カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今回の軽井沢滞在のお礼にと、娘夫婦が今回の軽井沢ステイ最後の夜に予約をしてくれてあったのが「森香」というお店。
いつも「焼き鳥が食べたぁーい!」と私がブーブー言っても、奥さまに(東京では母娘で何度も食べ行った筈なのに、「松本には美味しい処が無いから」と)全く取り合ってもらえない父親を憐れんで、次女が軽井沢で、孫たちを含め皆で食べに行ける焼き鳥店を探して予約してくれました。
 何でも、この「森香」は昨年11月に軽井沢の追分に新規オープンした店とかで、紹介記事に依ると、
『本格炭火焼鳥とこだわりのワインが楽しめる お店「焼鳥 森香」がオープン!地鶏を丸ごと捌いて串打ちをし、備長炭で丁寧に焼き上げる焼鳥や、こだわりの自然由来の旬野菜の野菜焼きが、その日の仕入れによっておまかせで提供。 しっとりとした大人の雰囲気の中、職人の技を間近で感じられるカウンター席でライブ感を楽しみながら味わえます。 焼鳥と一緒に楽しめる厳選されたナチュラルワインも充実しているのでぜひ! お子さま連れの来店もOKのお店なので、ご家族でも楽しめます。』
とのこと。

 レンタルの3列シートのミニバンを家内は運転したがらないので、私が帰りも運転せざるを得ず、例えば居酒屋の様な店でもお酒を飲めません。従って、軽井沢エリアでも道の狭い所や少し離れた旧軽だと多分無理・・・。でも、今回探してくれたのは、ドッグヴィラから近い同じ追分地区の旧中山道沿いの追分宿に在る一軒屋。ここなら、車でも5分も掛かりません。そこで念のため、次女たちがアウトレットに行っている昼間の間に、旧中山道沿いの追分宿にあるお店まで、滞在先のドッグヴィラからの行き帰りを家内も一緒に車で行って場所を確かめ、
  「あぁここなら近いから、帰りに運転しても大丈夫かも・・・」
と予行演習をしておきました(旧中山道は狭いですが、車は皆国道18号を通行しますので、住民の方とここのお店を訪れる以外の通行車両はありません)。
場所は、追分宿の中間より御代田寄りで、高札場と土屋本陣跡(敷地内に「明治天皇追分行在所跡」の碑が立っています)横の、リノベされたという一軒屋。無地の白い暖簾が掛かっていて、唯一壁に30㎝四方のプレートにシンプルに「森香」と書かれているだけ。昼間来た時は、看板も無いので分からずに通り過ぎてしまいました(Googleマップで通り過ぎたと言うので、車を停めて歩いて店を探しました)。
道の反対側辺りの広めの空き地が専用駐車場になっているので、大型車で来ても大丈夫です(駐車スペースをお聞きしたら、奥様がわざわざ出て来られて案内くださり「タイヤ止めが無いので気を付けてください」との仰せ。
 この日、営業開始の夕刻5時半に伺いました。
シンプルでスッキリした店内は、L字型のカウンターのみの13席とのこと。我々が一番乗りかと思いましたら、駐車場には実際に大きなベンツのGクラスが停まっていて、既に一組がスタートしておられました。我々の予約席は、子供がいるせいでしょう、気を利かして頂いてコーナーを囲む様にキープされていました。
「森香」は夜のみの営業で、メニューは基本的に2時間制での会津地鶏の8900円のコースのみ。そのコースは 、前菜に始まり、焼鳥と拘りの季節の旬の野菜を組み合わせた、前菜、焼鳥7本、野菜焼き3種類、一品料理という内容。
なお、当日の電話予約(但し夜7時半以降の場合)だと、サラダ、焼鳥五本、季節の野菜、お漬物の「おまかせ五本(4,900円)」も対応可能とのことですが、我々は大人が全員コースで、子供たちはつくねやモモなど、彼らが食べられそうな串と野菜をその場でオーダーしました(聞けば「焼き鳥好きだよ!とのこと。ムム、末恐ろしい・・・」)。


 この日のコース内容は、以下の通りです(写真を見てのウラ覚えの記憶を頼りに・・・)。
先ず、会津地鶏の鶏ガラの出汁スープに始まり、
  ・前菜三品(信州らしい「くらかけ豆」のおひたし、春菊とブラッドオレンジの
   サラダ、ササミの蕗味噌添え)
  ・若鶏のムネ(粗塩かすり下ろしの生わさびで)
  ・レバー(塩)
  ・モモ
  ・地元上田産のみどり大根
  ・砂肝
  ・芽キャベツ
  ・エンガワ(あばらの外側の部位とのこと)
  ・手羽元
  ・ミニトマト
  ・つくね
  ・〆の土鍋ご飯(鶏牛蒡の炊き込みご飯)
  ・鶏ガラスープのラーメン(追加オーダー)
使われている器が都度変わり、出される食材に器の色合いも合わされていて素敵なのですが、奥様に依ると、何でも軽井沢に来られてからの開店準備をする中で、お休みの度に松本まで出掛けて行って、“蔵の街”中町の「ちきりや」などで探して、気に入った器を時間を掛けて買い揃えてこられたのだとか・・・。
  「松本って素敵な街ですね!」
ひょんなところで松本の良さを褒めていただき、こちらまで嬉しくなりました。
なお、娘が予約した時にお酒がワインで中心で、日本酒が無いということを気にしてくれたそうですが、今回伺ってみると地酒も含めて日本酒も何種類かはちゃんとリストにあり、この日も冷酒で戴くことが出来ましたので念のため。



 さて、肝心の焼き鳥コース。ご主人が厳選されたという会津地鶏に拘り、自ら捌かれて丁寧にした処理がされていて、非常に上質な鶏肉なことが分かります。今まで食べたことの無い珍しい部位もあるのですが、備長炭で丁寧に焼き上げる焼鳥はどれも美味しい。ただ、とてもあっさりシンプルな味付けなので、我々高齢者には大変良かったと感じたのですが、若い婿殿たちには逆にあっさりし過ぎとも感じた様でした。
婿殿曰く、二子玉の焼き鳥店が彼らのお薦めだそうですが、そちらの方が彼らは好みでしかもコースが6000円とのこと。確かに、食材は高級地鶏なのでしょうけれど、別荘族相手の軽井沢価格か、長女が連れて行ってくれた六本木だったか人気の焼き鳥店は確かに一人1万円以上のコースでしたが、信州でコース8900円という価格設定には、我々田舎モノは二の足を踏んでしまいます。
婿殿からは、「横浜に来たら二子玉の焼き鳥店に一緒に行きましょう!」と誘ってくれたのですが、ワンコが一緒だとなかなか横浜に行くことは叶いません。
 子供たち用に〆にお願いした鶏ガラで採った出汁のスープのラーメンが、縮れの細麺だけで具は一切無いシンプルなラーメンなのですが、優しい味わいで美味しいとのこと。結局大人たちも追加でオーダー。コースの〆の土鍋ご飯(鶏牛蒡の炊き込みご飯)は、皆軽く一膳頂いて、残ったご飯は奥さまがおにぎりにして持たせてくださいました。
 因みに娘夫婦のご主人と奥さまとの会話の中で分かったこと。孫たちが生まれる前だそうですが、神宮での野球観戦(彼らはドラゴンズファン)の後に入った焼き鳥屋さんが、偶然にも当時ご主人が独立前に勤められていた有名店だった由。
今回は婿殿のお陰で、別荘族もリタイアされた高齢者の方々が多いでしょうから、その点でも或る意味こちらの「森香」の料理も我々向けだったのかもしれませんが、長女が麻布台に居た時に連れて行って貰った以来で、久し振りに美味しい焼き鳥をコースで堪能させて貰うことが出来ました。
  「ごちそうさまでした。」オカタジケ・・・。

 続いて、軽井沢追分にある同じく蕎麦の「そば匠 きこり」。
国道18号線の幹線道路沿いにあり、いつも滞在するドッグヴィラにも近いので軽井沢への行き帰りは必ず店の前を通るのですが、一度は食べてみたいと思っても10台程の駐車場は常に満車。こちらも軽井沢で人気の蕎麦店です。
何でも蕎麦好きで有名なミュージシャンがプライベートでも何度か訪れたり、 以前のバナナマンの「せっかくグルメ」でも紹介されたりしたため、常に開店時から行列が出来ていて、今まで一度も食べに行けてはいませんでした。

 以前、多分ローカルTVでも取り上げられていたと思うのですが、「きこり」のご主人が昔、金沢の蕎麦店から「修行させて欲しい」と頼まれたのが切っ掛けで、その後全国からそば職人を目指す人を受け入れていて、既に独立開業した蕎麦店が全国に10店舗とか。そして現在も10人の“修業生”が、朝4時から製麺所でそばを打ち、「きこり」の店主が親方として一緒付いてお弟子さんを指導しているのだそうです。
その結果、「きこり」では、蕎麦の実を粉にしてそばにするまでの全ての作業を、浅間サンライン沿いの姉妹店「Soba香りや」本店に併設する「きこり製粉・製麺所」で現在は行っており、発地市場にもある別の姉妹店も含め、「香りや」でも同じそばを食べることが出来るそうです。
ですので、もし「きこり」が満車で車が停められなかったら、姉妹店に行こうかと思っていたのですが、たまたま次女一家をアウトレットに送っての帰りに店の前を通ったら、平日だったせいか駐車場が3台分空いているではありませんか。
そこでホテルに戻って奥さまに声を掛け、ちょっと遅めのランチに「きこり」に行ってみることにしました。
 午後1時近かったのですが、幸い着くとまだ一台分駐車場が空いていて、何とか車を停めることが出来ました(停めにくい場所で更に大きなミニバンだと、駐車するのに苦労します。やっぱりコンパクトカーの方が楽でイイ)。
先に家内が受付に行くとこの日は行列も無く、片付けを待ってすぐにテーブル席に案内していただけました。
「きこり」は普通の民家の様な外観の店舗なのですが、思いの外店内は広く、4人掛けテーブルが9卓、4人掛け子上がりは4卓、8人掛けの掘りごたつ式の大きなテーブルもあり、全部で60席とのこと。
常に満席状態なのですが、この時はたまたまタイミングが良かったのでしょう。その後もテーブルが片付け終わる度に、次々とお客様が案内されて来ていました。(店内の写真は店の紹介頁からお借りしました)
 こちらの玄蕎麦は地元素材へ拘り、浅間山麓一帯の地元産を中心に福井県産の玄蕎麦も厳選してブレンド。黒く熟す前に早刈りした緑色の蕎麦の実を用いることで、タンパク質を豊富に含み、モチモチとした食感が楽しめるのだとか。更に摩擦熱の少ない石臼でゆっくり丁寧に自家製粉を行うことで、蕎麦の香りを引き出しているのだそうです。
提供される蕎麦は、蕎麦の実の殻を剥いた丸抜きから挽く二八の「もり」の他、中心部だけを使う「更科」、蕎麦の実を丸ごと挽いた「田舎」など。「もりそば」に、「更科そば」もしくは「田舎そば」の三つの中から2種類を選ぶ「あいもり」もあります。
個人的には二八好き故、私メは「もり」(税込996円)に、更に大盛りより量の多い一枚分の「おかわり」(520円)で(因みに大盛りは396円とのこと)、奥さまは「もり」と「更科」の「あいもり」(税込1392円)を注文しましたが、こちらも量は二枚分なので、料金は非常に良心的だと思います。また蕎麦店にしては珍しく、「ほうとう」(味噌煮込みうどんとの表示)もメニューにありましたので、もしそばが嫌いな方が一緒でも大丈夫かもしれません。
 「おかわり」は「地粉や」の様に一枚食べ終えたのを見計らって茹でたてが提供されるのではなく、最初から四角い木製のざるに入った二八の「もり」が二枚運ばれて来ました。そして「もり」と「更科」の「あいもり」もやはり同様に二枚。それにしても結構な分量です。
冷水でキリっと締められた細打ちのそばで、茹で加減も“ごわごわ”と固過ぎず、食感が私好みでもっちりしていてちょうど良く、しかも二八らしくのど越しも良い。ただそばの香りは他と変わらず然程ではない。また二枚同時に出て来ましたが、不思議なことに多少時間が経っても、最後までそばが伸びるといった感じはありませんでした。
「更科」は非常に舌ざわりが滑らかで確かに繊細ではあるのですが、個人的にはやはり二八の「もり」の方がそばらしい味がします。しかしどうやら「更科」の方が人気らしく、因みに我々のすぐ後で「更科」はその日の分が終了してしまった様でした。
 軽井沢エリアの蕎麦店は、どこも日頃目の肥えた(一家言ありそうな)別荘族に鍛えられているせいか、例えば松本の蕎麦屋に比べても接客レベルは数段上。感心するばかりなのですが、そばそのものの味に関しては、軽井沢エリアだと今回紹介した「地粉や」や前回の「川上庵」と比べ、個人的にはこの「きこり」が一番好みでした(但し、接客レベルは今まで食べた全ての蕎麦屋の中で、「地粉や」がダントツです!)。ですので、余計に「きこり」が人気店で常に行列している理由も納得出来た、満足出来たそばでした。店名に「そば匠」を掲げ、他県の蕎麦店が教えを乞うのも分かる気がします、
もし次回また来る機会があったら、今度は「田舎」(どうやら10割らしい)と「もり」の「あいもり」を食べてみようと思います。
因みに、以前は事前予約での蕎麦懐石のコースのみで夜も営業していた筈ですが、今では昼間の営業のみとのことでした。やはり並んで食べるしかなさそうです。もしくは姉妹店の「香りや」に行くか・・・。

 次女一家の住む横浜からは、横浜線で八王子まで来て中央線のあずさに乗り換えて松本までというルートでは、乗り継ぎ時間も含めれば、3時間半近く掛かります。
夏の時期だったら、前回夏の営業終了で行けなかった「岩岳マウンテンリゾート」などの高原にも行けるのですが、ウィンタースポーツを楽しめる年齢になるまでは、冬から春先に子供たちを連れて行ける所は限られます。
そこで、当直勤務明けの婿殿の横浜からのアクセスを考えて、新横浜からの新幹線の方が2時間足らずと便利で早いので、婿殿とは軽井沢で合流し、今回も軽井沢のドッグヴィラに泊まることにしました。
今までワンコ連れで我々が行った観光地の中では、軽井沢が唯一“ Dog Friendly ”と評価出来る場所(かと言って、色々話を聞く中で、長女が暮らすNYとは飼主側の姿勢も含めて雲泥の差なのですが・・・)。全国で一早く“ドッグツーリズム”を掲げたその軽井沢に比べると、これまでに行った箱根も、伊豆も、那須も、そして京都も、勿論我が松本も、愛犬家にとってはどこも落第。この軽井沢以外で、“ Dog Friendly ”として及第点が付く観光地を未だ知りません。インバウンドで何もしなくても観光客が集まって来る観光地はさして気にも留めないでしょうけれど、少子高齢化時代における国内観光の重要戦略は、個人的には年寄りとペットに如何に寄り添うかがその肝だとずっと思っています。

 些か、前置きが長くなりました。
今回の軽井沢滞在では、せっかくなので3月中旬に旧信越線の跡地に新しくオープンした、三菱地所が手掛ける軽井沢駅北口直結の商業施設“ T-SITE ”にも行ってみましたが、人気の「I’m Donut?」は早々に昼過ぎにはもう売り切れで「完売閉店」とのこと。他にも千曲川ワインバレーの地元らしくワインショップ、オシャレな蕎麦店やショコラトリー、以前湯の山温泉のアイイグニスで行ったこともあるのですが、TVでもお馴染みの笠原将弘氏がプロデュースする「笠庵 賛否両論」、スタバなどなど。他にもシェアラウンジやSPA、宿泊施設もあるそうですが、軽井沢らしく“ Dog Friendly ”なエリアはあっても、残念ながら子供向けの施設は見当たりません。
滞在中には雨模様の日もあって、結局次女一家が選んだのは(「おもちゃ王国」には前回も行っているのでもうイイ!とのこと)で、今回はアウトレットでワンコ連れでも可能な食事や買い物、また次女一家は別の日も同じアウトレット内の「子供パーク」へ(勿論有料ですが、遊具などが充実していてかなりの高評価でした)。私メはその間、アッシー君で必要な送迎だけを対応し、我々ジジババはドッグヴィラでノンビリとワンコたちと過ごさせてもらいました。
 従って今回の軽井沢は、“遊ぶ”というより“食べる!”でのグルメ三昧の日々でしたが、その中から幾つかをご紹介。
先ずは、蕎麦好きな婿殿のために娘が選んだ、「霧下そば 地粉や」。追分からは車で10分程度ですが、地籍は御代田町で標高1000mの浅間サンライン沿いに位置し、客席からは八ヶ岳と佐久平を一望出来ます。『そば粉は地元産100%を使用し、自家栽培・丸抜き・石臼製粉・手打ちまでを自社で手がけている』、軽井沢エリアでも人気の蕎麦屋さんとのこと。
街中からは少し離れていますが、グルメサイトでの評価も高く行列の絶えない人気店で、また標高1000mの地に在って展望も良いので、夜よりもむしろランチの方が人気なのかもしれません。店舗前だけではなく、近くに広い第2駐車場まであり、この日は週末の夜でしたが、予約した時間が早かったせいか、店舗前にまだ数台が停まっている程度でした。
店内に入ると、大きな窓越しに佐久平とその向こうに八ヶ岳が見え、女将さんが山の名前を教えてくれました。いつもは逆の諏訪エリアから眺めていますので、この八ヶ岳の山容は或る意味“裏八”と云えるのでしょうか(富士山の山梨と静岡の“争い”ではありませんが、その人自身がいつも視ている方が“表”なのでしょうけれど・・・。その意味で日本海側を“裏日本”と云うくせに、長野県側からを「後立山」と呼ぶのは、個人的には些か腑に落ちませんが・・・)。
しかも窓の外には結構広いテラス席とその向こうには芝生の庭があって、初夏から秋口はテラス席が開放され、ペットと一緒に食べることも出来るそうです。
 因みに、「霧下そば」というのは、H/P的な説明に依ると、
『山裾の標高500〜700mの高原地帯で、昼夜の気温差が大きく朝霧が発生しやすい場所を「霧下地帯」といい、ここで栽培されるそばが「霧下そば」。
冷涼な気候がそばを美味しくし、この頃最も発生する朝霧が霜に弱いそばをやさしく守ります。この現象は八月下旬から十月上旬によく見られるものでちょうど秋そばの結実期にあたります。
火山灰地で水はけがよいことも美味いそばが実る好条件。霧下そばは鮮やかな緑色で香り高く粘力があり、最高の風味があると評されます。妙高、黒姫、戸隠、木曽などが古くから産地として知られています。』
そしてこの浅間山山麓の一帯も「霧下地帯」として、ご自分の畑で栽培されている蕎麦を「霧下そば」と称されている様です。
 事前に子供連れをお知らせしてあったからでしょう。予約席は畳の小上がりの大きな座卓の席を用意いただいており、そこには子供用のいすも何脚か置かれていました。
注文は、全て席毎に置かれたタブレットから。或る意味“田舎”の個人店ですが、省人化なのか想像以上にデジタル化が進んでいます。
子供用にはそばがメインのキッズプレート(880円)もあり、加えて子供用に出し巻たまご、そして次女夫婦が大好きな馬刺し、そして蕎麦は婿殿が天ざる(2070円)、次女はくるみだれ(1570円。普通のそばつゆも付いてきます)、家内が鴨つけ(1970円。蕎麦湯用の小さな蕎麦ちょこと木のスプーンも別に提供されます)、私がざる(990円)。
こちらには大盛りは無く、婿殿と私が追加蕎麦(580円)を、娘がそのハーフ(380円)を注文しました。
こちらのざるは、陶器のお皿にスノコが敷かれています。ざる一枚は結構なボリューム。追加蕎麦も同じ分量とのことですので実質二枚。そのため最初食べられるか不安がありましたが、追加の蕎麦も茹でたてがサーブされるので蕎麦が伸びておらず、蕎麦自体が美味しかったこともあって、結局全部食べ切ることが出来ました(いつもは残しては申し訳ないと子供の分も食べ切るのですが、この日は量が多くてキッズプレートの蕎麦まではさすがに婿殿も食べ切れませんでした)。また他店の大盛りと比べると、女性には追加蕎麦一枚は少々多過ぎるので、情勢は追加のハーフサイズで十分かもしれません。
蕎麦は地元産の二八で、細打ちでコシがあります。ただ蕎麦の香りは余り感じられませんが、それは秋の新蕎麦を含め、最近はどこで食べても同じ印象です。また、これは全くの好みの問題なのですが、捏ねの水分量の加減なのか、個人的には蕎麦が少し固めで“コワイ”感じがしました
 こちらの店舗には女将さんと男女含めた若いスタッフの方々が数人おられたのですが、驚き、そして感心したのは何よりもその接客振りでした。
調理を担当されているのが店主の他に何人おられるのか分かりませんが、殆ど待たせずに次から次へと注文した品が運ばれて来ます。しかもタイミングをしっかり見計らって、先ずはキッズプレート、そして出し巻、更に馬刺しが来て、暫くしてからちゃんと我々に「そろそろお蕎麦もお出ししますか?」と確認してから、すぐにメインの蕎麦が運ばれて来ます。
そして、それぞれの食べる様子を観察しながらでしょう、追加の蕎麦もそれに合わせて茹でたてがサーブされます。しかも追加の蕎麦には、そばつゆと薬味は別に新たに提供(こんな良心的なお蕎麦屋さんは初めてでした!)。そしてくるみだれ蕎麦を頼んだ娘のハーフの追加蕎麦には、「くるみだれと普通のそばつゆの、どちらをお持ちしますか?」とわざわざ確認してから追加の薬味と一緒に持って来てくださるなど、全体的に非常に良心的でしかもわざとらしさが全く無く、スタッフの皆さんの極自然な振る舞いが感じられて、大いに感心しまた感動しました。
大きな座卓が3卓ある小上がりも、後から来られて満席に。しかも私たち同様で、皆さん小さな子供さん連れ。中には小さな子供はお断りという店も(松本にも)ありますが、この「地粉や」さんは全くそうではなく、皆さんこの店の居心地の良いことを(子供連れであっても)しっかり分かってらっしゃる様でした。
しかもテラス席が用意されているので、夏の季節は軽井沢らしく“ Dog Friendly ”にもなりますので、もしその時期に軽井沢にまた来られたら、今度は“裏八”の眺望も楽しみに、ワンコも一緒にランチに「地粉や」さんに来たいと思います。
(最初の1枚と最後の2枚以外の写真は、お店の紹介頁からお借りしました)

 今年の松本の桜は、松本城のお堀端の桜が開花予想より更に一日早まって、3月30日に早くも開花して「しまいました」。松本でも3月中に桜が咲く時代になったのでしょうか。松本城の300本ある桜は4月4日が満開予想。そして松本城では4月2日から「光の回廊」として、恒例のライトアップが9日まで始まり、その間松本城の本丸庭園も夜間無料開放されました。

 今年は4月3日から軽井沢に行っていましたので、松本の桜の満開時期に不在だったこともあって、松本の桜の名所である松本城や城山、弘法山に桜を愛でに行くことも無かったので、余り桜を見たという気がしませんでした。
それでも、街中を歩いていたりすると、この時期は所々に桜が咲いているので、例え一本の桜であってもやはり桜を見てしまうと、

  『世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 』 (在原業平)

と、桜を見るだけで何だか気忙しく、またウキウキしてしまう自分を否定出来ません。

 そんな松本で今年見た、必ずしも有名ではなく、人知れず咲いていた街角の桜の情景です。
先ずは、源池の井戸の傍らに咲く八重咲の枝垂桜。先代の桜が枯れてしまったため、代わりに植えられた二代目の桜です。まだ若木ですが、しっかりと花を付けています。ただ桜は花ビラが井戸周辺に落ちたり、また秋には大量の落ち葉で、井戸の清掃的には結構大変なのですが、でも春や秋の季節の風情もまた一興・・・。
(4月7日の様子。もう一枚はネット検索で探した2015年撮影の先代)
 そして、松本の桜の名所の一つ、薄川の両岸に咲くソメイヨシノの桜並木。2km近くに渡り、両側に合わせて約360本が植えられていて、もう少し上流の松商学園付近まで行くと、河原でお花見をしながらBBQなどが楽しめます。市街地でのお花見で、火器使用が認められているのは此処薄川とアルプス公園のみ。松本市民にとっては貴重な花見(宴会)スポットです。
因みに、ドラマ「白線流し」の舞台となった川がこの薄川。上流から桜並木越しに下流を臨む残雪の北アルプスは絵になりますが、反対側から上流を望む桜並木の間に美ヶ原を望む風景も、また松本ならではの風景です。
(4月8日、散り始めた薄川の桜を逢初橋付近から撮影。薄川の向こうに見える山が美ヶ原の王ヶ鼻です)
 そして、松本の街中、国府町と新伊勢町の交差点近くで、街路樹として植えられていた若木のオオヤマザクラ。同じ4月8日の撮影ですが、オオヤマザクラはソメイヨシノより遅く咲くのでほぼ満開でした。因みに、植物図鑑的には、
『オオヤマザクラは、雪や寒さに強く、本州ではヤマザクラより高地で育ち、北海道に多いのでエゾヤマザクラとも言う。花や同時に開く若葉は赤みが強いので別名ベニヤマザクラとも呼ばれている。角館の樺細工は、オオヤマザクラやカスミザクラの樹皮を使っている。特にオオヤマザクラの樹皮は美しく、高級品として珍重されている。
長野県内では、仁科三湖の中綱湖で、4月下旬から5月中旬頃に咲く湖畔のオオヤマザクラが水面に姿を映す景観が有名。』
とのこと。
(写真は、長野県の観光案内よりお借りした、中綱湖畔のオオヤマザクラです)

 孫たちの春休みを利用して、横浜に暮らす次女が松本に帰省して来ました。
松本周辺にはもう行く所が無く、3月末ではまだ寒いこともあって、例えば岩岳マウンテンリゾートはスノーシーズンで無理。今回唯一行ったのが、伊那谷のいちご狩りでした。
イチゴというと、今では栃木や福岡、古くは静岡久能山の石垣イチゴが有名ですが、現在では信州でもハウス栽培の観光農園が結構あって、いちご狩りを楽しむことが出来ます。
長野県でのいちご狩りの先駆者は飯田の喬木村だと思いますが、今では坂北や諏訪湖、駒ヶ根周辺でもいちご狩りを楽しむことが出来ます。
松本からのアクセスを考えると、坂北か諏訪湖を薦めたのですが、色々口コミやレビューなどを調べて奥さまが選んだのは、伊那谷の駒ヶ根に在る「アクアロマン中川園」といういちご園でした。最寄りのICは駒ヶ岳SAのスマートICで、前回行った「くらすわの森」(第2042話)と同じです。そこから駒ヶ根市の南側に隣接する中川村を目指します。高速を降りてから10㎞程、松本からだと1時間半位でしょうか。
いちご園の在る場所は、“松本平”や“善光寺平”と違って“伊那谷”と呼ばれるだけあって、天竜川が形作った河岸段丘に拡がるエリアです。来たことはありませんが、里山登山で人気の陣馬形山もこの中川村に在ります。
この「アクアロマン」は、会社案内に依ると『水耕栽培による葉ねぎ、いちご、いちご苗、水菜の生産、いちご狩り観光と販売』を手掛ける有限会社の農業法人で、駒ヶ岳SAのすぐ近くにも「アクアロマン駒ヶ根園」といういちご園があるので、アクセス的にはそちらの方が遥かに便利なのですが、奥さまに依ると、中川の方がいちごの種類が多く、口コミも良いのだとか。アッシー君の運転手としては、言われた行先をただ目指すのみ・・・です。

 途中、河岸段丘をアップダウンしながら到着した「アクアロマン中川園」の在るのは、緩やかな田園地帯の傾斜地に拡がる何棟もの大きなハウスが立ち並んだ場所で、思ったよりも遥かに大きないちご園でした。1月から5月一杯という観光用のいちご狩りだけではなく、いちご狩り以外のハウスも何棟もあって、期間中には出荷や宅配も行っているそうです。
こちらのいちご園は“アクア”というその名の通り、水耕栽培で育てられています。これは「高設栽培」という栽培方法だそうで、いちごに必要な栄養分を水に溶かして与える有機培地を用いて、いちごの根に栄養を与える栽培方法だとか。しかも中央アルプスの伏流水を汲み上げて、栄養素を付加された清潔な水で育てられていて、高さも大人の胸位のレーンなので子供でも手が届きます。
 こちらのいちご狩りは一時間単位で予約時間が分かれていて、45分間の食べ放題。受付を済ませ、紙コップか練乳入れのどちらかを選択します。
大きなハウス内にたくさんのレーンが並んでいて、章姫、紅ほっぺ、かおり野、よつぼし、恋みのり、さちのか、桃薫、オリジナル品種の「ロマンベリー」など、最大15品種のいちごがレーン毎に栽培されていて、時期に依って種類が変わるそうですが、少なくても常時10種類近くのいちごが食べられるとのこと。
今回スタッフの方に案内されて先ず向かったのが、別棟の隣のハウスの「天使のいちご」という札の掛かった白いイチゴの列。佐賀県原産というこの白いイチゴを食べられるのは、ロープで区切られたエリアに50m程の長さのレーンが6列ほどあって、その列ならどこで摘んで食べてもOKとのこと。因みにこの白いイチゴは熟して来ると表面の種が赤く色付き、全体がほんのりピンク色がかってくるので、そういうイチゴを見つけてくださいとのこと。
個人的には味そのものは大味で、そんなに甘いという感じはしなかったのですが、娘や奥さまに依ると、私メの様にせっかちにならずに、じっくり探してちゃんと熟したのを見つければ結構甘いとのこと。それでも初めて食べる話題の白いいちご(スーパーで見つけて孫たちには買ったことがあるのですが)の物珍しさに、個人的には大いに満足でした。
そこから別ハウスの主力の章姫などの並ぶハウスに戻ったのですが、いくら食べ放題といっても(いちご大好きな方は別だと思いますが)そうそういちごばかりを食べられる訳にはいきませんし、しっかり探さなかったせいか、心なしか甘いイチゴには余り巡り合えませんでした(家内や次女曰く、桃の様な味がする「桃薫」や「よつぼし」が甘くて美味しかったそうです)。でもいちご大好きな孫たちは、大人たちに摘んで貰ったいちごを思う存分しっかりと食べられた様です。
ですので、大人たちの分も含めると必ずしも“元が取れた”とは言えませんが、その分子供たちがいちご狩りを楽しんで且つ満足してくれたのが何よりで、来年また来たいとのこと。それだけでも頑張って伊那谷まで来た甲斐がありました。

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