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2011/10/18 21:08 | 印刷

「食べる抗体」でインフル予防=卵黄から作製、世界初―バイオ企業など
2011年10月17日6時6分 asahi.com



 インフルエンザ感染を抑制する抗体を卵黄から作製することに、バイオベンチャー企業ファーマフーズ(京都市)と京都府立医科大の研究グループが成功した。同社とミヤリサン製薬(東京)は抗体入りのトローチを開発し、販売を始めた。ファーマフーズによると、ニワトリに作らせた抗体を食べてインフルエンザを予防する方法は、世界で初めて。

 トローチはなめ終わった後も1、2時間は効果が持続する。ファーマフーズは「通勤・通学の人混みの中で特に有効。手軽に摂取できるので、感染予防に役立つ」としている。

 研究グループは、ニワトリに季節性インフルエンザAソ連型と、2009年に流行した新型インフルエンザの2種類のウイルスを無毒化して注射。卵黄の中に、これらのウイルスに対する抗体を作った。

 インフルエンザ感染実験で一般的に使われる細胞にウイルスを加えると約1分で感染したが、抗体入りの卵黄を粉末化して同時に入れると、ウイルスは約30秒で感染力を失った。唾液の成分で感染抑制効果が失われることもなかった。 

[時事通信社]


インフル予防トローチ、販売自粛=「医薬品?」問い合わせ殺到
時事ドットコム(2011/10/21-22:42)

 インフルエンザ感染を抑制する抗体入りトローチを開発したバイオベンチャー企業ファーマフーズ(京都市)とミヤリサン製薬(東京)は21日、トローチの販売を自粛していることを明らかにした。健康食品として販売を始めたが、医薬品と受け取られ、消費者から問い合わせが殺到したためという。
 ファーマフーズは「パッケージにも『健康食品』と記載しており、医薬品と間違われるような効能も宣伝していない」と説明している。ただ「医薬品ではないと周知する必要がある」として、当面の販売自粛を決めた。販売については今後、厚生労働省と調整するという。(2011/10/21-22:42)

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