カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 12月に購入した二代目のメリタのコーヒーメーカー、ノアプラス。
後継モデルのノアプラスは保温機能のステンレスポットの蓋の部分が改良されました。その際、第2050話でご紹介した通り、

『メリタのコーヒーメーカーは、ノアプラスという製品で2021年に発売されたモデルですので最新ではありませんが現行モデルで、価格帯的に見ると、今まで使っていたメリタの機種の後継モデルの筈。勿論ペーパーフィルター方式で、容量が700mlでカップ2~5杯分。ポットは保温性に優れたステンレス製の真空二重構造。カルキ除去機能はありませんが、新たに蒸らし機能が付いていて、何よりもワンタッチ式の蓋に改善されて液漏れがしにくく、また蓋を分解して内部を掃除することが可能なので、前回の様な蓋の内部にコーヒー滓が詰まることを防げることが一番のポイントです。
今まで10年間使っていたメリタの旧モデルは、ポットは同じステンレス製なので保温性はあったのですが、フィルター部分はプラスチックだったのが、新しいモデルではこちらも外側がステンレス製に変更されています。
最大の改善点の蓋の部分。内部が分解出来て洗えるようになったのが耐久性の面でも一番のポイントかもしれませんが、蓋がこれまでは回して嵌める方式で結構力尽くで締めなければならず、また注ぎ口のゴムのパッキンの装着も何となく調整が微妙で、質実剛健ながら高品質な機能性といったドイツ製品のイメージからすると、10年持ったのですから確かに耐久性はともかくとして、造作は意外に大雑把で“原始的”に感じていたのですが、さすがに今回は10年も経っているので、新モデルはかなり改善されてスマートになっている点が個人的には一番のメリットだと感じています。』
・・・の筈だったのですが、最初からだったかどうか記憶が定かではないのですが、初期の頃から蓋のプラスチック部分とステンレスの結合部分から液漏れがするのです。
 そこで、メリタの「お客様相談室」宛に状況を記載して問い合わせをしたところ、すぐに次の様な回答がありました(写真も撮ったのですが、相談室宛てのメールは文章だけで写真添付は出来ませんでした)。
『ポットからの液だれについて
 ポットには仕様上つなぎ目(溝)がございますが、この溝はポットの内部とは連結しておりません。
 このため、内部のコーヒーが隙間から漏れることは、通常は構造上発生致しません。
 ポットを傾けたときにポット本体を伝って流れたコーヒーや、洗った際のお水がポットの溝に溜まると、
 次にご使用になられたときに、透明の液体やコーヒー色の液体が隙間から漏れてくることがございます。
 ポットを洗浄後に、縦に伏せず、横に寝かせて水を切っていただくことで解消される場合がございます。
 洗浄後、横に寝かせて乾燥後、内部に残った水分を拭き上げてのご使用をお試しくださいませ。
 不具合や劣化により漏れてくることも考えられますが、お問合せのお客様の多くがこちらで解決するケースでございますので、ぜひ一度ご確認ください。
 なお、お取扱説明書にも記載のございます通り、すすぐ際、ポットの外装に水をかけて洗ったり、ポット本体をお水に浸す(洗いタライにつけるなど)は避けていただきます様お願い申し上げます。
 ポットのステンレスとプラスチックの隙間にお水が浸水してしまいますと、上記の症状が出ることがございます。 
■ポット蓋裏のパッキンについて
 ポットの蓋の裏にはパッキンがついておりますが、以下の場合、コーヒーがポット内に適切に入らずに蓋から漏れてくることがございます。
 ・パッキンの表裏が逆になっている
 ・パッキンが装着されていない(紛失している)
 ・パッキンが軸からずれている等、しっかりと装着されていない
 ・パッキンが劣化や食洗器、ハイター、熱湯等の使用で硬化している。
パッキンの装着手順や、ご使用上のご注意点につきましては、付属の取扱説明書にてご確認をお願いいたします。
■ポットの装着について
誠に恐れ入りますが、SKT-55(ノアプラス)は、「ポットを最後に」装着いただくのが正しい手順です。
弊社のコーヒーメーカーは、ポットの蓋が、内部フィルターのしずく漏れ防止弁を押し上げて、弁が開きコーヒーが落ちる仕組みです。
このため、ポットが本体にセット(最初から置いてある)された状態で内部フィルターを装着/粉を入れるなどを行うと、弁の開閉が正しく行われず、ポットを外したときにコーヒーが垂れてくることがございます。
ポットは「内部フィルターをセット、粉をいれた後、最後に」本体にセットしてください。
(作り始める前に、必ず先に一度、本体からポットを外してください。内部フィルターをセットし、ペーパーを敷いて粉をいれた後、一番最後にポットを本体に置いてお試しくださいませ)
なお、ポットは通常、開封直後(購入日から7日以内)の初期不良等を除き、ご購入から1年以内の場合でもメーカー保証の対象外でございます。
お手数をおかけいたしますが、まずは、上記の点についてご確認をお願いいたします。』
 説明にある通り『開封直後(購入日から7日以内)の初期不良等を除き、ご購入から1年以内の場合でもメーカー保証の対象外』とのことですので、最初から液漏れ状態が続いていたとはいえ、既にもう半年近くも経っていますし、最初からだったというその状態を証明することも出来ません。
ただ、不満を感じていた先代モデルの蓋の部分がこの二代目で改善されたと評価していただけに、もしこうした状況が発生しているとすれば、メーカーに勤務していた身からすると大いに気になるところですので、念のため回答メールに
その液漏れ状態の写真を添付してお送りしましたが、その後“なしの礫”で
一ヶ月以上経ったので、再度「お客様相談室」宛てにその旨連絡したところ、回答メールは送信専用で、そのメールへは返信不能とのこと。
そこで今回ご案内いただいたメール送信先に再度写真を添付してお送りしたとこと、すぐに回答があり、
『以前ご案内した①ポットを横に寝かせて水切り、②ポット蓋裏パッキンの向き確認、③ポットの装着タイミングをご確認いただいても改善なく、添付画像の状態になるということでしたら通常の状態ではないため、ポット現品を弊社にお送りいただき、点検をさせていただけませんでしょうか』
とのこと。
しかし、その①~③のどの状態でも無かったので、もしダメなら新たにポットだけ買い替えたい旨を記載して、案内頂いたテクニカルセンターへお送りしました。すると送付した翌々日に返送されて来たのです。
送付先のメリタのテクニカルセンターは千葉県の柏でしたので、輸送時間を考えると、到着したその日の内に即チェック、状態を見極め、即断即決でその日の内に返送されたことになります。
しかも開封してビックリ!送られて来たのは修理品ではなく、全くの新品でした。まさか新品に交換してくださったとは・・・!?
というのも、購入から半年以上も経っており、『開封直後(購入日から7日以内)の初期不良等を除き、ご購入から1年以内の場合でもメーカー保証の対象外』という条件もあり、仮に初期不良だったとしても、7日以内の初期不良を証明する術が購入側に無かっただけに予想外でした。もしかすると、修理のプロが見れば一目瞭然で、初期不良だと認識が出来たのかもしれません。しかしそうは言っても、ユーザーからすると今回の対応には感謝しかありませんでした。
早速、お客様相談室宛てに迅速な対応と思いがけぬ新品への交換のお礼の言葉と、担当頂いて丁寧なお詫びの文書(それが例え定型文だとしても)まで一緒に送ってくださった、今回の修理担当の方への感謝の伝言も併せてお送りしました。
 正直、個人的には交換を期待したというより、修理して貰えればそれで良かったのと、何より製造段階の不良であれば製造現場へのフィードバックが今後の改善への参考になるだろうという、メーカー出身者の思いもあったのですが、予想以上の迅速かつ丁寧な対応を頂き、今回のメリタジャパンの姿勢を大いに感謝した次第です。
ありがとうございました。 “ Well Done!Melitta.”
【追記】
交換いただいたポット。驚く程の全くの別物で、液漏れが全然しないのはいうまでもありません。

 今の信州は東京のキー局の系列の地方局があり、民放の番組の殆どは視聴できる中で、唯一放送されていないのがテレ東、昔のテレビ東京です。
ただ、テレ東の番組でも、例えば「開運!なんでも探偵団」の様な全国的な人気番組は、地元のローカル局が数週間遅れにはなりますが放送時間を変えて放送していますし、今ではTVerで視聴することも可能です。
そうした中で、私もTVerやBSテレ東などで「アド街っく天国」や「孤独のグルメ」、また「ワカコ酒」などを楽しんで視聴しています。

 30周年を迎えたという「出没!アド街っく天国」は、首都圏のみならず軽井沢や松本など信州の観光地も何度か取り上げられていて、娘たちが住んでいる(いた)街などが取り上げられた時は勿論ですが、行ったことの無い街でも、その街の魅力を知ることが出来るので、東京のみならず首都圏の街もいつか旅行などで行った時の参考として、ナルホドと感じる山田五郎さんのウンチクを含めて毎回楽しんでいます。
その中での個人的なお気に入りは、ベスト3直前に放送される、その街の一日を100枚の映像で切り取った「アド街 百景」と、その映像のBGMとして流れる、“街の宣伝部長”三代目MCのイノッチこと井ノ原快彥氏の作詞作曲した「あの街この街」。
これは30周年の1500回放送記念に作られた曲ということですが、何ともホンワカした心温まる内容の優しさが感じられる曲で、聴いていると何だかほっこりします。
朝街が目覚めて動き出す夜明けから深夜街の灯りが落ちて眠りに就くまでの、何気ないその街の切り取られた日常の様々な風景に、しみじみ「あぁ、日本てイイなぁ~」と毎回視る度に感じています。
 ご近所さん同士の人と人との触れあい。近くの公園や路地で遊ぶ子供たち。
 「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」・・・
その街角で毎日繰り返されているだろう、何気ない風景と当たり前の日常。
そんな風景が感じられる、ほっこりするとてもイイ曲だと思います。
(検索しても歌詞が見当たらなかったため、YouTubeを何度も繰り返し見ながら文字起こしをしたので、もしかすると間違っているかもしれません)

『 ここはどこなのか?
  初めての駅、見も知らぬ街
  ドラネコは言う 「まずはちょっと散歩してみな 」

  迷い込んだ路地裏の隅の 植木だらけのどんつきを
  カメラに収めるその瞬間 太陽がレンズを弾いた

  そうさ、あの街にも  ほらね、この街にも
  人々の暮らしがあるわけで
  「ただいま、(お帰り)、夕飯は何? 」

  そうね、あの人にも  ほらね、その人にも
  守りたい誰かがいるんだな
  「そんじゃね、おやすみ、また明日」  』

 きっと路地裏や小さな街の公園で駆け回ったりして、日が暮れるまで遊び回っていた子供たちが、夕暮れになって「じゃあね!」と友達と別れて、「お腹空いたぁー!」と駆けて家に戻って来た様な風景・・・。
途中出会った近所のおばちゃんやおじちゃんと交わす挨拶。
 「宿題ちゃんとやったんかぁ?」 
 「うん、大丈夫!ご飯食べてからやるからー」
こうした何気ない日常が、当たり前に繰り返されることの大切さと幸福・・・。

 30周年記念として、番組初という調布での生収録も行われた中で、最後は番組30周年を記念して、井ノ原さんが手がけた楽曲「あの街この街」の生演奏&生歌唱が披露された中で、山田五郎さんが多分ご自分のエレキギターで特徴あるフレーズを見事に生演奏されたのには驚いたのですが、イヤイヤさすが、お見事でした。
 そしてもう一曲は、朝ドラ「ばけばけ」の主題歌、夫婦のフォークデュオのハンバートハンバートが歌う「笑ったり転んだり」。
 「世の中色々あるけど、ま、散歩でもしましょうか」・・・と、力が抜けててイイ。この脱力感が素晴らしい・・・。
もう色々書かれているので何を今更なのですが、知る人ぞ知るグループだったのかもしれませんが、唯一付記するとしたら、それは彼らに主題歌作曲をオファーしたNHK大阪のスタッフの慧眼ではないでしょうか。
 「エライ!」

 “世界のマエストロ”オザワ・セイジ氏亡き後、その後を継ぐのは通称“ヤマカズ”山田和樹氏がその筆頭に挙がるといっても決して過言では無いでしょう(続くのは、沖澤のどか女史でしょうか・・・)。
あのサイモン・ラトルが率いて名を挙げたバーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任し、ここで更に2028/2029年シーズンまでの任期延長が発表される蜜月ぶり。そして昨年は、アメリカのメジャーオケであるシカゴSO 、NYフィル、そして今年は遂に“世界の”BPOの定期にもデビュー。
藝大時代には同窓生と、あの“のだめ”のSオケを彷彿させるかの様に、当時は学内のアマオケとして現在の横浜シンフォニエッタを立ち上げ、そして何より個人的に注目したのが、大先輩のマエストロ故岩城宏之氏の様に東京混声合唱団の音楽監督を引き受けたこと・・・。オーケストラよりも注目度の低い合唱団の指揮をしてくれたことが、嘗ての合唱経験者としては本当に(部外者ながら)感心しました。

 その、今や“世界のヤマカズ”が、60周年を迎えたTV朝日の長寿番組『題名のない音楽会』の特別企画「未来オーケストラ」の指揮をし、その練習風景が放送されたのですが、それが本当に素晴らしい内容で、一つのドキュメンタリーとしても出色の出来でした。
弦楽器、管楽器、打楽器、全ての楽器奏者はオーディションで全国から選抜された、小学生から大学1年生まで104人の子供たち。
公式H/Pに依れば、
『18歳以下の子どもたちに「音楽の楽しさ」「共に演奏する喜び」を届けるべく立ち上がったこのオーケストラは、山田和樹によるオーディションを経て、今回初めての全体練習を迎えます。山田和樹がどのように彼らと対峙し、何を考え、何を伝えるのか』
二週に亘り放送されたオーケストラ全体での練習風景。第一回目の放送を知らず、最後の10数分だったでしょうか、途中から視聴したのですが、思わず引き込まれてしまいました。
マエストロは、子供たちに、自分自身の個性を出すこと、お互いを聴き合うこと、先を読むことなどの大切さを、子供たちに分かり易いマエストロ自身の“ことば”、表現で伝えていきます。すると、その言葉がまるで乾いた大地に沁み込む雨の様に彼等に伝わって、子供たちの音が、表情が目に見えてどんどん変わっていくのです。

 “世界のヤマカズ”から、結成後半年間に亘る指導を受け、第3週目の放送で、東京藝大奏楽堂での本番を迎えた未来オーケストラ。
真剣そのものの目をキラキラと輝かせて、しかも本当に楽しそうに演奏する子供たち。
それにしても、全員何てイイ顔をしているんだろう。中には、1stヴァイオリンとチェロのフォアシュピーラーの席で演奏する子は(チェロの子などは半ズボンでしたし)、どう見ても小学生としか思えないのですが、本当に真剣そうに、でも本当に楽しそうにニコニコと演奏しているのです。もしかすると、いつのまにか孫を見るジイジの眼の様になっていたにしても、今まで聴いた中で、恐らく一番“視覚的に”感動したオーケストラ演奏だったと思います。
1stヴァイオリンなどの弦楽器だけでなく、木管も、ホルンを始めとする金管も、そして打楽器も、どの楽器も皆真剣に且つ本当に楽しそうに演奏しています。しかも音も実に素晴らしい!ホルンなんて本当に柔らかい音色で奏でていて、時に気の抜けている様な下手なプロオケより上手い!そして、何より「音楽って、本当に音を楽しむんだ」ということを、改めて実感させられた気がしました。

 “世界のヤマカズ”と未来オーケストラの子供たちに、ブラーヴォ!本当に感動しました。思わず、画面の子供たちに向かって拍手をしていました。

 NYに暮らす長女からLINEで問い合わせがありました。
 「ドヴォルザークの7番とブルックナーの5番、聴きに行こうかと思うんだけど、どっちがおススメ?」
そこで、個人的な印象で二つの交響曲のことを説明し返信したのですが、聴きに行くのはきっとニューヨーク・フィルなのでしょう。
 「イイなぁ~、ニューヨーク・フィルがいつでも聴けるなんて・・・。」
と羨ましくて溜め息が出ました。
もし東京に居れば、別に来日する海外の有名オケに高いチケットを買って行かずとも、安いB席やC席のチケットでも良いので、読響やN響、都響といった国内のメジャーオーケストラを、聴きたい曲目や指揮者、独奏者で選んでいつでも聴きに行くことが出来ます。
しかし都会と地方との“文化格差”は大きく、“楽都”とも云われ田舎の地方都市としては比較的恵まれている松本であっても、なかなか「これは!」という演奏会はそうそうあるものではありません。

・・・という状況の中で聴きたかった演奏会が、12月7日に松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール。地元での通称“音文”)で開催された東京混声合唱団の松本公演でした。
因みに今回の松本公演の指揮者が、当初予定されていた沖澤のどか女史が出産直後ということもあってキャンセルになり、東混のConductor in residenceの水戸博之氏に代わってしまったのが松本市民としてはちょっぴり残念ではありましたが、オメデタ直後では致し方ありません。むしろ出産を控えた中で、良くぞ8月のOMFでSKOを、しかも予定された指揮者の急な降板のためのブラ1&2の代役も含めて振ったと感心するばかりです(どうぞ、お大事に!)
 東京混声合唱団(The Philharmonic Chorus of Tokyo)、略称東混は、1956年に田中信昭氏をはじめとする東京藝術大学声楽科の卒業生20数名によって結成された、日本有数のプロ合唱団です。
今年の9月に96歳で死去された桂冠指揮者の田中信昭氏は、亡くなる直前の8月まで東混の指揮台に立たれ、またこれまで多くのアマチュア合唱団の指導もするなど、我が国の合唱指揮の第一人者であり続けた、まさに合唱界の重鎮でした。
そして、東混といえば既に250曲を超えるという委嘱曲が有名で、その中には合唱曲の定番レパートリーとして、私も高校や大学の学生時代に合唱団で歌った混声合唱組曲で、佐藤眞作曲「蔵王」や「旅」、「大地讃頌」が終曲のカンタータ「土の歌」、そして高田三郎「わたしの願い」や中田喜直「海の構図」など、今でもアマチュア合唱団に歌い継がれる多くの合唱曲もその中に含まれています。
因みに、日本を代表する合唱団として海外公演も何度もしている東混の英語表記がMixed Chorusではなく、ベルリンフィルやNYフィルなどオーケストラに使われるPhilharmonicが用いられているのが少々気になったのですが、Philharmonicには「音楽愛好家」という意味もあるのだそうで、“音楽を専門とする人たちによる合唱団”ということで、結成当時(1956年は私メの産まれた年!)はまだ珍しかったであろうプロの合唱団としての、云わば“設立趣意書”であろうと勝手に理解し納得した次第。
 当日のプログラムは、第一部「オルガンとともに」と題して、最初にパイプオルガンのあるこの音文ホールに相応しくということで、音文のホールオルガニストを務める山田由希子さんがクリスマスに相応しいクロード=ベニーニュ・バルバトルの4つのノエル変奏曲第2番「偉大なる神、汝の慈しみ」という壮麗なオルガン曲で幕開けです。
この日のステージの進行は、東混の事務局長の秋島さんが手慣れた感じで曲目紹介を含め担当されました。因みに、東混の松本への来演を知ったのを切っ掛けに時々見る様になった、YouTubeの「東混日記」。その撮影編集を担当されている村上さんのお姿が見えませんので、残念ながら東混のYouTubeでは今回の公演は取り上げて貰えないかもしれません・・・。
さて、続いて東混の団員がステージに現れての合唱は、クリスマスに相応しい曲をとのことで、そのままオルガン伴奏で、お馴染みの「主よ、人の望みの喜びよ」と「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。そして、ピアノ伴奏も加わって、マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から「復活祭の合唱」。
今回の演奏会を「松本公演」と銘打ってある通り、この日の東混は全部で26名とほぼフルメンバーでの来演(コンマスのソプラノ松崎さんは所用か、姿が見えませんでした)。さすがは全員が藝大声楽科を始めとする音大出のメンバーで、オペラのソリストも務められる様なプロの声楽家の皆さんですので、26名の声量はその人数の倍、否三倍以上のアマチュア合唱団のそれに匹敵します。しかし何と言っても一番の魅力は、その声量の豊かさではなく、むしろ最弱音のppp(ピアニッシシモ)です。響きの良いこの音文ホールの天井から、まさにハーモニーが静かに降り注いで来るかの如き美しさ。そして絶対音感をお持ちの筈のプロの方々ですのでむしろ当たり前なのですが、学生時代に合唱をやっていた身からすると、途中からピアノが入って来ても全くピッチがずれていないのに何度も感動してしまいました。

 続いての第二部が「東京混声合唱団が送るシアターピース」として、東混の1973年の委嘱作である柴田南雄の「追分節考」。まさに東混の十八番とも言って良い難曲で、一人一人がプロの声楽家である東混だからこそ歌える曲であり、殆どのアマチュア合唱団では演奏困難です(決して自分たちだけの自己満足ではなく、聴衆にチケット代金を払って聴いて貰える水準として演奏するのは)。
この曲は指揮者がその場で考えて掲げる和声や旋律、歌い手などを示す数字や文字に合わせて即興的に組み合わされていくのですが、男声は馬子としてステージではなく、ホールの中を歩きながら歌いながら歩いて行きます。そしてそこに尺八も馬子と一緒に演奏に加わります。この日もいつも東混の「追分節考」で海外公演含め共演されている尺八演奏家(関一郎氏)だそうです。
その意味では700席という音文はホール全体を響かせられるので、「追分節考」演奏には相応しいホールなのかもしれません。しかも大元の「信濃追分」の舞台である、この信州の地で演奏することに意義があるとのことでした。YouTubeで鑑賞出来る「東混オールスターズ」コンサートでは、ロンドンから音楽監督である“ヤマカズ”こと山田和樹氏がPC経由で指揮をしていましたが、今回初めて生での演奏を聴くことが出来ました。会場の通路を馬子に扮した男声陣が練り歩くかの様に歌うので、恐らく聴衆一人一人の席で聴く歌声の強弱が違うであろうこの曲の、会場で聴く生演奏の面白さと共にプロの合唱団の凄さを改めて実感した次第。
 休憩を挟んで、第三部が「クリスマスから春へ 東京混声合唱団が送る、この時期に聴きたい名曲集」として、讃美歌が二曲、そしてお馴染みのクリスマスソングが二曲、そして「雪のふるまちを」などの愛唱曲に続いて、これも東混の2022年の委嘱作という土田英介「混声合唱、ピアノのための3つの小品」。初演の定演に続いて今回が二度目の演奏ということもあって、客席には作曲者ご本人も来られていました。
また、讃美歌でソロを歌われたのが、山形村生まれで松本蟻ケ崎高校出身というアルトの小林裕美さん。司会の秋島事務局長曰く、彼女にとって子供の頃から慣れ親しんだこの音文での、故郷松本への待ち焦がれた凱旋公演がこの日漸く叶ったとのこと。客席から一際大きな拍手が小林さんのソロに送られました。
安曇野縁の「早春賦」と武満徹編曲で日本古謡の「さくら」。そして、アンコールは武満徹の曲から東混ではお馴染みの「小さな空」と、初めて聴いた谷川俊太郎が作詞したという「MI・YO・TA」という小品。
「小さな空」は東混のYouTubeでも聴くことが出来ますが、アンコールの2曲目で「これが本当に最後です」と言って歌われたこの曲は初めて聴く曲でした。
その「ミヨタ」という“不思議な”題名に惹かれてネットで調べてみました。すると、ミヨタとは信州の軽井沢の隣の御代田町のことだったのです。そこに武満徹氏の山荘があって、そこで氏が何曲も作曲したのだと知りました。
そして更に調べてみると、御代田町のサイトの中に、次の様な記事を見つけました。少し長くなりますが、以下抜粋にて引用させていただきます。
『その曲は武満氏が、作曲家「黛 敏郎」氏のアシスタントをつとめていた時の作品で、悲恋のメロドラマのワンシーンで使用するためのBGMとして書き上げたそうです。
武満氏の生前にこの楽曲が世に出ることはありませんでしたが、彼の葬儀の折、黛氏がその曲について「余りに素晴らしいので映画に使うのが勿体なくて、ひそかに私が使わずにとっておいたものです。私はあらゆる音楽を通じてこれほど哀しい曲を知りません。いうならば哀しみの表現の極致といえるでしょう。」と弔辞で語り、二人しか知らないこのメロディを何度も口ずさみ霊前に捧げました。
そしてのちに、この9小節からなる旋律に谷川俊太郎氏が詞をつけ「MI・YO・TA」を誕生させます。
「MI・YO・TA」は武満氏が20代で作曲をした大人の憂いを感じさせる作品ですが、今、御代田町内で少年少女合唱団が歌い継いでいます。』
知りませんでした。初めて聴いて「イイ曲だなぁ・・・」と感動し、このブログを書くにあたって後日ネットで調べた結果、この日の選曲がわざわざ「松本公演」と掲げたことをふまえたであろう、なかなかの深慮遠謀なるプログラム構成で、「追分節考」や「早春賦」だけではなく、当日のアンコールに選ばれた二曲とも信州に縁があったことを知りました(YouTubeで沼尻竜典介指揮で東混の歌う「MI・YO・TA」を聴くことが出来ます)。

 2曲のアンコールが終わっても鳴り止まない暖かな拍手に、団員の皆さんは手を振りながら袖に下がって行かれました。
 「プロの合唱団て、凄いなぁ・・・。」
そんな感動とアンコールの素敵な曲の余韻とで、とても暖かな気持ちでホールを出ると外は雪で真っ白。松本にしては少し早い雪ですが、クリスマスに因んだこの日の演奏会をまるで歓迎するかの様で、雪さえもこの日は少し暖かく感じました。

 前回ご紹介させて頂いた様に、PCのオーディオ面強化として購入したPC用のアクティブスピーカー Creative Pebble V2。
僅か3000円足らずでの音質強化や、その使い勝手には非常に満足していますが、前回も記載した様に、唯一の個人的不満は「スピーカーグリルが無いこと」・・・でした。

 終活に向けて実家と家を処分して、僅か100㎡の4LDKの狭いマンションへ引っ越すにあたり、設置面積が広くスペース効率の悪い長岡式の傑作バックロードホーンスピーカー「D-101スワンa」は泣く泣く手放してしまったのですが、シンガポール赴任時に自作したこのD-101スワンは、オリジナルではスピーカーグリルが無く、生まれてすぐ帯同した次女がよちよち歩くようになった時に、きっと音の出る部分が不思議だったのでしょう、スプーンで叩いてスピーカーユニットのコーン紙が凹んでしまいました。そのため、その後帰国した折、秋葉原で交換用にオリジナルのFOSTEXの10㎝フルレンジスピーカーユニットFE106Σとそれに適合するスピーカーグリルを購入し、その後マンションへの引っ越し時に手放すまでの25年間、我が家のメインスピーカーとしてずっとリビングに鎮座していました。
また、自作ではなく購入したスピーカー、40年以上も経った現在でもメインのKENWOODの前身時代のTORIO LS-202や、サブシステムのKEFのトールボーイCoda‐9もそれぞれ木枠をサランネットで覆ったスピーカーグリルが付いています。
こうしたスピーカーグリルは、スピーカーを保護して音質を維持するために使用される部材。 スピーカーユニットの音が出る部分を覆うことで、埃などからスピーカーユニットを保護することが出来き、結果としてスピーカー寿命を延ばすことができます。
一方、スピーカーグリルを外すメリットは、一般的には音質(特に高音域)がクリアになる、見た目がスマートになると云われています。
スピーカーのネットを通さずに直接スピーカーの音が耳に届くため、スピーカーグリルを装着している時よりも音がクリアに聞こえると云いますが、これは見た目も含めて、人の好み次第で好き嫌いが分かれます。しかも果たしてそれ程鋭敏な耳を持っているのかどうか・・・。少なくとも私自身は長女の様な絶対音感も持ち合わせていませんので、個人的にはスピーカーグリルがあった方が良いと思っており、先述の自分で取り付けた自作のスワンを始め、市販のスピーカーもスピーカーグリルを装着したまま音楽を聴いてきました。
むしろ私が一番気になるのは埃。長年外したままだと、特にスピーカーユニットのコーン紙などの振動板にハウスダストが溜まって経年劣化が進んでしまい、やがて音質面にも影響が出てしまいます。

 そこで、このCreative Pebble V2にもスピーカーグリルを装着しようと思うのですが、アクセサリーの中に純正のモノはありません。
スピーカーユニットの大きさに合わせてスピーカーグリルが色々市販されているのですが、これらは皆D-101スワンの時に秋葉原で購入したモノと同様に、自作するスピーカーの部材はシナ合板や集積材などの木製ですので、スピーカーグリルの丸い金属のフレーム枠に穴が開いていて、自作スピーカーの板材に木ねじで留めるタイプ。従って木製ではないCreative Pebbleには使えません。
色々探してみると、我が家のスピーカーもそうですが、純正の木枠のスピーカーグリルが経年劣化で穴が開いたり破れたりした場合などの修理用に、メッシュ状のサランネットも売られています。修理用にこれを購入して、スピーカーグリルの木枠に合わせてカットして自分で張り替えるのですが、云わばサッシの網戸修理と同じです。
ただスピーカーグリル用のサランネットはサイズが汎用で大きいので、
スピーカーユニットのドライバーが僅か2インチのCreative Pebbleには大き過ぎて無駄です。そこで代わりになるモノを探していたら・・・ありました!
それこそ、網戸修理用の補修シールです。これならDIY用のホームセンターだけでなく、100均ショップにも売っています。
Creative Pebbleの2インチのユニットのコーン(振動板)部分をカバーするには最低でも直径6㎝の円形サイズが必要なので、中に90×90サイズの3枚組の補修シールがあり、これを購入することにしました。
また調べて行く中で、ネット情報の中に同じく100均ショップで売られているメッシュケースを切ってスピーカーグリルとして代用したという記事があり、併せてこれも探して、白黒、大小色んな種類やサイズがあった中で、一番網目の細かかった黒のA4サイズを購入し、どちらか合う方で自作してみることにしました。
 


網戸補修シールは色がグレー、メッシュケースは黒。Creative Pebble V2はブラックを購入したので、色的には黒いメッシュケースの方が合いそうです。
そこで先ずメッシュケースをバラシて、円形の型紙に合わせてハサミで丸く裁断します。
ロゴやボリュームのツマミが隠れてしまわぬ様に楕円形に切り取り、裏面に両面テープ(後で外す場合もふまえ、ポスターなどに使う剝がせるタイプを使用)を出来るだけ細く切って、メッシュシート楕円の形に添って外周に貼り付けて、シールを剥がしてスピーカーに貼り付けて完成です。
因みに、面積上はA4サイズなら12枚取れそうですが、取り敢えず交換用の予備も含めて今回は半分の6枚分を切り取りました。
自宅に工具が揃っている訳では無く、ハサミ(子供たちが学校の家庭科で使った?手芸用バサミ)一つでの素人の手作業ですので(器用/不器用の個人差はありますが)、その出来栄えは決してキレイとは言えませんし、見栄えもあまり良くないかもしれませんが、少なくともスピーカーグリルとしての目的は一応果たせそうです。それに、経費は100均での購入価格が僅か220円で済みましたし、また誰に見せる訳でもありません・・・。
ですので、見た目はともかく目的は飽くまで実用性ということで、「まっ、イイかぁ!?」と自分自身にExcuseしておくことにします。

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