カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 10月上旬、アメリカにいる長女が仕事で帰国することこと。滞在中は終日打ち合わせ等で東京に滞在するとのことから、季節便の次女の衣替えも兼ねて車で上京することにしました。
ちょうどこの時期、次女の手配の格安チケットで次女も一緒に台湾へ旅行に行くことにして手配までしていたのですが、せっかくなら久し振りに全員が揃った方が嬉しいので、台湾はまたの機会にして東京で皆で会うことにしたものです。

 娘たちへの信州の果物と次女の冬物衣類を積みこんで、昼前に出発。長女の便は羽田に夕刻着と時間的には余裕があるので、スピードは控え目にゆっくりと走ります。
久し振りの秋晴れの中、途中八ヶ岳や甲斐駒などの南アルプスがクッキリと見えて見事なこと。双葉のSAで簡単に昼食を取り、石川SAで奥さまと運転を交代。平日で通勤時間帯でも無いためか、首都高もスムーズに走行し、JR蒲田駅に程近いいつものホテルに無事到着しチェックイン。

アメリカから帰国する長女を迎えに、羽田空港へ。JR蒲田からはバスの方が便利です。次女もこの日は出勤ですが、国際線ターミナルの出発カウンターはまだクローズで残念ながら姿は見えず。
 予定より少し早めにSFから到着し、到着ロビーに現れた長女と久し振りの再会です。夕食のご希望は勿論和食とのこと。空港内の「つるとんたん」が好きな母娘ですが、この日も行列でしたし、荷物のスーツケースもありましたので、先にホテルにチェックインすることにしてバスで蒲田に向かいました。私が荷物を部屋に運んでいる間に、順番待ちのために彼女等たちは先にJR蒲田の駅ビル内のいつもの「美登利寿司 活」へ。平日の8時半過ぎだったこともあって、行列無しですぐにテーブル席へ座れたとのこと。
 珍しく、娘が先ず鯵をオーダーしてあったので私メの分も追加。
鯵は海外だと種類が違うので(大振りなのですが、ゼイゴが無くて大味です)、脂の乗った小振りの鯵(真アジ)はやっぱり日本でしか食べられません。その後、ヒラメや中トロ、いつもの炙りホタテなどを母娘は注文。
私メは、鯵以外はやはり信州では食べられない、鰯、鯖、コハダ。鰯は炙りのトロイワシを二種類、鯖も炙りトロサバと〆サバの二種類。
 「光り物ばっかり頼むんだね!」
と言う娘に、家内が
 「別に安いからじゃなくて、信州だと美味しいのが食べられないんだって!」
その通りで、特に俗に“足が早い“と言われる青魚は、いくら流通が発達しても内陸の信州では本当に鮮度の良い光り物は食べられません(まさか生簀で活かす程の高級魚ではないので、鰯ではコストが見合いません)。そう云えば、昔次女が成田空港に勤務していた時に成田で食べた鰯は房総沖で採れたの地物とのことでしたが、まるで別モノと言えるくらいに鮮度が良くて脂も乗っていて、生まれて初めてという程に美味しくてオドロキの味でした。
信州ではサーモンとイクラ好きだった次女も、成田に暮らしていた時に食べて、新鮮な魚の本当の美味しさを知ったらしく、その後一緒に食べに行くと、
 「えっ、○○も食べるんだ!」
と、それまでは食べなかったネタを頼むのでビックリしたものです。
そういう意味で、北海道や北陸で“回転寿司で十分”と言うのも、内陸に暮らす我々にとっては羨ましい程に納得の鮮度と美味しさなのです。
この日、光り物以外では、ヒラメや炙りのエンガワ、そして中トロ。出汁巻き卵は握りではなく、冷酒のおつまみです。
 お腹も一杯になって今回も私メは大満足。アメリカ帰りの長女も満足の(そう云えば、以前渋谷の「美登利寿司」に初めて連れて行ってくれたのは長女です)久し振りの「美登利寿司 活」でした。