北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

晴れの下山日。
2017/11/28






下山日も素晴らしい天気に恵まれました。しばらくこの景色ともお別れと思うと寂しくなります。ここからの景色の素晴らしさを改めて感じました。

今残っているトレースも数日でかき消されてしまい、燕岳は人跡のない自然のままの姿に戻っていきます。
冬期営業が始まるまでしばらくさよならです。





今シーズンも多くのお客様にお越し頂き、また、たくさん励ましのお言葉を頂きましてありがとうございました。
河地

好天。
2017/11/27



今年の11月は冬の訪れが早く燕岳はすっかり冬景色の営業を終えました。誰もいなくなりここにいるのは我々スタッフだけとなった今日は本当に素晴らしい天候となりました。この好天が営業期間中で、より多くのかたにこの景色をみて頂ければよかったのになと思える一日となりました。美しい日の出で始まり、真っ白になった槍、穂高連峰も朝日の色に美しく染まりました。この冬一番、美しい朝だったのではないでしょうか。


イルカ岩



メガネ岩
燕岳といえば、花崗岩によって形成される面白い岩が名物です。今日はそのイルカ岩とメガネ岩が真っ白に染まる山々に映え、とてもいい光景でした。


山頂から見る燕山荘はかなり雪に覆われて生きています。明日、我々スタッフが下山すると冬期営業までの間、しばらくは静かに休めることでしょう。今シーズンも多くの方々を出迎えてくれたこの建物に感謝です。


今シーズン一番多く登場したであろうヘリポートからの眺めです。これが一番季節感を現してくれます。今年は雪の多い11月となりました。



今日は合戦小屋にゴミを下げに行ったり、雨戸を入れたり、厨房の片づけをしたりと一日があっという間に過ぎてしまいました。今日の穏やかな天候にはとても助けられました。



ここで見る最後の夕日はとても美しいものでした。今シーズン無事に乗り切ったご褒美なのでしょうか。明日の朝、最後の片づけをして下山します。今シーズンがもう間もなく終わろうとしています。大きな事故もなく、無事に今シーズンを終えられそうでいいシーズンとなりそうな気がしてきました。これも皆様のおかげだと深く感謝しています。本当にありがとうございました。
河地

今シーズンもありがとうございました。
2017/11/26


昨日お泊りの皆さんが下山される朝はなんとか晴れてくれました。その後は天気は下り坂へと向かい、お昼頃より再び風雪へとなってしまいました。今回の晴天は燕山荘の最終日に合わせてくれたかのような天気でした。



そして、日の出も美しいものでした。今シーズンもここからたくさんの美しい日の出を見てきましたが、同じものはなく、すべてがそれぞれの良さのある日の出でした。今朝の日の出は合戦尾根に雪煙が舞い、その雪煙もほんのりと朝日の色に染まる美しいものでした。


今日は朝から風が強く、あちこちで雪煙があがり、槍ヶ岳もなんとなくぼんやりと見えていました。


最終日にお泊りの皆さんの満足そうに下山されて行かれる姿を見て、今シーズンの終わりを感じました。皆さんが歩かれる合戦尾根には激しい雪煙が舞っていて、そんな中をしっかりとした足取りで歩かれる皆さんがとてもかっこよく見えました。
今シーズンも多くのお客様にお越し頂き、本当にありがとうございました。お客様から多くのありがとうという言葉を頂き、本当にうれしく思います。明日も一日、片付け作業をして明後日下山いたします。
河地

営業最終日。
2017/11/25


気が付けば早いもので今日で今シーズンの営業も終了となります。まだ、片付いていないことも多く、今日が最後日という実感は全く湧いてきません。そんな今日は昨日からの風雪が止まず、厳しい天候となりました。そんな中でも11時を過ぎると到着される方が出てきて、少しほっとしました。最終日に誰も登って来られないことほど、寂しいことはありません。




天気の回復が遅く、なかなか燕岳が姿を見せてくれませんでしたが、15時頃より雪が止み、雲が切れだしてきました。そして、そこには真っ白になり神々しい姿の燕岳が姿を現しました。今シーズン最も美しく感じる燕岳の姿でした。中にいらっしゃったお客様もマイナス12℃の寒さを忘れて、外でその姿に釘付けでした。


昨日の風雪はなかなかのもので、積雪量もぐっと増えました。そして、岩氷の真っ白さが昨日の風雪の凄さを物語っていました。


その寒さの中、テントでがんばる方もいらっしゃいました。


ヘリポートから眺める燕山荘もすっぽりと雪に包まれています。今年の冬は雪の多い冬になるのでしょうか。



日が沈む頃には槍ヶ岳も姿を見せてくれました。
今シーズンもなんとか無事に終えられそうです。小屋閉め作業を終えて下山するまではなかなか落ち着きませんが、今は少しほっとした気分です。28日に下山する予定ですが、その日までは燕岳の様子をお届けしたいと思います。
河地

なかなか厳しい天気が続きます。
2017/11/24



今日も横殴りの雪が降り続く厳しい冬の天気となりました。連日、雪が降り続き、まるで冬期営業中かの気分になってきます。


このような天気に冬山の感動を求めて登って来られる方はいらっしゃいます。皆さん、かなり大変そうですが小屋に着いて、荷物を下ろされた時の顔がとても素敵です。厳しさの中にも山を登って来た充実感があるのでしょう。



ここ連日トレース付に出た甲斐もあって、だいぶ歩きやすくなってきました。降雪があっても赤旗の脇を通れば、古いトレースがあるのでだいぶ違うことでしょう。風雪の中を歩くのはなかなかつらいこともありますが、きれいな霧氷や風が創り出すシュカブラを見ることが出来、うれしいこともたくさんあります。

気が付けば早いもので明日のお泊りで今シーズンの営業は終了となります。11月の後半に入り、降雪が続き、一気に本格的な冬山へと燕岳は姿を変えました。どうやら明日明後日は晴れる時間もありそうなので、雪化粧した燕岳に会うことが出来るかと思います。ただ、しっかりとした装備、ゆとりのある計画、引き返すタイミングの判断力をもってお越しください。楽しく今シーズンを終えることが出来るといいものです。
河地

風雪。
2017/11/23



今年の11月はなかなか厳しい冬となっています。今日も厳しい風雪となりました。午前中は気温が高めでマイナス4℃位でしたが、寒気が入ってきて気温はだんだんと下がってきました。



この風雪により、トレースが消えてしまうため、連日のように合戦小屋までトレース付に出ています。気になるのがわかんを着けていらっしゃらない方が多いことです。降雪や風雪によりトレースは一瞬で消えてしまうこともあります。わかんがないためにぼこぼこと雪に埋まり、かなり苦労されている方をかなり多く見受けました。冬山においては体力を消耗し、動けなくなってしまうことはかなり危険なことです。今の合戦尾根を登られる方はわかんをお持ちになることをお勧めします。また、今の時期は真冬程積雪量が多くないために、わかんを履いていないと地面まで踏み抜いてしまう箇所も多く、ハイマツなどの高山植物を傷めてしまいます。自分自身のためにも高山植物のためにもわかんをご利用ください。わかんだけでは滑って怖いという方はわかんとアイゼンを両方つけるという方法もあります。


11/23,24,25と合戦小屋は日中は営業しております。スタッフがおりますので天候や登山道状況等で不安のある方はどうぞお気軽にお尋ねください。また、悪天時は14時に合戦小屋に到着できないようなら下山された方がいいかと思います。悪天時の合戦小屋より上は非常に厳しい状況となりますので、ここで今一度装備の点検を行い、ウェアを一枚増やすなどされるといいかと思います。


今日のような天気になると小屋の西側は非常に強い風が吹きます。冬期小屋の角から玄関までは100mあまりなのですが、この間だけで皮膚が露出している顔や鼻などに凍傷をおってしまう方もいらっしゃいます。気温が低く、風雪の厳しい日はこの100m区間はバラクラバなどをしっかりかぶって肌を露出しないようご注意を。


厳しい天候の一日でしたが一瞬だけ素敵な光景を見ることが出来ました。
今日の天気からしてこんな美しい光景に出会えるとは思っていなかったので大きな感動でした。

ここ数年の今頃はここまで厳しい冬山とはなっていなく、ほとんど雪のない状態でした。ただ今年はそうではなく、完全なる冬山となっています。美しい光景に出会えたり、素晴らしい感動があったりするのですが、冬山ならではの厳しさや危険があります。しっかりとした装備や無理のない計画でお越しください。今日一日だけでもちょっとドキッとするようなことが何件かありました。燕山荘の営業も残りわずかとなってきましたが、気を引き締めて、事故なく終えたいものです。
河地

雪煙。
2017/11/22




マイナス11℃と昨日に比べ、若干寒さは緩みましたが、冬らしい寒い朝を迎えました。そんな中、太陽が昇ると先日の降雪で真っ白になった山肌が紅く染まり出し、感動的な朝となりました。期待通りの冬の朝でした。



ただ風は意外と強く、あちこちに雪煙が舞っていました。雪煙はみている分には美しいのですが、その中にいるとたまったものではありません。こうした風でトレースは消されてしまいますが、登りなら旗の左側、下りなら旗の右側を歩けばトレースが残っている場合もあるので、それを利用するとずいぶんと助かるものです。午後になると早くも天気は下り坂へと向かい、雲が多くなってきました。


先日は標高の低い所でも降雪となったようで、菅平高原もだいぶ白くなっていました。


夕方になって風が非常に強くなってきて、小屋もガタガタと揺れるようになってきました。今年の11月は二つ玉低気圧が通過することが多く、今回もそうなりそうです。今は気温がマイナス5度ですが、前線通過後は再び冬型の気圧配置となり、寒気が入ってきて、気温もグッと下がりそうです。上山日の天気が良くても下山の際、悪天となりトレースがかき消されてしまうこともあります。今年は冬の訪れが早いようで11月といえども完全な冬山となっています。わかんはお持ちになられた方が良いかと思います。
河地

いよいよ冬ルートへと。
2017/11/21



昨日の降雪は結構な積雪となりました。おそらく30センチ以上は増えたと思われます。今日はわかんが活躍する一日でした。三角点より上は冬ルートへと変えました。ただ非常にいやらしい雪で40~50センチの積雪があっても地面まで踏み抜いてしまう場所が多くあり、なかなか大変なラッセルとなりました。ルート上には赤旗を立ててありますので、それを目印にお進みください。


積雪量はぐっと増えましたが、今日の日中はとてもいい天気となり、白さを増した山々や霧氷の美しさを楽しむことが出来ました。


今日は燕岳方面へも赤旗を立てに行ってきました。こちらも吹き溜まりでは結構な積雪量となっています。赤旗はルートの目印だけではなく、ハイマツなどの高山植物を踏まないようにとの目印にもなっていますので、赤旗通りお進みください。


燕岳からの帰り道、発達した雪庇の脇に富士山を見ることが出来ました。ちょっと面白い光景でした。


昨日の降雪で小屋周りの積雪量もぐっと増え、本館東側の2階の窓もほとんど埋まってしまいました。小屋の中が暗くなってしまうのでギリギリまで入れたくなかったのですが、こうなると入れざるを得ません。



日の入は16時40分。随分と早くなったものです。ハイマツなども雪に覆われて、白い雪面だらけとなり、その雪面が夕日を浴びてとても美しい日の入りとなりました。


【登山道の様子】

有明荘前
中房線も宮城ゲートを過ぎるとほとんど雪の上となります。ノーマルタイヤでは困難となっています。


第1ベンチ―積雪約10センチ


第2ベンチ―積雪約20センチ
新雪でこのくらい積もるとアイゼンよりわかんが活躍します。このあたりからわかんに随分助けられました。


富士見ベンチ―積雪30~40センチ


合戦小屋-積雪40~50センチ


三角点-50センチ
これより上部は燕山荘まで冬ルートに付け替えました。三角点から合戦の間ももう一降りで冬ルートに出来そうです。


燕山荘の東側は積雪により通ることが出来なくなったので、冬期小屋の角を曲がって西側を通ることになります。
河地

冬山へと。
2017/11/20


今日も雪の一日となり、今朝の玄関の温度計はマイナス14℃でした。これを見たら思わず外に出るのをためらってしまいました。でも外の様子が気になるので窓を覗こうと思いましたが、まるですりガラスのようになっていて全く何も見えませんでした。これはこれできれいなんですが、外と中の気温差を改めて感じました。


午後からは少しづつ気温が上がってはきたのですが、マイナス10℃をきることはありませんでした。この小屋の東側を通るルートも雪の吹き溜まりと屋根からの落雪の危険があるので、本日までとすることにしました。明日からは冬期小屋を曲がって、小屋の西側を通り、玄関まで来ていただくことになります。西側は悪天時はかなりの強風を受けることになります。冬期小屋を曲がる前にフードをしっかりかぶったり、ザックカバーはしっかりとついているか、場合によってはバラクラバや目出し帽も必要になってくるかもしれません。ここで再度しっかり身支度をしましょう。


屋根から伸びるつららがやけに大きいなと思い近づいてみると、つららに雪の結晶がいっぱい付いて大きくなっていたようでとてもきれいでした。



雪の日が続いているので、お客様も少なく、登山道も夏道から冬道へと変えたばかりの所もあります。雪も降り積もっていくばかりなので、赤旗の目印はありますが、まだしっかりとしたトレースは付いていません。今日、下山したスタッフもアイゼンよりもわかんを着けて下りました。登ってみえたお客様の中にもわかんを着けてきた方もおられます。今日のような日はその方が歩きやすかったのではないかと思います。
稲垣

厳しい寒さ。
2017/11/19



非常に寒い朝を迎えました。玄関先にある温度計はこの冬一番低い15.4℃を示していました。小屋の中はストーブを付けているので、そこまでは寒くはないのですが、玄関から顔を出した途端、冷気ですぐに扉を閉めたくなってしまいました。


夏道と冬道の分岐点下


三角点
厳しい天候でしたが、思った程積雪は増えてはいなく、まだ夏道づたいのルートとなっています。わかんがなくても歩けるほどの積雪量でした。ただ、これから時期は一晩にして積雪量がぐっと増えてしまうこともありますし、登って来られる方も多くはなく、トレースをあてに出来ない場合もあるので、雪又は雨予報の日はわかんをお守り代わりにでもお持ちになられるかといいかと思います。


朝のうち、ほんの一時だけ雲を通して太陽の姿を見ることが出来ました。もしや晴れるのではと期待したのですが、その後はまた風雪模様の天気となってしまいました。日中でもマイナス10℃くらいまでしか気温は上がらず、寒さの厳しい一日でした。ついついストーブの近くに寄って行ってしまいます。


こんな厳しい天気が続いていますが、雪山を満喫され、楽しそうに下山されて行く方もいらっしゃいました。しっかりとした装備と経験があれば、天気が悪くとも楽しむことが出来ます。冬山は厳しい面の方が多いですが、街では体験できないことがたくさんあり、多くの感動を得られることが出来ます。

燕山荘の今シーズンの営業も11月25日のご宿泊までのあと1週間となってきました。
河地

厳しい天気。
2017/11/18


午前中を中心に厳しい風雪となりました。ただ気温はマイナス5℃程で真冬のような厳しい風雪とまではいきませんでしたが、体がまだ冬の寒さに慣れていないせいか、かなり厳しい天候に感じました。特に小屋の西側は非常に強い風雪で、目を開けていられないほどでした。これからの季節、一旦荒れた稜線は非常に厳しい天候となります。ただ、合戦尾根は季節風をまともには受けないので燕山荘までなら来れるといった日も多くあります。


小屋周りの積雪もだいぶ増えてきましたが、まだなんとか小屋の東側は通行可能です。


この厳しい天候の中、登って来られるお客様もいらっしゃいました。小屋に着いてほっとされる皆様の顔が印象的でした。中にはこの風雪を楽しんで登って来られる方もいらっしゃいました。雪を楽しみにされていらっしゃる方には今年の雪の量はうれしいことでしょう。


午前中を中心とした厳しい風雪により、テント場にはこんな美しい雪庇が出来ていました。夕方になり、風はぴたりとやんで、穏やかになってきましたが、その後、再び雪が降り出し、気温もぐんぐん下がってきました。明日は一時、厳しい天気になるかもしれません。
河地

晴れた!
2017/11/17




きれいに晴れました。昨日の厳しい天気の後の晴れ。こんなにも嬉しく、心躍るものなんですね。今朝はマイナス11℃と冷え込みましたが、この素晴らしい眺めが寒さを忘れさせてくれました。岩や木々にびしりと霧氷やエビのしっぽが付き真っ白で美しい世界が広がっていました。


このところ天気が悪く歩荷にも出れれませんでしたが、ごみもたまってきたので合戦小屋まで下げにでかけました。気温は低いのですが、日差しがあって風も弱かったので寒く感じることもなく、そして新雪のこの美しい景色中を歩けるとあってとても気持ちのいいものでした。



合戦小屋

三角点

三角点上部

登山道の様子ですが、雪は第三ベンチあたりからになります。合戦小屋は土日だけの営業になります。平日は無人ですが、風をよけて休憩できるスペースはありますのでどうぞご利用下さい。
まだ、冬ルートにするほどの積雪ではありませんが、燕山荘周りでは30~40cmの積雪となっています。アイゼンはお持ちになられるといいでしょう。ただ、これは今日の状況であって、明日明後日の天気で大きく変わるものと思われます。登山道の状況は天気次第で大きく変わるものと思われます。日曜日の天気予報からして、明日、お越しの方はわかんをお持ちになられるかといいかと思われます。また、日曜日は冬期営業中並みの天気となりそうなので、しっかりとした冬山装備をお持ちください。




今日の霧氷やエビのしっぽはとても長い時間楽しむことが出来ました。気温が低く、風も弱かったためでしょう。今日の霧氷はいつもより大きく、もう少し発達したら、蔵王のモンスターのようになりそうな木もありました。今日は外にいる時間が長かったのですが、どこに目をやっても美しい景色が広がり、冬の素晴らしさを満喫する一日となりました。


ただ、それも今日までのようで明日は二つ玉低気圧が近づいてきて、明後日の日曜日にかけて、大変厳しい状況となりそうです。明日の登山を予定されている方は完ぺきな冬山装備でお越し頂いた方がいいかと思います。それにしてもどうして週末ごとに天気が崩れてしまうのでしょうか。
河地

冬らしくなりました。
2017/11/16



昨日からずっと雪が降り続き、小屋周りでは平均して30~40センチくらい、深い所ではひざ上くらいまでの積雪となりました。登山道の様子はどうかと見に行くと夏道と冬道の分岐点で一羽のライチョウに出会いました。夏は小屋周りでライチョウの姿を見られるのですが、冬のなると少し標高を下げます。このライチョウは戻ってくるときにもまだ居て、雪の中の体を半分うずめて、風をしのいでいました。



小屋の東側はまだ歩くことは出来ますが、屋根にだいぶ雪が積もってきているので、通る際にはだいぶ注意が必要となります。
登山道ですが、まだ冬ルートに変えるまでの積雪ではありませんが、もう一降りあると冬ルートに変わっていきそうです。今日も数名の方が登って来られました。


霧氷の付いた木々に雪が積もり、ちょっとお化けみたいになってきました。


ゴリラ岩にも雪と氷がびっしりと付き、真っ白になってとても寒そうでした。


夕方、一時だけ燕岳が姿を現しました。真っ白になっていて、積雪量もぐっと増えたようです。


今日はとにかく寒い氷点下の一日で、夜には今シーズン最もな冷え込みとなるマイナス12℃を下回ってきました。かなり強い寒気が入ってきているようです。冬期営業中のような気温です。
今日は中房辺りでも薄っすらと雪が積もったようです。マイカーでお越しになる方は冬用タイヤでお越しください。今年の冬は昨年までとは違いなかなかやりますね。
河地

降り続く雪。
2017/11/15



昨日から降り出した雪は、今日も終日降り続きました。日中、一旦弱くなり、燕岳や有明山は見ることが出来る時間帯もありましたが、ほとんどの時間、真っ白な世界が広がっていました。


まだまだ、山での暮らしが続くと思っていたら、気が付けば2週間をきっていました。今日は終日、雪降りという事もあり、雪の重さから小屋を守る支柱を立てました。夏の間賑わっていた喫茶室も今は支柱がいっぱい立っています。いよいよ今シーズンも終わりが近づいてきたようです。なんとなく寂しい気分になってきました。


明日も雪が降り続きそうな天気なので、冬のルート上に立てる赤旗作りを急ぎました。今日一日雪降りとなりましたが、びっくりするほどの積雪量にはなりませんでしたが、来週あたりはこの赤旗も必要になってくるかもしれません。ここ2、3年、雪の少ない11月でしたが、今年はどうやら例年通りの積雪となりそうです。スタッフもこの季節の進み具合に少しついていけてない部分もあり、降り続く雪を見ながら気を引き締めないとと感じました。



今日は数名の方が登って来られました。これからの季節は雪を求めて登って来られる方が多くなってきます。今年は雪が多いので、雪を楽しみにされている方にとってはうれしいことでしょう。ただ、あまり降りすぎても少々困るのですが・・・。
河地

いよいよ本格的な冬へと。
2017/11/14



日の出前後はかろうじて展望はありましたが、その後、天気は崩れ出し、雪が舞い始めました。この先の予報を見ていると山の上では雪の日が多くなりそうです。


昨日お泊りの方が出発される頃には、風雪模様になってきて、皆さん足早に下山されて行かれました。



天気が良くないので、小屋の中で床のニス塗りなどを行っていましたが、外へ出て見ると喫茶室の窓が雪で埋まってしまいそうだったので、雨戸を入れることにしました。この部分は屋根からの落雪により、雪が溜まりやすいのですが、今日は終日、雪が降り続き、ほかの部分でも積雪量が増えたようです。ギリギリまで雨戸を入れるのを待ちたかったのですが、これだけの積雪量となってくるといよいよ雨戸を入れざるを得ませんでした。少しずつ、小屋の中は暗くなってきますが、雪で埋まると保温効果は高まるのでいいこともあります。ここ数年、雪が少なかったので小屋閉め作業もゆっくりできたのですが、こうして雪が増えてくると急がなくてはならない作業も増えてきます。
河地

貴重な晴れ間?
2017/11/13


5時をちょっと過ぎると東の地平線の色が少しずつオレンジ色へと変わり出します。そして、空がだんだんと明るくなり出し、見える星もだんだんと少なくなりだします。そんんな中でも明るい火星とおとめ座のスピカだけは空の明るさに負けることなく最後まで見えています。




昨日に続き、今朝も美しい日の出となりました。太陽は両神山の少し左から昇ってきました。


今日の日中は昨日のような冷え込みもなく、0℃を少し超える気温で日差しもあって、暖かく感じました。ただ、この気温の上昇も素直には喜べるものではありませんでした。次の低気圧が近づいてきて、またもや天気が崩れることを意味していたからです。


明日以降の天気予報を見ていると強い寒気がやってくるようで、季節が冬への歩みを速めるようです。そのため今日の晴れは貴重なものとなりそうで外作業を進めました。この写真は小屋の西側で、冬の悪天時には前も見えないほどのすごい風が吹く所となります。その際、この緑ロープと矢印看板が役に立つことでしょう。これらに沿ってお進みください。


このところイワヒバリなど鳥の姿をあまり見かけなくなっていましたが、今日は一羽のホシガラスを見かけました。自分で埋めたエサを探していたのでしょうか、警戒心が強く、いつもはすぐに逃げてしまうのですが、今日は結構近くまでやってきました。


午後になってくるとやはり雲が多くなり、太陽もぼんやりと隠されてしまいました。



沈む太陽は雲に遮られて見られませんでしたが、美しい夕景を見ることが出来ました。そして、小さくしか見えませんが北部の白馬方面の山々が真っ赤に焼けている様子を見ることが出来ました。まだ、街の夜景は見えているのですが、明日の朝は再び雪景色となっているのでしょうか。
河地

冬山の美しさが増してきました。
2017/11/12


降雪の後は山が最も美しくなる時です。降雪後の今朝は、非常に寒い朝となりましたが外の景色が楽しみで、寒さのことを忘れて外に出ました。すると期待通りの真っ白な世界が広がっていました。ただ、やけに寒いと思い玄関先の温度計を見て見るとマイナス11℃以下となっていました。それは寒いわけです。


ただ、寒い分空気は透き通り、北西の空には美しいビーナスラインが現れていました。寒ければ寒いほど朝の景色は美しくなります。


6時10分過ぎ、朝日が登り出すと白い雪はピンク色へと染まり出しました。富士山の脇にある霧氷の付いたダケカンバもピンク色に染まり、富士山の横にまるで桜が咲いているように感じました。とてもきれいな光景で一瞬寒さのことなど忘れてしまい、見入ってしまいました。




今朝の朝焼けは、ここ最近では最も赤く染まるものでした。この赤い色が見られるようになるといよいよ寒さ厳しい冬がやってきたなと感じます。今朝は本当にさむい朝でしたが、冬山の厳しさを堪能することが出来ました。



皆さん今日の天気を知ってみえるのか、日帰りで登って来られる方で、日中はとても賑やかになりました。昨日のような天気でも稜線は非常に厳しい天候となるのですが、この時期の合戦尾根は登ることは可能です。昨日の天気の中、登って来られた方々にはとてもいいプレゼントとなったことでしょう。


今日はとてもいい天気になりました、明後日以降の天気を見て見るとまた降雪となりそうです。第1別館の降雪量を見て見ると窓のすぐ下までになってきているので、天気のいいうちに雨戸を入れました。この雨戸を打ち付ける音が聞こえると小屋閉めが近づいて来たな、いつものことながら感じさせられます。


今日は気温がとにかく上がらず氷点下の一日となりました。そのため夕方になっても霧氷は落ちることなく、残っていて西日にあたりきれいに輝いていました。


寒いですがきれいな日の出を見ることが出来ました。今夜はおうし座流星群が見られるようで、マイナス8℃と今日も冷え込んできましたが、皆さん、流れ星を見ようと外へ出たり、入ったりしていらっしゃいました。
河地

一部冬ルートへ。
2017/11/11


昨夜は前線を伴った低気圧の通過により、小屋がガタガタと揺れる程の非常に強い風が吹きました。朝になって幾分かは弱まりましたが、稜線の西側に出れば、非常に強い風が残っていました。積雪も10センチから20センチ程増え、すっかり冬の装いとなりました。なかなか厳しい天気となりましたが一足早い冬を楽しみに登って来られる方もいらっしゃいました。木々には霧氷がびっしりと付き、厳しさの反面の美しさを楽しむことが出来たのではないでしょうか。



今回の積雪により、山荘直下の冬ルートへと変えました。赤旗やロープ、矢印看板などで誘導してありますので、そちらに沿ってお越しください。ただ、小屋の東側はまだ通行可能なので今日のように西風の強い日なんかはこちらを通行されると良いかと思います。積雪量は富士見ベンチ辺りから出てきて、合戦小屋で15センチくらい、燕山荘周りで30センチくらいとなりました。このくらい積雪量があると軽アイゼンよりも10本歯くらいのアイゼンのほうが適していると思われます。



日中になって風は多少弱くなってきましたが、冬山らしい厳しい風が稜線では吹いていました。低気圧が北海道辺りで急激に発達して、寒気が流れ込んできて、朝、マイナス1℃だった気温はどんどん下がり、20時現在はマイナス10℃近くまで下がってきました。午後になって時折雲が切れ、安曇野の街や燕岳が見えてきました。明日の晴天に期待したいところです。



あちこちには霧氷や岩氷がびっしりと付き、凍てつく冬の景色が各所に見られました。寒々しい光景ですが、冬にしか見られない自然が作り出す幻想的な美しさです。


霧氷の奥に見える麓の街は、まだ雪もなく、初冬の風景が広がっています。この時期、街と山の上では気象条件が大きく異なるので、山の天気予報も知る必要があります。来週は寒気が入りやすく、積雪が増えるかもしれません。登山道状況とお電話でお気軽にお尋ねください。
河地

冬晴れの一日。
2017/11/10



このところ天気は周期的に変わっているようで、今日はその天気の崩れと崩れの間の穏やかな晴れの一日となりました。寒さも幾分緩んで、朝の気温はマイナス4℃、昨日の厳しい寒さはありませんでした。今朝は昨日より雪面が紅くなるきれいな朝焼けでした。裏銀座の白くなった峰々も上から順に日が当たり出し、赤く染まっていきました。訪れる方も少なくなってしまいましたが、山の美しさは冬になるにつれて増していきます。




日の出からほんのちょっと経つと太陽の光はさらに強くなってきて、山はより一層輝きが増してきます。本当にきれいです。


前回の天気の崩れの時もそうでしたが、お昼頃、大天井岳から槍ヶ岳の上にかけて、巻雲が現れ出してきました。今回も前回と同じようにまた降雪となるのでしょうか。明日の低気圧は北海道辺りで急激に発達するようなので前回より降雪量は増えるかもしれません。


人が歩いて出来たトレースの脇にはウサギの足跡が付いていました。雪が積もると動物の足跡探しも楽しくなります。ライチョウの足跡を見つけたならば、それをたどっていくとライチョウがいたりする場合もあります。


真冬に比べれば雪はまだまだ少ないのですが、降雪のたびに少しずつ小屋も雪に埋まりつつまります。来週の週間予報を見ていると強い寒気が入ってくるようなので、積雪が一気に増えるかもしれません。毎日、天気予報を見ながら小屋閉め作業を進めています。


今日の日中は気温がプラスになる時間帯もありましたが、夕方になってくると風が強くなってきて、気温以上の寒さになってきました。今日はきれいな夕日が見られましたが、これから夜にかけて荒れた天気になってきそうです。ただ、うまくいけば夕方には今日のような夕日が見られるかもしれませんね。ただ、日毎に山は冬へと向かっているので防寒対策はしっかりとしてお越しください。
河地

美しい霧氷。
2017/11/09


昨日の天気から一転して、今日は晴れとなりました。昨夜の降雪で少し雪の量は増えました。小屋周りで15cmくらいといったところでしょうか、富士見ベンチ辺りまで降雪があったようです。こうして少しづつ積雪量は増えていきます。
今朝は非常に冷え込みが厳しく、マイナス7℃で風も強く、寒い朝となりました。北部の山々にはまだ寒気による雲が残っていました。



寒さの厳しい朝でしたが、その分、日の出は美しいものとなりました。昨夜、降った雪が強い風に飛ばされ、それが紅い朝日に照らされ、きらきらと光り、とてもきれいでした。



降雪の後はやはり美しさが違います。燕岳も槍ヶ岳も神々しく見えました。


今日は霧氷がとてもきれいでした。合戦尾根の木々にもびっしりと霧氷が付き、それが朝日に染まり、何とも言えない美しさでした。


この霧氷はたいてい朝のうちだけしか見れないことが多いのですが、日中でもマイナス2℃までしか気温は上がらず、日中も寒かったので夕方になっても残っていました。一日中霧氷が楽しめる一日でした。冬は始まったばかりですが、これから何度となくこんな景色を見られるかと思うとうれしくなってしまいます。


今日は天気が良かったのです、とにかく寒い一日でした。日が沈んでしばらくするとマイナス7℃近くまで気温は下がってきました。ただ明日は気温が少しは上がりそうです。


大天井スタッフは今日、小屋閉め作業を終えて下山していきました。お疲れさまでした。これでこの近辺にいるのは我々燕山荘スタッフだけとなり、少々さみしくなりました。
河地

霙。
2017/11/08




朝からどんよりとした空が広がり、天気が下り坂へと向かっているのが分かりました。雲を通して太陽の姿が少し見えただけで、その後はその姿を見ることはありませんでした。お客様が出発される頃には西から雲がせまってきて雪が降り出してきました。ただ、気温は低くはなく、日中は霙、雨へと変わりました。



朝、少しだけ槍ヶ岳の姿が見えました。



日中はプラスの気温でしたが、風が強く、小屋の中にいてもどこからか隙間風が入ってきて寒い一日でした。そんな天候だったので小屋の中の閉め作業を進めました。少しづつ、丁寧に作業を進めていきます。




今日の雪は、雨、霙の時間の方が多く積雪量はあまり変化していません。
ただ、雪が残る部分のツルツルな状態は変わりなく、軽アイゼンくらいあるといいかと思います。



思ったほどの天気の崩れはなく時折山頂や安曇野の街を望ことTが出来ました。大町市の鷹狩山辺りも紅葉がきれいなようでその様子がここからも分かりました。

明日は晴れても寒い一日となりそうです。気温は氷点下の一日となりそうです。防寒着をお忘れなく。

河地

最終ヘリ。
2017/11/07


今日は立冬。燕山荘周辺はすでに雪があって冬が始まり出していますが、暦の上でも冬へと入っていくのですね。このところ晴天が続いていて、東から南東の空が日の出前とても美しいオレンジ色に染まります。



日の出は6時11分でした。太陽が昇ると雪面がほんのりとピンク色に染まります。この色は日毎に違っていてこれを見逃すまいと日の出頃はいつも落ち着かなくなります。今日もきれいな朝となりました。


今日も穏やかな晴れの一日となりました。風の当たらない日向ではぽかぽかと暖かくまさに小春日和でした。雪をまとった槍穂高は初冬の陽射しをうけ美しく輝いていました。








        大天荘の荷揚げ
今日は今シーズン最後のヘリコプターによる物資輸送の日でした。最後とあっていつも以上に写真を撮ってしまいました。雪と紅葉の中を飛ぶヘリはいつも以上にかっこよく見えました。そして最後にパイロットが手を振って帰って行く際には、今シーズンの物資輸送が全て無事に終わり東邦航空の方々に感謝の気持ちでいっぱになりました。本当にありがとうございました。
残りの三週間は必要な物資、ゴミはすべて歩荷となります。



登って来られる方も少なく静かな一日でした。ただ、眺めは美しく初冬のこの景色をもっと多くの方に見て頂ければなと思いました。




外で小屋閉め作業をしていると、不思議なことに一羽のハトがいました。近づいても逃げなく、人慣れしているようでした。恐らくレースなどに出るハトなんでしょう。しばらく山荘の近くから離れなくてケガでもしているのかな、この寒さは大丈夫かなと心配していたのですが、暗くなる前に飛び立っていきました。無事に家に帰ったかな。



明日は天気は下り坂へ向かうようです。長野市の夜景の横から今日も月は登ってきましたが、雲が多く星は見えません。こんな、天気を繰り返しながら積雪は増えていきます。

河地。








静かになってきました。
2017/11/06


満月は過ぎましたが、日の出前に西の空を見ると月が存在感ある姿で輝いていました。この数日、寒さは緩んでいて今朝もマイナス1℃とそれ程厳しい冷え込みではありませんでした。



日が顔を出した直後はまだそれほど山肌は赤く染まりませんが、数分たち、太陽の光が強くなってくると山肌の色は素敵な色へと変わってきます。この色具合は空気中の湿度や雲の具合によって、毎日違うので日の出がいつも楽しみです。


そして、日が昇るにつれて日の出方向と反対側に見える槍ヶ岳も赤く染まり出します。燕山荘の玄関前で日の出を見ると日の出と赤く染まる槍穂高を両方見ることが出来るのですが、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりとなかなか忙しい朝となります。でもほんの数歩動くだけで両方見られるのはいい場所ですね。


連休が終わり、登って来られる方も少なくなり、静かな山となりました。今日は非常に天気の良い一日で、街の景色もくっきりと見えていました。



日の入はすっかり早くなり、16時40分頃には樅沢岳の脇に沈んでしまいました。すっかり夜が長くなってきました。


昨日より時間は遅くなりましたが、今日も赤い月が昇ってきました。満月の数日はこうして月の出もきれいで楽しむことが出来ます。


小屋開けから一緒に働いてきたスタッフの何名かは今日で終了となり、下山していきました。毎年のことですが本当に寂しくなる瞬間です。今日、やけに静かに感じたのは登って来られる方が少ないだけではなく、スタッフの数も少なくなってしまったからでしょう。今シーズンの営業もあと3週間程となってきましたが、残ったスタッフでがんばっていきたいと思います。
河地

天気は回復して。
2017/11/05



今朝は寒い朝となりました。玄関先にある温度計はマイナス9.1℃を示していました。しかし、こうなると空気は凛として美しい景色が広がります。昨日の風雪の中、登って来られた方々は苦労が報われ、とても感動的な日の出となったのではないでしょうか。


日が昇る頃、反対の西の空には今にも沈もうとする満月が見えていました。



そして、太陽が高くなると昨日の降雪で白さを増した山々が神々しく輝き出してきました。本当に美しい光景です。


お昼頃は昨日大天荘にお泊りになられた方が続々と戻って来られ、一時、賑やかになりました。その方々が下山されて行かれると急に静かになり、なんとなく寂しくなりました。これからはこの周辺で営業しているのは燕山荘だけとなります。今日の日中も決して高い気温ではありませんでしたが、日中になると雪はだいぶ解けたようでした。


連休最終日とあって、昨日までの賑わいはなくなりましたが、美しい夕日となり、こういった光景を静かに眺めるのもまたいいものですね。


太陽が沈んでしばらくして暗くなった頃、根子岳の左上より、真っ赤な月が昇ってきました。レンズ越しに見るとまるで朝日を見ているようでした。
連休も今日で終わり、少しずつ小屋閉め作業を加速し始めました。今日は喫茶室を倉庫へと変え、これからはコーヒー、生ビール、ケーキの販売は売店でとなります。出来るだけギリギリまで皆様に快適に過ごして頂けるように小屋閉め作業は進めていきたいのですが、あまりゆっくりしていると間に合わなくなってしまいますので、ご理解の程よろしくお願いします。
河地

前線が通過して。
2017/11/04


連休中日の今日は前線の通過により、朝から小雪が舞っていました。朝のうちは前線通過前の暖かい空気によって、あまり寒くもなく、風もそれほど強くはなく、このタイミングを狙って、今日営業最終日を迎える大天荘を目指された方もいらっしゃいました。その後、徐々に前線が近づいてきて、一時、風雪模様になってきました。そして、前線が通過したと思われる頃より、気温はぐんぐんと下がり出してきました。今日の天気は暖かい空気と冷たい空気の境目にある前線を理解するにはとても分かりやすい天候でした。


夕方まで雪が降り続くと思っていたものの、15時過ぎより雪は止みだし、燕岳が姿を現してきました。小屋の中にいらっしゃった方々も大喜びで外へ出て行かれました。降雪直後は最も山が美しくなる時です。



今回の降雪は雪が降っていた時間が短いこともあり、思ったほど雪は増えませんでした。それでも地面が出ていたところも再び雪に覆われ、白く美しい光景が広がっていました。


そして、少しづつ展望が広がり出してくると霧氷の付いた木々の奥には大天井岳が姿を現してきました。お隣の大天荘は今年は今日が営業最終日で、これからは向かう方も少なくなり、人気のない自然本来の姿に戻っていきます。そんなことを考えながら、眺める大天井岳はいつもと違う感じでした。


今日は満月でしたが、雲が多く、月の姿は今のところ見えていません。月が雲の中から姿を現すのをちょっと待ってみようと思ったのですが、気温はマイナス7℃と非常に寒くて長くは外に居られませんでした。今日は雪降りの一日となりましたが、明日からはまた好天が期待できそうです。営業している山小屋が少なくなり、山は静かになっていきますが、これから冬へ向けて美しさがどんどん増していきます。
河地

11月の連休。
2017/11/03


昨日に続き、今日も穏やかな天候の一日となりました。日の出もすっかり遅くなり、5時半頃、まだ街灯りも残っていて、その奥には富士山もきれいに見えていました。


今朝はたいへんきれいな日の出となりました。昨日に続き、今朝も氷点下になるかならないかくらいの気温でした。




そして、太陽が顔を出せば、白い雪面が紅く染まり出し、とてもきれいでした。まだ、真冬のように一面の銀世界とはなってはいないのですべてが真っ赤に染まるというわけではありませんが、所々黒い部分が残っていて、初冬らしい朝焼けとなりました。



日中は日向ではあまり寒さを感じることはなく、外のベンチで過ごされる方も多くいらっしゃいました。10月後半は天気の悪い日が多く、登って来られる方がすっかり少なくなっていましたが、この穏やかな晴天に誘われ、久しぶりな賑わいとなりました。皆さん、薄っすらと雪化粧した初冬の風景に大変喜ばれているようでした。


このところ、よくきれいなうろこ雲が現れます。今日も燕岳から槍ヶ岳の上空にかけて、この雲が広がりました。この巻積雲は日の出、日の入りの時にとてもきれいに赤く染まることが多いので、今日の夕日に期待が高まりました。


そして、期待通りの美しい夕焼けとなりました。こんなきれいな夕焼けはそういつも見られるわけではなく、他のスタッフも大変感動していました。


明日満月を迎える月は少し雲に隠されてしまいましたが、さすがに明るくきれいでした。
今日はとても穏やかで初冬の山を楽しむにはとてもいい一日でしたが、明日は降雪となりそうです。ただ、その後はまた天気が良くなりそうなので
明日一日我慢すれば、さらに白くなった景色を楽しめるかもしれません。



当初予定していた先週は台風の接近によりお泊りの方がいらっしゃらなかったので今日に変更して、そば祭を行いました。ヒュッテ大槍の支配人の手打ちそばで皆様にお楽しみいただきました。
河地

穏やかな初冬の一日。
2017/11/02


10月は天気が悪い日が多かったのですが、11月になって天気のいい日が続いています。今朝は最低気温も0℃前後と寒さが緩みました。そして、きれいな朝焼けを見ることが出来ました。ちょうどその頃、僕は安曇野市内を車で走っていたのですが、こちらは霧で真っ白でした。冬になると安曇野や松本辺りではよくこういった霧が発生します。ただ、こんな時は晴れになることが多いので、燕岳に登るチャンスですね。



安曇野市内から見上げるこの辺りの山々はあまり白くはありませんが、こうしてここから眺める槍、穂高、大天井岳は初冬の山らしくだいぶ白くなっています。


今日は終日、富士山もきれいに見えていました。富士山も冠雪したようですが、ここからは確認できません。まだ雪が少ないのでしょうか。


日中も風も弱く、気温もプラスになったこともあり、外のベンチでのんびりされている方もいらっしゃいました。本当に穏やかな一日となりました。



今日は夕方になっても氷点下にならず、夕焼けを見るにはちょうど良かったです。交差する飛行機雲が紅く染まりなかなかいいものでした。、東の空を見ると明後日満月を迎える月が美しく輝き始めてきました。

登山道の様子

登山口辺りの紅葉も終盤となってきたようです。第一ベンチ下のカラマツの葉もだいぶ少なくなってきました。


先日降った雪は合戦小屋の下辺りから出てきます。量は多くはないのですが、踏み固められてツルツルとなっていて、下山の際は苦労しそうです。不安な方は軽アイゼンがあるといいかと思います。ピッケルまではまだ必要ありません。また、こんな状況なので下りは夏よりも時間がかかることでしょう。


三角点より少し進んだところ


燕山荘直下
合戦小屋を過ぎれば、ずっと雪の上を歩くことになります。

明日から連休が始まります。初日は天気は良さそうですが、4日は降雪の予報も出ています。お泊りのご予定の方は念のため、降雪になっても行動できる装備でお越しになられるといいかと思います。前にも書きましたが、この時期は一日で登山道の状況がガラリと変わることもありますので、上山日だけではなく下山日の天気にも対応できる装備が必要となってきます。
河地

11月になりましたが。
2017/11/01


11月になりましたが、今日は気温も高めで雪解けは進みました。上空の風が強かったのか、雲がどんどんと変わり、空を見ているだけで楽しく、秋の空を眺めているような一日となりました。



日の出前の空も赤くなるだけではなく、インパクトを与えるような雲が出ていました。



午前中は青空も広がりつつ、レンズ雲のようなものも出ていました。街はほぼ雲海の下となっています。


雲の切れ間から筋のような光が差し、面白い光景でした。


この気温でテント場の雪もだいぶ解けました。土の出ている部分の幕営箇所も少しあります。平日なのでテントの方は少ないですが、やはり雪のない所を選んで幕営されているようです。



午後から西側にかかっていた雲がとてもきれいで、このまま夕日に照らされ赤く焼ければ、もっときれいにだろうと思い、日の入り時間の少し前に外へ出て見ると昼間のあの雲はいつの間にかどこへ行ってしまったのでしょうか・・・おもしろいものですね。

明日も天気予報は良さそうで気温もさほど低くはない予報です。10月は週末ごとに天気が悪かったので、11月に入り、今週末の連休は好天に恵まれることを祈ります。
稲垣

プロフィール

北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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