カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 この日も奥さまのお薦めで、西新橋の「日比谷フォートタワー」一階にある「ビストロ LE PORTIER」へ。
正式名称は「LE PORTIER Par Aux Delices de dodine Toranomon」(ル・ポルティエ・パー・オ・デリス・ド・ドディーヌ)だそうです(ムム、読めない・・・。それに何のこっちゃら、意味も全く分かりません・・・)。
こちらのビストロは、以前長女の所に家内が上京していた時に、ウォーキングで虎ノ門や日比谷公園などを歩いていてこちらの行列を見つけ、一度家内一人で食べに行ったことがあり、そこの名物というポークソテーを私メが絶対に気に入る筈だからということで、今回行ってみることにしたもの。
ポークソテーは自宅でもこれまでに何度か作っていて、家内は美味しいと言ってくれるのですが、マーマレードを使ってフルーツ系のソースにしたものの、今一つソースには満足出来ずにいました。
ここのポークソテーはとても分厚くて柔らかいので、絶対にビックリするからとの仰せ。因みにこの店は、大門にあるミシュランのビブグルマン掲載店の姉妹店とのこと。

ランチタイムは 11:30~14:30で、予約は不可。どうせ行列で待つのだから、それだったらと開店15分前を目標に出掛け、チト早く20分前に到着。さすがに一番先頭でした。でも直ぐに我々の後ろに人が次々と並び始め、開店時には確かに長蛇の列になっていました。(但し注意書きに依ると、順番になってもメンバー全員が揃うまでは入店不可だそうです)
店内は、カウンターが6席、2人掛けと4人掛けのテーブル席で、合わせて30席程でしょうか。勿論一巡目で満席です。我々は一番だったので、窓側の席に案内していただきました。
こちらのランチのイチオシは、豚のグリル。家内は前回食べたのでポークソテーはもうイイとのこと。
店の前に張り出されていたこの日のランチメニューは、「前菜+パン+メイン料理」で1300円の一択。
前菜はカリフラワーの冷製ポタージュか彩り野菜のサラダなので、二人共サラダを選択。メインは三種類で、この日メニューに書かれていた内容は、「豚のロースト マスタードソース、豚バラ肉のトマト煮込み、鶏むね肉のロースト キノコソテー添え」。私メが家内お薦めの豚のローストを、家内はこの日は魚が無かったので、鶏むね肉のローストをチョイスしました。
因みに、ポタージュとサラダ両方を頼むことも可能で、その場合は+300円とのこと。また、パンはお替わりOKだそうです。
さすがはビストロらしく、ワインはメニューにありましたが、ビールが無かったのでドリンクはオーダーせず。各テーブルには紅茶の入ったジャグが置かれていて、こちらを水代わりに自由に飲むことが出来るのだそうです。
 最初にたっぷりのサラダと、編んだ布製の小さなバスケットに入ったパンが運ばれて来ました。フレンチ風のドレッシングが掛かったサラダには、低温調理か、しっとりと柔らかい鶏むね肉のスライスが添えられていました。
程無くメインディッシュが登場。確かにローストされた豚肉は、優に3㎝はありそうです。上には同じくローストされた玉ネギとニンジン。その上にカイワレ大根が添えられています。また、豚肉の下には、びっしりとマッシュポテトが敷かれ、たっぷりとマスタードソースが掛けられていました。余談ですが、ナイフとフォークではカイワレは食べ難くて、ハッキリ言って邪魔。彩だけだったら無くても良いと思います。或いはカジュアルに、カトラリーの中に箸も置いておいてくれたらもっと食べ易かったかもしれません。
さて食べ始めると、豚肉も一旦低温調理してからローストしたのか、確かに実に柔らかい。マスタードソースは意外とシンプルです。ただ思うに、左側にロース肉の脂身部分があったのですが、これだと初めに脂身の部分の方からナイフを入れることになってしまいます。そこだけを食べずに端に避けても良いのですが、食べ方としては決してキレイではありません。
 「あのさぁ、これってどう考えても逆じゃネ!?」
家内は「でも別にいいんじゃないの!?」とのことでしたが、イヤ、やっぱり豚肉の置き方は逆じゃないだろうか?(決して私メのだけを置き間違えたのではなく、視界に入っている他のお客さんのも同じ様に見えましたが、そうなのかなぁ・・・?)。
 家内の頼んだ、鶏むね肉のローストのキノコソテー添え。彼女曰く、美味しいとのこと。「魚じゃなくても良かった!」とご満足の様子。お互い少しシェアしましたが、確かに味付けはこちらの方が好みかな・・・。
と言うのも、ポークの方のソースは些か塩味が強過ぎるためにマスタード味に勝ってしまっていて、味に深みが無く単純に感じてしまいます。そのため、その肉のボリュームもあって、食べ進める内に段々飽きてきてしまうのです。残しては失礼と全部食べましたが、正直ここはもうイイかな・・・(多分、ディナーになれば全く違うと思います。ディナーは予約も可能とのことで、港区セレブ御用達なのでしょうか・・・)。
ただ、ソースは季節に合わせてか不定期で変わるとのことなので、他のソースの中にはもっと美味しいソースがあるのかもしれません・・・。
それと、ランチに関しては現金清算のみ。且つグループの場合個々ではなく一括支払いで、とのこと。しかし、今どき電子マネーやカードを認めないのは如何なモノか・・・。どういう店側の事情かは不明ながら(混雑しているランチタイムの会計時間短縮のため?)、オフィスビルに入居していて、会社勤めの方々向けのせっかくのコスパランチでしょうに・・・と(一見の客が大変失礼ながら)少々疑問を感じた次第です。

 レストランからの帰りに、少し足を延ばして日比谷公園へ寄ってみました。
会社勤めの頃の人事時代。会社の行って来た人事福祉制度が評価されて、会社が大臣表彰を受けることになり、日比谷公園の横にあった旧飯野ビルのイイノホールでの授賞式に、大臣の代理として当時労働政務次官だった釜本邦茂氏からの賞状と盾を社長に受けてもらいました。
すっかり忘れていたのですが、その時に視界に入っていたであろう周囲のビル群や公園の光景が、「あれっ!ここ来たことあるかも?・・・」とデジャビュの様に急に思いだされて来て、何だか不思議な感覚に一瞬包まれたのです。
建て替えられて高層ビルになった新しい飯野ビルから、一本道路を渡るとすぐ横が日比谷公園です。
その園内に在る、創業100年を超える老舗洋食屋「松本楼」。今や季語にまでなっているという秋の風物詩、松本楼の“10円カレー”。
それは日比谷公園で1971年に行われた政治デモでの混乱で、デモ隊が投げ付けた火炎瓶で松本楼が延焼。その後ファンからの応援もあって再建出来た御礼にと、1973年から始まったという毎年9月25日一日だけの“10円カレー”です。食べられた皆さんは、料金の10円以外に差額や本来の料金以上を寄付されていく方が多く、それらは毎年纏められ、更に松本楼からの寄付金も上乗せされて、交通遺児育英会やユニセフ、或いはその頃起こっていた災害見舞金などとして渡されているのだそうです。
都心のオアシスの様な広大な公園の、大きなヒマラヤスギや都の木である公孫樹の大木、公園のシンボル大噴水・・・。そして周囲の高層ビル群。
 「うーん、東京はやっぱり緑が多いなぁ・・・」

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