北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

下界はまだ“夏”でした。
2017/08/31

さかきです。


所用にて本日は松本市内を右往左往しておりました。

山から離れているからこそ、スタッフ皆無事に小屋を切り盛りしているかな、とかいろいろ考えます。そしてついつい目線は自然と山の方に向くもの。

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▲安曇野市内より
今日の北アルプスは雲の中。意外に稜線は雲海の上だったりするのでしょうか。
普段なら残暑厳しい時期なのでしょうが、曇天も手伝ってか、覚悟していたほどのうだるような暑さは、今日一日下界にいて感じることはありませんでした。とはいっても、松本城の近くでは蝉の音が聞こえたりと、山の人から言わせて頂ければ、まだ下界は“夏”ですね。うだるほどではないにしても、下界の暑さににわかには体がついていけないため、車の運転中、冷房つけさせてもらいました(笑)
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しかし、安曇野辺りの田んぼを見ると、もう穂が垂れてきており、もうそろそろ収穫の時期でもあるのかな・・・こちらはやや“秋”めいてきているように感じます。

下界と山の上での気温差を、今日一日で改めて思い知らされました。


さて、明日から9月。
大天荘では明日から、夕食時の汁物は“芋煮”となる予定です。


これで多少寒くなっても、“芋煮”で身も心も温まって頂けると思います(本当かな)。


味付け十分吟味して、今年も一人でも多くの方に召し上がってもらえたらと思います。






表銀座縦走路はまだまだ花盛り。
2017/08/30

さかきです。


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 ▲合戦尾根より今日の大天井岳
今日は所用にて大天荘を離れておりまして、結果“遠望大天井岳”となるわけですが、雲の合間をぬって、かろうじて小屋は確認できましたが、頂上は姿見えず。けれど、これはこれで崇高的な山の表情を醸し出しているように感じるのは私だけでしょうか。

ということで、今日の話題は、現在の大天荘~燕山荘までの表銀座縦走路の主な植生の様子のレポートといたします。
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 ▲ハクサンフウロ
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 ▲コンバイケイソウ
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 ▲コウメバチソウ
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 ▲カンチコウゾリナ
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 ▲ヤマハハコ
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 ▲ミヤマアキノキリンソウ
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 ▲ミヤマトリカブト
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 ▲ホソバコゴメグサ
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 ▲ウラジロナナカマド
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 ▲オオヒョウタンボク
いずれも、「為右衛門吊岩」から「大下りの頭」付近にかけて、咲いている・実がついている・草紅葉が始まっている、などなどです。こう見ると、大天荘近辺と植生こんなにも違うのかと、改めて思い知ります。というか、見ていて楽しいですね。



今日の最後は、この方たちで締め。
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大天荘を出発して数十メートル下りた登山道脇に仲良く居ました。右がお母さん、左が子供。お互い顔を寄せ合いながら「クークー」「ピヨピヨ」と草を啄んでいる姿は、ほんとかわいいものでした。




なお、昨日のブログにて、名前のわからなかった緑色の虫について皆さんにお伺いという形で発信しましたところ、数件のコメントをお寄せ頂き、無事解明となりました。ご協力誠にありがとうございました。


この虫なんの虫?
2017/08/29

さかきです。


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▲大天荘食堂前から有明山と安曇野平
今日ご宿泊されている方の中に、ちょうど1週間程前、縦走で大天荘に立ち寄られた方がいらっしゃるのですが、肌身で感じる風や気温が、この1週間でだいぶ冷たくなった、とおっしゃっていました。

ここで生活しているものにとり、この1週間での気温差はあまり気になるものではなかったのですが、そう言われれば、今日吹く風は確かにやや冷たさを感じるものでありました。
夏山もそうですが、これからの時期以降は特に、山にお出かけの方は、意識して防寒着の携行をお願い致します。数年前の9月上旬のブログを見ると、初霜や初氷なんて記事もありました。
そういう時期に差し掛かってきているのですね・・・


ということで、今日は何となく曇天模様につき、ブログの話題探しは小屋周りの足元中心に。
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▲チシマギキョウ
もう時期的にはおしまいの花ですが、玄関前に一輪だけまだ咲いていました。
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▲雷鳥の羽
イワツメクサ群生している株の中に、一枚引っかかっていました。ちなみに、雷鳥達、小屋周りまで近づくと、よくこのイワツメクサを啄んでいます。
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この虫、名前お分かりの方いらっしゃいますか?体長にして8ミリ程度、今年の7月上旬雪融けの頃は、小屋周りの至る所に大量発生し、その後ほとんど見かけなかったのですが、ここ数日中に、またあちこちで目につくようになりました。気付けば首回りなどに引っ付いたりしているのですが、特に害があるわけではないんです。けれど、ここ最近登ってくるお客様のザックなどに結構な数くっついているもので、気にはなるんですね。コガネムシの仲間なのかな、と勝手に思い込んでいます。

ご存知の方は、是非コメント欄にお寄せ頂ければ幸いです。


今日はこれにておしまい。



図鑑のよう・・・
2017/08/28

さかきです。


雲多め、決して槍穂などがバッチリ見えたというわけではありませんでしたが、今日も日中は概ねよいお天気となりました。

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大天井岳頂上に浮かぶレンズ状の雲が妙に印象的だった今日の昼下がり、水源地からのポンプアップの様子を気にかけつつ、小屋周りの草木の装いを観察。
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▲ウラシマツツジ
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▲オヤマソバ
いずれも植生は十数メートルとも離れていません。
何か図鑑を見ている感じです。「夏はこうで、秋になると葉っぱはこうで」みたいな・・・
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▲ミヤマコゴメグサ
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▲イワツメクサ
ミヤマコゴメグサはもう終盤、数株残すのみとなりました。でもまだ残っているもの達は、きれいに咲いています。


と、カメラ片手にウロウロしていたところ、谷間の方から「カチカチ」と何かをかじっているような音が聞こえました。
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この中に何かがいるのですが、わかりますか?





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正体はニホンザル。ここ数年、8月後半になると谷間から上がって来て、9月下旬頃までこの稜線界隈をうろつくのが常態化しています。
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特にこれからの時期、ハイマツやクロマメノキなどの植物が実をつけるため、それを目当てに。一昨年は、このニホンザルが雷鳥のヒナをくわえた衝撃的な画像が全国区で公開されたのは記憶に新しいところです。


もし、この界隈でニホンザルを見かけられましたら、おもいっきり追いかけたり、大声により威嚇するなどして頂き、雷鳥の生息エリアであるこの稜線上一帯が、ニホンザルとって居心地の悪い場所であることを学習させる旨、ご協力頂ければと思います。


なお、無理して追いかける必要はありませんので、ご自身が転倒などして怪我なさらぬよう、それだけは十分お気を付け願います。








もはや秋近し。
2017/08/27


さかきです。


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▲日の出5:15頃
穏やかな日の出でした。
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小屋周りは、早朝からテントの片付けや早く縦走に出られる人で賑わいを見せていました。しかし、これで8月最後の週末も終わりかと思うと、人々が小屋から去っていくと同時に、同じく去りゆく夏に、一抹の寂しさを覚えました。

日中の人通りは落ち着き払い、
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 ▲槍・穂高連峰
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 ▲大天井岳と大天荘
昼下がりの頃、久しぶりにシャッターを切りに周辺を散策。うーん、どことなく哀愁漂う晴れ間とでも言いましょうか、今日この空から感じ取ることのできる季節感は“秋”ですね。

足元のトウヤクリンドウは、どんどん花を咲かせていますし、ミヤマダイコンソウの葉っぱも黄色みがかってきました。


今週は8月から9月に変わる週。


今年も“秋”探しと、“熱燗”が楽しみな時期になってきましたよ。





今日は晴れの特異日なんです。
2017/08/26

さかきです。


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夜明けは、目も当てられない天気。この後から本当に晴れてくるの?と誰もが疑いたくなる天気でしたが、強い風に雲が吹き飛ばされるかのように、みるみる視界は開け、
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幻想的な雲が青空に映える、なんとも素晴らしい8月最後の週末となりました。



そして夕方、食事出しの合間をぬって外に出てみれば・・・
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これまた見事な夕景でした。
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ギャラリーも何もかもが紅く染まる素敵なひととき。最後は,
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大天井岳シルエットが紅い空に映えるの図で締めくくり。


朝、登り出しの雨降りでキャンセルされた方がちらほらいらっしゃいましたが、なんとかその場さえ凌げば、こんな感じだったとは、今日のこのブログを見て、ちょっと後悔されているかもしれませんね・・・



ちなみに今日は、我々大天荘の本拠地であるお隣燕山荘では、夏を締めくくる毎年恒例のクラシックコンサートが開催される日。このイベントがある日は、晴れの特異日なんです。
余談でした。







頑張ったご褒美に。
2017/08/25

さかきです。


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あくまでもイメージですが、7月の梅雨明け以降今日に至るまで、こんな日がとても多かった夏山シーズンだったように思います。今日は午前中中心に雷伴う雨、おかげでキャンセル続出。
そんな空模様の中、頑張ってお見え頂いたお客様方からは、
「山の上も、この夏は今日みたいな天気多かったんでしょ?関東なんか毎日雨降りだったよ。せめて山の上では、気分転換に槍穂を見たかったなぁ・・・」

皆さん、この際は秋山の晴天に期待しましょう!


けれど、昨日登って来た方々には、午後きれいな景色と青空のサプライズ的なご褒美がありましたし、今日のお客様方には、小屋の間近で可愛いご褒美がありましたよ。
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もう、おわかりですね。




今日はクイズ仕立てではありません(笑)。
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▲大きくなった雷鳥のヒナ
「小屋の近くまで来てあげたよ。写真でも撮ってね」・・・なんて。
小屋の目の前のハイマツ帯に、ヒナ2羽の雷鳥親子が散策しに登場。
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少なくとも私の足元から1メートルくらいの所まで接近、通過していきました。お客様の中には、じっくり動画撮影された方も。いいご褒美だったことと推察します。大喜びの様子でした。
こんな大きく成長しても、まだ鳴き方は「ピヨピヨ」。お母さんにベッタリでした。


さて、明日は8月最後の週末。気象庁等の予報マークは「☂」ついていますが、ヤマテンによると、午前中の早い段階から天気回復、その後しばらく晴天続くようです(あくまで予報・予想です)。

夏山シーズン並びに夏休みの最後の山旅の想い出に、いかがですか、大天井岳。

なお、明日は混み合いますので、その点だけ予めご承知おき願います。



瑞々しい青空。
2017/08/24

さかきです。


午後に、これだけクリアな風景を見ることができたのは、“梅雨明け”以降初めてではないでしょうか。

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▲有明山と麓安曇野平
風はとても強かったのですが、午前中まで降っていた雨も手伝って、空気中の塵やほこりが全て洗い流されたかのよう・・・何て言うんでしょう、瑞々しい青空とでも言いましょうか、じつに清々しい気分にさせてくれるひとときでした。

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上空の強い風は夕方も変わりなく、高層と中層の雲が入り乱れる様は、空の雄大さを感じます。
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その雲と山並み越しに見える上信越方面の峰々が、妙にきれいで立体的に見えたのが印象的でした。

午前中の悪天候の中を頑張ってお見え頂いた方々にとっては、うれしいご褒美となったでしょう。


ちなみに日没頃、東の空には、
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うっすら反薄明光線が見えました。


ほんと、今日の午後は我々スタッフにとってもいい光景が目の当たりでき、ちょっとしたご褒美でした。




山の仲間。
2017/08/23

さかきです。


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2週間に一度のヘリコプター空輸作業の日。今日は、風と霧に揉まれつつのフライトだっただけに、パイロットの方の手腕が大いに発揮されたと推測しますが、機体が前後左右、乱れた山岳気流で大きく揺れる中、無事に滞りなく作業が終わりました。ほんと、毎度のことですが、東邦航空のクルーの方々には労いの言葉をおかけしたいと思います。
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大天荘からの最後の下げ荷を吊りつつ、ライトで別れの挨拶。格好いいですね。

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今日一番感動したのは、ヘリコプターの空輸が夕食出しと重なったタイミングだったこともあり、荷物が到着するたびに、まわりのお客様やたまたま今日居合わせた燕山荘のOBの方々が、惜しみなく荷物運びを手伝ってくれたこと。涙腺緩い私、その光景を見て危ないところでした・・・


お客様含め、損得勘定抜きに何か困った時に助け合うことの大切さを、今日また改めて思い知った次第です。
山の仲間とはいいものですね。


ということで、この後はそんなOBの方々と、“ほんの少し”呑みたいと思います。



シャワーのような雨・・・
2017/08/22


さかきです。


午前中こそ曇りや霧で凌いでいた空模様でしたが、午後から断続的にシャワーのような降り方をしています。

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昨日に引き続き、学生さん達のテント泊が多いのですが、この雨でかなり心労が重なっているようで、夕方にはお仲間の一部が小屋泊まりに変更。
これもいい経験。糧として今後山登りを続けていくか、この様相で辟易して山登りを辞めてしまうか・・・どうなりますか。



ちなみに、今朝は「わー、きれい!」という声が聞こえてくるような天気ではありませんでした・・・







「わー、きれい!」な夕空。
2017/08/21

さかきです。


「わー、きれい!」


今日は、数校の学生さん達が大勢テントで泊まられています。そのうちの何人かが、夕空を見て、こんな風に言っているのが聞こえました。なんだか、学生さん達の口からそんなコメントが聞けたことが、とても新鮮に感じました。
なんででしょうね・・・

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確かにきれいな夕空でした。
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日の入はちょうど三俣蓮華岳辺り、時間にして18:35頃ではないでしょうか。

ちなみに今日の夕方、東の空は、入道雲がたくさん。
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右奥に見えるは“かなとこ雲”、ここだけ切り取れば、秋ではなく夏の様相ですね。


夕焼け見れたという事は明日の朝はきっと晴れることでしょう。


明日の朝、日の出を見た学生さん達からの「わー、きれい!」をまた聞いてみたいな、と思いました。



いや、「超―きれいじゃん!」かな・・・




夏と秋のせめぎ合い。
2017/08/20

さかきです。


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日の出る位置は、今の時期、志賀高原の四阿山と浅間山の間からとなります。夏至の頃から比べると、だいぶ浅間山に寄ってきました。
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▲剣・立山連峰
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▲槍ヶ岳
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▲穂高連峰
今朝の外の気温は、大天荘の温度計だと8℃台。気持ちひんやり感あり、夏と秋のせめぎ合いのような朝、こんな風にして季節の移ろいとなるわけです。
ちなみに余談ですが、日の出直後は、
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割ときれいな日暈を見ることができました。


夏と秋のせめぎ合いとは言いましたが、見方を変えれば共存状態。小屋周りの植物は、夏の時期主体に咲くものあり、晩夏に見られる花ありで、いろいろ。
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チングルマなどは、遅くまで残雪の残っていた小屋の裏手では未だに白い花をつけているものがあります。
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ウラシマツツジ、中にはもう紅く色づいているものがあります。こう見れば、まさに夏と秋の共存ですね。
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▲ミヤマホツツジ
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▲コウメバチソウ
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▲ミヤマキンポウゲ
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▲タカネヤハズハハコ

これに雷鳥でも遭遇したら、カメラ片手に小屋周りの散策だけでも時間過ぎるのがあっという間です。



さて今日の最後は、このお二人で閉め。
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十数年前の燕山荘OBで、今は麓安曇野の地で家具職人となっているお父さんとその娘さん。以前この大天荘ブログにも登場してもらったことがありますが、今大天荘の食堂で使用しているテーブルを作った人です。娘さんは小学校6年生、もうじき終わる夏休みの最後の週末。昨日の曇天ベースから一転、今朝の清々しい朝と周りの景色は、夏のよき想い出の一つとなったに違いありません。


是非またご家族で登りに来てください!



登山前夜の睡眠は重要です。
2017/08/19

さかきです。


8月の週末は、今日入れてあと2回。ついこの間7月17日の海の日を迎えたと思ったら、もう夏休みも残りわずか。早いですね。

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結局今日は、小雨模様にて夜は明け、日中も霧や雲がなかなか取れない空模様でありました。ようやく夕方、槍ヶ岳の山肌が一瞬見え隠れするまでに視界は開けましたが、これが精一杯でした。
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それでもヒトの流れは週末土曜日とあって、そこそこ賑わいをみせました。


さて、先週の山の日以降、賑わう人波の中、「頭が痛い」「むかむか吐き気がする」といった、高山症状を訴える方が、目立ちました。
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 ▲左:パルスオキシメーター、右:血圧計
今日この場では、この後の諸事情により手短に概要だけをお伝えします。
ほとんどの方に共通するのが、
① 登山前夜に十分な睡眠が取れていなこと
② 無理してそのまま登り、途中十分な水分が取れていない
③ 小屋に着き、その疲れですぐに横になってしまう
予防法は、①~③の真逆をして頂くことです。特に③については、可能であれば小屋に到着して30分~1時間程は小屋周りをぶらぶら散策し、その高さに慣れてもらうことがベストです。

そしてもし症状が出てしまった場合は、暖かい格好で外に出て、水泳の息継ぎと同じ、しっかり息を吐ききる深呼吸を15~30分程して頂くこと。これが、一番体内に酸素を行き渡らせる方法で、これでほとんどの方に、症状の改善が見られます。要は体内の酸素不足によるものが要因だと思います。
にわかに頭痛薬等薬に頼ってもなかなか治りません。


この話題につきましては、今後定期的にお伝えしてまいりたいと思います。


ということで、今日はこれにてランプの喫茶室に場所を移し、・・・。




大きくなった子供達。
2017/08/18

さかきです。


今日は朝から雨が降ったり止んだりの愚図つき模様でした。


・・・そんな、なんとなく暗い話題になりそうなブログを明るく吹き飛ばすには、これしかありません。

久しぶりの雷鳥クイズ!と参りましょう。

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この画像の中に、雷鳥は何羽いるでしょう?









正解は、
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3羽でした。真ん中に写っているのが母親、その両サイドが子供達ですが、羽の色具合などは、親とそん色ないくらいに生え変わりました。ほんと、大きくなりました。

ここ数日時点で、大天荘周辺では、4グループの雷鳥家族があちこちで確認されています。中にはヒナ4~5羽の家族が3グループと、今年は繁殖率がとても高いように思います。

ちなみに今日の家族はヒナ2羽の家族で、よーく小屋周りをウロウロしている、いわば大天荘のご常連様。トイレの脇で撮影したものです。


重ねてのお願いですが、ここ大天荘にお見えの際、彼らを見かけられた方は、くれぐれも追い回すことなく、静かに見守ってあげてください。



さあ、夏休みも終盤にさしかかってきた明日からの週末、ここ大天井岳周辺の稜線上はいい天気になりそうです。



あなたも雷鳥を探す山旅に出かけられて見ては・・・なんてね。






今朝は秋の感じ。
2017/08/17



さかきです。


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昨日のお湿りが、今朝は草木に露としてつき、空気全体がいい感じでひんやりし、「これは夏というより初秋かな」と思わせるような朝でした。ちなみに日の出は限りなく5:10に近くなっています。
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▲槍ヶ岳とレンズ雲
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▲穂高連峰と二ノ俣谷に入る雲海
谷間から聞こえる鳥の鳴き声、沢の音、そして谷筋からの風にのって匂う樹木の香り。一人で山頂に佇んでいたら、昔、夏の終わりに学校行事であった林間学校の雰囲気をふと思い出しました。


この先“夏”も何度か盛り返してくるでしょうが、こうやって徐々に“秋”の表情も垣間見せてくるようになるでしょう。


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大天井岳山頂で一通り山並みを撮り終えて、下山する際ふと足元を見ると、トウヤクリンドウが咲いていました。



今日は午前中中心にいい天気になりそうです。




霧だろうが雨だろうが・・・
2017/08/16

さかきです。


一昨日のブログにて、トウヤクリンドウはまだ時期尚早・・・と書きましたが、見つけてしまいました。

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例年小屋周りで真っ先に花をつける場所に行ってみたら、まだ開花とまではいかなくても、じき開きそうな株。
「秋はまだ早い、夏をもっと楽しみたい・・・」とヒトがどうのこうのいくら足掻いても、季節や自然の営みは従順、どうやら秋はもうすぐそこまで来ているようです。


結局この夏も天候不順でした。


自然界がヒトの思いに寄り添うことはなく、ヒトが自然界の営みに併せ楽しむ、これしかありません。
今朝、まさにそんな境遇で山歩きを楽しまれているグループが大天荘を出発、霧が濃い中槍ヶ岳に向かっていきました。
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日本の学校でいろんな学問を勉強している留学生十数人グループ。昨日も雨が降る中(風が無かったのが幸い)、わりとしっかり上から下まで濡れていたにも関わらず、皆さんハイテンション。最も今回のガイド、「やまたみ」に属してる森田ガイド、川口ガイド両名のリードがとてもよかったからでしょう。
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この場所からは、晴れていれば当然ながら槍穂がバッチリであるはずですが・・・それでも皆さん陽気にいざ出発!


今度お見え頂ける機会あれば、是非大天井岳からの大パノラマ、遠くは富士山までの眺望を楽しんで頂きたい、そう心底思いつつ、見送りさせてもらいました。




実がつき始めていたナナカマド。
2017/08/15

さかきです。


山の日前後から昨日まで、なんとか持ちこたえてくれたお天気ですが、どうやら力尽きて今日は,

なんとも寂しい限り。夏は終わってしまったのでしょうか・・・



と、気付けば、大天荘のシンボルツリーであるナナカマドには、実がつき始めていました、露を身にまとって。
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うーん、8月に入り、「夏だ!」と呼べる日がいったい何日あったのだろうか・・・やっぱりまだ“秋”にはなって欲しくない、まだまだ“夏”を体感したい!とは、我々山小屋スタッフに限らず、登山者の皆さんもきっとそう思っていることでしょう。


明日も稜線はスッキリしない空模様のようです。

・・・と、私の胸中もスッキリしませんが。



今日だって上々でしょう。
2017/08/14

さかきです。


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昨日ほどではないにしても、汗水流して登って来られたお客様方にとって、今朝の日の出、それはそれでとても素敵な一瞬となったのではないでしょうか。
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たとえ紅く染まってなくとも、憧れの槍穂を見られるだけで十分、というところでしょうか。
いつぞやの、朝目覚めて夜寝るまでずっと霧や雨模様の数日間を考えれば、上々ですね。


ということで、今日も日中はにわかに霧や雲に覆われること度々ありましたが、概ねまずまずの天気でした。



お盆休みはまもなく終える頃、山の季節的には秋にそろそろ移行するこの時期、小屋周りの花は、
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 ▲ウサギギク
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 ▲ヒメクワガタ
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 ▲チシマギキョウ
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 ▲ミヤマキンポウゲ
この辺りが主力です。



ちなみに、秋の訪れを伝える使者「トウヤクリンドウ」は、まだまだのようです。
・・・最もこれで夏が終わるのは寂しいですから、もうしばらくこの花は待ってもらいましょう。



朝焼け。
2017/08/13

さかきです。


今シーズンの今までの中で、最も朝焼けした日の出タイムだったのではないでしょうか。

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陽が出る前から、小屋泊まり並びにテント泊の方々ほぼ全員、小屋の前や大天井岳山頂辺りでそわそわしていたと思います。我々山にいるヒトでさえ、なかなか今朝のような焼け方は、そういつでも見ることができるわけではないのです。
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雲海もあり、通常の地平線からの日の出よりも若干遅めであったと思われますが、今朝で概ね5時過ぎが日の出。だいぶ遅くなりました。
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遠く剣・立山連峰、鹿島鑓ヶ岳から白馬岳方面の山並みが鮮明。
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槍・穂高連峰のモルゲンロートもいい感じ。
ほんと、昨晩お見え頂いた方々、ラッキーな夜と朝だったと思います。

そして、このお盆の時期になると、ここ大天荘テント場から、北穂高小屋の窓ガラスに反射する太陽の光が輝きを放ちます。
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我々大天荘スタッフにしてみれば、これぞまさにお盆の時期だと感じさせる光景なのです。


明日明後日もまずまずの天気予報。


山行中の皆さんにとって、明日もより良い一日であり、よき思い出が残せる山旅となりますよう、せつに願うばかりです。


追記:ペルセウス座流星群を撮るために早起き試みましたが・・・普段通りの起床で、撮影叶わず。まあ、こんなもんですね。




ペルセウス座流星群。
2017/08/12

さかきです。


星座に疎いわりには、流星群を見るのはとても興味が湧く私です。
・・・そう、今夜はペルセウス座流星群ですね。

消灯前の大天荘界隈。暗い中でもなんとなくテントの多さが目に引くの、わかりますか?お盆休みに突入、これから数日間はテント泊の方大勢見えられます。


とまあ、ここの位置でしばらくペルセウス座流星群を撮ろうと思いましたが、ものの数分で霧に覆われあえなく今夜は断念。
▲東の空
しかし、写真には撮れなかった一方で、肉眼では東の空にて2回確認できました。



明日の早朝、頑張って早起きし、今一度三脚立てトライしてみようかな・・・ペルセウス流星群を。




キャンセルせずに来て頂ければ・・・
2017/08/11

さかきです。


山の日の夜、皆さん如何様にお過ごしでしょうか。
今のご時世、このブログも「スマホ」等でご覧になれるようですから、どこか山旅の最中に閲覧されている方もお出ででしょう。
一方で、この週末の天気予報が今一つで登山そのものを見合わせ、ご自宅でこのブログをご覧なっている方も、きっと大勢いらっしゃることと思います。


今日のここ大天荘周辺の空模様はと言いますと・・・雨はほとんど降らず、むしろ日中霧ベースではありながら、時折晴れ間ものぞく、まずまずの天気(昨日とあまり変わりませんね)。

そして夕方・・・

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▲テント場から槍・穂高連峰
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▲同じく東の空 入道雲
いい感じでした。霧の中、汗水流してようやく辿りついた登山者の皆さん、夕方一気に視界が開けて目の当たりにした槍穂には感動したようです。
個人的には東の空の入道雲のほうが、夏らしい感じがしてよかったです。

その後夕食出しを挟み、わずかな空き時間で、もしや日の入拝めるかなとダメもとで大天井岳山頂に向かいましたが、やはりその願いは叶わず。
それでも、
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面白そうな写真が何点か。

その後小屋に戻り、山頂方向振り向けば、
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焼けましたね。


と、このように下界の天気予報に相反してここ大天井岳界隈は、なかなかの光景がキャッチできる空模様でした。



キャンセルされた方、ちょっぴり悔しい思いをされたのでは。


明日は、どんなお天気でしょうか・・・




頼むよ!太平高気圧。
2017/08/10

さかきです。


台風5号が過ぎ去り、まもなく迎える山の日やお盆休みに併せ、縦走登山計画されている方多いことでしょう。

やはり一番の気がかりは“お天気”ですね。

今年は梅雨が明けても、太平洋高気圧の勢力がパッとせず、台風5号抜ければドーンと張り出してくるかと思いきや、天気図見るとモヤモヤ感が残る気圧配置。「しっかりしてくれよ!」とつい掛け声かけたくなる太平洋高気圧。
予報士泣かせの気圧配置、しばらく続きそうですね。


とは言うものの、今日の予報は、あまり芳しいものではなかったのですが、実際ここ大天井岳周辺はどうだったかといいますと・・・

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▲槍・穂高連峰
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▲裏銀座の峰々
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▲北の空 燕山荘方面
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▲東の空 有明山方面
昼頃にかけてとてもいい天気でした。午後は霧に覆われてしまいますが、それでも時折上空その霧が薄くなり、青空が垣間見えるタイミングもあったり、一日通せばまずまずの空模様でした。

明日11日は制定後2回目となる山の日。大勢の登山者で日本全国の山は賑わうことでしょうが、予報の文言はともかく、今日のような空模様が広がり、一人でも多くの登山者がよき山旅を迎えられることせつに願うばかりです。

なお、明日はここ大天荘、ご宿泊に関しかなりの混雑が予想されます。お見え頂く方々には、何かとご不便等おかけすることと思われますが、予めご承知おきの上、ご利用頂きますようお願い申し上げます。



最後に、先ほどの写真を撮りに今日大天井岳山頂に向かう道中に咲いていたチングルマ。
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よく見れば、既に綿毛となった株がだいぶ目につくようになりました。


これからの時期、朝日を浴びて綿毛がきらめくチングルマ、私の好きな図の一つです。



夏空に月夜。
2017/08/09

さかきです。


早朝こそ霧雨模様でしたが、天気はその後急速に回復。

取りあえず今日のところは夏空が復活してくれました。

 ▲槍・穂高連峰
気持ちの良い青空に、ぽつぽつ浮かぶ積雲。夏らしい光景です。
男同士の山仲間の面々、大天荘テント場にて昼休憩。あれこれ山談義しつつも、槍の矛先に絶えず目線が奪われていたご様子。これだけクリアに見えたら、嬉しいですよね。

そんな中、今日は大天荘2週間に一度のヘリコプター空輸作業の日。
この天気。概ね予定通り事が運び、スタッフとしてはホッと胸をなでおろしたところ。

その後、昼過ぎからはぞくぞくテント泊・小屋泊の方の受付が慌ただしくなり、夏山らしい賑わいが戻ってまいりました。



そして夕方は、久しぶりに大天井岳山頂にて日の入り鑑賞。
高瀬側、安曇野側、いずれにも雲海が入り、見事な雲の絨毯でした。

明日以降もこんな陽気が続くことを期待したいところです。




これぞ月の出。今宵は月明かりの下、深夜散歩に出かけてみようかな・・・


夏空復活なるか。
2017/08/08

さかきです。


ここ大天荘周辺において、台風5号による登山道等への影響はまったくありませんでした。強いて言えば、付近を行き来する人影が、今日一日ほとんど無かったこと。夏の真っ只中というのにこれではあまりにも寂しい・・・

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日中、雨そのものは強くはなかったものの、台風が日本海に抜けた後の吹き返しの風が昼前から強くなり、テント場もご覧の通り閑古鳥が鳴いています。

しかし明日以降の週間予報を見ると、これを機に夏空が盛り返してきそうです。山の日も近いことですし、ギラッとした眩しい太陽と夏空で、夏山登山者をお出迎えしたいところです。
いいお湿りを頂いた花達も、これで夏の陽ざしをいっぱい浴びて、咲き誇ることでしょう。
今小屋周りでは、
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▲アオノツガザクラ
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▲ミヤマアキノキリンソウ
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▲イワツメクサ
これらをはじめとして、多くの高山植物を目にすることができます。縦走路途中にあるコマクサも、
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▲コマクサ(8月7日撮影)
今年はまだまだ見劣りせず元気です。



明日以降の夏空復活を期待して、今夜は台風の風を静かにやり過ごしたいと思います。




落下注意。
2017/08/07

さかきです。

7月21日に日本の遠く東海上で発生した台風5号ですが、長き道のりをたどった挙句、結局のところ明日の午前中に長野県の近くを通過する見込みのようです。
大きな影響のないうちに通過して頂きたいとは思いますが、どうなりますか・・・

とは言うものの、今日の午前中いっぱいまでは、とてもこれから台風が来るとは思えない陽気でした。

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明け方の4時前、麓安曇野方面の夜景はまだ光り輝き、まさにこれから台風来るの?という感じ。
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そして4:55頃にはご覧の通りの日の出と相成りました。きれいでした。
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一方で、大天井岳山頂の上には、レンズ状の雲が。そうか、思えば台風=強風の予兆は確かにあったわけだ。
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9時回る頃には槍穂の頭上にも怪しい陰影の雲が。この頃から徐々に大天井岳周辺の稜線は、安曇野側から湿っぽい霧に覆われていくことになります。ちなみに夕方前は、
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既に真っ白。雨降りとなっています。風はまだ強くはありません。


ということで、今朝は何せお天気上々でしたから、昨晩ご宿泊された方は皆さん気分よく縦走に出られたことと思います。
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そんな中、元気のいい7名グループが昨夜大天荘にご宿泊。同じ会社の山仲間だそうで、年に一度は長野県下のアルプス登山を楽しまれるとか。今年はここ大天井岳を選んで頂きました。写真をよーく見ると、
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ここで購入して頂いたトートバッグに登頂記念のサインが。嬉しいですね。また是非皆さんでお出かけ頂きたいと思います!



さて、今日はもう一つの話題に(長いですね・・・)。

先週末、燕山荘ご宿泊されてここ大天荘は昼の立ち寄り、のち常念小屋さんに向け縦走された、とあるグループのうちのお一人から、「途中の登山道でザックを落とし、なんとか拾ってもらえないか」という相談がありました。場所は、通称「為右衛門吊岩」の辺り。休憩されていた時、ザックの置き方が不安定だったのでしょう、サイドポケットから飲物を取り出した直後に、バランスを崩して、草むらに転がっていってしまったそうです。
人命に関わる事案ではなかったので、週末の繁忙故、週明けでよければ取りに向かえるかもしれないということで話はまとまり、今日行ってきた次第です。
もちろん当時よりさらに下方に転がり、取りに行くのが困難になってしまった場合は、あきらめてもらうようにはお伝えしていましたが、何せ貴重品等一切合切入っていたザックとのこと、何とか救出してあげたい一心で他のスタッフと共にその現場に向かいました。
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どこかわかりますか。ちなみに左のヒトは私(さかき)です。
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場所はある程度お聞きしてわかっていましたが、この草むらです、よく目を凝らさないとわからない状況。しばらく探したのちようやく発見となりました。台風の強風にあおられたら、恐らくもっと下に転がっていってしまったと思われますが、ほんとその前でよかった・・・我々スタッフも見つけることができ、ホッと胸をなでおろしました。

ちなみに、このザック以外にいろんな落下物が辺りには散乱していて、貴重品でない分、あきらめた方大勢いらっしゃるのでしょう。

登山道上で休憩される際、本人の体はもちろんのことですが、ザックをはじめとするいろんな荷物を置く際は、転がらない・飛ばされない工夫をして頂くこと、とても大事です。
特に手袋とか帽子・雨具等、時にはそれら防寒としての役目を果たす物などは、風で飛ばされてしまうこともあり、それが秋冬の寒い時期ですと致命的になりかねないこともありますので、注意が必要です。
皆さん十分にお気を付けください。


では最後に、そのザック落下現場近くの「為右衛門吊岩」辺りで今日咲いていた花をいくつかご紹介しておしまいにしたいと思います。
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▲ウサギギク
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▲タカネニガナ
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▲オタカラコウ
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▲ハクサンフウロ
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▲ムカゴトラノオ
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▲チシマギキョウ


チシマギキョウは咲き乱れていました。





印象的。
2017/08/06

さかきです。


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今朝、これまた印象深いご来光となりました。
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辺りが白々する直前まで、小雨が降っていただけに、皆一様にご来光はあきらめていました。それだけに、今朝のこの瞬間は皆さんとても喜びに満ち溢れていました。


そして今日普段と違ったのは、
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 ▲槍・穂高連峰
いつもなら陽が昇れば、槍穂が紅くなったり明るくなったりするわけですが、その背後にとても立派な積乱雲がひと際朝日に照らされ輝いていたので、うまいこと槍穂を浮き上がらせるように撮れなく黒っぽく写り、その代わりにシルエットの頭上から広がる雲の感じが、これまた印象的となる感じに写真は収まりました。

個人的には「なかなかいいじゃない」と自画自賛しています・・・なんて。


さて、台風5号の動きが気がかりです。

どうぞ明日以降、大天井岳周辺縦走予定されている方をはじめとして、北アルプス等3,000m級の峰々にお出かけ予定の皆さん、十分に種々の気象情報(ヤマテンはじめとして)をよくご覧いただき、無理のない行動をお願い致します。
特に風雨の中での稜線歩きは、真夏と言えども低体温のリスクが伴いますので、ご注意いただければと思います。

山は逃げません。
2017/08/05

さかきです。


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▲日の出直後(4:55)
澄み切った空が気持ちいい朝でした。
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▲槍ヶ岳周辺
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▲穂高連峰
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▲常念岳ごしに遠望富士山・八ヶ岳・南アルプス
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▲北鎌尾根ごしに白山
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▲神々しい雲海 噴煙浅間山
今日この日、ここ北アルプス周辺は台風の余波はなく、午前中中心に晴れて汗ばむ陽気でした。ここ大天荘ではジュースが飛ぶように売れたのは言うまでもありません。

どうしても「台風」の声を聞けば、3,000m級の峰々を登山するにあたり不安を感じざるを得ないヒトがいることは致し方のないこと、今日もキャンセル電話多くありました。

山は逃げません。ご自身が「これなら大丈夫」と自信持てる頃合いになりましたら、いつでもお出かけ頂ければと思います。


と、気づけば8月も今日は5日。子供たちの夏休み真っ只中。連日小学生のお子さん連れの家族登山が、ここ大天荘界隈でも目につきます。今日もその一家族を。
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京都からお見えの兄弟仲睦まじい4人家族。兄弟共に高山植物に興味があるようで、昨日は小屋周りの花を熱心に写真撮り貯めている様子が垣間見えました。そして売店では、チングルマやコマクサをモチーフにしたストラップをお土産に購入。晴天の中、今日は常念小屋に宿泊とのことで出発されていきました。

また来年も来てね。




さて今日の最後は、夕方の大天井岳山頂の雰囲気で締めくくり。
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▲西の空
午後は霧に覆われることの多かった大天荘。夕方になり、その霧もやや薄くなってきたのを察知、もしや今日も夕焼けチャンスありかな、との思いで大天井岳山頂へ。

しかし、実際目にした光景は、無数の入道雲。あちこちから雷鳴が轟いていたのです。そしてふと後ろを振り向くとにわかに空が紫色に。
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上空見上げれば、麓安曇野方面にその音を轟かしている大きな入道雲が西陽を浴びて紫色に。そして徐々にその雲底が大天井岳界隈に迫ってくるではありませんか。
西の空の入道雲と言い、この巨大な紫色の雲と言い、何か魔物に取り囲まれそうな雰囲気となり、何となく身の毛もよだって怖くなり、一目散に小屋に逃げ帰ってきました。




・・・と、なんとなく不思議な雰囲気のした今日の大天井岳山頂の夕方の模様でした














やってしまいました・・・
2017/08/04

さかきです。


ここのところ、予約が入る一方で、週末のキャンセル電話が多いこと。聞くと、
「天気が悪そうだから・・・」
「台風が来るんでしょ?」

しかしながら、元々今日含めた今週末の週間予報は、確かにいいことは言っていませんでしたが、実際のところ、ここ数日は、午前中晴れ間で午後霧という、比較的落ち着いた空模様が続いているんです。

 ▲日の出後、東の空
 ▲槍・穂高連峰
今朝も気持ちよいご来光。明日明後日も概ね先に述べたような空模様になるようですよ。




・・・と、ここから今日一日の小屋周りの様子をお伝えしようと思いましたが、なんと!その後シャッター切ったはいいけれど、肝心のSDカードやコンパクトフラッシュが抜きっぱなしの状態だったため、データがありません。


なんと間抜けたことをしたものだろう・・・


ということで、今日はここまで。



明日の朝も日の出は拝めそうです。



毎日が雷鳥鑑賞。
2017/08/03


さかきです。


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ダブル槍・・・なんて。夕方テント場から垣間見た、夕陽に照らされる雲の形が、なんとなく槍ヶ岳のように見えたもので。かなり無理矢理感ありますね・・・

今日も午前中中心に、強い夏の陽ざしが降り注ぎました。早朝はいい感じの雲海が、どの谷間をも埋め尽くし、シャッターチャンス!と思ったのですが、今朝は諸事情にてカメラを持参せずあちこち出歩いていたので・・・悔しい思いをしました。


ということで、今日は好評(?)のクイズに参りましょう。

雷鳥クイズ!
4017

場所は大天荘のテント場。雷鳥の母親がどこかに佇んでいます。どこにいるでしょうか?








正解は、
2017080301

今回も比較的わかりやすかったのでは。
この家族はヒナ4羽。今日は母親と共に砂浴びをしておりました。
4005
「いい?こういうふうにやるのよ。見てなさい」
4006

4015

ここ最近はほぼ毎日どこかにいろんな家族が出現。
私自身も毎日どこかで遭遇しています。



ここ大天荘周辺は、毎日が雷鳥鑑賞会であります。







笑顔溢れる朝。
2017/08/02

さかきです。


1289
 ▲日の出(4:55頃)
1293<br />
このブログ上ですと、どうやら7月21日以来のスッキリしたご来光のようです・・・というか、本当に今朝はきれいでした、昨日の夕暮に続き。
1296
 ▲槍・穂高連峰 モルゲンロート
昨日の日中は小雨交じりのお天気。わりと皆さん雨具を着こんでの到着だっただけに、昨日の夕暮見逃した方は多けれど、この景色を目の当たりにでき、小屋周りは笑顔が溢れていました。正直私も、久しぶりのきれいな朝だと素直に思いました。
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 ▲槍ヶ岳
1305
 ▲穂高連峰

いい色ですね。


午前中の陽ざしも夏模様。
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 ▲東の空
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 ▲槍・穂高連峰
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 ▲大天井岳と大天荘

花の賑わいも夏らしくなってきました。
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 ▲ミヤマコゴメグサ
3993
 ▲チシマギキョウ
3994
 ▲タカネヤハズハハコ


台風は西寄りに進路を変更とのこと。九州に被害が及ばなければと、せつに願うばかりです。
一方で、北陸と東北の梅雨も明けたとか。



こうなれば、太平洋高気圧の出番でしょう。奮起してもらいたいものです。









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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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