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付着歯肉の必要性

2009/06/25 7:50 | 印刷

通常歯の周りには歯肉があり、歯槽骨としっかりと付いている“付着歯肉”が存在します。
この付着歯肉によって外敵(細菌や異物など)が体内に侵入するのを防いでいます。

しかし、様々な理由でこの付着歯肉が失われると、ブラッシングがしにくくなることで歯周病インプラント周囲炎が進行しやすくなります。

そこで清掃性を高めるために、付着歯肉を獲得する必要性があります。実際には上顎の口蓋(裏側)から歯肉を切り取り、患部に移植する“遊離歯肉移植”が行われます。



この患者さんは半年ほど前に左上56部にインプラント補綴を行った患者さんです。わかりにくいのですが点線部の付着歯肉が不足しています。
ブラッシングを熱心にしてくれる患者さんなのでしばらく様子を見ていましたが、より確実な予後を達成するために遊離歯肉移植を行いました。



補綴物を外した状態です。ブラッシングによって炎症症状は顕著に見られませんが、気が抜けない状況です。写真ではわかりにくいのですが点線部が付着歯肉が不足している部分です。



口蓋(画面下の部分)から歯肉を切り取り、頬側に移植して固定します。
当院で行う手術のうち、最も痛い処置の一つです。
経験のある患者さんの話だと、2週間ぐらいは口蓋(歯肉を切り取ったほう)が痛い(しみる?)そうです。

この患者さんも多少の痛みは伴うことは承知していただいていますが、極力丁寧に行いましたので、1日も早い回復を願っています。

2週間後には抜糸をして、1ヶ月もすればよりブラッシングのしやすい環境になることと思います。





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