カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
昨年、花の時期が過ぎていたためだろうと思いますが、半値に値引き販売されていたので買った、ミニ盆栽とも言えそうなボケの小鉢。
一本の木に紅白の花が咲く「東洋錦」という種類。この東洋錦は赤、白、そして白地に赤の絞りと咲き分けするボケの代表品種で、ボケは大正時代にブームが起こり、その時にこの東洋錦など“花ボケ”と呼ばれる様々な品種が生み出されたのだそうです。

ボケは昨年伸びた枝(二年枝)には花が咲かないそうです。リンゴも二年枝は実が大きくならないので、他の枝に養分が回る様に花を全部取ってしまいますが(摘花)、ボケも同様に三年目以降でないと使えない様です。
因みに、漢字では木瓜と書くボケはリンゴと同じバラ科の植物で、それぞれボケ属、リンゴ属と同じ科でも属が異なります。
品種改良を繰り返したリンゴ程ではないかもしれませんが、バラ科なので病害虫には弱いのかもしれません。でも鉢植えで室内に置いているので、庭植え程は気にする必要はないかもしれませんが・・・。
秋になって葉が落ち、伸びた枝の中で3年目に花を付けさせたい枝以外は剪定で切り戻して、冬の間も土が乾かぬよう定期的に水を遣りながら部屋の中で管理して、早春にまた花が咲くのを楽しみに待っていました。


3月中旬、一輪も花が咲かないまま葉が芽吹き始めました。そして、そのまま葉だけが次々に開いて来て、新しい枝やひこばえ(蘖)も伸びて来たので、他の枝に養分が回る様にとひこばえは切り落としました。

『ボケは適度な寒さで花付きを良くすることが必要です。適度な寒さにさらすことで花付きを良くするのです。ボケは陽樹ですので、なるべく日に当てて夏の間は枝を伸ばし放題にします。そうやって来春の花芽を定着させ、葉が落ちたところで、花芽が表に出るように剪定をして春を待ちます。』
とのこと。
どうやらボケは、冬の間に或る程度の寒さに当たらないと花が咲かないのです。また、我が家の様にずっと室内に置いて置かずに、ちゃんと戸外に鉢を置いていたとしても、もしも花芽が膨らむ前に家の中などに取り込んでしまうと、逆に花が咲かないなどの弊害が出てきてしまうのだそうです。
知りませんでした。どうやら植物も、“温室育ち”ではちゃんと育たない・・・ということなのでしょう。

サクラが開花するという現象には、春の暖かさに反応して花が咲くというために、必ず冬の寒さを過ごさせることが必要です。
サクラは前年の夏頃に翌春に咲く花芽を形成し、休眠状態に入ります。秋から冬にかけて低温(氷点下の様な余り低い温度ではなく、 5℃前後と云われています)に或る一定期間さらされると、休眠状態から覚めます。これを「休眠打破」と呼び、この「休眠打破」の後に春先の気温の上昇に合わせて花芽が発育して開花に至るのですが、それは「休眠打破」以降の期間における気温の積算値が一定の基準を超えると開花すると予測する経験則、「600℃の法則」や「400℃の法則」などが一般的には知られています。
ボケにはそうした経験則的な記述は見当たりませんでしたが、ボケも「冬の寒さ」を経験することが、春を迎えるために必ず必要なのだと知りました。
ですので、今年はしっかりと冬の寒さも経験させて、来年こそはまたキレイな花を見たいと思います。
戸建てに住んでいた時に、自分で張って作庭した15坪の芝生ガーデンを含め、奥さまと二人で丹精込めて世話して来た“庭”の中で、特に奥さまが一生懸命丹精込めて毎年世話をしたのが、零れ種で60株にまで増えたクリスマスローズでした。













これまで何度もご紹介してきた、15年以上奥さまが大切に育てている我が家の蘭のシンビジウム3鉢。
株が増えすぎて鉢が狭くなってしまって、それに鉢が耐え切れずにひび割れが入って来ていたり、或いは枯れた株も出てきていたりしたので、戸建てに住んでいた時に庭のメンテナンスを毎年春秋の二回お願いしていた同級生の経営する園芸店「ナカツタヤ」に頼んで、一昨年増え過ぎた株と鉢の更新をお願いしました。
奥さまに依ると、それぞれの株には寿命があって、花を何年か咲かせるとその株は寿命を終えて枯れ、次の新しい株にバトンタッチして行きながら全体に成長していくそうなのですが、将来を見越して古い株を取って新しい株を残して、全体をダウンサイズしていただいたのです。
その結果、素人目には「やり過ぎでは?」と思えるほど大分スッキリしたので、昨年は花は咲かないだろうと思っていたのですが、それぞれ僅か一本ではありましたが、二鉢から花芽が出て来たのです。ミルキーウェイも、たった一輪ですが、しっかりと咲いてくれました。
シンビジウムは例年だと12月前後に花芽が顔を出し、12月末から1月くらいに咲き始め、長い時は6月になるまで半年近くも咲いています。
東京で開催される「世界らん展」に毎年ブースを出展するという華道家の假屋崎省吾氏曰く、
『一般的に蘭は高価というイメージがあるが、咲いている期間がとても長いので、その期間の日数で割れば、花が楽しめる一日当たりのコストで考えると、むしろ他の花よりも安くなる位コスパが良い!』
まさにその通りなのです。
さて今年は、ミルキーウェイはこれまでも隔年で咲いていたので、ダウンサイズした昨年、僅か一輪でしたが花を付けてくれたので今年は花芽はありませんでした。他のシンビジウムでは、一鉢だけしかも一本だけでしたが立派な花芽が伸びて来て、全部で16個ものたくさんの蕾を付けてくれました。
途中、花芽が折れないように支柱で支えるために、中に針金が入っている結束紐で括り付ける際、過って先端部分の花芽を折ってしまいました。

残りの蕾は順調に成長し、2月3日に最初の蕾が開花。そして13日には満開を迎えました。

華道家の假屋崎さんの言われる通り、これからまだ先、6月頃まで咲き続けて、私たちの目を楽しませてくれることと思います。
そして栄養を蓄えて、来年はもっと多くの花芽が出て来ることと、ミルキーウェイも来年は絶対に花芽を付けてくれる様にと願っています。
以前ご紹介したインテリアグリーンとしての観葉植物のミニ鉢植え。ガジュマル、パキラ、コーヒー、クチナシ、そしてアジアンタム。
毎朝の水やりがささやかなルーティーンではあるのですが、買って来た時と比べ随分大きく成長したので、ここで少し大きめの鉢に植え替えてあげることにしました。

そこで幾つか大手のホームセンターの園芸用品売り場を見て回ったのですが、別に値段は高くても構わないのですが、これといってピンとくる鉢は見当たりません。
そこで諦め掛けたのですが、すぐ近くの100均ショップもついでに覗いてみることにしました。すると、ホームセンターに在った様な如何にも安物のプラスチックという風な植木鉢ではなく、むしろオシャレで品の良い感じの鉢が並んでいて(さすがに大きな鉢は100均にはありませんでしたが)、その中から良さそうな鉢を二つ購入しました。
一方で、100均ショップには観葉植物用の土は種類が少なかったので、またホームセンターに戻って、酵素入りの観葉植物用の土を2ℓの袋で購入しました(これでも多いくらいですが、2ℓが最小でした)。


クチナシは8㎝から10㎝、パキラは7㎝の丸い鉢から一辺が9㎝角の四角い鉢にそれぞれ一回りから二回り大きな鉢に変更です。
クチナシは枝も随分伸び、根本から新しい芽も伸びて随分窮屈そうです。そこで鉢から土が付いたまま株毎抜いて、竹串で少し伸びて固まった根をほぐします。そして植え直す鉢の真ん中に移して、周りに少しずつ観葉植物用の土を注いで、最後に株がぐらぐらしない様に土の表面を突き固め、更に土を補充して平らにならしました。
パキラは、挿し木栽培で育てたと思われる本当に小さな5sm足らずの苗を買って来て、自分で鉢に赤玉土を入れて育てたモノ。小さかった枝葉はすくすくと成長し、何本もの新しい枝葉を伸ばして5倍にも10倍にも成長しましたので、もっと大きな鉢に今回も赤玉土で補充して植え直しました。


そして他のガジュマルやコーヒーの鉢と併せて、また成長して窮屈そうになったら、更に大きめの鉢に植え直してあげようと思います。
暑い日が続いたとはいえ、さすがに9月に入ると夏野菜も目に見えて日に日に衰えて来て、キュウリもミニトマトもシーズン終了といったところ。ナスは秋になっても収穫出来るかもしれませんし、青紫蘇やバジルはまだまだ元気なので霜が降りるまでは大丈夫ですが・・・。
今年二年ぶりに取り組んだ夏野菜のプランター栽培。5月末に一週間旅行不在が予定されていたため植えたのが戻って来てからでしたので、少し遅すぎた嫌いはあるのですが、それでも一昨年は特にキュウリなど「花は咲けども・・・」で全然実にならなかったのが、今年は途中で気が付いて追肥を定期的にした結果、キュウリもミニトマトも、ナスも一応収穫することが出来ました。
しかし、反省としては欲張ってプランターに苗を植え過ぎてしまったことでしょうか。もう少し余裕を持たせるべく、来シーズンはもう一つプランターを増やそうと思います。

そこで、青紫蘇は秋口まで利用出来るように、大きな株の延びた茎をそれぞれ切り詰め、小さな枝葉の芽がまた伸びて来るようにしました。こうすることで、成長してコワくなった葉ではなく、また柔らかな葉が新しく茂ってきます。そして、最後は花を咲かせ結実させて、今度はその実をちゃんと摘んで取って置いて春になったらプランターに植えたいと思いますし、たくさん取れるでしょうから、今夏アパートから引っ越して、戸建てに暮らす次女の家にも春になったら家内に持って行ってもらうことにします。

ただ、バジルはせいぜい使うのはその程度なので、たった一株の苗ですが、こんもりと茂って勿体無いので、家内が久しぶりにジュノベーゼソースを作ることになりました。
以前一戸建ての時は、ハーブガーデンでバジルは3株栽培していたこともあり、霜に当たるとバジルの葉は黒く変色して枯れてしまいますので、降霜前に葉を全部摘んでジュノベーゼソースやレンジを使って乾燥バジルを作ったりしていました。ただ、乾燥バジルは結果として余り使い道が無く、数年前に作ったのがまだ使い切れていません。
そこで、今回は一株だけですので、次女のリクエストで、ジュノベーゼソースを作って娘の家に家内が持って行くことになりました。


霜が降るのにはまだまだ時間がありますので、4本程あった株立ちの中で、一番細い一本だけはまだピザやパスタに使う様に残し、残りの太い3本を全て摘み取ることにしました。
傷んだ葉と花芽を取り除き、小さな葉っぱも丁寧に摘み取った結果、ボールに山盛りになるくらいありました。
家内が丁寧に水洗いして、キッチンペーパーを何枚か拡げ、その上に葉を敷いて水気を取り、多少乾いたところでバジルの葉はたくさんあるので一度では無理で何回かに分け、松の実、にんにく、エクストラバージンオリーブオイルを加えて、ミキサーにかけて攪拌します。
