カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今回の東京滞在中、婿殿の夜勤の日に横浜の次女の所に一日行って来ました。
実は8月に二人目が生まれたのですが、入院中は実家のお義母さんが孫の面倒も見ながら泊まり込んでくださったので、その前に身重の次女に代わって、暇な年金生活者夫婦が娘夫婦の家の片付けと掃除をするため・・・でした。婿殿がいらぬ気を使わぬように、彼の当直の日を選んで行くことにしました。
因みに、私メの期待されている役割は・・・孫の遊び相手。次女曰く「精神年齢が同じくらいなので、孫娘の相手に相応しい」との“お褒め”のお言葉(ま、嫌われるよりはイイかも・・・)。
その日は朝早めに着いて、早速掃除開始。家内も片付け開始です。
先ずは各部屋を掃除機掛けしてから、続いてフローリングの雑巾がけ。終ってから桟の埃も拭いて、見違えるようにキレイになりました(・・・と、自画自賛!)。途中途中で、孫娘と遊んでキャッキャ、キャッキャとじゃれ合いながら・・・。
「良かったねぇ・・・、お仲間が来てくれて!」
(ハイ、お褒め戴き痛み入ります!)
と、午後1時近くまでやって一応目途が付いたので、皆でランチへ。
娘がこの日の片付けと掃除のお礼にと、グルメ回転寿司の「金沢まいもん寿司」へ連れて行ってくれました。
以前次女が羽田勤務だった頃には、「美登里寿司」の回転寿司部門である「活」の蒲田店へ専ら行っていましたが、「活」は他よりも炙りと光り物が充実していました。
東京には北海道のグルメ回転寿司の「根室花まる」とか「トリトン」などもあり、また金沢の「まいもん寿司」も関東エリアに多店舗を展開していますが、東京では以前は郊外店ばかりでしたので、あまり行く機会はありませんでした。従って、横浜の次女の所に来た時だけは近くにあるので行くことが可能。それもあって、光り物が好きな私メのために、今回も「まいもん寿司」をチョイスしてくれました。
1時過ぎとはいえ、人気店ですので順番待ちです。暫くして我々の番になりテーブル席へ。「まいもん寿司」も今は回転レーンには寿司は回っておらず、全てタブレットからオーダーして、各テーブル毎に専用の引き込み線の様なレーンまで注文毎に運ばれて来る仕組みで、皿を載せた容器は溜まる毎に、店のスタッフが纏めてテーブルから下げてくれます。

(*右上の写真は一貫ずつ食べた後で一皿にまとめた、手前からコハダ、イワシ炙り、奥がエンガワの炙り)


マアジもプリップリです。他にも本マグロの赤身や中とろ、鯛などなど・・・。


娘のお許しもあって、ビールと(せっかくの「まいもん寿司」だからと)冷酒(石川は「加賀鳶」の純米辛口にしました)もいただいたので、酒のアテに玉子も追加して・・・。そして、デザート代わりの〆にフワフワな穴子も頂いて・・・、
「あぁ、美味しかった!満足だぁ!」
大変ご馳走さまでした。でも、何だか掃除が却って高くついちゃって、ホント申し訳ない・・・。
今回の東京滞在中のランチで唯一私がリクエストしたのが、田町にあるシンガポール料理レストラン「威南記 海南鶏飯(Wee Nam Kee Hainanese Chicken Rice ウィー・ナム・キー ハイナニーズ チキンライス)」でした。6月にも行ったばかりですが、今回がこれで三回目になります。
前回はまだ6月で爽やかだったのでテラス席をチョイスしましたが、赤道直下のシンガポールを思い出させるような猛暑続きの今年の東京とはいえ、いくらミストが出ていてもテラス席にはさすがに誰もおらず、皆さん室内席。この日は日曜日でオフィスはお休みですので、食べに来られているのは近隣にお住いの方々だけでしょうか、ランチタイムも8割方の込み具合でした。
ここのヌードルの現地風の極細麺は他ではなかなか食べられませんので、今回も前回同様に二人共ローストチキンヌードル(1500円)をチョイス。そして、野菜料理は残念ながらチリ・カンコン(空芯菜)が無かったので、カイランのサンバルソース炒めにしました。店のメニュー表記はブロッコリーでしたが、カイランは中国野菜で「芥藍」と書きます。英語名はチャイニーズ・ブロッコリーで、シンガポールでは中華料理では小さめが好まれるのか、良くベビー・カイランと呼ばれていた様な気がします。因みに、最近日本でも栽培されているスティック・セニョール(茎ブロッコリー)はカイランに良く似ていますが、それもその筈。この中国野菜のカイランとブロッコリーを掛け合わせた野菜だそうです。
因みに、カイランは本来茎がメインですが、葉も意外と美味しいのです。以前、新宿の「ティム・ホー・ワン」で、その日の野菜がレタスのオイスターソース炒めしか無かったのですが、むしろカイランの葉を炒めた方が歯応えも良くて美味しいと思います。

因みにサンバルソースで炒めたチリ・カンコンを生まれて初めて食べたのは、赴任してすぐジョホールに在る関連会社の工場を訪ねた時。途中で同僚とお世辞にもキレイとは言えない道端のローカルの屋台で、ランチにぶっかけ飯を食べたのですが、そこで一緒に食べたチリ・カンコンが(生まれて初めてという印象も手伝ってか)その後の7年間で何十回、いや恐らく100回以上も食べたであろうチリ・カンコンの中で一番美味しかった気がします。

この日も家内はアチャーと、私メはタイガービールもオーダーさせていただきました。タイガービールが1080円もするのを家内が見て(しかも小瓶で。因みにキリンのハートランドは同じ小瓶で820円との表示)、
「えっ、タイガービールって高いんだね!」
「はい、モルトビールですから・・・。」
(相済みません、シンガポール料理店以外ではタイガーは飲めませんので・・・)
やっぱりここの麺(ミー)は美味しい。オイスターソースがベースと思われる甘目のタレの味もですが(どういう配合か、自分では作れません)、固めの極細麺が何とも言えずに旨いのです(懐かしさが味を倍加させているかもしれませんが・・・)。
「満足満足、また来ようっと!」
「でも、ホント好きだよネ!?」
(相済みません、バカの一つ覚えで・・・)
この日、奥さまはブランチ気味のモーニングでお腹が一杯になったので、お昼はいらないとのこと。そこで「シメシメ」と一人で軽く食べに行くことにして、向かったのは今回もやはりマンションから一番近い飯倉交差点近くのラーメン店「めん蔵」です。


確かに出て来た「田舎」は、他店の醤油ラーメン風で醤油に比べると随分薄く透き通った感じのスープです。
トッピングで唯一の違いは、田舎ラーメンには海苔が載っているところ。
田舎ラーメンのスープは、確かに通常の醤油に比べれば薄いのですが、旨味が減って逆に塩味が際立ってしまい、塩分濃度は同じかもしれませんが、むしろ何だか醤油ラーメンよりも田舎ラーメンの方が却って塩辛く感じてしまいます。飲み(食べ)続けていくと慣れるのか次第に気にならなくなってはいくのですが、途中お冷を飲んで口がサッパリしてからまた食べると、その塩辛さがまた蘇ってきてしまうのです。
醤油ラーメンは新福菜館の様な真っ黒なスープで、ベースは豚バラを煮込んだタレに魚介ベースの様ですが、意外とアッサリで塩辛くありません。最初の一口はイマイチに感じるのですが、飲むうちに段々美味しくなってクセになるような・・・、そんなスープです。
「めん蔵」で選ぶなら、田舎よりもブラックな醤油ラーメンの方が個人的には遥かに好みでお薦めの様な気がしました(札幌系なら味噌がイチオシかもしれませんが食べていません)。
麺はどちらも同じで、スープに良く絡む西山製麺の中太の縮れ麺。それが、固茹でなのが嬉しい。トッピングは、田舎の海苔を除けば、二枚の豚バラチャーシュー、半分の固ゆで卵、メンマに刻みネギで同じです。今回も、追加でチャーシューのトッピング(+100円)をお願いしましたので、絶品のトロトロのバラチャーシューが6枚くらい載っています。
さすがに塩辛く感じたので、今回はスープを飲み干さずに残しました。


スープの「田舎ラーメン」と「醤油ラーメン」の塩分濃度はどちらも変わらないと思うのですが、醤油の方がタレの旨味が濃いので、逆に塩味を余り感じなくさせている気がします。そういう意味でも、個人的には「醤油」の方がお薦めです。今回は、スープも飲み干して、
「ごちそうさまでした!! 」
飯倉交差点直ぐ近くの「めん蔵」の醤油ラーメン。また娘の所に来ることがあったら、必ず食べに来ようと思います。
この日のランチも奥さまのリクエストで、ミシュランガイドのビブグルマン2023 に選出されたという、新橋御成門「天ぷら かき揚げ丼 之村」へ。
こちらも行列店とのことなので、11時の開店5分ちょっと前に到着しました。既に2人待っておられます。

暖簾を出された方が大女将なのか、入口近くのカウンター内に座られて、帳場のご担当の様です。
「之村」のランチメニューは、
・かき揚げ丼 1,400円
・天丼 1,400円
・穴子天丼 1,700円
・ミックスかき揚げ丼 1,900円
・天ぷら定食 2,000円
他に天ぷらの一品物も注文出来るようです。そう云えば、最近天ぷら専門店て行って無いなぁ・・・。昔シンガポールにも天ぷらの専門店があって、カウンター席に座ってお任せで次々と色んなネタを目の前で揚げてくれるのですが、揚げ立ての天ぷらって美味しかったなぁ・・・。松本でも老舗の割烹が、支店でカウンターの天ぷら専門店を始めたので、以前懐かしくて家族で食べに行きましたが、そこは数年で閉めてしまいました。
さて、ここは二人共先ずは名物のかき揚げ丼をチョイスしました。後から次々にお客さんが来られてほぼ満席になりましたが、やはり皆さんも注文はかき揚げ丼一本でした。
注文すると、丼のご飯の量を(値段は同じで)普通盛りか、大盛りか或いは小盛にするか尋ねられ、家内は小盛で私は普通盛りにしましたが、結果的には大盛りで正解だったのかもしれません。
丼には、シジミの赤だしの味噌汁と香の物として季節で変わるかもしれませんが、この時はカブとキュウリのぬか漬けが付いてきました。

ゴマ油?の揚げ油、或いは揚げ方、それともこのタレに秘密があるのか、驚くのは食べ進んでももたれた感じが全くせず、そのタレも甘過ぎずさっぱりしていて絶妙で、タレの染みたご飯がパクパクといくらでも食べられそうな程。ですので、大盛りにしても全然良かったかも・・・と思えるのです。

食べ終わって大満足でした(因みに、こちらもランチは現金支払いのみでした)
「うーん、ここはまた来たいなぁ!」
出来れば、今度は天丼や穴子天丼も是非食べてみたいと思います。イヤ、またやっぱりかき揚げ丼かなぁ・・・・??
「ごちそうさまでした!」
この日も奥さまのお薦めで、西新橋の「日比谷フォートタワー」一階にある「ビストロ LE PORTIER」へ。
正式名称は「LE PORTIER Par Aux Delices de dodine Toranomon」(ル・ポルティエ・パー・オ・デリス・ド・ドディーヌ)だそうです(ムム、読めない・・・。それに何のこっちゃら、意味も全く分かりません・・・)。
こちらのビストロは、以前長女の所に家内が上京していた時に、ウォーキングで虎ノ門や日比谷公園などを歩いていてこちらの行列を見つけ、一度家内一人で食べに行ったことがあり、そこの名物というポークソテーを私メが絶対に気に入る筈だからということで、今回行ってみることにしたもの。
ポークソテーは自宅でもこれまでに何度か作っていて、家内は美味しいと言ってくれるのですが、マーマレードを使ってフルーツ系のソースにしたものの、今一つソースには満足出来ずにいました。
ここのポークソテーはとても分厚くて柔らかいので、絶対にビックリするからとの仰せ。因みにこの店は、大門にあるミシュランのビブグルマン掲載店の姉妹店とのこと。

店内は、カウンターが6席、2人掛けと4人掛けのテーブル席で、合わせて30席程でしょうか。勿論一巡目で満席です。我々は一番だったので、窓側の席に案内していただきました。
こちらのランチのイチオシは、豚のグリル。家内は前回食べたのでポークソテーはもうイイとのこと。

前菜はカリフラワーの冷製ポタージュか彩り野菜のサラダなので、二人共サラダを選択。メインは三種類で、この日メニューに書かれていた内容は、「豚のロースト マスタードソース、豚バラ肉のトマト煮込み、鶏むね肉のロースト キノコソテー添え」。私メが家内お薦めの豚のローストを、家内はこの日は魚が無かったので、鶏むね肉のローストをチョイスしました。
因みに、ポタージュとサラダ両方を頼むことも可能で、その場合は+300円とのこと。また、パンはお替わりOKだそうです。
さすがはビストロらしく、ワインはメニューにありましたが、ビールが無かったのでドリンクはオーダーせず。各テーブルには紅茶の入ったジャグが置かれていて、こちらを水代わりに自由に飲むことが出来るのだそうです。

程無くメインディッシュが登場。確かにローストされた豚肉は、優に3㎝はありそうです。上には同じくローストされた玉ネギとニンジン。その上にカイワレ大根が添えられています。また、豚肉の下には、びっしりとマッシュポテトが敷かれ、たっぷりとマスタードソースが掛けられていました。余談ですが、ナイフとフォークではカイワレは食べ難くて、ハッキリ言って邪魔。彩だけだったら無くても良いと思います。或いはカジュアルに、カトラリーの中に箸も置いておいてくれたらもっと食べ易かったかもしれません。
さて食べ始めると、豚肉も一旦低温調理してからローストしたのか、確かに実に柔らかい。マスタードソースは意外とシンプルです。ただ思うに、左側にロース肉の脂身部分があったのですが、これだと初めに脂身の部分の方からナイフを入れることになってしまいます。そこだけを食べずに端に避けても良いのですが、食べ方としては決してキレイではありません。
「あのさぁ、これってどう考えても逆じゃネ!?」
家内は「でも別にいいんじゃないの!?」とのことでしたが、イヤ、やっぱり豚肉の置き方は逆じゃないだろうか?(決して私メのだけを置き間違えたのではなく、視界に入っている他のお客さんのも同じ様に見えましたが、そうなのかなぁ・・・?)。

と言うのも、ポークの方のソースは些か塩味が強過ぎるためにマスタード味に勝ってしまっていて、味に深みが無く単純に感じてしまいます。そのため、その肉のボリュームもあって、食べ進める内に段々飽きてきてしまうのです。残しては失礼と全部食べましたが、正直ここはもうイイかな・・・(多分、ディナーになれば全く違うと思います。ディナーは予約も可能とのことで、港区セレブ御用達なのでしょうか・・・)。
ただ、ソースは季節に合わせてか不定期で変わるとのことなので、他のソースの中にはもっと美味しいソースがあるのかもしれません・・・。
それと、ランチに関しては現金清算のみ。且つグループの場合個々ではなく一括支払いで、とのこと。しかし、今どき電子マネーやカードを認めないのは如何なモノか・・・。どういう店側の事情かは不明ながら(混雑しているランチタイムの会計時間短縮のため?)、オフィスビルに入居していて、会社勤めの方々向けのせっかくのコスパランチでしょうに・・・と(一見の客が大変失礼ながら)少々疑問を感じた次第です。
レストランからの帰りに、少し足を延ばして日比谷公園へ寄ってみました。
会社勤めの頃の人事時代。会社の行って来た人事福祉制度が評価されて、会社が大臣表彰を受けることになり、日比谷公園の横にあった旧飯野ビルのイイノホールでの授賞式に、大臣の代理として当時労働政務次官だった釜本邦茂氏からの賞状と盾を社長に受けてもらいました。
すっかり忘れていたのですが、その時に視界に入っていたであろう周囲のビル群や公園の光景が、「あれっ!ここ来たことあるかも?・・・」とデジャビュの様に急に思いだされて来て、何だか不思議な感覚に一瞬包まれたのです。
建て替えられて高層ビルになった新しい飯野ビルから、一本道路を渡るとすぐ横が日比谷公園です。
その園内に在る、創業100年を超える老舗洋食屋「松本楼」。今や季語にまでなっているという秋の風物詩、松本楼の“10円カレー”。
それは日比谷公園で1971年に行われた政治デモでの混乱で、デモ隊が投げ付けた火炎瓶で松本楼が延焼。その後ファンからの応援もあって再建出来た御礼にと、1973年から始まったという毎年9月25日一日だけの“10円カレー”です。食べられた皆さんは、料金の10円以外に差額や本来の料金以上を寄付されていく方が多く、それらは毎年纏められ、更に松本楼からの寄付金も上乗せされて、交通遺児育英会やユニセフ、或いはその頃起こっていた災害見舞金などとして渡されているのだそうです。
都心のオアシスの様な広大な公園の、大きなヒマラヤスギや都の木である公孫樹の大木、公園のシンボル大噴水・・・。そして周囲の高層ビル群。
「うーん、東京はやっぱり緑が多いなぁ・・・」