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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

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悪天にもかかわらず。
2017/12/31



いよいよ2017年も今日で最後となりました。日の出は雲に遮られてしまいましたが朝のうち燕岳は今年最後に姿を見せてくれました。一年最後の日に燕岳の姿を見ることが出来て、一年のいい締めくくりとなりました。


年越しは家でゆっくりというお客様は今日は天気が崩れる予報となっていたので、足早に下山されて行きました。朝のうちは槍ヶ岳もきれいに見えていました。



天気予報通り、お昼前には風雪模様となってきました。ただ南寄りの風が吹いていたのでマイナス10℃くらいと厳しい冷え込みとはなりませんでした。皆さん、今日の天気をよくご存じのようで早いご到着の方が多く、お昼ごろには到着のピークとなり、大変な賑わいとなりました。


テントで年越しをという方もいらっしゃいました。天候が厳しい時には、この賑わう大晦日でもテントが誰もいらっしゃらないこともあります。そういう意味で風雪とはなりましたが、それほど厳しい風雪とはならなかったようです。



そして、夜は年越しそばとお酒。オーナー赤沼と一緒に今年一年の感謝を込め、皆様とご一緒に乾杯。山での年越しはいいものです。初めて出会う方々が楽しそうのお話をされる姿を見ると、山小屋は人との出会いの場所であることを感じます。
もうまもなく2017年も終わろうとしています。来年が皆様にとって、良い年になりますように。今夜は日付が変わるまで電気をつけています。皆さんと一緒に新しい年をお迎えします。
河地

今年もあと二日ですね。
2017/12/30


今年は冬らしい天候の日が多くなっています。なかなか晴れない日が多いのですが、今日は終日晴れの素晴らしい天気となりました。日の出もきれいに見えました。ただ朝のうちは風が非常に強く、気温はマイナス13℃と冬としてはそれほど厳しいものではありませんでしたが、何しろ風が非常に強く、体感温度は非常に低くなりました。これでもご来光は玄関前から見られるので日が昇ったと同時に外に出れば、こんな素敵な光景を見ることが出来ます。



この非常に強い風によって、雪煙が舞い上がり、朝日に染まる槍・穂高も何となくぼやけて見えました。


ヘリポートから眺める燕山荘。春になれば、この三角の屋根の部分は完全に埋まってしまうのですがまだ見えています。今年は雪が多いのですがここ燕岳周辺ではびっくりするほど多いというわけではありません。




先日の厳しい天候によって創られたシュカブラ(風紋)が今日の青空に映え、とてもきれいでした。冬山は厳しい面が多いのですが、その反面、こんな美しい光景を見ることが出来ます。



今年も残すところあと2日となりましたが、今年の締めくくりを燕岳でと登って来られる方が昨日までと違い多くなってきました。午後になって強い風も幾分おさまってきました。


そして、最後はこんな美しい夕景で一日が終わりました。ただ、明日の天気予報を見ているともしかしたらこれが今年最後の日の入りとなってしまうかもしれません。
明日は多くの方が登って来られます。天気は段々と悪くなっていく予報なので早めの到着がいいかと思われます。また、人それぞれ体力が異なりますので、他の人が登っていくから自分もと思わないで、自分の体力とと相談しながらの方がいいかと思います。冬山は、天候で山のレベルが大きき変わってしまいます。楽しい登山になるように、無理だけはなさらないで下さい。
河地

美しい冬の朝。
2017/12/29


昨日の強風は朝になって幾分弱まり、冬晴れのきれいな朝を迎えました。6時を過ぎてもまだ暗く、街の明かりが美しく輝いています。そして、その奥にはきれいな富士山が見えていました。こんな景色を見ると気分が高まります。



今朝の気温はマイナス13℃で昨日に比べると寒さも少しばかり緩みました。しかし、寒いには変わりありません。それでも6時56分、東の空から太陽が顔を出すと辺り一面、太陽の色に染まり出し、この美しい光景を見ようと皆さん外へと出てこられました。寒くてもこの景色の美しさの方が勝っています。


槍ヶ岳から穂高岳連邦も美しい色に染まりました。久しぶりに見る今日のこの美しい朝の光景には興奮を覚えました。


昨日は強風のため、燕岳をあきらめた方も今日は燕岳へと向かわれ、多くの方が冬の燕岳へ登頂されました。冬の燕岳は天気によっては山頂を踏むことが困難な場合もあります。なので冬の燕岳の頂上へ立てた喜びはなおさらのことでしょう。


日中はこのまま好天が続くのかと思わせるような天気でした。ただ、この晴れはどうやら疑似晴天であったようです。


9時頃になると先程までの晴れがウソであったかのように燕岳も隠れ始め、雪が降り出してきました。そして、再び強い風が吹いて荒れた天気へと変わっていきました。冬の天気はなかなか難しいものです。そんな時はヤマテンなど山岳専門の気象情報を利用されるといいかと思います。
今年もいよいよ終わりが近づいてきました。燕岳で年越しをいう方も明日には中房まで入られることでしょう。天気は微妙なところですが多くの方が燕岳で年越しの日を過ごすことが出来たらいいなと準備を進めています。
河地

嵐が過ぎ去って。
2017/12/28



合戦小屋付近
今回の寒波はなかなか厳しいものでした。積雪量も増え、トレースがなくなってしまったので、富士見ベンチまでトレースを付けに行ってきました。積雪量は合戦小屋あたりで20~30センチ増えたようでした。ただ、例年と比べれば、びっくりするほど多いと言訳ではありません。


相変わらず今日も強い風が吹いていましたが、午後になると雲を通して太陽の姿が見えてきました。数日ぶりに見る太陽の姿がなんとうれしかったことでしょうか。小屋もだいぶ雪に埋まってきました。そのほうが小屋の中は暖かくなります。


天気が回復してきたのでイルカ岩まで行ってきました。岩氷に覆われ、イルカも真っ白になっていました。ただ、風は非常に強く、カメラを構える体が強風に揺られ、シャッターを押すのもなかなか大変でした。


この数日、悪天が続いていて遠くへも行かれなかったので小屋の横に犬の形(?)の雪像を作っていて、一応完成しました。もう少し、かわいく作れると良かったのですが・・・


天気はどんどん良くなっていきましたが、まだ強い寒気が残っているせいか裏銀座の山々は雲に覆われ、非常に強い風が吹き続けました。燕岳を目指された方も途中で戻って来られました。日中の気温はマイナス16℃位で風速は20メートル位、こうなると体感温度はマイナス30℃以下となります。このような状況下では晴れていても、凍傷や低体温症に陥ることがあるので無理をしないほうがいいかと思います。


日の入が近づく頃、久しぶりに安曇野の街や富士山を見ることが出来ました。今回の寒波では安曇野市でも降雪があったようです。ただ上から見る限りは白くはなっていませんでした。


今回の天気の厳しさを物語るように岩にはびっしりと氷が付いていました。夕方前、この氷の付く岩の間からは月を望むことが出来ました。


夕方が近づくにつれ天気は良くなり、シュカブラの向こうには美しい燕岳が姿を見せてくれました。嵐の去った後が一番美しい姿となります。


槍ヶ岳も姿を見せてくれました。こちらも風が非常に強いようで、雪煙がたなびいていました。


街の夜景もきれいに見えています。月明かりに白い山肌が浮かび上がり、とてもきれいです。夜になっても強い風は収まってきません。冬山において、この強風というのはとても厄介なものです。体温をどんどんと奪っていってしまいます。早くこの風が止んでくれないかな。

河地

冬の嵐。
2017/12/27



風雪は昨日よりさらに強まり、気温も朝でマイナス19℃、日中でもマイナス17℃と非常に厳しい天候となりました。今年の冬はなかなかやるもんですね。雪を楽しみにしている方にはうれしいことでしょう。小屋周りの様子を見に出かけると積雪量はだいぶ増えたようでしたが、何しろ展望が全く利かず、長い時間外に居ればまつ毛が凍り付いてきて、周りが良く見えなくなってしまう天気だったので、周りの状況はよくわかりませんが・・・


こんな天気の日はせっせと水作りです。ただそのもととなる雪は外から運んでこなくてはなりません。雪を玄関から運び入れるたびに土間には雪が吹き込み、真っ白けになってしまいます。そんなことを何度も繰り返す一日でした。


こんな風雪の厳しい日はこたつがいいですね。食堂の一部には豆炭こたつが用意されています。こたつに入ってみかんでも食べながら過ごすのもいいですよ。

この冬の嵐も明日にはおさまってきそうです。トレースも恐らく消えてしまったことでしょう。明日の午前中、トレースを付けに出かけようかと思います。
河地

真っ白け。
2017/12/26


強い冬型の気圧配置となり、各地から風雪の被害のニュースが流れていましたが、ここでもやはり非常に厳しい風雪となりました。時折、雪が舞い上がると真っ白で何も見えない状態になることもありました。真っ白な世界が広がり、小屋の近くにいても一瞬、方向が分からなくなってしまいそうでした。冬道の下り口にあるこのカラマツも氷がびっしりと付き、とても寒そうでした。



クリスマスも終わり、年末までは静かな日々が続きそうです。その年末に向けての準備を始めています。一番大変なのはこの水作りです。ビニール袋に雪を入れて小屋の中へ運び、それを大きな釜で解かしていきます。なかなか労力と時間のかかる作業であり、水のありがたさを感じる時です。


安曇野市のライブカメラより


松本市のライブカメラより
今日一日は全く展望のない一日でしたが、麓の安曇野市や松本市はどうやら曇り空だったようです。このライブカメラからの映像からも分かるように山にだけ雪が降っている様子が分かります。街と山の上では随分と天気が違うものです。このライブカメラの映像内には燕岳周辺も写っているので参考になされるといいでしょう。


夜になっても風雪は止まず、時折、小屋がドンと風に強く揺さぶられます。こんな時でも小屋の中では明かりがつき、ストーブで暖かく、小屋のありがたさを感じます。
河地

風雪強く。
2017/12/25


昨夜は非常に強い風が吹き、雨戸がガタガタと風に揺られていました。今朝になって、幾分かは風は弱まりましたが、それでも厳しい風雪となりました。皆さん、なんとなくまとまって下りて行かれました。こんな時はトレースもすぐ消えてしまうので一緒に下りるといいですね。


今日のような天気の日はわかんで歩きたいところです。ただわかんだけだと急な所では滑りやすいのでアイゼンも一緒に付けるこの方法がなかなか有効です。



厳しい風雪ですが午後になってくると時折、燕岳や有明山も見えるようになってきました。雲を通して太陽も見ることが出来ました。朝のうちはマイナス4℃程と気温はそれほど低くはなかったのですが、だんだんと気温は下がり出してきて、夜にはマイナス15℃近くとなってきました。


そして、ガスの切れ間からは岩にびっしりと付く岩氷の姿も見られました。今日の風雪の凄さを物語っていました。



今日はクリスマスでしたがカレンダーの並びもあって登って来られる方も少なく、静かな一日となりました。空いた時間を利用して、かまくらを作ってみました。雪はたっぷりとあるので天気が悪い日でもこんな楽しみ方もあります。
河地

山でのクリスマス・イブ。
2017/12/24


今日はクリスマス・イブ。きっと街でも賑やかになっていることでしょう。山の上は雪がたっぷりとあり、ホワイトクリスマスとなっています。山の上で過ごすクリスマス・イブもいいものですよ。


昨日まではきれいな青空が広がっていたのですが、今日は雲が次第に厚くなってきました。それでも松本盆地の街並みの向こうには富士山がきれいに見えていました。


今日は次第に風が強くなってきて、合戦尾根には激しい雪煙が舞いだしてきました。小屋の西側に立つと雪片が激しい勢いで飛んできて、風上には顔を向けられないほどでした。ただ、気温はそれほど低くはなく、マイナス4℃位まで上がり、あまり寒く感じませんでした。


雲が多くなってきて、太陽の光がまばらに差し込むようになってくると裏銀座の山々には一部にだけ太陽の光があたり、美しい光景を見ることが出来ました。


今日登って来られた方は、明日の天気予報があまりよくないので到着後まもなく、皆さん燕岳へと向かわれていました。


今日もクリスマスケーキです。皆様に喜んでいただこうと厨房スタッフが頑張って作っていました。



ケーキはテーブルごとにご用意致しました。初めて出会う方々がひとつのケーキを囲んで、会話も弾み、とても楽しそうな雰囲気でした。山小屋は多くの方との出会いの場所でもあります。

今日の午後は風速20mを超える非常に強い風が吹きました。明日の天気が少し気になります。無理だけはなさらないようにしてください。
河地

営業開始。
2017/12/23


本日より、今シーズンの冬期営業が始まりました。天気の回復が少し遅れ、雪のスタートとなりました。目印の赤旗が少ない所に赤旗を立てに行っている頃、最初のお客様が登って来られ、いよいよ営業が始まったなと感じました。



皆様が到着される頃には天気も回復してきて、燕岳も降雪直後とあって、とても美しい姿で皆様をお出迎えしてくれたようです。


クリスマスが近いこともあって、クリスマスの飾りをあちこちにしてあり、山でもクリスマスムード一色となっています。


早速、テント泊の方もいらっしゃいました。今日ぐらいの天候であれば、テントも難なく張れるのですが、風雪の強い日は困難になります。そんな時は樹林帯の中である合戦小屋辺りにテントを張って、天気が回復してからここまで登ってくるのもひとつの方法です。



皆様にクリスマスを楽しんで頂こうと今日、明日、明後日とささやかではありますが手作りケーキとワインをご用意させていただきます。


そして、支配人榊の掛け声で皆さん一緒にワインで乾杯です。皆様の笑顔がとても素敵で我々スタッフも本当にうれしい気分になれました。
天気予報によると明日後半より天気は崩れるようです。無理だけはなさらないで下さい。合戦小屋より上部、特に三角点より上部は森林限界の上となっているため、風が非常に強く吹きます。
河地

冬至。
2017/12/22


今日は冬至。昼の長さが最も短くなる日です。その今朝は6時54分に太陽が顔を出しました。日の出はまだまだ遅くなっていきますが、日の入りも遅くなっていくので少しづつですが昼の長さが長くなっていくと思うと、冬はこれからが本番ですが、少しうれしくなります。



朝焼けに真っ白な山肌が美しく染まりました。このところ晴天が続いていて、連日のように美しい冬の景色が広がっています。


今日の日中は風も弱く、気温もマイナス8℃位まで上がり、寒さが緩んだように感じました。冬というとなかなか晴れない日も多いのですが、晴れればこんな美しい光景を見ることが出来、冬山っていいなと思える時でした。


外で作業をしていると冬には珍しく、一羽のホシガラスがやってきました。普段だとあまり人の近くには来ませんが、えさがあまりないのでしょうか、僕の近くで何か必死についばんでいました。



明日からいよいよ営業が始まります。また、クリスマスという事もあり、ケーキ作りや飾りつけなど皆様のお迎えの準備を着々と進めました。山の上でのクリスマスを楽しんで頂ければ嬉しい限りです。


今日は終日、雲一つない青空が広がり、富士山もきれいに見えていました。松本盆地に太陽の光があたらなくなって、燕岳にも日の入りがやってきました。



今日の日の入りは16時37分でした。ちなみに日の入りが一番早くなるのは12月5日頃のようです。これからは日の入りが少しずつ遅くはなっていきますが、日の入時刻を考慮して計画を立てられるといいかと思います。

明日からいよいよ営業が始まります。中房温泉さんに泊まられる方も多くいらっしゃることでしょう。冬は気温が低いため、また足元が歩きにくいため、夏以上に体力を消耗します。宮城ゲートから一気に来るのはなかなか大変ですので、中房で一泊して登って来られるかといいかと思います。営業初日は好天に恵まれそうで、いいスタートが切れそうです。
河地

冬晴れ。
2017/12/21



上山2日目の今日も素晴らしい好天に恵まれました。ただ、朝の気温はマイナス16℃、日中でもマイナス12℃と非常に寒さの厳しい一日となりました。朝は少し雲が多かったのですがそのおかげでサンピラーが見られ、また、合戦尾根の木々には霧氷がびっしりと付き、冬ならではの神秘的で美しい光景を見ることが出来ました。


日が昇るにつれて、天気はどんどんと良くなり、槍ヶ岳も冬の装いとなった美しい姿を見せてくれました。



今日も明後日からの営業開始に向けて準備を進めました。合戦尾根上部と燕岳までに赤旗を付けてきました。富士見ベンチより上ではだいたい20歩に1本の割合で立ててあります。トレースが消えてしまった時などはこの赤旗を目印にしてください。日中は気温は低かったものの風は弱く、しっかりと服を着ていれば寒さを感じることもなく、気持ちよく歩くことが出来ました。


イルカ岩と燕山荘


燕岳山頂よりの遠望
小屋周辺の積雪量は気温が低く、また乾いた雪のためか風で飛ばされてしまい、びっくりするほど積雪量は多くはありません。今日はトレースもだいぶ出来てきて、ラッセルに苦労することなく歩くことが出来たことでしょう。今日が営業開始日だったら良かったのになと思いました。今日現在は合戦尾根はだいぶ歩きやすい状態となってきていますが、一旦、雪が降ると大きく変わってしまうことでしょう。


16時半頃、太陽は西に大きく傾き、燕岳が夕日に美しく染まりました。冬山って本当にきれいと思える瞬間でした。


18時になれば、もうすっかり夜の帳が降りて、街が美しく輝き出してきます。そして、浅間山の上あたりにはオリオン座が姿を現して来ました。今しばらくは月は月齢が浅いので星を楽しむにはいい条件です。今夜もまた冷えそうです。
河地

上山しました。
2017/12/20


約3週間ぶりに燕山荘に戻ってきました。12月23日からの営業開始に備え本日上山しました、高気圧にすっぽりと覆われ、冬としてはとても穏やかな天気の中の上山となりました。この10名のメンバーで今シーズンの冬期営業を行います。どうぞよろしくお願いいたします。


登山口
中房線は宮城ゲートから先はすでに冬期通行止めに入っています。この約13キロは徒歩になります。今日現在、中房線はそれほど多くの雪は積もっていませんが、凍結している部分が多いので、転ばないようご注意下さい。登山口から雪の上を歩くことになります。


今日はトレースがまだ全くない状態なので第1ベンチからわかんを着けました。合戦尾根ではスノーシューよりわかん方が適しています。


第2ベンチ下
今日は風も弱く、日差しの下では暖かく感じました。冬山において、いかに汗をかかずに登るかという事は重要なことになります。今日のような天気だと下の方では暑いので、アウターは脱いで上がります。そして、休憩の度に体を冷やさないためにアウターなどを着ます。冬山ではこまめな衣類調整をしやすいように重ね着が大切となります。


第3ベンチ上


富士見ベンチより上は夏ルートとは少し違う冬ルートとなります。赤旗など目印にお進みください。


合戦小屋
前日に三角点までトレースを付けておいたおかげで順調に歩くことが出来ました。トレースがないと我々スタッフでも一日で合戦尾根を登れず、引き返すという年もありました。


三角点下
今年は冬の訪れが早く、雪の量も多いのではと心配しましたが、ここ燕岳ではびっくりするほど多いわけではありませんでした。今回はラッセルでひざ上になるような箇所もなく、順調に進むことが出来ました。


いつもなら合戦小屋より上では非常に強い季節風が吹き、とても厳しい状況になることが多いのですが、今日は本当に穏やかで、三角点でもゆっくり休むことが出来ました。これが天気が悪い日となるとここで休憩をすることは非常に困難になります。


三角点を過ぎれば、展望も広がり、素晴らしい景色が広がり出してきます。何度も上り下りしている我々スタッフでさえ、今日のこの素晴らしい景色にはとても感動しました。



今日の場合は三角点より上では雪はクラストしている部分が多く、アイゼン、ピッケルの世界となりました。



燕山荘の東側には雪がたっぷりと付き、小屋もすっぽりと覆われていました。ここでも雪の量はびくりするほど多くはなく、例年の冬といった感じでした。ただ、雪が多くないイコール冬山が簡単になるのではありませんので、しっかりとした装備、無理のない計画、引き返すタイミングの状況判断などが必要になります。

積雪量
中房線・・・5~10cm※アスファルトが出ている部分も多くあります。
第1ベンチ・・・15cm
第2ベンチ・・・20cm
第3ベンチ・・・30cm
富士見ベンチ・・・50cm
合戦小屋・・・80cm
三角点~燕山荘・・・1m~1.5m
これが今日現在の様子です。
登山道の様子はこのブログでお伝え致しますので、どうぞご参考にしてください。
今年の冬期営業も事故なく、楽しく過ごして頂けるよう頑張っていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
河地

プロフィール

北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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