カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 おそらく、10年近く使って来たカリタの手動のコーヒーミル。
以前はスーパーで挽いた豆を買っていたのですが、週末など時間がある時には(長女から勧められ)豆を挽くようになって、記憶ではその時に長女と一緒に買いに行って(何処に行って良いか分からず、近くのホームセンターへ行ったので)そこに唯一置いてあった木製の手動のコーヒーミルを買って、その後リタイアしてからは、専ら豆を自分で挽いて、ドリップ(こちらはメリタのコーヒーメーカーで)する様になりました。
以前も、コーヒーミル(学生時代は手動、結婚後は電動)も使っていたのですが、その後朝は忙しいので、挽いてある豆を買う様になっていました。
 その手動のコーヒーミルが遂に壊れてしまいました。挽き具合の調整が出来なくなってしまったのです。原因は、回転軸とハンドル部分と、挽き具合を特定しそのレベルで固定するストッパーの穴が経年劣化で変形し、ストッパーが動かせず外れなくなってしまったのです。ですので、今の挽き具合のままで調整が出来なくなってしまいました。実はその前に、ドリップ用に自身の好みの中挽きでずっと固定してあった筈が、最近何だか粗挽きに近くなってしまったので、再度挽き具合を調整しようと色々試していて、一旦細挽きにしてそこから粗さを調整しようと試していたら、ストッパーが動かなくなってしまいました。最初はラジオペンチを使えば動かせたのですが、最後はそれでも無理で、穴が更に変形してしまうので、これ以上は無理と断念。しかも次第に回転軸がブレている様に感じられ、何となく楕円軌道を描いている様に見えるのです(ただ豆はそれでもちゃんと挽けてはいるのですが・・・)。そこで、奥さま曰く、
  「10年も使ったんでしょ?もう十分元が取れているわヨ!」
とまぁ、言われてみればその通り。そこで止む無く、新たに買い替えることにしました。

 個人的には、電動でなく手動の方が好み(年金生活者の暇老人なので、時間はたっぷりあります!)。ミルで豆をじっくり挽いている時間そのものも、コーヒーを淹れる際の楽しみの一部なのです(だったら、自分でハンドドリップしろと言われそうですが・・・。しかも、家内が米国土産に買って来てくれたケメックスもあるんですけど、ま、それはそれとして)。
長女もコーヒー好きで、以前彼女が使っていたハリオの手動のスケルトンのセラミックコーヒーミルを、NYへの引っ越しの際に日本へ置いて行きました。でも二つもいらないので、キレイに清掃作業をした上で、同じくコーヒー好きの次女の婿殿にあげて使ってもらうことにしました。
ですので、予備のミルは無し。電動だとやはり味気ないので、今回も手動のミルにしようと思い、とりあえずはネットで探してみました。
(以下4枚の製品写真は、各メーカーの製品紹介頁からお借りしました)
 国内外幾つもメーカーでの様々なタイプの手動ミルがあって、値段も千円台から高い物では5万円台とこちらも様々。
10年程前、たまたま長女余一緒に買いに行ったホームセンターにあって購入し、今までずっと使って来たのがカリタのコーヒーミル(カリタの木製ミルは台湾製です)。
そのカリタのH/Pの手動ミルだけでも検索すると15種類。同じ様な小型のモノから、何となく素敵な“クラシックスタイル”と呼ばれる箱式の引き出しタイプや、更には鋳鉄製のダイヤミルと呼ばれるレトロで、如何にも昔の喫茶店にあった様な大型のミルまで様々です。
また長女の使っていたミルのハリオにも、現代的デザインでスマートなミルだけではなく、「これイイなぁ」と思えたカリタの様な木製の手動ミル(中国製)もありました。
 但し、手動のミルを検討し選ぶに当たっては、当方にも拘りというか条件があります。
それは、豆4杯(最低でも35~40g程度)が一度に(一回で)容器(ホッパーと云います)に入ること。そして、その挽いた粉を受けとめる容器についても同様。そして、出来れば挽いている時に豆が飛び出さない様にホッパーに蓋が付いていること。
他には当然挽き具合の粗さ調整が可能で、出来ればそれが最初から分かる目安の目盛が付いていること。更には分解可能で、刃の部分とかの掃除(洗ったり刷毛で粉を落としたり)が出来ること。その結果、出来るだけ長く使えること・・・でしょうか。
 これまでもコーヒー専門店などに行った時に、器具が並んでいると探したこともあったのですが、結論から言うと、豆を入れる部分(ホッパー)に40g入るというのは殆ど無く、しかも蓋付きではせいぜい2杯分の20gが限度で、40gなど皆無。やはり挽いている時に豆が飛び出して来るのはイヤになるので、蓋付きの方が勿論良いのですが、4杯分なら2回入れれば良いと思われるかもしれませんが、その挽かれた粉を受ける容器もそのくらいの容量しか入らないモノが殆ど。そのためにコーヒーメーカーの粉を入れる部分(フィルターバスケット)に、二度も入れるのは面倒臭い(というか一度で済ませたいし、二度もやらなくてはならないのは無駄)。
そこで、ホッパーの容量が40gで、挽かれた粉を受ける容器の部分が少なくとも50g程度(40gではギリギリで、開けた時に零れかねない)を条件に探すと、カリタにもハリオにも他のどこのメーカーにもそれに合致する蓋付きは皆無で、蓋が無いタイプで検索で唯一1モデルあっただけでした。
 それは、今使っている製品のおそらく後継モデルだと思われる、「カリタ コーヒーミル KH-3AM」一択でした。
『カリタ Kalita コーヒーミルKH-3AM。木製 粒度の安定性が高いアルミ製グラインダー KH-3AM。 粗さ調整可能、手挽き コーヒーミル。ホッパー最大容量:約35g、粉受け最大容量:約55g。』

詳しい商品説明では、
『Kalita(カリタ)の「コーヒーミル KH-3AM」は、豆の投入口が広いオープン式構造で、計量した豆をそのまま入れやすくなっています。内部には粒度の安定性に配慮したアルミニウム製グラインダーを採用し、挽きムラを抑えて仕上げます。粉受けはねじ込み式です。』
ただ、このKH-3AMというモデル。カリタの公式H/Pには載っていないのです。どうやらアマゾン限定モデルの様でした。
ホッパーの容量が35gと我が家で使っているコーヒー豆一杯分の軽量スプーンは9gなので、4杯分は36g。しかし逆にこのモデルが蓋付きで無いことのメリットで、多少は山盛りに盛り上がっても大丈夫なのです。
 そこで、このカリタのアマゾン限定モデルKH-3AMに決定。値段は3480円でした(楽天にも同じ様なモデルがあり、そちらは5400円でした)。

 GW中の5月3日。
松本の天気は朝から曇り気味で、前日の快晴とは打って変わって肌寒く、今年のGWは余り天候に恵まれていませんでしたが、毎日が日曜日の我々はGWも関係ありませんし、電車での移動も大変なので次女一家も松本には来ないこともあってどこにも出掛ける予定も無く、混雑する観光地には行かずにじっと家で過ごすのみ・・・。
 昔会社で部下だった女性が現在の安曇野市の穂高の出身で、GW中に毎年実家を継いだ弟さんの田植えの手伝いに(お互い会社が休みになることもあって)行かれていたのですが、彼女曰く、
 「GWの安曇野は観光客の車で大混雑で、最近ではNAVIのせいでどんな狭い農道にも県外車が入って来てしまうので、地元の農作業の軽トラとかが渋滞に巻き込まれ、家からすぐ近くの田んぼまで行くのに30分以上も掛かることがあるから、もう、ホントに大迷惑!」
と憤慨していましたが、その気持ちは良く分かります。
会社が休みなるGWだからこそ田植えをやるしかない兼業農家の皆さんは大変ですが、そうではない地元民も混雑するGWには観光などせず、出歩かずに家でじっとしているのが一番!です。

 とは言いうものの、家の中にじっとしているのも些かストレスが溜まるので、渋滞する車ではなく歩くのなら大丈夫とばかり、この日は気分転換で登山への足慣らしと体力増強も兼ねて、ウォーキングで城山公園から松本城経由で、四柱神社まで参拝に行くことにしました。
城山公園にはさすがにGW中なので、小さな子供さん連れの若いご夫婦が何組も遊具などで遊んでいました。駐車場には県外車も10台程。城山公園は桜の時期も過ぎているので、せっかく松本まで来られたのならアルプス公園に行かれた方が良いと思ったのですが、後で分かったことは、5月3日のこの日は毎年恒例のアルプス公園での「こどもまつり」が開催されていたので、恐らく駐車場が満杯で停められなかったのかもしれません。
城山公園で少し休憩してから下って、中央図書館脇から旧開智学校横を通って松本城公園へ。二つの国宝はさすがにGWの観光客で一杯でした。特に松本城は180分待ちの表示。今年からだったか導入されている、旧開智学校と松本城の“文武両宝”の二つの国宝を両方見学出来てしかも割引されているWEBチケットは、見学する時間も指定出来るため、行列に並んで待たなくて良いのでとても便利なのですが、それも既に完売している様で、黒門前ではWEBチケットを持っておられないお客さんは本丸への入場が制限されていました。。
ちょうど昼時間だったので、どこかでランチを食べて帰ろうかと思ったのですが、市内の蕎麦屋さんは有名店だけでなく、どこの(いつもはガラガラの)店も行列。都会の皆さんは行列に慣れているのかもしれませんが、我々は行列を見ただけで「ダメだ・・・。じゃあ他へ行こう!」となります。
しかし蕎麦屋さんは全滅で、ラーメンは奥さまが絶対拒否。お目当ての和食店はこの日はランチ営業無し・・・。
そこで、行列も無く席も空いていそうな店に入ることにしました。
 選んだのは、タイ料理の「タイ・インターテラス」。
お城の大名町入口からも近く、日銀松本支店の斜め対面で、和食の「しづか」の隣。以前、長女が選んでテイクアウトで買いに来たことがありました。
こう見えて松本にもタイ料理のお店は結構あるのですが、老舗の「ケーラン」始め本場のタイ人のシェフが料理をしているので、味はどこも本格派。
ただ、シンガポールでは(内装は高級店ぽく見えても)タイ料理やベトナム料理は庶民的で、中華料理と比べるとおサイフに優しかった記憶があるのですが(日本からの出張者や友人を自腹でもてなす時は、値段のこともありますが、味付けが中華に比べ濃過ぎず油も少なめで優しくて、また生野菜も使われるので日本人向けということもあり、ベトナム料理店に良く行きましたし、タイのスチームボートは日本の鍋料理の様で子供たちも大好きでした)、タイ料理でも色んな選択肢がある東京に比べると、松本のタイ料理店は結構値段が高い気がします。
こちらの店もバンコクの老舗ホテルでタイ料理とベトナム料理のシェフをしていたという、タイ人の女性シェフが7~8年前に開いたタイ料理とベトナム料理の店で、二号店を別の松本市内にも出店している人気店です。
1階は4卓と厨房で、二階にも席がある様ですが、我々は空いていた一階のテーブル席へ。
 この日は日曜日だったということもあり、土日祝日のみ提供というカオマンガイ(税込1660円)があったので私はそれを、奥さまはパッタイ(同1530円)を注文しました。
カオマンガイは、シンガポールの海南鶏飯(チキンライス)のタイバージョンです。
どちらも中国からの移民たちによってもたらされた海南島が起源というチキンライスが、それぞれの中国人コミュニティーの中で現地の調味料などを使って独自に進化したものです。
シンガポールのチキンライスは、ブラックソイソース(黒しょうゆをベースにした甘辛いタレ)、ショウガとレモンのソース、チリソースの3種類のタレを好みで使い分けて食べるのですが、カオマンガイは日本の味噌の様な現地調味料をベースにしたニンニクや生姜、そして香菜(シャンツァイ、タイ語でパクチー)の効いた甘辛いタレの一種類だけ。
鶏の煮汁で炊かれたタイ米が添えられているのは同じです。キュウリのスライスが添えられているのは、これまたシンガポールと一緒です。ゆで卵が付いているのは、現地ではどうか分かりませんが、日本の親子丼の様に“親子”ライスという意味でも掛けているのでしょうか?
奥さまの頼んだパッタイは、珍しくオムライスの様に薄い玉子焼きで麺を包んであります。またガーリックシュリンプも添えられています。そして、マレーやインドネシアのサテーなどに良く使われる、細かく砕かれたピーナッツが薬味で添えられていました。
カオマンガイのチキンはホロホロととても柔らかく、タレも美味ですが、例えば東京で食べるシンガポール料理の海南鶏飯に比べると(値段は同じ位なのに)チキンの量がかなり少ない気がします(参考までに、下の写真は東京田町「威南記海南鶏飯」のチキンライスとロースト・チキンヌードルです)。


一方の甘目の味付けが特徴のパッタイ。包んである玉子焼きが面白い。シェフのオリジナルの様で、家内も初めてと驚いていました。
  個人的には“チキンライス”では、今まではシンガポールの海南鶏飯一択だったのですが、シンガポール料理が食べられない松本でこのレベルのカオマンガイが食べられるのは大変有難い。チキンライスが食べたくなったらまた来たいと思いました。
GWで混雑してどこも行列だった蕎麦屋のお陰で、久し振りのエスニックの東南アジア飯のタイ料理を、この松本で楽しむことが出来て大いに満足でした。
 「ごちそうさまでした!」

 軽井沢滞在の最終日。
皆で朝ゆっくりと朝食を食べ、ゆったり温泉にも入って、チェックアウト時間ギリギリまでノンビリ過ごしてから荷物を積んで、ワンコたちも一緒に出発しました。
この日の次女一家との軽井沢での最後のランチは、今回も六本辻のラウンドアバウト(Roundabout)に面した林の中に佇む「ピレネー」。こちらは調理用の暖炉で炙られる肉料理がメインの、観光客や地元にも人気のフレンチ・ビストロです。

 横浜へ戻る次女一家の新幹線の時刻から逆算し、余裕をもってランチが食べられる様にと、開店時間の11時半に予約。娘が予約してくれた時に、予約したのが早かったせいか、シュミネと呼ばれる「暖炉のお近くの席を用意しておきます。」と言われたとか。
もし晴れていたら車の中でお留守番のワンコたちが心配でしたが、幸いこの日は曇っていて、直射日光を遮ってくれる林の中の駐車場なので一安心です。
 駐車場に車を停めて、ワンコたちのために少し窓を開けて、ラウンドアバウトに面した正面玄関へ。
開店前から行列が出来ていて、時間になって予約の有無を確認され、予約済みの人は席に案内されて行きます。
 我々の今回のオーダーは、肉好きの次女夫婦は、国内産赤身肉を薪の暖炉で焼き上げる国産牛フィレ肉(2人前300g)12500円/一人で、2名から注文可能。
私メは今回も若鶏の半身4200円。家内は珍しく、信州銘柄豚千代幻豚の自家製ソーセージ 4360円。
メイン料理には、それぞれ前菜ブッフェ、そしてサラダとパンが付いてきます。
また4歳以上の子供は、お子様ブッフェ1500円を頼む必要がありますが、4歳未満は無料です。
 「ピレネー」の食事での一番の良さは、豊富な前菜がブッフェで用意されていること。孫たちも好きな手羽先など喜んで食べていますし、私などはこのブッフェだけで十分と思ってしまいます。シュリンプサラダやブロッコリーと新タマネギのサラダ、キノコのマリネ、生ハム、手羽先(私も孫たちと一緒に喜んで食べていたら、「若鶏のグリルも頼んだんでしょ!」と娘が呆れていました)などなど・・・ただ年寄りには?少々薄味な気もするのですが・・・??)。
そして、ピレネーの良さは前回(第2033話)の昨秋に来た時にも書きましたが、名所の雲場池が近いため、交通量と観光客の通行人が多い六本辻のラウンドアバウトに垣根だけで直接面していながら、周囲が木々に囲まれているので、前回のワンコも一緒だったテラス席は勿論ですが、林の中の一軒家の様な感じがして、「これぞ軽井沢!」という雰囲気が感じられる点でしょうか?
(写真では分かり辛いですが、写っている大きな窓の外の木々や垣根のすぐ外側は、観光客の行き交う歩道とラウンドアバウトです)
ただ惜しむらくは、価格設定も「これが軽井沢!」という風に感じてしまうのは私だけでしょうか・・・?
今回も娘たちが昨晩負担してくれたのと、さして変わらない料金になりました(・・・トホホ。この日のための資金確保で、我が家では出来るだけ質素倹約令で節約してきたとはいえ、ジジババは辛い・・・)。
でも最後、横浜へ帰る新幹線に乗る次女一家を軽井沢駅で見送る時に、何度も何度も振り返ってはジジババに手を振ってくれる孫たちを見ていると、「良かったなぁ!また、おいで!」と、そんなトホホもどこかにすっ飛んで行ってしまったのでした(ヤレヤレ・・・)。

 今回の軽井沢滞在のお礼にと、娘夫婦が今回の軽井沢ステイ最後の夜に予約をしてくれてあったのが「森香」というお店。
いつも「焼き鳥が食べたぁーい!」と私がブーブー言っても、奥さまに(東京では母娘で何度も食べ行った筈なのに、「松本には美味しい処が無いから」と)全く取り合ってもらえない父親を憐れんで、次女が軽井沢で、孫たちを含め皆で食べに行ける焼き鳥店を探して予約してくれました。
 何でも、この「森香」は昨年11月に軽井沢の追分に新規オープンした店とかで、紹介記事に依ると、
『本格炭火焼鳥とこだわりのワインが楽しめる お店「焼鳥 森香」がオープン!地鶏を丸ごと捌いて串打ちをし、備長炭で丁寧に焼き上げる焼鳥や、こだわりの自然由来の旬野菜の野菜焼きが、その日の仕入れによっておまかせで提供。 しっとりとした大人の雰囲気の中、職人の技を間近で感じられるカウンター席でライブ感を楽しみながら味わえます。 焼鳥と一緒に楽しめる厳選されたナチュラルワインも充実しているのでぜひ! お子さま連れの来店もOKのお店なので、ご家族でも楽しめます。』
とのこと。

 レンタルの3列シートのミニバンを家内は運転したがらないので、私が帰りも運転せざるを得ず、例えば居酒屋の様な店でもお酒を飲めません。従って、軽井沢エリアでも道の狭い所や少し離れた旧軽だと多分無理・・・。でも、今回探してくれたのは、ドッグヴィラから近い同じ追分地区の旧中山道沿いの追分宿に在る一軒屋。ここなら、車でも5分も掛かりません。そこで念のため、次女たちがアウトレットに行っている昼間の間に、旧中山道沿いの追分宿にあるお店まで、滞在先のドッグヴィラからの行き帰りを家内も一緒に車で行って場所を確かめ、
  「あぁここなら近いから、帰りに運転しても大丈夫かも・・・」
と予行演習をしておきました(旧中山道は狭いですが、車は皆国道18号を通行しますので、住民の方とここのお店を訪れる以外の通行車両はありません)。
場所は、追分宿の中間より御代田寄りで、高札場と土屋本陣跡(敷地内に「明治天皇追分行在所跡」の碑が立っています)横の、リノベされたという一軒屋。無地の白い暖簾が掛かっていて、唯一壁に30㎝四方のプレートにシンプルに「森香」と書かれているだけ。昼間来た時は、看板も無いので分からずに通り過ぎてしまいました(Googleマップで通り過ぎたと言うので、車を停めて歩いて店を探しました)。
道の反対側辺りの広めの空き地が専用駐車場になっているので、大型車で来ても大丈夫です(駐車スペースをお聞きしたら、奥様がわざわざ出て来られて案内くださり「タイヤ止めが無いので気を付けてください」との仰せ。
 この日、営業開始の夕刻5時半に伺いました。
シンプルでスッキリした店内は、L字型のカウンターのみの13席とのこと。我々が一番乗りかと思いましたら、駐車場には実際に大きなベンツのGクラスが停まっていて、既に一組がスタートしておられました。我々の予約席は、子供がいるせいでしょう、気を利かして頂いてコーナーを囲む様にキープされていました。
「森香」は夜のみの営業で、メニューは基本的に2時間制での会津地鶏の8900円のコースのみ。そのコースは 、前菜に始まり、焼鳥と拘りの季節の旬の野菜を組み合わせた、前菜、焼鳥7本、野菜焼き3種類、一品料理という内容。
なお、当日の電話予約(但し夜7時半以降の場合)だと、サラダ、焼鳥五本、季節の野菜、お漬物の「おまかせ五本(4,900円)」も対応可能とのことですが、我々は大人が全員コースで、子供たちはつくねやモモなど、彼らが食べられそうな串と野菜をその場でオーダーしました(聞けば「焼き鳥好きだよ!とのこと。ムム、末恐ろしい・・・」)。


 この日のコース内容は、以下の通りです(写真を見てのウラ覚えの記憶を頼りに・・・)。
先ず、会津地鶏の鶏ガラの出汁スープに始まり、
  ・前菜三品(信州らしい「くらかけ豆」のおひたし、春菊とブラッドオレンジの
   サラダ、ササミの蕗味噌添え)
  ・若鶏のムネ(粗塩かすり下ろしの生わさびで)
  ・レバー(塩)
  ・モモ
  ・地元上田産のみどり大根
  ・砂肝
  ・芽キャベツ
  ・エンガワ(あばらの外側の部位とのこと)
  ・手羽元
  ・ミニトマト
  ・つくね
  ・〆の土鍋ご飯(鶏牛蒡の炊き込みご飯)
  ・鶏ガラスープのラーメン(追加オーダー)
使われている器が都度変わり、出される食材に器の色合いも合わされていて素敵なのですが、奥様に依ると、何でも軽井沢に来られてからの開店準備をする中で、お休みの度に松本まで出掛けて行って、“蔵の街”中町の「ちきりや」などで探して、気に入った器を時間を掛けて買い揃えてこられたのだとか・・・。
  「松本って素敵な街ですね!」
ひょんなところで松本の良さを褒めていただき、こちらまで嬉しくなりました。
なお、娘が予約した時にお酒がワインで中心で、日本酒が無いということを気にしてくれたそうですが、今回伺ってみると地酒も含めて日本酒も何種類かはちゃんとリストにあり、この日も冷酒で戴くことが出来ましたので念のため。



 さて、肝心の焼き鳥コース。ご主人が厳選されたという会津地鶏に拘り、自ら捌かれて丁寧にした処理がされていて、非常に上質な鶏肉なことが分かります。今まで食べたことの無い珍しい部位もあるのですが、備長炭で丁寧に焼き上げる焼鳥はどれも美味しい。ただ、とてもあっさりシンプルな味付けなので、我々高齢者には大変良かったと感じたのですが、若い婿殿たちには逆にあっさりし過ぎとも感じた様でした。
婿殿曰く、二子玉の焼き鳥店が彼らのお薦めだそうですが、そちらの方が彼らは好みでしかもコースが6000円とのこと。確かに、食材は高級地鶏なのでしょうけれど、別荘族相手の軽井沢価格か、長女が連れて行ってくれた六本木だったか人気の焼き鳥店は確かに一人1万円以上のコースでしたが、信州でコース8900円という価格設定には、我々田舎モノは二の足を踏んでしまいます。
婿殿からは、「横浜に来たら二子玉の焼き鳥店に一緒に行きましょう!」と誘ってくれたのですが、ワンコが一緒だとなかなか横浜に行くことは叶いません。
 子供たち用に〆にお願いした鶏ガラで採った出汁のスープのラーメンが、縮れの細麺だけで具は一切無いシンプルなラーメンなのですが、優しい味わいで美味しいとのこと。結局大人たちも追加でオーダー。コースの〆の土鍋ご飯(鶏牛蒡の炊き込みご飯)は、皆軽く一膳頂いて、残ったご飯は奥さまがおにぎりにして持たせてくださいました。
 因みに娘夫婦のご主人と奥さまとの会話の中で分かったこと。孫たちが生まれる前だそうですが、神宮での野球観戦(彼らはドラゴンズファン)の後に入った焼き鳥屋さんが、偶然にも当時ご主人が独立前に勤められていた有名店だった由。
今回は婿殿のお陰で、別荘族もリタイアされた高齢者の方々が多いでしょうから、その点でも或る意味こちらの「森香」の料理も我々向けだったのかもしれませんが、長女が麻布台に居た時に連れて行って貰った以来で、久し振りに美味しい焼き鳥をコースで堪能させて貰うことが出来ました。
  「ごちそうさまでした。」オカタジケ・・・。

 続いて、軽井沢追分にある同じく蕎麦の「そば匠 きこり」。
国道18号線の幹線道路沿いにあり、いつも滞在するドッグヴィラにも近いので軽井沢への行き帰りは必ず店の前を通るのですが、一度は食べてみたいと思っても10台程の駐車場は常に満車。こちらも軽井沢で人気の蕎麦店です。
何でも蕎麦好きで有名なミュージシャンがプライベートでも何度か訪れたり、 以前のバナナマンの「せっかくグルメ」でも紹介されたりしたため、常に開店時から行列が出来ていて、今まで一度も食べに行けてはいませんでした。

 以前、多分ローカルTVでも取り上げられていたと思うのですが、「きこり」のご主人が昔、金沢の蕎麦店から「修行させて欲しい」と頼まれたのが切っ掛けで、その後全国からそば職人を目指す人を受け入れていて、既に独立開業した蕎麦店が全国に10店舗とか。そして現在も10人の“修業生”が、朝4時から製麺所でそばを打ち、「きこり」の店主が親方として一緒付いてお弟子さんを指導しているのだそうです。
その結果、「きこり」では、蕎麦の実を粉にしてそばにするまでの全ての作業を、浅間サンライン沿いの姉妹店「Soba香りや」本店に併設する「きこり製粉・製麺所」で現在は行っており、発地市場にもある別の姉妹店も含め、「香りや」でも同じそばを食べることが出来るそうです。
ですので、もし「きこり」が満車で車が停められなかったら、姉妹店に行こうかと思っていたのですが、たまたま次女一家をアウトレットに送っての帰りに店の前を通ったら、平日だったせいか駐車場が3台分空いているではありませんか。
そこでホテルに戻って奥さまに声を掛け、ちょっと遅めのランチに「きこり」に行ってみることにしました。
 午後1時近かったのですが、幸い着くとまだ一台分駐車場が空いていて、何とか車を停めることが出来ました(停めにくい場所で更に大きなミニバンだと、駐車するのに苦労します。やっぱりコンパクトカーの方が楽でイイ)。
先に家内が受付に行くとこの日は行列も無く、片付けを待ってすぐにテーブル席に案内していただけました。
「きこり」は普通の民家の様な外観の店舗なのですが、思いの外店内は広く、4人掛けテーブルが9卓、4人掛け子上がりは4卓、8人掛けの掘りごたつ式の大きなテーブルもあり、全部で60席とのこと。
常に満席状態なのですが、この時はたまたまタイミングが良かったのでしょう。その後もテーブルが片付け終わる度に、次々とお客様が案内されて来ていました。(店内の写真は店の紹介頁からお借りしました)
 こちらの玄蕎麦は地元素材へ拘り、浅間山麓一帯の地元産を中心に福井県産の玄蕎麦も厳選してブレンド。黒く熟す前に早刈りした緑色の蕎麦の実を用いることで、タンパク質を豊富に含み、モチモチとした食感が楽しめるのだとか。更に摩擦熱の少ない石臼でゆっくり丁寧に自家製粉を行うことで、蕎麦の香りを引き出しているのだそうです。
提供される蕎麦は、蕎麦の実の殻を剥いた丸抜きから挽く二八の「もり」の他、中心部だけを使う「更科」、蕎麦の実を丸ごと挽いた「田舎」など。「もりそば」に、「更科そば」もしくは「田舎そば」の三つの中から2種類を選ぶ「あいもり」もあります。
個人的には二八好き故、私メは「もり」(税込996円)に、更に大盛りより量の多い一枚分の「おかわり」(520円)で(因みに大盛りは396円とのこと)、奥さまは「もり」と「更科」の「あいもり」(税込1392円)を注文しましたが、こちらも量は二枚分なので、料金は非常に良心的だと思います。また蕎麦店にしては珍しく、「ほうとう」(味噌煮込みうどんとの表示)もメニューにありましたので、もしそばが嫌いな方が一緒でも大丈夫かもしれません。
 「おかわり」は「地粉や」の様に一枚食べ終えたのを見計らって茹でたてが提供されるのではなく、最初から四角い木製のざるに入った二八の「もり」が二枚運ばれて来ました。そして「もり」と「更科」の「あいもり」もやはり同様に二枚。それにしても結構な分量です。
冷水でキリっと締められた細打ちのそばで、茹で加減も“ごわごわ”と固過ぎず、食感が私好みでもっちりしていてちょうど良く、しかも二八らしくのど越しも良い。ただそばの香りは他と変わらず然程ではない。また二枚同時に出て来ましたが、不思議なことに多少時間が経っても、最後までそばが伸びるといった感じはありませんでした。
「更科」は非常に舌ざわりが滑らかで確かに繊細ではあるのですが、個人的にはやはり二八の「もり」の方がそばらしい味がします。しかしどうやら「更科」の方が人気らしく、因みに我々のすぐ後で「更科」はその日の分が終了してしまった様でした。
 軽井沢エリアの蕎麦店は、どこも日頃目の肥えた(一家言ありそうな)別荘族に鍛えられているせいか、例えば松本の蕎麦屋に比べても接客レベルは数段上。感心するばかりなのですが、そばそのものの味に関しては、軽井沢エリアだと今回紹介した「地粉や」や前回の「川上庵」と比べ、個人的にはこの「きこり」が一番好みでした(但し、接客レベルは今まで食べた全ての蕎麦屋の中で、「地粉や」がダントツです!)。ですので、余計に「きこり」が人気店で常に行列している理由も納得出来た、満足出来たそばでした。店名に「そば匠」を掲げ、他県の蕎麦店が教えを乞うのも分かる気がします、
もし次回また来る機会があったら、今度は「田舎」(どうやら10割らしい)と「もり」の「あいもり」を食べてみようと思います。
因みに、以前は事前予約での蕎麦懐石のコースのみで夜も営業していた筈ですが、今では昼間の営業のみとのことでした。やはり並んで食べるしかなさそうです。もしくは姉妹店の「香りや」に行くか・・・。

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