カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 コユキもクルミも元繁殖犬として多頭飼育されていて、ブリーダーから不要犬として捨てられた保護犬です。コユキは声帯を切られているため、気管が腫れるので呼吸し辛さを抱えており、我が家に来てから6年になりますが、既に3度気管を拡げる手術を受けました。
また、ボランティアの仮ママさんに依ると、劣悪な環境で飼育されていたというクルミは、骨折した左の後ろ足をそのまま放っておかれたためか足を曲げることが出来ず、引きずりながら歩行します。保護団体でも、また我が家に来てからも掛かり付けの動物病院でも精密検査もして貰いましたが、やはり今からでは手術も含め治療は不可能との診断でしたので、不憫ですが一生障害と付き合って生きていくしかありません。
でも有難いことに、幸い二匹とも“呆れるくらい”食欲旺盛です。マルチーズのコユキは体重3.6㎏、シーズーのクルミは保護された時にガリガリに瘦せていて、2㎏台。そのため、保護団体のボランティアの仮ママさんが、たくさん食べさせ、我が家でもそれを継続した結果、今では4.5㎏と順調?に体重が増え、シーズーとしての標準体重である4㎏~6㎏の範囲内になりました。
二匹ともしっかり食べてくれるのは本当に有難いのですが、そのためクルミが来てからのドッグフード代は、当然ですがコユキの時の倍以上になりました。
 我が家では、ナナとコユキの時からドライとウェット二種類のドッグフードを混ぜて使っていて、ウェットのドッグフードは、
『ニュージーランド産の最高等級の原材料だけを使っている「ブッチ」。 ブラックレーベル・ホワイトレーベル・ブルーレーベルと3つの種類があります。 生肉と同じ栄養成分と水分を含んでいるのが特徴で、安全性の高さから幅広い層の飼い主さんに人気のあるチルド・ミートフード』
です。
またドライフードの方は、
『アボダームは森のバターと呼ばれるアボカドの「AVO」と「皮膚=DERM」を名前の由来とするとおり、皮膚・被毛を美しく、健康に保ちたいという思いを込めてつくられた総合栄養食。
カリフォルニア産のアボカドのみ使用しています。 愛犬の皮膚・被毛の健康に不可欠なオメガ3.オメガ6を含む不飽和脂肪酸を豊富に摂取することができ、アボカドの恵みの利点を活用することができます。AvoDermが、1982年発売から現在に至るまで様々なお客様にご愛用頂き歩んできた実績は、AvoDermが犬と猫にとって安全であるだけでなく、皮膚と被毛の健康に不可欠な栄養素も提供することを証明しています。
アボダームは皮膚と被毛のトラブルを抱えたペットの飼い主さんから絶大な支持と信頼をいただいているナチュラルフードで、米国でも長い歴史をもっています。アボガドには、11種のビタミン、14種のミネラルが含まれた栄養価の高い果物で、ギネスブックにも「栄養の宝庫」を記され、約20%含まれる植物性オイル(脂肪分)のうち、80%以上が不飽和脂肪酸で、これは皮膚・被毛にいい成分を含んでいます。』
実際、このフードに変えてから、酷かったコユキの涙焼けが嘘の様に消えてキレイになったのにはビックリしました。


 ナナの時代から、ここ何年かドッグフードをブッチとアボダームに変えて二種類をミックスしてワンコたちの食事にしていたのですが、ところが突然ブッチの販売元から連絡がありました。
『農林水産省は、令和6年12月2日(月曜日)、ニュージーランドからの生きた家禽(かきん)、家禽肉等の輸入一時停止措置を講じました。
1.経緯
ニュージーランドのオタゴ地方の家禽飼養施設において、高病原性鳥インフルエンザ(H7N6亜型)の発生が確認された旨、ニュージーランド政府から発表がありました。
2.対応
ニュージーランド政府の発表を受け、本病の我が国への侵入防止に万全を期するため、令和6年12月2日(月曜日)、ニュージーランドからの生きた家禽、家禽肉等の輸入を一時停止しました。』
そのため、
『ドッグフードを販売しているButch(ブッチ)では、ニュージーランドで発生した鳥インフルエンザを受けて全フード商品の新規販売を終了し、販売開始時期は未定となります』。
 そこで、止む無くブッチに代わるウェットフードを探すことになりました。
奥さまが色々ネットで探して検討した結果、ブッチに代わるウェットフードに選んだのが(以下H/Pからそれぞれ引用します)、
『犬・猫向けの生肉専門店「HUGBOX」から新登場した食いつき抜群のドッグフード。本来、肉食動物である犬の食性にあわせて作り出した「HUGBOXブレンド」の、ホースとチキン。
オオカミを祖先に持つ犬は元々肉食動物なので、犬の体は本来生肉を処理するのに適した機能を備えています。
従って、犬は獲物の筋肉・内臓・骨を”生のまま”丸ごと食べることが本来の食事スタイルであり、それが最も消化しやすく栄養バランスも整っているごはんが「HUGBOXブレンド」で、これは本当に犬の食性や体のことだけを考えて作られており、穀物も豆も一切含まず、お肉の筋肉(赤身肉)・内臓・骨が90%以上配合されています。
さらに、野菜や果物は消化しやすいようにペースト状に仕上げています。』
とのこと。

 こちらの生肉を夕飯にして、朝はこれまでのアボダームを主に、コユキが何度かの出産の結果、カルシウム不足と歯周病で歯を抜いてしまって、牙以外殆ど歯が無いので、犬は丸飲みにするとは云うものの、固いままだと可哀想なので、ふやかして食べ易い様にするために、チキンスープが主のチキンブロスも併せて購入。
こちらは『国産の無投薬鶏をまるごとボーンブロスに。 健康的に育った安心安全の丸鶏の肉・骨の栄養がギュッと凝縮』されたスープです。
そして、これにお湯も少し加えてアボダームに混ぜることで、ふやかして、更にここに馬肉のミンチをトッピングすることになりました。
この「生馬肉パラパラミンチ」は、熊本のヒト用の馬刺しから作られていて、『馬刺し用の馬肉の生肉と聞いて抵抗のある方もいるかもしれませんが、ワンちゃんは生食に適した体の構造をしている上、生で食べることで活きた酵素を摂取できるという最大の利点があります。
また、栄養豊富でありながら低カロリーなので、ドライフードを減らし、その分を生馬肉に置き換えることで食べる量も増えて満足度も上がります。
国産の安心な馬肉を生で食べて人間が食べる生の馬刺しの整形時に出た切れ端をミンチにしています。
生きた酵素は栄養素を消化・吸収するために使われるとても重要な役割を持っています。しかし、熱に大変弱い為、加熱処理されたドッグフードではうまく摂取することができません。その為、生の馬肉から摂取することが望ましいのです。』
とのこと。
 このHUGBOXブレンドもチキンブロスも、更には馬肉ミンチも、全て冷凍。そのため、まずHUGBOXはワンコの体重に依って、望ましい食事量が推奨されているので、それに沿って少し柔らかくなった段階で冷凍のまま切断(氷を切る感じ)し、一食毎の分量で小分けして冷凍します。「HUGBOXブレンド」の生肉のホースとチキンはそれぞれ1㎏が冷凍で配送されて来ますが、包装パックにマス目が入っているので、その線に沿って氷を包丁で切るが如く(これが気持ち良いくらいキレイに切れるのです)均等にカットすれば、必要な分量(我が家は50g×4で200g)毎に分割しラップに包んで再冷凍保存出来ます。

チキンブロスはスープなので、一旦解凍し、一食分のスープの分量でキューブの製氷皿に小分けして再冷凍。
馬肉ミンチは冷凍時サラサラな小粒なので食べる数時間前に必要なグラム数を測って、それぞれを食事の数時間前に常温で解凍します。
以上、変更により多少食事準備の手間は増えましたが、それでワンコたちが健康になるのであれば結構です。

 その結果、コユキだけの時から比べると、クルミが来て倍増していた我が家の“ワンゲル係数”は、今回の遠く離れたNZでの鳥インフルエンザに伴うドッグフードの変更により、それまでに比べて月額で更に倍増・・・。
これも、ワンコたちのためならば・・・と、年金生活者夫婦の“エンゲル係数”を削ってその分をワンコたちの“ワンゲル係数”の方に回しても、こればかりは致し方ありません・・・。
(ウ~ン、でも何を削ろうかなぁ?・・・。外食? えっ、ビール!?イヤイヤ、それは・・・・)

 我が家のワンコたち。コユキとクルミのどちらも、ブリーダーから不要犬として捨てられた保護犬です。
コユキは鳴かぬ様に声帯を切られてしまったことが原因で、気管が腫れて狭くなっているため呼吸に問題があって、来てすぐに過呼吸の様になって掛かり付けの動物病院でICUに入ったこともありました。これまでも二年おきくらいに都合三度気管を拡げる手術をしていますが、他には問題が無くて普通に歩けるので、マンションの床は全てフローリングですが入居時のままにしていました。それに、コユキが我が家に来てから6年で、この4月にはもう推定14歳になるオバアちゃん犬ということもあって、家ではソファの上に載って寝ていることの方が多いということもありますが・・・。
一方、昨年11月末に引き取った推定6歳のクルミは、左の後脚が骨折したまま何の手当もされずにブリーダーから放っておかれたために脚が曲がらないという障害があり、そのため後ろ脚を引きずってしか歩けないことからフローリングは滑り易いため、もし滑って脚に更に負担が掛かってこれ以上悪化をさせてはいけないので、クルミの脚のための防滑対策として床のフローリングにタイルカーペットを敷くことにしました。
 以前、長女が東京のマンションに居た時に豆柴のマイのためにペット用のタイルマットを使っていて、それは裏面が粘着性で剥がれず、もしオシッコなどの粗相をしてもその部分のタイルだけを剝いで何度でも洗える洗濯可能なタイプでしたので、そこで今回も長女が使っていたのと同じタイプのモノを通販で購入して、クルミの行動範囲内であるリビングから廊下、寝室までの間に敷いて、クルミが滑らない様に防滑対策をしました。

 11月末に我が家にやって来たクルミ。新しい環境に慣れるまでは怖がってクレートやペットベッドに居るだけでしたが、やがて慣れるに従って徐々に行動範囲も拡がり、活動も活発になってきました。
そして、朝起きて来た時や我々が外出から帰って来た時など、テンションが高い時は、推定6歳という若さもあってか結構な勢いで廊下やリビングなどを飛び跳ねて、それこそコユキよりもよっぽど速く室内を駆け回る様になりました。
そのため、タイルカーペットを敷いてからは滑ることも無く、見た目にもクルミも走り易い様な感じがしています。

 12月上旬にタイルカーペットをリビングに敷いてから、3ヶ月。
我が家のリビングは都市ガスの床暖房が入っていて、この冬の期間は、朝夕はタイマーで自動的にスイッチがONになるので暖かいのですが、起きてワンコたちとリビングに行ってから、併せて同じく都市ガスのファンヒーターも使っています。
外出から帰って来ると、カーペットにコユキが粗相をしていることがたまにあるのですが、その場合はその部分のタイルカーペットを剥がして洗います。ですので、その部分だけを剥がせるタイル式のカーペットは便利です。
 ところが、ここで問題が起こりました。
床暖房を使う様になって3ヶ月。汚れた部分のタイルカーペットを洗うために剥がすと、裏面の粘着部分が剥がれて床にくっ付いてしまっていて、床がベトベトになっているのです。
どうやら床暖房で暖められて、カーペットの粘着部分が融けてしまったのです。それも一枚や二枚ではなく、床暖房が入る部分(リビングを4分割に分けて床暖房を着けることが出来るので、ワンコたちが居るエリアを中心に床暖房を使用しています)のタイルカーペットは例外なく、殆どが融けて床にくっ付いてしまっていました。
そのベタベタした部分を剥がすのが、これが一苦労だったのです。結果、フローリングを傷めないか試してみた上で、家内と二人でシール剥がしの溶剤を使って床に付着した粘着部分をこそぎ取り、その後は絞った雑巾とティッシュペーパーでの乾拭きまで含め何度も何度も拭いて、数時間掛かって漸くキレイになりました(ホント、疲れた・・・)。

 こちらの不注意と言えばそれまでですが、まさかこんな風になるとは思ってもいませんでした。長女のいた麻布台のマンションは床暖房では無かったので、繰り返し洗って使っても粘着性は多少落ちてもこうはならなかったため、松本の我が家でも同じものをネット通販で購入していたのですが、床暖房には使用不可との注意書きは無かったのです(逆に床暖房で使用可能との表記もありませんでしたが・・・)。
 そこで、床暖房のフローリングでも使えるペット用のタイルマットを探すと、同じネット通販の中にもちゃんとあったのです。
もしかすると、探せば同じ様な商品が他にも幾つかあるのかもしれませんが、我が家で選んだのは、『サンコー置くだけ吸着マット』という商品。同じ30㎝×30㎝のカーペット状のタイルマットです。
この、「サンコー 置くだけ吸着マット」の謳い文句に依ると、
『撥水、アンモニア消臭、洗濯可能、吸着マット、カット可能。生地が薄いので、つまずきにくく、扉の開閉の妨げにもなりません。フローリングの汚れやキズを防ぎます。掃除機をかけても、裏面の吸着効果でめくれ上がることがないので、お掃除もラクラク。』
とのこと。
このマットはその名前の通り、フローリングに置くだけで独自の吸着素材が床にピタッと吸着してズレないのです。その理由は、目には見えない無数の気孔が上からの圧力で空気が抜けることで真空状態となり、「無数の吸盤ができたようにくっ付く」のだとか。従って、これまでの粘着性のマットとは異なります。
次の特徴は撥水加工です。
一度、目を離した間にコユキがタイルの上に粗相をしたのですが、或る程度時間が経っていたにも関わらず、撥水加工のためにオシッコがこれまでのタイルの様に沁み込まず、カーペットの表面上に浮いた様な状態になっていて、拭き取れて全くシミにはなっていませんでした。撥水加工の威力を納得しました。もしかすると、洗う回数により撥水機能は徐々に低下するかもしれませんが、その時はその部分のタイルだけを交換すれば良い。
更に、このタイルカーペットはカテキン入りでアンモニア消臭効果があることと、我が家にとって何より重要なのは、独自の吸着素材で真空状態となることで床に吸着するため、粘着性ではないことから床暖房に対応可能になっていることです。
そして有難いことに、こちらの求める機能からすると前の粘着性のマットより価格が高くても止むを得ないところですが、実際は一枚当たりの値段も粘着性のタイルマットと殆ど変わらなかったのです。
 ですので、今更ながら最初からこれを選んでいれば・・・という後悔はあるのですが、それは多少なりとも止むを得ずの“授業料”だったと得心した上で、我が家にとっては、このペット用「サンコー 置くだけ吸着マット」に変えて結果的に大正解の大満足でした。

 我が家の4LDK の内、リビングと繋げて拡張出来る部屋向けには大型のエアコンと床暖房、更にガスファンヒーターが入っていて、寝室と長女の部屋はエアコンでそれぞれ冷暖房をしています。
物置兼“男の隠れ家”の書斎には、間取り設定に伴う内装工事の打ち合わせ段階では、当初は飽くまで物置という想定(空きスペースは書斎用に使っても良いとのこと)だったため、エアコンを設置しませんでした。そこで、夏は扇風機、冬は石油ファンヒーターを使っています。
使用人は私一人。夏場は結構風も通りますし、冬場もファンヒーターで足元さえ暖かければ特段問題ありません。
しかし奥さまは、灯油を使うファンヒーターだと、自分が娘の所に行っていて私が一人だけだった時に、夜うたた寝してファンヒーターを足元で着けっ放しにして、そのため加熱しての火傷や火事、長時間の灯油燃焼による密室での換気不足が心配とのこと。
昔ならともかく、次第に歳を取るとそんな心配を言下に「大丈夫だよ!」と切り捨てるのも、言葉の強さとは裏腹に段々と自信が無くなっていきそうです。
今使っている石油ファンヒーターは引っ越す前の戸建て時代から使っていた小型タイプで、まだ全く問題無く十分使えてはいるのですが、「まだ使えるから大丈夫!」とズルズル後ろ倒しにならぬ様に、“思い立ったが吉日”で、ここで思い切って買い替えることにしました。

 大前提は“灯油を使わない”暖房器具・・・ということになります。
リビングで使っている、都市ガスの床暖房とファンヒーターは内装工事が必要になりますので今からでは無理(というか面倒)。また冷暖房可能なエアコンも勿論設置工事が必要になりますが、部屋を使うのは私一人だけですのでコスト的に無駄。
またオール電化では災害時に不安がありますし、石油ファンヒーターも電気が無ければ使えません。
以前戸建てに住んでいた時は、メインの暖房として薪ストーブと床暖房があり、床暖房はに灯油を使っていたので、そのための500リットルの大型の灯油タンクがあり、灯油を自宅に配達して貰っていました。そのため、個別に使っていた石油ファンヒーターは、そのタンクから都度灯油を入れられたので、自分でイチイチ18リットルサイズのポリタンクでGSに買いに行く必要はありませんでした。
また、仮に災害時や停電の時でも薪ストーブは使えますので、暖房以外でもお湯を沸かしたり鍋で調理したりすることも可能でしたが、当然マンションでは不可。
因みに、我が家にはカセットガス利用の「やきまる君」やグリルパンの「ビストロの達人」もありますので、調理だけであれば停電時も問題ありません。
昔リンゴ栽培をやっていた時は、収穫後12月から1月にかけてお客様への発送作業は、平日は会社から帰宅して夜の作業となるため、電気不要(着火は乾電池利用)の石油ストーブを倉庫で使っていました。ただ、マンションでは灯油はどうしてもポリタンクでGSに買いに行かないといけないので、歳を取るとだんだん18リットルのポリタンクは重くなって、駐車場からエレベーターで部屋まで運ぶのも一苦労。加齢と共に段々大変になります。
また、ガスのカセットボンベ用のストーブも市場にはありますが、停電時に電気不要で使えても、ボンベ一本での稼働時間も短く、また暖房の熱源としてのパワーも低そうで、災害時には有効ですが常時使うには疑問が残ります。

 そこで、とり敢えず災害時は別に考えるとして、そんな感じで絞っていくと、工事が必要な都市ガスとエアコン、ポリタンクで灯油を買いに行く必要がある石油ファンヒーターや、コスパの悪そうなカセットガスストーブは除外。
そうすると、残るのは灯油やガスを使わない、オイルやセラミック、ハロゲンなどを熱源とするファンヒーター、またカーボンやグラファイトなどを用いた遠赤外線ヒーターなどが候補になりますが、調べてみると最近は色んなタイプがあるようです。
そこでネット情報などを参考にチェックし検討した結果、選んだのはアラジンの遠赤グラファイトヒーターです。
我が家には長女から彼女も使っていて凄く良いからと薦められて購入したアラジンのトースター(4枚焼き)があるのですが、特許技術のグラファイトヒーターは僅か0.2秒で発熱し、一気に焼き上げます。
このアラジンの特許の遠赤外線グラファイトをヒーターに使った暖房器具がグラファイトヒーターで、同じく0.2秒で立ち上がりすぐに暖まる“速暖”がウリ。
 今冬向けの新製品である二灯式のAEH-2G10BJは、ワンタッチで縦横切り替えて、しかも広範囲に熱風を届ける首振り機能付き。更に、『ゆらぎeco運転』という省エネモードが搭載され、室温に合わせてワット数を自動調整。消費電力(電源)は1000W、パワー切り替えは1000W 、または700〜300Wまでを50W刻みで調整可能で、30分〜8時間の間で好みの時間をタイマー設定すると、自動的に電源が切れます。
そして、何より高齢者とペット、そして孫たちが来た時に有り難い機能が、チャイルドロック、自動オフ、シャットオフセンサーです。
特にシャットオフセンサーは、カーテンなどの障害物が赤外線センサーをさえぎると自動的に電源がOFFになる機能なので、仮に室内乾燥用に「ヒーターを使用していて、洗濯物やカーテンがもしヒーターに被ると自動的にシャットアウトされます。
因みに、TVショッピングでお馴染みの通販会社でこの機種を紹介していて興味を持ったのですが、奥さまがチェクしたところ、送料も含めると他のネット通販の方が価格が安く、しかも色の選択肢も多かったとのことで、そちらから注文しました。
 ミニ書斎の“男の隠れ家”で、朝の早い年寄りが一人、すぐに足元を暖めたい時に僅か0.2秒で発熱してくれるのは有難いですし、私一人の時は不要でも、娘や孫たちが来た時に、タテ横回転と首塗機能があるのはリビングや寝室でスポット暖房として使う時に重宝して便利です(6.7㎏とのことですが、上部に手の掛かる取っ手部分がありますので、持ち運びも可能です)。
但し、広いリビング全体をこれ一台で暖めるのはちょっと無理ですが(公式HPや取説には記載がありませんが、通販のネット記事には「暖房適用の最大床面積は7.5畳まで」との記載あり)、狭いミニ書斎の“男の隠れ家”で足元をスポット暖房としてに暖めるのなら、これで十分でしょう。
また、ルームセンサー機能モードにして、室内温度により350Wの節電モードに自動調整して使っても十分暖かく感じられましたので、燃料費的には都市ガスや灯油よりは高くても(ネット通販の説明では、1000wで1時間使用した場合の電気代は、その時点の電気料金で31円とのこと)、特に高齢者や小さな子供たちにとっては、灯油を買いに行くことの大変さや、新たに搭載されたチャイルドロックやシャットオフセンサーによってより安全性が担保されたのであれば、何より有難いと感じた次第です。

 ちょうど一年前なりますが、長女がNY引っ越すに際して要らないからと置いて行ったモノ・・・。常備していたスパイス類や調味料に始まり家電製品までと色々あるのですが、個人的に有難く重宝させていただいているモノが幾つか。
(それにしても余談ながら、軽トラで処分場に簡単に持ち込める田舎に比べて、都会でのベッドや家具などの粗大ゴミの廃却の大変さをつくづく思い知らされました)

 先ずは、先述(第1886話)の通り、モバイルプロジェクターAnkerのNebula CapsuleⅡです。
コチラは就寝直前の視聴用に寝室の天井に投影して使っています。ルーメンは低いので明るい部屋では無理ですが、使うのは寝る前だけなので、部屋を常夜灯で薄暗くして視るなら、しかもスクリーンではなく天井の壁紙への投射であっても十分視聴に耐えられます。
放送されるTV番組をリアルタイムで寝室で視る時は、TVerでは殆ど同時配信はされないのでTVで視聴しますが、それ以外の番組は専らプロジェクターでTVerを天井に投射して視聴しています。TVに比べ首が疲れないのでとても楽です(因みに、このプロジェクターは液晶方式ではなくDLP方式のため、人によっては“カラーブレイキング”(レインボーノイズ)が気になるケースがあり、奥さまも「画面がチラついて気持ちが悪い」とまさにそれらしく、一切視ることはありません)。


娘は東京のマンションの壁に投射していたので、付属品のカメラに使う様な三脚があって、プロジェクターの投射角度を固定するのですが、天井照射には向かない(90°直角には固定が出来ない)ので、ベッドの頭の“ヘッドボード”と呼ばれる部分の厚いボード(板材)に三脚の脚を背に差し込んで固定したりと(これだと上手く固定出来ず、強く押すとボードに傷が付いてしまいます)色々試した結果、些か恥ずかしいのですが、最終形は適当な大きさの小さな箱の側面を半円形に切り取って、そこに円筒形のプロジェクターのボディーを固定して天井に投射しています。しかしこれが、画面の左右移動も含め非常に上手く固定出来、使い勝手も良くて大正解でした。
見た目はまるで小学生の図画工作の様ですので、みっともないかもしれませんが、誰に見せる訳でもありませんし、全く以ての自画自賛ではありますが、我ながら感心する程の出色のアイデアに大いに満足しています。
 マンションの我が家の4LDK の中で、北側の通路に面して日当たりの悪い6畳間程の一室を和箪笥や仏壇を置いて物置として使っていて、その空いた部分は自由に使って良いとのことから、“男の隠れ家”的なミニ書斎スペースとして私が占用して使っています。
しかし、かなり限定された畳二畳くらいの狭いスペースなので、効率的に使うには、以前もご紹介した様に(第1832話)、L字型の机の天井までの上部のスペースや壁際などを有効に使うしかありません。
          (写真は2年前、最初の頃の様子です)
そこで、先ずはノートPCの上の部分を有効活用すべく、幅60cm のクランプ式の机上ラックを設置しました。このラックの2段の棚は9段階(6cmピッチ)での高さ調整が可能なので、ノートPCの上のデッドスペースを収納スペースに変えることが出来、その二段棚の上にFM受信専用で使っている一体型のミニコンポと、文庫本の本棚やペン立てなどを置いています。
場所を取る蛍光灯スタンドの代わりに、同じくクランプ式でフレキシブルアームのLEDデスクライトを使っていますが、こちらはアームが70㎝ありますので、机の隅に取り付けても全体を照らすことが可能です。
また、ノートPCとは別に10インチのタブレットがあるのですが、これは旅行に行く時にPC代わりに持参する以外は、自宅では週刊誌や月刊誌の配信サービス「dマガジン」を読むための専用タブレットとして使っています。その際には、長女から不要になった3段の折り畳み式のクランプ式のタブレット用アームスタンドを貰ってあったので、これをやはりクランプで固定して、「dマガジン」を読む時だけアームを伸ばして手許に引き寄せて使っていますが、こちらも省スペースで重宝しています。
因みに「dマガジン」はもう10年以上利用していますが、当初はスマホで読んでいましたが、画面が小さくて読み辛いので、今では殆どこのタブレットを使っています。10年前は160誌だったのが、今ではナント1400誌とか。好きな歴史、スポーツ、車やガジェット、時に旅行や登山、料理などなど・・・。色んなジャンルがあり、読み切れない程です。
 そして最後に、LGの27インチのモニターと固定用のアーム。これも勿体無いので、私メのミニ書斎“男の隠れ家”で使うことにしました。
元々娘は、リモートワーク用のノートPCは国内用と海外用に2台を使い分けていましたが、どちらも持ち運び可能な小型軽量のノートPCだったので、自宅で作業する時用に、繋いで大画面で作業出来る様にとモニターも使っていたのですが、私メが使っているノートPCは15.6インチのモニターなので使わなくても良いのですが、せっかくなので使うことにしたもの。
入力はノートPCからですが、画面はPCが15.6インチに比べて、さすがに倍近い27インチのモニターは大きくて見易く、特にYouTubeなどの動画を視る時は大画面の方が遥かに見応えがあって、これまた大いに重宝しています。
ただ27インチのモニターでも、目の前に置くと大型TV並みの迫力となるためノートPCの音源で貧弱で画面に負けてしまいます。そこで以前ご紹介した通り(第1922話)、Creative Pebble シリーズの中のPebble V2というUSB電源のアクティブスピーカーを使っていますが、結構満足出来る音質で、YouTubeやPCでも視聴可能なTVerもこのモニターで視聴して楽しんでいます。
余談ですが、それまでYouTubeでクラシック音楽などの音源を聴く時には、ミニコンポのKENWOODのK-521 のオールインワンのレシーバーをサブシステムとしてKEFの3WayトールボーイCoda-9に接続して聴いてきたのですが、このアクティブスピーカーのPebble V2を購入してからは、イチイチ接続を変えるのが面倒なこともありますが、それ以上にPebble V2が低音も含めて予想以上に良い音で聴けるので、サブシステムは全く聴かなくなってしまいました。そのため、どうしようかと思案中です。
 どうやら、これで我が“男の隠れ家”は最終形でしょうか。娘の残してくれていったモノを中心に、自画自賛ではありますが、結構使い勝手の良いミニ書斎になったと思っています。

 二年前にナナが虹の橋を渡り、もうワンコはコユキで最後にしようと思っていたのですが、縁あってナナと同じシーズーの保護犬を迎えることになり、11月22日に松本の我が家にやって来た保護犬の「くるみ」(以下判別し易いようにクルミとカタカナ表記にします)。
その3日後から、奥さまはかねてからの予定通り長女のいるアメリカへ渡航し、彼女の帰国するまで18日間不在。
そして帰国したと思ったら、その三日後に今度は横浜の次女の所に“月例”の育児支援で、今回は10日間の不在。
ということもあって、当初は12月末からクルミのトライアルを(私メは)希望したのですが、仮ママさんも家内も「仮宅に慣れてしまう前に、里親宅でのトライアルを開始した方が絶対に良いから!」との仰せ。
そのため、止む無く“独居老人”+コユキと新たに迎えたクルミとで、一人VSワンコ二匹での“新生活”がスタートしたのでありました。


 当初、クルミはクレートに入ったままで、用心してなかなか出て来てくれませんでした。しかし部屋に誰も人間が居ないと安心するのか、クレートから出て来るのですが、人間が部屋に入って来るとまた一目散にクレートに逃げ込んでしまうのです。
でも、コユキの時もそうでした。特にコユキはブリーダーが男性だったのか、特に私を怖がり、女性の家内とは(今でも差がありますが)接し方がまるで違っていて、私に慣れるのには随分時間が掛かりました。
ただ、クルミは食欲がすこぶる旺盛。仮ママさんの所でも、食事の準備を始めると、ドッグフードの袋のこすれる音や食器に入れる音とかがすると、クレートから飛び出して来るのです。これは我が家でも同じ。ただ、エサを十分に貰ったことが無かったのか、例えばお菓子の袋の音やコーヒー豆をミルに入れる音などでも食事準備の音と勘違いして飛び出して、すぐ近くまでやって来るのです。でも触ろうとすると、またさっとクレートに逃げ込んでしまいます。
そんな時は、後左脚の膝が固まってしまっていて曲げられないので、足を伸ばしきったままお尻を器用に左右に振って走って来るのです。食事の時は、食欲で興奮してアドレナリンが出ているのか、本当にお尻を振って跳ねる様に駆けて来ます。むしろ準備出来て食器を運ぶ時は、クルミの方がコユキよりも早いくらいです。仮ママさんが、
 「クルミは障害があっても、繁殖犬としてこれまでの過酷で劣悪な環境を何とか生き抜いてきた子ですから、存外強い子かもしれませんヨ!?」
と仰っておられたのですが、確かにその通りなのかもしれません。
 クルミはコユキと違って足に障害があって正しい歩行が出来いので余計フローリングが滑り易いことから、クルミの移動範囲であるクレートとオムツ、そして食事準備中に動き回るキッチン周りと夜寝る寝室迄の廊下に、滑らない様にタイルカーペットを敷いてあげることにしました。家内の不在中に彼女の選んだ商品がオンラインショップから届いたので、市松模様に敷き詰めてみました。一応写真を撮ってLINEで報告はしましたが、家内の実際の反応が不明なので、残り半分を敷くのは帰国を待つことにしました。
すると、見た目はともかく、前にも増して食事準備の時には跳ね回る様になりました。そして日が経つにつれ段々慣れて来て、「コイツは危害を加える様なことは無さそうだ・・・」と理解出来たのか、私がリビングルームに居てもクレートに入らずに外の大きなペットベッドに居る様になりました(但し、触ろうとすると怯えてクレートに逃げ込んでしまいます)。
しかし、日数の経過に比例するように、クレートから出ている時間も次第に増えてきました。
そしてアドレナリンが出ていると、時には“はしゃいでじゃれつく”様な仕草を見せる様なことも出て来ました。コユキは出産後のケアがされず、カルシウム不足で歯が殆どダメになってしまったのでオモチャは不要ですが、クルミは歯の方はしっかりしているので、そこでナナの時を思い出して、ホームセンターのペットコーナーから噛んだり引っ張ったり出来る小型犬用のオモチャも飼って来ました。
朝起きた後や外出から帰って来た時などには嬉しそうにはしゃぐ様になり、じゃれて甘噛みをしたり、おもちゃの引っ張り合いをしたりする様になりました。そんな風に遊びたがるクルミは、もしかすると推定よりもっと若いのかもしれません。段々と家に慣れつつあるそんな様子をビデオに撮って仮ママさんに送ろうとすると、携帯が怖いのか、さっと止めて怯えた様に携帯の方を眺めています。一体、この子は今までどんな“犬生”を送って来たのかと、不憫でなりません。
最初の頃はプラスチックの袋がこすれる音がしただけで常にドッグフードかと関心を寄せていたのも、朝夕の同じ時間近くにでないと自分の食事では無いと分かったのか全く気にしなくなりました。これまで人の動きに常に敏感に聴き耳を立てていたせいのかもしれませんが、どうやらクルミは学習能力が高そうです。
 大分我が家にも慣れて来たので、クレートは常時寝室に置いて寝る時だけ使う様にて、リビングではペット用のベットをクルミの居場所にする様に変更しました。
コユキは先住犬のナナとは一緒にくっついて寝ていることも多かったのですが、クルミはコユキの所に行くことは余りありませんし、コユキも余りクルミを意識することありません。日中はそれぞれお互いに自分の居場所(コユキはソファーの上)でくつろいでいます。

 1月に入り、動物病院で血液検査と二回目の薬浴をしてもらいました。先生もそしてナナと今はコユキも担当して貰っているトリマーさんも、クルミが見違える様に肌がキレイになったと驚いていました。また2㎏台だった体重も今回図ると4.2㎏とのこと。ガリガリで保護されて以降、仮ママさんのお宅にいた時からもう少し太らせようと食事を少し多めに与えてきたのですが、シーズーの標準体重である4~6㎏の範囲になったので、このまま維持していけば良いとのこと。クルミも漸く“普通”のワンコになったのかもしれません。後日届いた血液検査結果も、幸い異常無しとの診断でした。
 そこで検査も薬浴も無事終わったことから、1月10日過ぎから生まれて初めてクルミも戸外に連れて行ってみることにしました。というのも、コユキを毎日の散歩に連れて行く時に、クルミが甘えた声でクンクンと鳴いて一緒に行きたそうに(若しくは“置いて行くな!”のアピール?)するのです。
仮ママさん宅でも一度も外には出なかったクルミにとっては、初めて家の外、未知なる外界への冒険です。
そこで先ずはすぐ近くの公民館の広場へ抱いて行って、子供向けの遊具のあるエリアが人工芝で覆われているので、そこでリードを外して遊んでみました。
すると全てのことに興味津々・・・。「これ、一体何だ?」とばかり、例えば落ちている落ち葉一つとっても、きっとクルミは初めて目にするのでしょう。おそらく彼女にとっては、目にする何もかもが珍しくて興味深いのでしょう。そこら中をクンクンと嗅ぎ回っていました。あまり遠くへ行かぬように「おいで!」と呼ぶと、曲がらない左の後ろ足を引きずってお尻を振り振りさせながら器用に駆けて来ます。
何度か公民館の広場で遊んでいる内に、段々外の様子にも慣れて来て、次第に人工芝のエリアから土の上へと行動範囲が拡がっていきました。そこで、一週間くらい経った時、思い切っていつもの散歩コースを行ける所まで歩いてみることにしました。それまでも、公民館の広場での後、ナナやコユキの散歩コースを抱っこしながら一周して周囲の環境を見せてはいました。
しかし、クルミはこれまで生きて来た中で、リードを付けて散歩をする、人に付いて歩くという習慣も躾けもされていません。ましてや狭いケージの中に何年も居ただけで、救い出されるまで(不要と判断されるまで)外に出たことも無かった筈です。そのため、私に付いて一緒に歩くということはなく、行きつ戻りつしながら、自分の興味本位にクンクンと匂いを嗅ぎながら徐々に歩を進めていきます。そこで、何とかコースに沿って前進してくれる様にクルミの前方から声を掛けては前に進んで行きます。
道すがら、我が家に来てからの家の中では経験し得なかった、例えば電車が来たり、或いは人とすれ違ったり、時には鳥が鳴きながら近くを飛んで行くと、都度「一体何だ?」と興味深そうに立ち止まっては音のする方を眺めています。
 そんな、生まれて初めてのクルミの“大冒険”の日々が始まりました。

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