北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

天気予報はいまいちでしたが。
2017/08/31


今日でとうとう8月も終わりなんですね。夏らしい日がなく、今年の夏は終わってしまったようです。今朝もそれを象徴するような朝で始まりましたが、日の出時刻からしばらくすると急にガスが切れ、素晴らしい光景が広がりました。眼下には雲海が広がり、空にはうろこ雲があって、突然現れたこの美しい光景に皆さん大変喜ばれていました。




午前中は高瀬渓谷に雲海が入り、槍も雲が切れて時折顔を出し、美しい展望を望むことが出来ました。午後になると燕山荘周辺は濃いガスにすっぽり包まれ、展望は全くなくなってしまいました。



玄関前の広場で休憩する際、賑わった日はどうしてもベンチが足りなくなってしまうので、人の流れの落ち着いていた今日はベンチ作りを行いました。完成してしまえば、それほど難しいものではなかったように感じますが、柱を立てようと掘ったところに排水管があったりしてイメージ通りのものとはならなく、試行錯誤の上ようやく完成しました。このベンチに座り、燕岳を眺めながら楽しそうにしていらっしゃるお客様の姿を想像するだけでなんだかうれしくなってきます。



久しぶりにライチョウの親子を見かけました。前回見かけた3羽はみんな元気に育っているようでした。体も随分と大きくなり、お母さんがどっちか一瞬迷うほどでした。



兄弟仲良く並んで歩く姿はなんとも微笑ましいものですね。その傍らでお母さんは必死にえさを食べていて、子育てもひと段落したように感じられました。



でも、やっぱりよく見るとまだ子供は子供ですね。それに耳を澄まして聞こえてくる鳴き声は体は大きくてもピーピーとまだ子供のままでした。




日没近くを過ぎたころ、ガスが急激に取れ、燕岳が姿を現しました。その時の気温は7℃ととても寒く感じました。一見何気ない山頂の様子ですが、いつもとは違い珍しい光景でした。山頂の右側(東側)にガスが湧くことがほとんどですが、今日はその逆で右側にはガスがなく、左側(西側)にガスが湧いていました。決してびっくりするほどのことではないのでしょうが、毎日燕岳を見ている僕としてはとても珍しく感じました。
河地

人の流れは落ち着いて。
2017/08/30


朝、屋根を叩く雨音は大きく、やや強い雨が降っていました。今シーズン最後の学校登山である三郷中学校の皆さんは、雨の水滴が美しく付くトリカブトや始まり出した草紅葉を見ながらの下山となりました。一足早い山の秋の訪れを感じたことでしょう。




そんな雨でどんよりとした朝でしたが、生徒さんたちは笑顔で下山していきました。きっといい思い出になったことでしょう。また燕岳に登りたいと思ってくれる子たちがいるとうれしいものです。



小屋周りにあるナナカマドの実の色づきはここ数日でかなり進んできました。このナナカマドは雨の日は葉っぱに付く水滴がキラキラと輝き、美しさを増します。雨の日の楽しみのひとつでもあります。



10時頃より雲が切れ、所々青空も現れるようになってきました。朝から雨だったこともあり、今日は登って来られる方も先日までと比べ、ぐっと少なくなりました。明日も人の流れは少なくなりそうです。これでこの夏をなんとか乗り越えたようで今はほっとしています。



今日も日の入りは見られませんでしたが、その少し前の西側の空には太陽の光がまぶしく輝き、その下の高瀬渓谷には雲海が入り、美しい光景を見ることが出来ました。ただ、朝晩は本当に寒くなってきました。
河地

8月も終わりが近づいて。
2017/08/29


雲が広がり、西から黒い雲がどんどん流れてきて風の強い朝を迎えました。それでも街の夜景はきれいに見えていました。夏の間は街の夜景が見られる日が少なかったのですが、このところよく見られるようになってきました。星空も好きですがこの街の夜景もいいですね。



天気が少しずつ回復してきて、雲の切れ間から光が差すようになってきました。この雲の切れ間から差す光が一部分だけを明るく照らしていました。



その後、きれいな青空が広がり出してきました。朝のニュース速報のことなどすっかり忘れさせてくれる美しい空でした。



ヘリポート下にあるナナカマドの実も赤いものが随分と多くなってきました。草紅葉も日に日に進んできています。



今日は今シーズン最後の学校登山があり、三郷中学校の皆さんが元気よく登って来られました。歩いている時は暑かったのでしょう、半袖で到着されたのですが、着くと同時にすぐに服を一枚着ていらっしゃいました。先日も書きましたがこれからの季節、気温が低くなってくるので体を冷やさない工夫が大切になってきます。




小屋周りで咲く花々もいよいよ終盤の花へとなってきています。トリカブトやトウヤクリンドウがたくさん咲いています。ついこの間花が咲き出したと思ったらもう花も終わりの季節が近づいてきました。山の夏は本当に短いものですね。この先平日は比較的静かな日が続きそうです。
河地

濃くなりつつある秋の気配。
2017/08/28


山の上ではすっかり秋の空気となってきて、朝の気温は10℃を切るのが当たり前となってきました。街ではまだ30℃を超える日もあるようで、この気温差には体がびっくりしてしまうのではないでしょうか。汗をかいて登って来た後は、乾いた服に着替えるなどして、体が冷えることを防ぐことが大切となってきます。今朝は黒い雲が広がり、風も強かったこともあり、とても寒々しく感じました。皆さんも服をしっかり着込んでいらっしゃいました。




そして、槍穂高方面を見れば、クラゲのような形をした黒い雲がかかり、これもまたなんとも寒々しい光景でした。






その後、青空が広がり出し、黒い雲とは変わって白い雲が美しい模様を創り出していました。午前中は雲の様子が刻々と変わっていき、いつまでも眺めていたい気分でした。今日の空はまさに秋の空でした。



秋の気配が濃くなってきましたが街ではまだ日中の気温が上がるせいか、下から雲がもくもくと沸き上がってきました。今の季節は夏と秋が同居しています。



午後になって雲が多くなってきて日の入りは見られませんでしたが、その15分くらいには西の空が真っ赤に染まる美しい夕景を見ることが出来ました。この素晴らしい夕景でしたが、皆さん寒かったようで小屋の中に戻って来られると「わーあったかい」と口にされる方が多くいらっしいました。小屋の中にはまだストーブを必要とはしませんがそろそろ朝晩はストーブが必要な季節となってきます。
河地

晴天続く。
2017/08/27


昨日に続き、今朝も美しい日の出で一日が始まりました。
夏の終わりになってようやく晴れが続きました。今年の夏は本当に天候不順でしたね。



この気持ちいい晴れの中、昨日のクラッシックコンサートの余韻に浸りながら皆さんとてもいい顔をされて下山されて行かれました。お見送りをする我々スタッフとしてもうれしい気持ちになります。



このコンサートの楽器は我々スタッフが担ぎ上げます。今日はその楽器を下しました。とても高価なものなので緊張しながらの作業となります。



本当に気持ちのいい天気となった今日は日曜日なのに思った以上のお客様で賑わいました。おそらく皆さん、この晴天を待っていらっしゃったのでしょう。ヘリポートから眺めるこの景色もいつの間にか黄色っぽくなってきて、秋の色へと変わってきています。




今日の午前中を中心に空気も澄んで眺めがとてもクリアーでした。水晶岳もいつも以上にかっこよく、美しく見えていました。



富士山も今日はきれいに見えていました。この写真に写るゴミのようなものはトンボです。今日は久しぶりにたくさんのトンボが飛んでいました。



鈴木メソードの皆さんが下山される前、外で再び素敵な音色を聞かせてくれました。このサプライズに外に居合わせた方は、大変喜ばれていました。また来年も素敵なコンサートをよろしくお願いします。本当にありがとうございました。
河地

晴れのクラッシックコサート。
2017/08/26


昨日は前線の通過により、厳しい天候となりましたが皆さまが出発される頃より、天気は回復してきました。昨日の荒れた天気の名残か、槍ヶ岳の上には不気味な雲が現れていました。





その後はきれいな青空が広がり、皆様の顔もとても楽しそうでした。ただ吹く風は冷たく、朝の気温は7℃と秋の訪れを感じさせるものでした。
この夏はなかなかすっきりとしない天気の日が多かったのですが、夏の終わりになってようやく好天に恵まれました。そんな夏を惜しむかのように今日は大変多くの方で賑わいました。




今日の夕景はとても素晴らしいものとなりました。この夏一番の美しさだったのではないでしょうか。真っ赤に染まる空を見ながら、皆さん過ぎゆく夏を感じたことでしょう。




今日は燕山荘の夏の締めくくりでもある32回目となるクラッシックコンサートでした。朝目覚めた時は強い雨音で始まり、少し心配しましたが天気は急速に回復し、今日のコンサートにふさわしい天気となりました。鈴木メソードの皆さんの素敵な演奏にお客様だけでなく、我々スタッフもとても感動しました。夏はまだ終わりませんが、締めくくりの一つとしてはとてもいい一日となりました。

この先数日は天気も良いようで、明日も賑わいそうです。マイカーでお越しの方は今日の段階で中房の駐車場は満車となっていますので、明日マイカーでお越しのお客様は穂高駅等下の駐車場に車を止め、乗り合いバスやタクシーでお越し頂いた方がいいかと思います。路上駐車は他の方にご迷惑になりますのでくれぐれもなさらないようお願いいたします。
河地

秋雨前線。
2017/08/25


前線の通過により、午前中を中心に雨と強い風となりました。お昼前には雷鳴が聞かれ、怖い思いをされた方も多かったのではないでしょうか。また稜線の風が強かったため、縦走を辞められる方もいらっしゃいました。ちなみに今日この辺りの気温は11℃、これに風速10m以上の風が吹けば体感温度は0℃近くになります。これからの季節、風雨の強い時の稜線歩きは注意が必要となってきます。低体温症になる恐れがあり、無理だけはなさらないで下さい。



これからの季節、特に雨の日はレイングローブが必要となってきます。低体温症を防ぐには手首を冷やさないことも大切になってきます。手首を冷やすことにより、その冷えた血液が体を循環することにより体温を下げてしまうからです。高価な手袋ではなくてもホームセンターで売っているような防水性の高い手袋でも十分かと思います。途中で中が濡れてしまうことがあるので、予備の手袋があるといいです。ちなみのこの写真に写っている皆様はNHKBS連続ドラマ「山女日記」の撮影スタッフの方々です。燕山荘・大天荘もその舞台となるようで、今回はその下見でのぼっていらっしゃいました。


小屋周りにあるナナカマドの実は赤くなってきたのが多くなってきました。ナナカマドの葉に付く水滴は雨の日にしか見られない美しさです。今日のように展望のない日には余計美しく感じてしまいます。



雨の一日となってしまいましたが、夜になると雲の切れ間から星も見えだしてきました。週末の明日は天気が回復してきそうです。また明日は燕山荘の夏の締めくくりでもあるクラッシックコンサートの開催日でもあります。大変な賑わいとなりそうですので、時間に余裕のある計画でお越しください。
河地

奇跡的な晴れ。
2017/08/24



朝の雨とガス、さらに強い風とあって縦走を取りやめる方や進んではみたものの戻って来られるお客様もいらっしゃるようなお天気となりました。
燕山荘のすぐ下ではアザミが咲き、真っ白なガスの中ではひときわ目を引きました。




今日も一日こんな天気で終わるのだろうと思っていたところ、気づけば安曇野の街が見えだし、みるみるうちに青空が広がり出しました。奇跡的と思えるような好天となりました。





ガスと雨の中の登ってみえたお客様は続々と外に飛び出し、皆様燕岳へと向かわれて行きました。
夏と秋の空が入り混じるような中、外で楽そうに過ごされる方も多く、久々に晴れ渡る空にこちらもそわそわしてなんだか落ち着かなくなりました。

8月も後半となれば、やはり外にずっといると寒いもので、風も冷たくなってきます。風よけにレインウェアをうまく利用されているようです。



雨上がりの午後は安曇野の街もいつもよりくっきりと見渡せ、夜になると夜景もきれいに見えてきました。
この奇跡的な晴れが誰しもを笑顔に変えてくれました。
河地

黒い雲と強風。
2017/08/23


今朝もどんよりとした空で朝を迎えました。稜線上は非常に強い風が吹き、西から雲がどんどんと流れてきていました。こんな天気では当然日の出は見られないのですが、その代わりこんな素敵な光景が見られました。雲の隙間から太陽の光が差して、天使の梯子・光のパイプオルガンなど呼ばれる、雲が作り出す美しい光景に出会いました。



皆様が出発される頃には、雨が降り出し、皆さん雨の中の下山となりました。気温が低くはなってきていますがカッパを着るとやはり汗をかいてしまうものです。気温は低くなってきてもこまめな水分補給を欠かせません。


その雨も朝のうちには止み、西の方から天気は回復してきました。そうなると外からは楽しげな声が聞こえだしてきました。ここからの展望を見ればやはり誰でもがうれしくなりますね。



午後になって、安曇野から松本にかけての街並みも見渡せるようになってきました。今年の夏はこの街並みを見られる日がとにかく少ないように思います。



ヘリポートより燕岳方向を眺めた時に見られるこの斜面も随分と黄色っぽくなってきました。今日は日中の気温は10℃ちょっとしか上がらず、肌寒い一日となってきました。



今日はとにかく稜線上は非常に強い風が吹き続けました。そして、空には黒い雲が広がり、夏とは思えない光景でした。そんな中でも無事にヘリコプターによる物資輸送は終了しました。風が強かったため、いつもと違うルートで飛んできたので蛙岩とヘリコプターを一緒に写真に収めることができました。強風に機体は大きく揺れて、ヘリの操縦の難しい荷揚げだったことでしょう。


この強風によって空気中の塵が飛ばされたのでしょうか、とてもきれいな夜景が広がりました。まるで冬に見るような夜景です。黒い雲の覆われ星空は見えませんがこの美しい夜景を見るだけなんだかいい夜になったような気がします。
河地

雨ですね。
2017/08/22


天気図を見ると太平洋高気圧に覆われて、天気が良くなりそうなんですが、まだ遠くにある台風13号の間接的な影響なのでしょう、雨が降ったり止んだりの天気となりました。日の出前、街の夜景は見えていたのですが西から黒い雲がどんどんと流れてきて、皆様が出発される頃には雨となってしまいました。そんな天気でしたが少しだけ朝焼けを見ることが出来ました。



その雨も一時は止んで燕岳を見ることが出来ました。ただ槍ヶ岳や大天井岳は終日、雲に隠され、姿を見ることが出来ませんでした。



燕岳の姿は見えていましたが黒い雲に覆われ、寒々しい光景となっていました。外ベンチで過ごされる皆様の服装を見てもダウンを着ていらっしゃる方もいたりして、もう秋の服装となっています。ただ歩けばまだ汗をかくような気温なので、汗をかいてしまって行動をやめた後、体は急激に冷えてきてしまいます。休憩中は服を一枚羽織るなど体が冷えない工夫が必要となってきます。体を冷やすと体調が悪くなったりすることが多くあります。



トウヤクリンドウ


ヤマブキショウマ
咲く花も夏後半の花中心となってきました。これらの花は派手さはありませんが秋の趣があって違った美しさを感じます。



3回目の親子ファミリー登山教室も無事に終了しました。今年は天候に恵まれず、残念でしたが最後に集合写真を撮った時の子供たちの笑顔を見て、なんだかほっとしました。天気が悪くても子供たちにとっては楽しいい登山となったことがとてもうれしく感じました。
河地

気温は低くなってきて。
2017/08/21


このところ朝の気温は10℃を切るようになってきて、ここでずっと暮らしている僕たちにとっても寒いと感じるようになってきました。今朝も雲の多い朝を迎え、寒々しい空となっていました。今日辺りの気圧配置を見ると太平洋高気圧が張り出してきているように見えますが、やはり季節は夏から秋へと変わってきているようです。



そして、草の種類によっては早くも紅葉が始まり出してきたものもあります。ここ最近山肌の色が変わってきたように感じたのはやはり間違いではありませんでした。山の夏の短さを改めて感じさせられました。



茶色くなってきたコマクサがだいぶ多くなってきましたが、まだ元気に咲いているものもあります。



午前中は青空が広がってきて、雲の感じも良く、気持ちのいい空が広がりました。



10時を過ぎてくるとやはり東側にはガスが湧き出してきました。山の上にいると夏の暑さのことなど忘れてしまいますが、麓の安曇野ではまだまだ30℃を超えるようで、その気温差からこのガスは生まれます。




夕方、東の空には発達した積乱雲が見られました。どうやら長野市方面で雷雨となったようです。このもくもくと湧きたつ積乱雲を見ると気温は低くなってきていますが、夏の名残りを感じます。



雲に霞みぼんやりとしたものでしたが、日の入りを見ることが出来ました。一体何日ぶりの日の入りだったことでしょうか。この日の入りをバックに生ビールで乾杯されているお客様がいらっしゃいましたが、僕らもこの久しぶりの日に乾杯と言いたい気分でした。日の入りは18時25分くらいと随分早くなってきました。



昨日をもって順天堂大学の夏山診療所は終了となりました。具合の悪くなる方、病気になる方、けがをされる方など僕たちでは対応できない方々の診療を行っていただき、本当に助かり、心強いものでした。本当にありがとうございました。先日も書きましたが、もっとも多い症状は高山病や熱中症などです。それを防ぐためにはこまめな水分補給、山小屋についてすぐに寝ない、ゆっくり登る、睡眠不足、水分を取らずに登ってきて生ビールなどのアルコール摂取をしないこと
などを守ることによって、随分と防げるものです。
河地

ヒンヤリとした空気に包まれて。
2017/08/20


空を覆っていたガスも夜中には取れ、夜明け前、外に出るときれいな星空が広がっていました。久しぶりに街の夜景もきれいに見えました。明け方の外の気温は10℃を切り、ひんやりとして季節が秋へと進んでいることを感じさせられるものでした。



今朝の日の出は雲があったため、5時をだいぶ過ぎてからとなりました。夏休み中とあって、ご家族で登って来られる方も多くいらっしゃいます。家族そろって眺める日の出がきっといつまでも忘れないいい思い出となるのではないでしょうか。日の出を眺めるご家族の姿を見てそんなことを感じました。



太陽が少し高く昇った頃、太陽の周りには美しい暈が現れていました。皆さん、出発時の忙しい時間帯とあって気づかれない方も多くいらっしゃったようです。




パッとしない天気予報となっていますが、今日も午前中を中心にきれいな空が広がりました。大人気の燕Tシャツをグループ全員で着て、記念撮影をされていらっしゃる方もいらっしゃいました。



ひんやりとした空気は澄んで視界がはっきりとしていました。縦走路に目をやるとなんとなく山肌の色が黄色くなっていたように感じました。ガスの湧きやすい日が続き、展望がない日が続いている間に山肌の色は夏の色から秋の色へと変わり始めていたようです。



立山


穂高岳連邦



雲の湧き立ちやすい天気は相変わらず続いています。今日も雷鳴こそ聞こえなかったものの、槍ヶ岳の上にはもくもくとした雲がかかっていました。まるで槍ヶ岳が帽子をかぶっているかのようにも見えました。



一体いつになったら日の入りを見ることが出来るのでしょうか。今日も雲やガスにより見ることが出来ませんでした。それでもこんな美しい光景が見られました。夜になると雲やガスが取れて、美しい星空が広がってきました。
河地

不安定な天気。
2017/08/19


夜明け前は街の明かりも見え、今日は天気がよくなるものと思っていたのですが、日の出前よりガスが沸きだしてきて、日の出も見ることが出来ませんでした。今年の夏は、なかなかすかっとは晴れませんね。これもやはり太平洋高気圧が弱いのか北の高気圧が強いためなんでしょう。そして、皆さんが出発される頃には雨が降り出してきました。



幸いその雨はすぐにやんだので、テント場のほうへ出かけてみると気づかぬうちにタテヤマリンドウが咲き出していました。この花の鮮やかな色がとてもいいですね。




9時頃より青空も広がりだしてきました。週末で登山を楽しむ方が多かったので、この天気の回復にはほっとしました。天気がいいと皆さんの表情もよくなります。




雲はなかなか取れず、槍ヶ岳を望むことは出来ませんでした。それでも多くの方々が外で楽しい時間を過ごされていらっしゃいました。ただ吹く風はひんやりとして秋の足音が近づいていることを感じさせられるものでした。また今日ももくもくと沸き立つ積乱雲があちこちに見られました。ここ数日各地ではゲリラ豪雨的な強い雨が降っているようです。天候がこのところ何か変ですね。少し気ががりです。
河地

雨のち晴れ。
2017/08/18



この夏は、北の高気圧が強いためなかなか夏らしい日がやってきません。今日も雨で始まりました。雨だとなんだか暗い気分になるのですがいこともあります。花々には水滴が付いて、普段とは違った美しさを見せてくれます。




午後になって、その雨もやみ所々青空も見えたり、視界が広がってきました。燕岳の山頂や槍ヶ岳の右肩に現れた雲は、雷雲で雷鳴も聞こえだしてきました。その後、激しい雨が降り、稲光の後、3秒ほどで雷鳴が鳴る近さまでになりました。夏の山では午後に雷が発生する確率が高いので、早出早着の計画をお勧めします。



夕方にはこの雷雨も上がり、燕岳が姿を現してきました。この雷雨の後、気温は急に下がり、10℃と肌寒い気温となりました。この美しい景色を皆さん、寒い寒いと言いながらご覧になられていらっしゃいました。


雲やガスがすっきりと取れはしませんでしたが、高瀬側に残るそれらは水墨画のようなとても美しい光景を見せてくれました。



ガスも動き出し燕岳の少し下を流れるガスがとてもいい感じでした。


そして、ガスの切れ間からは本当に久しぶりに松本の街を見ることが出来ました。連日、雲海やガスに覆われ、安曇野や松本も街を見ることがほとんどできていませんでした。きっと下からも久しぶりに北アルプスの山々を望めたことでしょう。



今日もイワヒバリがコマクサの花を啄んでいました。どうやらこれは種を食べているようです。イワヒバリがこの種を食べ、フンとして出てきた種がまた新しいコマクサと成長していきます。イワヒバリもコマクサが増えることに役立っているようです。コマクサがたくさん咲いている中を探すとイワヒバリが花を啄む姿を見つけられるかもしれません。

天気予報によると明日の週末は晴れとなりそうです、再び賑わいが戻ってきそうです。ただ朝晩の気温はぐっと下がってきましたので、防寒着をお持ちになれるといいでしょう、また日没も18時半頃となってきています。
河地

午前中の晴れ間。
2017/08/17


夜明け前の玄関先の気温は10℃。半袖で外へ出ると寒くて上着を取りに一旦引き換えしました。山の上は季節の進みが街より早く、朝の気温だけ見れば、もう秋の色が濃くなってきたような気がします。4時頃、東の空を見れば恒星の中で一番明るいシリウスが昇ってきていました。少し前までは見えていませんでしたが、気づかぬうちに星の季節も進んでいたようです。



今朝もきれいな雲海が広がりました。雨模様の昨日の天気とは一転し、美しい朝を迎えました。



太陽が昇るにつれ、雲海の色は刻々と変わっていき、しばらくはこの美しい光景の変化を楽しむことが出来ました。



その雲海が中房の谷へ流れ込もうとするのを有明山が防いでいました。ちょっと面白い光景でした。



朝のうちは稜線では風が強く吹いていました。西側の山の所々にはレンズ状の雲が現れていました。レンズ雲は少々不気味ですが、美しくも見えます。



紅葉にはまだまだ早いのですが心なしか山肌が黄色く、夏の濃い緑色から黄色っぽい色へと変わってきたように感じられました。




朝のうちはきれいな青空が広がりましたが、気温の上がる午後はやはりガスが沸き上がってきました。夏らしい光景でなんだかうれしくなりました。季節は少しづつ秋へと進んでいますが、まだまだ夏を強く感じられる時でした。


先日雨の中を頑張って登って来た皆さんにとってはとてもうれしい今日のこの晴れとなりました。皆さんのこの笑顔がそれを物語っています。晴れ空は誰をも笑顔に変えてくれますね。
河地

雨で霞む景色。
2017/08/16


雨で今日は始まりました。霧雨のような細かい雨で周りの景色はばんやりと霞んでいました。そんな中、晩夏に咲くトリカブトやアザミなどがとても色鮮やかでした。



また、ナナカマドに着いた雨の滴がキラキラと光り、雨の日ならではの美しい光景も見られました。小屋のそばにあるナナカマドの実は早くも少しずつ赤くなり始めていました。改めて山の夏の短さを感じました。



晩夏の花々が元気な一方、ミヤマキンポウゲなど夏中盤の花々も元気に咲いている所もあります。そういう意味では今の時期は見られる花の種類も多く、花を楽しむにはいい季節なのかもしれません。



一時、雨の強くなる時間帯もありましたが、雨も降っていない時間の方が多かったような気がします。こんな天気でしたが2回目の親子ファミリー登山教室の皆さんは、雨にも負けず、元気よく登って来られました。今日くらいの気温だと雨具を着て歩くとまだまだ暑いくらいですが、行動をやめた途端、汗で衣類が濡れていて急に寒くなります。こんな時、乾いたシャツに着替えるだけで随分と違うものです。雨の日は着替えのTシャツ1枚でもあるとなかなかいいですよ。




雨で霞み展望のない中、今日はオスの雷鳥を見かけました。しゃがんでじっと見ているとこっちのことは全く気にせず、花を落としたハクサンイチゲをつついたり、地面をつついたりして、エサを食べたり、毛づくろいをしたりとかわいらしい仕草を見せてくれました。
河地

ひと段落。
2017/08/15



お盆休みも終わりとなり、賑わいは落ち着きました。今年の夏は元気がありませんね。今朝もどんよりとした空が広がり気温も低めだったので、もう夏が終わってしまったような気がしました。四季それぞれ良さがあってどの季節もいいんですが、夏の終わりというのはなんだか寂しく感じてしまうものです。そんな空の朝でした。


賑わったお盆が過ぎ山は少し静かになりました。この山を乗り切って今はほっとしています。そんな中、小屋周りを散歩していると二羽のイワヒバリが仲良くコマクサ畑の中をピョンピョンと歩き回りながら何かを啄んでいました。時折コマクサの花もつついていました。この光景は、コマクサの花が終わりかけてきている頃よく目にします。一体何を啄んでいるのでしょうか。忙しかった、この数日を終えた後に見る、この光景は何とも心癒されるものでした。




親子ファミリー登山の皆さんは元気よく下山されていきました。どんよりとした空でしたが、皆さんが下山される頃、お見送りをしてくれるかのように燕岳が姿を現してくれました。今度はもっと天気がいい日に来てくださいね。ここからの素晴らしい景色にきっと感動することでしょう。




花は季節を教えてくれますね。このところ秋らしくなったと思っていたらやはりこの花が咲き出してきていました。トウヤクリンドウです。

今日の日中は雨が降ったり止んだりとなりました。賑わいの後の雨は気持ちを穏やかにしてくれてたまには雨もいいものだなと感じました。

お盆休み後半。
2017/08/14


ご来光を見るには、燕山荘の玄関前からでも十分きれいに見えますが、燕岳の山頂でご来光を見ようという方も少しいらっしゃいます。燕岳で日の出を迎えるにはヘッドランプを付けていく必要があります。今朝もそんな方々の光が美しい模様となっていました。



ここ最近は雲海が広がることが多くなっています。きっと麓の街では曇り空が続いているのでしょうか。ここでは雲上の世界が広がっています。今朝は残念ながら雲が多かったため、ぼんやりとした日の出となってしまいました。



立秋を過ぎると山の上では早くも秋の気配がしてきます。今朝の玄関前にいらっしゃる皆様の服装を見ると半袖姿の方はほとんどいなく、皆さん長袖や防寒着を身に着けていらっしゃいます。今朝の気温は11度くらいと半袖では肌寒い気温となりました。空もどんよりとしていてなんだか夏の終わりを感じてしまいました。



朝のうちは雲の切れ間から青空も見られました。昨日のような真っ青な空ではなく、また雲の様子からもなんとなく秋を感じてしまいました。



槍ヶ岳への縦走路にかかるガスの流れがきれいでした。どんよりとした空の下に見るこの道程は気持ちがなんだか穏やかになるものでした。



今日は燕山荘企画の親子ファミリー登山の第1回目がありました。皆さん元気よく登って来られ、燕岳の登頂をすることも出来ました。きっといい思い出作りが出来たことでしょう。



今シーズンの夏山診療所の開設は8月20日までとなります。連日のように具合の悪くなった方々が順天堂大学医学部山岳部の方々に診て頂いています。もっとも多いのはやはり高山病のようです。これを防ぐためには小屋に着いてすぐに寝ないこと、ゆっくり登ること、水分補給をしっかりすることなどがあります。これらを守ることにより、ある程度高山病を防ぐことがあります。
お盆休みの賑わいも今日までとなりそうです。明日以降は少し静かな山となりそうです。
河地

美しい朝。
2017/08/13


昨夜はペルセウス座流星群で流れ星を短い時間に何個か見ることが出来ました。そして今朝は素敵な朝を迎えました。早くも秋の気配が漂い出してきて、朝は冷え込むようになってきました。そんなひんやりとした空気の中、東の空を見れば、金星とオリオン座が美しく輝いていました。今の時期は縦走に出られる方が多く、皆さん早起きです。まだ、夜が明ける前からテントには明かりが灯り、一日が始まり出します。




そして今日の朝焼はとても美しく、朝食出しの忙しい最中でしたが、こっそりと何度も外へ抜け出しました。外へ出るたびに空の色は刻々と変わっていき、どの瞬間も美しく、落ち着かない朝となりました。また、有明山を隠してしまう高さまである雲海はとてもきれいでした。



こんな美しい朝となった今日は、小屋の東側には日の出を見ようと多くの方がその瞬間をまっていらっしゃいました。天気がすっきりとしない今年の夏ですが、この夏最も美しい朝となったのではないでしょうか。



そして5時過ぎ、太陽が顔を出しました。雲海越しに登る太陽は、まるで海から昇る太陽のようでした。





今日の午前中はこの時期らしい青空が広がりました。こんな天気もあってか大変多くの方で賑わいました。そうなると日中はなかなか外にも出られない忙しさとなります。こんな天気のいい時は外に出たくなりますが、いつも素敵な景色を見ているので、今日明日ぐらいは我慢しなくて。



10時を過ぎると今日もガスにすっぽりと包まれてしまいました。夏山で展望を楽しむには9時位までがいいです。その後は気温の下がる日没までガスが引かないことが多くあります。


このところ、登山靴が壊れてしまう方を多く見受けます。山に登る前に今一度装備の点検をしっかりとされるといいかと思います。このお盆期間中は、道路の渋滞により、登り出しが遅くなってしまい小屋への到着も遅くなってしまう方も多くいらっしゃいました。そういったことも考慮して計画を立てるといいかと思います。
河地

夏山最盛期。
2017/08/12



またもやガスで真っ白な星も街の灯りも見えない朝を迎えました。しかし、日が昇る頃になるとガスが薄くなってきて、そのガス越しに太陽の姿が現れてきました。とても幻想的で美しい光景でした。天気予報は、いまいちな日々が続きますがこうした景色に出会えることもあります。



またその時、西側の空もガスが薄くなり、ちょうどそこだけぽっかりと穴が開いたように裏銀座の山々の景色が見えだしてきました。この朝の刻々と変わっていく光景に皆さん大変喜ばれていらっしゃいました。




今日も朝の一時は青空が見られました。今年の夏は空一面の青空という日がほとんどありません。今年は少し変わった夏となっているようです。



今、燕山荘の周りではヤマハハコがたくさん花を咲かせてきています。



今日もテント場はお昼を終わった頃には満杯となってしまいました。満杯となる少し前に合戦小屋にはこの掲示を出すようにしています。その掲示ががある際、テントを設営するのはなかなか困難なものと思って頂いた方がいいかと思います。今日の日中も今まで同様濃いガスに包まれ、展望はありませんでしたが、夜になると美しい夏の美しい星空が広がり、今日はペルセウス座流星群が見られる日でもあり、外では多くのお客様が夜空を眺めていらっしゃいました。流れ星が出るたびに歓声が聞こえてきます。河地

まずまずの天気。
2017/08/11



山の日の今日は雲やガスが多いながらも西側は展望が開け、燕岳が姿を現している時間も多い一日となりました。今年の夏は天気がなかなか安定しなく気が付けばお盆休みが始まっていました。こんな夏もあるもんですね。今日は山の日とあって多くの方で賑わいました。この日が出来たことにより、この日に登山をされる方が多くなって夏山の人の流れも変わったような気がします。


コマクサはまだまだ美しく咲いていまますが、ピークは過ぎつつあるようです。よく見ると茶色になってきているところも出てきました。


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今日の日の入りは残念ながら雲に遮られてしまいました。完璧な天気の一日ではありませんでしたが、多くの方の楽しそうな様子やがあちこちで見られ、忙しい一日ではありましたが、気分良く眠りにつけそうです。この先数日は山は賑わいが続きそうです。
河地

お盆休み。
2017/08/10


今は夏休み真っただ中で、お盆休みもそろそろ始まり出してきて、小さなお子様や学生さんたちの姿を多く見かけるようになってきました。テント場も連日満杯になる日が続くようになってきました。テントの方の朝は早く、日の出前からテントには明かりが灯り、とてもきれいです。今朝は月明かりも明るく、暗闇の中、燕岳の姿もきれいに見えていました。




立秋を過ぎ、少しづつ秋の気配が色濃くなり出しましたが、今朝の気温は11度と少し肌寒い朝となりました。そんな中、今朝も美しい日の出を見ることが出来ました。また日の出と反対側の西の空もほんのりピンクに染まり、こちらもきれいでした。



連日、常念方面や槍ヶ岳方面へと多くの方が縦走へと向かわれています。今朝のような天気の中を歩けば、きっと気持ちのいいことでしょう。次々と景色が変わっていく縦走登山は、山登りの醍醐味でもありますね。





朝のうちはきれいな青空が広がりました。そこに広がる雲は秋を感じさせるものでした。山は季節の進みが街より少し早く、少しづつ秋の色が濃くなりつつあります。爽やかで気持ちのいい朝となりました。



ここ最近では珍しく、日中でも東側のガスの湧き立ちが多くありませんでした。安曇野の街並みもきれいに見え、空にはトンボがたくさん飛び交っていました。



午後になってくると雲も多くなってきて、次第にガスに包まれ、小雨が降る時間帯もありました。明日は2度目を迎える山の日です。天気予報もころころと変わり、なかなか予報が難しいような天気となっていますが、今日になって発表された予報によるとそれ程悪くはないような予報です。
河地

台風が過ぎて。
2017/08/09


台風一過を期待して、朝起きてみるまだ強い風が残っていて雨が降っていました。しかし、その雨も皆様が出発される頃になると上がり、天気はどんどんと回復していきました。



コマクサはまだまだ元気よく咲いていますが、夏の終わりに咲くミヤマアキノキリンソウがたくさん咲き出してきています。山の夏は改めて短いものだと感じます。今日は久しぶりに広がった青空の下、秋の訪れを一足早く知らせてくれるこの花がきれいに咲いていました。



この先のお盆休みに向けての食料や飲み物などの物資がヘリコプターにより運ばれてきました。夏特有の気温の上昇により湧くガスにより、視界が閉ざされ、ヘリコプターにとってはなかなか難しい条件でしたが、なんとかたくさんの物資が届けられました。今年のヘリの荷揚げは天候に悩まされることが多くなっています。



日中は夏らしい空が広がり、テント泊の方も多くいらっしゃいました。2時過ぎにはテント場はいっぱいとなってしまいました、燕山荘のテント場は決して広くはありませんので、週末やこの先のお盆休みなどはお昼頃にはいっぱいになってしまう場合もあります。



台風が過ぎた今日の空気は比較的カラッとしていて、夕方になってくると気温も12℃くらいまで下がり、少し季節が秋へと近づいたように感じされられました。




何日ぶりの日の入りだったのでしょうかわからないくらい久しぶりにきれいな日の入りを見ることが出来ました。高瀬の谷には雲海も入り、言うことなしの美しい夕景となりました。しばらく見ないうちに日の入りも早くなっていて18時40分過ぎには水晶岳の右側へと太陽は沈んでいきました。



昨日は満月で今朝天気が良ければ部分日食も見られたようですが、残念ながらここでは見ることが出来ませんでした。しかし、今夜は日が沈んで、少しすると東の空から美しい月が昇ってきました。その月明かりが雲海にあたり、とても美しい夜の始まりとなりました。月が明るく見える星の数は少ないのですが、今夜はきれいな星空が広がりました。
河地

ノロノロ台風通過。
2017/08/08


今回の台風5号は非常にスピードの遅い台風で、寿命も長い台風となったようです。今日の午前中を中心にこの近くに最も接近しましたが、北アルプスの壁を越えられなかったようで、富山方面へと進路を変えていきました。この辺りでは中房線が一時通行止めとなった程度で、登山道への被害もありませんでした。しかし、台風接近時はどんなことが起きるか分からないので、やはり無理をしないのが正解でしょう。今日は縦走予定の方が多かったので、天候待ちのためにご連泊される方が多くいらっしゃいました。その期待にこたえるかのように明日は晴れの予報となっています。やはり登山はゆとりのある計画でお越しになられるといいですね。



ナナカマド

クロコウズ
雨で展望もなく、我慢の一日となりましたがそれほど強い雨も降ることもなく、小屋の東側は風も強くなかったので雨の中ちょっと散歩へと出て見ました。稜線の西側は強い風が吹くため、咲く花は少ないです。そのような環境で育つのはコマクサくらいですが、風の弱い東側にはたくさんの種類の花が見られます。そんな中、ナナカマドやクロコウズには早くも実が付き出していました。立秋も過ぎたと思いきや早くも秋の気配が感じられるようになってきていました。



こんな秋を感じられることもあればまだシャクナゲが咲いていたりと今年の花の咲き方はなんだか少し変わっています。



雨に濡れるクルマユリがとても色鮮やかで印象的でした。夜になっても雨は上がりませんが、明日はきっといい天気となるでしょう。明日辺りから山は再び賑わいが戻ってきそうです。
河地

立秋。
2017/08/07



今日は立秋。「残暑お見舞い申し上げます」に変わる日ですが、山の上にいると暑さ知らずでこの言葉とは程遠く、心地よい気温が続いています。
 久しぶりに街の夜景も見え、その上にはオリオン座と金星が輝く美しい夜明けで始まりました。台風のことなど忘れてしまいそうでした。ただ西の空を見ると月が薄い雲にぼんやりと隠され、天気は下り坂に向かいつつあるようでした。





朝のうちは嵐の前の静けさなのでしょうか、とてもきれいな空と景色が広がりました。青空もきれいでほんとうに気持ちのいい朝となりました。皆さんきっとのんびりと下山前の時間を過ごしたかったのでしょうが、午後から天気が崩れるという事で名残惜しそうに足早に下山される方がほとんどでした。



午前中の晴れはやはり長くは続きませんでした。いつもの西風とは違い、南東方向からの風が吹き出してきて、やがて西の空からどんどんと雲がやってきました。朝の晴天がまるで嘘のように午後からは雨が降り出してきて、風もだんだんと強くなってきました。そして、中房線も19時をもって通行止めとなりました。大きな被害がなく、この台風が過ぎ去ってくれることを願います。



秋の花もだんだんと咲き出してきています。小屋周りではトリカブトをたくさん見かけるようになってきました。その背景に映るのはカンチコウゾリナです。山の上では立秋を過ぎると秋の気配が漂い始めてきます。この台風が過ぎると季節は少し進むのでしょうか。
河地

不安定な天気。
2017/08/06



今一番気になるのは近づきつつある台風5号の動きです。この台風は7月の20日過ぎに発生し、日本の南側を迷走し続けました。そして、とうとうこちらに近づこうとしています。それにしても寿命の長い台風ですね。大きな被害がないといいのですが。そんな今朝は雲が多く、日の出は雲の切れ間から一瞬だけ見えるものでした。しかし、その光が雲海にあたり出すと美しい光景が広がりました。このところ雲海が出ている時間が長くなっています。山の上は晴れているのですが。昨夜もこの雲海の下にある所ではかなりの激しい雨が降ったようです。




朝のうちのほんの短い時間は青空も見られました。ちょうど皆さんの出発の時間帯と重なり、玄関前は笑顔であふれていました。出発の時はやはりこんな天気がうれしいですね。しかし、その後はガスに包まれてしまい昨日同様夕方には雷鳴が響き渡りました。こういう天気を見ていると夏山においては必ずしもそうではありませんが、小屋に早く到着することの大切さを感じました。



小屋の周辺では数は多くはありませんがクルマユリが咲き出してきました。黄色や紫の花が多い中、このクルマユリのオレンジ色はひと際目立ち、美しいものです。
この辺りに台風が接近するのは明日の夜から明後日の朝にかけてになりそうです。9日の天気予報は晴れとなっていて、台風一過の素晴らしい景色が楽しみでもあります。ただ、大きな被害だけはないといいのですが。
河地

青空と白い雲。
2017/08/05


台風5号の接近により、曇りがちな天気予報になっていますが、今朝も美しい朝で始まりました。低いところに雲があったので太陽が顔を出したのは5時を過ぎてしまいましたが太陽を隠している雲がとてもきれいで、また雲海も広がっていて、素晴らしい光景が広がりました。



朝のうちはきれいな青空が広がり、また雲の感じも良く光が満ち溢れ、皆さんもとても楽しそうでした。太陽の光降り注ぐ中にいると誰もが輝いて見えますね。今日現れていた雲は少し秋を感じさせるものでした。



午前中は太陽の光が強く、少し動くだけで暑く「夏」を強く感じさせられました。ここから槍へ向かう縦走路の山肌の色もすっかり濃い色になり、今は夏真っただ中の光景が広がっています。本当にきれいですね。



9時を過ぎると今日もまた東側からガスがどんどんと湧いてきて真っ白になってしまいました。しかし、16時頃突然ガスが切れて山頂が姿を現してきました。それまで静かだった玄関前は急に活気づきました。


そのガスがとれると東の空にももくもくとした雲が沸き上がっていました。夏らしい光景です。そして夕方になるとここでは雷雨とはなりませんでしたが、すぐ近くで稲光が光、雷鳴が聞こえてきました。夏の夕方はやっぱり雷が発生しやすくなりますね。
まずまずの天気になった今日は夏の週末らしく、賑わいをみせました。明日以降、台風5号の動きが気になります。
河地

雲の多い日が続きますが。
2017/08/04



今朝も昨日に続き、びっしりと雲海が広がっていました。しかし、山の上はきれいに晴れ渡り、少しひんやりとした空気の中、美しい日の出で一日が広がりました。台風5号の接近が気になる所ですが、この辺りでは連日晴れが続いています。




晴れはしたもの、雲が多い朝となりました。その雲が作り出す光景は、モノトーンのものでしたが、太陽の光線がなかなか良く、美しい光景となっていました。また浅間山はもくもくと大きな噴煙をあげていました。風が弱かったのか真上へまっすぐと伸びる噴煙でした。
富士山の姿をくっきりと見られたのはとても久しぶりのような気がします。やっぱり富士山が見えるとなんだか嬉しい気持ちになってくるものですね。



朝の光が降り注ぎ、とても気持ち良かったので小屋の周辺を散歩してみるとしげみの中からクークーと鳴き声が聞こえてきました。もしやと思いしばらくそこで立ち止まっているとライチョウの親子が姿を現しました。3羽のヒナは2週間前に見た姿よりだいぶ大きくなっていました。前回見かけて以来、全く姿を見ることがなかったので今日の出会いはうれしいものでした。ヒナが元気よく空を飛ぶ姿も見られ、順調に育っているようでした。




日中はここ数日の天気傾向と同じく、ガスの湧きやすい天気となり、東半分は真っ白になってしまいました。しかし、反対の西側はいい天気で街の気温より、10℃以上低い、爽やかな空気の中、皆さんいい時間を過ごしていらっしゃるようでした。山の上は天然のクーラーの中にいるのと同じですね。



日の入はガスに包まれて見られませんでしたがその後にガスが取れ出し、美しい光景が広がりました。ここ数日同じような天気が続いています。決してい天気とはいえませんが雨が降ることもありません。この台風5号はこの先こちらにも近づいてくるようですが、週末である明日はまだその影響も少なそうです。
河地

オリオン座。
2017/08/03


朝早く起きると東の空にはオリオン座が見られるようになってきました。このようにオリオン座が見られるようになってくると夏も中盤に差し掛かってきて、まだまだ賑やかな日が続きますが、ひとやま超えたような気がして少しホッとできます。夏に見るオリオン座というのは少し不思議な気がします。



日が昇った後はとてもきれいな空が広がっていました。うろこ雲が広がり、夏の空とは少し違いましたがこれも迷走している台風5号の間接的な影響なのでしょうか。しかし、出発される皆さんの顔はとても素敵でした。きっとこのきれいな空がそうさせているのでしょう。



麓の街では曇り空だったようですが、ここは雲海の上にあり、きれいな青空が広がっていました。この青空は雲海の下にある街からはきっと想像も出来なかったことでしょう。



このきれいな晴れ空の下、コマクサも美しく輝いていました。時折吹く冷たい風に早くも秋の足音が近づいていることを感じてしまうのですが、花々はこの短い山の夏に精一杯花を咲かせています。



小屋の周辺にはテガタチドリもたくさん咲いています。この蝶はこの花が好きなのかテガタチドリを次々ととまりながら蜜を吸っているようでした。虫たちも山の夏を楽しんでいるように感じました。



前回のヘリによる荷揚げが天候不良により伸びに伸びてしまったため、早くも次の荷揚げとなりました。今日のこの濃い雲海により、ヘリの運行には少々厄介だったようです。



日中は夏特有のガスに包まれ、展望は少なくなってしまいましたが、日が沈み、気温が下がるとガスは取れてきました。
今日のように街の天気予報が曇りでも山の上では雲海の上に出ていることもあり、そんな時は山の上だけ天気がいいなんてこともあります。こんな日はなんだか得をしたような気になってしまいます。
河地

北陸地方梅雨明け。
2017/08/02



北陸地方では今日梅雨明けの発表がありました。この北アルプスは北陸で梅雨が明けないとなかなか安定した天候とはなりません。7月後半はぐずついた天気の日ばかりでした。それも今日で終わりなのでしょうか。今日は朝から素晴らしい天気となりました。




朝の気温は10℃を割り、少しひんやりとしましたが、空気はとてもクリアーで日が高く登った後に広がる青空は、まさに夏の空でとてもきれいでした。8月になってようやく少し遅く今年の夏はやってきたようです。



この晴天の下、多くの方が常念や槍ヶ岳方面へと向けて縦走へと出発されて行かれました。きっと気持ちのいい稜線歩きを楽しむことが出来たことでしょう。今日は西穂高で高校生が落雷にあった事故から50年といううュースをテレビでやっていました。夏だけではありませんが、山では雷との遭遇は怖いものです。夏の午後は雷が発生しやすいので早出早着という古くから言われるセオリーを守ることも大切となってきます。楽しい登山が悲しいものにならないように基本に忠実になることが大切だと感じました。




子供たちは夏休みに入ったので、多くの姿を見かけるようになってきました。松本のNPO法人やまたみ主催の小学生の登山ツアーがあり、ちびっ子たちの元気な声でとても賑やかでした。小さなお子様に限らず、ゆっくり登れば、体への負担も少なく、体調を悪くする確率は少なくなります。



今コマクサはとても元気です。小屋の周りを歩くと改めてコマクサの多さに驚きます。燕岳はコマクサの山なんですね。



午後になると夏山らしく、東側はガスが湧いてきてしまいました。日中気温は上がりましたが、服風はは寒く感じ、8月に入ったばかりですが、早くも秋の気配を少し感じてしまいました。
河地

8月になりました。
2017/08/01


今年の夏はなかなか晴れが続きません。昨日はあんないい天気だったのに、朝になってみるとどんよりとした空に覆われていました。それでも視界はあり、槍ヶ岳を望むことが出来ました。縦走路に目を凝らすと小さいながらも多くの方々が歩いているのが見えました。7月後半より、縦走される方が一気に増えてきました。今は山が一番賑わう時期ですね。




今日の日中は細かい雨が降ったり止んだりの天気となりました。そんな天気でも今はコマクサがとてもきれいで、燕山荘周りを歩くだけで充分にコマクサを楽しむことが出来ます。また、ミヤマアキノキリンソウも咲き出してきました。この花の名前は秋を連想させますが、まだまだいろんな花を楽しむことが出来ます。今の季節は、天気が悪くとも花を見るだけでも楽しい登山をすることが出来ます。



最近、ライチョウの親子を見かけませんが元気でやっているのでしょうか。イルカ岩辺りでは見かけたという情報をよく耳にします。燕山荘周りではこのイワヒバリたちは簡単に目にすることが出来ます。ぴょんぴょんと歩き回る姿がとてもかわいらしいです。今日は、まだ巣立って間もない幼鳥を見つけました。まだ警戒心が薄いのかそばでしゃがんでいてもなかなか逃げようとしませんでした。ほんの短い時間でしたがこのイワヒバリと会話が出来たようで、なんだかうれしくなりました。




鷲羽岳とワリモ岳

日中はガスに包まれ、夕日は期待していなかったのですが、日の入り後、ガスが切れだし赤く染まる空を見ることが出来ました。日中、展望がなかったのでこの夕焼けショーの感動はより大きなものとなりました。今日はこんな天気でしたが、明日は晴れの予報になっていて、その予報に期待したいものです。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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