カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
次女一家の住む横浜からは、横浜線で八王子まで来て中央線のあずさに乗り換えて松本までというルートでは、乗り継ぎ時間も含めれば、3時間半近く掛かります。
夏の時期だったら、前回夏の営業終了で行けなかった「岩岳マウンテンリゾート」などの高原にも行けるのですが、ウィンタースポーツを楽しめる年齢になるまでは、冬から春先に子供たちを連れて行ける所は限られます。
そこで、当直勤務明けの婿殿の横浜からのアクセスを考えて、新横浜からの新幹線の方が2時間足らずと便利で早いので、婿殿とは軽井沢で合流し、今回も軽井沢のドッグヴィラに泊まることにしました。
今までワンコ連れで我々が行った観光地の中では、軽井沢が唯一“ Dog Friendly ”と評価出来る場所(かと言って、色々話を聞く中で、長女が暮らすNYとは飼主側の姿勢も含めて雲泥の差なのですが・・・)。全国で一早く“ドッグツーリズム”を掲げたその軽井沢に比べると、これまでに行った箱根も、伊豆も、那須も、そして京都も、勿論我が松本も、愛犬家にとってはどこも落第。この軽井沢以外で、“ Dog Friendly ”として及第点が付く観光地を未だ知りません。インバウンドで何もしなくても観光客が集まって来る観光地はさして気にも留めないでしょうけれど、少子高齢化時代における国内観光の重要戦略は、個人的には年寄りとペットに如何に寄り添うかがその肝だとずっと思っています。

今回の軽井沢滞在では、せっかくなので3月中旬に旧信越線の跡地に新しくオープンした、三菱地所が手掛ける軽井沢駅北口直結の商業施設“ T-SITE ”にも行ってみましたが、人気の「I’m Donut?」は早々に昼過ぎにはもう売り切れで「完売閉店」とのこと。他にも千曲川ワインバレーの地元らしくワインショップ、オシャレな蕎麦店やショコラトリー、以前湯の山温泉のアイイグニスで行ったこともあるのですが、TVでもお馴染みの笠原将弘氏がプロデュースする「笠庵 賛否両論」、スタバなどなど。他にもシェアラウンジやSPA、宿泊施設もあるそうですが、軽井沢らしく“ Dog Friendly ”なエリアはあっても、残念ながら子供向けの施設は見当たりません。
滞在中には雨模様の日もあって、結局次女一家が選んだのは(「おもちゃ王国」には前回も行っているのでもうイイ!とのこと)で、今回はアウトレットでワンコ連れでも可能な食事や買い物、また次女一家は別の日も同じアウトレット内の「子供パーク」へ(勿論有料ですが、遊具などが充実していてかなりの高評価でした)。私メはその間、アッシー君で必要な送迎だけを対応し、我々ジジババはドッグヴィラでノンビリとワンコたちと過ごさせてもらいました。

先ずは、蕎麦好きな婿殿のために娘が選んだ、「霧下そば 地粉や」。追分からは車で10分程度ですが、地籍は御代田町で標高1000mの浅間サンライン沿いに位置し、客席からは八ヶ岳と佐久平を一望出来ます。『そば粉は地元産100%を使用し、自家栽培・丸抜き・石臼製粉・手打ちまでを自社で手がけている』、軽井沢エリアでも人気の蕎麦屋さんとのこと。
街中からは少し離れていますが、グルメサイトでの評価も高く行列の絶えない人気店で、また標高1000mの地に在って展望も良いので、夜よりもむしろランチの方が人気なのかもしれません。店舗前だけではなく、近くに広い第2駐車場まであり、この日は週末の夜でしたが、予約した時間が早かったせいか、店舗前にまだ数台が停まっている程度でした。
店内に入ると、大きな窓越しに佐久平とその向こうに八ヶ岳が見え、女将さんが山の名前を教えてくれました。いつもは逆の諏訪エリアから眺めていますので、この八ヶ岳の山容は或る意味“裏八”と云えるのでしょうか(富士山の山梨と静岡の“争い”ではありませんが、その人自身がいつも視ている方が“表”なのでしょうけれど・・・。その意味で日本海側を“裏日本”と云うくせに、長野県側からを「後立山」と呼ぶのは、個人的には些か腑に落ちませんが・・・)。
しかも窓の外には結構広いテラス席とその向こうには芝生の庭があって、初夏から秋口はテラス席が開放され、ペットと一緒に食べることも出来るそうです。

『山裾の標高500〜700mの高原地帯で、昼夜の気温差が大きく朝霧が発生しやすい場所を「霧下地帯」といい、ここで栽培されるそばが「霧下そば」。
冷涼な気候がそばを美味しくし、この頃最も発生する朝霧が霜に弱いそばをやさしく守ります。この現象は八月下旬から十月上旬によく見られるものでちょうど秋そばの結実期にあたります。
火山灰地で水はけがよいことも美味いそばが実る好条件。霧下そばは鮮やかな緑色で香り高く粘力があり、最高の風味があると評されます。妙高、黒姫、戸隠、木曽などが古くから産地として知られています。』
そしてこの浅間山山麓の一帯も「霧下地帯」として、ご自分の畑で栽培されている蕎麦を「霧下そば」と称されている様です。


注文は、全て席毎に置かれたタブレットから。或る意味“田舎”の個人店ですが、省人化なのか想像以上にデジタル化が進んでいます。
子供用にはそばがメインのキッズプレート(880円)もあり、加えて子供用に出し巻たまご、そして次女夫婦が大好きな馬刺し、そして蕎麦は婿殿が天ざる(2070円)、次女はくるみだれ(1570円。普通のそばつゆも付いてきます)、家内が鴨つけ(1970円。蕎麦湯用の小さな蕎麦ちょこと木のスプーンも別に提供されます)、私がざる(990円)。
こちらには大盛りは無く、婿殿と私が追加蕎麦(580円)を、娘がそのハーフ(380円)を注文しました。
こちらのざるは、陶器のお皿にスノコが敷かれています。ざる一枚は結構なボリューム。追加蕎麦も同じ分量とのことですので実質二枚。そのため最初食べられるか不安がありましたが、追加の蕎麦も茹でたてがサーブされるので蕎麦が伸びておらず、蕎麦自体が美味しかったこともあって、結局全部食べ切ることが出来ました(いつもは残しては申し訳ないと子供の分も食べ切るのですが、この日は量が多くてキッズプレートの蕎麦まではさすがに婿殿も食べ切れませんでした)。また他店の大盛りと比べると、女性には追加蕎麦一枚は少々多過ぎるので、情勢は追加のハーフサイズで十分かもしれません。
蕎麦は地元産の二八で、細打ちでコシがあります。ただ蕎麦の香りは余り感じられませんが、それは秋の新蕎麦を含め、最近はどこで食べても同じ印象です。また、これは全くの好みの問題なのですが、捏ねの水分量の加減なのか、個人的には蕎麦が少し固めで“コワイ”感じがしました

調理を担当されているのが店主の他に何人おられるのか分かりませんが、殆ど待たせずに次から次へと注文した品が運ばれて来ます。しかもタイミングをしっかり見計らって、先ずはキッズプレート、そして出し巻、更に馬刺しが来て、暫くしてからちゃんと我々に「そろそろお蕎麦もお出ししますか?」と確認してから、すぐにメインの蕎麦が運ばれて来ます。
そして、それぞれの食べる様子を観察しながらでしょう、追加の蕎麦もそれに合わせて茹でたてがサーブされます。しかも追加の蕎麦には、そばつゆと薬味は別に新たに提供(こんな良心的なお蕎麦屋さんは初めてでした!)。そしてくるみだれ蕎麦を頼んだ娘のハーフの追加蕎麦には、「くるみだれと普通のそばつゆの、どちらをお持ちしますか?」とわざわざ確認してから追加の薬味と一緒に持って来てくださるなど、全体的に非常に良心的でしかもわざとらしさが全く無く、スタッフの皆さんの極自然な振る舞いが感じられて、大いに感心しまた感動しました。

しかもテラス席が用意されているので、夏の季節は軽井沢らしく“ Dog Friendly ”にもなりますので、もしその時期に軽井沢にまた来られたら、今度は“裏八”の眺望も楽しみに、ワンコも一緒にランチに「地粉や」さんに来たいと思います。
(最初の1枚と最後の2枚以外の写真は、お店の紹介頁からお借りしました)
孫たちの春休みを利用して、横浜に暮らす次女が松本に帰省して来ました。
松本周辺にはもう行く所が無く、3月末ではまだ寒いこともあって、例えば岩岳マウンテンリゾートはスノーシーズンで無理。今回唯一行ったのが、伊那谷のいちご狩りでした。
イチゴというと、今では栃木や福岡、古くは静岡久能山の石垣イチゴが有名ですが、現在では信州でもハウス栽培の観光農園が結構あって、いちご狩りを楽しむことが出来ます。
長野県でのいちご狩りの先駆者は飯田の喬木村だと思いますが、今では坂北や諏訪湖、駒ヶ根周辺でもいちご狩りを楽しむことが出来ます。
松本からのアクセスを考えると、坂北か諏訪湖を薦めたのですが、色々口コミやレビューなどを調べて奥さまが選んだのは、伊那谷の駒ヶ根に在る「アクアロマン中川園」といういちご園でした。最寄りのICは駒ヶ岳SAのスマートICで、前回行った「くらすわの森」(第2042話)と同じです。そこから駒ヶ根市の南側に隣接する中川村を目指します。高速を降りてから10㎞程、松本からだと1時間半位でしょうか。
いちご園の在る場所は、“松本平”や“善光寺平”と違って“伊那谷”と呼ばれるだけあって、天竜川が形作った河岸段丘に拡がるエリアです。来たことはありませんが、里山登山で人気の陣馬形山もこの中川村に在ります。
この「アクアロマン」は、会社案内に依ると『水耕栽培による葉ねぎ、いちご、いちご苗、水菜の生産、いちご狩り観光と販売』を手掛ける有限会社の農業法人で、駒ヶ岳SAのすぐ近くにも「アクアロマン駒ヶ根園」といういちご園があるので、アクセス的にはそちらの方が遥かに便利なのですが、奥さまに依ると、中川の方がいちごの種類が多く、口コミも良いのだとか。アッシー君の運転手としては、言われた行先をただ目指すのみ・・・です。

こちらのいちご園は“アクア”というその名の通り、水耕栽培で育てられています。これは「高設栽培」という栽培方法だそうで、いちごに必要な栄養分を水に溶かして与える有機培地を用いて、いちごの根に栄養を与える栽培方法だとか。しかも中央アルプスの伏流水を汲み上げて、栄養素を付加された清潔な水で育てられていて、高さも大人の胸位のレーンなので子供でも手が届きます。


大きなハウス内にたくさんのレーンが並んでいて、章姫、紅ほっぺ、かおり野、よつぼし、恋みのり、さちのか、桃薫、オリジナル品種の「ロマンベリー」など、最大15品種のいちごがレーン毎に栽培されていて、時期に依って種類が変わるそうですが、少なくても常時10種類近くのいちごが食べられるとのこと。




街中で用事があった帰り道。
松本駅の自由通路を抜けて行くのですが、インバウンドの皆さんは無関係でしょうが、学校が春休みに入ったこともあってか、到着した観光客の皆さんで改札前は大賑わい。ゴジラもお出迎えの中、アルプス口のガラス壁越しに臨む早春の北アルプスの未だ白き峰々の絶景に、皆さん自然と吸い寄せられて行かれます。
と、11時半でそろそろ昼時近かったこともあって、
「では、せっかくだから久し振りに谷椿のラーメン食べて帰ろうかナ?」
この日、奥さまは定例の実家のお義母さんの面倒をみに行っていて不在。彼女はラーメンが好きではないので、一人の時でないとラーメンを食べられないのです。娘たちは二人共ラーメンが大好きなのですが・・・。

昔は老夫婦お二人で切り盛りされていたのですが(と言っても昼間のオジイさんは、厨房奥の居間のコタツに座ってTVを視ている方が多かった様な)、最近はお手伝いか、日替わり定食の調理を担当されている別の初老の男性がおられ、お爺さんを見掛けることがありません。お元気だと良いのですが・・・。

私のオーダーは、この日もラーメン一択で450円也。10席のL字型のカウンターに座ります。店に入るには二ヶ所の引き戸の入口がありますが、左側から入るとL字の短辺の3席への入り口で、2席あるテーブル席の方へ行く場合は右側の入り口からでないと行けません。
座ると、おばぁちゃんがほうじ茶と小皿に入った自家製の漬物(大概は白菜漬け)を出してくれます。これが良く漬かっていて、酸っぱくて実に美味。因みに夜の焼肉の部では、このお漬物はお替わり自由。

昭和レトロな店内同様に、ラーメンも昔懐かしい“これぞ、ザ・中華そば”とでも云うべき、あっさりスッキリとした鶏ガラベースの醤油スープに、チャーシューが一枚とメンマにナルトと刻みネギ、そして固ゆででは無いのに、不思議な程モチモチした多加水の中細のちぢれ麺という王道派の醤油ラーメンです。洒落た“無化調”などとは一切無縁。しかもレンゲも付いて来ないので、スープは丼から直接啜らなくてはいけないのですが、これでイイ!否、これがイイ!と思わず唸りたくなります。
焼肉屋さんらしく、豚バラ肉のチャーシューはとろける様な柔らかさ。少々薄いのですが、450円のラーメンで文句など言えません。むしろ、出来れば以前はメニューにあった筈のチャーシューメンをまた復活させて欲しい位です(ラーメン専門店では無いので、チャーシューを作るのは手間なのでしょうか?)。以前大盛りを頼んだ時は、チャーシューが二枚トッピングされていたのですが・・・。

おばあちゃんには是非お元気で頑張って頂いて、どうか変わらずに(値上げしても全然構いませんので)いつまでもこのままのラーメンでいて欲しいと切に願っています。
さて、前話での和田さんの言われたポイント、『外資(外国資本だけではなく県外資本を含めた“地元の外”)に頼らず、地元の若い人のために「土地を売らず」に「地元調達率を高め」て、「稼ぐ手段を地元に残す」。そのためには(地元に金が無ければ)Fundを活用する』という意味で、最近気になったことがあります。白馬やニセコの様な、地域というエリア全体の話題ではありませんが、古くからの地元の人気店が、後継者が居なくて最近幾つも“地域外の資本”に経営が変わった事例です。

松本の有名店でもあったこの洋食店は、二代目の女性経営者が体調を崩したため、2023年3月に多くのファンに惜しまれつつ、一度は閉店しました。そして、それから5ヶ月後の8月に復活。店のH/Pでの紹介に依ると、
『“思い出の味を思い出だけにはしたくない”というスローガンの元、「民芸レストラン 盛よし by onion」として復活プロジェクトが開始。盛よしの味を愛してくださっていたファンの皆様に、「変わらない盛よしの味」をお届けするため、レシピは営業当時のものを受継ぎ、当時と同じメニューを再現。盛よしで40年以上腕を振るった大ベテランのシェフと、その右腕として20年以上腕を振るったシェフ、盛よしの味を熟知した2人が、「思い出の味」を再び提供しています。』
ところが最近、市内の庄内地区に「初代 民芸レストラン盛よし」なるレストランが出現したのです。同様にその店のH/Pでの紹介に依ると、
『当店「初代民芸レストラン盛よし」の看板メニューは、伝説の味として語り継がれてきた「カニコロッケ」や「ハンバーグ」「エビフライ」など。
創業者の直接レシピと調理技術を伝授された料理人たちが、その「味」と「想い」を忠実に受け継ぎ、新天地で新たなお店をオープンさせます。
店名の「初代」には、「創業者本人から最も深く技術を受け継いだ料理人たちによる、新しい出発」という意志が込められています。』
これに対し、『一部のニュースやSNS等において「盛よし」という名前を冠した新店舗が取り上げられておりますが、当店「盛よし by onion」とは一切関係ございません。私たちは、松本駅前にございます「盛よし」を、これまで共に歩んできた仲間とともに大切に守り続けております。現在話題となっている新店舗は、当店とは別の運営によるものであり、私たちが手がける「盛よし」とは異なります。』
・・・と傍目から見ると、何だかどこかの“元祖”や“本家”を名乗っての主導権争いと同じ様な、批判合戦の様相を呈してさえいます。

ですので傍目には何が事実か、どちらが真実かは分かりませんし、「盛よし」の看板メニューのカニクリームコロッケはともかく、こちらも目玉である筈の「盛よし」のハンバーグは、本来ハンバーグは牛100%たるべしと思っている自分にとっては、豚肉の割合が多過ぎて一度食べて懲りてしまったので、個人的には別に初代か元祖かどちらでも構わないのですが、(地方の人気店をおそらく投資目的で)事業継承したOnionというのは、千葉県を拠点としたメディアと広告代理店を運営している会社で、元々はフリーペーパーから始まった「オニオン新聞社」という名前の投資会社なのだとか。
「盛よし」が復活してすぐの2023年12月には、東京の多摩地区にも府中店をオープンし、開店当時は昼も夜も割と行列が出来ていたそうですが、最近ではその光景も無くなったとかで、たった2年ちょっとの2026年3月で「民芸レストラン盛よし by onion 府中」店を閉店したとのこと。出資したのが仮に投資目的であれば、儲からなければ出血を止めるべく、速やかに事業を停止するのも当然なのかもしれません。
無論、“赤の他人からとやかく云われるのは大きなお世話”でしかないのですが、復活した店舗には創業者の二人のお孫さん(二代目の息子さんたち)も調理や運営に加わっているそうですが、「いつか自分たちが」という夢を持って、亡くなった二代目である母上の意志を継ぐためにせっかく調理学校にも通って勉強していた筈なのですから、安易に投資会社に踊らされず、じっくり焦らず兄弟で力を合わせて実力と資金を蓄えてからでも決して遅くはなかったのではないか!?
創業した初代や、経営を軌道に乗せた2代目の苦労を知らず、恵まれた環境でトップに就いた3代目の経営の難しさを、同族経営での事業継続の難しさを表す格言として、“3代目は身上を潰す”などと云われますが、是非自分たちの手で地道に頑張って欲しいと思います。
片や「初代」を名乗る店も、もし味と値段に自信があるのならそんな名称を“客寄せパンダ”的に使わずとも、美味しければいずれ自ずとお客さんは集まって来るのではないでしょうか・・・。

昨年の9月末で、駅前の公園通り近くで45年続いてきた「若大将」が閉店し、年末の12月に「ニュー若大将」としてオープンしました。地元紙の報道に依れば、
『松本駅前で45年間にわたり地元客や観光客らに親しまれてきた中華料理店・若大将が、後継者がいないことから市内の企業へ事業譲渡することになり、9月30日で店を閉める。駅前で「元祖スタミナやきとり」等を営む会社が事業承継した』とのこと。新店舗の紹介には、
『松本駅前で45年間愛されてきた「若大将」を事業承継しました!
2025年12月頃「ニュー若大将」としてリニューアルオープン予定です。「若大将の想いと人気メニューを引き継ぎさらに愛されるお店を目指してまいります!」ということで、やきとり、餃子、韓国料理に中華居酒屋が加わります!』
個人的には、昔「若大将」がオープンして間も無い独身時代の頃に何度か食べた記憶があるのですが、覚えているのは中華というより、味噌ラーメンや冷やし中華などラーメン屋さんのイメージ。ですので、名前は残っても全くの別形態の店になってしまったので、経営として駅前の好立地の空き店舗を取得し、既に地元で知られた店名を使って店舗を単に増やしただけという感が否めません。もしそうであるならば事業承継ではなく単なる事業継承ですが、果たして・・・?

『レストランどんぐりの店主・浅田さん(67)が3月1日で引退する。松本駅前で72年続く名物店を営む傍ら、全国の災害被災地で炊きだしボランティアを重ねるなど食を通じた社会貢献活動にも取り組んでいる。事業はM&Aで県内の企業に譲渡するが、現店舗はそのまま「どんぐり」として事業承継される。県内で飲食店を展開するデライト(岡谷市、横山社長)に譲った。店はボリューム感あふれるメニューや価格、内装をそのままに、11日に新たなスタートを切る。』
デライトという会社は諏訪郡下諏訪町などで飲食店を運営していて、その一つが諏訪湖畔にある「ホルツ」とのこと。この店は以前「ホルツはつしま」として60年以上続いてきた謂わばローカル版の“ファミレス”で、2020年の3月に経営が変わり「ホルツはつしま」から「HOLZしもすわ店」となっているとのこと。
知りませんでしたが、実は以前のオーナーのご家族が経営していた頃、そのオーナーご自身は私と同じ会社におられた大先輩で、夫婦共々お世話になりましたし、結婚して諏訪に住んでいた頃には何度か食べに行ったこともありました。
その「どんぐり」の経営を引き継いだという方は、報道に依ると、
『「店の名前を残せるなら引き継ごうと考えた。地域に必要な店。まずは常連客に来ていただける店をつくりたい」と説明した。
事業承継の話自体は2年ほど前に持ち上がり、浅田さんも複数面談した中で横山さんを気に入ったが、最初は「どんぐりは良くも悪くも“俺”。俺がいないと成立しない」との思いから屋号やレシピは残すつもりはなかった。こうした考えから一度は断わったが、横山さんの真面目な人柄や運営する店舗の清潔さなどを見聞きするうちに心変わり。昨年の初めに再度打診し、屋号もレシピも残しての承継が決まった。
横山さんは「私自身もよく訪れた場所で、なくなるのは寂しく、店や味を残していくことが大切だった」と振り返る。浅田さんからは「好きにやれ」との激励を受け、駅前はかつてより(パルコ閉店で)人が少なくなっているが「大きくもうけようとは思っていない。この場所にこの店があることが大切であり、まずは常連さんや地域の方に“変わっていない”と認めてもらえるように営業していきたい」と話す。』
(・・・だとすれば、こちらはちゃんとした事業承継でしょうか?)
長年地元で親しまれて来た店の事業承継、若しくは事業継承としての再出発には、それぞれの事情がありましょう。
前話でご紹介した「ズクトチエ」の和田さんは東京出身の“よそ者”ですが、学生時代から来ていた岩岳や白馬に惚れ込み、その結果『地元の若い人のために「土地を売らず」に「地元調達率を高め」て、「稼ぐ手段を地元に残す」。そのためには(地元に金が無ければ)Fundを活用する。』と自らが経営に乗り出したのは、ご自身の“地元愛”でもありましょう。そしてその地元を大切にする経営スタイルは、嘗ての妻籠や白川郷の「売らない、貸さない、壊さない」にも繋がります。
勿論前話でも指摘した様に、精神論や“美辞麗句”だけで経営が成り立つ訳でないのは百も承知です。しかしそこには単に儲けや稼ぐこと以上に大切なモノがあり、それがあるからこそ例え時間は掛かっても、結果として子々孫々への利益にもまた繋がっていくのではないのでしょうか。
ですので、もし太地真央さん演じる女将さん的に云うならば、即ち、
「そこに地元への“愛”はあるんか!?」

待ちに待った、松本エリア初出店となるハンバーガーチェーンの「バーガーキング イオンモール松本店」が、暮れも押し迫った昨年の2025年12月30日(火)に漸くオープンしました。
長野県内では、ここ数年スキーシーズンのみの限定出店してきた栂池スキーリゾートを除くと、昨年の年初と同じく年末にオープンした長野市と上田市に次いで県内3店目の出店ですが、他2店は郊外型店舗なのに対して、松本店はショッピングモール内に新規テナントとしての出店です。
長野や上田は、以前のローカルニュースで開店後は営業開始前の朝6時から並んだり、大行列だったりという様子が流されましたし、ご多分に漏れず松本店もオープン初日は1時間待ちの行列だったとのこと。
しかも、最初からそこを目的に行く郊外店舗よりも、たまたま店舗の横を歩いていて気が付いて急に思い立って立ち寄るお客さんもいるであろう、ショッピングモール内のテナントの方が集客力は大きい筈・・・。
ですので、そうした混雑ぶりに或る意味“怖気づいて”、「暫くして落ち着いて、行列が無くなってから行けばイイや!」と思い、今まで一度も行ってはいませんでした。
しかもオープンする12月末には、その年末年始に松本へ帰省して来る次女に、いつものバーガーキングのワッパーの私と奥さまの分を、横浜の自宅近くのバーガーキングの店舗からテイクアウトして、わざわざ松本まで“お土産代わり”に横浜から3時間掛けて持って来て貰ってさえいた・・・のです。

イオンモール松本は元々は明治時代から片倉製紙の製糸工場があった場所で、市街地に在りながら広い敷地を持ち、ショッピングモールは3つの建物が渡り廊下などで繋がっていて、飲食店は真ん中の建物「風庭」の1階に個別レストランが入り、3階にも広いフードコートがあって、それぞれ10数店舗ずつが集約されています。ですので、バーガーキングもフードコートのKFCなどと同じ様に、てっきりフードコートにあるものとばかり思っていたのですがそうではなく、またその「風庭」1階の飲食店街でもなくて、バーガーキングの在る場所はイオンモールの一番大きなメインの建物「晴庭」の1階。以前は「ビストロ ヒカリヤ」だった場所を改装して、新規テナントとして入店していました。
ショッピングモールの中核となるイオンスタイルや、目玉テナントの無印良品などが入るメインの建物の「晴庭」は、1階は屋内駐車場で、4階建ての建物的には店舗フロア1階が実質2階になっています。
その店舗フロア1Fにバーガーキングの注文受付のカウンターとイートインの二人掛けのテーブル席が10卓程。そして店内から駐車場フロアに階段を降りたエリアにも、その倍近いイートインスペースが設けられていました。
11時半前に着いたのですが、意外とテーブル席は空いていて、その場で食べずに結構持ち帰りの客さんが多い様です。我々は1階(実質2階)のテーブル席で食べることにしましたが、テーブル間がかなり狭いので、特にお子さん連れの場合はテイクアウトして、1100席近くあって広々しているフードコートで食べた方が、ベビーカーのまま利用できるボックス席もあるので、もしお子さんが騒いでも安心して、店内よりもむしろ落ち着いて食べられるのではないかと感じた次第です。

いやぁ、これまでわざわざ横浜からテイクアウトして貰って来て食べたバーガーキングも、今までは松本では食べることが出来なかったので或る意味貴重で、時間が経っていても美味しく感じていたのですが、出来たてのワッパーに挟んであるオニオンスライスってこんなにシャキシャキしていたのか、そしてレタスもこんなにパリパリしていたんだ・・・と、当たり前なのかもしれませんが再認識。やっぱり後で(しかも場合に依っては翌日)再加熱するよりも、出来立てを食べた方がさすがに美味しく感じました。
「ヨシ!これならまた平日に食べに来よう!」
場合に依っては私がテイクアウトして、その日の嗜好次第で家内はフードコートで別の品をオーダーして、フードコートで一緒に食べても良いかもしれません。
しかし食べている途中で「そうは言っても」と、私メ用に朝食用のタルタルチキンバーガーと昼食用にはスモーキーBBQワッパーをモバイルオーダーし、それぞれ単品でテイクアウト。しっかり家に持ち帰り、翌日また楽しんだのでありました。でも、それはそれでそれなりに美味しかったので、
「・・・ん?バーガーキングは二度美味しい⁉・・・」




