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遊離歯肉移植 ~その1~

2009/03/06 8:00 | 印刷

歯やインプラントの清掃性を保つには堅くて動かない歯肉(付着歯肉)が必要です。

しかし、付着歯肉が何らかの原因で少なくなると、歯やインプラントの予後にも影響してきます。

そこで付着歯肉を得るために上顎の口蓋から歯肉上皮を切り取り移植する術式が“遊離歯肉移植術”です。



写真では少しわかりにくいのですが、左下7番部のインプラントと、6番遠心根周囲の付着歯肉が足りません。音波歯ブラシやワンタフトなどを駆使してセルフケアしていただいていますが、少し炎症症状も見受けられます。



そこで口蓋の歯肉を移殖させていただきました。
レシピエントサイド(供給側)はこんな感じです。


症状緩和と治癒促進のため、コラーゲンの膜をおいて縫合します。

当院で行うオペの中でも術後の痛みが強い部類の術式です。患者さんの話では2週間ぐらいで落ち着くことが多いようです。

感染防止に抗生剤の内服と含嗽剤で消毒し、2週間後に抜糸の予定です。





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