カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 最近の野菜価格の高騰も背景にあるのか、今世間で静かに注目されているのが“リボベジ”とか・・・。
このリボベジとはReborn Vegetableの略で、生の野菜を調理したり、食べたりした後に残った根や“へた”などから、再び食べられる部分を育てて収穫する方法のこと。
家庭から出るゴミの内、調理くずや食べ残しなどの生ゴミが約28%と凡そ1/3近く占める中で、このリボベジは野菜の生ゴミを減らすことが出来きて且つ家計にも優しいエコ活動として、最近注目されているのだそうです。
ネット記事に依ると、この“リボデジ”を育てるコツは、
 ・日当たりの良い場所に置く(直射日光は避けてください)。
 ・水は少量にして、野菜全体を浸さないように
 ・水は1日1回取り替える
 ・容器が汚れたら、キレイに洗う
 ・カビや異臭が発生した時は捨てる
 ・再生は1~2回まで
とのこと。
生の野菜を調理したり、食べたりした後に残った根や“へた”を今までの様に捨てずにそのまま使っての水耕栽培ですので、誰でも簡単に実行可能です。

 たまたま、今回奥さまが豆苗を買って来たので、料理に使った後の豆苗を使って、この“リボデジ”に挑戦してみることにしました。
料理に使う豆苗を長さ5㎝程残して切り取った後の、スポンジに生え揃った根の部分。これを水を張った容器に入れて準備完了です。後は毎日水を取り替えればOKです。
たまたま使える容器が無く、そのために容器を購入するのも例え100均であっても何だか本末転倒ですし、同じ根を再生用に使えるのも僅か2回なので、ここは工夫して2ℓのペットボトルを切って容器を作成することにしました。
たまたま手許に在った容器を水が漏れない様にピタッと隙間無く貼り合わせると、長さが豆苗のスポンジより2cm程短くなってしまいますが致し方ありません。半分に切り取って瞬間接着剤で密閉する様に貼り合わせ、少し時間を置いてしっかり乾いてから、根の張ったスポンジをその大きさに合う様に2㎝程切り取って出来上がった容器に入れて、根の部分が浸る様に水を注いで完成です。
キッチンには日が当たらないので、日当たりの良いベランダでプランターの脇のスモークガラスで直射日光が遮られる場所に置いて、毎朝水を取り替えることにしました。
 最初にスタートしたのが5月31日でした。次の写真が一週間後の様子で、大分茂ってきました。ところが、ニ週間後には成長度合いに対して水が足りなかったのか、朝見たらクターっと倒れてしまっています。
そこで朝夕一日二回水遣りをすることにして、収穫したのが18日。スタートしてから、19日目です。ビニール袋一杯の量でした。
そして調理したのは、シンガポール時代を懐かしんでシンプルにガーリック炒めです。ニンニクを二欠け細かく刻んでゴマ油で炒め、豆苗を投入して醤油に少しオイスターソースを足して味付け。
ところが食べてみると、味付けは良かったのですが、肝心の豆苗が強い(コワイ)のです。ネット情報では10日からニ週間で収穫と書かれていたのですが、18日間は長過ぎた様です。“欲をかかず”に、どうやら10日以内で収穫した方が良さそうです。
 最近のスーパーの野菜売り場では(田舎の信州でも)、豆苗以外の根付き野菜として、昔からお馴染みのカイワレ大根だけでなく、最近ではブロッコリースプラウト、そして個人的には豆苗よりもシンガポールで大好きだったチリカンコンで良く食べていた空心菜も売られていますので、サラダ用にはカイワレやブロッコリースプラウト、そして自宅中華用には空心菜でリボデジをやってみるのも良いかもしれません。