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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

モヤモヤな気分一掃。
2017/07/31

さかきです。


日の出直後から日中いっぱい、概ね晴れ間が続いたのは、何日ぶりでしょうか・・・

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▲早朝 東の空
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▲槍・穂高連峰
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▲テント場から槍ヶ岳
スカッと気分を晴れわたらせてくれる青空。ほんといい気持ちでした。


このおかげで、数日間滞っていたヘリコプターの空輸作業は、無事に終了。
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最後にライトで挨拶。この空輸作業もまた、胸をなでおろす気分にさせてくれました。


その作業中にふとテント場脇にいた雷鳥家族。
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ちょっと見ない間に、みるみる大きくなっていくヒナ達。この成長ぶりもまた喜ばしいこと。


そして夕方。
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西日に照らされる入道雲。夏の風物詩。この夏、お初だったのでは。


たとえ明日の予報がいかなるものであっても、今日肌身で感じた出来事は、ここ数日間のモヤモヤな気分を一掃させてくれる、貴重なものとなったのです。



元気な子供達。
2017/07/30

さかきです。


7月もおしまいに近づき、本格的な夏休み真っ只中、多少天気が愚図ついても、ヒトの流れは活気を帯びてきた感があります。学生のテント泊が目立ってきましたし、何より小学生連れの家族登山が、ここ大天井岳界隈でも見かけるようになってきました。


そんな中、昨晩はここ大天荘でも2家族の親子連れがご宿泊。

一組は長野市からお見えのご家族。お父さんお母さんは何度も大天荘にお見えですが、小学生の男の子は2度目の登頂。「来年も来る!」と力強い返事、元気よく下山されていきました。

こちらは愛知県から。去年ここ大天荘目指して登ってきたものの、途中燕山荘であえなくリタイア。「絶対リベンジする!」と、今年は元気に大天荘まで無事に到着できました。

ちなみに今日は、小学生未満の男の子が、お姉ちゃんとご両親共々登って来て、「僕疲れてない!」と威勢よく玄関に入ってきました。

元気な子供たちの光景を見ると、気持ちがほのぼのしますね。


そして気付けば、大天荘の庭先には、
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▲ヨツバシオガマ
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▲ミヤマアキノキリンソウ(まだ蕾)

夏の花がお目見え。



子供達、夏の花。あと残る役は〝夏の青空と入道雲“なんですがね・・・




夏空に恋い焦がれる・・・
2017/07/29

さかきです。


全ての物が届いたわけではありませんが、待望のヘリコプターが今朝、やってきました。

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当面の食材関係が荷揚げできたことは、本当に一安心。
この悪天候続きの中、わずかな合間を見て飛んで来てくれた東邦航空のクルーの方々には、本当に感謝です。

ただ、天候は未だ安定せず、午前中の早い段階でまた霧に覆われ、午後には時折小雨交じりの空模様に戻りました。


それでも、早朝久しぶりに垣間見た青空は、とても清々しい気分にさせてくれました。
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▲槍・穂高連峰
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▲北側の空 燕山荘方面

・・・この空を見たおかげで、余計夏空に恋い焦がれてしまった私。


「夏が来た!」と思わせる青い空が続く日が待ち遠しい今日この頃です。





コマクサ。
2017/07/28

さかきです。


先ずは昨夜、消灯直後の夜空から。

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 ▲大天荘テント場から南の空
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 ▲同じく西の空
まさか夜こんなに晴れ渡っているとは予想せず、玄関出た瞬間思わず「ワー、スゴイ!」と歓声あげてしまった自分。ちょうどこの季節、大天荘の真上を天の川が流れています。
昨日や一昨日の日中、ヘリコプターが飛ぶか否かの空模様で気を揉んでいましたが、この時ばかりは、そういった雑念は全て忘れ、心が洗われるようでした。
風もなく凌ぎやすい夜だったんです。


しかし、今日の日中はまた霧と小雨の世界。まぁいいでしょう、いつか必ず晴れますね。


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ということで、昨日の予言通り、今日午前中は歩荷に出かけました。最も今日は週末、少々混み合う関係で、早く小屋に戻らないといけない事情を察して頂き、燕山荘スタッフとの出会い歩荷。
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爽やかな燕山荘スタッフと、大下りの頭付近で中継。ありがたいことです。昼前には小屋に戻ることができました。

中継する場所までの行きしな、道中はいろんな花が咲き誇っていましたが、やはりひと際目についたのは、
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コマクサです。
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遅くまで残雪があった影響で、咲き出しがやや遅れた分、ちょうど今見ごろを迎えています。雨露に濡れたコマクサ、きれいでした。
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 ▲チシマギキョウ
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 ▲ハクサンシャクナゲ




【お願い】
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コマクサを撮影している時、ふと岩陰から空のペットボトル容器が目に入りました。どう見ても、この置き方は確信犯。


燕山荘のHPにも記載されています。
「持ち込んだものはすべて持ち帰る。山にゴミなどを捨てると、植物や動物の生態系にも影響を与えてしまいます。登山道に置き土産などなさらないよう、ご協力をお願いいたします。パッキングするときに、余分な包装を取り除いておくと荷物も軽くなりゴミも減らせます。『テイクイン・テイクアウト』=『山に持ち込んだものは全て持ち帰る。』に、ご協力をお願いいたします。」


たかだか空のペットボトル1本です。そんな大荷物になる物でもなければ、重い軽いのレベルでもないはずですし、そもそもそこに来るまでザックに入っていたわけでしょうから・・・



どうか、ゴミの残置だけはなさらないよう、ご理解ご協力お願い致します。










歩荷。
2017/07/27

さかきです。


一般に、台風が日本の南海上をうろうろしている時、概ね北アルプスの稜線の天気は安定しない傾向にあります。

今日の大天荘周辺は、まさにそんな感じでした。
早朝、目が覚めてみると、満天の星空が広がっていると思いきや、しとしと霧雨であり、そうかと思うと日中時折上空青空が見え隠れしたり。
ただ、基本は霧に覆われることの多い一日でした。

     ▲夕方の大天荘上空
いろんな気象情報見るに、この先の予報がまちまち。予報士泣かせの台風の動きなのでしょう。

と、空模様がそんな具合でして、今日も待望のヘリコプターの輸送はお預け。いつになるかわからない天候の回復と並行してのヘリコプター輸送ということで、昨日辺りから少しづつではありますが、食材の歩荷を始めています。
男性スタッフで順々に燕山荘や合戦小屋まで行ってもらっていますが、そろそろ私の出番になりそうな・・・



まぁ、これが山小屋の仕事の醍醐味でもあります。






焦り。
2017/07/26

さかきです。


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 ▲大天井岳直下から大天荘方向
今日は稜線上でも晴れ間が出る予報でしたので、「よし!今日はどこかのタイミングでヘリコプターくるぞ!」と期待をしていました・・・そう、今日は2週間に一度のヘリコプターによる物資輸送の予定日。週末から来月頭に向けての食材や飲料関係、燃料等が運ばれてくるはずでした。
数日愚図ついた空模様も、朝方は上のような感じでにわかに晴れ間が期待できそうでありましたが、
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結局夕方まで、雨こそ降らなかったものの、霧が晴れることはなく、届くはずの荷物は明日にお預け。「昨日のブログで、お天気の善し悪しの話題はやめるのではなかったの?」という声聞こえてきそうですが、お客様が多くなる週末前にはある程度食材等の物資を確保しておきたいという、山小屋人の若干の焦りが、本日のブログの話題の中心となってしまこと、お許しくださいm(__)m



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▲窓越しから喫茶室内
明日は飛んで来て欲しい・・・と、せつなる願いを込めて、今宵はランプの喫茶室でこの焦りをおさめるべく、寝酒を少々頂くことにします。



大天荘における“ランプの喫茶室”は、混み合う土曜日を中心とする週末以外の日曜・平日の、夕食後に開店致します。



雷鳥クイズ。
2017/07/25



さかきです。


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 ▲大天荘テント場
夏空はどこへ行ってしまったの・・・昨夜お泊りの方、皆さん口々に申されていました。

我々スタッフも、ここ数日続く愚図ついた空模様には閉口気味。
最もお天気のことあれこれ言っても、こればかりはヒトの力ではどうにもならないので、この話題はおしまいにしましょう。


こんな時に、モヤモヤした気分を和ませてくれるのが、彼らです。


では参りましょう、雷鳥クイズ!(もう飽きましたかね)
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どこにいるでしょうか?ちなみに、ここは大天荘の山頂側裏手の辺りです。まだ残雪があります。












正解は、
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いかがでしたか?
ヒナ2羽の雷鳥家族です。
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歩く後ろ姿を見るとだいぶ力強くなり、足まわりだけ見ると、親と大差ない格好に見えてきました。
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それでも、全体の面影はまだまだ子供。
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今、大天荘の周りは、こんな感じで雷鳥家族をよく見かけることができます。


今日は最後に、ここ数日のお問い合わせで多いご質問の内容、今週末の大天荘の混雑状況についてです。週間天気予報、加えて実際のお天気次第によりますが、特に29日土曜日は、かなり混み合うことが予想されます。目安としては1畳に2名様程です。ご来荘予定の方々には、予めその点ご承知おきの上、お見え頂ければ幸いです。
何かとご不便お掛けすることと思われますが、混雑ご理解の程よろしくお願い致します。



夜の珍事。
2017/07/24

さかきです。


今日は、昨夜大天荘の中で見かけた珍しいものを。



スタッフが21:00の消灯の際、「トカゲのような生き物が本館の玄関脇にいるんですけど、何ですかね?」



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「・・・サンショウウオに似てるけれど、どうかな。」



すぐ専門家に問い合わせたところ、〝ハコネサンショウウオ“とのこと。ここ大天荘がある3,000m級の山岳地帯で見かけることは大変珍しいそうです。
実は去年、危うくネズミと間違えそうになった〝ヤマネ“もここ大天荘の本館内で見かけ、これまたこの高度で見かけるのは大変貴重とのことでした。ただ、ヤマネは、天然記念物に指定されているため、一般の人が触れることはご法度。その時は、逃げて行く後ろ姿をただ眺めるだけでした。

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一方、今回のハコネサンショウウオは触れる程度ならOK。ということで、何となく愛嬌あるこの子と数分間戯れたのち、庭先に放しました。


以上、昨晩大天荘で起きた数分間の珍事をご紹介致しました。




ちなみに、今日の空模様は、
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終日小雨交じりの霧深し、風も少々・・・ちょっと、梅雨明け宣言早かったのではないですかね。




タイミングよく登場。
2017/07/23


さかきです。


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この画像は、大天荘のテント場東側にて。
さて、この方々、一体何をしているのでしょう?


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皆さん、一心不乱にカメラを構えていますね・・・


正解は、
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「雷鳥家族を発見、そして撮影していた」でした。

今日は、朝から愚図ついた空模様、午前中の早い段階から雨が降ったり止んだりでした。稜線の風も断続的ですが強く、人通りは多くありませんでした。写真の通り視界は悪く、周りの景色も真っ白。
ただ、雷鳥達にとってこの空模様は、上空からの天敵に襲われる心配はないので、安心して餌探しにあっちウロウロこっちウロウロ。

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ヒナ達、数日前よりも斑模様の羽がしっかりしてきたのと同時に、一回り大きくなったような気がします。



今日のような雨や霧の日に、こうやってタイミングよく登場しに来ていただくと、ブログ書くものとしては、とても大助かりなのですよ、雷鳥さん。


これからもご協力よろしくお願い致します・・・なんてね。





賑わい今一つ・・・けれど花は元気!
2017/07/22

さかきです。


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▲日の出後 北東の空
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▲同じく槍・穂高連峰
日の出はぼやけた感じでしたが、空の広がりをとても感じさせる雲の演出が見事な朝でした。
と、自然の演出の用意はまずまずであったのですが、夏休みに入って最初の週末にも関わらず、天気予報がいまいちだったせいでしょうか、思いのほか賑わいは今一つの大天荘界隈でした。
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昼もとっくに過ぎたというのに、大天荘前のテント場は閑散・・・と、いっとき本当に心配しましたが、
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賑わい今一つとはいえ、夕方には概ねテント場も週末らしい華やかな色とりどりのテントで埋まり、「夏はこれでなくては」と一安心。
一両日不安定な空模様のようですが、その後は再び夏空が戻ってくるようです。

ところで、大天荘のシンボルツリーである本館前のナナカマドは、
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今年も一まわり大きく成長し、立派に花をつけました。それにしても一体どこまで大きくなるのでしょうね・・・
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▲アオノツガザクラ
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▲イワカガミ
小屋の脇では、小粒の花達が一斉に咲き誇っています。
特に、イワカガミは見事です。


【安全登山の啓蒙・遭難救助 夏山常住パトロール隊】
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今年も7月11日から8月29日までの間、北アルプス方々で彼らの姿を目にすること思います、夏山常駐パトロール隊(通称 常駐隊)。昨夜は大天荘泊でした。
〝遭難救助“が真っ先にイメージとして思い浮かぶかと思いますが、一番の役目は遭難を未然に防ぐ安全登山の啓蒙です。この夏山シーズンに入り、既に遭難は後を絶ちませんが、どうかこのブログをご覧の皆様は、安全登山で事故怪我の無い楽しい山旅を送って頂きたいとせつに願うところです。
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穂高が似合いますね。

昨日のドラマ。
2017/07/21

さかきです。


今日は先ず、昨日の夕方の話題から。この件も併せて昨日のブログに載せればよかったとは、あとの祭り・・・


昨日ブログを更新した後、ふと外を眺めてみたら、「あぁ、これぞ夏の雲だな」と思わせる入道雲が東の空に。

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▲大天荘テント場から
このまま夕陽となれば、真っ赤に染まる入道雲きれいだぞ、と思いましたが、ここからいつもと違う展開となります。
通常、大天井岳から東側で発生する夕立性の積乱雲は、そのまま東の空に遠ざかってしまいますが、昨日はどういうわけか、徐々にこちらに向かってくるではありませんか。
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雲の切れ端がどんどん迫ってきますし、気付けば虹も現れてきました。雨が近づいている証です。

とはいえこれは、何かドラマがあるかも、取りあえず山頂へカメラ片手にいざ!
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▲安曇野側から雲が流れ込み・・・
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山頂に着いた時点では、まだ雲の切れ端が少し漂っているだけでしたので、裏銀座方面の夕陽がきれいでした。そして振り返れば、
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先ほどの虹は、大輪となっていました。
しかし。
見ての通り、雨雲が明らかに大天井岳山頂付近まで達しているは明白。大粒の雨が急に落ちてきたのです。
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それでも、この後まだ何か展開があるかもしれないと、わずかな西日の残照を眺めつつ、私を含め十数人の方が、山頂でにわかに降り出した雨をやりすごしながら、待機していましたが・・・ギブアップ。

しまいには、ほとんどの方雨具を着ておらず、私含めびしょ濡れになり、小屋へと戻った・・・というお話でした。




なお、雨はその後止み、星空と化し、今朝は、
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またきれいなご来光となりました。
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▲テント場から槍・穂高連峰
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▲同じく剣・立山方面

わずかな雲海ではありましたが、美しい朝でした。


【お知らせ】
燕山荘HPにも掲載されていますように、7月22日(土)に生中継で放送される、NHKBSプレミアム「にっぽんトレッキング100スペシャル」で、燕岳、燕山荘が放送されることになりました。詳細は以下の通りです。

【番組名NHKBSプレミアム「にっぽんトレッキング100スペシャル」
【放送日時7月22日(土)前編14:00~15:00、後編18:30~20:00
【番組HP】http://www4.nhk.or.jp/P4100/

夏山シーズン本番を迎える北アルプス。その魅力を3つの山小屋を基点に生放送で紹介する「山小屋大縦断」。前編、後編にわかれて生中継されます。(番組HPより)


ほんの少しですが、燕山荘~大天井岳の映像も紹介されます。よろしかったら是非ご覧ください。







夏山を楽しもう!
2017/07/20

今朝も快晴無風、淡い感じのご来光でした。

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お二人このひと時、何を思いながらご覧になっていたのでしょう。

昨日梅雨が明けての今日、午前中中心に気持ちのよい夏空が広がりました。
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▲大天荘と大天井岳
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▲槍・穂高連峰
日中の気温も、大天荘の玄関前の温度計で20℃越え。少し動けば汗ばむ陽気ですが、そこは夏。そんな感覚もひっくるめて、稜線・山歩きを楽しんでしまいましょう!



ちなみに今日も、このシャッターを切っている傍で、雷鳥家族に遭遇。
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最も、私が前をしっかり向いて歩いていなかったため、足元にいた雷鳥に気付かず、結果驚かせてしまい、お母さんはビックリして一目散。一方の無邪気なヒナ達はそんなこと物ともせず、あっちウロウロこっちウロウロ。お母さんが必死に「クークー」言いながら、子供たちを連れ立っていくのが印象的でした。

そんな雷鳥達がいる傍らでは、
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▲コマクサ
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▲チングルマ
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▲イワツメクサ
陽ざしを受けて元気いっぱいの花達が咲き誇っています。



まさに、「夏が来た!」ですね。



【いつまでも仲良く山旅を・・・】
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今日の最後は、このお二人です。
タイミングよく、昨日の梅雨明けと同時に夏山を楽しまれにお越し頂いた、毎年足繁く大天荘に通われる、神奈川県からお越しのご常連様。最初にお会いしてからかれこれ十数年以上経ちました。冬はスキーにスノーシュー、夏は国外国内問わず、方々の山に登山と、昔も今も変わらずアウトドアを満喫されています。この秋は、芋煮を食べに再びお見え頂けるとか。
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いつまでもお元気に仲良く登山が続けられること、せつに願っています。
また秋にお会いしましょう。



以上、大天荘 さかきでした。




梅雨明け、雷鳥、ブロッケン。
2017/07/19

さかきです。


皆さんご承知の事と思いますが、関東甲信以西が梅雨明けしたとのこと。ここ数日、「そろそろ明けるのでは」と囁かれていましたが、これでしばらく安定した夏空が続くことを願うばかりです。

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▲日の出(4:40頃)
そう言われれば、梅雨明けの日にふさわしい日の出だな、と思わせる朝だったように思います・・・なんて。







さて、先日雷鳥のヒナの話題に触れましたが、今大天荘周辺では、少なくとも2家族の雷鳥一家が確認できます。

では、まいりましょう、雷鳥クイズ!
どこにいるでしょうか?







正解は、
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今日は比較的簡単だったのでは。青空バックに母親の雷鳥のシルエットがくっきり。
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こちらは、ヒナ2羽の家族。ヒナの数が少ないのが気になります。もしかすると、既に天敵等に襲われた可能性もありますが、何にしても今いるヒナ、無事に育って欲しいところです。
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こちらはもう一方の家族が割と頻繁に目撃される場所。大天荘から常念岳方面に300mほど行った辺りの、ハイマツの茂みです。こういった場所であれば、いざ猛禽類から身を隠すには最適の場所と言えるのでしょう。
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5羽のヒナを連れ立った母親家族が、この茂みにいます。
朝夕中心に、耳を澄ませながら散策すれば、どこからともなく「ピヨピヨ」「クークー」と聞こえてきます。
この方々に梅雨明けなどは全く関係ないのでしょうが、少なくとも梅雨寒は省かれていき、徐々に晴れ間が多くなり冷え込みも少なくなれば、ヒナ達にとっては過ごしやすい環境になるのは間違いないでしょう。


いつものことながら、元気に育って欲しいものです。




今日の最後は、久しぶりに見た大天井岳頂上でのブロッケン現象です。
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これもまた、朝晩にタイミングよく雲や霧が湧き出て、なおかつ陽ざしがある時に比較的目にすることができます。



梅雨明けと共に、皆さんの山行計画もグッと増えることと思いますが、くれぐれも事故怪我のない、安全な登山を楽しんで頂けたらと思います。





せっかくお見え頂いたのだから・・・
2017/07/18

さかきです。


今日は再び霧に覆われる一日。時折小雨や雷が鳴るといった、登山される方々にとっては生憎の空模様。
昼間は、遠く台湾から約30名余りの団体が昼食のために立ち寄られましたが、〝日本一美しい縦走路“と称されるうちの一つである表銀座縦走路を、この空模様の中で歩くとは、「気の毒になぁ・・・」と思わざるをえませんでした。



しかし、日没前の夕方、パアッと空が明るくなり、表に出てみると、ものの数分で立ち込めていた霧が晴れ、

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▲大天井岳シルエット
「うーむ、とりあえず山頂に足を運んでみるか」
という思いになり、いざ大天井岳山頂へ。





「やっぱり槍は格好いいよなー」
「大天井岳って、こんないい所だったんだ」
「あれって、西鎌尾根だよね?」
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既に山頂には、数名のギャラリーが日の入を待ちわびており・・・皆さん何となくの推測で、「あの山は〇〇」「こっちが〇〇方面」と、話をされていました。
つい、「いやいや、あれは○○ですよ」と、解説を入れてしまいたくなる内容もありましたが、・・・皆さんいろいろ想像膨らませ楽しそうに会話弾んでる中、そこはあえてそーっとしておきました(笑)。
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焼け方は控えめでしたが、久しぶりに山頂で堪能できた夕刻は、十分満足のいくものでした。


それは、山頂にいたお客様方が、各々の感性で夕暮れ時を楽しまれている様を見ることができたから・・・ほんと、日中あの空模様の中をわざわざお越し頂いただけに、ほんの少しでもこの雄大な景色に触れてもらえたことが、小屋番として嬉しく思えたのでした。


今のところ、明日の朝は晴れ間が出る予報。


出発前、今一度ここ大天井岳から見る雄大な景色を、今宵滞在されている皆さんに楽しんで頂きたい、と頭に思いを巡らせながら、床に就くことにします。



と、なんか今日は少しおセンチなブログだったですかね・・・



脇役たち。
2017/07/17


さかきです。


濃い霧に包まれ、小屋周り白一色の様相から一変し、日中は雲多めながらも晴れ間が広がる大天井岳界隈でした。

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▲槍・穂高連峰
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▲表銀座縦走路 燕岳方面
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▲大天井岳と大天荘
どうやら、種々の気象予報会社のコメントを見るに、そろそろここ長野県下の梅雨明けも間近の様。とはいえ近年、梅雨が明けても、山は昔のような“梅雨明け十日”を実感できるような年は少なくなってきているように思います。迎える夏山シーズン、ご予定立てられている方多いとは思いますが、くれぐれも事前の気象情報の確認は怠りのないよう。“気象遭難”は事前に防ぐことのできる可能性の大きいものです。


さて、今日の昼間は、数日ぶりに少し時間が取れたので、カメラ片手に、高山植物の様子を見に出かけました。
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▲ミヤマダイコンソウ
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▲チングルマ
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▲イワベンケイ
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▲イワカガミ
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▲ミネズオウ
昨日もお伝えしましたが、だいぶ咲く花の種類が増えてきました。


どうしても主役は山の景色となる、これ仕方のないことですが、足元に咲く“脇役たち”の頑張りにも、これからの時期、期待大ですね。




芋煮会+ランプの夕べ 日程お知らせ。
2017/07/16

さかきです。

今日は、大天荘秋の恒例イベントの日程発表です。

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詳細は後ほどに致します。



連休2日目は、残念ながら日中を中心に風雨模様でした。
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午前中こそ各方面の山々は見えましたが・・・
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午後は大天荘周辺、天気が悪くなった時のお馴染みの図。雷こそ鳴らなかったものの、寒気が入ってきた影響でしょうか、雨が止んだ夕方以降は、気温がグッと下がりました。午後7時時点で、外の気温は約8℃。肌身に感じる“すき間風”が寒いな、と我々スタッフも感じる気温、館内要所のストーブに火が入ったのは言うまでもありません。

ちなみに、小屋周りの花の種類、徐々に増えてきました。明日以降天気回復を見て、改めて花の近況お伝えします。




さて、今日は大天荘の秋の恒例行事のお知らせです。
【日本一標高の高い芋煮会】
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秋の代表的な味覚の一つとして、芋煮があります。ご夕食の際、“芋煮の発祥の地 東北生まれの私さかきが仕込む芋煮”をお召し上がりながら、晩秋の山を満喫して頂ければと思います。9月以降の毎夕食は、味噌汁の代わりに芋煮をご提供致します。

【ランプの夕べ】
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芋煮を味わって頂いた夕食後、本館談話室にて“ランプの夕べ”を開催します。大天井岳の麓 安曇野に昔から伝わる民話の語りべと、大天荘周辺の四季を写したスライドショーをお楽しみください。ほのかなランプの灯が、秋の夜長を盛り上げます。ランプの夕べご参加の方には、もれなくスタッフ手製のケーキと飲み物のサービスがつきます。
ランプの夕べ開催予定日は、下記の通りです。
9月3日(日)・10日(日)・18日(月)・24日(日)
10月1日(日)・9日(月)・15日(日)

ご宿泊の予定等お決まりになりましたら、予めご一報頂ければ幸いですが、当日小屋に到着後の参加不参加は自由です。


まだ2ヶ月弱先の内容ですが、よろしかったら是非ご予定に組んで頂けたらと思います。




さそり座。
2017/07/15


さかきです。


海の日の連休初日、山を愛する皆様方、今頃どこの山に出かけられ、お過ごしなのでしょう。このブログを山でご覧になっている方も少なくないのでは・・・

梅雨の明けていない長野県下ではありますが、昨日と言い今日と言い、午前を中心によく晴れました。梅雨前線はいずこへ・・・と思わせる朝の空の様子はこちらです。

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▲槍・穂高連峰
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▲有明山方面東の空
思わず、クラシック音楽“ビバルディの四季”を連想させる、はたまた聴きたくなるような、印象的な朝の空でした。

と、せっかくの晴天下、花や辺りの景色を撮りに行こうと試みますが、何せ今日は海の日の連休初日=本格的夏山シーズンインということで、小屋を抜け出し、周辺を出歩けるような静けさになく・・・
連休ならではの賑わいが落ち着き、ようやく一息つけられるようになったのは消灯頃。
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▲大天荘テント場より小屋と大天井岳
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▲槍・穂高連峰


気付けば、南の空、さそり座が良く見える季節になりました。





太平洋高気圧。
2017/07/14


さかきです。


明日からの海の日の連休、皆さんどんな山行計画をお立てでしょうか、とその前に気になるのはお天気ですね。

あくまで下界基準の各気象情報を見ると、何やら梅雨明け近しを思わせるような週間天気予報となってきました。
ちなみに、今日の大天井岳辺りの天気はといいますと・・・

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快晴無風のご来光となりました。有明山のてっぺんから出る太陽です。
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テント場から望む穂高連峰。このテント泊の方、最高のロケーション地に設営されましたね。穂高連峰の背後、太陽に紅く照らし出される雲が、いいアクセント。ちなみに、ほぼ同じ場所にて1時間後の穂高連峰はと言うと、
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先ほどと印象が違いますね。

このように、午前中を中心に、スッキリした青空が広がり、うーむ、確かに梅雨明け近しなのかな、と思ってしまいたくなります。


と、こういった空模様でしたから、昨日滞っていたヘリコプターの残りの空輸作業が、午前中ありました。
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これで、明日以降の夏山シーズンインに向けての準備や用意するものはあらかた整いました。

遠い所からお見えになる皆さまのためにもここは一つ、太平洋高気圧に頑張って頂きましょう。



ヒナ誕生。
2017/07/13

さかきです。


今朝日の出前、雨が屋根を叩く音で目が覚めました。
「確か、今日は昨日揚げきれなかった物資の残り、ヘリコプターに託す予定のはずでは・・・」
まだまだ梅雨の真っ最中。ヒトが考えるような思い通りの空模様にはなかなかなりません。起きて窓越しを見れば、外は雨雲の中でした。


それでも、朝7時を回るようになってから、雨は止み、立ち込めていた霧はスーッと引き、気持ちよい青空が広がりました。

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▲大天荘から北方面
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▲大天荘と大天井岳
雨上りだからだとは思いますが、青と白のコントラストがとても印象的で、ヘリコプターが飛ぶ飛ばないという事は全く頭から抜け、しばらく見入っていました。
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▲槍・穂高連峰方面
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▲槍ヶ岳
こちらは稜線が見えたり隠れたりの繰り返し。にわかに雲が切れた槍ヶ岳は、白い衣を纏ったかの様。
これぞ、梅雨の晴れ間です。


と、一通り撮り終えて小屋に戻ろうとしたその時、私の割と近くで「クー、クー」「ピヨ・・」。

もしや、やっと今シーズン初、雷鳥のヒナを見ることができるかもしれないぞ!と辺りを見回したところ・・・見つけました。





では、今シーズン最初の雷鳥クイズです。
0876
どこにいるでしょうか?











正解は、
20170713
いかがでしたか。
パッと見渡した限り、雷鳥の母親しか見えませんでしたが、近くで間違いなくヒナの鳴き声が聞こえます。恐らくハイマツの中にいるに違いないと、しばらくジッと待っていたところ、
087802
一羽出てきました。他にも数羽いるのでしょうが、この一羽を見られただけで、私的には十分満足のいくものでした。

この後すぐにその場を離れました。


全てのヒナが順調に育つわけではない、厳しい自然環境ではありますが、一羽でも多く成鳥になってくれることを、願って止みません。



ちなみに、今日ヘリコプターは飛んできませんでした・・・


特別な存在。
2017/07/12

さかきです。


084801<br />

濃い霧や雲の間を掻い潜りながら、東邦航空アエロスパシアル式AS350B3エキュレイユは現れました・・・


と、今日はヘリコプターの話題。
2週間に一度のヘリコプターによる空輸作業の日でした。


有視界飛行であるヘリコプターにとって、今日は朝から霧や雲、時には小雨交じりといった、飛行には不向きな空模様。今日は見合わせかな・・・と諦めていた昼下がり、決していい条件とは言えない視界の中を、「これからフライトです」との連絡。

それから間もなくしてフライトとなり、敏腕パイロットの下、日没ぎりぎりまで空輸作業をして頂きました。
時には、強いにわか雨などで、やむを得ず中断を余儀なくされるなど、東邦航空のクルー、荷揚げの拠点である合戦小屋・有明荘のスタッフ等々、大変だったことと思います。何せ、燕山荘グループ3か所の荷揚げですから。

結局、今日はすべての便数は終わらず、明朝引き続き荷揚げすることになったのですが、ほんと、今日は東邦航空のクルーの方々、悪条件の中お疲れ様でした。もちろん、合戦小屋・有明荘のスタッフの皆さんも。


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0852<br />
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一般に、山小屋スタッフにとり、ヘリコプターの存在は特別なもので、空輸作業の日は普段の業務以上に気分が高揚するものなんです。

ということで、今日はにわかに撮ったヘリコプター画像のお届けでした。



今しばらくお預け。
2017/07/11

さかきです。


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梅雨明けした?と思わせるほど、ここ連日きれいな朝を迎えています。

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日中も夏本番を思わせるような青空と雲の演出。外で何か作業をするにはもってこいの陽気です。

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▲ミヤマキンバイ
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▲タカネツメクサ
大天荘のテント場は、今やミヤマキンバイ一色。その中にあって、先日のイワツメクサに続き、タカネツメクサが一株、顔を出し始めました。


いろんな気象情報見るに、梅雨明けは今しばらくお預けのようです。


とはいえ、小屋周りの花達や空模様は、確実にすぐそこまで迫る“夏本番”を感じさせてくれています。



水揚げ。
2017/07/10

さかきです。


今年は比較的残雪量が多かった感があったため、水源地からのポンプアップも、雪渓多くて、海の日連休以降にずれ込みそうだな・・・なんて思っていました。


そんなわけで今日は、端から残雪状況視察程度のつもりで、大天荘の水源地に日中出かけてきました。

ところが、実際行ってみると、やはり先週の雨などが効いたのでしょうか、かなりの速さで雪融けが進んでいたようで、

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午前中の早いうちに、取水口が掘り出せたのです。
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これはひょっとして今日中に目途がつくかもしれないぞ、とスタッフ皆意気込み出し、急ピッチでその後の作業が進められました。


その結果、

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3775
夕方前に、今シーズン初めての水揚げに成功。試運転程度のエンジン燃料しか持参しなかったので、本格的な水揚げは明日以降ですが、とにもかくにも無事に揚がることが確認できただけでも一安心。明日以降、大天荘の水は、小屋開けからその都度大事に貯めこんできた雨水から岩清水へと切り替えます。


ということで、今日の最後は、今朝の朝焼けの模様で終わりたいと思います。
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 ▲日の出(4:37)
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 ▲月と槍ヶ岳


確か昨夜は満月でしたね。

雪形、舞姫。
2017/07/09

さかきです。

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昨日に続いて、今日も穏やかな朝を迎えました。
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▲右から槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳
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▲穂高連峰
中岳に現れる雪形「舞姫」、おわかりになりますか?ここは一つ想像力を働かせて。

ということで、今日も梅雨の中休みでした。


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このブログご覧の方はご存知のことと思います、大天荘のシンボルツリーである「ウラジロナナカマド」。早いものは芽吹いてきました。
芽吹きにむらがあるのは、残雪から顔を出すタイミングが、枝ごとに幅があり、ズレが生じるため。
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こちらは、これから約2ヶ月間ものあいだ、可憐な花をつけるイワツメクサ。
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小屋周りのみならず、徐々に周辺登山道でも顔を出し始めます。


花達、迎える夏山シーズンに向け活気づいてきました。


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こちらのグループも、活気あるポーズでパシャッ!左端の大天荘オリジナルTシャツで決めてくれたのは、燕山荘主催のイベント「雷鳥観察会」「冬の上高地乗鞍ネイチャーツアー」等でお世話になっている、植松晃岳ガイド。今日のお昼は、大天荘名物の一つ、「インディアンランチ」を皆さん召し上がって頂きました。
来週もお昼ご飯に寄って頂けるとのこと。

そうなると気になるのは、この先の週間天気予報。

海の日の連休まであと約1週間。週間予報と睨めっこする頃となってきたのは、私だけではないはずです・・・



では、今一度最後に、舞姫を確認して、今日はおしまいです。
花笠を片手にちょっと腰を落として日本舞踊を舞う・・・いかがでしたか?



たおやかな一日。
2017/07/08

さかきです。


今日は一日中、靄のかかる空模様でしたが、その分、たおやかな日の出と夕刻でした。

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▲日の出(4:37頃)
0748
▲テント場より槍ヶ岳を望む
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▲同じく穂高連峰
台風3号が過ぎ去った直後の数日、朝の冷え込みがこの時期としてはややきつかったのも、今朝は9℃前後。じつに心身共穏やかになる雰囲気の朝の光景でした。


・・・そして、夕刻。


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▲日の入り前 シルエット大天井岳
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▲槍・穂高連峰
夕方も風はほとんどなく、凌ぎやすい陽気。来週末は海の日の連休=本格的な夏山シーズンイン。
賑やかさが来る前の、何となくゆったりした時の流れを感じさせる今日の光景でした。



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大天荘のテント場は、閑散としていますが、これも来週以降は賑わいが始まることでしょう。


そうか、果たして梅雨明けはいつ頃になるのかな・・・




気分は夏山。
2017/07/07

さかきです。

※燕山荘~大天井岳周辺の登山道は、全て夏道の通行が可能となりました。わずかばかり所々雪の上を踏む箇所はありますが、少なくとも燕岳~大天井岳~常念岳の間に関し、軽アイゼン等は必要ありません。


昨日は所用にて小屋を留守にしていたため、更新できませんでした。

今日この場は、昨日のダイジェスト版にてお伝え致します。



・・・と、その前に今日は7月7日「七夕」です。

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 ▲夕方の大天荘
雲が多めで、夕焼けもままならない感じではありますが、日中に比べると湧き出しは落ち着いてきました。彦星と織姫の素敵な出会い、今宵見ることできるのか、結果は明日のご報告とさせて頂きます。

以下、昨日の様子です。

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昨日は、一昨日の夕焼けに続き、素敵な朝でした。気温5℃、ほどよい冷え込みが手伝ってか、空気が澄み渡り、周りの山並みもスッキリ。ちなみに、時間は4:37頃。
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 ▲槍ヶ岳
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 ▲穂高連峰
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 ▲剣・立山連峰、鹿島鑓ヶ岳から白馬岳方面


これまた贅沢なひとときでありました。


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 ▲大天荘と大天井岳
それまでの雨続きで、小屋周りの雪もだいぶ融けました。

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 ▲大天井岳と槍ヶ岳
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 ▲裏銀座縦走路方面
その後、所用にて小屋を離れたわけですが、気付けば辺りは眩いばかりの新緑へと様変わりし、加えて澄み渡る青い空。燕山荘までの縦走路、とても気持ちよく歩くことができました。タイミング図って梅雨の中休みを利用すれば、今なら静かに、夏山気分を十分に味わうことできます。

また、久しぶりの燕山荘への縦走路、通行可能になった夏道を含め、道端には既に種々の高山植物が顔を揃えていました。
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 ▲コマクサ
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 ▲タカネスミレ
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 ▲シナノキンバイ
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 ▲オオバキスミレ
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 ▲イワウメ
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 ▲ミヤマキンバイ
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 ▲サンカヨウ


明日明後日の週末、まずまずの空模様のようですよ。



今日の最後は、この方々です。
3730


燕山荘の直下、道のど真ん中。

少々待たされました(笑)。


これぞ贅沢。
2017/07/05

さかきです。


ここ北アルプス周辺も、ここ2、3日はかなりまとまった雨降りが続きましたが、少なくともここ大天井岳周辺は、台風による影響はありませんでした。
ただ7月に入り、梅雨前線の活動が平均して活発化してきているようで、日本各地でスポット的に影響が出ている模様。
登山を計画されている方には、くれぐれも種々の気象情報をよくご覧頂き、悪天候下では無理をせず、安全で楽しい山旅を送って頂ければと、せつに願うばかりです。


さて・・・


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▲大天井岳シルエット

今日の夕方はよかった。


お客様の夕食出しがひと段落し、久しぶりに晴れ渡った夕方の景色でも撮りに出かけようと、大天井岳山頂へ足を伸ばし、きれいに澄み渡る夕方の青空と白い雲のコントラスト・・・それだけで気分は上々でした。
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▲槍・穂高連峰
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▲東の空 常念岳方面
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▲北の空 燕山荘方面
もうこれで割と満足はしていました、正直この時点では。6月20日に上山して以降、大天井岳頂上でまともに夕方を堪能したのは初めてだっただけに。

一旦小屋に戻り、さてぼちぼちブログでも更新しようかと思った矢先、
「あれ?雲が焼けはじめた?」


久しぶりに大天井岳山頂と中天井岳との間を駆け回りました。


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▲常念岳方面
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▲日の入り直前(19:03)
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▲鷲羽岳に沈む

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この地で仕事させて頂く贅沢さを改めて今日感じた、きれいな夕焼けでした。ちなみにその頃の気温は6℃前後。カメラ持つ手は少々かじかみました。


今度は、明日の朝が楽しみです。




今日の最後は、「イワベンケイ」。
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夕方山頂に出向く際、ふとテント場脇を覗いたら、こんな感じ。

こちらも、とてもいい淡い緑できれいでしたよ。



この雨は残雪を融かしてくれる!
2017/07/04

さかきです。


台風3号と梅雨前線の影響で、予報通り今日は朝から風雨模様です。

ちょうど撮影した時は、玄関の軒先といえども、外でシャッター切るのはままならない程の強風でした。ガラスについた水滴が物語っています。


そんな空模様につき、今日も館内各所での作業に、スタッフは右往左往動き回っております。


「あー、また雨か・・・」

ではなく、これだけ雨が降ってくれれば、水源地の残雪も急速に融け、近々様子見に行くこともできるぞ・・・と、作業の合間、降り続く雨を見て、“前向き”な考え事をするようにした今日一日でした。



数日ぶりの風景。
2017/07/03

さかきです。


今朝まで強弱繰り返していた雨は、午前中早々に小康状態となり、ほんと、何日ぶりでしょうか、里の風景を目にすることができました。

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 ▲大天荘直下の登山道より
梅雨どきです。雨が数日も続くのは致し方ないこととはいえ、パッと周りの山並みや里の風景を目の当たりにした瞬間、なんともいえない清々しさが全身にビビッと。
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 ▲東天井岳周辺より槍・穂高連峰方面
こちらの稜線トップは姿を現しませんでしたが、ここまでの開放感たる景色を目にしたのも久しぶり。
ただし、風は終日暴風並でした・・・


とはいえ、雨さえ止んでくれれば、濡れて体冷やす恐れはないため、強風ではあれこのわずかな雨の止み間に、周辺登山道の残雪再チェックに出かけました。小屋の直下2ヶ所の雪渓と東天井岳を回り込むところの残雪です。
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以上3枚は小屋直下。雪渓の幅がだいぶ減りました。ここ数日の雨で、前回スコップでカッティングした道はだいぶ融け、かなり歩きにくくなっており、ここ数日通行された方にはご不便おかけしたことと思います。
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3633
こちらは東天井岳の残雪。ここも減りました。少し赤旗や雪をいじり、再びルートは明瞭になったかと思います。


明日明後日は、どうも台風3号にしてやられたり、といったところでしょうか。
山の計画されている方は、くれぐれも無理だけはなさらぬよう願うばかりです。


今日の最後は、これにて閉め。
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“高山植物の女王”コマクサ。ちらほら咲き出しました。

週末以降ぐんぐん花をつけることでしょう。




7月にストーブと思いでしょうが・・・
2017/07/02

さかきです。


3615
今日も、日中の外気温は9℃前後という肌寒さが身にしみる、梅雨空一色でした。

ここ標高2,900mの稜線上、9℃の気温で強風吹かれると、体感的には下界の初冬並。

・・・つまり、夏でも山の上ではストーブが欠かせません。


稜線上風雨にさらされて、ようやく小屋に着いてのストーブほど、ホッとできるものはないでしょう。


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今日も館内外で、夏山シーズンに向けての準備に勤しみました。


明日以降は、台風3号の動向が気がかりな空模様となりそうです。


“夏”の時期といっても、先に述べましたように、風雨強い中での稜線歩きは、体への負担はかなりのもので、低体温のリスクに十分気を付けなくてはなりません。

無理なさらず、少しでも不安を感じるような場合は、引き返す勇気も持ち合わせてご予定お立て頂ければと思います。



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イワウメがあちらこちらで咲き出しましたよ。



営業開始致しました。
2017/07/01

さかきです。


本日より、2017年シーズン営業開始致しました。

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しかし・・・今年も残念ながら雨降りの開幕となりました。未明から雨が降ったり止んだり。


それでも、この生憎の空模様の中、わざわざ営業初日に合わせて足を運んで頂いた方々がいらっしゃり、ありがたいことです。



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ということで、“ランプの喫茶室”も今日から開店。今夜はささやかながらオープニングサービス。ドリンクとスイーツをもれなくお越し頂いた皆さんに楽しんで頂いております。



ここに来て、少雨続きだった梅雨空返上!とばかりに雨の日が2、3日続いていますが、さあ、明日はどんな空模様となりますか・・・ちなみに今日の日中は、大天荘周辺10℃を下回る肌寒さでした。



「僕らにとってもこの気温は肌寒いよ!」

またもや肩をすぼめるミヤマキンバイ達なのでした。




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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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