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オザレポ

20/07/18

「アルウィンを満員にしたい」


その想いから始まったプロジェクトは次第に沢山の人を巻き込み大きなうねりとなって、夢にまで見ていたその光景はいつしか週末の日常風景となっていきました。


2020年7月4日。
ヴァンフォーレ甲府を迎えての今シーズンホーム開幕戦。
そこには数十名の関係者のみがスタンドから見守る無機質な光景がありました。
もちろん、896名のパネルサポーターの存在は大きく、最後に奪った同点ゴールは間違いなくその熱い想いの後押しが生んだゴールだと思います。



ただ、閑散としたスタジアムで見るサッカーは普段のアルウィンの光景とはまるで別物で、サポーターの存在はサッカーという競技に欠かすことの出来ない一部なのだという事実を改めて突きつけられているような気がしました。



そんな折、19日に向けて担当している総合案内所の準備を進めている時に、チームバモスの皆さんが管理をしてくれているボックスの中にこんなものを発見しました。



2005年7月24日。
今からちょうど15年前、当時北信越リーグ2部のアウェイ富山新庄クラブの試合後の写真のようです。
スカイパークのパンフレットなどに紛れて入っていたので、おそらく総合案内所に来た方に山雅の話を聞かれた際、Jリーグを目指し始めた頃の話やこの活動の経緯を説明するために入れておいてくれているのだと思います。
これを見つけた時に、バモスさんの想いに1人で思わず胸を打たれていたのは容易に想像できると思いますが、それと同時に当時の想いを思い出して色々と考え込んでしまいました。


どんな仕事にも届ける先がある。
そして、誰かに届くことで初めてそこに価値が生まれる。


自分自身を振り返っても、ただ好きで、自分自身のためにやってきたサッカーが、松本山雅FCと出会い、応援してくれる人が出来て、自分のプレーで何かを感じてくれる人がいてくれて、初めてそこに存在価値を見出すことが出来た。


自分自身のためだけじゃなく、誰かのために。
それがとても大きなエネルギーを生むということをこれまでずっと身をもって体験してきました。


たった数人の声援が、存在が、どれだけ選手たちの背中を押してくれていたか。
少しずつ、でも着実に緑に染まっていくアルウィンがどれだけチームの背中を押してくれていたか。

皮肉にも今回のリモートマッチによって改めてそのことに気づかされました。


たとえ声が出せなくてもいい。
ただ、あなたがそこにいてくれるだけでいい。

その存在自体が選手たちの背中を押すから。


苦しい時のあと一歩。
ゴール前の数センチ、数ミリ。

その勝負所を分けるのは間違いなくサポーターの存在なのだから。



「アルウィンを満員にしたい」


こんな時だからこそ、みんなでこの原点に立ち返りたいと思っています。
7月19日、ザスパクサツ群馬戦。
5,000人のサポーターで埋まるアルウィンが見たい。


そんな光景が見られることを、山雅の力を信じて、再開の一歩を踏み出すクラブの歴史的な1日を沢山の仲間と一緒に迎えたいと思っています。
もちろん十分な安全対策をとりながら。





皆さん、選手たちに力を貸してください。
私たちクラブスタッフも今出来る精一杯を積み重ねていきたいと思います。

ではまた。


※当日券の販売は出来ませんのでチケットはこちらから事前にご準備をお願いします。

オザレポ

20/04/22

いつも応援ありがとうございます。

松本山雅FCの活動が5月6日までは在宅勤務や休業期間にあてられることになり、喫茶山雅も、HPで告知させて頂いた通り4月18日(土)~5月6日(水)まで一旦、店舗を休業させてもらうこととなりました。


⇒【喫茶山雅】臨時休業のお知らせ(4/18-5/6)


喫茶山雅については、試合がこんなにも長い期間開催出来ないというこんな状況の中で、少しでも収益を上げられる場所という側面もありましたし、新型コロナウィルス感染症の影響で皆が疲弊しているこんな時にだからこそ何か役に立てることがあるのではないか。そして何よりも地域のコミュニティスペースを創出したいという想いをもって始めた事業だったので、松本山雅FCとサポーターの皆さんや地域を繋ぐ場として、声を大にして集客が出来ないということで悩みながらも何とか営業を続けられないかと様々な方向から検討を重ねてきました。
ただ、最終的にはご来店頂いた皆様、従業員の安全が第一であること、そして、緊急事態宣言下における感染拡大防止策として休業することが1日でも早い収束、そしてシーズン再開に繋がるという想いから今回の決断に至りました。

このような状況の中でも感染予防をして店舗を訪れてくれる方や、せめてグッズやテイクアウトだけでもと言ってご来店頂ける方など、ご来店いただいた皆さんからは本当に有難い言葉を沢山いただきました。
ネットやSNSによるコミュニケーションが隆盛の昨今ですが、こうして皆さんと直に触れ合える場所である喫茶山雅の存在意義を改めて感じる機会となりました。

今回は悩みながらの苦渋の決断となりましたが、再開後にはまた皆が笑顔で集まれるコミュニティスペースとして、スタッフ一同休業期間中にパワーアップして戻ってきたいと思いますので宜しくお願いします。



そして、個人的には今回の騒動の中で物事を決める時のプロセスというものを改めて見直すキッカケになっています。

何が一番大切なのか、今何をしなくてはならないのか。
人によって価値観が違うのでまずはそれを「共通理解」としてコミットメントする必要がありますね。
そして、検討の場に決断の為に必要なメンバーがいて、必要な情報が提供され、複数の選択肢が準備されていることと、各選択肢におけるメリット、デメリットをしっかりと検証し、リスクヘッジ、ひいてはリスクマネジメントを含めた十分な検討をすること。

文字にするとちょっと大げさですが、例えば今回の新型コロナウィルスの対応に関しても、もちろん松本山雅FCとしても内外の方を含めて様々なプロセスを踏んで検討を続けていますし、Jリーグにしても報道に出ている通り、本当に沢山の方との慎重な議論を重ねて意思決定を続けています。
規模は小さいですが今回の喫茶山雅を休業するにあたっても同様のプロセスを踏んで決断をさせてもらいました。

いつかは誰かが決定しなければならないことですが、きちんとこうしたプロセスを踏んで決定された結果に対しては真摯に受け止めなければならないですし、決まったことに対して実行できる準備を今はしっかりとすることが一番大切だと思っています。

ちなみにこれはサッカーの現場においても全く同様で、チームの活動が休業になった今も状況が変わる度にスタッフは頻繁にミーティングを重ねていますし、選手との対話や今やるべきこと、今出来ることをしっかりと検証して実行し続ける。こうした再開へのプロセスの積み重ねが後々の大きな結果を生み出すものと信じています。


今回はこのプロセスという部分について少し深堀りしてみましたが、今、『松本山雅FCプレミアム』では、松本山雅のプロセスを辿る【特別企画】ガンズ・ポートレイトを実施しているのをご存じでしょうか。

⇒松本山雅FCプレミアムはこちら

ここまで実体験として経験してきた自分にとって、どの試合がクラブの人間や応援してくれている皆さんにとって強烈なインパクトを残したゲームだったのか。正直、人によって違うだろうなと思っていたのですが、ここで紹介されている試合はまさに自分自身も強烈にインパクトに残っている試合ばかりで、ターニングポイントと呼ばれる試合はやはりある程度、皆の中にも共通認識としてあるものなのだなと改めて思いました。
例えば1つ前の記事は2008年の天皇杯で湘南ベルマーレに勝利した試合でしたが、最後にPKを蹴った瞬間のことを今でも鮮明に覚えていますし、最新の記事である2009年8月15日に行われた 全国社会人選手権北信越大会準決勝 AC長野パルセイロ戦は、最後に柿さんが点を入れた瞬間に皆で真っ先にサポーターの元へ走っていった時の心境を思い出して胸が熱くなったり、あそこで負けていたらどうなっていたのだろうと想像して胃が痛くなったり…。

今回はある程度過去の試合を振り返ってみていますが、今のこの瞬間もいずれは過去になるわけで、2020シーズンは新型コロナウィルスの影響で試合開催が遅れたけど、クラブにとってもあのシーズンのあの試合がターニングポイントになったね!なんて話を数年後にまた振り返って皆で語ったり出来ればいいなと思っていますし、そういったこともまたこれからの楽しみの1つにしていければいいですね。

これから先、まだまだ大変な状況は続くと思いますが、まずは各々が今できることを精一杯積み重ねていって、また皆で、笑顔でサンプロアルウィンに集える日を楽しみに頑張りましょう。



もちろん、再開した喫茶山雅でもお待ちしています。

ではまた。

オザレポ

20/03/18

いつも松本山雅FCへご声援ありがとうございます。

皆さんもご存じの通り、現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020明治安田生命Jリーグは 3月中の試合開催の延期をしています。ヨーロッパ各国のリーグも中断していますし、サッカーのみならず世界中のスポーツや各種イベントが軒並み延期や中止になっており、過去に例のない状況の中、それぞれが対応に追われています。

クラブの中の業務でも試合が延期になっていることで平素とは違う対応に追われる日々ですが、こんな状況の今、物事を決めるときには必ず「こんな時に」という言葉がキーワードとして出てきます。

「こんな時に」

「こんな時に」だからこそ


言葉って難しくて、少しの違いや発信の仕方で意味合いが大きく違って伝わってしまうことや、想いがきちんと伝わらなかったりすることが多いですね。情報過多の現代で日々の報道を見ていても、同じ状況を伝えていても表現方法や言葉の並びによって違う状況のように捉えることが出来てしまって、物事を正確に判断するのは非常に難しいなと思ってしまいます。
そんな状況の中でそれぞれが難しいジャッジを迫られているのは間違いないのですが、「こんな時に」の後につく「だからこそ」という言葉を意識して思考、判断、行動ができるかどうかが今後を大きく左右するような気がしています。

というわけで、約1年半もの間、寝かしていたこの「オザレポ」を書こうと思えたのも、「こんな時にだからこそ」ですね、少しだけお付き合い頂ければ幸いです。



有難いことに年々、松本山雅FCを支えてくれる方達が増え、クラブにも多くのスタッフが在籍するようになりました。その中で、試合が延期になってしまっている現状に対してもクラブの中でも多くのスタッフが、情報収集、情報共有をしながら今後の対応について検討を重ねている状況です。
試合の再開時期やそれに対する私見をここで述べるのは省かせてもらいますが、試合の開催が延期になって、それに伴ってやらなければならない業務ということがそれぞれ多くある中で、前述の「こんな時にだからこそ」という視点で動いてくれているスタッフが沢山いて本当に心強く思っています。

皆さんに見える部分でいうと、まずは「スマイル山雅」運動プログラム動画の公開ですね。室内でも出来る運動を片山&今井の元気な2トップで楽しく紹介してくれていて、見ているだけでウイルスが飛んでいくような気になりますし、免疫力向上にも運動は必要不可欠な要素だと思うので理にかなった取り組みですよね。
また、【スマイル山雅】おうちでやってみよう!ガンズくんからの挑戦状は、クラブの中からアイデアを出し合って作ったプリントですが、これ何気に難しくて、小学生高学年向けの「社会」の問題は必死に考えましたし、「ガンズくんを探せ」ではいまだに8体中の最後の1体が見つけられずに悔しくて答えを確認せずに意地でも探そうと必死になっています。是非、大人にも挑戦してもらいたい内容になっているのでお時間ある方はお子さんと一緒にチャレンジしてみて欲しいと思います。

あとは、「こんな時にだからこそ」クラブとサポーターの皆さんを繋ぐ場所として「喫茶山雅」の存在がありますね。実際にこのような状況になって企画していたイベントはほとんどが延期、もしくは中止になってしまっていますが店舗は今まで通り営業をしています。ご来店頂ける方には手指の消毒をしてもらう等の対策には協力してもらっていますが、極力、通常通り皆さんと山雅を繋ぐ場所として営業は続けていきたいと思っています。そんな中、クラブとしてこの状況の中、出来ることの一環として「お子さま弁当」の販売を開始しました。
地域の皆さんのために出来ることの1つとして「子ども食堂」は以前から検討に上がっていたのですが、春休みに入る前に学校が休校になりお子さん達の居場所がなくなって困っているという声を耳にして「こんな時にだからこそ」ということでクラブスタッフが迅速に動いてくれて、様々な方の協力を頂きスタートさせました。こちらは子供たちの安心安全な食事提供や待機場所を提供しつつ、JA全農長野様のご協力で「松本山雅牛乳」も無料にて提供できるような取り組みにすることが出来ました。

そして、クラブと皆さんを繋ぐ場としてもう1つ、オンラインがありますね。そんな2つの繋ぐ場を活用して3/20(金・祝)には喫茶山雅のインスタアカウントにてオンラインカフェトークを開催しようというアイデアをもらい、「こんな時にだからこそ」ということで実行に向けて急ピッチで動きだしています。
当日はいつものカフェトークと同様に、ゲストの藤田選手と浦田選手に片山ホームタウン担当が様々な質問をぶつけてトークを展開していくことになると思います。当日のコメントや質問なども受け付けられるよう手配していますので是非、喫茶山雅のアカウントをフォローしてインスタライブに参加してもらえればと思います。


ここで上げたもののほかにも例えば育成スタッフも対応に追われる毎日を過ごしていますし、ホームゲームで販売する予定だった商品の対応や、開催予定だったイベントのリスケ、警備員の手配や、ボランティアさんとのやり取り、本当に様々な「やらなければならないこと」が沢山あります。でも、そんな中の対応1つにとっても「こんな時にだからこそ」と捉えて考え、行動することが出来るか。
いつか必ず訪れる再開の時に向けて今、何が出来るか。

それぞれが試されているような気がしています。


そして、この試合のない現状で皆さんはどんなことを感じていらっしゃるでしょうか。

JFL、そしてJリーグに昇格し、年間を通じて週末に試合がある生活が日常となり、それが中断によりなくなっている今、少し昔のことを思い出しています。

地域リーグに所属していた頃の話ですが、北信越リーグに所属しているのは8チームなので年間2回の総当たり制、合計14試合で順位を争います。
つまりホームゲームの開催は1年に7回だけ。

年間に7回しか訪れないホームゲームをどれだけ心待ちにしていたか。
あの素晴らしいスタジアムで試合出来るのがどれだけ楽しみだったか。


そんな気持ちを思い出しながら、週末に当たり前のように試合がある有難みを痛感する毎日を過ごしているのですが、先日、ホームゲームの準備でサンプロアルウィンに行った時にスタンドから撮った写真を見てホームゲームに訪れたある外国人観光客が残していった一言を思い出しました。

「素晴らしいスタジアムに、美しい山々。こんなに素晴らしいロケーションのスタジアムは世界中を探してもそうないだろう」



スタンドの後ろには残雪が映える北アルプスの山々、そして素晴らしい応援に包まれたスタジアム。
改めて、あの劇場空間の素晴らしさを再認識する毎日です。

また、あの素晴らしい光景を見られる日は必ず来る。


そして、「こんな時にだからこそ」スポーツの持つ力は最大限発揮されるべきだと信じています。
勇気や希望、感動で世界を明るく照らし、人々が一致団結して明るい未来へ進んでいけるように、いつか必ず訪れる再開の時を心待ちにしながら日々を過ごしていきましょう。

「こんな時にだからこそ」また少しずつ更新していきたいと思います。
ではまた。

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