北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

雨が雪解けを、そして夏へ。
2017/06/30



今日は一日中、雨となりました。
こんなお天気の登山は、花を探しながらや鳥の声に耳を傾けて歩くのがいいかもしれません。富士見ベンチ下でもきれい花が咲き出しました。ただこの時期に富士見ベンチでこれらの花が見られるのは例年よりも少し遅いですね、これも雪解けが遅かったからでしょうか。


登山道の様子


三角点を過ぎると所々、まだ雪の上を歩く所があります。週末に合わせて雪を切りましたので、もう燕山荘まではアイゼンは要らないかと思います。今日の雨でまた雪解けも進むことでしょう。
ただ写真ではわかりづらいかもしれませんが、残った雪は固くツルツルと滑りやすいところも一部あります。慎重に歩きましょう。

昨日、今日とスタッフで除雪を進めていますが、燕山荘の夏道はまだ通行出来ません。この夏道は毎年、除雪をして開通させますのでもうしばらく冬道のご案内になります。
雪解けが進んでいるとはいえ、テント場にはまだ雪があります。ここは毎年、最後まで雪が残ります。テント泊を予定されていらっしゃる方は、それなりの装備でお越し願いします。

明日からは大天荘、ヒュッテ大槍もいよいよ営業開始となります。
燕山荘のサンルームも明日からメニューが増えます。
季節と共にどことなく夏へ進んでいます。
稲垣

日に日に夏らしく。
2017/06/29


夏至を少し過ぎわずかに日の出時刻は遅くなってきましたが、まだ4時半より早く太陽は顔を出します。今朝は雲の多い朝でしたがそのおかげで朝焼けに空が赤く染まり感動の声が聞こえてきました。



定番の写真ですが季節の変化を知るにはお役に立つことでしょう。縦走路の山肌も茶色から緑色にかわりつつあり、ヘリポート下のナナカマドの緑も日に日に濃くなっています。夏の歩みが加速し始めてきているようです。



今日も梅雨らしく湿度の高い一日となりました。ちょっと動くと汗ばむような気温となりました。気温も確実に夏のものとなってきています。午後になって東側にはガスが湧き出してきました。そして一時西の方から雷鳴が聞こえました。気温が上がったひの午後は雷に注意が必要な季節にもなってきました。




ミヤマキンバイが見頃となっています。残雪の山と黄色の花のコントラストがきれいです。また、稜線上ではイワウメが花を咲かせてきました。昨年に比べるとひと月位遅いような気がします。それでも季節は着実に夏へと向かっています。

河地


ここにも春がやって来た。
2017/06/28


雲やガスの多い一日となりましたがその切れ間から槍ヶ岳や燕岳が時折、顔を覗かせてくれました。ガスの中ぼんやりと見える槍ヶ岳でしたがいつもとは感じは違い、たまにはこんな感じもいいものだと思いました。



ここから見る合戦尾根の雪も随分と少なくなり、ダケカンバの芽吹きが進んできて山肌の色も随分と春めいてきました。実際歩いてみると雪の上を歩く部分はだいぶ少なくなってきています。今日も出かけましたが登山道の雪切りもあと2回くらい行けば今シーズンは終わりになりそうです。ただ完全になくなった訳ではないのでスニーカー等は不向きです。雪がなくても登山には登山靴がてきしています。山で捻挫など足のケガをする方の多くはスニカーなどローカットの靴を履かれています。山で歩けなくなるという事は多くの方に迷惑をかけることになります。楽しい登山にするためにはしっかりとした登山装備ですね。



ダケカンバの新緑もどんどん上に上がってきていますが、山荘のすぐ下でもミネ桜が咲き出しました。ようやくここにも遅い春がやってきたようです。街で見る桜に比べれば小さな桜ですがちゃんと春の訪れを知らせてくれるのですね。



合戦こやのナナカマドが白い花を咲かせだしました。スイカの販売も始まっていて、多くの方が一足早くスイカを楽しまれていらっしゃいます。


雪が多かった今年は、登山道も大きくはないのですが傷んでいる所が出てきました。登山道は水により浸食され傷みが増していきます。それを防ぐために水を登山道の脇に流してやる道が大切になります。それが壊れている所が何か所かあったので今日は傷みの激しい合戦と三角点の間で補修作業を行いました。これを治したからといって段差が小さくなって歩きやすくなるとかはないのですが、登山道を維持するためにはとてもたいせつな作業となります。この時期は虫が多いので防虫ネットは欠かせません。皆様もお持ちになられると重宝するかと思います。
河地


蒸し蒸しと。
2017/06/27


ちょっと前の週間予報では今日辺りから傘マークが並んでいたのですが、雨の降らない一日でした。今年の梅雨は少雨の傾向がありますが、梅雨後半のこれからは雨量が多くなることが多いので油断は出来ません。今朝は高曇りの朝を迎え、日の出も見られませんでした。昨日の真っ赤に染まる夕焼けの後だったので少し寂しく感じました。


合戦尾根の新緑が日に日に濃くなりそれとは反対に雪は少なくなっていきます。毎日この変化を見ていると季節の進むスピードを実感出来ます。けして早くはありませんが着実な歩みですね。




今日はヘリコプターによる物資輸送の日でした。ヘリ輸送は天気に左右されるためこの時期はなかなかうまくいかないものですが、予定通りに終了しました。今日は建物の工事資材が運ばれてきました。厳しい自然環境の中に建つ山小屋は傷みも激しいのでたえず手入れが必要です。今回の工事のため少しの間小屋の東側が再び通行出来なくなります。ご迷惑をおかけします。山荘直下の夏道の雪解けも随分進んできていてもう少しで開通できるかもしれません。


雨は降りませんでしたが、湿度が多く山の上のここでも蒸し蒸しとして梅雨の季節らしくなりました。静かな時間が流れていますが夏山最盛期はすぐそこまできていて、やらなければならないことが意外と多く、時間の流れが日に日に早くなってきています。夏はすぐ近くまでやってきていますね。
河地

梅雨の晴れ間。
2017/06/26


昨日は梅雨らしい天気の一日でしたが、今日は梅雨の晴れ間が広がり、気温も上がって、一足早く夏を感じるようでした。日の出は見られなかったのですが、槍のすぐ下に雲が湧く、なかなか見られない光景が広がっていました。



このところ季節が急に進みだしたような気がします。小屋の東側にある雪はどんどんなくなり、地面が顔を出してきています。




小屋周辺のダケカンバの新芽も葉を広げだしてきました。今日の日中は山の上は晴れていましたが、合戦より下には雲海が広がり、登山口の中房辺りでは曇りとなったようです。



日中の外作業は雲を通しての陽射しにも関わらず、汗ばむほどでした。こんなことからも夏がすぐそこまで来ていることを感じさせられました。今日の雲はちょっとおもしろく、朝、槍の下に現れた雲や午後になってくるとうろこ雲が出てきたりと変化に富んでいました。こんなことから今日の夕日はもしかしたら面白いものになるかもと予感がしました。



雲海がなかなか消えませんでしたが、夕方が近づき、気温が下がりだしてくると雲が切れだし、安曇野の街も見えるようになってきました。



日の入は雲に遮られ見られませんでしたが、その後の夕焼け劇場がとても素晴らしいものとなりました。日中の予感があったので、日が沈んだ後、外を気にしていると槍穂高に再び光があたりだしたと思ったら、雲色赤く染まり出し、そこからしばらくの間は色が刻々と変わる素晴らしいものとなりました。



言葉には表せないような美しい夕焼けでした。時間にしたら20分くらいの間でしたが、どの瞬間も美しくシャッターを切る手が休まりませんでした。こんなに美しい夕焼けは山で働いていてもそうそう見られるものではありません。梅雨時にはこのような美しい日の入りに案外出会う機会が多いような気がします。
河地

梅雨空。
2017/06/25

今朝7時頃に起きた長野県南部を震源とする地震の被害はここではありませんでした。この揺れに気づかない人もいる程度の揺れでした。



どんよりとした鉛色の空から雨が落ちてくる朝で始まり、この雨は終日止むことはなく、まさに梅雨といった一日となりました。高瀬側には雲海も出て、雨でぼんやりとした風景がまるで水墨画で美しい光栄でした。




雨でなんとなく憂鬱な気分の朝でしたが、この2羽のライチョウの登場で急に楽しい気分になってきました。この2羽はつがいではなく、2羽ともオスでした。この時期はオスであれば自分の縄張りを守るためにケンカをするものなのですが、こうして仲良くいるという事はつがいになることが出来なかったオスということなのでしょう。



2回目のライチョウ観察会の皆さんは雨の中の下山となりましたが、最後の最後にライチョウの姿を見ることが出来、とてもうれしそうに下山されて行かれました。今年はツアー2回ともライチョウを見ることが出来ました。燕岳周辺では、こうして多くはありませんが、ライチョウの姿を見ることが出来ています。千数羽しかいないといわれているライチョウのうちの数羽はこの辺りにいるというのはとてもうれしいことです。この環境を維持していくことがとても大切に感じました。



雨で展望はほとんどない一日でした。そんな時は視線は自然と下へと行くのですが、そのおかげで今日はコマクサのつぼみがすでにだいぶ大きくなっているのを見つけました。それは一つだけではなく、あちこちに見られました。いよいよコマクサも咲き出す季節となってきたようです。例年であれば見頃は7月中旬から8月上旬頃となります。
河地

梅雨の晴れ間。
2017/06/24


6月も後半となってきて、この先梅雨らしい天気が多くなってきそうな天気予報となっていますが、週末の今日は雲が多いながらも梅雨の晴れ間が広がりました。週末登山を楽しみにされる方にはいい天気となりましたね。日の出前の西の空の雲がピンク色に染まる穏やかな朝を迎えました。



先日と同じように日の出が見られました。昨日の写真と比べるとよく似ていることがわかるでしょう。




ここ数日で山の気温も上がってきたように感じます。朝晩の冷え込みも随分と緩くなってきました。そのせいか雪解けもぐっと進んでいます。雪の下からは地面が現れ、様々な植物の芽吹きが始まってきていて、山肌の色も日に日に変わっていきます。



雲が多いながらも青い空が広がり、多くの方々が週末の楽しい時間を過ごされていました。


麓の松本では夏のような気温になったようです。そのせいか午後になると東側はすっぽりとガスで包まれてしまいました。街の気温が高くなると燕岳の東側斜面にはガスが湧きやすくなります。


咲いている花の種類はまだまだ少ないのですがミヤマキンバイがずいぶんたくさん咲き出しています。他の花がまだ咲き出してきていない分、ミヤマキンバイの黄色がとても色鮮やかに感じます。だんだん雲が厚くなってきて星のない夜になりました。いよいよ梅雨本番に入っていくのでしょうか。
河地

夏が近づいて来た。
2017/06/23


あまり寒さを感じない朝を迎えました。夏至も過ぎ、いよいよ夏が近づいてきたと感じさせられました。今朝の空はぼんやりとした空でした。雲を通しての日の出だったので、太陽の形がはっきりとわかりました。そして、太陽柱とは違うのでしょうが、それによく似た光の筋が伸びていました。



朝のうちはきれいな青空が広がり、早くも8時前には日帰りのお客様が到着され出しました。



先日の雨で雪解けは一気に加速して、小屋の東側斜面の雪も少なくなり、地面が出てきました。ここ数日で夏が急に近づいてきたような気がします。




新緑がどんどんと進んでいてダケカンバの芽吹きも始まってきています。残雪に映え、とても色鮮やかです。今の時期にしか見られない光景ですね。



週末の明日はテント場は賑わいそうです。写真でもわかるようにテントを張れるのは雪の上だけとなっています。雪解けが進んできたのでテントを張れるスペースがだいぶ少なくなってきています。



夕方になるにつれて雲が厚くなってきました。夕日は見られませんでしたが雲の隙間から差す光がなかなか良かったです。日中は気温が上がり、季節が少し進んだことを感じさせられました。



合戦小屋では今ナナカマドがとても色鮮やかです。もう少しすれば白い花も咲き出すことでしょう。合戦尾根の下部は樹林帯となっていて、日差しの強い日や風の強い日は木々がそれを遮ってくれ、ありがたいものです。しかし、今の時期は体にまとわりついてくる小さな虫が非常に多いので、防虫ネットや虫よけスプレーを持ってくると重宝するかと思います。さて、合戦小屋の名物といえばスイカですが、いよいよ明日から販売を開始します。



今日燕岳へ出かけたスタッフがめがね岩の辺りでライチョウのメスを見かけました。今の時期オスを見かけることは多いのですが、メスを見かけることはなかなかありません。今年もかわいいヒナを見られるかと期待が高まります。
河地

晴れた。
2017/06/22


昨日の雨は結構な雨量でしたが、雨が少なかったので非常に助かった雨となりました。そして、雪解けもぐっと進んだようで合戦尾根の雪もだいぶ減ったように感じました。やっぱり、雪解けを一番進めるのは雨なんですね。



いつもの定番の構図ですが、こちらも雪がだいぶ減ったのが分かります。雪解けが進んだことにより、テント場もだいぶ狭くなってしまいました。雪が少なくなりましたが、テントを張れるのは雪の上だけとなります。ご了承ください。




今日はスカッとした青空は広がりませんでしたが、雨の翌日だったこともあり、ちょっとうれしくなる天気でした。雨は必要ですがやっぱり晴れっていいですね。登って来られる皆さんも雨の日とは違って楽しそうでした。そのうれしそうな笑顔を見ると我々スタッフもなんだかうれしい気分になります。




雲の多い一日でしたが雨は降りませんでした。梅雨も本番となってきてこの先は雨の日が多くなりそうですが、こうしている間に先日見つけたイワヒバリの卵や雷鳥の卵が成長していることでしょう。そして、7月に入ればかわいいヒナたちの姿が見られるといいですね。



今日、ヒュッテ大槍のスタッフが小屋へと入りました。先日、入山の大天荘、ヒュッテ大槍の営業は7/1からとなります。スタッフも各小屋へと入り、夏山シーズンの始まりがいよいよ近づいてきたなと感じさせられました。
河地

ようやく梅雨らしい天気に。
2017/06/21


今年は雨の少ない梅雨となっていて、晴天が続いてうれしい一方、水の方が心配になってきます。燕山荘はまだ水がポンプアップ出来ていないので、天水だよりとなっています。そのためこの雨不足は少々心配なものとなっていました。今日は朝から強い雨が降り、まさに恵みの雨となりました。



ミネザクラ

ナナカマド
午前中を中心に強い雨と風になり、なかなか厳しい天候になりました。今日は夏至というのに太陽の姿は一度もありませんでした。夏至の日に太陽が見られるのは意外と少ないような気もします。そんな雨の一日でしたが、燕山荘から少し下ったところでは春の花であるサクラが咲き出し、また、ナナカマドの新緑が雨に濡れてとても色鮮やかで、展望がなくても小さな美しさを目にすることが出来ました。



三角点より上部

今日の雨で雪解けは加速しました。今年の残雪が多いのは雨が少ないことが関係していると思われます。雪解けは雨でだいぶ進みます。このところ晴ればかりだったため、雪があまり解けませんでしたが、今日の雨で一気に雪解けが進みました。登山道の様子を見に行くと雪の中から木が顔を出して来たり、歩きにくい箇所が出てきたので雪切り作業を行いました。この時期になってくると雪固くなってきて、スコップで掘るのも春先と比べ大変になってきます。



小屋の脇に残る雪も今日の雨でぐっと小さくなりました。雪が少なくなってくるとなぜだか少しさみしい気分になってきます。
今日の雨で水不足の地域は少しは潤ったことでしょう。明日は晴れの天気となりそうですが、その先の予報を見ていると梅雨らしい天気が多くなってきそうです。晴れもいいのですが降るべき時に雨が降らないのも困りますね。
河地

天気はなんとか持ちこたえ。
2017/06/20



それほど寒さを感じない朝を迎えました。ちょっと前までは氷点下になるような朝もありましたが、このところはそんな日もなくなってきました。少しづつ夏に近づいているようです。今朝は雲の多い朝となり、そのせいで赤く染まる美しい朝焼けが見られました。



午前中はきれいな青空が広がっていましたが、次第に雲が厚くなってきました。



燕山荘周辺のナナカマドの芽吹きもだいぶ進んできました。小屋周りは雪解けは進んでいるものの残雪は例年より少し多いような気がします。それでも季節は遅いながらも進んでいて、そのスピードは決して速いとは言えませんが日に日に風景が変わってきています。その小さな変化を見つけた時にはなんだかうれしい気分になります。



燕山荘直下の夏道と冬道の分岐点より望めば、だいぶ夏道が姿を現してきました。今年のように雪の多い年は、除雪をしてやっと通行できるようになるのは7月の中旬くらいになるかもしれません。この時期の雪は締まってきて非常に硬いため、除雪作業もなかなか大変となります。



今日はヘリコプターの荷揚げ日でした。夏の最盛期に向けての物資を上げ始めています。天気予報よりはいい天気となり、無事全ての作業を終了することになりました。



隣にある大天井岳の大天荘のスタッフも7/1の営業開始に向けて今日入山しました。それで少しずつ北アルプスの山々も夏山シーズンが始まり出します。今年は残雪が多いようなので各小屋の雪の情報を入手され、登山されるといいかと思います。
河地

梅雨晴れもそろそろ終わり?
2017/06/19


麓の安曇野の水田では田植えもすっかり終わり、水田の稲穂も順調に育っているようで緑のじゅうたんを敷き詰めたように美しくなっています。夜にはかえるの大合唱となり、大変賑やかです。その水田越しに見える北アルプスの山々は雪がぐっと少なくなり、初夏の装いとなっています。




山の季節も日に日に進んでいます。木々の芽吹きもどんどん進んでいて合戦小屋下辺りのダケカンバの緑色がとても鮮やかです。青空と残雪を背景にするこの景色は本当に美しいものです。また富士見ベンチ下ではミネザクラも咲き出してきました。



7月、8月に行われる学校登山の下見に先生方が登って来られました。登山当日には混雑などご迷惑をお掛けするかもしれませんが、故郷の山を登り、故郷の素晴らしさを知ることが出来る学校登山を温かい目で見守ってあげてください。



今日の日中も初夏の日差しが降り注ぎ、暑いほどでした。梅雨入りしてからとにかく晴れの日が続いています。うれしい反面、水不足が心配になってしまいます。しかし、天気予報を見ているとどうやらこの先梅雨空が戻ってきそうです。降るべき時に雨が降らないとのちのち困ったことになるので今しばらくはがまんでしょうか。



先日、燕山荘企画のライチョウ観察会の皆様とご一緒に燕岳を目指した時、イワヒバリが岩穴から出たり入ったりしているのを見かけました。そして今日その穴を覗いてみるとお母さんイワヒバリが卵を抱えていたのでしょうか、巣を温めていました。あんまり覗くと嫌がるので一枚だけ写真を撮らせてもらいました。この後が気になりますが、しばらくはそっとしておいてあげようかと思います。元気な赤ちゃんが育つといいですね。ここ最近イワヒバリたちが元気だったのは、恋の季節だったからなのでしょう。



今日も天気のいい一日で、美しい夕日で終わっていきました。こんな穏やかな一日というのは、時間もゆっくり流れいいものですね。
河地

日曜日の癒し。
2017/06/18



燕山荘周りでも少しづつ花が咲き始めてきました。今にも咲き出しそうなハクサンイチゲです。場所を変えるともう花開いているものもあります。お日様の力なのでしょうか。
つい先日までつぼみだった燕岳までの途中にあるキバナシャクナゲもきれいな花を咲かせています。これを楽しみに登って見える方もいらっしゃいます。


コマクサの株もだいぶ目立つようになってきました。しかし、ピンクのかわいい花が咲くイメージを持たれていらっしゃる方が多いのか、「これがコマクサの株です。」と説明すると驚かれる方も多いです。




日の出


日の入
どっちが日の出でどっちが日の入なのか・・・なんだかよく似たような感じです。しかし、どちらも雲のおかげか幻想的で一瞬も見逃せない時間となりました。



今年はイワヒバリが元気で小屋周りで見かけることも多いように感じます。昨日ご宿泊のお客様が下山されるとほんのひととき静かな時間が流れます。イワヒバリの元気な鳴き声がこのひとときに癒しをプラスしてくれます。
稲垣

新緑の登山日和。
2017/06/17




好天が続いています。週末の今日も朝から素晴らしい天気となりました。雲海が広がっていたので、朝登山口へと向かわれる方は雲の下となっていて心配だったのではないでしょうか。山の上ではこんな素敵な景色が広がっていました。雲海に浮かぶ朝日は本当に海の上にあるように感じます。芽吹きの始まり出したダケカンバも朝日に照らされ美しい姿になっていました。


新緑の美しい季節となってきました。登り出して少しするとカラマツの美しい緑色が目に入ってきます。他の木々の新緑も美しく、天気の良かった今日は新緑のシャワーを浴びながら歩いているようでとても気持ちよく歩けました。体で季節を感じる。登山の楽しみの一つでもありますね。




下から順に芽吹きも進んできています。秋には美しい紅葉を見せてくれるななかまどもあちこちで芽吹きが始まってきています。それらが残雪を背景に見られるのはこの時期だけです。


合戦小屋のナナカマドの芽吹きも進んできました。今日のように日差しの強い日は小屋の中で休憩される方の方が多かったです。強い日差しは体力を奪ってしまうのので日陰で休憩するといいでしょう。また、合戦尾根では体にまとわりつく虫が多くなってきました。防虫ネットが活躍します。
防虫スプレーなどもあるといいですよ。


稜線上のキバナシャクナゲが咲き出しました。咲く花はまだ少ないのですが日毎に増えていく楽しみがあります。


好天に恵まれた今日は多くの方が登山を楽しまれました。梅雨に入っても6月は晴れが意外と多いです。きっと気持ちのいい登山が出来たことでしょう。



日の入もきれいでした。気温の下がりも鈍く夏が少しづつ近づいてきたように感じました。

河地





爽やか。
2017/06/16


連日のようにきれいな日の出が見えています。しかし、同じ日の出はなく、その日毎の良さがあります。今朝の日の出は東の空に雲があったせいで少し遅くなりましたが、西から雲が流れてきて、その雲がいい具合に染まり、かっこいい朝焼けでした。



その雲がちょうどゴリラ岩の背景になって、ゴリラ岩もいつもと違った感じで見られました。朝のうちは少し風が強かったので少しがまんを要する日の出となりました。



今日も非常に気持ちの良い天気となり、
きれいな空も広がって「爽やか」という言葉がぴったりと当てはまるような天気でした。また、小屋周りのダケカンバもようやく少し芽吹き出してきました。こうした植物の成長から季節を感じ取ることが出来ます。



週末が近いこととこの晴天が続いていることがあってか、テント場も今日は賑わいを見せていました。ここのテント場は7月中旬くらいまでは雪の上にテントを張ることになりますので、それにふさわしい装備をお持ちください。


美ヶ原の奥に広がる積乱雲


浅間山の奥に湧きたつ積乱雲
今日も稜線を吹く風はひんやりと冷たいものでしたが、日差しは非常に強く、ジリジリと肌が焼けていくのを感じました。山の上ではまだまだ夏は遠いのですが、街では30℃を超えたところもあるようです。そのせいか東の空にはまるで夏のように発達する積乱雲が見られました。恐らく栃木県や山梨県では激しい雷雨となったところもあるのではないでしょうか。



日の入りごろにはさすがに寒くなってきます。ゆっくりとこの素晴らしい夕日を眺めるためにもダウンなどの防寒着があるといいでしょう。この夕陽の残照で19時半近くになっても外はまだ明るく、なんとなく時間の感覚がおかしくなってしまいそうでした。週末の明日は好天となりそうです。合戦小屋より上には雪が残っているところが多いので、不安な方は軽アイゼン等お持ちになると良いかと思います。このところ多く見かけますがスニーカー等は大変すべりやすいので、底の堅い靴でお越しください。
河地

梅雨はどこへやら。
2017/06/15


夏至までもう一週間となってきました。日の出も随分と早くなってきて、4時過ぎに目を覚まして外を見ると、外は明るくなっていて寝坊したかと焦ってしまうことがよくあります。今朝もきれいな空が広がり、西の空はビーナスラインのピンク色が鮮やかでした。




今朝も美しい日の出となりました。6月と言えど日の出のころは氷点下近い気温となり、まだまだ寒い朝となっています。今朝の日の出の太陽はちょっと面白く、雲のいたずらなんでしょうか太陽が二つあるように見えました。



ミヤマキンバがどんどんと花を咲かせてきています。しかし、いつもその次に咲き出してくるハクサンイチゲやイワウメ、しゃくなげの花はまだといったところです。雪の少なかった昨年は花の咲き出しも早かったので、今年はなんだか遅く感じてしまいます。




今日もきれいな青空が広がり、気持ちのいい一日となりました。梅雨は一体どこへ行ってしまったのでしょう。



陽射しが強くても稜線の風はひんやりとしていますが、そこに芽吹くカラマツの新芽は着実に成長しています。この小さな緑色の点々がとてもかわいらしく感じます。



午後になってくるとレンズ雲のような雲が現れて、一時ぱらっと雨が降りましたが、しかし、大きな崩れとはなりませんでした。雪の多い今年は水揚げが出来る日も例年並みとなりそうです。連日、水源地へと通い、作業を進めているのですが雪が多いため、色々と作業が多く、もうしばらくはがまんといったところです。水がポンプアップ出来るようになれば、無料でお分けできるのですが、今しばらくお待ち願います。
河地

夏前の静かな一日。
2017/06/14


梅雨に入ったのに一体どうしたことでしょうか、晴れが続きます。きれいな景色が見られてうれしいのですが、この先の天気予報を見ても雨マークはなく、登山には適した天気が続くようですが、水の方が心配になってきます。まだ雪があるので助かっていますが、この雪も日に日にと少なくなってきています。水がポンプアップ出来るまでもう少しかかりそうなので、今は改めて水の大切さを感じます。



稜線上に咲く花はまだ少ないですが、北燕岳の近くではハクサンイチゲも咲き始めました。この花が咲き出す時期というのは、お花探しが楽しい季節です。




日中の陽射しが非常に強く、お昼頃ともなれば気温の上昇により、東側にはガスが湧いてきて夏のようです。ただ稜線を吹く風はひんやりとしていて心地よく、まだ夏ではないのだと感じさせられます。今頃の時期は晴天の日が多く、静かな山歩きを楽しむにはいい季節となっています。




今日の日中、それほど発達はしませんでしたが笠ヶ岳の奥や美ヶ原高原の上には強い日射によって現れたのでしょう。もくもくとした積乱雲が現れていました。少しづつ夏が近づいてきているのですね。



夕暮れ時になるとさすがに肌寒くなってきます。今日の夕日は少し雲が多かったのですが立山や鹿島槍など北部の空が紅く焼ける美しい日の入りとなりました。
河地

梅雨の晴れ間続く。
2017/06/13


梅雨入りはしましたが、前線は南の方にあって、晴れの日が多くなっています。空気もカラッとして気持ちがいいです。また、このところ気温はやや低めで今朝もベンチにはびっしりと霜が付いていました。まだまだ気温は氷点下になる日もあります。

イワカガミ


ショウジョウバカマ

今年は雪解けが遅いせいか花の開花も少し遅いようです。まだ、あまり多く咲き出してはいません。第二ベンチ上ではイワカガミ、合戦小屋の下ではショウジョウバカマがようやく咲き出してきました。標高によって咲く花が違っているので花を探しながら登ると楽しいものです。つらい登りも花を探しながらだとあっという間についてしまいます。


登山道の雪の様子

あんなにたくさんあった雪もだいぶなくなってきました。今現在は富士見ベンチを過ぎると所々雪の上を歩くことになりますが、ほとんど土が出ています。



合戦小屋を過ぎるとほとんど雪の上となってきます。雪はだいぶ固くなっているので、心配な方は軽アイゼンくらいはあるといいかもしれません。



三角点より上部では、一部地面が出てきていますが、こちらもまだまだ雪の上となります。この辺りでスリップするとけっこうな距離を滑落することになります。底の堅い靴が適しています。スニーカー等底の柔らかい靴は不向きです。



燕山荘直下の夏道と冬道の分岐点から燕岳までは雪はありません。アイゼンはここで外すと良いでしょう。登山道を傷めてしまいますし、アイゼンもドロドロになってしまいます。水が貴重な稜線上ではそのアイゼンを洗うことは出来ません。



このところ小屋の近くで雷鳥を見かけなくなってしまいましたが、めがね岩の近くでオスの姿を見かけました。これからの季節メスはなかなか見られなくなりますが、オスはこうして岩の上にいるので見つけやすくなります。



コマクサの小さな株があちこちに見られるようになってきました。燕岳と北燕岳の間にはたくさんのコマクサが咲きます。今日はそこまでロープを張りに行ってきました。このロープを張ることにより、コマクサの咲く斜面が踏み荒らされることがなくなり、コマクサの数はぐっと増えました。この美しい景色を守るためにもどうかロープの外には出ないで下さい。ご協力お願いします。



この北燕岳から東沢乗越を経由して中房に至るルートは、トラバース部分にまだまだ雪がたっぷり残っているため通行できません。こちらが通れるようになるには例年であれば7月中旬頃です。




午前中はきれいな青空が広がっていたのですが、午後になるとガスに包まれてしまいました。久しぶりに燕岳から見る燕山荘、ほんのひと月ほど前までは雪にすっぽりと包まれていたのですが今はほとんど姿を現しています。午後になると少しだけ雨が降りました。今は天水だけに頼っているので晴天があまり続くと水が心配になってきてしまいます。
河地

夏みたいな空
2017/06/12





真っ赤な太陽がとてもきれいな朝でした。
気温は氷点下。
みなさん寒い中早起きをして朝日をご覧になっていました。
テント場や奥の山々の雪に反射した赤色がとても美しかったです。



日中は東側からガスが上がってきて、燕岳が見えたり隠れたり。
流れるガスがとても幻想的でずっと見ていても飽きません。





槍ヶ岳の後ろにかかる雲もモコモコして、朝の寒さが嘘のような夏のような空でした。

山頂まで歩いてみると、時々吹く涼しい風が気持ちよく、穏やかなお散歩日和でした。

今日は小屋の周りで小さな小さなコマクサの株を見つけました。
日中は暖かくてもまだまだ朝晩は冷え込みます。
このコマクサが満開になるのはもう少し先になりそうです。

本格的な夏をむかえてコマクサのお花畑が見られるのが今から楽しみです!

武田

やっぱり晴れはいいですね。
2017/06/11


昨日の天気とは打って変わって好天の一日となりました。日の出前の4時頃、槍ヶ岳の上には薄い雲の中、満月を一日過ぎた明るい月が美しく輝いていました。静寂の中、一人でこの月を眺める時間がとても贅沢に感じました。



今朝は東の空に広がる雲がなかなか良く、とても美しい朝焼けになりました。昨日の厳しい天気の中、登って来られた皆様には最高のプレゼントとなったことでしょう。大自然は厳しい面もありますが、こんな美しい姿を見せてくれる優しさもあるのですね。



朝日に染まる槍ヶ岳をよく見てみると薄っすらと白くなっています。燕岳では雨でしたが、槍の方は雪だったのでしょう。6月になっても高い所では雪が降ることもあります。




太陽の位置が変わると同じ景色でも全く見え方が違ってきます。一日中のんびりと色の変化していく様子を眺めて見るのもいいですね。




日中はきれいな青空が広がり、とても気持ちのいい一日となりました。空に浮かぶ雲がいいですね。風は少しひんやりとしていますが、風のあたらない日向では暖かく感じ、皆さんゆっくりと時を楽しんでいらっしゃいました。



そんな天気のいい日の外作業はまた気持ちのいいものです。今日は冬に小屋に立てる支柱の片付けを行いました。
今年はやはり雪が多いようで、色々な作業が昨年よりお遅くなっています。



シナノキンバイも咲く花が増えてきました。ほかの花はまだ咲き出していませんが、シャクナゲのつぼみも大きくなってきてもう少しで開花しそうです。
河地

強風と雨。
2017/06/10



昨日見えていた巻雲は、やはり天気の崩れの前兆だったようで雲の多い朝を迎え、西に見える裏銀座には早くも雨雲がかかり始めていました。せっかくの週末なのに少し残念でした。




朝のうちはなんとか燕岳も見えていましたが、西からの風が強く、日帰りで登って来られ、ご休憩される方も皆さん比較的風のあたらない東側のベンチを利用されていました。



黒い雲が西の空からどんどん流れてきましたが、ちょうどその雲の切れ間には池田町だけ見ることが出来、そこの水田に光が当たり、暗い景色ばかりの中、そこだけ輝いて見えました。



強い風は終日吹き抜け、午後になってくると雨も強くなってきました。そして気温もどんどん下がってきて、1℃台にまでなってきました。ご到着される皆様はとても寒そうでした。こんな天気の日は防水性の高い手袋などもあるといいかと思います。手がかじかんで靴ひもをほどくのも大変そうな方もいらっしゃいました。それにしても6月の日中の気温が1℃とは山の季節の進みがずいぶんとゆっくりなものですね。



日が沈んでしばらくすると雨も上がり、燕岳も再び姿を現してきました。星や街の灯りも見えだしてきました。ただ風も強く、気温も氷点下とあって、外へ出られたお客様もすぐに中へと戻ってこられました。明日は好天が期待できそうです。雨の中、がんばって登ってきて来られたいいご褒美となりそうです。
河地

雲がきれい。
2017/06/09



今朝は雲の感じが良く、とてもきれいな朝焼けとなりました。燕岳の上にある雲まで赤く染まりました。この赤く染まる時間というのはほんの短い時間なので、タイミングがちょっとずれてしまうと見られないこともあります。そういう意味でもちょっとラッキーでした。



また雲海もとてもきれいでした。そして、太陽が少し高く登った後、その雲海の上面が照らされ、これまた美しいものとなりました。写真ではうまく撮ることが出来ませんでしたが、北信の山々には幻日も現れていました。




今日の日中はきれいな青空が広がり、北から西の空にかけては空に刷毛でらくがきしたような巻雲がたくさん現れていました。この巻雲は青空に映えます。ただ、この雲は前線の前面に現れることが多く、天気の崩れへとつながることがあります。明日の天気が少し気になる所です。




今日の日中は本当に天気の良い一日となりました。そのせいか日帰りの方も多く登っていらっしゃいました。今日のような天気だと本当に気持ちのいい登山となったことでしょう。



今日は満月。月が昇る頃、東の空には雲があって姿は見られませんでしたが、20時過ぎ、安曇野の夜景の上にぽっかりと姿を現しました。空気が比較的澄んでいるせいか、空気がクリアーで非常にきれいな月夜となっています。そんなに寒くもなく、夜空を楽しむにはいい夜となっています。
河地

雨上がる。
2017/06/08


梅雨らしく、雨の一日となりました。雨だとなんだか暗い気持ちになるものですが、植物たちは喜んでいるかのように美しい姿を見せています。三角点より、少し上にあるカラマツはだいぶ芽吹きが進んできて、雨で霞む中、とても色鮮やかでした。



今ぐらいの時期は雪解けがどんどん進んでいるので、週に1、2度の雪切り作業が必要になります。今日は天気は雨でしたがその作業に出かけました。雨の中の雪切り作業というのもちょっと変な感じがしました。雪はだいぶ締まってきていて、春の雪とは違いだいぶ固くなってきています。スコップを入れてもなかなか刺さらず、ちょっと大変でした。



登山道の様子ですが三角点と合戦小屋の間は雪はありますが、ほぼ夏道沿いとなってきました。慣れた方であればアイゼンがなくても上下山出来るかと思いますがピッケル・アイゼンがあったほうが楽ですし、安全かと思われます。



三角点辺りではナナカマドも芽吹きが始まってきました。知らないうちに季節はどんどんと進んでいます。芽吹きの春というものはなんだかうれしくなっていくものですね。




雨量としてはそれほど多くはありませんでしたが、雨の一日となりました。しかし、夕方になると雨もやみ、日が沈んだ後、燕岳が姿を現してきました。そして、明日、満月を迎える月が東の空に輝いていました。明日は好天が望めそうです。明日の夜、見られる月はストロベリームーンというそうです。
河地

入梅。
2017/06/07



長野県も今日梅雨入りの発表がありました。そんな日らしく朝から雲が広がり、どんよりとした空となりました。槍穂高の稜線には雲がかかり、雨が降り出すのも時間の問題化と思われました。そんな天気でしたが昨日からの続きのヘリコプターによる荷揚げも無事に終了し、ほっと一安心でした。



雲に遮られ、日差しはありませんでしたが、視界は比較的よく富士山もよく見えていました。6月に入ったという事もあり、富士山の積雪もグッと減りました。



本日も昨日と同じく休館日とあって、登って来られる方もほとんどいらっしゃらなく静かな一日でした。



午後になると強くはありませんが雨が降り出し始め、いよいよ今年の梅雨が始まったなと感じさせられました。ただ、いつものことですが雨の日が続くわけでもなく、梅雨入り前半は比較的晴れる日が多いような気がします。実際、明後日の予報を見ると早くも晴れマークがついています。
休館日は今日までで明日からは通常営業となります。二日間、ご迷惑をお掛け致しました。
河地

休館日。
2017/06/06

今日明日(6/6、7)は燕山荘館内メンテナンスのため休館日とさせて頂いています。
昼食、喫茶の営業も行っておりません。売店のみ営業しており、テント泊は可能です。



非常にきれいな朝となりました。4時に外に出てみれば、東の空の色はすでに変わりだしてきていて、とてもきれいな色へと変わっていました。まだ誰も外にはいないと思い、出てみると昨日お泊りのお客様がこの美しい光景を眺めていらっしゃいました。早起きはつらい時もありますが、こん景色が見られるのなら、早起きする価値がありますね。




休館日ではありましたが、今日はヘリコプターの荷揚げ日でもありました。まだ少し早いような気もしますが、最盛期へ向けての物資を上げ始めました。まだまだ先と思われる夏山シーズンですが、こうして今のうちから準備は始まっています。



きれいな朝焼けの後、太陽が昇るにつれ、空の色はどんどんと変わっていました。今日のお昼ごろまでは青空の気持ちいい天気となり、休館日ながら日帰りやテント泊の方が登っていらっしゃいました。




天気予報通り、明日は天気が下り坂なのでしょうか、だんだんと雲が多くなってきました。しかし、そのおかげでちょっと面白い光景も見られました。東に広がる雲海には燕山荘の影がくっきりと写り、燕岳の東側に伸びるガスには美しい光の筋が現れ、それほど派手ではありませんでしたが、なかなかいい光景が見られました。そろそろこの辺りでは梅雨入りのころとなってくるようで明日、明後日と雨予報になっています。しかし6月は梅雨入りしても意外と晴れる日が多く、新緑や花も咲き出してきてくるなど、楽しみの多い季節です。
河地

雲の面白い一日。
2017/06/05


相変わらず山の上でも気温の低い日が続いています。今朝の気温もマイナス3℃と東京でいえば真冬のような気温でした。そんな冷え込んだ朝だったおかげか西の空は冬のようなビーナスラインの淡いピンクが美しい空となりました。



日の出もキリッとした真冬のような美しい光景でした。その太陽の左下になる長野盆地は低い雲にすっぽりと覆われていました。



まだ冷たい空気が残っているのか燕岳の上にかかる雲は、冬によく見られるような灰色の雲でした。



やがて日が高くなるときれいな青空が広がり、少し多い雲と残雪が余計にその青さを引き立てていました。とてもきれいな空でした。



午後になると東側はすっぽりとガスに包まれてしまいました。燕山荘はちょうどその境目にあり、外で作業をしているとほんの少し移動するだけでガスの中と青空の二つの天気を体験出来て、ちょっと面白く感じました。



午後になってくると雲が多くなってきて、太陽の光もまだらとなってきました。そうなると残雪が残る山肌の光が当たる部分と当たらない部分の差がはっきりとして、ちょっと面白い光景が広がりました。




日没頃は濃いガスに包まれていた燕山荘周辺でしたが、日没後、しばらくすると急にガスが動き出し、とても幻想的な景色を見ることが出来ました。なかなか見られない光景で、今日お泊りのお客様は大変喜んでおられました。山小屋に泊まらないと見られない光景ですね。今日一日は雲の変化が激しく、素敵な光景をたくさん見せてもらいました。
河地

晴れても寒い。
2017/06/04

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6月に入ったというのに寒い日が続いています。今朝は-4℃以下まで下がり、外のテーブルには霜が降りていました。日の出を待つ皆さんは寒いため、玄関を出たり入ったりしながら、その瞬間を待っていらっしゃいました。雲があっていい感じの空でしたが、ちょっと意地悪な雲があって日の出の太陽は姿を見ることが出来ませんでした。



週末の昨日はテント泊の方々が多くいらっしゃいましたが、きっと寒い夜となったことでしょう。テント場はまだまだ雪の上なので、それにふさわしい装備をお持ちください。




日中も晴れましたが空気はひんやりと冷たい一日でした。きれいな青空が広がり、写真だけを見るとカラマツの新芽も芽吹き出して来たり、山麓では新緑も柔らかな緑が広がりだしてきているのですが。



寒い一日ではありましたが、ミヤマキンバイの花はあちこちで見られるようになってきました。先日見つけた株はまだ一輪しか咲き出してきていませんが、昨日の雪より青空の方が似合いますね。



午後になってくると東側はガスで覆われてしまい、燕岳も半分しか姿を見せていませんでした。こんな天気の日は、登って来られる方はずっとガスの中を歩くことになります。しかし、西側は晴れているので稜線に出た途端広がる大展望の嬉しさはひとしおのものではないでしょうか。今日もそんな笑顔をたくさん見かけました。



夕方になると気温は再び氷点下となってきました。日の入りを見ようと外にいらっしゃる方も寒い寒いとおっしゃっていました。雲が多かったのですが、その切れ間から差し込む光があたる部分だけ、輝いて見える美しい光景が見られました。毎日、山の上にいて同じ景色を見ているのですが光の加減や雲の様子、気温、風同じものはなく、毎回違う感動を感じます。



日が沈み、さらに気温は下がってきましたが、その後、雲が真っ赤に焼け感動の声があちこちから聞こえてきました。明日の朝は今日以上に冷え込みそうです。6月に入ったのに寒い日が続きます。
河地

寒い一日。
2017/06/03


昨日、降雪があったので今朝の日の出はとても楽しみでした。そして4時15分頃、外へ出てみるとそこには期待通りの美しい光景が広がっていました。氷点下の凛とした空気の中、霧氷も落ちることなく残っていて、それが朝日に紅く照らされ見事でした。冬のような朝となりました。




昨日の降雪で標高の高い部分は白さを増したようで、赤く染まる朝焼けがより一層美しくなりました。



今回の6月の降雪に、一足早く顔を出してきたコマクサの新芽も少しびっくりしたのではないのでしょうか。今朝見てみると雪の中で寒そうにしていました。雪とコマクサのこの組み合わせはなかなか見られないものです。



日中はかろうじてプラスの気温になってきましたが、雲が多くて日差しが少ないため、とても寒い一日になりました。しかし、プラスの気温になったことで屋根から雪がドスンドスンと大きな音を立てて落ちていました。日影部分には雪が残っていましたが、日が当たる所はほとんど解けてしまいました。




天気図を見ると西高東低の冬型となっていて、そのせいでしょうか裏銀座の稜線部分では雪が降っているようでした。とても6月とは思えませんね。また北東方向にはレンズ雲のようななんとも怪しげな雲も出ていました。



雲の多かった今日ですが太陽が西に傾いてくる頃、安曇野の上にぽっかりと浮かぶ雲の影が街に映り、ちょっと面白い光景でした。



日が沈む頃には気温は再び氷点下になってきました。明日の朝はさらに冷え込みそうです。こうなると雪面は固くなり、まだまだピッケルやアイゼンが必要となります。
河地

6月の雪。
2017/06/02



昨夜は雷も鳴り、雪も少し降ったようでした。このところ雷がよく発生しています。寒気と強い日射によるものでしょう。朝のうち少し天気は回復したのですが、その後、風雪が強まり小屋周りは冬景色へと変わりました。この辺りでは6月になっても雪が降ることがそう珍しいことではありませんが、6月に雪とはなんとも不思議な感じがします。




今回のこの降雪は小屋周りで10センチほどでした。合戦小屋辺りでは5センチくらい、それより下では雨だったようです。ただこの雪は非常に湿った雪ですぐに解けてしまいそうです。気温も非常に低い一日となり、氷点下となりました。数日前の暖かい気温がとても恋しくなりました。




非常に厳しい条件となりましたが14時頃より雲とガスが切れだしてきて、そこにはとても美しい光景が広がっていました。木々にはびっしりと霧氷が出来ていました。稲が少し成長してきたのでしょうか、緑色へと変わってきた水田がその霧氷の奥に見えていました。この雪の白と水田の緑のコントラストがとても美しく、またこんな景色はなかなか見られるものではなく、感動を覚えました。



今回の風雪で少し気になったことがありました。それは先日見つけたミヤマキンバイの花です。風が非常に強い中、カメラ片手にそれを探しに行くと雪の中にしっかりと花を咲かせていました。あんなに小さくて今にも折れてしまいそうなのに、この風雪に耐える力強さには感動させられました。

明日は天気は回復しそうですが、気温は低い状態が続きそうです。防寒対策はしっかりとしてお越しください。また、気温が下がるため雪面が固くなりそうなのでピッケル・アイゼンは必ずお持ちください。少し、季節が逆戻りした燕岳を楽しむことが出来るでしょう。
河地

今日から6月。
2017/06/01


早いもので、もう6月なのですね。雪の多かった今年はまだまだ残雪がたくさんあり、6月という感じがしないのですが・・・
朝から雨が降ったり止んだりで展望のない一日になってしまうのかと思っていたところ、15時頃よりガスが切れ、燕岳も姿を現してきました。天気予報を見てもこの2、3日が天気が変わりやすいようです。そんな中でも短い時間でしたが、美しい燕岳が姿を見せてくれました。



スカッとは晴れませんでしたが、雲がちょっと面白い光景を創り出していました。日射しがそんなに強くなかったこともあり、肌寒さを感じる一日となりました。




思った以上に雪解けが進んできています。合戦小屋と三角点の間は、ほんの少し前までは、ほぼ直線で歩けていたのですが、今は7割方ジグザグの夏道沿いへと変わりました。歩きづらいところはスコップで掘りましたが、日に日に雪解けが進んでいくので、数日後には歩きづらくなっている場合もあります。登山道の雪を掘るにあたって、安全を第一に考えて行うのですが、もうひとつ大事なことは雪の中から出てくる植物を踏んで傷めないようにルートを付けています。



三角点から少し上がったところにある通称「おほめの松」と呼ばれるカラマツもだいぶ芽吹いてきて遠くから見ても枝先が緑色に変わってきているのが分かりました。雪解けが進むにつれ、植物たちは元気になっていきます。



このところ小屋周りではイワヒバリたちがとても元気で、ぴりぴりときれいな鳴き声でさえずっています。そのイワヒバリとよく似たカヤクグリはイワヒバリより警戒心が強く、すぐに逃げてしまうのでなかなか写真を撮れませんが、今日は登山道上で写真を撮ることが出来ました。



雲の多い夕暮れでしたが、雲を通して太陽の形がはっきりと分かるちょっと面白い日の入りとなりました。明日は特に午前中、天気が悪いようで雪や雷といった予報となっています。ちょっと注意が必要な天気となりそうです。



雑誌ランドネの取材がありました。天気がすっきりとしない中でしたが、無事取材は終わったようで皆さん笑顔で下山されて行かれました。今回の記事は6月下旬発売の8月号に掲載される予定です。よろしかったらご覧ください。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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