カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先週末、4月18日の土曜日。
長女夫婦が帰省して来たら、連れて行ってあげようと思っていた上田の塩田平。結局忙しくて来られなくなったので、奥さまを誘って二人で行くことにしました。毎日の通勤路です。

 奥さまがずっと気にしていた芝生の草取りを、午前中に終わらせてから出発です。
最終のお目当ては、“花の寺”とも呼ばれる前山寺の“くるみおはぎ”ですが、その道中は、春の“花街道”とでも呼べるほどで、この時期は、里よりも少し遅い桜がちょうど満開を迎えています。
目的地の前山寺周辺にはお薦めのレストランとかは無いので、ちょうど昼時間に掛かったこともあり、前回(第931話)生島さま(生島足島神社)への初詣の際に初めて入って好評だった、鹿教湯の国道254号線沿いにある「十割そば 奈賀井」へ寄って食べて行くことにしました。駐車場は県外車でほぼ満杯。休日に通ることはありませんが、なかなかの盛況です。奥さまは前回同様に、更科、挽きぐるみ、田舎の三色そば(1400円)、私メは今回挽きぐるみを大盛り(860円+430円)で。お正月に比べ、消費税分(+3%)が上乗せされて少し値段が上がっていました。しかし、前回に比べて肝心の味が・・・。こちらは全て十割の筈なのに、蕎麦の風味がありません。奥さまは半分残して「もうイラナイ」とのことで、私メが全ていただきました。
うーん、何が違うのだろう。玄蕎麦か、時期か、はたまた打ち方か・・・?。

 三才山峠を下った鹿教湯辺りから、桜がちょうど見頃を迎えています。
途中、独鈷山登山口にある「千本桜の里」へ初めて寄ってみました。
通勤時に手書きの案内板を見て気になっていたのですが、何でも地元の宮沢地区が桜の苗木のオーナーを募って、里山の一角に1000本近くを植えたのだとか。
何とも素朴な手書きの矢印に従って、すれ違いも出来ない細い道を訝しがりつつも上って行くと、山の斜面に一面の桜が。どの木の根元にもオーナーのお名前(都内の方が意外と多い)を記した立札が。まだ若木ですが、あと20年近くもすれば見事な桜になることでしょう。
平井寺トンネルを抜けると、道沿いに見事な桜並木が拡がっていて、上の方がちょうど満開。大好きなカラマツの芽吹きも始まっています。
 空海ゆかりの独鈷山の懐に立つ、真言宗智山派独鈷山前山寺(ぜんさんじ)。“花の寺”とも呼ばれ、この時期は桜。ピンクの濃い紅シダレ、ソメイヨシノと鮮やかです。予約した名前を告げ、本堂横の庫裏へ。
午前中は川崎のお寺さんの御一行でてんやわんやだったそうですが、午後2時、広いお座敷にポツンと我々二人だけ。いつも通り、コクのある鬼グルミのタレを敷いた上にモチ米でついたおはぎが二つ。シソで巻いた梅漬けと香の物、ほうじ茶も一緒に供されます(750円。別途入山料200円が必要です)。お蕎麦を食べなかった分、おはぎは全部奥さまへ。伺ったのは一昨年の秋以来(第806話)。
その年末の葬儀以降、無理をお願いして三度ほど法事用に大量の梅漬けを注文させて頂いたのですが、予約の名前を聞いて思い出されたのでしょう。お寺のお嬢さまか、わざわざ挨拶に来てくださいました。この日も、好評いただいた方々へのお土産に家内が買って帰ろうとしたのですが、予想以上に出てしまって、お寺でくるみおはぎと一緒にお出しする分しかもう残っていないとのこと。
「頑張って、今年はもっとたくさん漬けますので・・・。」
梅雨の名の通りに6月頃収穫し、梅が漬かる8月くらいが、一番フレッシュで美味しいそうですので、その頃になったら、また会社帰りにでも買いにこさせていただくことにしました。
 庫裏の座敷からは中庭越しに塩田平が一望出来ますので、障子を開けられて、固い殻を割って実を取り出すのが大変な鬼グルミのことなど、暫しお話しいただきました。
ここまでは拝観の喧騒も聞こえず、塩田平を借景に静かに時が流れています。いつ来ても心が落ち着きます。
「そうだ、前山寺は写経も出来るんだった。リタイアしたら、来てみようかな・・・。」
“未完成の完成塔”と云われる重文の三重塔も見事ですが、秋の紅葉だけではなく、春の桜、初夏の藤、そして牡丹や紫陽花なども見事だそうで、お寺のH/Pには季節毎の花のカレンダーが掲載されています。絶対のお薦めは、やはり“花より団子”ならぬ自家製の名物“くるみおはぎ”(今のところ、我がイチオシの“上田グルメ”です)。それ故、せっかく来られて拝観だけで帰られては、“勿体ない!”の一言。ただ、法事等で対応出来ない日もあるそうですので、事前に電話予約をされてから行かれた方が良いでしょう。
“花も団子も”、どちらも見事な“信州の鎌倉”塩田平の古刹前山寺です。

 せっかく塩田平まで来たので、生島足島神社にも参拝してから、一路松本へ。

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