カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 “平成の名水百選”に選ばれている「まつもと城下町湧水群」の代表的井戸であり、江戸時代には既に“当国一の名水”と謳われていたという「源智の井戸」の清掃に、これまで30数年間に亘って携わって来られた地元町会の有志の皆さんが、高齢化と担い手となる後継者不足に伴い継続が難しくなっているという状況を地元紙の報道で知り、10年来“タダ”でその水を頂いてきた身としては申し訳なくていたたまれず、その仲間に加えさせていただいたのが一昨年の12月。
その後色々実情を知る中で、私がダメ元のつもりで出した「市長への手紙」がきっかけとなり、その結果、市の第二地区地域づくりセンターを事務局として清掃ボランティアが募集され、昨年3月にそれまで井戸清掃を続けてこられた地元町会の有志「井戸と花の会」からの引継ぎを兼ねてトライアル清掃を行い、翌4月より第二地区の役員の方々など住民有志、井戸利用者、市内在住者や移住者の皆さん等による「源智の井戸を守り隊」が結成されて、月一回の清掃活動が開始されました。

 ボランティア登録者は当初14名からスタートし、その後ボランティア活動に興味を持った若い方々の参加も得て、最近では大手企業の松本支店のメンバーの方々が地域貢献として参加されるなど徐々に増加し、現在では39名を数えるまでになりました。
また市の「松本市地域チャレンジ応援事業補助金」制度が令和7年度からスタートしたことに伴い、「源智の井戸を守り隊」の清掃ボランティア活動に伴う必要な備品購入費用が「一般チャレンジの部」に採択され、それまでボランティアの方の善意に頼っていた水中ポンプと発電機をその補助金で購入して毎月の清掃活動に役立てると同時に、ボランティア参加登録者全員に万が一に備えた傷害保険を年間付保することも可能となりました。
 そこで、この3月を以て清掃ボランティアとして丸一年が経過しますので、3月上旬の清掃後、“モーニング会”と称し、源智の井戸の水で淹れたコーヒーで朝食を食べながら、一年間の活動をふまえて来年度の進め方を話し合う場を持ちました。
当日は30人を超えるメンバーに参加いただいたのですが、20代の若者から、松本へ移住して来られた方々や、更には地元の80代の(失礼ながら)“お年寄り”までさまざま。
中にはご高齢のため、正直手は余り動かずに見ているだけの方もおられるのですが、それで結構!井戸の実情を知り我々の応援団となって、色んな場面で働き掛けを行ってくださっておられます。そのお陰で、例えば地域の育成部長さんが夏休みの子供たちの参加を検討するために見学に来られるなど、有難いことに、手が出せぬなら口でしっかりサポートしてくださっているのです。
 昨年までは、地元町会に有志の方々が藻の繁殖する夏場は月三回、冬は月二回の清掃を実施して来ました。今年度から、地元町会に長年の要請もあって、清掃ボランティアとは別に市の特別史跡である「源智の井戸」を管理する文化財課が予算を確保して外部業者に清掃業務を委託し、月二回、我々と合わせて月三回の井戸清掃が行われて来ました。
しかし、少子化に依る人口減は松本市も例外ではないので、今後もずっと業者委託の予算が確保される保証はありません(というよりむしろ不可能でしょう)。
そこで、今回は39名にまで登録メンバーが増えたことに伴い、二年目を迎えるにあたり、来月からボランティアを二班編成にして、今年度の月一回を月二回と清掃回数を増やすことを計画し、清掃後の親睦を兼ねての“モーニング会”の中で提案させていただいて、皆さんから賛同を得ることが出来ました。また幾つかアイデアも頂き、早速今後の改善に繋げることにしました。
 清掃ボランティアである「源智の井戸を守り隊」の活動は、井戸の在る市の第二地区地域づくりセンターが事務局となってはいますが、高齢化と空洞化で地元町会が白旗を挙げたことに依り、これまでの市政における通常のパターンである行政と地元町会とではなく、地域外の有志ボランティアの市民とコラボして実現した活動です。
市の職員も人的に決して十分な訳では無いので、市民からの要望に全て対応することは困難です。そうであるとすれば、市の補助金活用など行政は「金」を出す。そして市民は「口」で要望するだけではなく、そうした「チエ」と共にしっかり「ずく」も出す。市民も自分の手を動かすことで、双方課題解決に繋がっていければ良いのではないでしょうか。
そしてそんな活動に、松本の未来を担う子供たちや、松本の街を気に入って来てくれた移住者や、そして松本が好きでUターンで戻って来た若者たちも興味を持ち、やがて参画して貰えたら・・・。
 「決して世の中、そして松本の街も、まだまだ捨てたもんじゃない!」
・・・最近、何だかそんな風にも感じています。

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