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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

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晴れの大晦日。
2016/12/31


ここ数年の越年登山は荒れた天気になることが多かったのですが、穏やかな天気の大晦日となりました。今朝は紅く染まる雪面が美しい日の出となりました。日の出が見られても日によっては紅く染まらない日もあります。そんな中での今朝の日の出はなかなか美しいものでした。この一年の終わりにふさわしい日の出でした。


一年の終わりと新しい年の始まりを山で迎えようという方々が続々と登って来られました。山での年越しというのはきっと誰もが憧れるものでしょう。冬山登山は時には厳しくもあるので山での年越の醍醐味はひとしおなことでしょう。



こんなに素晴らしい天気の大晦日を迎えるのは何年振りか分からないものです。きれいな青空が広がり、真っ白に染まる山々がとても美しく寒さなど忘れて、思わず見入ってしまう素晴らしい展望が広がりました。



大変賑やかな大晦日となりました。雪山にカラフルなウェアの色が映えて、さらに美しくなりました。穏やかな天候の大晦日となり、悪天の大晦日の日は、我々スタッフも緊張感を持って臨むのですが、今日のような天気だと忙しいながらも我々もお客様と一緒に楽しむことが出来ます。やっぱり晴れの日はいいですね。


2016年は美しい夕日で終わりとなりました。皆さんどんな思いでこの夕陽をご覧になられたことでしょうか。今年も間もなく終わりです。



大晦日の今日は年越しそばと振る舞い酒で皆さんに山での年越しをお楽しみいただきました。明日は餅つきもあり、山での年越しと正月を皆さん楽しんで頂いているようです。さあ今年も残すところ数時間となってきました。皆様にとって来年もいい年でありますように。
河地

寒いけどきれい。
2016/12/30



いよいよ今年も終わりが近づいてきました。山の上にいると街の年の瀬の賑わいはよくわからないのですが、今日あたりから登って来られるお客様も増えてきて、山の上も賑やかになってきました。そんな今日は朝のうちは、風雪でしたが次第に天気が回復してきて、「最高の一日」と同様な素晴らしい展望に恵まれました。


強い風はお昼ぐらいまで残り、穂高岳には激しい雪煙が舞い上がっていました。ここからは少し遠いので小さくしか見えませんでしたが、きっとその中にいたら目も開けられなく、大変なこととなっていることでしょう。

今日の日中は最高でも-13℃と非常に寒い一日でしたが、とにかく美しい冬の光景が広がっていました。冬が厳しくなればなるほど、美しさが増してきます。


午後になり、西日が差すようになってくると松本平の建物が立体的に見えるようになってきます。そして、その奥には積雪の増した八ヶ岳もきれいに見えていました。この西日が当たる時間帯が東側の展望が最も美しくなる時です。


そして、夕景もまた美しいものとなりました。今週は天気が周期的に変わり、悪天の後は晴れというサイクルでした。悪天が長く続くことはなく、今のところ展望に恵まれている冬となっています。


夕食後にはオーナー赤沼による映像を使った山のお話がありました。明日は山で年越しをという方々で大変な賑わいとなりそうです。天気の崩れはそれほど大きくなさそうなので初日の出も期待できそうです。
河地

雪煙舞う。
2016/12/29


晴天はどうやら昨日だけだったようで、早くも天気は下り坂へと向かっていきました。このところ、天気が周期的に変わっています。今朝も皆さん、日の出を期待して7時前頃より、玄関前に集まっていらっしゃいましたが、雲に阻まれ、八ヶ岳の上がほんのり赤くなるだけでした。しかし、それはそれで美しいものでした。


日が登る時間になるとこの辺りには光が当たりませんでしたが、鹿島槍や蓮華岳には日が当たったようで、美しく赤く染まりました。今日のような天気の日には思わぬ感動もあるものです。



朝から強い西風が吹き、あちこちに雪煙が上がっていました。この雪煙は離れたところから見ている分には美しいのですが、その中にいれば目も開けていられない状態となります。


雲の切れ間から、燕岳の一部にだけ日が差して、いつもと違った美しさの景色が見られました。


昨日は美しい姿を見せていた富士山ですが、今日は雲がまとわりつく様に富士山を包み込んでいました。富士山の姿は見えなかったのですが、雲の形が富士山の形をしていて、ちょっと珍しい光景でした。


午後になって雪が降り出してきました。玄関前にはスタッフが作った雪だるまやイグルーも出来て、この時期らしい光景となっています。そして、いよいよ年の瀬も迫ってきて、小屋の中でもお正月飾りを始めました。山の上でも年の瀬らしくなってきました。
河地

最高の一日。
2016/12/28


昨日の悪天とは打って変わり、とても素晴らしい天気となりました。今日登って来られた方は、きっと冬山のとりこになったことでしょう。それほど展望の素晴らしい一日でした。


今朝は-18℃と冷え込みました。昨日の同じ時間と17℃も気温差がありました。そして、朝のうちはまだ雲が多かったのですが、天気は回復に向かっていて、その後が期待できました。昨日、付けたトレースがすっかり消え去ってしまったので、再びトレース付へと出かけました。足跡一つない雪面に足跡を付けるのは気持ちのいいものですが、この美しい雪面を汚してしまうようで、何だか申し訳ない気がしました。


気温は非常に低く、寒い中のトレース付でしたが、空気中にはキラキラと輝くダイアモンドダストが見られ、また、太陽環も現れて、なかなか気分良く歩くことが出来ました。


合戦小屋の前後では、積雪量が少し増えたようでした。今年は昨年に比べれば積雪量は多くなっています。



昨日の風雪が作り出した芸術の雪庇です。非常に強い風が吹いたため出来たものです。いつも以上に大きく、また、美しいものでした。そこまで立派なものはいつも見られるわけではなく、感動を覚える程でした。



昨日の雪は非常に湿った雪だったため、エビのしっぽがびっしりと付き、全てのものが真っ白になっていました。まさに凍てつく世界といった感じでした。イルカも真っ白けになり、普段とは違った姿を見せてくれました。


また霧氷もびっしりと付き、今日はどこを見ても美しい世界が広がりました。ただ、日中でも気温は低く、-13℃位でした。あまりの景色の美しさに長い時間外を歩き回っていましたが、気づかぬうちにかなりのエネルギーを使っていたのでしょうか、いつも以上にお腹がすきました。寒い中、長時間居るということはかなりのエネルギーを使うものだと感じさせられました。


日中はきれいな青空が広がり、冬山の景色を満喫するにはもってこいの一日でした。ただ、雲海が広がっていたので、街からはこの白く染まる燕岳を見ることは出来なかったことでしょう。その雲海の向こうには、富士山がひと際美しく見えていました。


そして、日の入りもとても美しいもので、今日登って来られた皆様は大変感動されているようでした。ほとんどのものが白い雪や氷で覆われているので、全てが太陽の色に染まり、いつもとは違う美しさでした。この降雪直後というのは本当に美しい光景に出会うことが出来ます。


そして、日が沈んだ後、燕岳の後ろの空がほんのりとピンク色に染まり、この時期らしい美しい景色を見せてくれました。とにかく寒い一日でしたが、広がる景色はとても素晴らしく、思わず「最高の一日」だとなんども口にしてしまいました。
河地

湿雪。
2016/12/27


前線に向かって暖かい空気が流れたため気温が上がり、非常に湿った雪となりました。前回とは違い小屋周りでは雪となりましたが、登山口周辺ではまたもや雨となったようです。そのため登って来られる方はいらっしゃいませんでした。登山道の様子を見に富士見ベンチ辺りまで行きましたが、湿った雪だったため、びっしょりになってしまいました。


稜線では非常に強い風が吹いていましたが、合戦小屋まで来てもまだ非常に強い風が吹いていました。その少し下の樹林帯へ入れば、風は少し弱まりました。風が強いときは、合戦小屋で休憩をするより、その少し下の樹林帯の中のほうがいいかもしれません。


これは合戦小屋のすぐ下あたりの様子です。すっかりとトレースは消えていました。ここより上では木々がないので雪は風で飛ばされてしまい、積雪はあまり多くなってはいませんでしたが、下に降りるにつれて積雪量は多くなってきました。



冬の水はすべて雪を溶かして賄っています。この冬期営業中だけで7~8トンくらいの雪を運ぶことになります。外の雪をビニール袋に入れて小屋の中に運び、大きな釜で溶かしていきます。水は非常に貴重なものとなっているため、食事時のお皿は紙皿を使わせていただいていることをご了承ください。今日のこの湿った雪は、水作りにはとても助かりました。普段の雪であれば、サラサラでいくら運んでも大した量の水とはならないからです。



午後になって風はやや収まってきましたが、気温はどんどんと下がりだしてきました。明日の朝はかなり寒くなりそうです。今日は展望は広がらず、合戦尾根が少し見えただけでした。
ここ数日は登って来られる方も少なく、静かな日が続きそうです。年末年始に向けての準備をコツコツと進めています。
河地

再び下り坂へ。
2016/12/26



昨日、冬晴れをもたらしてくれた高気圧は、徐々に離れていき、天気は下り坂へと向かっていきました。日の出は残念ながら見ることが出来ませんでしたが、富士山はきれいに見えていました。その後ろの雲が紅く染まり、美しい光景が見られました。



朝のうちから西側の空には黒い雲が広がり始め、裏銀座の山の稜線には雪煙が上がっていました。


そして、だんだんと風が強くなってきて、東の空にはレンズ雲も現れ始めました。


そのレンズ雲が現れてから4時間くらいすると西から順に雪が降り出してきて、この辺りもやがて風雪模様となってきました。前回と同様、南寄りの暖かい風が吹いているため、気温は高めの-4℃くらいであまり寒さは感じません。一方、登山口辺りでは雨となっているようです。


例年に比べ、雪の少ない状態が続いています。雪が少ないため、ハイマツなどが完全に覆われることなく、ルート上に出てきてしまう場合もあります。これらをなるべく踏まないように赤旗を立てルートとしていますが、あまりの少なさのために、雪の中から出てきて踏まれてしまっている所が何か所か出てきています。そのためスコップで雪をかけ、雪の下に隠れるようにしています。なるべくハイマツなどの上を歩かないようご協力お願い致します。

天気予報によると明日は気温が上がり、先日のような天気になるようです。また、風も非常に強くなるようです。登山口で雨の際は注意を要する天気となりそうです。
河地

穏やかなクリスマス。
2016/12/25


今日はクリスマス。朝のうちは雲が多かったものの、日中は青空も広がり、風も弱く、とても穏やかな一日となりました。


皆さんが出発される頃の玄関前はとても賑やかです。夏とは違い下山した後も林道歩きがあるので、出発が早くなります。


テント場よりの燕山荘と槍ヶ岳


この霧氷は先日出来たものです。昨日はそれほど風が強くなかったので今日まで残っていました。


多くのお客様が歩かれたのでトレースはバッチリと付きました。ただ、また雪が降れば消えてしまいます。そんな時は登りであれば赤旗の右側を歩けば、下地が残っているのでそれほど多く埋まることもないでしょう。


今日の富士見ベンチの様子です。冬にはここより上は夏とは若干ルートが異なってきます。こちらも赤旗通りにお進みください。


今日の日の入りは16時39分でした。今日の日中は高気圧にすっぽりと覆われたため、冬にしては珍しく、風もほとんどなく、雪面の上を歩けば、太陽の照り返しで汗ばむほどで、春を思わせるような陽気になりました。冬でもこんな日があるんですね。本当に穏やかなクリスマスとなりました。


夕食時にはケーキとワインを。ケーキは今日で終了となりますが、皆さん山でのクリスマスをとても楽しそうに過ごしていらっしゃいました。


夜景のきれいな夜となりました。あのひとつひとつの明かりの下ではきっと楽しいクリスマスを過ごしていることでしょう。東の空にはオリオン座が美しく輝きいい夜となりました。


燕山荘の第1回目の冬期登頂ツアーも無事に終了しました。天気にも恵まれ、冬山の楽しさを体験できたのではないでしょうか。次回は12月27日~29日です。
河地

クリスマスムード一色。
2016/12/24


昨日の荒れた天候は、今朝になってみるとだいぶ回復してきて、9時頃より、燕岳もきれいな姿を見せ始めていました。木々には霧氷がびっしりと付き、とても美しい光景でした。降雪直後は最も美しくなります。
一方、北部の山や裏銀座の山は、終日雲がかかり続けました。このように燕岳周辺だけ晴れるのは、日本海からやって来る雪雲がこれらの山々によって、ブロックされるためです。今日の天気はまさにそれを物語っていました。


昨日の風雪で燕岳周辺の雪庇もまた少し大きくなりました。ここの稜線では西風が強く吹くため、東側に雪庇が発達します。くれぐれもこれらの上には乗らないようにご注意ください。


今年のクリスマスイブは祝日と重なったため、例年になく多くの方で賑わいました。天気も良く、お昼前頃より、皆さん続々と小屋に到着され始めました。きっと登山道もかなり歩きやすい状態となっていることでしょう。



静かだった玄関前にも久しぶりに賑わいが戻ってきました。外の気温は-12度位と決して暖かいとはいえませんが、日差しもあり、皆さまの楽しそうな雰囲気からとても暖かそうに見えました。


クリスマスイブの今日もケーキのおもてなしです。たくさんのケーキを女性スタッフがきれいに飾り付けをしてくれました。

そして夕食時にはオーナーの「メリークリスマス」の掛け声で皆様と赤ワインで乾杯をしました。これだけ多くの方々との乾杯はなかなか感動的なものでした。街も賑やかなことでしょうが、山の上も楽しくやっています。



そして、皆さまのこの楽しそうな笑顔。我々スタッフにとっては最高のご褒美となります。本当にうれしいものです。中房線の長い林道歩き、そして、この合戦尾根の雪道を登ってきて頂き本当にありがたいことです。
明日も引き続き晴れとなりそうです。冬山は厳しい日もあれば、きれいな青空が広がり素晴らしい冬景色が広がる日もあります。そんな日に登れたらいいですね。
河地

営業開始。
2016/12/23


本日より今シーズンの冬期営業が始まりました。昨日はこの周辺でも強い雨となりましたが、今朝7時半頃より、登山口の中房でも雨から雪へと変わり、何とか登山できる天候となりました。燕山荘の第1回目の冬期登頂ツアーも登るかどうか悩みましたが、雨が雪になったことにより、予定より少し遅れて出発しました。昨日もお伝えしましたが冬の雨は厄介なものです。


第1ベンチ


第3ベンチ


合戦小屋
雨で雪は解けてしまうかと思われましたが、思ったほど解けていなくて積雪量はそれほど変わっていません。トレースはだいぶ出来上がりましたが、降雪直後だったのでわかんがあったほうがいいような感じでした。
雪面の状況はどうかわるか分からないので、装備のひとつとしてわかんはお持ちになったほうがいいと思います。また、合戦尾根はスノーシューは使いづらいと思います。


今シーズンより合戦小屋にこのような看板を立てました。冬山で無理は禁物です。


今日は前線の通過後に寒気が入ってきて、気温はだんだんと下がってきました。稜線は横なぐりの雪となり、冬らしい光景でした。ただ、風は風速10mほど、気温も-7、8度と冬としてはそれほど厳しい天気ではありませんでした。この後、さらに冷たい空気が入ってきて、明日の朝はこの時期らしい冷え込みとなりそうです。



外は吹雪模様ですが、小屋の中ではそれとは対照的にクリスマスムードが高まり、とても楽しそうな雰囲気となっています。この3日間は手作りケーキとワインで山でのホワイトクリスマスを一緒に過ごしましょう。
河地

12月の雨。
2016/12/22


昨日の天気とは一転、風が強く、荒れ模様の天気となりました。


雪煙が舞い、冬らしい光景となりました。今年は今のところ、雪の量は少ないですが、「雪が少ない」イコール冬山の登山レベルが下がる訳ではありません。天気が悪くなればやはり大荒れになることもあり、雪が少ないからといって気を抜くことは出来ません。


明日からいよいよ営業が始まります。それに向けて準備も順調に進んでいます。
合戦尾根を登り切って、燕山荘の裏手に出てから玄関まで200m位あります。緑ロープ、赤旗に沿ってお進みください。また、悪天時は冬期小屋の角を曲がると風が非常に強くなります。その手前で肌が露出している所はないかしっかりと確認をお願いします。顔が凍傷になってしまうこともあります。バラクラバや目出し帽も必ずお持ち願います。


まず、最初のイベント「クリスマス」です。スタッフみんなで準備してお待ちしています。ぜひ、燕山荘のホワイトクリスマスをお楽しみください。


日中になり、気温はどんどん上がり、プラスになりました。


雪ではなく、徐々に雨へと変わってしまいました。白かった燕岳も黒い部分が多くなってきて、なんとなく困った表情に見えました。12月にここで雨になるとは思っていませんでした。登山用のアウターは雨には弱いのでこんな天気の時は登山用カッパの方がいいかと思います。冬の雨は一番厄介なもので、濡れた体に強い風が吹けば、低体温症の心配が出てきます。このような天気の日は無理はなさらないで下さい。
明日は気温が下がるようなので雨の心配はないかと思われますが、気象情報をより集めておくのも冬山ではとても大切なことです。燕山荘に直接お電話をいただいても構いません。現地の今の状況をご案内出来ます。
河地

冬至。
2016/12/21


今日は、一年で昼間の長さが最も短くなる冬至です。しかし、日の出は1月7日頃が最も遅くまだまだ遅くなっていきます。今朝は6時51分でした。
久しぶりに見る雪山の日の出はやはり美しいものでした。しかし気温が高めの朝を迎えたので、、寒さに震えながら日の出を待ち、シャッターを切る指がちぎれそうなほどに痛くなることもありませんでした。あの冬の厳しい寒さがないというのが少し残念に感じました。やはり冬は冬らしく寒くあって欲しいなと思いました。



今日は素晴らしい天気となり、雪に覆われた山々が朝日に美しく照らされて本当にきれいな景色が広がりました。この景色には何度見ても感動を覚えます。


雪の少ない冬となっていますが、小屋の東側半分はすっぽりと雪に覆われています。季節風の西風が吹くため、風下となる東側には雪がたっぷりと付きますがこれと反対の西側は雪が風に飛ばされてしまうため、ハイマツや地面が出ているところが多くなっています。


雪庇の張り出しもまだまだ小さいですが、雪が作り出すこの造形は人が作ることが出来ない美しさがあります。


合戦尾根の上部と燕岳方面へルートの矢印となる赤旗を立てに行ってきました。今日のように天気のいい日は必要でないかもしれませんが、吹雪いて視界のない時には大切な目印となります。大体25歩くらいで1本の割合で立ててきました。トレースが消えてしまってもこの旗の脇を歩けば、古いトレースが残っているため、それほど大きく埋まることはありません。



日中はかなり気温が上がり、小屋に戻る際にはオーバーヤッケを脱いでも汗をかくほどでした。とても12月の終わりとは思えないような気温でした。そんな中、姿こそ見かけませんでしたが、雷鳥の足跡を見つけました。そのうち見かけることがあるのでしょうか。冬になると小屋周りでよく見かける夏とは違い、小屋から100mくらい下ったあたりでよく見かけます。


冬至の正午の太陽です。


燕岳からの燕山荘遠望


日の入りは16時30分でした。日の入りはこれで少しづつ遅くなっていきます。冬至を過ぎれば、寒さはますます厳しくなっていきますが、昼間の長さは少しづつ長くなっていくと思うとなんだかうれしくもなってきます。

明後日からいよいよ営業が始まります。明日には中房まで入られる方もいらっしゃることでしょう。宮城ゲートからの13キロの歩きは標高差もあり、なかなか体力を消耗するものです。中房温泉で1泊されてから燕岳へ登ることをお勧めします。
河地

上山しました。
2016/12/20


今シーズンの燕山荘の冬期営業(12月23日から1月8日のご宿泊まで)開始に向けて、本日11名のスタッフが上山しました。
皆様のお越しをお待ちしております。




この時期は、ラッセルに時間がかかり、一日で燕山荘までたどり着くのが困難になることがあります。そのため、毎年、上山日の前日に三角点辺りまでトレースを付けておきます。雪の非常に少なかった昨年よりは少し積雪は多くなっています。それでも例年に比べればやはり少ないです。



登山口から登りだしてすぐ
雪は登山口を出てすぐに現れてきます。冬山登山において大汗をかくことは風の強い上部に出てからは、体温を奪われてしまうのでいいことではありません。スタッフの服装を見ていただければわかるかと思いますが、皆ちょっと寒いくらいの薄着で歩いています。


合戦小屋
上山日の今日は時折雪がちらつく天気でしたが、気温は高めで冬山であればまあまあといった天気でした。冬に合戦尾根を登るにあたって、この合戦小屋がとても重要なポイントとなります。これより上部では森林限界となってきて、悪天時には非常に風が強く吹き、それまでとは全く別の世界となります。悪天時やここの通過時間が遅い場合は、下山をするかどうかこの合戦小屋で判断する必要があります。
冬山はとても美しい光景を見せてくれる一方、とても厳しい面もあります。しっかりとした装備、ゆとりのある行動計画、しっかりとした状況判断が必要になってきます。


先日のトレース付けと11人のスタッフが交代でラッセルをしたおかげで6時間ほどで燕山荘に到着することが出来ました。


夕方、一時だけ晴れて、燕岳が美しい姿を見せてくれました。今日はあまり周りの景色は見られなかったのですが、これから3週間余りの間にどれだけ美しい景色が見られるかとても楽しみです。

冬山は雪の状況でコースタイムが大きく変わっていきます。このブログでできる限り多く登山道の情報をお伝えしていきますので、ぜひともご参考になさってください。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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