EMD (エムドゲイン)
歯周病に罹って歯周組織の破壊が進むと、スケーリングやルートプレーニングなどの歯周初期治療だけでは歯周組織の安定化が図れず、歯周外科が必要となることが多々あります。
歯周病に限ったことではありませんが、最高の治癒形態はいわゆる“元どおりになる”ことです。歯周病で言えば吸収された歯槽骨が元あった位置まで再生することが最良です。が、なかなかそううまくいかないのが現状です。
歯槽骨再生の一手段として“エムドゲイン療法”があります。これはブタから抽出したエナメルタンパク質を歯槽骨の欠損部に塗布することで、再生を促す療法です。もちろん欠損形態の適応症があり、何でも使えば再生する魔法の薬ではありません。

この患者さんは平成16年1月に当院にいらっしゃった当時22歳の女性です。36の近心部に大きな垂直性骨欠損がありました。初期治療後、同年6月に歯周外科に伴いエムドゲインを使用しました。

術後4年経過した、平成20年5月の状態です。X線的には明らかに骨の再生が認められます。こういった症例を見るとやってよかったと思いますが、全ての症例で良好な再生が見られるわけではありません。
エムドゲインは保険適応外です。
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ブラキシズム その2
前回の続きです。
歯軋りや噛みしめといった習癖は自覚されている方も中にはいらっしゃいますが、ほとんどの方は指摘されるまで自覚していないことがほとんどです。
もちろん私たちも100%指摘することは無理ですが、口の中の状態を見るとおおよその予想がつきます。
みなさんもお口の中を確認してみてください。
・歯の先端が磨り減っていませんか?
・下の歯の裏側に骨のふくらみがありませんか?
・奥歯のほっぺに白い筋がありませんか?
・べろを出して、横にぎざぎざの痕がついていませんか?
・朝起きて、顎が疲れたりだるかったりしていませんか?
・何か集中して仕事をしているとき、噛みしめていませんか?
何か心当たりがある場合は歯医者さんで相談してみましょう。
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ブラキシズム その1
歯軋り、噛みしめなど、歯に有害な癖を“ブラキシズム”といいます。
一言に歯軋りといっても他人から指摘されるような音を発するものから音のしない歯軋りまで人それぞれです。ブラキシズムは現代社会の様々なストレスを開放する生理現象とする説もあり一概に否定はできないのですが、歯にとっては有益なものではありません。
先日もおそらくブラキサー(ブラキシズムのある人)であろう患者さんが“歯が痛い”という主訴でお見えになり、診査の結果見事に歯が破折していました。その方の場合は、珍しく歯の神経を取っていない生活歯での破折でした。
破折が歯根にまで及ぶとほとんどの場合抜歯となります。人間の咬合力は非常に強く、自分の歯や補綴物を壊してしまうことは珍しくありません。
対処法として“ナイトガード”の装着があげられます。ナイトガードは歯に個人の歯に合わせて作り、夜寝るときに歯軋り防止として装着します。
歯軋り、噛みしめの自覚のある方は一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?
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スケーリング・ルートプレーニング
歯周病の予防、治療でプラークコントロールが重要であることは前回お話しました。
プラークが上手く除去できない状態が続くと石灰化して硬くなり、歯石となってしまいます。
歯石になるともう歯ブラシでは取り除くことができません。歯医者さんで歯石を取ってもらわないと歯周病が悪化してしまいます。
さらに歯石は歯の表面のみならず、歯肉の中にもぐりこんで強固に付着します。これを縁下歯石といい、実際には黒く見えます。
この縁下歯石を除去して歯の面をつるつるにして歯と歯肉を再度くっつきやすいようにするのがルートプレーニングです。このときに使用するのが手用スケーラーで、切れ味が良くないと時間ばかりかかってしまい、歯石の取り残しも増えてしまいます。そのために日々スケーラーを切れるようにシャープニングが必要なのです。
患者さんも大変でしょうが、私たちもこの強固な歯石を取るのには一苦労です。
半年に一度は歯医者さんで定期健診を受け、歯石やプラークを徹底的に除去して歯周病の予防をしましょう。
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プラークコントロール
むし歯や歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)の中に無数に存在するむし歯菌、歯周病菌による感染です。
むし歯菌や歯周病菌はほとんど全ての方の口腔内に存在しますが、それが一箇所に集まってえさを食べて繁殖するとプラークを形成します。
むし歯菌や歯周病菌をゼロにすることは不可能ですが、繁殖した最近の塊であるプラークを取り除く(プラークコントロール)ことは可能です。
プラークは歯ブラシによるブラッシングで除去することができます。毎食後、特に就寝前は丁寧にブラッシングをしましょう。寝ている間は口の動きや唾液の分泌量が減り、口の中が不潔になりやすいのです。
おそらく一日歯を磨かない方はいないと思います。ただ私たちの目から見ると、大事なところがうまく磨けていないことが大半です。毎日のことなので大変でしょうが、一度歯科医院でブラッシング指導を受けて、効率良くプラークコントロールをしましょう。
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歯石
歯にプラーク(歯垢)が付着した状態が続くと、やがて石灰化が進み歯石となります。歯石になってしまうと歯ブラシでは落とすことができなくなります。
さらにその状態が放置されると歯石は歯肉の中にもぐりこみ(縁下歯石)、歯周ポケットが形成されます。
そして歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収し、歯が動揺しだします。

横に倒れているのは智歯(親知らず)です。智歯と手前の歯の下にある黒い三角形の部分の歯槽骨が吸収しています。

歯を抜いてみると黒い歯石がびっしりと付着しています。
もっと早くに智歯を抜歯し、歯周病の治療をしていればこうはならなかったと思います。
歯石は自分で取ることはできません。
半年に一度は歯医者さんで定期健診を受け、歯周病の早期発見、早期治療に努めましょう。








