カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
我が家でのコーヒーは、ここ10年来「源智の井戸」の湧水(“まつもと城下町湧水群”の中で、硬度130前後でミネラル分の多い唯一の硬水)を汲んで来て、毎朝ドリップ式のコーヒーメーカーで淹れています。
昨年秋のコーヒー豆の大幅値上げに伴い、それまでの定期的に購入していた全国チェーン松本店のモカブレンドの値段が3倍近くに値上げされたので諦めて幾つか試した結果、地元の自家焙煎「三澤コーヒー」のコロンビアに変更。個人的には酸味の強いモカの方が好きですが、奥さまはそうではないので、マイルドコーヒーの代表格への変更でむしろ良かったのかもしれません。
また、家内が横浜の次女の家に“家政婦”で手伝いに行くと、婿殿がお礼にパナマ産のシングルオリジンの最高峰「ゲイシャコーヒー」を持たせてくれるので、時々はそちらも楽しんでいます。
さて、10月くらいにコーヒーメーカーが故障して、コーヒーがポットから漏れて溢れてしまいました。そこでポットの蓋に水道水を注いで流水で洗い流すと、中に溜まって詰まっていたらしいコーヒー滓(かす)が結構たくさん水と一緒に流れ出て来ました。
暫く流水を注ぎ続けてから、もう一度セットしてドリップをしてみると、今度は漏れることなくポットに注がれたので、それ以降もそのまま使っていました。
ところが、やはり一ヶ月くらいするとまた漏れ出してしまい、念のため同じ様にポットの蓋に流水を注いでみましたが、今度はあまり改善することはありませんでした。残念ながらこの蓋は分解することが出来ず、そのため中を掃除することが出来ないのです。そのため、コーヒーメーカーを寿命と諦めて買い替えることにしました。
考えてみれば、このメリタのコーヒーメーカーは2016年にそれまでのモノが壊れて買い替えたので、10年近くも使って来たことになりますので、さすがにもう寿命と考えても良いでしょうし、逆に良くぞ10年間も長持ちしたものだと感心しました。

我が家では硬水の「源智の井戸」の湧水を使っているので、軟水が主流の日本ではなく、硬水が主流の欧州のメーカーであるドイツのメリタを今回も選びました(メリタはペーパーフィルターの生みの親であるドイツのメーカーです。因みに、良く似た名称のカリタは日本のメーカーで、カリタは、ドイツ語の「Kaffee(コーヒー)」と「Flter(フィルター)」を組み合わせた造語なのだとか。てっきりメリタおばさんと同じく、創業者の名前が苅田さんなのかと思っていました)。
但し、メリタを含めどのコーヒーメーカーも水道水以外は使用禁止(ミネラルウォーターはカルシウムが溜まるからでしょう)で、最近の機種にはカルキ除去機能が付いているモデルもありますが、我が家は水道水を使わないのでカルキ除去機能は不要ですし、キッチンの水道の蛇口には浄水器を付けています。

今まで10年間使っていたメリタの旧モデルは、ポットは同じステンレス製なので保温性はあったのですが、フィルター部分はプラスティックだったのが、新しいモデルではこちらも外側がステンレス製に変更されています。

使ってみて、やはりワンタッチ式になった蓋が便利!です。豆は同じコロンビアですが、蒸らし機能が効いているのか前モデルに比べると、味がややマイルドになった感じがしています。
これまで同様に、またこのメリタのコーヒーメーカーで、「源智の井戸」の湧水で淹れたドリップコーヒーを毎朝楽しみたいと思います。
【注記】
写真はメリタの紹介頁から引用させて頂きましたので、もしかするとノアプラスではなく先代のノアの写真かもしれません。
【追記】
本来は昨日掲載予定だった原稿です。昨日システム障害により更新出来なかったため、本日改めて掲載いたします。
ブログ掲載サイトで時折システム障害が発生しており、そのためアクセスがしにくかったり、ブログ更新が出来なかったりしております。
何分システムが古いため根本的な改善は難しいとのことから、新たなサイトを立ち上げるか別のサイトに移動するかしないと、このままではいずれ維持が困難になるとのこと。
そのため今後何らかの対応を検討致しますが、何分時間が必要なため、日頃ご愛読いただいている皆さまにはそれまでご不便をお掛けすることもあろうかと思いますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
高校駅伝の行われた、その12月21日の午後。松本市民芸術館で上方落語の桂二葉独演会が開催され、前売り券を事前に購入してあったことから聴きに出掛けました。
数ヶ月前に購入したので、独演会の開催日が毎年楽しみにしている全国高校駅伝の当日だったとは“露知らず”、結果“後の祭り”ではあったのですが、戦前から女子の長野東は優勝争いをすると思っていましたが、片や3連覇の掛かった男子の佐久長聖は今年は無理で、せいぜい入賞争いだろうと予想していましたので、結果、午前中の長野東優勝の女子の部はしっかりTVで観戦出来たことから、予定通り落語を聴きに出掛けた次第(結果は案の定・・・イヤ、残念ながらそれ以下でした)。
上方落語の噺家、桂二葉。2021年に女性初のNHK新人落語大賞優勝者です(因みに今年、春風亭一花さんが女流噺家二人目の優勝者となりました)。
上方落語会の人気者で、その実力も丁稚の定吉や、憎めないアホな人物が登場する所謂「与太郎噺」を演じさせればまさに天下一品。
TVの人気番組への出演もあって、今や関西だけではなく全国的にもチケットが即完売の売れっ子噺家です。そんな彼女が、昨年の12月に続いて今年も松本で独演会を開催。
大阪は東住吉出身というチャキチャキの浪速っ子が、地方には珍しい古典芸能専門の北野演芸座の在る長野市ならまだともかく、全く縁の無さそうなこの松本に来て二年連続で独演会を開いてくれるのですから、地方に暮らす落語ファンとしては本当に有り難い限りです。
会場は昨年同様市民芸術館の小ホール。300席弱のホールですが、さすがに今や全国的な人気噺家ですので、おそらく追っかけも含め地方の落語ファンで今回も満席の盛況でした。

彼女は松本での独演会開催のオファーがあると、松本一本ネギが旬を迎える年末の時期に絶対に設定してもらうということで、この日の楽屋も松本一本ネギとベビーシューの差し入れが混ざり合って異様な匂いとか。また長野市の北野文芸座での高座でも、松本での独演会同様に、同じ長野県なので松本一本ネギやら松本のことを誉めちぎっていたら客席が、
「何やこうしらーっとした雰囲気が、何でか段々漂ってきましてん・・・」
と、ここ松本の客席を大いに沸かしてくれました。因みに、さすがにもう売れっ子ですので、白木みのるネタはこの日はありませんでした。
今回の出し物は、先ず開口一番で桂白鹿さんが前座噺の「平林」で開演し、続いて二葉さんが「上燗屋」から二席続けての「粗忽長屋」。そして仲入り後にトリで上方落語の演目「打飼盗人」でした。

甲高い声の持ち主である彼女が、噺の中で声色を落として男性の親方や老人を演じる際に多少の違和感を感じたとしても、相方の与太郎や丁稚が登場すると、即座に見事なアホや子供に化けて演じ、これがまさに秀逸なのです。男の噺家に負けていないどころか、むしろ凌駕して客席を沸かせます。
今回も、初めて聴く「上燗屋」の酔っ払いのオッサンぶりがそうでした。続いての柳家小さんの十八番と云われた「粗忽長屋」。上方風に浅草の観音さまを住吉さんに変えて、八さん熊さんのボケたやり取りが上手い。この日の仲入り後のトリに演じたのは、江戸落語では「夏泥」というネタの、上方落語の「打飼盗人(うちがえぬすっと)」。これも初めて聴くネタでしたが、生粋の難波言葉が心地良い。

名人米朝の弟子になる師匠の米二師匠は、自分の弟子の中では二葉さんが一番根性があるとのこと。
また、ざこば師匠が主催していた米朝一門の寄席「動楽亭」落語会では、これまで女性噺家が演じたことが無かったため、弟弟子が高座に出ても彼女はずっと出れずにいて、しかし前座仕事に何年も通って黙々と働いていたら、兄弟子がざこば師匠に進言してくれて、その先輩の助言で漸く出演が決まって泣いたのだとか。
また、上方落語の若手噺家のコンテストで準優勝したのに、表彰式でブスッとしている彼女に兄弟子が理由を聞くと、「負けた時にニコニコ出来ひん!」と応えたのだそうです。だからこその、落語大賞受賞後の記者会見での感想を聞かれ「ジジイども、見たか!?・・・と思うてます」なのです。
そんな彼女が売れっ子になって、尊敬する鶴瓶師匠から「イイ経験になるから(出てみたら)」と薦められて受けたというフジTVの昼の「ぽかぽか」の曜日のレギュラーを2年余りで卒業したのですが、その理由を後で知ったのが、
「出演していても上手く喋れなくて、こんなんでお金貰ろうたらアカン!」
と自ら降板を申し出たのだとか・・・。
お節介な落語好きのジジイとしては、「その意気やヨシ‼」。押しも押されぬ上方落語の金看板として、一所懸命稽古して古典落語のネタを増やした方がヨロシおます!

今回は、お囃子を録音ではなくて、生演奏としていつもお願いしているという三味線の豊田公美子さんも同行され、最初の出囃子がいつもの彼女の出囃子「♪いっさいいっさいろん」ではなく、「♪アルプス一万尺」を演奏。
枕の中で今回の生のお囃子を紹介された中で、以前から高座をするために地方行った先では、例えば名古屋では「燃えよドラゴンズ」、広島でもカープの応援歌を出囃子に演奏して貰って好評だったので、旅先の高座では出来るだけその土地に縁のある曲を出囃子にアレンジして貰うのだと紹介しながら、ここ松本ではその「♪アルプス一万尺」の出囃子を受けて、元歌の歌詞にある「♪小槍の上でアルペン踊りを・・・」の部分を二人共「子ヤギ」だとずっと思い込んでいて、以前特急電車の中での移動中に、向かい合わせの席で公美子さんとお酒を飲みながら、二人で何故か“手遊び歌”をすることになって、この「アルプス一万尺」を歌いながらへべれけに酔っぱらってずっとやっていたら、隣の席に座ってずっと静かに本を読んでいた女性が、さも迷惑そうに「それ、子ヤギじゃなくて小槍ですから!」とボソッと、しかしピシッと言われたのだとか・・・。
そんなアホ話の枕も本当に楽しい、桂二葉さんのここ松本での独演会。是非一本ネギの季節に毎年来てください。今回も土付きの松本一本ネギを楽屋に差し入れしようかと本当に迷ったのですが・・・。いつか必ずそうしたいと真剣に思っています。
終演後、芸術館から家路への道を歩きながら、ホンワカ暖かな気持ちでの今年の笑い納めとなった、今回の「桂二葉松本独演会」でした。
12月21日に京都で行われた、師走の都大路を走る全国高校駅伝。
3連覇の偉業を狙った男子の佐久長聖高校は1区の出遅れが響き、その後追い上げるも及ばず10位に終わりましたが、昨年の優勝メンバーが4人残った女子の長野東が、今年も1区区間賞からの1位を一度も譲らずに見事連覇を果たして、3度目の全国優勝を飾りました。しかも、エースの真柴愛理選手が故障明けで回った留学生も走る3km区間の3区で、それまで留学生選手の持っていた区間記録を大幅に上回る驚異的な新記録で走り抜けたのには感動しました。平坦なトラックの3000mでも9分一桁のスピードはトップクラスの記録なのに、それが最後の1㎞は完全な上り坂だったにも拘わらず、男子並みに3分を切っての結果9分6秒という、TV解説を務めた小林祐梨子さんも記録を二度見して確認し直す程の驚異的な走りでした。

ただ陸上の長距離では昔からマラソンのオリンピック代表など国内トップクラスの選手を排出するなど、長野県では昔から地域別対抗で県内を南北に走る県縦断駅伝が盛んだったこともあり、地域の“駅伝クラブ”などで小学生位から子供たちを育てるなどして、その中の有力選手が結果、県内で有能な指導者の居る高校の男子では佐久長聖、女子では長野東に県内全域から集まるようになって、その結果唯一駅伝競技だけがあたかも県高校選抜チームの様になって全国でも上位争いが出来るまでのレベルになってきたのです。
しかし、そうは言っても佐久長聖は私立高校であり、寮も持っていて、甲子園に出た高校野球に始まりスポーツ全般に力を入れているのも分かりますが、片や長野東は公立高校なのです。

その河川敷のコースでは、一般の市民ランナーの皆さんやウォーキングでも使われる地元の方々に混じっての練習のため、コースの清掃や整備なども朝晩の練習前後に率先して取り組んでいたことから、やがて市民の間でも同じコースで一緒に練習をする彼女たちを自然に応援する様になり、中には毎朝子供たちが来る前にコースの手入れや整備をしたり、子供たちへ差し入れをしたりする地元の方々が現れる様になったのだそうです。
そうしたことが相乗効果を生んで、コースは素より応援してくれる地元の皆さんへの感謝を、自分たちは走ることで、更に結果を出すことで恩返しすることが彼女たちの一番の目標になっていったのだとか。
そして、そうした努力がやがて成績としても実を結ぶようになった結果、私立高校の様なスカウティングはしない公立高校ですが、今度はそんな長野東に憧れて、最近では隣県からも長野東に進学してくる生徒が出て来たのだそうです。

最初の優勝は留学生を擁する仙台育英を最終区で逆転して、県内出身の地元の子供たちだけでの初優勝。男子での連覇を成し遂げた佐久長聖と共に、初の“長野県勢男女アベック制覇”で、まさに“駅伝王国長野”の面目躍如となりました。
そして今回の長野東3回目の全国優勝となる連覇は、昨年同様またも1区から首位にたっての堂々の完全優勝。強豪私立高校を相手に、胸のすく様な公立高校の快挙と言っても決して過言ではありません。まさにアッパレな長野東の全国優勝でした。
あと、駅伝競技でまだ残るのは、女子は今まで入賞だけで一度もメダル獲得が無い全国都道府県対抗駅伝大会で、これまで4連覇中の男子県勢の佐久長聖同様に、OBや進学候補の中学生を含めた“オール長野東”での長野県としての初優勝・・・のみでしょうか。
先行した佐久長聖同様に、女子も細田あい選手や萩谷楓選手といった日本代表クラスの社会人選手や、また卒業後に大学女子駅伝で活躍する長野東OBが増えて来ているので、いつか必ずその夢が実現されるものと期待しています
【注記】
掲載した写真は、長野東高校陸上部の紹介頁から拝借しました。
新年 明けましておめでとうございます。
『山高く 水清くして 風光る』(平林荘子)
2026年、信州松本より謹んで新春のお慶びを申し上げます。

今年最初に掲載した写真は、薄っすらと雪を被って白く雪化粧をした、水清き“湧水の街”松本の名水「源智の井戸」の祠と縁起物の南天です。
今年も先ずは、マンションのベランダから鉢伏山に登る初日の出に今年一年の平穏無事を祈りました。三重大学の40数年間に亘る調査で、温暖化で夏が3週間長くなりその分春と秋が短くなっても、冬の長さは変わらないのだとか。
信州松本の冬らしい、モルゲンロートに染まる常念岳を始めとする北アルプスの峰々を眺められるのも幸せなことなのかもしれません。
(原田泰治「ふるさとの四季・冬」)
新年の2026年は午年です。決して立ち止まることなく、ギャロップの様に何事も軽快に駆け抜けて行ける年になります様に。
私個人は、今年も“山高き”松本に暮らす幸せを感じながら、“水清き”松本の象徴でもある「源智の井戸」のボランティア清掃等に精を出す“普通の”年になりそうです。
最後に、今年一年の皆さまのご多幸を、ここ信州松本より謹んでお祈り申し上げます。復興途上の能登半島や地震の不安の尽きない東北北海道、そして世界に目を転じれば、なかなか区切りの見えないウクライナとガザ。そんな人々にもどうか一日も早く穏やかな“普通の”日常が戻って、以前と変わらない“普通の年”になりますように。
本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
カネヤマ果樹園一同+コユキ&クルミ💛



