カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年の松本の桜は、早く咲いた割には、開花後の“花冷え”で意外と長く楽しめましたが、お城を始め、里の桜が散った4月中旬。
長女夫婦が「アルプス公園の桜が見たい」と言っていたので、久し振りの彼らの帰郷を楽しみにしていたのですが、忙しくて帰省出来なくなったとのこと。残念ですが止むを得ません。

 そこで、先週の4月19日の日曜日の早朝、ナナを連れて散歩がてら行って見ることにしました。公園としては珍しく、園内でも火器使用が許されているアルプス公園は、この時期BBQなどを楽しむ花見客や家族連れで広い駐車場も満杯になりますが、さすがに早朝は、マレットゴルフを楽しむグループや、犬連れで散歩(小動物園エリアは犬連れでの入場不可)をされている方々くらいで、まだガラガラです(以前無かった筈の立て看板。看板の裏には袋がまとめて括り付けられています。イイですね、これ!本来、愛犬家なら袋を持参すべきですが・・・)。

 アルプス公園は、例えば松本駅からだと車で15分で行ける、総面積71haの広大な公園です。都市公園ですが、城山々系の標高800m程の高台にあるため、桜の開花が市内でも10日程遅れ、園内に500本というソメイヨシノがちょうど見頃を迎えています。
ここからは安曇平越しに北アルプスの眺望も素晴らしく(アマチュアカメラマンの撮影ポイント)、市街地にありながら高原の様な風情もあって、観光的にもちょっとした穴場です。
また、子供のための遊戯施設や小動物園、広い原っぱ(お年寄り向けのマレットゴルフコースも)などもあるので、家族連れにも最適です(自然博物館とコースター以外は無料)。
我が家からは車で僅か数分。謂わば我が家の裏山で、昔は県の種畜場があって、(昆虫採集などで駆け回った)子供の頃の遊び場でした。その後、種畜場は塩尻市郊外の東山々麓へ移転し、牧場などがあった広大な跡地が40年ほど前に市に払い下げられて公園として整備され、その後H19年に現在の広さまで拡張されました。園内の桜の古木(旧道沿い)は、その種畜場時代から植えられていたソメイヨシノです。
 桜はちょうど満開でした。ソメイヨシノ以外にも、八重やシダレザクラ、山桜も植えられています。コブシの白い花も見事です。
薄曇りでしたが、幸い、いつもの場所からは常念岳も望めました(気が付きませんでしたが、翌日のタウン紙に拠れば、雪形の常念坊が早くも現れたとか)。昼頃になると、最後のお花見を楽しむ家族連れなどで、広い園内も一杯になるのでしょう。
 松本の市街地では、これが最後の桜です。