カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 正月の松の内も三連休も明けた1月第三週。
NYから帰国中の長女が、以前日本の大手企業の西海岸でのスタートアップビジネスをサポートするために、研修を兼ねて数ヶ月京都に滞在していたこともあって、この日本滞在中に当時の友人に会ったりするために京都に行くとのことから、我々もそれにかこつけて一緒に京都へ行くことにしました。
 今回は次の予定もあったので、三泊での短い京都旅行です。長女は別件で先に行っていた東京からの新幹線移動で、我々とは京都で合流。そのため、我々はワンコも一緒に車で京都へ向かいます。コユキは何度も来ていますが、クルミにとっては初めての京都行です。
松本から京都へは330㎞ちょっと、4時間のドライブ。途中のトイレ休憩とワンコのオヤツタイムもふまえ、ゆっくり走るべく5時間前に出発。数日前には日本海側の降雪で関ヶ原でも13㎝の積雪があったと報道されていましたが、この日も松本からの中央道は時折吹雪いていて、その着雪のため途中でACCが作動しなくなってしまいました。そこで車のバンパーなどのフロントエリアのセンサー部分に付着した雪を落とすべく、恵那峡SAでワンコのトイレ休憩とオヤツを兼ねて我々も早めのランチタイムにしました。
 松本から京都までは、長野県から岐阜県を経て愛知県の小牧JCTで東名に合流し、その後大垣辺りから再度岐阜県に入って雪の吹き溜まりとなる関ヶ原を経由して滋賀県を東西に縦断しながら、最後に大津から東山をトンネルで抜けて京都府へと、5つの府県を走行します。
その中で先ずは恵那山トンネルを抜けるまで、中信地方の松本から南信地方の飯田を超えて南北に長い県の半分を縦断するので、長野県だけで110㎞とルートの1/3を占めているため、恵那山トンネルを抜けて漸く岐阜県に入ると、気分的にはもう半分近く走って来た様な気がして何だかホッとします。その意味では、いつもは小さなドッグランもあることから尾張一宮PAで休憩するのですが、恵那峡SAも広くて気分的にはここで休憩するのも良いかもしれません。
恵那峡SAでセンサー部分への着雪を取ったので、休憩後ACCは無事復活しましたが、ACCがあると無いとでは右足の疲れ方が違い、高速道路の長距離ドライブでのACCの有難さを身に染みて実感します(但し、前に急に割り込まれるとACCはブレーキランプが点滅せずに急減速するので、後続車への注意が必要です)。
中央道から小牧JCTで東名に合流し名古屋を抜けて名神へ。昔教科書で習った“太平洋ベルト地帯”を結び、その物流を担う日本の大動脈ですから、走行する大型トラックの多いこと。その意味で、相互に補完する新名神は一部6車線化が遅れてはいますが既に全線開通済みなので、大いに新東名の全線開通が待たれます。
順調に走行し、ホテルのチェックインまでにまだ少し時間があったので、今回も京都東IC直前の大津SAで時間調整し、山科を抜けていつものドッグヴィラの在る京都東山のホテルへ無事到着しました。

 今回の京都は二年振りになります。
というのも、インバウンドで大混雑する京都では、マナー違反行為が横行して住民とのトラブルが頻発するなど、“オーバーツーリズム”問題が盛んにマスコミで報道されていたので、ご多分に漏れず我々も京都へ行くのは躊躇していました。
しかし、今回中国が嫌がらせの“戦狼外交”で日本への渡航自粛を促した結果、傍若無人な中国からの団体客が減少しているとの報道もあり、だったら「今しか無いでしょ!」と二年振りに京都へ行ってみることにしました。
 今回の京都滞在中、インバウンドの観光客が必ず訪れる清水寺界隈に、今回の冬の特別拝観で公開される高台寺と、一度見てみたかった「清水三年坂美術館」にも行ってみましたが、美術館は昨年6月に改修明け開館予定だったのが延びて現在開館時期未定とのことで、残念ながら見ることが出来ませんでした。
さてその清水寺界隈。東大路からの参道や、二年坂・三年坂(産寧坂)はさすがにインバウンドの欧米人観光客や修学旅行生で混んではいましたが、中国人団体客の姿は無く、道は人で埋まってはいるものの歩けない程ではありません。
今回は嵐山や金閣寺など他の外国人観光客の人気スポットへは行っていませんが、外国人観光客に人気の清水寺界隈でもこの程度であり、他の南禅寺や平安神宮などの東山エリアはこれまでの京都にすれば観光客も疎らでどこもこれ以下でした。
また移動時の市バスでも、迷惑な大きなスーツケースを持った観光客も少なく、平安神宮周辺、二条から四条河原町、八坂神社や祇園などの東大路界隈でも、今回の滞在中に市バスが満員で通り過ぎるなどということは一度もありませんでした。
娘がお茶が切れたので購入したいという寺町二条の老舗の一保堂に行った際に、対面に在る京寿司の老舗の末廣や東山三条の東大路に面する京中華のマルシン飯店などの人気店は、確かにどこもランチ時には行列になっていましたが、それはインバウンドとは無縁の、京都での日常的な普通の光景の筈。
ですので、今回は何だかこちらが拍子抜けする程の“静かな京都”・・・なのです。これなら我々同様に、日本人観光客も京都にまた戻って来るのではないかと実感した次第。
今年の正月は孫たちが居て松の内の間に松本で行けなかった初詣と、地元で毎年行く小正月前の厄除けのお詣りを今回は兼ねて行った八坂神社も、お詣りをする本殿の3本の鈴緒の前には舞殿との間には参拝客の行列はありましたが、四条通側の西楼門の石段も外国人観光客含めパラパラとしか観光客の姿は無く、思ったよりも空いていました。
今回の八坂神社への遅れ馳せながらの初詣の後、別の女性向けのお寺さんへもお詣りに行きたいという奥さんと長女と別れ、私は終わってしまった黒七味とゆず辛の補充のために「原了郭」へ行って、お目当てを購入してから少し足を延ばして祇園の花見小路のお稲荷さんの辰巳大明神周辺も歩いてみましたが、外国人観光客中心に人通りが多かったのは祇園周辺の四条通くらいで、他はそれ程の観光客の人通りは見られませんでした。
外国人観光客に絶対的人気の京都では、インバウンド需要は確かにありましょう。けれどもそれ以上に、あの傍若無人な中国人団体客の目に余るマナー違反の行為に蝕まれてもいた京都です。
しかも、中国からの観光客の多くは現地の旅行社が現地決済で斡旋し、旅行客の中には日本に来ても中国人の経営する時に違法な民泊に宿泊し、中国人の営む白タクで移動しての観光も多いと云います。そんなケースでは、日本への旅行でも中国資本傘下の世界の中で金が回るだけで、せいぜい日本に落ちるのは土産物の購入代くらいでしょうか。
特許や順法意識などお構い無しで、マネをした商品を自国の巨大市場で販売出来る恩恵で国が豊かになって、今や“同じ様なモノ”が自国でも購入出来る様になり、また更には最近の中国Z世代を中心とした自国ブランド購入志向の愛国的“国潮”消費もあって、昔の様な来日しての爆買需要は今はありません。だったら、インバウンドが落ち着いた今の方が日本にとっても、京都にとっても良いのではないだろうか?

 シンガポールに赴任していた時に、日本へ出張帰国して来ると、同じ顔をした単一民族しか見ないことに異様な感じがしました。排他的ではなく、グローバリゼーションの恩恵を受けて来た日本ですので、多民族国家のシンガポールまではいかずとも、日本社会ももっと多様化すべきではないかとも感じました。
そして、国外に出たことによって、より一層自分が日本人であることをイヤでも意識せざるを得ず、その結果日本人としてのアイデンティティーを確立すべきことを認識しました。ですので、多様化するからこその、先ずは“日本ありき”であって、決してそこには日本人中心主義的での排他的な意識はありませんし、またあってはならないのだと思います。
国を愛することがどうして“右”なのか?自分の国を愛してはいけないのか?
こうした発言をすると、我が国ではややもすればすぐに右だ左だという短絡的且つ断定的な色分けがされてしまう。
しかしそうではなく、その国で暮らす(≒所得を得て生活する)なら当たり前にその国のルールに従う必要(=先ずはその国で得た所得に対する税金をその国にキチンと払う)があります。もし従いたくなければ出て行けば良い(=脱税するのではなく税率の低い国に移る)のです。
シンガポールが或る意味で秩序が保たれているのは、狭い国土という国の統制・管理のし易さもありますが、“Fine City”と揶揄される様な罰金国家であることもその大きな理由でしょう。
例えば、シンガポールには(以前は金融、最近はバイオなどのエリート層の海外からの人材やシンガポール人夫婦の共働きをサポートするための)フィリピンやインドネシアなどからの住み込みのメイドさんがたくさんいます。現地ではアマさんと呼ばれるそのメイドさんたちは、全員メイド用のWork Permitで働いているのですが、今では半年毎に雇用主負担での妊娠監査が義務付けられていて、もしシンガポール人や永住権保持者と結婚して妊娠する以外の場合の妊娠が分かると、即座にビザが失効し、帰国費用は雇用主負担で国外退去となり、母国に強制帰国させられてしまうのだそうです。それを外国人労働者差別なり人権侵害と批判することも出来ましょう。でもシンガポール政府は「イヤなら(稼ぎに)来るな!」という方針を変えることは決して無いでしょう。
余談ながら、15年近く前に久し振りのシンガポール出張で驚いたのは、朝散歩をするワンコの多かったこと。我々が暮らした90年代には全くと言って良い程見られなかった光景ですが、それ程国の生活水準が上がり、それ程国の生活水準が上がり、日常の生活にも潤いを求める様な“ゆとり”が生まれたのでしょう。
と言うのも、例えば私が赴任した1987年当時のオフィス内のグリーンインテリアの鉢は全て人工観葉植物で、今では“フェイクグリーン”と呼ばれる程本物と見間違う程精巧なモノもありますが、当時は如何にも人工と分かる様なモノでしたので、私などからすれば熱帯のシンガポールでは蘭や観葉植物の鉢植えが驚くほど安く、まるで“天国”の様に感じて赴任中は何鉢も買って自宅に飾って楽しんだのですが、ローカルのスタッフ曰く「生の植物は枯れてしまうので、そんなモノにお金を使うのは勿体ない!」という“ゆとり”とは或る意味対極的な意識だったのです。
しかし良く見てみると、そのワンコたちを散歩させているのは全員がメイドさんだったので、仮に犬を飼う“ゆとり”が生まれたとしても、これでは真の愛犬家とは言えないのではないかと疑問にも感じたのですが、片やメイドさんたちからすれば犬の散歩は(ウルサイご主人さまから逃れて)街で知り合いのメイド仲間とペチャクチャ喋りながら、一時間近くのんびりと散歩出来る“至福”の時間なのかもしれないナ・・・とも感じた次第です。

 インバウンドの団体客が減って喧騒が消えウソの様に静かな京都で、スムーズに移動する市バスの中から何だか落ち着いた雰囲気が漂う京都の街並みを見ながら、そんなことまで考えた今回の京都行でした。

 婿殿が松本での正月休みを終えて、一足先に横浜に戻る正月三日。
蕎麦好きの婿殿のために、事前に色々ネットで調べて三が日も営業してしる蕎麦屋を探し、漸く見つけて予約してあったのが安曇野の穂高有明地区の人気店「そば処 時遊庵あさかわ」です。
以前、大町方面からの帰りに山麓線を走っていたので寄ろうとしたら、まだ2時前だったのにその日打った蕎麦が既に終了とのことで諦めたことがありました。こちらは蕎麦店が点在している山麓線沿いの有明地区でも人気の行列店です。
その「あさかわ」が正月三が日も営業して且つ予約が出来ると知り、こちらも1ヶ月前に婿殿のために事前に予約をしてありました。

 松本から穂高の有明へ行くだけのためにまたアルファードをレンタルするのは無駄なので、「今日はちっちゃい車ダネ・・・」という上の孫のガッカリした感想をジィジとしては「アハハ・・・」と冷たく受け流し、二台に分乗して有明山麓線沿いの店舗を目指して出掛けました。
店は11時半の開店で、我々は12時の予約で行ったのですが、駐車場には既に10数台の車が停められていて、店内にはもう何組もの順番待ちの方々がおられ、名前を書く受付表には30分待ちとの表示がされていました。
我々は小さい子供が居るので、店側が畳の小上がりに二卓に分かれて我々の予約席が用意されてありました。
(注:冒頭の2枚は、婿殿をもてなせる店かどうかチェックのために、11月末に試しに一度伺った際に撮った写真です。時遊庵という名を付けられている通り、店内には土壁の装飾やインテリア、そしてテーブルに置かれたちょっとした小物にも店主のご主人の遊び心が感じられます)
娘たちも婿殿も家内も、皆天ざるをオーダーとのこと。私メは頑なに大ざる(蕎麦の香りの邪魔をする刻み海苔は掛かっていないので、実際には本来の「もり」なのですが)一択。つゆの味が変わるので天ぷらを蕎麦つゆに付けるのは個人的に御法度ですし、仮に天つゆが別にあっても、天ぷらの油で味覚が変わるので、個人的には純粋に蕎麦の味を楽しみたいため、天ざるはあまり好きではありません。蕎麦自体を楽しむのなら、飽くまでもりそば一択です(但し、京都のにしんそばの様に、具材を楽しむ温蕎麦の場合はその限りに非ず)。そして、こちらの名物のそば玉の素揚げは、今回は天ぷらがあるからと一皿だけ頼んで皆でシェアすることにしました(一皿十数個あります)。
満席でもそばを茹でるのはご主人一人だけでしょうから、サーブまでは結構時間が掛かります。入口の受付表には「待ち時間30分以上」とありましたが、おそらく1時間近くは掛かるでしょう。これが夏なら、ご主人が丹精込めて育てたという、数千株というアジサイが咲く広い庭を散策して時間を潰せば良いのでしょうが、冬場はそうもいきません。
 結構時間も掛かって運ばれて来た天ぷらは、ナス、カボチャ、大えび、山菜(何の葉か不明ですがセロリ?)、舞茸、そして珍しい油揚げと蕎麦の素焼き揚げ。
二八のそばは季節の葉が一枝添えられていて、ご主人の遊び心と風情を感じます。私と婿殿は大盛りですが、女性陣の頼んだ並盛りでも結構な量があります。
そば玉の素揚げは、そばがきをもっと粘り気が出るまで練って、団子状にして揚げたもの。外はカリっと中はモチモチしていて、塩を付けて食べるのですが、そば粉の味だけで素朴で美味。
そして、ご主人自らテーブルまで運んで来て下さるサービスのそばの薄焼き。そばがきより水を少なめにして、練って延ばしたガレット状の薄焼きを少し焼いて、蕎麦の実をまぶして塩と味噌を塗った素朴な薄焼きです。
そして、その薄焼きに粉をまぶして揚げた天ぷらと油揚げの天ぷらは珍しい。ただ一度揚げてある油揚げを更に天ぷらにしてまた揚げるのは、天ぷら素材としては面白いものの、些かoily過ぎてもたれてしまい今一つで、我が家のメンバーには不評でした。むしろ揚げ出し豆腐の様に、水気を絞った木綿豆腐を薄く切って天ぷらにした方が良い様に思います。因みに、家内は天ぷらがもたれてしまい、次回からは天ぷらはやめてそばだけにするとの仰せ。
 婿殿はこちらの蕎麦に大満足の様子。勿論お世辞もあるのでしょうけれど、今まで食べた蕎麦の中で一番美味しかったとか。個人的には、最近行けてはいませんが、二八ではのど越しの良い安曇野翁が一番でしょうか。
地元安曇野産と北海道産、茨城産のそば粉をブレンドして打ったという「あさかわ」の玄ソバも二八そばで、こちらの蕎麦ものど越しが良く風味豊かで、今年食べた幾つかの秋の新蕎麦では初めて香りを感じました。
また量も十分で、食べ応えもありました。そして何より、正月三が日に営業していただいていて、県外からのお客さまを信州そばでもてなす場合は大変助かりました。
また婿殿が来たら、一度夏のアジサイの庭も見てみたい気がしますので、安曇野をドライブがてらお邪魔しようと思います。ごちそうさまでした!

 次女一家が初めて年末年始に松本へ帰省し、また長女も二年振りにNYから帰国してくれて、久し振りに賑やかだった2026年のお正月。
皆揃ってくれたのは誠に嬉しい限りなのですが、都会と違いウィンタースポーツでもしない限り信州では冬に行く所がありません。
それはお正月の三が日も同様です。特に次女の婿さんは、病院勤務のせっかくのお正月のお休みを初めて嫁さんの実家の信州で過ごしてくれることになったので、家食ばかりではなく、せめて一度くらいは外食でもてなしたいところなのですが、逆に昨今の働き方改革や人手不足での従業員福祉もあって、この正月三が日くらいはさすがにお休みする飲食店が多いので、食べられる処を探すのに一苦労です。
 そうした中で三が日もやっている店を探して色々調べ、且つもてなす場として相応しいかどうか事前にチャックもした結果、選んだのが「そば居酒屋 蔵のむこう」です。こちらは、正月三が日に営業して逆に4日から数日間お休みとのことで、この時期にお客さんを迎える我々からすると誠に有難い限りです。
ただ、この「蔵のむこう」へ食べに行くのは、我が家としては実に10年振りくらいになります。というのも、以前長女と三人で行った時に、私以外はお酒を飲まないので彼らはお茶を飲んでいて、そこでお茶のお代わりを頼んだら、フロアで接客をしていたかなり年配の女性スタッフが如何にも気に入らなさそうに、あろうことか、
  「無料のお茶ばかり飲んでいないで、お酒を飲んで貰わないと困るんですけどネ!!」
と吐き捨てる様に云われて憤慨。「もうこんな店二度と来るものか!!」と決め、実際にそれ以降は一度も行ったことはありませんでした。
しかし、正月三が日にも営業している貴重な存在だったため、12月中にランチで一度家内と二人で状況(そんな店の接客態度が変わっているかどうか)を確かめた上で、今回久方ぶりの訪問となった次第です。

 この時は“チェックを兼ねて”、ランチタイムに伺ったのですが、食べ終わってから正月三が日の予約のことをお聞きしてみました。
因みに、「蔵のむこう」には個室の宴会場も何部屋かあるようで、但し人数は8人以上とのこと。ただ我々は7人で且つ幼児が2名含まれることをお伝えしたら、着物を着たフロアの接客の責任者の様な女性(先述のお年寄りの女性とは全く別人で中年のスタッフでした)が、その場で「空いていたら7人様でも構いませんヨ」と言われて、すぐに個室の予約状況をちゃんと確認してくださったのですが、残念ながら一ヶ月前で既に予約で一杯でした。そのため、
  「二階席奥の広いテーブル席なら小さいお子さんがおられても大丈夫でしょう。ただ、当店にはお子様用の椅子がありませんのでご了承ください。」
と、とても心のこもった対応でしたので、その場で三が日の予約をさせていただいた次第。

 私たちが予約して食べに行ったのは、正月二日の夜。さすがに他にやっている店が少ないのか、しかも夜に蕎麦が食べられる店となると尚更ですので、正月三が日に外食しようとする地元の皆さんや観光で来られた方にとっては誠に有難い存在の筈。
我々は1ヶ月近く前にランチで訪れた際に予約をして、今回は夕方6時に伺ったのですが、正月で皆さんスタートも早いのか、この日は一階二階席とも既にほぼ満席でした。
この日の我々のオーダーは、サラダ二品に始まり、子供用にだし巻き玉子と冷やしトマト。信州らしく、山賊焼きと馬刺し(赤身と霜降りを頼んだのですが、この日霜降りの用意はありませんでした)、揚げ出し豆腐と野沢菜漬け。因みに人数分のお通しが最初に供され、野沢菜のミニお焼きとかぶら寿司でした。
中でも山賊焼きと馬刺しがとりわけ好評でした。また川魚好きの婿殿用に追加して、初めて食べたというシナノユキマス(長野県産のサケ科の養殖魚)も喜んでいました。
そして最後の〆に信州そば。信州そば専門店の殆どが昼営業のみで、夜に本格的なそばを食べられる店が少ない中で、そば居酒屋と「蔵のむこう」が名乗るだけあって、決して蕎麦の専門店にも負けぬ本格派の二八の手打ちで、これまた蕎麦好きの我が家のメンバーにも好評でした。
 前回彼らが来た11月末にコースの郷土料理を食べたばかりの「草菴」は、肝心のこの正月三が日はお休みだったので、今回は止む無くこちらの「蔵のむこう」にしたのですが、「草菴」の様に個室で小さい子も一緒に落ち着いてという訳にはいかないものの、手軽に信州そばや馬刺し、山賊焼きといった郷土料理を楽しむ(しかもお酒も飲みながら)にはおススメだと感じた次第。
因みに、10年近くも経ったためか、あの年配の女性店員の姿は見えず、この日の若いスタッフの皆さんは気配りもされていて、気持ちの良い接客振りでした。
しかも正月三が日に営業されていたのは、帰省して来る家族を迎える地元民にとっては何よりも有難い限りでした。4日からの一足遅れの正月休みを、どうぞゆっくりと休んでください。ごちそうさまでした!

 信州松本の正月三が日。
松本城では12月13日から2月15日まで、恒例のプロジェクションマッピングが行われています。

昨今は温暖化とは言っても、この時期の松本は氷点下5℃から寒い時は-10℃くらいまで下がることもあるのですが、夜街中で家族で外食した機会に、せっかくなので寒い中ですが松本城まで見に行ってみました。
何年か前に行った時はレーザーマッピングで、正直大したことは無いと感じたのですが、昨年からか、エプソンがプロデュースするプロジェクションマッピングにグレードアップされ、10台の大型プロジェクターを用いてお城全体に映像を映し出しているとのことで、映像的にも随分豪華にキレイになりました。1回の映像はせいぜい10分足らずなのですが、子供たちが寒そうだったので早めに帰ることにしました。
松本では、パルコの大きなXmasツリーが消えて伊勢町は随分寂しくなってしまいましたが、松本城のプロジェクションマッピングと併せて、同じ期間中「市街地イルミネーション」として、女鳥羽川の千歳橋から松本城の入り口までの大名町通りは、シナノ木の街路樹がオレンジ色の8万球のLEDで暖かく彩られています(冒頭3枚の写真は紹介頁から拝借しました)。
 
そして、今月23日から25日には恒例の「松本城氷彫フェスティバル」が、今年も松本城公園をメイン会場に開催されます。いずれも、寒いからこそ映える信州松本の冬の風物詩です。
 ただ個人的には、信州松本の冬のシンボルは、何と言っても神々しく真っ白に雪化粧した北アルプスの峰々です。そしてこの冬の季節は、その真白き峰々を屏風の様な背景にして聳える黒白の松本城が、より映える季節でもあります。しかも、それが雪化粧した松本城であれば尚更です。
ただ同じ信州でも、日本海側の気候の影響を受けて雪雲が流れ込む白馬や大町などの大北地方や、豪雪地帯で知られる飯山や降雪の日が多い長野などの北信地方に比べ、北アルプスに雪雲が遮られ降雪の少ない松本平は、平地での雪化粧はあまり見ることはありません。ですので、雪化粧の松本城を見られることは稀。もし観光で訪れて生憎の悪天候で、白く雪を被った松本城に出会えたらむしろラッキーなのです。また夏に比べれば姿を見せてくれる日が多い冬の北アルプスですが、こちらも晴れていても山には雪雲が掛かっている日もあり、もしくっきりと常念を始めとする白き峰々が見えたらこちらもラッキーです。
    (下の写真は2015年と2020年に撮影した雪の松本城です)
   
 そんな信州松本で、私が初めて目にした光景がありました。
それは、雪化粧した常念岳に沈む満月です。1月4日の朝、マンションからは常念岳の頂上のやや左側に沈む満月が見られました。
夏の槍ヶ岳の穂先に沈む夕日は有名で、地元のローカル紙にもそれが見られる薄川の金華橋付近から撮影した写真が掲載されることがありますが、冬の(勿論場所によっては夏にも見られるでしょうが)常念に沈む満月があることを知りませんでした。この写真は渚のマンションからの撮影ですが、市内の何処かのポイントからは常念のてっぺんに沈む満月が見られるかもしれません。
60数年住んでいた神沢や沢村からは残念ながら城山山系に遮られて北アルプスの峰々は見られないので、終活で渚のマンションに引っ越して初めて朝に夕に毎日北アルプスを眺めているとはいえ、松本に生まれ70年近く松本に暮らした人間でもまだ知らなかったことがあるんだと驚き、そして新鮮な感動を覚えたのでした。

 我が家でのコーヒーは、ここ10年来「源智の井戸」の湧水(“まつもと城下町湧水群”の中で、硬度130前後でミネラル分の多い唯一の硬水)を汲んで来て、毎朝ドリップ式のコーヒーメーカーで淹れています。
昨年秋のコーヒー豆の大幅値上げに伴い、それまでの定期的に購入していた全国チェーン松本店のモカブレンドの値段が3倍近くに値上げされたので諦めて幾つか試した結果、地元の自家焙煎「三澤コーヒー」のコロンビアに変更。個人的には酸味の強いモカの方が好きですが、奥さまはそうではないので、マイルドコーヒーの代表格への変更でむしろ良かったのかもしれません。
また、家内が横浜の次女の家に“家政婦”で手伝いに行くと、婿殿がお礼にパナマ産のシングルオリジンの最高峰「ゲイシャコーヒー」を持たせてくれるので、時々はそちらも楽しんでいます。

 さて、10月くらいにコーヒーメーカーが故障して、コーヒーがポットから漏れて溢れてしまいました。そこでポットの蓋に水道水を注いで流水で洗い流すと、中に溜まって詰まっていたらしいコーヒー滓(かす)が結構たくさん水と一緒に流れ出て来ました。
暫く流水を注ぎ続けてから、もう一度セットしてドリップをしてみると、今度は漏れることなくポットに注がれたので、それ以降もそのまま使っていました。
ところが、やはり一ヶ月くらいするとまた漏れ出してしまい、念のため同じ様にポットの蓋に流水を注いでみましたが、今度はあまり改善することはありませんでした。残念ながらこの蓋は分解することが出来ず、そのため中を掃除することが出来ないのです。そのため、コーヒーメーカーを寿命と諦めて買い替えることにしました。
考えてみれば、このメリタのコーヒーメーカーは2016年にそれまでのモノが壊れて買い替えたので、10年近くも使って来たことになりますので、さすがにもう寿命と考えても良いでしょうし、逆に良くぞ10年間も長持ちしたものだと感心しました。

 そこで家電量販に行って見ると、最近のコーヒーメーカーには色々なタイプがあり、最近の主流はCMでもお馴染の色んな種類が抽出可能なカプセルタイプの様で、そうでないものも、エスプレッソなども抽出可能な高機能タイプや、ドリップタイプのコーヒーメーカーでもミル付きの全自動から、挽いてある豆をフィルターに入れるタイプなら、一番安ければ3000円程度から保温タイプでも一万円程度で購入可能です。
我が家では硬水の「源智の井戸」の湧水を使っているので、軟水が主流の日本ではなく、硬水が主流の欧州のメーカーであるドイツのメリタを今回も選びました(メリタはペーパーフィルターの生みの親であるドイツのメーカーです。因みに、良く似た名称のカリタは日本のメーカーで、カリタは、ドイツ語の「Kaffee(コーヒー)」と「Flter(フィルター)」を組み合わせた造語なのだとか。てっきりメリタおばさんと同じく、創業者の名前が苅田さんなのかと思っていました)。
但し、メリタを含めどのコーヒーメーカーも水道水以外は使用禁止(ミネラルウォーターはカルシウムが溜まるからでしょう)で、最近の機種にはカルキ除去機能が付いているモデルもありますが、我が家は水道水を使わないのでカルキ除去機能は不要ですし、キッチンの水道の蛇口には浄水器を付けています。
 そこで検討した結果、今回購入したメリタのコーヒーメーカーは、ノアプラスという製品で2021年に発売されたモデルですので最新ではありませんが現行モデルで、価格帯的に今まで使っていたメリタの機種の後継モデルの筈。勿論ペーパーフィルター方式で、容量が700mlでカップ2~5杯分。ポットは保温性に優れたステンレス製の真空二重構造。カルキ除去機能はありませんが、新たに蒸らし機能が付いていて、何よりもワンタッチ式の蓋に改善されて液漏れがしにくく、また蓋を分解して内部を掃除することが可能なので、前回の様な蓋の内部にコーヒー滓が詰まることを防げることが一番のポイントです。
今まで10年間使っていたメリタの旧モデルは、ポットは同じステンレス製なので保温性はあったのですが、フィルター部分はプラスティックだったのが、新しいモデルではこちらも外側がステンレス製に変更されています。
最大の改善点の蓋の部分。内部が分解出来て洗えるようになったのが耐久性の面でも一番のポイントかもしれませんが、蓋がこれまでは回して嵌める方式で結構力尽くで締めなければならず、また注ぎ口のゴムのパッキンの装着も何となく調整が微妙で、質実剛健ながら高品質な機能性といったドイツ製品のイメージからすると、10年持ったのですから確かに耐久性はともかくとして、造作は意外に大雑把で“原始的”に感じていたのですが、さすがに今回は10年も経っているので、新モデルはかなり改善されてスマートになっている点が個人的には一番のメリットだと感じています。実売価格は8000円~9000円位で、通販でも地元の家電量販でも購入可能。我が家では二度目に詰まって朝コーヒーが溢れた時に即諦めて、奥さまがその場でいつもの通販で購入したので、翌日には配達されました。
使ってみて、やはりワンタッチ式になった蓋が便利!です。豆は同じコロンビアですが、蒸らし機能が効いているのか前モデルに比べると、味がややマイルドになった感じがしています。
これまで同様に、またこのメリタのコーヒーメーカーで、「源智の井戸」の湧水で淹れたドリップコーヒーを毎朝楽しみたいと思います。
【注記】
写真はメリタの紹介頁から引用させて頂きましたので、もしかするとノアプラスではなく先代のノアの写真かもしれません。
【追記】
本来は昨日掲載予定だった原稿です。昨日システム障害により更新出来なかったため、本日改めて掲載いたします。

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