カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
長女が松本滞在中に行きたがっていた、養命酒が手掛ける新しい施設「くらすわの森」。
結局長女は時間が取れずに行けなかったのですが、そこで今後の参考に次女と孫たちを連れてトライアルで行ってみることにしました。
「くらすわの森」は養命酒の発祥の地、信州伊那谷の駒ヶ根に在る中央研究所と工場に隣接した体験型複合施設で、2024年10月にオープンしたばかりの新しい観光スポットです。
元々「くらすわ」は、最初の施設が2010年に諏訪湖畔に開設されたベーカリーやショップも併設されたオシャレな人気レストランで、諏訪に勤めていた頃は会社の食事会等も含め家族でも何度か利用したことがあり、次女夫婦が結婚後に見たいという訪湖花火を、確かその「くらすわ」の屋上の観覧席だったと思うのですが、事前にチケットを予約して見たこともありました。また2020年には「信毎メディアガーデン」にもテナントとして、「くらすわ」のダイニングが松本にも出店しています。
そんな「くらすわ」の大規模な複合施設が、今回新たに養命酒の駒ヶ根工場に新設された「くらすわの森」なのです。
(以下二枚の写真は紹介ページよりお借りしました)

「くらすわ」は、食を通じてすこやかなくらしを応援するライフスタイルブランド。創立100周年を迎えた養命酒製造株式会社の運営で、長野県を中心に4店舗を展開されています。この度、長野県駒ヶ根市にある工場を囲むようにさまざまなコンテンツを配した体験型複合施設「くらすわの森」がオープンしました。森の中を散策しながらこだわりのグルメやお買い物、体験を楽しむことができます。
ドーナツ型の「フォレストリング」は、真ん中の森を眺めながらフードやショッピングを楽しめる「くらすわの森」の中核施設です。ぐるりと囲うようにカフェやショップが配置されており、ベーカリーでは粉から丁寧に仕込んだ自家製のパンを毎日20種類以上焼き上げて販売されています。』とのこと。

場所は駒ヶ岳の麓にあって、数か所に分かれる駐車場も全部で450台と広く、平日に行ったので、施設に一番近いインフォメーション横の駐車場に停めることが出来ました。受付で園内のマップを頂いて出発です。
因みに、駒ヶ岳というのは木曽駒ヶ岳のことですが、伊那谷では「木曽」とは絶対に付けません。伊那谷では「木曽駒」と言うのはタブーであり、飽くまで「駒ヶ岳」なのです(千畳敷カールに登る「駒ヶ岳ロープウェイ」は、伊那谷側の駒ヶ根市にあります)。強いて言えば、中央アルプスと南アルプスに挟まれて、諏訪湖から流れ出る“暴れ天竜”が形成した伊那谷からは、木曽駒と甲斐駒の二つの駒ヶ岳が望めるので、従ってこの駒ヶ岳は「西駒」であり、甲斐駒を「東駒」と呼んで区別する場合もあります。
季節柄、この日は生憎先日降った雪がまだ残っていて、遊歩道などはぬかるんでいるため、子供向けのスライダーは休止中とのこと。園内には森の中にツリーハウスの様なライブラリーが在って、絵本を含め1000冊の本が揃っていて子供も楽しめるそうなので、新緑の季節や夏休みなどに森林浴を兼ねて遊歩道を歩いて子供連れでノンビリ楽しむのも良いかもしれません。




この建物は木製ではなく、内側がガラス張りの回廊が円形に巡っていて、その円形の建物内にカフェ、ベーカリー、ミートデリやマルシェなどのショップが併設されており、建物で囲まれたエリアは、中庭の様に林がそのまま残されているので、その木々の姿を眺めながらショッピングやグルメを楽しむことが出来ます。各店共通で利用ができるというイートインスペースも用意されていて、開放的なテラス席ではワンちゃんの同伴も可能だそうですが、実際テラスで食べておられたワンコ連れのご夫婦もいらっしゃいました。
一周ぐるりと巡りながら、ミートデリで朝食用の自家製ソーセージ、同じくベーカリーで朝食用のパン、そしてマルシェで地場の新鮮な野菜(懐かしいカーリーケールがあったのでサラダ用に)なども購入。

そうこうしている内に、まだ40分経っていませんでしたが、席が空いたらしくスマホに呼び出しがあったとのことで、買ったお土産等は私が車に運び、先に彼等は「弐の蔵」のレストランへ向かいました。

そこで皆でシェアすることにして、メインディッシュには「信州十四豚ロース やわらかローストポークステーキ」(3,200円)、「シラスと菜の花のオリーブオイルソースパスタレモンの香り」(2,900円)、「ピッツァ マルゲリータ」(2,800円)。そして、子供たちはKids(小学生以下対象)メニューから、「自分でトッピング キッズピザ(トッピングを体験できるミニサイズのピザセット))1,800円)と「野菜ビュッフェのみ」750円)をチョイスしました。
ポークソテーも柔らかで美味しかったのですが、個人的にこの中で一番良かったのは野菜ブッフェでした。何と言っても地場の新鮮な野菜が食べ放題。また選んだワサビドレッシングも美味。何度もおお替わりしてしまいました。またブッフェは野菜だけではなく、スープ(この日はカボチャのポタージュ)、出来立ての自家製モツァレラチーズやキノコのマリネ、また何種類かの自家製パンもあって、そのどれも美味しかったです。
個人的にはこちらのレストラン以外でも、ミートデリのホットドッグや、カフェのランチプレートも美味しそうでしたし、イートインスペースもしっかりあります。ただもしレストランで食事する場合は、先に予約してから買い物や森を散策した方が良いでしょう。


でも、もし今度来る時は小鳥の鳴き声でも聴きながら、木漏れ日の中を森の遊歩道を散策して、「森のライブラリー」やテラスのカフェで少しノンビリ出来れば・・・と思います。
信州版“餃子の王将”とでも云える、上諏訪発祥の「テンホウ」。
元々は「天宝 鶴の湯」という上諏訪温泉に在った小さな温泉旅館だったそうですが、大手の温泉旅館には太刀打ち出来ないことから、昭和31年に諏訪市末広で始めた飲食店「餃子菜館」がそのルーツとか。
創業年の昭和31年(1956年)は私たち夫婦二人共が生まれた年でもあるのですが、上諏訪出身の奥さまは子供の頃、その「餃子菜館」時代にも食べに行った記憶があるとか。
創業当時は餃子とチャーメン(炒めた麺)、タンメン(湯麺)などが主な商品で、昭和48年に社名を旅館の名前にあった「天宝」から取って「テンホウ」としたのだそうです(因みに、テンホウのマスコットキャラクターも旅館の名称からでしょう、鶴がデザインされています)。
その上諏訪発祥のテンホウは、今や諏訪・松本エリア中心に長野県下に33店舗を構え、県外に出たことがない地元の人の中には、テンホウを「王将」同様に全国チェーンと思っている人も多いとか・・・。
そんな地元民に愛されている、創業時からの八角を効かせた独特な餃子がイチオシのテンホウですが、では中華料理店かというと、中華丼はあっても(かたやきそばの餡を麺の代わりにご飯に掛けるだけなので)レバニラとか回鍋肉といった代表的な町中華のメニューは何故か皆無。なのに、駒ヶ根風のソースカツ丼があるという不可思議・・・。
ただ「餃子とラーメンの」とキャッチがついているので、独自メニューも含めて麺類はかなり豊富です。
前回(第1962話)は特製にんにくラーメン(760円)をご紹介したのですが、テンホウには他にも色々な麺類があります。その中で、私がこれまで食べたことがあるのは、醤油ラーメン、チャーメン、テンホウメン、おすすめ中華そば、濃厚中華そばとかたやきそば(皿うどん)です。

このチャーメン。漢字で書けば炒麺なのでしょうが、要するに塩焼きそばで、麺よりもむしろ野菜が野菜炒め並みにたくさん入っているので、それが多分に女性受けするのでしょう。シンプルですが野菜がシャキシャキしていて美味しい。途中で豆板醤や酢で味変させるのもおススメだそうですので、試してみました。


残念ながらリンガーハットが松本から全て撤退し、松本で長崎ちゃんぽんが食べられなくなってしまったので、初めて「テンホウメン」を頼んでみたのですが、確かに“風”であって、自分が知る長崎チャンポンではありませんでした。リンガーハットのチャンポンは、昔長崎に出張した時に「眼鏡橋」の近くの店で食べた様な、本場の長崎チャンポン独特のスープのコクを思い出させてくれるのですが、テンホウメンはスープの色は“らしく”ても味はあっさりし過ぎていてそれがありませんでした。


更にこれに豚骨系のコクを加えたのが「濃厚中華そば」(930円)。同じく厚切りチャーシューと味玉がトッピングされています。
因みに、テンホウのチャーシューは一本丸ごと各店舗でテイクアウト用に別売りされてもいますので、きっと自信作なのでしょう。


括弧して「皿うどん」と表示している通り、揚げた麺に餡が掛けられていて、これは上田や長野の町中華でポピュラーな餡掛けの固焼きそばと比べると、確かに長崎の皿うどんといっても決して過言ではありません。しかも、ウスターソースも(もしテーブルに置かれていなければ)ちゃんと一緒に運んで来てくれます。ただリンガーハットの皿うどんはパリパリに揚げられた細麺でしたが、テンホウのそれは中太麺が使われています。
ただ惜しむらくは、餡に使う水溶き片栗粉の量が店によって、また日によってマチマチで、トロミの濃さが食べる度に異なるのと、またその濃さには関係なく、水溶き片栗粉のトロミが食べ終わるまで持たずに、最後必ず水っぽくなってしまうのが“玉に瑕”・・・でしょうか。


でも、テンホウはラーメン専門店ではありませんが、前回の“ハルピン風”と個人的に勝手に思っている特製にんにくラーメンの他にも中華そばも結構イケますし、それ以外の麺類でも、逆に他のラーメン専門店では食べられない塩焼きそばのチャーメンや長崎風皿うどんも食べることも出来ますので、スパイスの効いた独特の餃子と併せて個人的には結構重宝しています。
あとはレバニラだけでも良いので、是非中華のメニューをもう少し増やして頂けると完璧なのですが・・・。
諏訪発祥のラーメン店「ハルピンラーメン」。
40年前に諏訪に住んでいたこともあって、当時飲んだ後の〆に必ず食べに行っていたラーメンです。しかし、以前にもご紹介したことがあるのですが、今の「ハルピンラーメン」とは当時は経営が異なっていました。第525話でご紹介したその内容は、
『ハルピンラーメン・・・終戦で満州から引き上げて来られたご夫婦が、諏訪で屋台を引いて始めたラーメン。その味に感激した町の素封家婦人が出資をして、並木通りの踏切近くに店を出したのが始まり。この並木の店が、諏訪で飲んだ後に〆で必ず食べに行った店なのでした。
しかしご夫婦には跡継ぎが無く、出資をした素封家が経営権も取得して、その婦人の孫が経営を引き継いで、それまでの並木通りから新たに諏訪の中洲に移転したのが現在のハルピンラーメン。しかし、その際一つだけレシピの調味料を教えなかったという真(まこと)しやかな噂、諏訪の“都市伝説”があるのです。』
また、第997話では、
『まだ「ハルピン(哈爾濱)ラーメン」が諏訪の並木通りにあった頃(30年近く前ですが)は、飲んだ後の〆は決まってここでした。
その後(戦後屋台から始めたというご夫婦がリタイアして経営を譲り)中州に移転したために行けなくなりましたが、今では諏訪地区だけでなく、松本の並柳や塩尻の広丘にも出店し、松本エリアでもハルピンラーメンが食べられるようになりました(30年以上前の一時期、松本駅のすぐ横にカウンター席だけの小さな店がありましたので、松本平には再出店)。
昔懐かしのハルピンラーメン。ニンニクをベースに二年以上寝かせたという、他店にはない、醤油とも、味噌とも、醤油トンコツとも違う独特のタレ。基本は醤油がベースだとは思いますが、何年か熟成された結果、一見すると味噌の様に濁っています。移転後、少し味が変わったという評価も諏訪では時々耳にしましたし、実際に下諏訪で食べた時も、昔とは確かに違うかな?(昔の方が美味しかった)と感じました。
しかし、この日のスープは殆ど昔の味!(だと思えました)。
その日の舌(体調?)や下拵えでも、微妙に味は変化するとは思いますが、舌に残った味わいは30年前の記憶を呼び覚ましてくれました。かなり甘味の残る一方で、唐辛子系の辛さも舌に残るハルピン独特のスープです。細い縮れ麺に良く絡みます。そう、この味です。ただ、昔良く食べたハルピンラーメンに比べると、以前のチャーチューは、丼が隠れる程大きくて、煮豚的な味付けがされていて、しっとりとしたモモ肉のチャーシューだったように思いますので、全てが昔と同じではありませんが、ラーメンはやはりスープが命ですので、その意味では懐かしいこの味だったと感じました。』

ラーメンが好きではない奥さまは誘っても絶対一緒に行ってはくれませんが、その奥さまは長女に会いに行っていて不在。そこで、平日庄内のホームセンターへ買い物に行ったついでに、近くに在る「ハルピンラーメン松本並柳店」へ食べに行くことにしました。
最近ではメニューも色々ある様ですが、個人的には「ハルピンラーメン」一択です(税込825円)。嬉しいことに、平日は大盛り無料とのことで、勿論大盛りでお願いしました。

スープもしっかり飲み干して、お会計の時にメニューにあった「並木」についてお聞きすると、にんにくを熟成させたタレがハルピンラーメンの3倍入った濃厚ラーメンで、並木に店舗があった頃のオリジナルレシピなのだとか。

さて、片や同じく諏訪発祥のラーメンチェーン「テンホウ」。
実は、こちらにも「ハルピンラーメン」に良く似たラーメンがあるのです。それが「特製にんにくラーメン」。
メニューの説明に依ると、諏訪市の「中華そばてんほう城南店」の店長が、「かぜをひかないように」と開発したメニューとのこと。
勿論「ハルピンラーメン」を意識したとは書いてはありませんが、これが結構ハルピンにスープが似ているのです。
「にんにくラーメン」というメニューそのものは、他のラーメン店にもありますので、もしかするとレシピ的に似ることがあるのかもしれませんが、いずれにせよ、食べる側としては車で遠い「ハルピン」まで行かずとも、歩いて行ける近くの「テンホウ」で「ハルピンラーメン」に味の似たラーメンが食べられるのであれば、「ハルピンラーメン」好きとしては、それはそれで有難い・・・と、そんな気がします。しかも2年か4年か(昔は2年というキャッチだったと思いましたが、今は4年になっています)知りませんが、そこまでハルピンの様に年数を掛けずともここまで熟成っぽく(?)出来るのであれば、それでもいいのでは?と素人考えで思ってしまいます。
ということで、テンホウでラーメンを食べる時は大概「特製にんにくラーメン」(税込760円)を注文しています。テンホウでは、大盛りが+100円というのも有難い!従って、にんにくラーメンに限らずですが、スープ麺を頼む時はいつも大盛りでお願いしています。
テンホウの「にんにくラーメン」は、スープはやはり醤油ベースだと思いますが、味噌の様にこってり感と甘味もあります。テンホウの麺は中細麺。そこに、にんにくラーメンは茹でモヤシ、メンマ、豚バラチャーシューにきくらげと、こちらも海苔がトッピングされています。惜しむらくは、テンホウのバラチャーシューはホロホロと柔らかくて持ち帰り用に別売りしている程美味しいので、もう少し大きめのチャーシューにするか或いは枚数を増やすとかしてくれると、個人的には大変有難いのですが・・・。
双方の値段を比べると、ハルピンが税込みで825円(但し平日は大盛り無料)、テンホウは税込み760円で、大盛りだと860円。どちらもイイ勝負でしょうか。


どちらも諏訪発祥で、地元では“諏訪のソウルフード”とまで讃え称されるハルピンとテンホウ。もし仮に、目の前にハルピンとテンホウと両方あったらどちらを選ぶかと聞かれれば、そこはやはり本家のハルピンラーメンを選びます。でもテンホウのにんにくラーメンもこれだけ食べられるのなら、歩いて食べに行けるという飽くまで我が家の至便性でテンホウのにんにくラーメンを選んでも、それはそれでイイのでは・・・と思っています。
次女たちが横浜に戻るのに当初は家内が付き添って送って行くことも考えたのですが、夜勤明けの休みを利用して婿殿が迎えに来てくれるとのこと。
それならば・・・と、横浜から松本へ来るよりも新幹線が使える軽井沢の方が横浜からの時間距離が短いことから、家内と次女もアウトレットで買い物がしたいという希望もあって、軽井沢で合流することになりました。
そして、美ケ原温泉の金宇館とその後二週間の松本滞在のお礼にと、娘たちが宿泊費を負担するので、軽井沢で一泊してゆっくりと買い物を楽しみたいとのこと。
そこで、いつものドッグビラは既に予約で一杯だったので、娘が調べて、軽井沢プリンスホテルにドッグコテージがあるので、ドッグコテージと通常のホテルサイドに朝食付きで2部屋取って宿泊することになりました。
車一台に孫を含め5人全員乗れるのですが、後部座席にチャイルドシート二つが固定されているので、真ん中に大人が座って行くのは近距離ならともかく軽井沢までの2時間はキツイので、上の3歳の孫が電車好きということもあって、次女と上の孫は二人で電車で軽井沢へ向かい、そこで新幹線で来る婿殿と合流。我々は次女たちの荷物を全部車に積んで、1歳の下の孫とコユキを乗せて、同じ頃の軽井沢到着を前提に車で向かうことになりました。
先行して、娘と上の孫が渚駅からアルピコ交通の上高地線で松本駅に向かいました。そこから今度は特急「しなの」で長野駅に向かい、そこで北陸新幹線の長野始発の「あさま」で軽井沢へ。婿殿は新横浜から東京経由の新幹線で軽井沢へ来て、駅で合流しアウトレットへ。
我々は、カーブが続く三才山峠の峠道は左右に揺れて孫が寝られないといけないので、松本から長野道に乗り、更埴JCTで上信越道に入る高速ルートで軽井沢へ向かいます。途中どこかのSAでコユキのトイレ休憩をと思っていたのですが、幸い孫が寝ていてくれたこともあり、コユキも大丈夫そうだったのでノンストップで軽井沢のアウトレットへ。
軽井沢では10月下旬には本来見頃の紅葉が例年より一週間以上も紅葉が遅れていて、11月5日のこの日、プリンス通りのモミジが真っ赤に紅葉していました。

イメージではお客さんの半分は中国系中心のインバウンド客ではないでしょうか。また、さすがに軽井沢はワンコ連れも目立ちます。
先に来た彼らもフードコート内でランチを食べていたので、彼らに下の孫を預けて、我々はコユキが居るのでフードコートの屋外席で食べることにしました。他にもレストランは幾つもあるのですが、小さい子連れや、ワンコ連れは“Dog Friendly”の軽井沢と雖もどうしても店は限定されてしまいます。他の観光地に比べれば遥かにワンコOKのテラス席の多い軽井沢ですが、この11月1日には軽井沢プリンスのスキー場がスノーマシンを使って今年も国内で一番早くオープンしたとのことで、本来ならもうこの11月は寒くて屋外で食べるのはシンドイのですが、それでも紅葉の遅れに見られる様に、今年は11月上旬とは思えぬ程暖かく、外で食べていても(風が無ければ)然程気になりませんでした。
その後、車に積んできたベビーカーとドッグカートを降ろして、二組に分かれ、お互い女性陣が目当てのアウトレットでのショッピングへ。色々見て回った結果は、お互い“明日のための品定め”とか・・・(ヤレヤレ)。
チェックイン時間の15時も過ぎたので、隣接するホテルへ向かいます。車に全員は載れないので荷物を車に積んで、次女一家はベビーカーに孫たちを乗せて歩いて行きました。



因みに広大なホテル内と系列のアウトレット(ショッピングプラザ)と軽井沢駅の間にはホテルのシャトルバス(ピックアップバス)が30分おきくらいに走っていて、利用者は無料で乗ることが出来ますので、移動にはバスを使いました。この日は時折小雨が降ったりしていたので、濡れずに済みました。



我々のオーダーは、グリーンサラダ、ライムギパン、ガーリックライスにフライドポテト。メインが黒毛和牛のサーロンイン、信州牛のウチモモをそれぞれ300g、そして子羊のモモ肉のグリル。

子供たちも飽きたらテント内を這い回ったりして楽しそうでした。ただ惜しむらくは、布製なのでフワフワで当たっても痛くはないのですが、テントの背が低く立つと頭がつかえてしまい、184㎝ある婿殿には少し気の毒でしたが・・・。

朝の早い我々が先に食事を済ませ、その後で次女一家が来て、我々が子供たちを見ている間にゆっくり朝食を食べてもらいました。
ホテルには団体客もいて、途中から中国からの団体さんが来られました。昔、シンガポールや東南アジアのホテルで、中国人の旅行客がブッフェでは食べ切れない程の料理を皿に山盛りにして、結局最後食べ切れずに残しては周囲から顰蹙を買っていましたが、彼等の旅行のマナーも向上したのか、少なくともこちらに宿泊された団体さんについては、さすがに今ではそうしたことは無くなったようです。但し、周囲の他のお客さんなど気にしない程の会話での声の大きさは相変わらずでしたが・・・。

それにしても、軽井沢プリンスの敷地の広くてホテルとしてのステイも快適なこと。イヤ、お見逸れしました。プリンス系ホテルの発祥の地とはいえ、この軽井沢プリンスはアウトレットやゴルフ場等を合わせると110万坪の広さだと云います。ホテル棟も林の中に分散して立地していて、自然の森の中にいる様な気がして来ます。とりわけ、一棟貸しの「ザ・プリンス・ヴィラ」なら、小さい子が居ても気にならないので、一家総出での滞在には最適かと思いますが(金宇館の「離れ」よりも安い棟もあります)、残念ながらペットは不可とのことでした。
さて、アウトレットで女性陣は前日品定めをしておいたらしいそれぞれお目当ての品を購入し、我々はコユキが一緒なのでアウトレットの中で唯一ワンコ連れでも室内で食事が食べられる「Dog Dept」のカフェでランチを済ませ、最後皆で合流して、軽井沢から新幹線で横浜に帰る彼らを改札口で見えなくなるまでお見送り。
「ジイジ、バアバ、バイバーイ!」
「また、おいでネ!待ってるからネ!!」
・・・漸く、長かった二週間に亘った孫たちとの日々が終了しました。
「ダ、ダメだ! あぁ~シンド・・・。ふぅ~っ、疲れた!体力が持たん・・・」
「もう、何言ってるの!私なんか、毎月なんだから、ネ!!」
「お、お見逸れしました・・・」
次女と孫たちが、亡き母の一周忌法要に合わせて、毎月育児の手助けに行っている奥さまが戻って来るのと一緒に松本へ来てくれました。
そこで、もう90歳を超えて足が弱くなって来られない家内の実家のお義母さんに初めて曾孫の顔を見せるために茅野に行くことになり、せっかくの茅野ですので、孫たちを白樺湖ファミリーランドで遊ばせてからお義母さんを実家に迎えに行って、どこかのレストランでランチを一緒に食べることにしました。

「白樺湖ファミリーランド」は、白樺湖畔に立地している「池の平ホテル&リゾーツ」が運営するホテルに隣接し、メリーゴーランドやジェットコースター等の乗り物、パターゴルフ、プール、乗馬体験、アスレチック等が出来るアミューズメント施設です。
運営する池の平ホテルは、1955年開業と云いますから、我々と同世代。会社に入った頃、忘年会で泊りがけで行った記憶がありますが、正直余り良い印象は残っていません。奥さまに依れば、昔ファミリーランドに小さかった頃の娘たちを連れて来たこともあった由。
そんなこともあってか、近年では小さな子供のいる家族向けのためのキャラクタールームなどを備え、どちらかというとファミリー層狙いで、あの手この手で誘客している印象がありました。
しかし開業が私と同世代ですので施設が大分老朽化したこともあって、最近大幅リニューアルをして、新たに10階建ての本館が新築されてからは、TVCMから受ける印象では、むしろ“高級リゾート感”を(勿論宿泊料金も大幅アップし)前面に(或る意味“必死”に)押し出している様に感じられます。

この日は平日でしたが、入場料は全ての施設の入場やアトラクション全て乗り放題という平日フリーパスが大人料金だと5100円から入場券だけの1700円まで、内容によって料金が幾つにも分かれていました。
孫たちは上の子がまだ3歳で引っ込み思案で、アトラクションも乗るかどうかも分からないため先ずは入場券だけを購入し、乗りたいアトラクションがあったらその都度チケットを購入することにしました。
すると、案の定メリーゴーランドなどのアトラクションは「やだ~!」の一言で全て拒否・・・。そこで、少し離れた所にある森林鉄道に皆で乗ることになり、歩いて行くと1時間に一本しか運転が無くちょうど出発したところ。そこで止む無く、近くのポリーランドという北欧アスレチックとミニ動物園(どうぶつ王国)へ行って時間を潰して森林鉄道に乗車することにしました。すると、どこかの幼稚園か、保護者同伴でお揃いのジャージを着た大集団の子供たちが居て、アスレチックや動物園は園児で大混雑。そのため滑り台などの遊具は3歳児の上の孫は遊べず、結局見ているだけ。
そのため早めに森林鉄道の所に行って順番待ち。お陰で先頭の席に乗ることが出来ました。パターゴルフコースを囲むように線路が敷かれていて、色付き始めた林の中を10分程走る森林鉄道は結構楽しめた様です。
そして孫たちが気に入って終わりそうもないので、その間に家内がお義母さんを迎えに行ってくることになりました。
でもさすがに飽きて来たので、孫たちをベビーカーに載せて白樺湖畔の遊歩道を少し散策してみました。
残念ながら到着した時から一帯は霧に覆われていて、青空は望めませんでしたが、紅葉の色付きを増した高原の湖は幻想的な雰囲気でした。

元々は農業用水を確保するために建設された人工のため池で、そのため、この白樺湖は湖の周囲一帯全て茅野市北山柏原財産区が所有していて、水利権、漁業権、管理権の全てを持っているのだそうです。
なお、東山魁夷の「緑響く」で描かれて最近人気の御射鹿池も、同じこの北山地区に在るため池ですが、北八の麓、標高2100mに在り、この時期紅葉で人気の「白駒の池」は天然の堰止湖です。

朝夕はバイキングで、ランチはアラカルトの由。孫たちがキッズルームで喜んで遊んでいたこともあり、知りませんでしたが14時のオーダーストップの10分前の入館で、急いでメニューを決定。そんなランチタイムを過ぎていたこともあり、広いレストランには我々含め3組ほどしかお客さんがいませんでした。窓も大きく自然光がたっぷり入る館内は明るくて、円形にカーブした窓側席からは白樺湖が見下ろせます。
失礼ながら料理も然程期待していなかったのですが、意外と本格派でビックリ。特にお子様ランチは、横浜に住む次女にして今までの中でもトップクラスとの評価でした。


しかも白樺湖周辺は殆どの施設が老朽化して全体に活気は無く、中には閉鎖して廃墟となったホテルや旅館も湖畔には何軒もあるのです。
池の平ホテルも、昔の(泊った時に個人的に感じた)安っぽかったイメージとは様変わり。ホテルのエントランス付近にいるベルボーイやドアマンが、何だか小田急系列のリゾートホテルを連想させるようなブラウン系の制服と帽子で、昔を知る人間には何となくしっくりきませんでした。
恐らく40年振りくらいに来た池の平ホテルとファミリーランドですが、その様変わりに感心し、特に県外からの家族連れのお客さん向けの観光スポットとしての人気にビックリした次第です。