お知らせ

post:2012/10/11

こんにちは。
奥平医院医師の小手川直史です。

今回は胃がん以外についてのがん、「大腸がん」「肺がん」「食道がん」についてお話ししたいと思います。

(大腸がん)
罹患数第二位 男96.0人/10万人/年、女89.5人/10万人/年
死亡数第三位 男47.4人/10万人/年、女39.0人/10万人/年

生涯のうちに男性は12人に1人、女性でも14人に1人がなる頻度の高いがんです。
便潜血検査による検診、いわゆる検便の検査を毎年受けることで死亡率が30~60%減ることがわかっています。便潜血検査は病気があっても陰性(血が出ていない)となることも多く、二回以上の便での検査が勧められています。
また小さなポリープ等の有無は分かりませんので、当院では希望のある方や症状のある方には大腸カメラ検査を行っています。

大腸がんも胃がんと同様に初期の段階であれば治りやすいがんといえます。しかし大腸がんで目に見える出血や便のつまりが出た際には、すでに進行癌になっていて治りづらい状態になっている可能性が高いことは言うまでもありません。無症状でも内視鏡で切除することが可能な段階で発見するためには、定期的な検診、検査を受けることをお勧めします。

また、出血しているのは痔があるせいだと自己判断される方も多くいらっしゃいますが、痔に加えて、奥の直腸などにほかの病気が同時にあることもありますので、出血が見られる方は、一度は大腸カメラ検査で確認しておくことをお勧めします。


(肺がん)
罹患数第三位 男93.4人/10万人/年、女39.2人/10万人/年
死亡数第一位 男79.9人/10万人/年、女28.8人/10万人/年

肺がんは胃がんや大腸がんと比べて罹患数に対する死亡率が高いことがお分かりいただけると思います。治りづらく命にかかわりやすいがんといえます。そのためとくに早期発見が大切になります。
胸部レントゲン写真による検診で70%ほどの病気が発見できます。しかし逆に言えばがんがあっても30%は発見できないのです。胸部レントゲン写真は立体の肺を平面に写すので、心臓や横隔膜の裏などに重なってできた病気は発見しづらい欠点があります。一方、肺CT検査は5㎜以上の大きさがあればほぼ発見できます。松本市では40歳以上の方に3年に一度、肺CT検査の補助があります。個人負担金2000円で受けられますので該当される方は検討してみてください。また松本市の補助がない方でも当院ではCTのある施設と連携して随時紹介検査を行っていますのでご希望の方はお気軽にご相談ください。

また罹患数、死亡数が男女で大きく異なることにお気づきになられたと思います。もちろんこれは男性に喫煙者が多いためです。喫煙者は3~4倍の確率で肺がんになりやすくなります。肺がんだけでなく、全がんの3割は喫煙が原因と言われています。禁煙をしましょう。また周りに喫煙される方がいらっしゃれば、その方の健康を考えて禁煙を勧めてください。

(食道がん)
小沢征爾、岡田真澄、桑田佳祐、宮尾すすむ、藤田まこと、井上靖、赤塚不二夫、開高健、立川談志、やしきたかじん、中村勘三郎(敬称略)
ざっと食道がんをわずらった有名人を挙げてみました。イメージですが、共通点が分かりますか?
そうです、お酒です!(あくまでイメージです)
しかし、食道がんは本当にアルコールによる刺激が一番の原因です。その他にも奈良の茶がゆ、南米のマテ茶など熱いものを口にする習慣があるところにも食道がんが多いことが知られています。口から入れるものは刺激の強いものを避けることが一番の予防になるということですね。
食道がんも胃がん同様、早期であれば内視鏡的に治療ができますので、胃の検診と合わせて胃カメラでの定期検査をお勧めいたします。お酒がお好きな方はとくに!

プロフィール
奥平医院院長  奥平

奥平医院副院長 今井

奥平医院医師  小手川
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