雨で予定を変更された方も多く、週末としては人の流れは少なくなりました。花も終盤に差し掛かってきて、燕山荘の東側斜面にはシシウドが周りの草花よりひときわ高く顔を出し、目立っています。今日は終日展望のない一日となりました。








そんな天気でしたが、燕山荘の夏の締めくくりでもある「クラシックコンサート」が行われました。これを楽しみに登ってこられたお客様も多くいらっしゃいます。コンサート終了後にお客様の「いい思い出になった。」という一言がとても印象に残りました。鈴木メソードの皆さま、雨の中、登ってきてくださり、素敵な演奏をどうもありがとうございました。今日のこのコンサートは我々スタッフにとっても夏の締めくくりであり、これが終わるとほっと一息といったところです。コンサートが終わる頃、外へ出てみれば、ガスの間からは星が瞬いていました。素敵な夜となりました。
これから平日は比較的静かになっていきます。
河地

秋雨前線。
2016/08/26


このところなかなかすっきりとした天気にならず、変わりやすい天気となっています。夜明け前、外に出てみれば薄い雲を通して星が輝いていました。一等星を多く持つオリオン座はその雲を通してもはっきりと形が分かりました。薄い雲のおかげでいつもとは違った美しさを持つ星空でした。



星をほんのりと覆っていた雲は日が昇りだすとピンク色に染まりだし、今日はこの雲が朝を楽しませてくれました。


               日の出


雲が多い朝でしたが、朝のうちは雲と青い空がとてもきれいでした。ただ、そこに現れている雲は前線や低気圧の時に現れる巻雲や巻層雲だったので、これから天気は下り坂へと向かうものと思われました。そして、案の定、夜になると雨が降り出してきました。天気予報を見ていても秋雨前線という言葉聞かれるようになってきました。この8月後半から9月上旬にかけては夏と秋の空気の境目に出来るこの前線によって、雨が降ることがあります。いよいよ夏も終わり秋へと入っていくようです。



今朝は環天頂アークが見られました。朝食出しの片付け作業をしている時、外に目をやると七色の光が見えたので、慌てて外に出てみると太陽の周りには丸い暈が出きていて、さらにその外側には虹が逆さになったような形の半円が現れていました。決して珍しいものではないでしょうが、暈や幻日を見る機会は少なく、この朝の大気現象に少し興奮を覚えました。この環天頂アークは太陽からちょっと離れたところに現れるので広めなレンズがないと太陽と一緒に写すことができません。今朝これに気づかれた人は何人いたことでしょうか。



ヘリポートよりの眺め

明日は燕山荘の夏の締めくくりとなる「クラッシックコンサート」の開催です。過ぎゆく夏を惜しみながら、楽器の音色を聞くのもまたいいものですよ。天気が少し気になりますが。
河地

朝と夜は晴れ。
2016/08/25


昨日の夜、眠りにつく頃には空を覆っていたガスは取れはじめ、星が見え始めていました。そして、朝起きてみれば、満天の星空。オリオン座が昇りだす時間も少しづつ早くなってきていて、小屋に明かりがつく頃に見える位置がだいぶ高くなってきました。星の位置から季節が進んでいることを感じさせられます。



その星空から1時間もすれば、星はすっかり消え去り、だんだんと明るくなってきて、全く違う世界が広がりだします。この夜から朝へと変わっていく時間はまだ半分寝ぼけていたりもしますが、とても清らかな気分になります。今朝は浅間山の上にかなとこ雲とはおそらく言わないでしょうが、迫力のある雲が現れていました。



今日も雲海が広がり、空は青く、美しい朝となりました。ここ最近は日中は、ガスに包まれ、展望がきかないのですが、朝と夜だけはきれいな景色を見ることが出来ています。



そして、日が昇ると同時にヘリコプターによる物資輸送が始まりました。開始当初は寒くてジャケットなどを着ていたのですが、日が昇り、物資を運んでいると半袖でも暑くなり、汗をポタポタと流しての作業となりましたが、この気持ちいい空の下、気持ちのいい汗を流すことが出来ました。



日中はやはり、東側はガスに覆われてしまいました。しかし、ガスの切れ間から青空も見ることが出来、また、気温も高かったので夏を感じることが出来ました。



日の入りは雲に遮られてしまいましたが、日が沈むと燕岳にかかるガスがスーッと流れ出し、なかなかかっこいいい光景でした。



そして、日が沈むと食堂ではオーナー赤沼による山のお話とホルンの演奏が始まりました。今日は食堂のテーブルを全部移動して行いました。また、今週末の土曜日は燕山荘の夏の締めくくりであるクラッシックコンサートが行われます。これが終わると夏もいよいよ終わりだという実感が湧いてきます。



ヘリポートよりの眺め

朝日に照らされ黄色くなってきた葉っぱがより一層黄色く見えました。
河地

雲の湧きやすい一日。
2016/08/24


このところ湿気の多い日が続き、雲が空を占める割合が多くなっています。今朝も雲の多い朝で始まりました。高瀬側の渓谷には雲海が出ることがあまり多くありませんが、今日はきれいな雲海が広がっていました。雲海という言葉通り、まるで海のような光景となっていました。



日の出もすっかり5時を過ぎるようになってきましたが、今朝のように雲が多いとさらに遅くなります。雲の中からの日の出でしたが、なんとも美しい朝の日の出ショーとなりました。こんな美しい光景が見れるのは雲海のおかげです。





お盆も過ぎ、長野県内の小中学校は夏休みを終え、夏の気配が少しづつ薄くなってきたここ数日は、人の流れも少し落ち着いてきました。そのせいか何だか時間の流れも緩やかになってきているような感じがします。日中は、東側は夏特有のガスに包まれ、展望はありませんでしたが、西側は雲の隙間から青空が見られ、夏も終わりに近づいていますが、まだ夏を感じることが出来ました。



日の入りは雲に遮られ、見ることが出来ませんでした、そのためか外には誰もいなく、とても静かでした。その時見れた光景がこの写真です。とりわけなんでもない写真ですが、雲の創り出すこの光景がとても美しく感じられました。雲の多い一日でしたが、雲の変化を一日中眺めてみるのも面白いものですね。


ヘリポートからの眺め

河地

雲が多いものの。
2016/08/23


台風一過の晴れとはいきませんでしたが、日の出頃にはガスも取れてきて、日の出を見ることが出来ました。雲やガスの多い中での日の出でしたが、それらが太陽に赤く染まり、なかなかきれいな朝となりました。台風を気にしながら登ってこられた方々からは「登ってきてよかった。」や「来てみないとわからないものだね。」といった声が聞こえてきました。こんなきれいな景色が見れて良かったですね。ただ、台風がコースがほんの少し変わるだけで天気が大きく変わっていくので警戒するのにこしたことはありません。



雲が多かったので、日が出たと思ったら、再び太陽は雲に隠れてしまいました。雲の隙間から日が差し、日の当たるところと当たらないところの陰影がなんとも美しかったです。



サルが稜線まで上がってくる季節になりました。毎年、たいていテント場の辺りにやってきます。おそらく木の実目当てであがってきているのでしょうが、テント泊の方は食べ物の保管に注意してください。幸い、このサルたちは人馴れしていないようで、僕の姿を見るなり、一目散に逃げだしていきましたが、かわいいからといって決してエサをあげたりしないで下さい。生態系を壊すことに繋がってしまいます。



この季節を象徴する花のオヤマリンドウが合戦小屋から燕山荘直下まで各所で見られます。この花が咲き出すといよいよ花も終わりの季節が近づいてきたことを感じさせられますが、この花の色がとても好きなのでこの花が咲き出すのをいつも楽しみにしています。



昨日は台風の影響で人通りは少なかったのですが、今日は人通りも戻ってきました。台風接近によるどことない緊張感があった昨日とは違い、今日はのんびりとしたいつもどおりののんびりとした空気が流れていました。やっぱり山はこうでなくては。多くの方は山に癒しや感動を求めて登ってこられます。我々スタッフも少しでもそのお役に立てるよう頑張っています。



ヘリポートからの眺め

河地

台風は過ぎて。
2016/08/22


台風の接近を心配して、昨日お泊りの方々は足早に下山されて行かれました。ただ今朝は美しい日の出の朝となりました。台風が近づいている時は、普段では見られない美しい空が広がることがあります。今朝はそんな様々な美しい光景をたくさん目にすることが出来ました。



有明山の上にはいつもは見られない滝雲がかかり、いつもとは違う天気になっていくことを暗示していました。





高瀬側には雲海も入り、幻想的な光景となっていました。また、南岳の上にはこれまでに見たことのない七色に染まる雲が出ていました。





東風だったため、いつもなら稜線の東側にガスが湧いてくるのですが反対の西側にガスが湧いてきました。北鎌尾根の西側にガスがかかっている光景は普段では見ることが出来ません。



朝のうちは台風が近づいているとは想像しがたいきれいな青空が広がっていました。その後、だんだん風が強まってきましたが、たいしたこともなく、また、雨が降ることもなく、台風はどうやら過ぎ去っていったようでした。今回の台風によるこの周辺の影響はほとんどなかったようです。



台風を心配してか、登って来られる方は非常に少なかったので、合戦小屋の下まで登山道整備へと出かけてきました。今年の夏は、ゲリラ豪雨的な雨が何度か降ったため、登山道がえぐれてしまった箇所が目につきました。これから少しずつ直していきたいと思います。
三角点のナナカマドの中には早くも真っ赤になっているものを見つけました。



いつもの写真です。午後はガスにすっぽり包まれてしまいましたが、朝のうちはこんなきれいな空が広がっていました。
河地

変わりやすい天気。
2016/08/21


日本には三つもの台風が近づいていてこのところの天気は晴れ、雨、霧、曇りと天気の様々な要素が一日のうちに何度も繰り返されています。気温の低くなる朝と夜は晴れていることが多く、今日も晴れの朝を迎えました。昨日、雨の中を上ってこられた方々は、燕岳でご来光を迎えようと朝早くからヘッドランプをつけて歩いていらっしゃいました。



先日も書きましたが、台風が近づいているときの空の様子は美しくもあり、また不気味でもあり、普段とは違った表情を見せてくれます。今朝は街明かりの向こうに富士山も美しく見えていました。



今朝は太陽が昇る所より離れた方向の八ヶ岳から富士山にかけての上の空が真っ赤に染まりました。こんな現象も普段ではなかなか見られないものです。



浅間山が久しぶりにくっきりと姿を見せてくれました。やや大きな噴火があったのか噴煙を上げていました。風の強かった昨日と異なり、今日は風が弱かったこともあり、噴煙は真上へと上がっていました。



展望を楽しめたのも7時くらいまででその後は濃いガスに包まれてしまいました。そして、雨のぱらつく時間もありました。ここ数日は同じような天気が続いています。







15時過ぎ、突然ガスが切れて東側の空の視界が開けました。そこに現れたのはもくもくと立ち上る積乱雲でした。台風による湿った気流により、雲も発達しやすくなっています。今年の夏は、もくもくと立ち上る積乱雲をあまり見る機会が多くなかったような気がします。今年の夏はいつもとは少し違うようです。



東の空は開けていたのですが、西の空はすっぽりとガスに包まれ、槍ヶ岳や大天井岳は姿を現すことがありませんでした。明日はどんな天気になるのでしょうか。台風の進路次第で大きく変わってきます。最新の気象情報を入手して、無理のない登山を心がけましょう。


河地

東風。
2016/08/20


昨夜から今朝にかけて、やや強い風が吹き、窓ガラスがガタガタと揺れていました。ここではいつもであれば西風が吹くのですが、台風の影響なのでしょうか東寄りの風が吹いていました。その強い風に空気中の塵が飛ばされ、空気が澄んで街の夜景がいつも以上に美しく見える朝を迎えました。




            反薄明光線
日の出頃、日が昇る方向とは反対の空には反薄明光線が現れていました。この現象は、日が昇る頃に積乱雲などがあったときに見られやすい現象で、台風が近づいたときなどは見られることがあります。そう多く見られる現象ではなく、ちょっと得した気分になりました。



日が昇っても空気がクリアな状態が続き、安曇野の街も非常にきれいに見えていました。このところ、雲海や日が昇れば湧いてくるガスにより、なかなか安曇野の街を見ることがなかったので久しぶりに街を見ることがありました。



今日も多くの方が槍ヶ岳や常念方面へと縦走されて行かれました。縦走路には点々とその姿を見ることが出来ました。今日の天気を心配して早めに出発される方が多かったです。



天気が良かったのは朝に早い時間だけでした。燕岳の山頂に雲がかかり出したり、西の空にはレンズ雲が現れてきたと思っていたら、あっという間にガスに包まれて、午前中から雨が降り出して終日雨の一日になってしまいました。8月も後半となりましたが、まだまだ夏休み中とあって、多くのお子様が登ってこられ、小屋の中には子供たちの元気な声が響いています。



今日のヘリポートからの写真です。

台風が近づいてきているようです。台風の動きには注意していきたいと思います。ただ、こんな時は今朝のような珍しい現象が見れたり、普段とは違った雲が見えたりと楽しみも増えます。
河地

月に始まり、月に終わる。
2016/08/19




このところ太平洋高気圧が弱くなってきたためなのか、台風が日本の近くを通るようになってきました。その影響なのか雲の湧きやすい天候が多くなってきています。
それでも今朝は満月の月明かりの美しい朝を迎えました。月明かりに照らされる山々は幻想的で、なんとも言えない美しさがあります。まだ、寒い季節ではないのでそんな月夜の風景を楽しまれている方も多くいらっしゃいました。



そして、太陽が昇ると雲海が照らし出され、山の上でしか見えない素敵な光景が広がりました。



ここ燕岳では夏の午後、東側にブロッケン現象を見られることがよくあるのですが、今日は珍しく午前中に西側にブロッケン現象を見ることが出来ました。ほんの些細な出来事ですが、いつもと違った現象に出会うことが出来、ちょっとうれしくなりました。



ヘリポートからの眺めです。個人的にここからの眺めが大好きです。また、季節感もよくわかります。山肌の色も日に日に変わってきていて、定点撮影的にここからの様子を出来るだけ多くお伝えしたいと思います。





気温も高く、むしむしとした朝でした。高積雲が現れ、美しい空でしたがこの雲が現れると天気が崩れることが多く、実際この後雨が降り出し、時折強く降る時間もありました。皆さん、雨具を着ての到着となりました。



今日は雨で一日が終わってしまうと思っていたところ、19時過ぎ、東の空から月が登ってきました。この劇的な一日の終わりに終わりよければすべてよしではありませんが、日中の雨のことなど忘れてしまい、なんだか天気の良かった一日のような気がしてきました。今日は朝と夜に2度、月を楽しむことが出来る一日でした。
8月も半ばを過ぎましたが、明日の週末も山は賑わうことでしょう。
河地

満月。
2016/08/18




昨夜はきれいな月夜となりました。安曇野側と高瀬側と両方に雲海があり、それが月に照らされ、とても美しい光景でした。月明かりが作り出す光景は太陽のそれとは違いとても神秘的です。





朝になってみるとこれも台風の間接的な影響なのでしょうか、すっぽりとガスに包まれてご来光は見ることが出来ませんでした。しかし、その後、ガスは少し取れて、燕岳が姿を見せてくれました。青空も少しだけ見えて、今日の天気に期待しそうですが、その後回復することはありませんでした。



槍ヶ岳も雲に隠れて今日は姿を見せてくれませんでした。そして、午後より強い雨が降り出し、結局夕方まで止むことはありませんでした。



日に日に小さな秋の発見がありますが、今日はウラシマツツジが紅くなり始めているのを見つけました。秋の紅葉の色づきはとても美しいのですが、やはりどことなく寂しさを感じてしまいます。



今日は満月です。日中の強い雨の降り方からは期待していなかったのですが21時を過ぎるとガスの中からまんまるな月が暗闇を照らし出してきました。このガスがなければもっと明るく、ヘッドランプなしでも歩けることでしょう。次回の満月は中秋の名月です。そちらも楽しみですね。なかなか不安定な天気が続いていて、天気予報も難しくなっていることでしょう。
河地

朝と夜は晴れ。
2016/08/17


今回の台風による直接的な影響はこちらはありませんでした。ただ、昨日の雨といい、この数日は雨模様の天気となりました。しかし、今朝起きてみると街の夜景も美しく見え、東の空にはオリオン座も輝いていました。



ただ、雲がどんどん増えてきて、日中は濃いガスに包まれ、雨の降る時間帯もありました。それにしても山肌の色は随分変わってきていて、秋の気配が濃くなってきています。



日中も濃いガスが草木について、チングルマにも水滴がついていました。展望がない時は水滴の付いた草木に目をやるとこんな美しい光景を見ることが出来ました。



展望もなく、一日は終わると思っていたところ、日が沈むころになってガスが動き出してきました。





そして、とうとう燕岳も姿を現しました。この一連の空の変化はなんとも感動的なものでした。

日の入りは残念ながら、ガスの中でしたがその後急激にガスはとれて美しい月夜となりました。小屋の真上にはさそり座が輝き、まだ夏の名残を感じることができました。
お盆休みが終わり、山は少し静かになってきました。少しづつ漂い始めた秋の気配を楽しむのもいいものです。
河地

分からない天気。
2016/08/16


今日は雲海から太陽は顔を出し、美しい朝となりました。台風の接近によりなかなか難しい天気予報になっているのか、見る天気予報により、天気が異なっていたり、ころころと変わったりしています。ここではいい方に転び、晴れとなりました。





朝のうちはきれいな青空が広がりました。当初の予報からもこんな青空は期待していなかったので、うれしさもなおさらでした。





一雨ごとに季節は進んでいくようです。昨日の雨の後の今日、ナナカマドの実の色さらに色づき、山肌の色も緑から黄色へと変わってきています。



なんとなく秋の気配が漂い、少し寂しい感じになってきましたがイワヒバリたちは元気いっぱいです。数羽の群れがコマクサ畑の中で何を食べているのか分かりませんが、無心にえさを食べている姿をよく目にします。時折、かわいらしい鳴き声が聞こえてきて、自然と笑顔になってしまいます。



今日は燕山荘の近くで久々にライチョウの子供を見かけました。随分と大きくなっていました。今年はどうやら小屋の少し南側や燕岳付近でよく姿を現すようです。

この台風が去るまでしばらくは天気予報もなかなか難しくなっているようですが、運が良ければ、素晴らしくきれいな空や面白い雲に出会えることがあります。それに期待したいものです。
河地

雨のち晴れ。
2016/08/15


朝から雲の多い空となり、お昼前より雨が降り出しました。久々の雨となり、地面はカラカラになり、埃っぽくなっていたのでありがたい雨でした。しかし、特にお昼頃は雨風ともに強くなり、今日登山を楽しみにされていた方には残念だったかもしれません。


この雨は一日中降り続くものと思いきや、14時過ぎより急激に天気が回復してきて、青空が広がりました。ただ、吹く風は冷たくトウヤクリンドウも寒そうに風に揺られていました。すっかり秋を感じさせられる光景でした。


雨上がりに現れた光景はまた少し季節が進んだようで、山肌の黄色がまた濃くなったようです。



                  水晶岳

                  鷲羽岳
雨上がりに現れた裏銀座の山々はいつもとは違った山肌の色をしていました。太陽の光線の具合もあるのでしょうが、緑色が際立ち、とてもきれいな色になっていました。こんな色に見えることはそうそうありません。何年か前、雨上がりにこのような光景を見たことを思い出しました。



また、その頃、穂高岳にも光が当たりだし、山の凹凸が非常にくっきり見えて、いつもの穂高岳以上に迫力のある姿となっていました。この雨の上がった後に見えた景色は、空気が澄んでとても美しいものでした。雨上がりだからこそ見えた景色です。雨の中、頑張って登って来た方々にはこれとないご褒美となったことでしょう。



第3回目のファミリー登山教室の皆さんも元気に登ってこられました。燕山荘に着くころにはすっかり晴れ上がり、皆さんとてもいい顔で到着されました。雨の中、登山道を川のように流れる水のことを「カフェオレだぁー」と雨を楽しんでしまう子供たちの発送の豊かさに感心させられました。
河地

お盆休み後半。
2016/08/14


梅雨明けして以来、ずっといい天気が続いています。今朝も日の出前から燕岳の頂上でご来光を見ようとする方々のヘッドランプの灯りが見えていました。



燕山荘の前からでもご来光は十分きれいに見ることが出来ます。玄関前には今朝も多くの方々が日の出の瞬間を待っていらっしゃいました。気温は10度を下回り、肌寒さを感じる気温でした。薄手のダウンを着ていらっしゃる方も多く目にしました。ダウンは軽くて保温性が高いのでこれからの季節、出番が多くなってくることでしょう。





今日もきれいな青空が広がり、気持ちのいい朝を迎えました。そして、縦走路に目をやれば、小さく縦走される方の姿をあちこちに見ることが出来ました。これから先は徐々に縦走される方も少なくなってきます。
ただ、昨日までと違って、この青い空の中に雲がどんどんと増えてきて、この先天気が崩れていくことを教えてくれていました。これだけ晴天が続いてくれたので地面もカラカラになってきて、そろそろお湿りがほしくなってきた頃ではありますが・・・。







午後になるにつれて雲はどんどん増えていきましたが光がその雲間から差し込み美しい光景を見せてくれました。
夜には有明山の右肩に安曇野市の花火が小さく見えていました。
山の上からの花火を楽しもうと思っていたところガスに包まれてしまい見えなくなっってしまいました。そしてぽつぽつと雨も降りだしてきました。このあめは夏の終わりを告げるものとなるのでしょうか。

お盆休みは間もなく終わります。この賑わいがなくなると少しさびしさを感じますが、ゆっくり山を楽しみたい方にはいい季節になっていきますね。
河地

近づく秋の足音。
2016/08/13


ペルセスウ座流星群のピークの今朝早くは、満天の星空が広がり、ほんの少し外にいただけでいくつもの流れ星を見ることが出来ました。流れ星が流れるたびに暗闇の中から歓声が聞こえてきました。どうやら一晩中、この流星群を楽しんでいらっしゃった方がいたようです。街灯りから離れたここでは流れ星をたくさん見ることが出来ます。やがて空が明るくなり、星が姿を消すと今朝もとてもきれいな日の出で一日が始まりました。





朝のうちはきれいな青空が広がり、少し空気もひんやりし「さわやか」という言葉がぴったりな朝となりました。ヘリポートから見える槍・穂高も日毎に緑から黄色へと変わりつつあります。季節の歩みが目で見て分かります。



周りに見える山々の山肌の色も日毎に秋の色へと変わってきています。こちらは水晶岳です。今は夕日はこの左肩へ沈みます。もう数日すれば水晶岳を超えて沈みます。



秋の足音が近づいてくるこの季節は、トウヤクリンドウがあちこちに咲き、夏が終わりに近づくなんともいえない寂しさをより一層醸し出します。



午後になってくると東側からガスに包まれてきて、日差しも遮られ、肌寒さを感じるようになってきました。これまで続いていた晴天も一旦終わりとなり、曇りがちな天気が続く予報になっています。夏から秋への季節の変わり目なんでしょうか。
河地

続く晴天。
2016/08/12


日中はガスに包まれても夜中から朝の9時頃まではきれいな空が広がるのが夏の天気です。昨夜から満天の星空が広がり、今朝も美しい日の出を見ることが出来ました。ただ山では季節の進みが街より一足も二足も早く、朝はだいぶ寒くなってきました。半袖の方は誰一人としていらっしゃいません。


そんな朝の冷え込みにより、青々としていたナナカマドの実はほんのりと赤くなり始めていました。山の短い夏は早くも秋へと移ってきています。



このところ晴天が続いています。この先の天気予報をみていてもそんなに大きな崩れはなさそうです。お盆休みも重なり、しばらく山は賑わいが続きそうです。そして、頑張って稜線まで上がってくれば、こんな美しい景色に出会うことが出来ます。今日も槍ヶ岳が美しくそしてかっこよく見えていました。



子供たちは夏休みの真っただ中とあって連日のようにたくさん登ってきます。この写真のちびっこ、かっこいいですね。大きくなっても今回のこの素晴らしい景色は覚えていることでしょう。
小さなお子様の中には体調を崩される方が多くいらっしゃいます。そうならないためにもとにかくゆっくり登ること、行動中にこまめに水分をとること、合戦小屋では長めに休憩を取ることなどがあります。そして、燕山荘に着いてからもすぐには寝ないこと。そういったことが高山病などの体調不良をおこさないことに繋がります。





日の入りはガスに包まれ、見ることが出来ませんでしたが、ちょうどその頃、久しぶりにライチョウが姿を見せてくれました。もうだいぶ茶色くなってきたコマクサの間をエサを求めて歩いていました。草にはガスによる水滴が付いていました。今年は燕山荘周辺で一度ヒナを見ただけで、その後は全く見かけないので、どうしてしまったか気になりますが、大人のライチョウが元気にしているので、ちょっとだけ安心しました。
河地

山の日。
2016/08/11

「山の日」が制定され、初めて施行された今日はお盆休みも近いこともあり、大変な賑わいとなりました。これまでは「海の日」あたりが山の最も賑わう日だったのですが、これからは「山の日」が最も賑わう日へと変わっていくのかもしれません。


今朝は湿気が多いためか少し霞んだ空でしたが、夜明け前、街灯りの上の東の空にはオリオン座が美しく輝いていました。夏に冬の星座が見えるというのは、小さなころからとても不思議に感じていたのですが、大人になった今でもなんか変な感じがします。



最初の「山の日」にふさわしく、燕岳は美しい姿を見せてくれました。少し雲が多かったおかげで光線の具合がよく、いつもより美しく見えました。山肌の色は少しづつ黄色っぽくなってきていて、夏の真っ盛りは過ぎたようです。



このところ八ヶ岳は雲に隠れてなかなか姿を見せませんでしたが、今日は久々に姿を見せていました。



2回目のファミリー登山教室の皆さんも元気よく下山されて行きました。
皆さんの服装をよく見ていると長袖の方が多いです。このところ朝はすっかり寒くなってきて、今日のように少し風が吹いているととても半袖ではいられません。街の猛暑とは想像できないことでしょう。



ここ数日、テント場はお昼過ぎにはいっぱいになってしまっています。少しでも多くの方がテントを張れるよう皆様にはご協力をいただいています。それにしてもこのカラフルなテント村はきれいなものですね。夏らしい光景です。



なかなか忙しい日々が続き、外に出る時間も少なくなっていますが、ふと外に出た時、イワヒバリのかわいい鳴き声がするのでそちらに目をやると数羽のイワヒバリたちがコマクサ畑の中をエサを探して元気に歩き回っていました。エサの取り合いになったのか、つつきあいの喧嘩をしたり、黙々とエサを探し、食べている様子がなんともかわいらしく、ほんの短い時間でしたがほのぼのとした時間でした。



今日の日の入りは18時37分、水晶岳の右肩でした。飛行機雲が面白い夕景を作り出してくれました。この日の入りを見たのはスタッフの中ではおそらく僕だけでしょう。他のスタッフは夕食の食事出しで忙しく、見ることは出来なかったことでしょう。少し罪悪感を抱きながらもカメラ片手にこっそり外へと出ました。外では夕陽に感動する声があちこちから聞こえてきました。我々スタッフは山に登ってこられる方々に楽しんでいただけることが何よりです。少しでも皆様に楽しんでいただけるよう、まだまだ忙しい日が続きますが頑張っていきたいと思います。明日も賑やかになることでしょう。
河地

今が一番の賑わい時。
2016/08/10


西風の非常に強い朝で始まりました。日の出を待っていらっしゃる方もとても寒そうでした。しかし、その分空気は澄んでとてもきれいな朝となりました。



このところ晴天の夏らしい日が続いてています。それに伴い連日の賑わいとなり夏が来たんだなと感じさせらる毎日です。今朝も朝からいい天気となりました。また、テント場もこの数日は午後にはいっぱいとなり、小屋への素泊まりへと変更される方もいらっしゃいます。限られたスペースのためご理解の程よろしくお願いします。



今朝は雲海がびっしりと広がり、太陽が昇るとその雲海に太陽の光が反射してまぶしく輝きとても美しい眺めでした。山の上でしか見られないものです。



雲海は美しいものですが、ヘリコプターの荷揚げ日にはない方がありがたいものです。しかし、今日は無事にすべての荷揚げが終了しました。日中の気温は最高でも20℃にならないくらいでしたが、物資を小屋へとへと運び入れる際は汗が止まりませんでした。今日は山の上でも暑いと感じる一日となり、街ではいったいどんな暑さとなったことでしょうか。




今日は少し雲の多い空となりましたが、雲と青空の作り出す光景が美しく、雲がいい演出をしてくれていました。



明日は今年から始まる登山の日の祝日です。この日を中心に山は大変な賑わいとなりそうです。ここ数日がこの夏の最も賑やかになる日となりそうです。今夜も美しい星空となっていますが、明日からに備えて早く寝ようかと思います。
河地

少し雲の多い空。
2016/08/09




台風の影響なんでしょうか、夜中は強い風が吹いて、隙間風がヒューヒューと音を立てていました。また、その風によって出来たと思われる雲もあちこちに見られました。それでも青空は広がり、燕岳や槍ヶ岳が美しく見えていました。


燕山荘直下のお花畑は、ついこの間までシナノキンバイやミヤマキンポウゲなど黄色い花々で覆われていたような気がするのですが、気が付けばトリカブトやアザミなどの青や紫の花へと変わっていました。時の流れが速いのか花が咲いている期間が短いのかわかりませんが、山に咲く花はあっという間に終わってしまいます。だからこそ余計美しく感じるのでしょう。


夏の強い日差しによって出来る上昇気流が雲を発生させます。この写真を見るとその様子が分かります。今日も街ではとても厳しい暑さとなったようですね。



一方、ここ山の上では雲に太陽の日差しが遮られ、またやや強い風が吹き、肌寒さを感じるほどでした。山の上に涼みに来るのもいいものですよ。


夕方になっても雲は取れず、日の入りは望むことは出来ませんでしたが、その後はだんだんと晴れてきてとてもきれいな夜空が広がってきました。明日は日本海に入る高気圧によっていい天気となりそうです。


燕山荘企画のファミリー登山教室の第1回目が無事に終了しました。明日は第2回目が行われます。このツアーはとにかくゆっくり登り、お子様への高度による体への負担を少なくなるようにしています。また、合戦小屋(2300m付近)では長い休憩を取り、体を高度になじませるということも行っています。その結果、皆さん元気よく燕山荘まで登ってこられます。ゆっくり登ることで体への負担を少なくし、楽しい登山をしてみませんか。
河地

夏ですね。
2016/08/08


ここにきて、ようやく夏らしい空が続くようになってきました。今日もきれいな夏空が広がり、夏真っ盛りとなりました。ただ、そこに咲く花はすでに秋の花で夏も終わりが近づいていることを感じさせられました。



今日は関東沖に台風が接近しましたが、この辺りではほとんど大きな影響はありませんでした。それでも湿った風の影響かだんだんと雲が多くなってきました。


今日も多くの方々が登ってこられ、連日の賑わいとなりました。午後になってくると積乱雲までは発達しませんでしたが、日射により温まった空気が上昇してできる積雲が湧いてきて、夏らしさを醸し出していました



学生さんたちも夏休みに入ったようで、テント場は学生さんで賑わっています。今日も午後にはテント場はいっぱいとなってしまいました。このところはすっかりソロテントブームとなっていますが、山岳部やワンゲルの方々は大きなテントを張っていて、自分の学生のころを思い出し、少し懐かしい気分になります。





だんだんと雲が多くなってきた今日の夕焼けはなかなか美しいものになりました。日が沈む西の反対方向には面白い現象が見られました。おそらく雲による影によって出来たものなのでしょうが「山」という字のような模様が出来ていました。

このところ大変な賑わいとなっていますが、遅い到着の方が多くなってきています。もう少し早めに到着される計画でお越しになってはどうでしょうか。日没が近づいて来れば、不安な気持ちも強くなりますし、何らかのアクシデントがあった場合、その対応中に暗くなってしまい、多くの方に迷惑をかけることになりかねません。到着の遅い方が多いのが少し気になります。山を楽しむには古くからのセオリー通り登るのがいいかと思います。
河地

残暑お見舞い申し上げます。
2016/08/07


今日は立秋。暦の上では秋になります。街では連日猛暑の便りが届きますが、ここ2700mの燕岳では早くも秋の気配を感じさせられるようになってきました。山の夏は本当に短いものです。トリカブトがたくさん咲いてきれいな青空に映えとてもきれいです。



秋の訪れを感じさせられるものに朝晩の冷え込みがあります。今朝も10度くらいまで気温は下がり、半袖では我慢を必要とするほどでした。ただ、気温が低くなれば空気は凛として身の引き締まる思いがします。そんな朝もいいものですね。



燕山荘では頂上に行かなくても小屋の東側からきれいなご来光を見ることでできます。今朝も小屋の東側には多くの方々がその瞬間を待っていらっしゃいました。夏らしい光景です。



空気はきれいで周りの山々もきれいに見えていました。稜線を吹く風は少し冷たく、太陽の日差しはまだまだ強いのですが、荷を背負って歩くには心地よい風となってくれました。



昨日に比べ、日中のガスは多くなりましたが、天気のいい一日でした。そして日が沈む時、やはり外には出られませんでしたが、今日も美しい日の入りを見ることが出来ました。



そして、日が沈み、ほとんどの方が小屋の中へ入られたころ、西の空には月齢4の月が輝き、積乱雲が立ち上りなんとも美しい夕暮れの光景が見られました。
今夜も美しい夜空が広がっています。いつまでも眺めていたいものですが明日もまた多くのお客様が登ってこられます。早く寝て明日に備えたいものです。
河地

夏が来た。
2016/08/06

なかなか夏らしい空が広がらない今年の夏となっていたのですが、ようやく夏らしい空が広がり、今さらながら夏がやってきたと感じさせる一日でした。


今朝も美しいご来光を見ることが出来ました。ここ最近は雲の中からの日の出でしたが、今日は山の稜線から太陽が顔を出しました。日の出時刻は4時55分と一時に比べ、だいぶ遅くなってきていました。



朝からきれいな青空が広がり、周りの山々もきれいに見え、なんだかわくわくする朝で今日は始まりました。



夏山シーズン真っ盛りの週末とあって、大変な賑わいとなりました。小さなお子様を連れたご家族連れも多くなってきて、幅広い年代の方々が燕岳登山を楽しまれていらっしゃいました。


ここ数日までと違って、今日は日中になっても東側にガスがわくこともなく、終日、展望に恵まれた一日となりました。こんな日はこの夏初めてのことです。午後になってくると入道雲が現れてきましたが、この周辺では雷は発生しませんでした。



テント場も大賑わいとなり、お昼過ぎにはいっぱいとなってしまいました。これから先も週末やお盆休み中は同じような状況になることが考えられます。



久しぶりに日の入りも見られたようですが、さすがに今日の忙しさでそのタイミングには間に合いませんでした。18時40分頃には太陽は沈んでいたようです。槍ヶ岳の右側には入道雲があってきっとかっこいい日の入りだったのでは。
ここにきてようやく、太平洋高気圧が元気になってきたようです。先にも書きましたが、今日はこの夏一番の素晴らしい天気に恵まれ、きっと多くの方々が夏山を満喫されたことでしょう。今日のような日をずっと待ち望んでいました。
河地

夏山ですね。
2016/08/05


昨夜はここから少し離れた松本辺りでは激しい雷雨だったようで、ここからも稲光が良く見えました。
今朝もきれいなご来光を見ることが出来ました。こうして夏になれば、連日のようにきれいなご来光を見ることが出来ます。そして、きれいな雲海が広がり。気持ちのいい朝を迎えました。夏の朝です。



日が昇り、少し経つころ燕岳の左肩に見える烏帽子岳には滝雲がかかり、美しい光景を見ることが出来ました。


先日も書きましたが山肌の色が少しづつ秋色へと変わり始めています。燕山荘周りにある葉っぱの中にも黄色くなり始めているものを見つけました。


この気持ちのいい天気の中、今日も多くの方々が縦走へと出発されて行かれました。こんな空の下、僕も稜線を歩いてみたいものです。きっと気持ちのいいことでしょう。



午後になってくると夏らしく積乱雲が湧き出してきました。今日もこの周辺では雷雲は発生することはありませんでした。それでもこの時期は早出早着を心がけましょう。登山道も混雑し、すれ違いが多く、想像以上に時間がかかってしまうこともあります。



日中はやはり夏特有のガスに包まれてしまいました。展望を楽しむには朝の9時くらいまでがいいでしょう。しかし、このガスも夜の9時くらいになればなくなることも多く、今はきれいな夜空となり、天の川や夏の星座が美しく輝いています。
河地

夏らしい一日。
2016/08/04


日の出前、外に出てみてもようやく寒さを感じない朝となりました。なかなか夏らしくならない割には花の季節の進みは早く、ちょっと不思議な夏となっているようです。それとは違い星の動きは正確で明け方にはオリオン座が姿を見せるようになってきて、季節が進んでいることを感じさせられます。



山の朝は早いです。テントの方々は暗いうちから出発の準備をされています。先日も書きましたが、必ずしもそうではありませんが早出早着は安全登山へとつながります。



今朝の日の出は雲があったせいもあり、4時55分でした。少し雲があったおかげで太陽の形がはっきりと分かる日の出となりました。


 
このところ縦走に向かわれる方がとても多くなってきて、夏山らしい光景が見られます。山は今、活気づいていて一番賑やかな季節を迎えています。




夜露もまたこの時期らしい光景です。その夜露が木々の葉っぱについて朝の太陽の光を受け、キラキラと光る姿はとても美しいものです。朝早く木の枝や草の密集している所を歩くとその水滴が付いてびっしょり濡れてしまうのも、この時期らしいものです。


夏らしい空が広がった今朝、イルカも夏空を気持ちよさそうに泳いでいました。雨上がりの空は空気中の塵が流されていつも以上にきれいです。


夏はたいてい9時を過ぎれば東側はガス覆われてしまいます。そのガスの切れ間がハートの形をしている面白い光景に出会いました。

明日あたりから週末が近いこともあり山は賑わいを増してきます。
河地

雷は鳴らず。
2016/08/03


昨日の雨は先日同様夜にはあがり、明け方には街の夜景も見えていました。そしてきれいな朝焼けも見ることが出来ました。



雲がやや多くぼんやりとした日の出でしたが、それもまた美しく、雲海を照らし出せば、さらに美しさを増しました。



晴れた朝を迎えましたが、まだまだ大気は不安定な状態で、鹿島槍の北峰と南峰のからは滝雲が流れてなかなか見られない光景をめにすることが出来ました。


ヘリポート下のナナカマドの実も日に日に立派になってきています。
8月の声を聞くと秋の足音が早くも聞こえだしてきます。


雨上がりの雲海の向こうにはぼんやりとはですが、富士山が見えていました。姿を見るのは久しぶりです。

縦走路に目をやると今日も槍ヶ岳や常念岳、蝶ヶ岳方面へと多くの方々が歩いていかれるのが小さく見えます。その下の斜面がなんとなく黄色くなってきているように感じるのは僕だけでしょうか。




天気が良かったのはやはり今日も朝のうちだけで、その後ガスにすっぽりと包まれてしまいました。しかし、今日は昨日までのような激しい雨や雷もなく、安心して過ごせる一日でした。このところはイワギキョウやトリカブトといった青い花がたくさん咲き出してきています。山に花が咲く期間はとても短く、とてもはかないものですが、短い山の夏に精一杯咲き誇っています。だからこそこんなにも美しいものでしょう。
河地

雷三日。
2016/08/02




昨日の雨は、22時頃には上がり、街の夜景が見えだしてきました。そして、朝になってみれば雲は多いものの美しい朝焼けを見ることが出来ました。ただ、湿気が多く、この晴れ間は長くは続かないような感じでした。



雨上がりに広がる景色は見慣れたものでも新鮮に感じます。このヘリポートからの眺めもいつもより美しく感じました。





今朝はヘリコプターの荷揚げがあったので、朝の2時間ほど外にいることが出来ました。このヘリを待っている間に景色を見られる時間がとても好きです。初めはいい天気でしたが、荷揚げの最中、縦走路に雲が東から西へと流れ始めてきました。あっという間の出来事でした。この雲の流れはとても美しいものでしたがヘリの飛行には支障があるので、そうは喜んではいられませんでした。



また、餓鬼岳方面の稜線にも雲が湧き出してきて、荷揚げ作業が終わるころには辺り一面ガスに包まれ、真っ白になってきました。



そして、きのうと同じように14時頃より、また激しい雨が降り出し、雷鳴が聞こえるようになりました。遅く到着された方は皆さんずぶ濡れでの到着でした。雷には原因が何種類かありますが、今回は寒気により発生した雷です。この寒気は数日居座るため、同じような天気が続く場合が多いです。雷三日ということわざがありますが、今日はまさにその通りになりました。日中の強い日射によっておこる雷とは違って、長い時間雨が降り続くことがあります。今日も20時頃まで雨が降り続きました。明日もまだ同じような状態が続きそうです。夏山のセオリー通り、早出早着を心がけましょう。山の危険はある程度は未然に防ぐことが出来ます。
河地

不安定な天気。
2016/08/01




昨夜はきれいな星空が広がり、消灯時刻の9時頃にはちょうど燕山荘の真上に天の川が見えていました。夏の天気は日中はガスに包まれていても夜になり、気温が下がればきれいな星空が見えることが多いです。
そして明け方、東の空にはすっかり細くなってしまった月の少し横には、オリオン座が姿を見せていました。



朝のうちはきれいな青空が広がり、気温も高めでこれでようやく夏になったと感じさせられました。



槍ヶ岳もきれいに見えて、その手前の縦走路をよく見てみると何人もの人が歩いているのが見えました。こうして縦走される方が多くなるのも夏を感じさせられるものです。



この夏空が続くと思いきや9時頃にはガスにすっぽりと包まれてしまいました。時折、ガスの切れ間から見える空にはもくもくとした積乱雲が見られました。と思っていると16時過ぎ、雷とともに突然激しい雨が降り出しました。その雨は若干弱まりましたが21時を過ぎてもまだ降り続いています。今回のこの雷雨は寒気と南にある低気圧によって起きたものです。寒気による雷は数日続くこともあるので明日も注意が必要です。今日も早く到着された方はこの雷に遭うことはなかったのですが、遅く到着された方はずぶ濡れになり、雷の恐怖の中、歩くことになってしまったようです。



このところ、花はすっかり夏の後半のものになってきました。ミヤマトリカブト、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコの3つが仲良く並んでいるちょっと面白い場所を見つけました。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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