Hassy Times(ハッシー・タイムス)|松本市サンカレッジまつもと

今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。



中学2年生。
夢中で洋楽雑誌を読みふけっていた。
一番大好きだったのは、もちろん「ミュージック・ライフ」。

そこで来日公演のコーナーを観るのが好きだった。
東京や大阪へは行けないのにだ。

しかし、あろうことか、「クイーン」の来日公演に、
「山口県立体育館」とあった。さすがに目を疑った。

山口と言えば、おふくろの実家。
これならいけるかもと、当時寄宿舎にいたわたしは、
早々、おふくろに電話で相談してみた。

すると何度か迷ったようであるが、一緒に同行するということになった。
但し、興味がないので、公演中は外で待っているとのことであった。
とにかく、これで行くことは可能となったのだ。

しかし、チケットはどうやって手に入れるんだ?

中学2年のわたしにとっては難題であった。
それでも「問合せ先」があると思い立ち、
たしか「山口放送」だったと思うのだが、電話をした。

受付の女性が出て、用件を伝えると電話を廻された。
出てきたのは「ディレクターの○○です」と記憶している。
チケットを買いたい話しをし、わたしは広島出身で、
現在は岡山の学校の寄宿舎にいて、当日、母親が同行するので、
あとはチケットが欲しいのですと、必死に伝えたのだ。

するとそのディレクターの方は、岡山からわざわざ、
それも中学2年のロック少年が必死に訴えてきていることに、
いたく感動したようで、このような返事がきた。

「君のために特別の席を用意しよう。
マスコミ関係の席なので、当日、マスコミ受付というところに行って、
わたしの名前を言って、チケットを受け取ってください。」

ほんとうに涙があふれそうだった。
こんなことってあるんだ。
早々、おふくろに報告したが、おふくろは半信半疑だったのを覚えている。

そして当日、わたしはおふくろと山口に向かった。
ゴールデンウィークということも幸いした。

開場1時間前くらいにつき、マスコミ受付に向かった。
そこに、あのディレクターの方はいなかったが、
確かにチケットは入手できたのだ。

初めてみるロックコンサートのチケット。
いまでも忘れられない。

そして、そのチケットを手に入場することにした。
そのときのおふくろの言葉も忘れられない。

「ホンモノかどうか、しっかり観てきいよ。
そっくりさんが来てるかも、しれんけぇな」

それもあるかもしれないと、当時中学2年のわたしは思った。

入場するとさすがにマスコミ関係席だ。
アリーナ、センター通路の前より10数例目であった。
なんかステージセットもクッキリと観える。

すごい!

そして照明が落ち、開演。
まぎれもなくホンモノだった。
なぜなら、あれだけの出っ歯な人、フレディ以外にはいない。

そしてあろうことか、かばんに入れてきたカメラで、
わたしは撮影を始めた。
するとすかさず係員が来て制止したのであるが、
なぜだかわたしはこういった。

「ディレクターの○○さんに許可を得ています」
もちろん出まかせだ。
すると係員は「失礼しました」と去っていったのだ。

ライブ観戦と、写真撮影で、とても忙しい初体験であった。

なんと牧歌的な時代だったのだろうかと、
ついつい懐かしくなるのであった。

*写真は32年前に買った、コンサートのパンフレット


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走川昌明

日ごろ、みなさまには格別のお引き立てを賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて、こちらはブログですので、簡単な自己紹介を。

1965年7月15日広島県尾道市生まれ。
中学生から親元を離れ、私立学校の寄宿舎で生活を始めました。
その後、立教大学社会学部に入学するも音楽活動にのめり込み、4年生で中退。
ライブハウスを中心に音楽活動を展開し、あの「イカ天」にも出演。
そして某レコード会社で、某アイドル歌手の作曲、プロモーション活動をサポートするも、生活が成り立たず挫折。

1992年より、株式会社 中央製作所に入社。
2000年より現在に至るまで、代表取締役社長を務めています。
その間自己資本比率を、20.6%から85.6%に改善。4億円の負債を返済し、無借金経営に。そして、手形発行ゼロを達成しました。

現在は、いままでの経験を活かして、教育訓練で「サンカレッジまつもと」の事務局長として、みなさんのお役に立てるように、精進しています。

ご覧になったかた、これもなにかのご縁です。
よろしくお願いいたします。

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